JPS62268344A - 高透磁率コイルを用いた高トルク同期モ−タ - Google Patents

高透磁率コイルを用いた高トルク同期モ−タ

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JPS62268344A
JPS62268344A JP10862586A JP10862586A JPS62268344A JP S62268344 A JPS62268344 A JP S62268344A JP 10862586 A JP10862586 A JP 10862586A JP 10862586 A JP10862586 A JP 10862586A JP S62268344 A JPS62268344 A JP S62268344A
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coil
magnetic permeability
stator coil
stator
rotor
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JP10862586A
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Hideaki Oku
秀明 奥
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は永久磁石式の同期モータに関し、特に、そのス
テータコイルの改良に関する。
従来の技術 永久磁石式の同期モータにおいて、ロータ及びステータ
をディスク状にして無鉄心のディスク状モータはすでに
開発されている。また、ロータ及びステータをシリンダ
状にし、無鉄心のシリンドリカルモータも提案されてい
る。
発明が解決しようとする問題点 このような永久磁石式の無鉄心同期モータでは、ステー
タコイル部の磁束密度を如何にして上げるか、というこ
とが、モータの性能を上げる上で重要な要素である。な
ぎなら、モータのトルクを王と表わすことにJると、 T=Bl−−i  −r         −・・・・
・ <  1)と表わすことができる。
B:磁石外部の磁束密度(ステータコイル部の磁束密度
) L:磁界中、磁界とロータ回転方向に垂直な導体長総和 i :導体中を流れる電流 r:ロータの平均半径 この式から、高トルクを得るためには磁束密度Bを上げ
てやれば良いことは明らかである。
今、使用する磁石の減磁曲線(ヒステリシス直線の第2
象限)が第11図に示すにうであるとする。このグラフ
で、横軸は磁石に働く減磁界H(Oe ) 、縦軸は磁
石外部の磁束密度B (T)である。この磁束密度Bと
減磁界Hの比は、磁石形状と磁石とステータのヨークの
間の空隙の形状によって次のように表わされる。
−B/H=  μ ・ Lm   −AC+  /  
(Am   −LQ  )・・・・・・(2) なお、 μ :透磁率 しm :11石厚さく磁力線方向) Alll:Ii石断面槓(磁力線と垂直)Lg:空隙良
さく磁力線方向) 八〇 :空隙断面1(磁力線と垂直) であり、この透Wi率μ、!i石長さLlll 、 1
11断面積Am、空隙長さしg、空隙断面積A(lは一
定値であるから、上記第(2)式の方程式は第11図中
直線ρで表わされ、この磁石の減磁曲線とこの直線ρの
交点の座標が、磁石の減磁界Hと磁石外部の磁束密度B
を表わしている。そして、ディスク状またはシリンダ状
の無鉄心同期モータではモータの構成上磁石断面積Am
と空隙断面積A(]はほぼ等しいので、第(2)式は B−−H−μ・I lit /l (1−・・・・(3
)となり、直線ρの傾ぎを大きくして、磁石外部の磁束
密度Bを大きくし、その結果、トルク]−を大きくする
には第(3)式よりLn/L(]を大きくする必要があ
る、7 しかし、コストの面から、磁石の厚さl−mを大きくす
