JP2698886B2 - オーディオシステム - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本発明はオーディオユニットの接続状態判別方法並び
に装置に係り、特に複数のオーディオユニットのオーデ
ィオ信号出力を選択的に切り換えて出力するオーディオ
セレクタ等のコントロールユニットにおいて各オーディ
オユニットから信号を入力するための各接続端子に、ど
のオーディオユニットが接続されているかを判別する方
法、並びに判別する装置に関する。

＜従来技術＞ コントロールユニットと複数のユニットをバスに接続
し、該バスを介してコントロールユニットと各ユニット
間で相互にデータ授受するシステムがある。かかるシス
テムをオーディオ機器制御に応用すれば、各オーディオ
ユニットをバス上に接続された１つのキーボードユニッ
トから集中制御できるなど大変便利である。具体的には
システムコントローラでチューナ、CDプレーヤ、カセッ
トデッキ、DAT装置等のオーディオ再生ユニット（オー
ディオユニット）を集中的に制御するオーディオシステ
ムがあり、システムコントローラは操作ユニットのキー
操作に基づいて所定のユニットに制御コマンドを送り、
該ユニットをして操作キーに応じた制御（プレイ／スト
ップ、早送り１巻き戻し、プログラム演奏、シーク、周
波数特性変更等）を実行させ、表示ユニットに表示デー
タを送って所定の表示を行わせる。

かかるオーディオユニットの再生オーディオ信号は、
コントロールユニットに設けられた接続端子にオーディ
オユニットのオーディオ出力ラインを接続することによ
り、コントロールユニットに入力され、しかる後スピー
カ等へ出力される。その際出力するオーディオ信号の切
り換えはキーボードユニットのソースセレクトキーを押
圧して切り換えを行っている。第８図（Ａ），（Ｂ）は
ソースセレクトキーの具体例を示す図である。（Ａ）の
ソースセレクトキーは、接続端子に対応させて例えばIN
PUT1〜INPUT4の切換スイッチを設ける方式、（Ｂ）は入
力ソースに対応させて例えばCD,DAT,TAPE,TUNERの切換
スイッチを設ける方式である。一般的には、（Ａ），
（Ｂ）どちらかの方式がオーディオ信号の切り換えに適
用されている。

＜発明が解決しようとする課題＞ しかし、（Ａ）の方式ではどのスイッチにどのソース
が対応しているかを常にユーザが憶えていなければなら
ず大変煩しい。また、（Ｂ）の方式はユーザがスイッチ
の配置を変えたい場合、例えば車室内等操作者の自由が
限られている空間で操作者が一番よく使うスイッチを操
作者の近くに配置したい場合等に配置が変えられない問
題がある。また、まちがって接続した場合にCDキーにて
DAT装置の入力が有効になるといった不都合が生じる。

＜課題を解決するための手段＞ 請求項１記載の発明は、任意のアドレスを設定可能な
複数のオーディオユニットと、該複数のオーディオユニ
ットをコントロールするコントロールユニットと、メモ
リとを備えたオーディオシステムであって、前記コント
ロールユニットは、電源立ち上げ時に各オーディオユニ
ットに設定されたアドレスに対するユニット名を判別す
るためのユニット判別コマンドを所定のアドレスに送信
するとともに、所定のアドレスからユニット名を回答す
るユニット回答コマンドを受信した場合、該ユニット回
答コマンドに含まれるユニット名を解析し、該アドレス
と該アドレスに対応させて前記ユニット名を前記メモリ
に登録することにより達成される。

請求項２記載の発明は、任意のアドレスを設定可能な
複数のオーディオユニットと、該各オーディオユニット
を操作するための複数の操作キーを有する操作ユニット
と、前記各オーディオユニットをコントロールするとと
もに前記操作ユニットの各操作キーに対応し各オーディ
オユニットより所定の信号を入力する複数の接続端子を
有するコントロールユニットと、メモリとを備えたオー
ディオシステムであって、前記コントロールユニット
は、電源立ち上げ時に各オーディオユニットに設定され
たアドレスに対するユニット名を判別するためのユニッ
ト判別コマンドを所定のアドレスに送信するとともに、
所定のアドレスからユニット名を回答するユニット回答
コマンドを受信した場合、該ユニット回答コマンドに含
まれるユニット名を解析し、該アドレスと該アドレスに
対応させて前記ユニット名を前記メモリに登録し、さら
に、登録されたアドレスに対応するオーディオユニット
に対し所定の信号発生指令を送信し、該信号発生指令に
応じて所定の信号が入力される接続端子を検出し、該接
続端子を前記オーディオユニットに対応させて前記メモ
リに登録することにより達成される。

