JP2778582B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JP2778582B2
JP2778582B2 JP8117017A JP11701796A JP2778582B2 JP 2778582 B2 JP2778582 B2 JP 2778582B2 JP 8117017 A JP8117017 A JP 8117017A JP 11701796 A JP11701796 A JP 11701796A JP 2778582 B2 JP2778582 B2 JP 2778582B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】 この発明は、複数の電子楽
器を接続し或る1つの電子楽器から別の電子楽器に対
して情報の伝送を行うシステムを構成するのに適した電
子楽器に関する。 【0002】 【従来の技術】複数の電子楽器を接続し、或る1つの電
子楽器から他の電子楽器に情報を伝送するようにしたシ
ステム構成の電子楽器システムが従来より知られてい
る。従来のシステムでは、各電子楽器間をパラレル伝送
路で接続するようになっていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】したがって、電子楽器
間の配線構成が複雑となると共に、1つの電子楽器によ
って制御される電子楽器の数が増すとインターフェイス
回路が複雑となる、という問題点があった。ところで、
電子楽器内部での情報の転送には、演奏操作の即応性を
確保するために、高速転送であることが好ましいのに対
して、電子楽器間での情報の転送にはそれほどの高速性
が要求されないので、電子楽器間の情報転送をパラレル
伝送路で行うことは得策とは言えない。 【0004】この発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、情報を伝送する場合に、パラレルデータ転送とシリ
アルデータ転送を使い分けて、高速データ転送と回路構
成の簡素化を両立させることができるようにした電子楽
器を提供することを目的とする。すなわち、当該電子楽
器内部の情報の転送は高速化で行いつつ、他の電子楽
との間での情報の転送においてそのための配線とイ
ンターフェイス回路を簡略化することのできる電子楽器
を提供しようとするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】 この発明に係る電子楽
は、制御部と、音源部と、インターフェイス部とを有
し、前記インターフェイス部を介して他の電子楽器との
間でデータを送受信するようにした電子楽器であって
前記制御部は、当該電子楽器の動作を制御するものであ
り、前記音源部は、パラレルデータバスラインを介して
前記制御部により制御されるものであり前記インター
フェイス部は、前記パラレルデータバスラインを介して
前記制御部から与えられる情報をシリアルデータに変換
して外部に送信し、また、外部からシリアルデータを受
信し、受信したシリアルデータをパラレルデータに変換
して前記パラレルデータバスラインを介して前記制御部
に供給するものであり、さらに、前記制御部は、前記他
の電子楽器との接続状態を検出して、該接続状態に基づ
いて当該電子楽器の動作を制御するものであることを特
徴とするものである。 【0006】当該電子楽器の内部においては、制御部か
ら音源部への情報の伝送が、パラレルデータバスライン
を介してパラレルデータにて行われるので、高速転送に
よって演奏操作の即応性を確保することができる。一
方、当該電子楽器の制御部から出力された情報を外部に
与えて、該情報によって他の電子楽器を制御する場合
は、インターフェイス部において該情報をシリアルデー
タに変換して出力するようになっている。さらに、イン
ターフェイス部においては、外部から受信したシリアル
データをパラレルデータに変換して前記パラレルデータ
バスラインを介して前記制御部に供給するようになって
いる。従って、内部での高速転送によって演奏操作の即
応性を確保することができる一方で、他の電子楽器との
間の情報伝送のための配線シリアルデータ転送によっ
て簡素化することができると共に、インターフェイス部