るは限界がある。したがって、空隙長さしqを小さくす
ることを考えるのである。
ところが、ステータコイルに銅を用いてい1cデイスク
状またはシリンダ状の従来型の無鉄心同期モータでは、
銅の透磁率がほぼ真空の透磁率と等しいため、 Lo−(コイル部の厚み士磁石とステータコイル間のギ
ャップ)    ・・・・・・(4)である。第(1)
式の磁束密1iBを上げるためには、第(4)式よりコ
イル部の厚みを薄くする必要があるが、一方、コイル部
の厚みが薄くなると、第(1)式における磁界内での有
効導体長しが小さくなってしまう。したがって、トルク
Tを最大にする最適な磁束密度B、空隙長さL(+とが
存在することになる。これは逆に、銅でステータコイル
を構成すると無鉄心同期モータの性能に限界があること
を示している。
そこで、本発明の目的は、空隙長さLOを小さくして磁
石外部の磁束密度Bを大きくしてモータの出力トルクT
を大きくした高トルク同期モータ6一 を提供することにある。
問題点を解決するための手段 本発明は、永久磁石式の無鉄心同期モータにおいて、ス
テータコイル部を透磁率の高い金属で構成されたコイル
で構成し、ロータは、上記ステータコイル部の両面に一
定空隙をもって対面するよう透磁率の高い金属に固着さ
れた永久磁石を持ち、該ロータの永久磁石は互いに対向
する磁石内の同一方向に磁束が貫通Jるように着磁され
、ロータの円周方向に交互に極性が変わるように配設す
ることによって上記問題点を解決した。
作  用 ステータコイル部に銅の代わりに透磁率の高い材料(例
えば鉄、ニッケル、両者の合金であるパーマ0イ等)が
用いであるから、高透磁率材111の磁気抵抗はほぼ0
であるので、空隙長さL(+の計算に高透磁率材料の部
分の長さは存在しないと考えてよい。したがつC1第(
4)式でコイル部の厚みは0と考えてJ、く、その結果
、空隙長さIllは、 L(1= (磁石とステータコイル間のギャップ〉・・
・・・・(5) になり、第11図の直線1の傾きは士数倍となる。この
ことは、有効導体長りを全く犠牲にせずに、磁束密度B
を^めることができることを示す。
言替えると、このことによりコイル厚みを自由に選択で
きる。つまり、導体長しの制限がなくなるため、出力ト
ルクTを望みのままに大きくすることが可能となったの
である。
一方、ステータコイルを高透磁率材料にしたために起こ
る弊害もある。それは、ヒステリシス損、抵抗の増大に
よるジュール焦損である。
しかし、ヒステリシス損、は透磁率が大きい適当な材質
を選択することで充分小さくできる。
また、ジュール焦損についてみると、高透磁率林料は一
般に銅より電気抵抗が高く、例えば100℃における銅
、鉄、ニッケルの各金属の抵抗係数ρは、 CAJ−2,28X10−8Ωm Fe ・ 15.0Ox10−8Ωm (高透磁率)N
i・・・11.12xlO−8Ω■ (高透磁率)であ
る。そして、導体の電気抵抗Rは R−ρ・L/S        ・・・・・・(6)で
計算される。ここで、 ρ:抵抗率 L:導体長 S:導体断面積 である。したがって、導体形状が同一であれば、抵抗の
比は抵抗係数の比に等しい。銅を鉄やニッケルに変える
と、抵抗は、鉄で6.6倍(15,00/2.28)、
ニッケルで4.9倍(11,12/2.28)に増大す
る。そして、ジュール熱Wは W= 1Q−R・・・・・・(7) なお、iは導体中を流れる電流 であるから、同一の電流を流したときに発生するジュー
ル熱はニッケルステータコイルで4.9倍、鉄ステータ
コイルで6.6倍にもなる。しかし、高透磁率ステータ
コイルを採用することにより磁石外部の磁束密IV B
が増大したので、第(1)9一 式より同一トルクを発生するためには、銅ステータの時
より少ない電流を流せばよい。そこで、これらの損得を
評価するために、一般的に知られているモータコンスタ
ントMなる計算式を導入する。
それは、モータの出力トルクをジュール熱の平方根で割