＜作用＞ 請求項１記載のオーディオシステムにおいては、コン
トロールユニットは、電源立ち上げ時に各オーディオユ
ニットに設定されたアドレスに対するユニット名を判別
するためのユニット判別コマンドを所定のアドレスに送
信するとともに、所定のアドレスからユニット名を回答
するユニット回答コマンドを受信した場合、該ユニット
回答コマンドに含まれるユニット名を解析し、該アドレ
スを該アドレスに対応させて前記ユニット名をメモリに
登録する。

請求項２記載のオーディオシステムにおいては、コン
トロールユニットは、電源立ち上げ時に各オーディオユ
ニットに設定されたアドレスに対するユニット名を判別
するためのユニット判別コマンドを所定のアドレスに送
信するとともに、所定のアドレスからユニット名を回答
するユニット回答コマンドを受信した場合、該ユニット
回答コマンドに含まれるユニット名を解析し、該アドレ
スと該アドレスに対応させて前記ユニット名を前記メモ
リに登録し、さらに、登録されたアドレスに対応するオ
ーディオユニットに対し所定の信号発生指令を送信し、
該信号発生指令に応じて所定の信号が入力される接続端
子を検出し、該接続端子を前記オーディオユニットに対
応させてメモリに登録する。

＜実施例＞ 第１図は本発明によるオーディオユニットの接続端子
判別方法を実現するオーディオバスシステムのブロック
構成図であり、バス１にシステムコントローラ２と多数
のマイコン内蔵のユニットが接続され、システムコント
ローラ２と各ユニット間で相互にデータ授受可能になっ
ている。

図中３〜６はオーディオユニットであり、３はDAT装
置、４はカセットデッキ、５はチューナ、６はCDプレー
ヤである。各オーディオユニット３〜６はそれぞれバス
インターフェース7a〜7d、ソース再生部8a〜8d（チュー
ナ５はラジオ受信部8c）、制御部10a〜10dから構成さ
れ、制御部10a〜10dは各オーディオユニット３〜６の全
体的動作を制御するとともにバス１を介してシステムコ
ントローラ２と相互にデータの授受を行う。11は各種操
作キーが設けられた操作ユニット、12は表示ユニットで
ある。第６図は操作ユニット11のソースセレクトキーを
示すものであり、各セレクトキー31,32,33,34,35はそれ
ぞれ、後述するコントロールユニット13の接続端子Ａ〜
Ｅに接続されている各オーディオユニットに対応するも
のであり、例えばキー31を押圧すればＡ端子に接続され
ているオーディオユニットのオーディオ信号が出力され
る。また、セレクトキー31〜35は表示部を兼用し、後述
するオーディオユニットの接続端子判別法により判明し
た接続端子とオーディオユニットとの対応関係を表示す
る。

13は各ユニットとの間で相互にデータの授受を行うシ
ステムコントローラ２を内蔵するコントロールユニット
であり、オーディオラインL₁〜L₄を介してオーディオ信
号が入力される接続端子Ａ〜Ｅ、ソース切換部14を備
え、システムコントローラ２は操作ユニット11のソース
切換え操作に応じてソース切換部14にソース切換信号を
送出する。ソース切換部14は該切換信号によって、アン
プ15に出力するオーディオ信号のソースを切り換える。
尚、システムコントローラ２及び各ユニットには別途電
源ラインが接続され操作ユニット11上の電源投入釦の押
圧により電源が投入されるようになっている。

システムコントローラ２はバスインターフェイス16、
特定の信号周波数を検出するトーン検出部17、アドレス
と各種ユニットの対応関係、又は接続端子Ａ〜Ｅとオー
ディオユニット３〜６の対応関係を記憶するメモリ18、
制御部19から構成され、制御部19はシステムに電源が投
入されるとバス１を介して各ユニットに対してユニット
判別コマンドを送出する。尚、各ユニットには図示しな
いがアドレス設定スイッチがあり、予め所定のアドレス
が設定されている。例えばバス１に接続可能な最大ユニ
ット数が16台以下の場合には、設定可能アドレスとして
は0000,0001,0010,・・1111の16個が考えられ、各ユニ
ットに重複しないように任意のアドレスが設定される。
制御部19は設定可能アドレスすべてに対してユニット判
別コマンドを送出し、該判別コマンドを受けたユニット
は回答コマンドを制御部19へ送信する。また、制御部19
は接続されているユニットの中からオーディオユニット
を選択し、該選択したユニットに対して、一定周波数
（1KHz）で一定レベルのトーンを発生させるトーン出力
コマンドを送出すると共に、トーン出力コマンドを受け
たオーディオユニットから接続端子のＡ〜Ｅのいずれか
を介して、所定のトーンが入力されると、該トーンの入
力を検出し、トーン入力があった接続端子を判別して、
オーディオユニットとの接続関係をメモリ18に登録す
る。

