JPS6226816Y2 - - Google Patents

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JPS6226816Y2
JPS6226816Y2 JP1978110416U JP11041678U JPS6226816Y2 JP S6226816 Y2 JPS6226816 Y2 JP S6226816Y2 JP 1978110416 U JP1978110416 U JP 1978110416U JP 11041678 U JP11041678 U JP 11041678U JP S6226816 Y2 JPS6226816 Y2 JP S6226816Y2
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【考案の詳細な説明】 近年来、テレビジヨン映像信号(以下、テレビ
ジヨンをTVと記載する)や音声信号、その他の
情報信号の高密度記録及びその再生を情報記録媒
体円盤(以下、デイスクと略称することがある)
によつて行なうようにした多くの提案がなされて
来ており、本出願人会社においても従来から各種
形式のデイスクによる情報信号の高密度記録再生
方式についての研究を進めて、無溝形式のデイス
ク(以下、無溝デイスク、または単にデイスクと
記載することがある)による高密度記録再生方式
に対する多くの提案を行なつて来ている。
すなわち、本出願人会社による例えば、特公昭
57−32415号公報、その他多くの既提案において
明らかにした無溝デイスクによる情報信号の記録
再生方式及び無溝デイスクは、TV映像信号や音
声信号、その他の情報信号を主要な情報信号とし
て、この主要な情報信号と対応するピツトを、平
坦な面に渦巻状あるいは同心円状に配列すること
により、平坦な面に渦巻状あるいは同心円状の記
録跡(トラツク)が、所定の記録跡間隔(トラツ
クピツチ)を隔てているように、かつ、前記した
主要な情報信号と対応するピツトの配列によつて
形成されたトラツク(以下、主要な情報信号トラ
ツクと略称することもある)の相隣り合うもの同
士の間に、トラツキング制御用信号と対応するピ
ツトを連続的または間欠的に配列して、このトラ
ツキング制御用信号と対応するピツトの配列によ
る渦巻状あるいは同心円状のトラツク(以下、ト
ラツキング制御用信号トラツクと略称することも
ある)を形成させ、また、前記した主要な情報信
号と対応するピツトと、トラツキング制御用信号
と対応するピツトが、ピツトの巾方向において互
いに幾分か重畳するようになされているような記
録パターンを示すように、かつ、トラツキング制
御用信号として、互に周波数値を異にする2つの
信号を用い、デイスクの1回転毎にデイスクの特
定な位置(回転位相)において前記2つの信号を
交互に切換えて、前記2つの信号の内の一方の信
号により、連続的または間欠的にトラツキング制
御用信号と対応するピツトの配列によるトラツク
が形成されている無溝デイスクを構成し、また、
前記したデイスクからの主要な情報信号の再生
は、デイスク中における主要な情報信号と対応す
るピツトのピツト巾(主要な情報信号と対応する
ピツトによつて形成されたトラツクのトラツク巾
と同じ)と略々同じ電極巾か、それよりも僅かに
狭い電極巾(再生巾)を有する電極を備えると共
に、トラツクの巾方向でトラツクピツチよりも広
い接触巾でデイスクの面と接触しうるようになさ
れた、例えば特開昭53−108413号公報などで示さ
れるような構成の再生針(走査針)を用いてデイ
スクに記録されている複数個の情報信号を、前記
した電極とデイスクに形成されている各情報信号
と対応するピツトとの間の静電容量値の変化の検
出によつて行なうようにし、また、前記の再生に
当つては、主要な情報信号トラツクの両側へ形成
されているトラツキング制御用信号トラツクから
得た信号をトラツキング制御用信号やタイミング
信号として用い、トラツキングサーボ系の動作に
より、再生針における電極の中心と主要な情報信
号トラツクの中心とが常に一致されるようにした
ものを提案した。
第1図は、本出願人会社の既提案の情報記録、
再生方式において使用される上述した一実施態様
の無溝デイスクの記録パターンの一例と、再生時
に使用される再生針との対応関係などを図示説明
するための平面図であつて、この第1図ではデイ
スクの極く一部分の表面を拡大して示した平面図