ったもので、次式のように表わせる。
M = T yJW =B−L−1−r/(1通) −B・し・r/証    ・・・・・・(8)ここで、 ■=出力トルク W:ジュール熱 B:磁石外磁束密度 L:1i界中、磁界とロータ回転方向に垂直な導体長総
和 i :導体中を流れる電流 「:ロータの平均半径 R:導体の電気抵抗 したがって、抵抗Rの平方根の増大よりも磁石外磁束密
度Bの増大の方が大きければ、それだけでもステータコ
イルを高透磁率材料に変えた意義が出る。また、多少の
損があるとしても、磁界内有効導体長を長く設計できる
ことで取り返すことができる。今、抵抗の増大は、ニッ
ケル4.9、鉄6,6だから、それぞれを用いて、磁石
外磁束密度Bが、それぞれ2.2倍、2.6倍以上にな
ればよい。磁石に41.つC!Ili!イ【るが、はば
磁石外磁束密IWBは2.5(R程1徒まで高めること
ができる。
したがって、抵抗率増大にJ:る損は全くないか、また
は軽微である。このことからまた、高透磁率材料は鉄よ
りニッケルの含有率の方が大きくて、抵抗率ρの小さい
ものを使用すればよい。
また、抵抗率Pの増大は磁界の変化によってステータコ
イルに生じる渦電流による発熱を低減させる働きもでて
くる。
磁界の変化による起電力をVs、渦電流をiS。
電気抵抗をRとすると、単位時間当りの発生ずる熱量Q
sは □s =r s 2 ・R =VS ” /R・・・・・・(9) と評価でき、抵抗Rが増大し例えば前述のように、ニッ
ケルで4.9倍、鉄で6.6倍となると、渦電流による
発熱QSは1/4.9倍、1/6.6倍となり、渦電流
による発熱Qsをおさえることができる。
実施例 第1図は、本発明の第1の実施例の基本m造を示す図、
第2図は第1図の一部断面側面図で、本実施例はディス
ク状のステータとロータを有するディスク状同期モータ
の実施例であり、1はステータコイル部で、後述するよ
うに、透磁率の高い材料、例えば、鉄、ニッケルまた【
ま両者の合金であるパーマロイ等の金属の薄膜でコイル
パターンを形成し、該薄膜を積層してステータコイル部
1を形成しているものである。2はロータで、透磁率の
高い金属で構成されたヨーク3a、3bに複数の永久磁
石4a 、4bが接着等によって固着されており、該永
久磁石−4a、4bはディスク状ロータ2の円周方向に
対し、交互に磁極が変るように相接してヨーク3a、3
bに接着され、該永久磁石4a、4bは各々ステータコ
イル部1に一定の空隙をもって対面し、かつ、ステータ
コイル部1を介して対向している永久磁石4a 、4b
は該永久磁石4a、4b内を同一方向に磁束が貫通する
ように@磁されている。その結果、例えば、1つの永久
磁石4aから出た磁束はステータコイル部1を貫通し対
向する永久磁石4bを通り、ヨーク3bを通り、隣りの
永久磁石4b、ステータコイル部1を貫通し、対向する
永久磁石4aを通り、ヨーク3aを通って元の永久磁石
4aに戻る磁路を形成することと(2る。即ち、第2図
に示すように磁路5が形成され、ステータコイル部1に
は垂直に磁束が貫通するようになる。
このように、ステータコイル部1を挾むようにしてステ
ータコイル部1の両面に永久磁石4a。
4bを配設したから、磁束がステータコイル部1の表か
ら裏、裏から表へと垂直に貫通ずるものである。第4図
に示すステータコイル部20の片側に高透磁率のヨーク
21を設け、ステータコイル部20と対向して永久磁石
23が一面にしかない従来の構造であると、ステータコ
イル部20の材料が銅であるならば、一方の永久磁石2
3から出た磁束はステータコイル部20@貫通しヨーク
21を通り、再びステータコイル部20を貫通し隣の永
久磁石23を通り、永久磁石が固着されたヨーク22を
通り元の永久磁石23に戻る磁路24を形成し、磁束は
ステータコイル部20を垂直に貫通するが、しかし、本
発明のようにステータコイルの材料を透磁率の高い金属