以下、第２図、第３図の流れ図に従って本発明のオー
ディオユニットの接続端子判別方法を説明する。

システムに電源が投入されると、システムコントロー
ラ２は第２図に示すようにまず第ｉアドレス（ｉの初期
値は0000）に対してユニット判別コマンドを送出し（ス
テップ101）、所定時間内にユニット回答コマンドを受
信するか監視する（ステップ102）。

ユニット回答コマンドを受信すれば、該コマンドに含
まれるユニット名を解析し、アドレスとユニットとの対
応をメモリ18に登録する（ステップ103）。一方所定時
間内にコマンドを受信しなかれば第ｉアドレスに該当す
るユニット無と認識してその旨をメモリ18に登録する
（ステップ104）。

しかる後、システムコントローラ２は登録可能な全ア
ドレスに対してユニットの有無、及び判別処理を行った
かチェックし（ステップ105）、終了してなければｉ＋
１→ｉによりｉを歩進し（ステップ106）、以後ステッ
プ101以降の処理を行い、終了していればアドレスと各
ユニットとの対応の登録を終了する。

第３図は以上の処理を行うことによりメモリ18に登録
された、アドレスと各ユニットとの対応を表す図表であ
る。該図表によればDAT装置にはアドレス0000、チュー
ナにはアドレス0010、CDプレーヤにはアドレス0110、カ
セットデッキにはアドレス1000がそれぞれ登録されてい
ることがわかる。尚、図において、「NONE」はユニット
が接続されていないアドレスを表し、「OTHER」はオー
ディオユニット以外のユニット、例えば表示ユニット、
キーボードユニット等が接続されているアドレスを表
す。

制御部19は以上の処理が終了すると、第４図の流れ図
に従いオーディオユニットと接続端子との対応関係を登
録する。即ち、制御部19はメモリ18に登録されているユ
ニットの中からオーディオユニットを選択し、該オーデ
ィオユニットに対応するアドレスに対して1KHzのトーン
出力コマンドを送出する（ステップ201）。いま、例え
ばCDプレーヤ６の登録アドレス0110に対してトーン出力
コマンドが送出されたとすると、CDプレーヤの制御部10
dはバスインターフェイス7dを介してトーン出力コマン
ドを受信してオーディオ回路9dを制御してトーンを出力
する。出力されたトーンはオーディオラインL₁、接続端
子Ｄを介してシステムコントローラ２のトーン検出部17
で検出され（ステップ202）。制御部19は該検出に基づ
いてトーン入力のあった接続端子を判別し（ステップ20
3）、オーディオユニットと接続端子との対応関係をメ
モリ18に登録する（ステップ204）。一方、ステップ202
の処理においてトーンが一定時間内に検出されないとき
はオーディオラインが接続端子からはずれている又はオ
ーディオユニットが故障しているとみなし、表示ユニッ
トに「ERROR」を表示する（ステップ205）。さらに、制
御部19は全オーディオユニットに対してステップ201以
降の処理を行い、全オーディオユニットに対して登録処
理が終了すると（ステップ206）、第５図に示す対応テ
ーブルがメモリ18に作成され、制御部19は操作ユニット
11のソースセレクトキーに第７図に示す表示を行なう
（ステップ207）。尚、第１図において接続端子Ｅには
オーディオユニットの接続はないので、第７図において
は「NONE」と表示する。

＜発明の効果＞ 以上により、請求項１記載の発明は、任意のアドレス
を設定可能な複数のオーディオユニットと、該複数のオ
ーディオユニットをコントロールするコントロールユニ
ットと、メモリとを備えたオーディオシステムであっ
て、前記コントロールユニットは、電源立ち上げ時に各
オーディオユニットに設定されたアドレスに対するユニ
ット名を判別するためのユニット判別コマンドを所定の
アドレスに送信するとともに、所定のアドレスからユニ
ット名を回答するユニット回答コマンドを受信した場
合、該ユニット回答コマンドに含まれるユニット名を解
析し、該アドレスと該アドレスに対応させて前記ユニッ
ト名を前記メモリに登録するようにしたので、オーディ
オユニットのアドレスが重複しないため、同じアドレス
のオーディオユニットが接続されることによるオーディ
オシステムの異常状態を回避できるという効果を奏す
る。

