JPS6226851Y2

JPS6226851Y2 -

Info

Publication number: JPS6226851Y2
Application number: JP17583579U
Authority: JP
Priority date: 1979-12-19
Filing date: 1979-12-19
Publication date: 1987-07-09
Also published as: JPS5693869U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は自動演奏装置における遠隔操作装置に
係り、特に例えばいわゆるドーナツ盤レコードの
ような片面に１曲ずつ記録された多数のレコード
を内蔵してこのレコードのうちから所望のレコー
ドの片面の曲を選曲指令に従つて自動的に選択し
て演奏するいわゆるジユークボツクス等の遠隔操
作装置に係る。

従来のジユークボツクス等の自動演奏装置の遠
隔操作装置（以下リモコンと略称する）は、単
に、自動演奏装置の選曲操作部分をそのまま取り
出してケーブルで自動演奏装置本体と接続しただ
けのものであり、希望のレコード片面の曲を選択
する（以下「レコード等を選択する選曲スイツチ
及びコイン検出用スイツチ等を、ケーブルで本体
と接続しなければならず、ケーブルの芯数も多く
なり、さらに、長距離にわたつて延長する場合
は、各信号をドライブするためのドライバーや、
各信号を受信するためのレシーバーに多大のコス
トを要するものであり、また、このリモコンを複
数台接続するためには、さらに、各リモコンを選
択するための信号線が必要となり、さらに構造が
複雑になるなどの多くの欠点があつた。

本考案は、上述の如き従来の装置の欠点を解消
し、少ない芯数の接続ケーブルを用い、また、複
数個所に置かれた多くのリモコンが容易に接続で
きるようにしたものであり、以下、本考案の一実
施例を図面とともに説明する。

第１図は、本考案の遠隔操作装置とこれによつ
て操作される自動演奏装置本体側の制御装置の一
実施例の系統図であり、第２図は第１図に示す装
置の各部の動作を説明するためのタイムチヤート
である。

第１図において、１は自動演奏装置本体に設け
られる制御装置であり、２はリモコンに設けられ
る遠隔操作装置（以下単に「操作装置」とも記載
する）である。なお、このリモコンは、制御装置
１内の後述する選曲記憶回路１９の記憶容量以内
であれば、同様の構成のものを何台でも設けるこ
とができる。

リモコンの操作装置２にはアドレス設定回路３
が設けられており、各リモコン毎に異なつたアド
レス信号が設定され記憶されている。即ち、アド
レス設定回路およびアドレス信号は、複数のリモ
コンの中から任意の１つを選択するために設けら
れるものである。

一方、自動演奏装置本体の制御装置１のアドレ
ス発生回路４は適当な間隔T₁毎に接続されてい
る各リモコンのアドレス設定回路３に記憶されて
いるアドレス信号の内の１つと同じアドレス信号
を順次発生し続けている。

このアドレス発生回路４で発生したアドレス信
号は、コントロール部５の指令に従つてシフトレ
ジスタ６に転送され、必要に応じて、スタートビ
ツト、ストツプビツトを付加された後、適当な時
間T₂の間に出力トランジスタ７へ出力される。

この出力トランジスタ７へ出力されたアドレス
信号は、伝送路８を通つて、リモコンの操作装置
２に印加され、その例えばLEDとホトトランジ
スタとよりなる、ホトカプラー９を駆動し、この
ホトカプラー９より出力されたアドレス信号はシ
フトレジスタ１０に記憶される。

このシフトレジスタ１０に記憶されたアドレス
信号と、前述のアドレス設定回路３に記憶されて
いるアドレス信号とは、一致検出回路１１におい
て比較され、両アドレス信号が一致した場合に
は、一致信号が発生してコントロール回路１２へ
送られ、一致していなければ、何らの信号をも発
生しない。

一方、リモコンの操作装置２には、選曲記憶回
路１３が設けられており、このリモコンの操作者
が選曲操作を行なつた際には、その選曲指令に対
応した選曲信号が記憶されている。

前述の如く、リモコンの操作装置２毎に予め定
められアドレス設定回路３に記憶されたアドレス
信号と、自動演奏装置本体の制御装置１より伝送
されたアドレス信号とが一致し、一致信号検出回
路１１より一致信号が発生し、コントロール回路
１２に印加された際、選曲記憶回路１３に選曲信
号がリモコン操作者によつて記憶されていると、
コントロール回路１２の指令により、この選曲信
号は、シフトレジスタ１４に転送され、適当な時
間T₃の間に出力トランジスタ１５へ出力され
る。なお、選曲信号の内容は、自動演奏装置本体
に収納されているレコードにつけられた通り番号
と、表裏いずれの面であるかを示す符号又は番号
とから成立つているものである。この際、前述の
シフトレジスタ６で行なつたのと同様に必要なら
ばスタートビツト、ストツプビツトが附加され
る。また、選曲信号がシフトレジスタ１４に転送
されると、選曲記憶回路１３の記憶はキヤンセル
される。

この出力トランジスタ１５に出力された選曲信
号は伝送路１６を通して自動演奏装置本体の制御
装置１に印加され、その例えばLEDとホトトラ
ンジスタとよりなる、ホトカプラー１７を駆動
し、このホトカプラー１７より出力された選曲信
号は、シフトレジスタ１８に記憶された後、自動
演奏装置本体の選曲記憶回路１９に転送され、記
憶される。

自動演奏装置は、この選曲記憶回路１９に記憶
された選曲信号に従つて、順次選曲されたレコー
ド等を演奏して行く。この選曲記憶回路１９は、
選曲信号を１個のみではなく複数個記憶できるよ
うに構成されている。