における配線コネクタ等の構成も簡素化することができ
る。また、制御部では、他の電子楽器との接続状態を検
出して、該接続状態に基づいて当該電子楽器の動作を制
御するようになっているので、インターフェイス部を介
して他の電子楽器との接続のための結線を行うだけで、
自動的に動作制御を行うことができ、他の操作/設定等
を行う必要がないため、操作性がよい。 【0007】 【実施例】以下、図面を参照しこの発明の一実施例につ
いて説明する。図1は、この発明に係る電子楽器システ
ムの一実施例において用いられる1つの電子楽器の構成
例を示すブロック図である。この図において、1はCP
U(中央処理装置)であり、バスライン2を介して装置
各部と接続されている。3はCPU(リードオンリメモ
リ)、4は各種データが記憶されるRAM(ランダムア
クセスメモリ)である。5は楽音発生部であり、CPU
1を介して供給される演奏データに基づいて楽音信号を
形成し、増幅器6を介してスピーカ7へ供給する。8は
入力コンソールであり、プレイスイッチ、ストップスイ
ッチ、レコードスイッチその他の制御スイッチを有して
構成されている。9は鍵盤である。この鍵盤9には、各
キー(鍵)に対応してキー操作検出用のキースイッチお
よび打鍵強度検出用の打鍵強度検出器が設けられてお
り、各キースイッチおよび打鍵強度検出器の出力が各々
キーデータ発生装置10へ供給される。キーデータ発生
装置10は鍵盤9の各キースイッチの出力を走査するこ
とによりオン状態にあるキーを検出し、同キーのキーコ
ードおよび打鍵強度データをバスライン2へ出力する。
フロッピイディスク11はCPU1からディスクコント
ローラ12を介して供給される演奏データを順次記憶す
る。 【0008】以上の構成において、フロッピイディスク
11に演奏データを収録する場合は、演奏者の鍵盤9の
操作にしたがってキーデータ発生装置10から出力され
るキーコードおよび打鍵強度データを、CPU1が一定
のサンプリング周期で読込み、この読込んだデータに基
づいて演奏データを作成し、RAM4へ順次書込む。そ
して、RAM4に一定量の演奏データが書込まれた時点
で、その演奏データをディスクコントローラ12を介し
てフロッピイディスク11へ転送する。またこの場合、
CPU1はキーデータ発生装置10から出力されるキー
コードおよび打鍵強度データを順次楽音発生部5へ供給
する。これにより、スピーカ7から鍵盤9の操作に対応
する楽音が発生する。一方、フロッピイデイスク11に
収録された演奏データを再生する場合は、CPU1がフ
ロッピイディスク11に収録された演奏データを読出
し、順次、楽音発生部5へ供給する。これにより、スピ
ーカ7から再生楽音が発生する。 【0009】しかして、以上述べた各部は従来の電子楽
器の構成と同一である。ところで、図1に示す電子楽器
には、以上の構成に加えて、この電子楽器を複数台並設
して情報の伝送を行うための非同期型通信用インターフ
ェイス・アダプタACIA・IおよびACIA・IIが各
々設けられている。次に、これらACIA・IおよびII
について説明する。ACIA・IおよびIIは、各々、例
えばモトローラ社製・MC6850として周知のもの
で、そのデータライン、割込み端子等がバスライン2に
接続され、また、その伝送データ端子、受信データ端
子、DCD(Data Carrier Detect)端子等が端子T1
(またはT2)に接続されている。そして、CPU1か
ら供給されるコマンドまたはデータを内部のトランスミ
ットデータレジスタに一旦蓄えた後、伝送データ端子か
らシリアルに出力し、また、受信データ端子へ供給され
たシリアルデータ(またはコマンド)を内部のレシーブ
データレジスタに一旦蓄えた後、8ビットのパラレルデ
ータとしてバスライン2へ出力する。また、CPU1は
後述するようにACIA・IおよびIIのDCD端子が
“H”レベルにあるか否かにより他の電子楽器との接続
状態を検知する。 【0010】図2は、上述した電子楽器を複数台並設し
たところを示す図である。以下、説明の便宜上最左端の
電子楽器をMASTERとし、以下順にSLAVE・
1、SLAVE・2……SLAVE・Mとし、また最右
端の電子楽器をEND・SLAVEとする。また、MA
STERを最上位の電子楽器、END・SLAVEを最