で構成した場合、ヨーク21とステータコイル部20の
材質の区別がなくなるため、第4図24′に示すような
磁路が形成され、磁束が部分的にステータコイル部20
に沿って通り、磁束とステータコイル部20のコイルに
流れる電流によって形成されるローレンツ力はロータを
回転させる方向ではなく、ロータを吸引したり反発した
りする方向に働いてしまう。
このために、第1図に示すように、ステータコイル部1
を挾むようにステータコイル部1の両面に永久磁石4a
 、4bを配置し、その永久磁石4a、4bが外側に]
−り3a 、3bを配置して磁束がステータコイル部1
を貫通するようにしたもので、第3図に示Jように、永
久磁石4a、4bから対向する永久磁石永久磁石4b、
4aへとステータコイル部1を垂直に貫通する磁束の磁
路5が形成され、ステータ」イルを高透磁率の材料で構
成しても、磁束がステータコイル部1を垂直に貫通する
ようにしたちのである。
次に、ステータコイル部1について述べる。
第5図はステータコイル部1を構成する1ステータコイ
ル6の平面図で、該ステータコイル6は薄膜の高透磁率
材料、例えばニッケル、鉄または鉄とニッケルの合金の
パーマロイ等で構成され、ドーナツ状の円盤を形成して
おり、該円盤にはロータ2の永久磁石4a、4bの幅(
ロータ2の円周方向における永久磁石4a 、4b 1
個の長さ)と同一間隔で該円盤の外周部及び内周部に交
互に明銭し部を設けた切込み溝7,8が設けられており
、該切込み溝7.8間には後述する渦電流防止のための
切込みのスリット9が多数半径方向に設けられている。
そして、該円盤の一端には端子10.11が設けられ、
両端子10.11間は明銭し部のない切込み溝12が設
けられてコイルパターンを形成している。このステータ
コイル6のドーナツ状円盤形状、切込み溝7.8,12
.スリット9.端子10.11等はステータコイル6を
形成する高透磁率金属が薄膜であることから、エツチン
グによって薄膜材料からすべて形成する。
エツチングによってこのコイルパターンを形成したとき
、レジストに耐熱絶縁性のもの、例えばポリイミド系の
レジストを用いればレジストが各切込み部の絶縁となる
し、また、後述するようにステータコイル6を積層して
ステータコイル部1を形成するときもこのレジスト膜が
絶縁膜として作用する。なお、エツチング処理終了後高
耐電、耐熱性のワニスを切込み部に含浸させて絶縁を確
実にしてもよい。こうして得られたステータコイル6は
一方の端子10から電流を流すと、切込み溝7.8の各
明銭し部を通り、電流は各切込み溝7゜8間のロータ2
の永久磁石4a、4bの幅を半径方向に交互に逆方向に
流れ、端子11間で流れるコイルパターンが形成された
こととなる。
このステータコイル6を第6図(イ)に示すように多数
接着し積層する。この際、三相のモータであれば各相を
構成するステータコイル6は切込み7,8溝間の幅d1
即ちロータ磁石4a 、 4bの1極の幅dの2/3だ
けずらしてステータコイル6を接着し、同相を構成する
ステータコイル6は同位置に接着し、同相のステータコ
イル6の隣り合うステータコイル間の端子10と11を
接続して同相のステータコイルは直列に接続する。例え
ばU相を構成するステータコイル6の次に■相のステー
タコイル6を2/3dだけずらして接着し、次にこのV
相のステータコイル6から2/3dだけずらしてW相の
ステータコイルを接着し、次にU相のステータコイル6
を、前に接着したU相のステータコイル位置と同位置に
接着する。以下同様に接着して、ステータコイル6を積
層して第6図(0)に示すようなステータコイル部1を
形成している。
以上のように、本実施例のモータは構成されているから
、ステータコイル部1に駆動電流を流すと、電流はステ
ータコイル部1の各ステータコイル6の切込み溝7.8
間を交互に逆向に流れ、磁界内ではローレンツ力を発生
する。ロータ2側の永久磁石はステータコイル6の切込