シフトレジスタ１８より選曲記憶回路１９への
選曲信号の転送が完了すると、シフトレジスタ１
８よりコントロール回路２０へ完了信号が送出さ
れ、コントロール回路２０よりの指令によりアド
レス発生回路４は、次のリモコン（図示せず）の
アドレス設定回路３に設定されたアドレス信号と
同一のアドレス信号を発生し、次のリモコンを駆
動し、前述と同様な動作を行なう。このように
次々に各リモコンのアドレス信号と同一のアドレ
ス信号を発生して行き、自動演奏装置に接続され
たリモコンすべてのアドレス信号を発生し終る
と、アドレス発生回路４は初期の状態に戻り、再
び最初のリモコンのアドレス信号を発生する。こ
のようにして、すべてのリモコンの選曲記憶回路
１３に記憶された選曲信号を順次自動演奏装置本
体の選曲記憶回路１９に記憶して行く。

第２図は上記第１図に示した系統図の各部の動
作のタイムチヤートであり、第２図Ａは第１図の
ａ点に時間T₁毎に時間T₂の間アドレス信号が印
加されることを示し、第２図Ｂは第１図のｂ点に
シフトレジスタ１０及びレジスタ１４に供給され
たアドレス信号が、アドレス設定回路３に記憶さ
れているアドレス信号に一致している間（すなわ
ち、一致したアドレス信号がシフトレジスタ１０
及びレジスタ１４に記憶され始めた時から次のリ
モコンを呼び出すためのアドレス信号が印加され
始める時まで）一致信号が発生していることを示
し、第２図Ｃは、第１図のｃ点に、上記の一致信
号が発生している時間T₃の間、選曲信号が印加
されていることを示し、第２図Ｄは、第１図のｄ
点に、シフトレジスタ１８に記憶された選曲信号
の選曲記憶回路１９への転送が完了した際、完了
信号が発生することを示している。

第１図の系統図ではリモコンの操作装置２は１
つしか図示していないが、第１図に示した操作装
置２と同様の構成の操作装置を複数個設けること
ができ、その場合には各リモコンの操作装置のア
ドレス設定回路３に記憶させるアドレス信号を異
ならしめておき、各リモコンの入力側のホトカプ
ラーを伝送路８に、かつその出力トランジスタ１
５を伝送路１６にそれぞれ接続すれば良い。従つ
て、リモコンの台数を増しても少ない伝送路で賄
えるので便利である。

また、上記の実施例ではアドレス信号と選曲信
号のみを送受しているが、必ずしもこれのみであ
る必要は無く、その他の附加的データも伝送可能
であることは言うまでもない。

さらに、伝送路８と伝送路１６とに同時に信号
が印加されることは無いのであるから、上記の出
力トランジスタ７，１５及びホトカプラ９，１７
に代えて、双方向性素子を用いるなどの適宜の手
段により伝送路８，１６を１本にすることも出来
る。

なお、以上の説明においては、使用する音楽ソ
ースとして片面に１曲ずつ記録されたレコードを
使うものとしたが、これに限らずデイジタル方式
のいわゆるコンパクトデイスクや、往復両トラツ
クに音楽が１曲ずつ録音された磁気テープを使用
してもよい。また、選曲信号の内容として、各レ
コードにつけられた通し番号と、表裏いずれかの
面を示す符号又は番号の他に、各バンドの番号を
も指定し得るような内容のものにすれば、１面ま
たは１トラツク当り２曲以上の曲が収録されてい
る音楽ソースをも使用できるようになり、一層汎
用性が増すものである。

更に、以上の説明においては１つの部屋のみで
使用することを想定して説明したが、複数のリモ
コン（操作装置）２とスピーカを設置してこれら
を自動演奏装置本体とケーブルで接続しさえすれ
ば、異なる部屋や更には異なる複数の家屋で１台
の自動演奏装置本体を共有して音楽を鑑賞するこ
ともでき、複数の家庭で共同出費することによ
り、本演奏装置を安価に入手、使用することもで
きて、非常に便利である。

上述の如く、本考案になる自動演奏装置におけ
る遠隔操作装置は、少ない接続ケーブルで１台の
自動演奏装置本体と複数の遠隔操作装置とを接続
でき、また、多数の遠隔操作装置を設ける場合に
もきわめて簡単に接続でき、送受する信号をデジ
タルコード化することができるので、接続が長距
離になつても、雑音等の影響を受けにくいなど多
くの利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の系統図、第２図Ａ
〜Ｄは第１図の各部の動作を説明するためのタイ
ムチヤートである。１……制御装置、２……操作装置、３……アド
レス設定回路、４……アドレス発生回路、５，１
２，２０……コントロール回路、６，１０，１
４，１８……シフトレジスタ、７，１５……出力
トランジスタ、８，１６……伝送路、９，１７…
…ホトカプラー、１１……一致検出回路、１３，
１９……選曲記憶回路。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

選曲操作により所定の選曲信号を記憶する選曲
記憶回路と、予め設定された所定のアドレス信号
を記憶するアドレス設定回路と、自動演奏装置本
体から供給されたアドレス信号が該アドレス設定
回路に設定されているアドレス信号に一致した際
一致信号を発生する一致検出回路と、該一致信号
が発生した際上記選曲記憶回路に記憶されている
選曲信号を自動演奏装置本体に送出する回路とを
具備したことを特徴とする自動演奏装置における
遠隔操作装置。