下位の電子楽器とする。 【0011】第2図において、MASTERのACIA
・IIがSLAVE・1のACIA・Iに接続され、SL
AVE・1のACIA・IIがSLAVE・2のACIA
・Iに接続され、……、SLAVE・MのACIA・II
がEND・SLAVEのACIA・Iに接続されてい
る。これにより、MASTERとSLAVE・1との
間、SLAVE・1とSLAVE・2との間、……、S
LAVE・MとEND・SLAVEとの間において各々
コマンドの伝送が行われる。なお、この実施例において
は各電子楽器においてデータが伝送されることはない。
また、MASTERのACIA・IIのDCD端子はSL
AVE・1内において“H”レベルにプルアップされ、
SLAVE・1のACIA・IのDCD端子はMAST
ER内においてプルアップされ、SLAVE・1のAC
IA・IIのDCD端子はSLAVE・2内においてプル
アップされ、……、END・SLAVEのACIA・I
のDCD端子はSLAVE・M内においてプルアップさ
れている。これに対し、MASTERのACIA・Iの
DCD端子およびEND・SLAVEのACIA・IIの
DCD端子はプルアップされていない。そして、このD
CD端子の接続により、各電子楽器内のCPU1は自己
がMASTERのCPUか、SLAVE・1〜SLAV
E・MのいずれかのCPUか、END・SLAVEのC
PUかを検知することができる。 【0012】次に、図2に示す各電子楽器を同期運転制
御する場合を例にして、各電子楽器の動作を図3〜図1
2を参照して説明する。なお、説明の便宜上SLAVE
が1台であるものとする。 (1)STOP(停止)状態にあるMASTER、SL
AVE、END・SLAVEを同時にPLAY(楽音再
生)状態とする(図3)。この場合、操作者はMAST
ERの入力コンソール8に設けられているプレイスイッ
チを操作する。プレイスイッチが操作されると、MAS
TERのCPU1はこれを検出し、コマンドPRQ(Pl
ay request)をACIA・IIへ出力すると共に、ディス
クコントローラ12へPLAY準備指令を出力する。A
CIA・IIへコマンドPRQが供給されると、ACIA
・IIがこのコマンドを直列データに変換し、伝送データ
端子から出力し、SLAVEのACIA・I受信データ
端子へ供給する。 【0013】SLAVEのACIA・Iの受信データ端
子へコマンドPRQが供給されると、同ACIA・Iが
このコマンドPRQを内部のレシーブデータレジスタに
順次読込み、この読込みが終了した時点で、割込み信号
をCPU1へ出力する。CPU1はこの割込み信号を受
け、ACIA・IからコマンドPRQを読込み、読込ん
だコマンドの解読を行う。そしてCPU1が、読込んだ
コマンドをコマンドPRQと解読すると、まず、コマン
ドPRQをACIA・IIを介してEND・SLAVEの
ACIA・Iへ出力し、次いで、ディスクコントローラ
12へのPLAY準備指令を出力する。END・SLA
VEのACIA・IへコマンドPRQが供給されると、
このコマンドPRQがEND・SLAVEのCPU1へ
読込まれ、解読される。そして、CPU1はこの解読結
果に基づいてPLAY準備指令をディスクコントローラ
12へ出力する。なお、END・SLAVEの下位には
電子楽器が接続しておらず、したがって、END・SL
AVEのCPU1がコマンドPRQを出力することはな
い。 【0014】次に、END・SLAVEのディスクコン
トローラ12がPLAY準備を完了すると、完了信号を
CPU1へ出力する。CPU1はこの完了信号を受け、
コマンドPEB(Play enable)をACIA・Iを介し
てSLAVEのACIA・IIへ転送する。このコマンド
PEBはSLAVEのCPU1へ読込まれ、解読され
る。次に、SLAVEのCPU1は、この時点でディス
クコントローラ12からPLAY準備完了信号が到達し
ていれば即刻、到達していなければ、到達を待ってコマ
ンドPEBをACIA・Iを介してMASTERのAC
IA・IIへ転送する。このコマンドPEBはMASTE
RのCPU1へ読込まれ、解読される。そして、MAS
TERのCPUは、この時点でディスクコントローラ1
2からPLAY準備完了信号が到達していれば即刻、到
達していなければ到達を待ってコマンドPST(Play s