み溝7.8間の幅と同じ幅で磁界が反転しているから、
各切込み溝7.8間で発生するローレンツ力はモータの
軸に関して同一回転方向に働きロータ2を回転せしめる
。しかも、ステータコイル6が多層に積層され、かつ、
直列に接続されているから、磁界中の導体長1は大きく
大トルクを出力することができる。特に、ステータコイ
ル部1が高透磁率の材料で構成されていることから、空
隙、長さL(Iはこのステータコイル部1の厚みを無視
でき、ステータコイル部1と各永久磁石4a、4b間の
ギャップのみとなり、第(2)式より永久磁石外の磁束
密度Bは大きな値とな′す、第(1)式よりモータの出
力トルク丁を増大させることができる。さらに、ステー
タコイル部1はステータコイル6が積層により構成され
、かつ、該ステータコイル部1には両側に配置されたロ
ータ2の永久磁石4a。
4bにより垂直な磁束が貫通するしているから、磁界中
、磁界とロータ回転方向に垂直な導体長総和りは大きく
することができ、しかも、この導体長総和1を大きくす
るために、ステータコイル6をいくら多層にしたとして
も、前述したように空隙長さL(lはステータコイル部
1と各永久磁石4a、4b間のギャップのみで一定であ
るから、磁束密度Bの減少は伴わず、ステータコイル部
1の厚みを厚くしてこの導体長総和りを制限なく大きく
でき、モータの出力トルクTも第(1)式より、導体長
総和りの増大に伴って制限なく大きくすることができる
そこで、この実施例に示したロータ2の永久磁石4a、
4bの幅と同一の幅で形成したステータコイル6を積層
して形成した同期モータのモータコンスタントMについ
てみると、第(6)式をモータコンスタントMの計締式
である第(8)式に代入すると M−B・1−・r/ElaフS   ・−・・・(10
)ここで、 B :磁石性磁束密度 L  :la磁界中磁界とロータ回転方向に垂直な導体
長総和 r  :ロータの平均半径 ρ :抵抗率 La:導体長総和 S :導体断面積 である。
この実施例のロータ2の永久1?Ei4a 、4bの幅
と同幅の切込み溝7,8間により導体を形成するステー
タコイル6にあっては、磁界中、磁界とロータ回転方向
に垂直な導体総和1−は導体長総和laとほぼ等しいと
考えてよいから、第(10)式%式%(11) となり、モータコンスタントMは磁界内有効導体長しの
平方根に比例して増大することがわかる。
そして、第(1)式よりトルクTは磁界内有効導体長り
に比例していることから、磁界内有効導体長りが長けれ
ば長いほど七−タコンスタントMが大ぎく、出力トルク
丁の大きい高性能のモータを得ることができることを意
味している。しかし、漏れ磁束対策として、ステータコ
イル部1の厚さが永久磁石4a 、4bの幅dの1/2
以下になるように配慮しなければならないことから、自
ずからステータコイル6の積層量も決まるが、極数を少
なくして、永久磁石の幅を広くすれば、その分だけステ
ータコイル部1の厚みを増し、磁界内有効長りを長くし
て出力トルクTを増大させることができる。
以上の実施例においでは、厚みを薄くし、その幅をロー
タ2の永久磁石4a、4bの幅と同じにステータコイル
6を積層してステータコイル部1を構成したが、必ずし
もこのようなステータコイル部1でなくてもよい。従来
のディスク状モータに使用されているにうな、ロータの
永久磁石の幅と同じ幅と幅内に渦巻状の導体パターンを
形成してステータコイルを形成する第7図に示すような
ステータコイルでもよい。第7図に示すようなコイルパ
ターンのステータコイルにおいても、該コイルを構成す
る材料を高透磁率にすれば、前)ホしたように第(2)
式における空隙長さL(+は小さくなり、磁石外部の磁
束密1fBを大ぎくし、その結果、第(1)式で示す出
力トルクTを大きくすることができる。また、モータコ
ンスタントMについても前述したように、抵抗Rの増大
(抵抗Rの平方根の増大)よりも磁束密度Bの増大の方
