JPS622687B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は可変抵抗器の摺動子取付方法に関し、
その目的は少なくとも二種類の摺動子の接点部の
相互位置ずれを小さくしあるいはなくし、特に連
動誤差値を向上させ高性能の可変抵抗器を製造し
ようとする可変抵抗器の摺動子取付方法を提供す
るものである。

一般に二種類の摺動子を摺動子受けに取付ける
方法としては第１図、及び第２図に示すように、
摺動子を外内摺動子２ａ，２ｂとして別体で形成
し、各摺動子２ａ，２ｂを各摺動子の孔３に摺動
子受けの突起４を挿入着位置決め固定し摺動子
受け１に取付ける方法を採つている。しかしなが
ら、この方法であると摺動子受けの突起４の位
置、及び摺動子の孔３の位置が製造誤差等によつ
て狂いが生じ、取付後の二種類の摺動子の摺動電
極５ａ，５ｂの相互位置ずれが大きくなり、連動
誤差値等の性能が低下し、可変抵抗器の商品価値
を落とすという欠点があつた。

本発明は上述の欠点に鑑み、これを解消すべく
なされたもので、取付け後の二種類の摺動子の摺
動電極の相互位置ずれを小さくしあるいはなく
し、連動誤差値を向上させるもので、以下、本発
明の一実施例を第３図以下の図面によつて詳細に
説明する。該実施例は所謂る平面一軸二連回転形
可変抵抗器の摺動子取付方法を示しており、第３
図は摺動子の平面図で、第４図は摺動子受けと摺
動子との取付け状態を示す平面図、第５図は第４
図の中央横断面図、第６図は接合部材部分の拡大
断面図である。図中１０は摺動子で、この摺動子
１０は導電性板材を金型で打ち抜き成形されてい
る。この摺動子１０は同心半弧状の外摺動子１１
と内摺動子１２を有しており、この外内摺動子１
１，１２は一端部に櫛歯状摺動電極１１ａ，１２
ａが稍、屈曲形成されるとともに、外内摺動子１
１，１２は中央部、及び他端部を連結板部１３，
１３で連結されている。また、外内摺動子１１，
１２には孔１４…が穿設されている。この摺動子
１０は金型内で二ケ所の連結板部１３，１３を切
断され、切離した外内摺動子１１，１２は切断前
の位置に固定した状態で切断部分１５を絶縁性の
合成樹脂からなる接合部材１６により接合固定さ
れる。そして、樹脂固定した外内摺動子１１，１
２は摺動子受け１７に取付けられる。この摺動子
受け１７は合成樹脂で丸棒状に成形され、一端に
同軸状に円板部１８が一体成形されている。この
円板部１８の端面に外内摺動子１１，１２の孔１
４…に対応して突起１９…が突設され、挿入され
る。そして、各突起１９…の頭を溶かしめて外
内摺動子１１，１２が摺動子受け１７に固定され
る。また、この摺動子受け１７の円板部１８には
逃げ用凹部２０が形成され、接合部材１６が配置
されている（第６図参照）。

本発明は上述のように構成され、その作用及び
効果を説明すると、少なくとも二つの摺動子を少
なくとも一つの連結板部で連結して一体形成し、
その後金型内で連結板部を切断して前記各摺動子
を切離し、その後前記各摺動子の切断部分を絶縁
性樹脂からなる接合部材により接合固定し、そし
て固定化された各摺動子を摺動子受けに取付ける
ため、摺動子受けに取付けられる正しい配置に各
摺動子を固定できるので、各摺動子の摺動電極の
相互位置ずれを小さくあるいはなくし、各摺動電
極が抵抗体に摺接されて電気的出力を取り出す時
に生じる連動誤差が改善されるという効果を奏す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は従来の摺動子を取付けた摺動
子受けを示す平面図及び断面図、第３図〜第６図
は本発明の一実施例を示し、第３図は板材により
打ち抜いて一体形成された摺動子の平面図、第４
図は外内摺動子を摺動子受けに固定した状態を示
す平面図、第５図は摺動子受けと摺動子の取付け
を示す断面図、第６図は接合部材部分の拡大断面
図である。 １０……摺動子、１１……外摺動子、１１ａ，
１１ｂ……摺動電極、１２……内摺動子、１３…
…連結板部、１４……孔、１５……切断部分、１
６……接合部材、１７……摺動子受け、１９……
突起。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 少なくとも二つの摺動子を少なくとも一つの
   連結板部で連結して一体形成し、その後金型内で
   連結板部を切断して前記各摺動子を切離し、その
   後前記各摺動子の切断部分を絶縁性樹脂等の接合
   部材により接合固定し、そして、固定化された各
   摺動子を摺動子受けに取付けることを特徴とする
   可変抵抗器の摺動子取付方法。