tart)をACIA・IIを介してSLAVEへ出力し、次
いで、ディスクコントローラ12へスタート指令を出力
する。 【0015】以後、MASTERのフロッピィディスク
11に記録されている演奏データが順次読出され、CP
U1を介して楽音発生部5へ供給され、これにより、再
生楽音がスピーカ7から発生する。また、SLAVEへ
コマンドPSTが供給されると、SLAVEのCPU1
がこのコマンドPSTを読込み、解読する。そして、こ
の解読結果に基づいてコマンドPSTをEND・SLA
VEへ出力して、次いで、ディスクコントローラ12へ
スタート指令を出力する。これにより、SLAVEの楽
音再生が開始される。また、END・SLAVEへコマ
ンドPSTが供給されると、END・SLAVEのCP
U1がこのコマンドPSTを読込み、解読し、この解読
結果に基づいてディスクコントローラ12へスタート指
令を出力する。これにより、END・SLAVEの楽音
発生が開始される。このようにして、3台の電子楽器の
楽音再生が略同時に開始される。ここで、各ACIA間
のコマンド伝送の速度を9600ボーとし、また、各コ
マンドを各々8ビット構成すると、各電子楽器相互間の
伝送遅れは約1msecであり、したがって、約2msec以内
に3台の電子楽器の楽音再生を開始することができる。 【0016】(2)STOP状態にあるMASTER、
STOP状態にあるSLAVE、REC・WAIT(レ
コーディング待期)状態にあるEND・SLAVEを同
時にPLAY状態、PLAY状態、REC・PLAY
(データ収録)状態とする場合(図4)。この場合、操
作者は予めMASTER、SLAVEをSTOP状態に
し、また、END・SLAVEのレコードスイッチを押
すことにより、END・SLAVEをREC・WAIT
状態とする。そして、プレイスイッチを押すと、以後、
図3の場合と同様のコマンド転送が行われ、これにより
MASTER、SLAVE、END・SLAVEが略同
時にPLAY状態、PLAY状態、REC・PLAY状
態となる。なお、図5はMASTERをREC・PLA
Y状態、SLAVE、END・SLAVEをPLAY状
態とする場合の動作説明図であり、この場合のコマンド
転送も図3の場合と同じである。 【0017】(3)3台の電子楽器がいずれも第N曲目
の楽音再生を行っている状態から、各電子楽器の第N曲
目の楽音再生が各々異なる時刻に終了した場合におい
て、各電子楽器の第N+1曲目の楽音再生を同時に開始
させる場合(図6)。いま、最初にSLAVEの第N曲
目の楽音再生が終了したとする(PLAY・END)。
この場合、SLAVEからコマンドERQ(End reques
t)およびPRQ(Play request)が順次END・SL
AVEへ出力される。END・SLAVEのCPU1は
このコマンドERQおよびPRQを読込み、解読する。
そして、現在END・SLAVEにおける楽音再生が進
行中であることから、コマンドPRQの解読結果に基づ
いてRAM4内のPRQフラグを立て、コマンド処理を
終了する。なお、コマンドERQは自己がREC・PL
AY状態にある場合にのみ有効なコマンドであり、この
場合は無視される。次に、MASTERの楽音再生が終
了したとすると、MASTERからコマンドERQおよ
びPRQがSLAVEへ出力される。SLAVEのCP
U1はこのコマンドERQおよびPRQを読込み、解読
する。そして、この場合END・SLAVEからコマン
ドPEBが到達していないことから、RAM4内のPR
Qフラグを立てる。次にEND・SLAVEの楽音再生
が終了したとすると、END・SLAVEのCPU1が
RAM4内のPRQフラグをチェックする。そして、こ
の場合PRQフラグが立っていることから、コマンドP
EBをSLAVEへ転送する。SLAVEのCPU1
は、このコマンドPEBを受け、PRQフラグをチェッ
クする。この場合、PRQフラグが既に立っており、し
たがってコマンドPEBをMASTERへ出力する。M
ASTERのCPU1はこのコマンドPEBを受け、コ
マンドPSTをSLAVEへ出力すると共に、第N+1
曲目の楽音再生を開始する。また、コマンドPSTを受
けたSLAVEはコマンドPSTをEND・SLAVE
へ出力すると共に、第N+1曲目の楽音再生を開始し、