が大きくとれるので、モータコンスタントMは同じ渦巻
状のコイルパターンで銅で形成されたステータコイルよ
り、本発明による高透磁率材料で形成されたステータコ
イルの方が大きくなり、高トルクのモータが得られる。
しかし、この渦巻状のコイルパターンのステータコイル
にあっては第7図(イ)で示すように、ロータの回転方
向とは異なる方向にローレンツ力を発生する部分があり
□、この部分はロータの回転に寄与せずに発熱だけを行
う無駄な部分があり、第5図に示すような厚みが薄く、
幅が1永久磁石幅と同じ幅のコイルパターンの方が出力
トルクに対する発熱の割合が少なくて済む。また、渦電
流による発熱についてb11b図に示すようなコイルパ
ターンは、第7図に示づような渦巻状のコイルパターン
と比較し、導体の幅を広り1゛る代わりに導体の厚さを
薄クシて、断面積をほぼ等しいものにしているものであ
るから、同導体長であれば抵抗は同じであり、第(9)
式より渦電流による同じ量の発熱があると考えられるが
、渦巻状のコイルパターンでは形成できないスリット9
を第5図の幅の広いコイルパターンは形成することがで
き、スリット9間の渦電流はその方向が逆となり打消さ
れ、第8図に示すような渦電流13となり、渦電流を低
減させているから、この点からも、第5図に示すような
」イルパターンで形成されたステータコイルの方が有利
である。
第9図は、本発明の第2の実施例を示す一部断面側面図
で、本実施例は、ロータ及びステータをシリンダ状に構
成したシリンドリカル同期モータである。
30は円筒状のステータで、ボルト33で固着された2
つのステータ部材30a 、30bにステータコイル部
31が固着されている。34は円筒状のロータで、該ロ
ータ34のヨークを形成する2つのO−夕部材34a、
34bはボルト37で固着され、ロータ部材34a 、
34bには永久磁石35.36が上記ステータコイル部
31と各々対面するよう一定間隙をもって多数接着され
ている。ロータ34はステータ30にクロスローラ軸受
38によって回転可能に結合されている。なお、39.
40はクロスローラ軸受38を止める止め具、41は蓋
、42はロータ34にロボット等の被駆動体の軸を固着
する取付穴、43.44はボルトである。
円筒状のロータ34のヨーク34a 、34bには、該
ロータの円周方向に一定幅dの永久磁石35.36がそ
の極性が交互に変わるように配列接着されており、ステ
ータコイル部31を介して相対向する永久磁石35.3
6は磁石内を同一方向に磁束が貫通するように着磁され
ており、その結束、一方の永久&t1石、例えば永久磁
石36から出た磁束はステータコイル部31を貴通し、
該一方の永久磁石36と対向する他方の永久磁石35に
入り、ヨーク34aを通り、他方の永久磁石35と隣接
する永久磁石35をとおり、ステータコイル部31を貫
通し、上記隣接する永久磁石と対向する永久磁石36に
入り、ヨーク34bを通り元の永久磁石の戻る磁路が形
成される。すなわち、第9図において、ロータ軸に垂直
な任意の位置で切断し、シリンダ状のロータ34及びス
テータコイル部31を直線状にしたとき、上記第一の実
施例における第3図と同じような構成となり、この第3
図における1はステータコイル部31に対応し、4a 
、4bは永久磁石35.36と対応し、3a 、3bは
ヨーク34a 、34bと各々対応し、第3図に示すよ
うに、ステータコイル部31には磁束がステータコイル
部31に対して垂直に貫通することとなる。
一方、ステータコイル部31は複数のステータコイル部
45が積層して構成されており、該ステ一タコイル45
は高透磁率材料にッケル、鉄。
パーマロイ等)の薄膜よりエツチングによって第10図
に示すような形状、構造のものを作成する。
すなわち、ロータ34の磁石35.36の1極の幅dと
等しい間隔に交互に幅方向に切残し部を設けた切込み4
6.47を設け、該切込み46.47間には渦電流防止