であり、図においてTPはトラツクピツチ、1
a,1b…は主要な情報信号と対応するピツト、
2,3はそれぞれトラツキング制御用信号と対応
するピツトであつて、前記した主要な情報信号と
対応するピツトに対した符号1a,1b,1c…
などにおける添字のa,b,c…は、それぞれ異
なる主要な情報信号トラツクを構成しているピツ
トであることを区別するために便宜上付したもの
であり、以下の記載において、主要な情報信号と
対応するピツトの全搬に関する事柄を説明する場
合には、前記の添字の記載を省略して、主要な情
報信号と対応するピツト1(または、主要情報信
号のピツト1)のように記載される。
なお、図中に例示されているトラツキング制御
用信号のピツト2,3の長さ(トラツキング制御
用信号のデイスク上での記録波長の半波長に相当
する)は図面用紙の大きさの上の制限から大巾に
短縮して図示されている。
上記した主要な情報信号は、無溝デイスクによ
つて、本来、記録対象の目的とされる情報内容を
含んでいる信号であつて、それは例えば、カラー
TV映像信号、TV信号、立体音響信号、その他の
情報信号などの内の所要なものを変調信号とし
て、例えばFM波の信号形態のものとなされてい
ることが一般的である。
また、前記したトラツキング制御用信号は例え
ば、主要な情報信号とは周波数分離の可能な適当
な周波数値の信号が用いられてよい。
第1図中において、トラツキング制御用信号と
対応するピツト2,3は、前記した各隣り合う主
要な情報信号トラツクの間の部分に形成され、前
記のピツト2,3は互いに記録波長が異なるもの
となされている。
そして、上記のような各異なるピツト1,2,
3のそれぞれのものの一連の配列によつて、それ
ぞれ各別のトラツクが平坦なデイスク面に全体と
して渦巻状または同心状に形成されるのである。
第1図中のαで示す矢印は、デイスクの回転に
よりデイスク面におけるトラツクが再生針4の位
置に対して移動する方向を示すものであり、平坦
なデイスク面に軽い針圧で接するようにおかれた
再生針4は、主要な情報信号のトラツクのトラツ
ク巾と略々同じ電極巾を有する電極4aにより、
デイスクの回転時に主要な情報信号のトラツクに
おける次々のピツト1,1…の情報を静電容量値
の変化として検出すると共に、トラツキング制御
信号と対応するピツト2,3の情報をも検出し、
再生針4は前記したピツト2,3からの情報量が
等しくなるように図示しないサーボ系によつて制
御されることにより、再生針4は常に主要な情報
信号のトラツクを正しく追跡して情報信号の再生
を行なうのである。
さて、上記した第1図に示すような記録パター
ンを有するデイスクは、デイスクの平坦な面に各
異なる3種類以上の情報信号とそれぞれ対応する
ピット1,2,3が形成されるようにし、再生針
4を案内する溝を設けていない形式のデイスク、
すなわち、無溝形式のデイスクであつて、これに
対しては既述した特開昭53−108413号公報などで
提案されたような寿命の著るしく長い再生針の使
用が効果的に行なわれ得るから、この点について
みても無溝の情報記録媒体円盤によれば情報信号
の記録再生装置の実用化を大きく前進させること
ができたのである。
上記したような無溝デイスクを得るための記録
媒体(無溝デイスクの原盤)に対して、主要な情
報信号とトラツキング制御信号との2種類の情報
信号を記録する際に、従来から行なわれている記
録手段の代表的なものは、情報信号によつて変調
されたレーザ光ビームの微小なスポツトあるいは
情報信号によつて変調された電子ビームの微小な
スポツトを、デイスクの原盤のビーム感材層(例
えば、フオトレジスト層)上に投射する、という
ものであつたが、前記の記録手段の内で電子ビー
ムを用いる記録手段は高価な装置の使用が必要と
されるために、デイスクの回転数が低く設定され
た場合の他は、安価なレーザ光ビームを用いる記
録手段が採用されることが多い。
すなわち、レーザ光ビームを用いた光学的記録
装置では、同一のレーザ光源からの光を分割して
得た2本のレーザ光ビームをそれぞれ異なつた情
報信号によつて強度変調して同一の記録媒体面へ
同時に投射することが容易であり、記録装置の構
成が簡単なものとなるからである。また、デイス
クの原盤に対して、記録再生の対象とされる情報
信号によるピツトを機械的な切削刃(カツタ刃)
によつて形成させるようにした情報信号の記録方
法も知られているが、このカツタによる情報信号
の記録方法では、前記のように主要な情報信号に