同様に、コマンドPSTを受けたEND・SLAVEも
第N+1曲目の楽音再生を開始する。なお、図7はMA
STER→SLAVE→END・SLAVEの順に第N
曲目の楽音再生が終了した場合におけるコマンド転送状
態を示す図である。 【0018】(4)MASTER、SLAVEが楽音再
生(PLAY)を行い、END・SLAVEがデータ収
録(REC・PLAY)を行っている状態から、MAS
TERの楽音再生が終了し、次いでSLAVEの楽音再
生が終了した場合(図8)。まず、MASTERの楽音
再生が終了すると、前述した場合と同様に、MASTE
RからコマンドERQおよびPRQが各々SLAVEへ
出力される。SLAVEのCPU1は、コマンドPRQ
に基づいてRAM4内のPRQフラグを立てる。次に、
SLAVEの楽音再生が終了すると、SLAVEからコ
マンドERQおよびPRQがEND・SLAVEへ出力
される。END・SLAVEのCPU1は、コマンドE
RQを解読し、この解読結果に基づいてまずコマンドS
RQ(Stop request)をSLAVEへ転送し、次いで、
ディスクコントローラ12へSTOP指令を出力する。
これにより、END・SLAVEがSTOP状態とな
る。SLAVEへコマンドSRQが供給されると、SL
AVEのCPU1がこのコマンドSRQを解読し、この
解読結果に基づいて、まずコマンドSRQをMASTE
Rへ出力し、次いでディスクコントローラ12へSTO
P指令を出力する。これにより、SLAVEがSTOP
状態となる。また、MASTERへコマンドSRQが供
給されると、MASTERのCPU1がこのコマンドS
RQを解読し、この解読結果にしたがって、まずコマン
ドSRQを再度SLAVEへ出力し、次いでディスクコ
ントローラ12へSTOP指令を出力する。これによ
り、MSTERがSTOP状態となる。MASTERか
らSLAVEへ再度コマンドSRQが出力されると、S
LAVEのCPU1が再びコマンドSRQをEND・S
LAVEへ出力し、またディスクコントローラ12へS
TOP指令を出力する。同様に、SLAVEからEND
・SLAVEへコマンドSRQが出力されると、END
・SLAVEのCPU1が再度ディスクコントローラ1
2へSTOP指令を出力する。こうして、3台の電子楽
器が全てSTOP状態となる。なお、最終的にMAST
ERから再度コマンドSRQを出力している理由は、各
電子楽器を確実にSTOP状態とするためである。 【0019】(5)MASTER、END・SLAVE
が楽音再生を行い、SLAVEがデータ収録を行ってい
る状態から、MASTERの楽音再生が終了した場合
(図9)。MASTERの楽音再生が終了すると、MA
STERがコマンドERQおよびPRQをSLAVEへ
出力する。SLAVEのCPU1は、コマンドERQの
解読結果に基づいて、まずMASTERおよびEND・
SLAVEへコマンドSRQを出力し、次いでディスク
コントローラ12へSTOP指令を出力する。これによ
り、SLAVEがSTOP状態となる。MASTERへ
コマンドSRQが供給されると、MASTERのCPU
1がこれを解読し、前述した場合と同様に、コマンドS
RQをSLAVEへ出力すると共に、ディスクコントロ
ーラ12へSTOP指令を出力する。END・SLAV
EへコマンドSRQが供給されると、END・SLAV
EのCPU1がこれを解読し、ディスクコントローラ1
2へSTOP指令を出力する。こうして、3台の電子楽
器が全てSTOP状態となる。 【0020】なお、図10は図9に示す場合と同じ状態
から、まずEND・SLAVEの楽音再生が終了し、次
いでMASTERの楽音再生が終了した場合におけるコ
マンド転送を示す図であり、この場合、END・SLA
VEの楽音再生が終了した時点では何のコマンド転送も
行われず、MASTERの楽音再生が終了した時点で、
図9と全く同様のコマンド転送が行われる。 【0021】(6)MASTERがデータ収録を行い、
SLAVE、END・SLAVEが楽音再生を行ってい
る状態から、MASTERのストップスイッチが操作さ
れた場合(図11)。MASTERのストップスイッチ
が操作されると、MASTERのCPU1がこれを検知
し、コマンドSRQをSLAVEへ転送すると共に、S