のための細いスリットの切込み50を多数設け、両端に
は接続用の突出部の端子48.49を設ける。このよう
な]コイル5の形状及び切込み46.47.50は導体
薄膜が0.1111R以下という薄いものであるから、
エツチングによってすべて形成する。この際、レジスト
膜が、各切込み部の絶縁及びコイル45を積層するとき
の絶縁膜として作用する等は第1の実施例と同様である
。こうして、作成されたステータコイル45の両端を絶
縁材を介して結合し、シリンダ状とし、このステータコ
イル45を多層に結合してステータコイル部31′を作
成する。この際、三相のモータであれば、各相を構成す
るコイル45は切込み46.47間の幅d1すなわち、
ロー夕磁石35.36の1極の幅dの2/3だけずらし
てコイル45を16 !し、同相を構成Jる一]イル4
5は同位置に接着し、同相の一]イル45の隣り合うコ
イル間の端子48.49を接続して同相の]イルは直列
に接続する点は第1の実施例と同様であり、その結果、
ステータコイル45に電流を流すと、電流は切込み46
.47間を交11に逆向きに流れ、また、[1−夕34
の永久磁石35,36の磁界の方向も交ひに反転してい
るから、各切込み間で発生するローレンツ力はモータの
軸に関して同一回転方向に働き、ロータ34を回転させ
ることとなる。
以−Lのように、本箱2の実施例は、第1の実施例にお
しJる第1図のディスク状形状のものをシリンダ状に変
えたものであり、ステータコイルに高透磁率材料を使用
しているので、第1の実施例と同様第(2)式にお()
る空隙長さl−(+が小さくなり、磁石外部の磁束密度
Bを大きくすることができ、第(1)式よりモータの出
力トルクTを増大させることができる点、及び第(1)
式中、磁界中、磁界とロータ回転方向に垂直な導体総和
1−を大きくできる点、第(8)式及び第(9〉式にお
けるモータコンスタントMを大きくできる点、第(9)
式における渦電流による発熱を低減させる点等はすべて
第1の実施例と同一である。
ただ、異なる点は、第1の実施例においてはロータ及び
ステータがディスク状であるから、ローレンツ力を発生
ずる位置がロータの半径上に沿った位置となる。そのた
め、第(1)式でのモータの出力トルクTはロータの平
均半径をローレンツ力に乗じた値となっている。しかし
、シリンドリカルなモータであるとローレンツ力を発生
する位置はロータの一定半径位置であり、第(1)式の
ロータの平均半径rはロータの半径と等しくなる。
そのため、ディスク状モータとシリンドリカルモータと
を比較すると、外径が同じ場合、ディスク状のモータよ
りシリンドリカルモータの方が大きなトルクTを出力で
きることを意味している。
発明の効果 以上述べたように、本発明は、永久磁石式の無鉄心同期
モータにおいて、ステータコイルを透磁率の高い金属で
構成したから、ロータとステータ間の空隙長さが純粋に
永久磁石とステータコイル部間のギャップのみとなり、
ステータコイル部の磁束密度を大きくづることができ、
これによりモータの出力トルクを増大することができる
。また、ステータコイルを積層しでステータコイル部を
形成するとき、ステータコイル部の厚みはロータとステ
ータ間の空隙長さに関係しなくなっているため、積層を
大きくし導体有効長を長くしてもステータコイル部の磁
束密度は減少しないから、TI!i層を多くして導体有
効長を長くして高トルクの七−タを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例の基本構造を示す図、第
2図は第1図の一部断面側面図、第3図は第1の実施例
に43いて永久磁石から発生する磁束の磁路の説朗図、
第4図は従来のディスク状の構造にしたときの磁路の説
明図、第5図は第1の実施例におけるステータコイルの
平面図、第6図(イ)、(ロ)は第1の実施例における
ステータコイル部の製造を説明する図、第7図は渦巻状
