JPS6343848B2

JPS6343848B2 -

Info

Publication number: JPS6343848B2
Application number: JP5754679A
Authority: JP
Inventors: Sueaki Honda; Hidekazu Yui
Original assignee: Omron Tateisi Electronics Co
Current assignee: Omron Corp
Priority date: 1979-05-09
Filing date: 1979-05-09
Publication date: 1988-09-01
Also published as: JPS55148323A

Description

【発明の詳細な説明】本発明はスイツチ、詳しくはスナツプ性を有す
る湾曲した可動接点部を備えた可動片をキートツ
プ等で押圧することにより、そのスナツプ力で反
転させて接点部に接触させるスイツチに関するも
のである。

従来、この種のスイツチとしては、第１図に示
すように、固定接点３、固定金属片４，４が位置
するケース１の凹所２に、スナツプ性を有する可
動片７を金属片４，４に固定するとともにキート
ツプ８を押えリング９で抜き止めして上下動自在
に装着したものが提供されている。上記可動片７
の裏面中央部は銀メツキが施されて可動接点部７
ａとされ、上記キートツプ８を押圧することによ
り可動片７が全体として上方への反発力を保持し
た状態で可動接点部７ａがスナツプ力で下方に反
転して固定接点３に接触し、固定接点３、金属片
４に接続されている端子５，６間が短絡される。

しかしながら、このスイツチでは接点部が密閉
されておらず、酸化や塵埃の付着で接触信頼性が
悪いという欠点を有していた。また、可動片７が
独立した部品として構成されているために、自動
組立に適さず、製作効率が悪いという欠点を有し
ていた。

本発明は上記の欠点に鑑みてなされたもので、
その目的は自動組立を可能として製作効率の向上
を図ることができ、かつ接点部を密閉構造として
接触信頼性の高いスイツチを提供することにあ
る。

以下、本発明を添付図面に従つて説明する。

第３図は本発明にかかるスイツチを示し、１２
は中央に接点部１３を有する板状の固定接点、２
０は中央部に開口２１を有する絶縁フイルム、３
０は中央部に上記開口２１より小径の突部３２を
有するとともに、スナツプ性を有する湾曲した可
動片である。

そして、上記固定接点１２、絶縁フイルム２０
および可動片３０は、上記順序で、下記する手段
で積層するとともに、その外縁部で一体化され、
この積層体の外周部を樹脂モールドしてケース４
０を一体に成形したものである。

なお、その後、上記ケース４０に、第２図に示
す操作軸５０を、その側片５１が上記ケース４０
の溝部４３に位置するようにケース４０に上下動
自在に装着し、操作軸５０の孔５２は開示しない
キートツプを嵌合し、スイツチとするものであ
る。

つぎに、上記スイツチの製造方法について述べ
る。

第２図において、１０は導電性のフープ材から
なるリードフレームで、パイロツト孔１１を基準
として一定ピツチで矢印Ａ方向に移送される。１
２は固定接点、１４，１５は端子で、(i)位置にて
プレス加工により連結部１８を介して一体的に打
ち抜いて形成されている。また、このプレス加工
により端子１４，１５にカシメ用の小突起１６，
１７が形成され、固定接点１２の中央部には予め
銀メツキを施して接点部１３とされている。

２０は絶縁フイルムで、連結部２３にてフープ
状とされ、中央部に開口２１が形成され、対角線
上の角部に上記小突起１７が嵌合可能な小孔２２
が形成されている。３０は導電材からなる可動片
で、連結部３４にてフープ状とされ、上方に湾曲
したスナツプ性を有する可動接点部３１を備え、
対角線上の角部に上記小突起１６が嵌合可能な小
孔３３が形成されている。また、可動接点部３１
の中央部には下方に突出した突部３２が形成さ
れ、その下面に銀メツキが施されている。

絶縁フイルム２０は上記リードフレーム１０の
移送方向とは直交する矢印Ｂ方向に移送され、(ii)
位置にある固定接点１２上に、小孔２２を小突起
１７に嵌合させて重ね合わせ、該小突起１７をカ
シメて固定される。同様に、可動片３０も矢印Ｂ
方向に移送され、固定接点１２上に絶縁フイルム
２０を介して、小孔３３を小突起１６に嵌合させ
て重ね合わせ、該小突起１６をカシメて固定する
ことにより、端子１４と電気的に接続される。ま
た、このカシメ工程と同時に絶縁フイルム２０、
可動片３０の連結部２３，３４が切断される。