TOP指令をディスクコントローラ12へ出力する。こ
れにより、MASTERがSTOP状態となる。SLA
VEへコマンドSRQが供給されると、SLAVEのC
PU1がこれを検知し、END・SLAVEへコマンド
SRQを転送すると共に、STOP指令をディスクコン
トローラ12へ出力する。END・SLAVEへコマン
ドSRQが転送されると、END・SLAVEのCPU
1がこれを検知し、STOP指令をディスクコントロー
ラ12へ出力する。こうして、3台の電子楽器が共に停
止状態となる。 【0022】(7)MASTERがデータ収録状態、S
LAVE、END・SLAVEが楽音再生を行っている
状態から、SLAVEの楽音再生が終了し、次いでEN
D・SLAVEの楽音再生が終了した場合(図12)。
まず、SLAVEの楽音再生が終了すると、図6の場合
と同様にコマンドERQおよびPRQが各々END・S
LAVEへ出力される。END・SLAVEのCPU1
はコマンドPRQに基づいてRAM4内のPRQフラグ
を立てる。次いで、END・SALAVEの楽音再生が
終了すると、この時点で既にPRQフラグが立っている
ことからEND・SLAVEのCPU1がコマンドPE
BをSLAVEへ転送するコマンドPEBがSLAVE
へ供給されると、SLAVEからMASTERへコマン
ドPEBが出力される。しかしこの場合MASTERは
REC・PLAY(データ収録)状態にあり、したがっ
てコマンドPEBは無視される。そして、MASTER
のストップスイッチが押されると、MASTERがST
OP状態になると共に、コマンドSRQがMASTER
からSLAVE、END・SLAVEへ順次転送され、
これにより、3台の電子楽器が共にSTOP状態とな
る。 【0023】以上がコマンド転送による同期運転の具体
例である。上述したように、図2に示す各電子楽器は各
々内部に2個の非同期型通信用インターフェイス・アダ
プタACIA・IおよびACIA・IIを有し、これらの
ACIA・IおよびIIを介してコマンド転送を行い、こ
れにより、同期スタート第2曲目、第3曲目……の同期
演奏その他の各同期動作を行うようになっている。な
お、上述したコマンド及びコマンド転送方法は一例であ
り、別種のコマンドおよび転送方法に基づいて同期運転
をさせることも勿論可能である。 【0024】 【発明の効果】 以上説明したように、この発明によれ
ば、当該電子楽器の内部においては、制御部から音源部
への情報の伝送が、パラレルデータバスラインを介して
パラレルデータにて行われるので、高速転送によって演
奏操作の即応性を確保することができるものであり、そ
一方で、当該電子楽器の制御部から出力された情報を
外部に与えて、該情報によって他の電子楽器を制御する
場合は、インターフェイス部において該情報をシリアル
データに変換して出力するようになっていると共に、外
部から受信したシリアルデータをパラレルデータに変換
して前記パラレルデータバスラインを介して前記制御部
に供給するようになっているので、内部での高速転送に
よって演奏操作の即応性を確保することができる一方
で、他の電子楽器との間の情報伝送のための配線シリ
アルデータ転送によって簡素化することができると共
に、インターフェイス部における配線コネクタ等の構成
も簡素化することができる、という優れた効果を奏す
る。また、制御部では、他の電子楽器との接続状態を検
出して、該接続状態に基づいて当該電子楽器の動作を制
御するようになっているので、インターフェイス部を介
して他の電子楽器との接続のための結線を行うだけで、
自動的に動作制御を行うことができ、他の操作/設定等
を行う必要がないため、操作性がよい、という優れた効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明に係る電子楽器システムにおいて用い
られる1つの電子楽器の構成例を示すブロック図。 【図2】この発明に係る電子楽器システムの全体構成例
を示すものであって、図1の電子楽器を複数台シリアル
接続してなる状態を示すブロック図。 【図3】図1の電子楽器を3台シリアル接続してこの発
明に係る電子楽器システムの一実施例を構成して同期運
転制御を行う場合における各電子楽器相互間のコマンド
転送の第1の具体例を示す図。 【図4】図1の電子楽器を3台シリアル接続してこの発