のコイルパターンのディスク状ステータコイルの一部平
面図、第8図は本発明の第1の実施例におけるステータ
コイルに発生する渦電流を説明するだめの図、第9図は
本発明の第2の実施例のシリンドリカル同期モータの一
部断面正面図、第10図は同第2の実施例のステータコ
イルの展開図、第11図は磁石の減磁曲線を示す図であ
る。 1.31・・・ステータコイル部、2,34・・・ロー
タ、3a 、3b 、34a 、34b −・・ヨーク
、4a 、4b 、35.36・−・永久磁石、6.4
5−・・ステータコイル、7.8.46.47・・・切
込み、9.50・・・スリット。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)永久磁石式の無鉄心同期モータにおいて、透磁率
    の高い金属で構成されたコイルよりなるステータコイル
    部を有するステータと、上記ステータコイル部の両面に
    一定空隙をもって対面するよう透磁率の高い金属に固着
    された永久磁石をもつロータと、該ロータの永久磁石は
    互いに対向する磁石内の同一方向に磁束が貫通するよう
    に着磁され、ロータの円周方向に交互に極性が変わるよ
    うに配設されていることを特徴とする高透磁率コイルを
    用いた高トルク同期モータ。
  2. (2)上記ステータとロータはディスク状に構成されて
    いる特許請求の範囲第1項に記載の高透磁率コイルを用
    いた高トルク同期モータ。
  3. (3)上記ステータコイル部は、透磁率の高い金属のド
    ーナツ状円板薄膜に上記永久磁石の1極の幅と同じ幅を
    もって該ドーナツ状円板薄膜の外周部及び内周部に交互
    に切残し部を有する切込みを設けたコイルを形成する導
    体薄膜を積層して接着されている特許請求の範囲第2項
    記載の高透磁率コイルを用いた高トルク同期モータ。
  4. (4)上記ステータとロータはシリンダ状に構成され、
    上記ステータのステータコイル部は上記永久磁石の1極
    の幅と同一幅で軸方向端部に交互に切残し部を有する切
    込みを設けたコイルを形成する透磁率の高い金属の導体
    薄膜を積層して接着されている特許請求の範囲第1項記
    載の高透磁率コイルを用いた高トルク同期モータ。
  5. (5)上記コイルを形成する導体薄膜の切込み間には渦
    電流防止のための切込みのスリットが多数設けられてい
    る特許請求の範囲第3項または第4項記載の高透磁率コ
    イルを用いた高トルク同期モータ。
  6. (6)上記コイルを形成する導体薄膜のコイル形状及び
    各切込みはすべてエッチングによって形成、作成される
    ことを特徴とする特許請求の範囲第3項、第4項または
    第5項記載の高透磁率コイルを用いた高トルク同期モー
    タ。
JP10862586A 1986-05-14 1986-05-14 高透磁率コイルを用いた高トルク同期モ−タ Pending JPS62268344A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015527866A (ja) * 2012-09-06 2015-09-17 ハルビン インスティチュート オブ テクノロジー モータ冷却及び渦電流抑制機構
JP5965527B1 (ja) * 2015-11-09 2016-08-10 新明工業株式会社 コイルレスモータ

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JP2015527866A (ja) * 2012-09-06 2015-09-17 ハルビン インスティチュート オブ テクノロジー モータ冷却及び渦電流抑制機構
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