つぎに、(iii)位置において、上記リードフレーム
１０と絶縁フイルム２０と可動片３０の重ね合つ
た周部を樹脂モールドしてケース４０を一体に成
形する。この場合、可動片３０の可動接点部３１
がケース４０の開口部４１の底部に露出し、固定
接点１２の裏面がケース４０の開口部４２（第３
図参照）から露出し、結果的に接点部はケース４
０に密閉されることとなる。

ケース４０の成形後、リードフレーム１０の連
結部１８が切断され、端子１４，１５が所定の長
さで切断されるとともに下方に折り曲げられる。
そののち、上記のように、キートツプを有する操
作軸５０をケース４０に取り付けてスイツチとす
る。

このように自動的に組立てられたスイツチは、
常態において可動片３０の可動接点部３１が自身
の弾圧で上方に湾曲しており、固定接点１２との
間には絶縁フイルム２０が介在されているので端
子１４，１５間が非導通である。上記キートツプ
を押圧すると、可動片３０の可動接点部３１が全
体として上方への反発力を保持した状態でスナツ
プ力で下方に反転し、絶縁フイルム２０の開口２
１を介して固定接点１２に接触し、端子１４，１
５間が短絡される。

なお、上記スイツチの製造方法は上記実施例の
方法に限定するものではなく、種々の方法が可能
である。例えば、絶縁フイルム２０、可動片３０
をリードフレーム１０と同方向に移送し、リード
フレーム１０の小突起１６，１７に対するカシメ
を同時に施すとともに連結部２３，３４の切断も
同時に行うようにしてもよい。また、小突起１
６，１７に代えて小孔を穿設し、該小孔と絶縁フ
イルム２０、可動片３０の小孔２２，２３とにリ
ベツトを嵌合し、該リベツドをカシメるようにし
てもよい。

さらに、可動片３０は導電性金属板以外に全体
を導電性ゴムで構成したり、第４図に示すように
裏面に帯状の導電性ゴム３５を設けたものでもよ
い。また、操作軸５０はキートツプと一体に成形
したものでもよいし、ケース４０の開口部４１に
上下動自在に装着してもよい。あるいは、可動片
３０の可動接点部３１には突起３２を必ずしも設
ける必要はない。

以上の説明で明らかなように、本発明にかかる
スイツチは、一枚の板状体からなる固定接点と、
中央部に開口を有する絶縁フイルムと、上記開口
と対向した位置に可動接点を有し、かつ、スナツ
プ性を有する湾曲した可動片と、上記固定接点、
絶縁フイルムおよび可動片とを前記順序で積層す
るとともに、その外縁部で一体化した積層体の外
周部にモールド成形したケースと、このケースに
摺動可能に装着され、かつ、上記可動片を押圧す
る操作軸とで構成したため、すなわち、接点機構
部を構成する固定接点と、絶縁フイルムと可動片
とは積層一体化され、かつ、その外周部にケース
をモールド成形するため、接点部は密閉構造で、
接触信頼性を向上させることができる。

また、接点機構部は積層構造で、その外周部に
ケースをモールド成形するため、自動組立により
効率よく生産できるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のスイツチの分解斜視図、第２図
は本発明に係るスイツチの製造方法を説明する斜
視図、第３図はスイツチ本体の断面図、第４図は
可動片の変形例を示す斜視図である。１０……リードフレーム、１２……固定接点、
１４，１５……端子、１６，１７……小突起、２
０……絶縁フイルム、２１……開口、２２……小
孔、２３……連結部、３０……可動片、３１……
可動接点部、３３……小孔、４０……ケース。

Claims

【特許請求の範囲】

１操作軸の押圧動作により、スナツプ性を有す
る可動片を変位させて、固定接点と接離させるス
イツチにおいて、一枚の板状体からなる固定接点
と、中央部に開口を有する絶縁フイルムと、上記
開口と対向した位置に可動接点を有し、かつ、ス
ナツプ性を有する湾曲した可動片と、上記固定接
点、絶縁フイルムおよび可動片とを上記順序で積
層するとともに、その外縁部で一体化した積層体
の外周部にモールド成形したケースと、このケー
スに摺動可能に装着され、かつ、上記可動片を押
圧する操作軸と、から構成したことを特徴とする
スイツチ。