明に係る電子楽器システムの一実施例を構成して同期運
転制御を行う場合における各電子楽器相互間のコマンド
転送の第2の具体例を示す図。 【図5】図1の電子楽器を3台シリアル接続してこの発
明に係る電子楽器システムの一実施例を構成して同期運
転制御を行う場合における各電子楽器相互間のコマンド
転送の第3の具体例を示す図。 【図6】図1の電子楽器を3台シリアル接続してこの発
明に係る電子楽器システムの一実施例を構成して同期運
転制御を行う場合における各電子楽器相互間のコマンド
転送の第4の具体例を示す図。 【図7】図1の電子楽器を3台シリアル接続してこの発
明に係る電子楽器システムの一実施例を構成して同期運
転制御を行う場合における各電子楽器相互間のコマンド
転送の第5の具体例を示す図。 【図8】図1の電子楽器を3台シリアル接続してこの発
明に係る電子楽器システムの一実施例を構成して同期運
転制御を行う場合における各電子楽器相互間のコマンド
転送の第6の具体例を示す図。 【図9】図1の電子楽器を3台シリアル接続してこの発
明に係る電子楽器システムの一実施例を構成して同期運
転制御を行う場合における各電子楽器相互間のコマンド
転送の第7の具体例を示す図。 【図10】図1の電子楽器を3台シリアル接続してこの
発明に係る電子楽器システムの一実施例を構成して同期
運転制御を行う場合における各電子楽器相互間のコマン
ド転送の第8の具体例を示す図。 【図11】図1の電子楽器を3台シリアル接続してこの
発明に係る電子楽器システムの一実施例を構成して同期
運転制御を行う場合における各電子楽器相互間のコマン
ド転送の第9の具体例を示す図。 【図12】図1の電子楽器を3台シリアル接続してこの
発明に係る電子楽器システムの一実施例を構成して同期
運転制御を行う場合における各電子楽器相互間のコマン
ド転送の第10の具体例を示す図。 【符号の説明】 1 中央処理装置(CPU) 5 楽音発生部 8 入力コンソール ACIA・I,ACIA・II インターフェイス・ア
ダプタ MASTER,SLAVE・1,SLAVE・2,……
SLAVE・M,END・SLAVE 電子楽器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G10H 1/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.制御部と、音源部と、インターフェイス部とを有
    し、前記インターフェイス部を介して他の電子楽器との
    間でデータを送受信するようにした電子楽器であって前記制御部は、当該電子楽器の動作を制御するものであ
    り、 前記音源部は、 パラレルデータバスラインを介して前記
    制御部により制御されるものであり前記インターフェイス部は、 前記パラレルデータバスラ
    インを介して前記制御部から与えられる情報をシリアル
    データに変換して外部に送信し、また、外部からシリア
    ルデータを受信し、受信したシリアルデータをパラレル
    データに変換して前記パラレルデータバスラインを介し
    て前記制御部に供給するものであり、 さらに、前記制御部は、前記他の電子楽器との接続状態
    を検出して、該接続状態に基づいて当該電子楽器の動作
    を制御するものであることを特徴とする 電子楽器。 2.前記制御部は、前記他の電子楽器との接続状態に応
    じて、当該電子楽器から前記他の電子楽器に対するデー
    タ送信動作を制御するものであることを特徴とする請求
    項1に記載の電子楽器。 3.前記インターフェイス部は、端子を有し、 前記制御部は、前記端子における信号の状態を検出する
    ことにより、前記他の電子楽器との接続状態を検出する
    ものである請求項1又は2に記載の電子楽器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
第22回自動化機器部会資料 マイクロプロセッサの計測制御への応用 (社)計測自動制御学会 昭和51年10月27日 P.33−48 マイクロプロセッサの電子楽器への応用 遠藤、加藤

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