また、請求項２記載の発明は、任意のアドレスを設定
可能な複数のオーディオユニットと、該各オーディオユ
ニットを操作するための複数の操作キーを有する操作ユ
ニットと、前記各オーディオユニットをコントロールす
るとともに前記操作ユニットの各操作キーに対応し各オ
ーディオユニットより所定の信号を入力する複数の接続
端子を有するコントロールユニットと、メモリとを備え
たオーディオシステムであって、前記コントロールユニ
ットは、電源立ち上げ時に各オーディオユニットに設定
されたアドレスに対するユニット名を判別するためのユ
ニット判別コマンドを所定のアドレスに送信するととも
に、所定のアドレスからユニット名を回答するユニット
回答コマンドを受信した場合、該ユニット回答コマンド
に含まれるユニット名を解析し、該アドレスと該アドレ
スに対応させて前記ユニット名を前記メモリに登録し、
さらに、登録されたアドレスに対応するオーディオユニ
ットに対し所定の信号発生指令を送信し、該信号発生指
令に応じて所定の信号が入力される接続端子を検出し、
該接続端子を前記オーディオユニットに対応させて前記
メモリに登録するようにしたので、オーディオユニット
のアドレスが重複しないため、同じアドレスのオーディ
オユニットが接続されることによるオーディオシステム
の異常状態を回避できるばかりでなく、操作キーに対応
した任意の接続端子にオーディオユニットを接続するこ
とができ、これによりユーザーは所望の操作キーにオー
ディオユニットを割り付けることができるという効果を
奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第７図は本発明の実施例を示し、第１図はオー
ディオバスシステムのブロック図、第２図はアドレスと
各ユニットとの対応関係の登録処理の流れ図、第３図は
アドレスと各ユニットとの対応図表、第４図はオーディ
オユニットと接続端子との対応関係の登録処理の流れ
図、第５図はオーディオユニットと接続端子との対応図
表、第６図はキーボードユニットのソースセレクトキー
を表す図、第７図はソースセレクトキーへの対応するオ
ーディオユニット名の表示例を表す図、第８図は従来の
ソースセレクトキーを表す図である。 １……バス、２……システムコントローラ、17……トー
ン検出部、18……メモリ、19……制御部、Ａ〜Ｅ……接
続端子。

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】任意のアドレスを設定可能な複数のオーデ
   ィオユニットと、該複数のオーディオユニットをコント
   ロールするコントロールユニットと、メモリとを備えた
   オーディオシステムであって、 前記コントロールユニットは、電源立ち上げ時に各オー
   ディオユニットに設定されたアドレスに対するユニット
   名を判別するためのユニット判別コマンドを所定のアド
   レスに送信するとともに、所定のアドレスからユニット
   名を回答するユニット回答コマンドを受信した場合、該
   ユニット回答コマンドに含まれるユニット名を解析し、
   該アドレスと該アドレスに対応させて前記ユニット名を
   前記メモリに登録することを特徴とするオーディオシス
   テム。
2. 【請求項２】任意のアドレスを設定可能な複数のオーデ
   ィオユニットと、該各オーディオユニットを操作するた
   めの複数の操作キーを有する操作ユニットと、前記各オ
   ーディオユニットをコントロールするとともに前記操作
   ユニットの各操作キーに対応し各オーディオユニットよ
   り所定の信号を入力する複数の接続端子を有するコント
   ロールユニットと、メモリとを備えたオーディオシステ
   ムであって、 前記コントロールユニットは、電源立ち上げ時に各オー
   ディオユニットに設定されたアドレスに対するユニット
   名を判別するためのユニット判別コマンドを所定のアド
   レスに送信するとともに、所定のアドレスからユニット
   名を回答するユニット回答コマンドを受信した場合、該
   ユニット回答コマンドに含まれるユニット名を解析し、
   該アドレスと該アドレスに対応させて前記ユニット名を
   前記メモリに登録し、 さらに、登録されたアドレスに対応するオーディオユニ
   ットに対し所定の信号発生指令を送信し、該信号発生指
   令に応じて所定の信号が入力される接続端子を検出し、
   該接続端子を前記オーディオユニットに対応させて前記
   メモリに登録することを特徴とするオーディオシステ
   ム。