よる記録跡と、トラツキング制御用信号による記
録跡との2つの記録跡を同時にデイスクの原盤へ
記録形成することは困難なのである。
さて、デイスクの原盤に記録される情報信号の
ピツトの記録跡の延長方向の長さは記録の対象と
される信号の周波数値とデイスクの原盤上の記録
位置におけるデイスクの原盤と記録素子との相対
線速度によつて定まり、また、ピツトの記録跡巾
方向における大きさは、定められたトラツクピツ
チに対して、どの程度の無記録部分を設定するか
によつて定まるが、さらに、ピツトの深さ方向の
断面形状は、従来、第2図乃至第4図によつて例
示されるようなものとされていた。
第2図乃至第4図においてDはデイスクであ
り、各図のa図は図の横方向が記録跡の延長方向
を示しており、また、各図のb図は図の横方向が
記録跡の巾方向を示している。第2図はピツトの
深さが0.1μmとなされた光学式再生用デイスク
のピツトの縦断側面図{a図}及び縦断正面図
{b図}であり、また、第3図は機械的に切削さ
れた有溝形式のデイスクにおけるピツトの縦断側
面図{a図}及び縦断正面図{b図}、さらに第
4図は電子ビームカツテイングされた有溝形式の
デイスクにおけるピツトの縦断側面図{a図}及
び縦断正面図{b図}である。
ところで、デイスクからの情報信号の再生を静
電容量値の変化の検出によつて行なうようにした
場合に、デイスクから再生される再生信号が良好
なS/Nで再生される状態は、デイスク上におけ
る記録波長とピツトの深さとについて第5図に示
されているような関係の下で得られることが本出
願人会社における実験の結果明らかとなつた。
第5図において、横軸はデイスク上での記録波
長、縦軸はピツトの深さであり、例えば記録波長
が1μm程度において、良好なS/Nの再生信号
がデイスクから再生されるためには、ピツトの深
さが少なくとも0.15μm、望ましくは0.2μm以
上であることが必要とされる。
ところが、デイスクからの再生信号を良好な
S/Nで再生するために、ピツトの深さを大とし
た場合に、記録跡の延長方向におけるピツトの縦
断面形状が矩形の場合{第2図a図、第4図a
図}または矩形に近い場合には、デイスクの復製
の際のプレス時に、スタンパーとプレスされたデ
イスクとの剥離、特にデイスクの内周の記録部分
においてスタンパーとデイスクとの剥離が困難と
なつて、スタンパーから剥離されたデイスクにお
けるピツトの形状がスタンパーからの剥離の際に
ゆがめられてしまつて、スタンパーからデイスク
に対して情報内容が忠実に転写された状態のデイ
スクが得られないということが問題となつた。
そして、上記の点は、記録密度を高くしたデイ
スクにおいて特に問題となるために、デイスクに
情報信号を長時間にわたつて記録しようとする際
に上記の問題点の解決が必要とされた。
本考案は主要な情報信号によるピツトの配列に
よつて記録形成された同心円状または渦巻状の記
録跡と、前記した主要な情報信号によるピツトの
配列によつて記録形成された同心円状または渦巻
状の記録跡の相隣るものの中間部にトラツキング
制御信号によるピツトの配列によつて記録形成さ
れた同心円状または過巻状の記録跡とを備えた情
報記録媒体円盤において、ピツトと平坦な部分と
が記録跡の延長方向に順次交互に配列されてなる
記録跡の内で、少なくとも情報記録媒体円盤にお
ける内周部分の記録跡中のピツトを、記録跡の延
長方向に関してはその深さが記録跡の延長方向に
連続的に変化しており、また、記録跡の巾方向に
関しては記録跡の巾方向の大部分にわたつて略々
同一な深さとなるような断面形状のものとしてな
る情報記録媒体円盤を提供して、上記の問題点を
解消したものであり、以下、本考案の情報記録媒
体円盤の具体的な内容を添付図面を参照して詳細
に説明する。
第6図a,b図は、本考案の情報記録媒体円盤
D(デイスクD)の内周の記録部分の一部の縦断
面図であつて、第6図a図は、記録跡の延長方向
で、かつ、デイスクDの表面に垂直な面でデイス
クDを切断した時に現われるデイスクDのピツト
部分の縦断側面図であり、また、第6図b図は記
録跡の巾方向で、かつ、デイスクDの表面に垂直
な面でデイスクDを切断した時に現われるデイス
クDのピツト部分の縦断正面図である。
第6図a,b図より明らかなように、本考案の
情報記録媒体円盤Dにおいては、少なくともデイ
スクの内周の記録部分において記録の対象とされ
る情報信号によりデイスクDに形成されるピツト
Pが、平坦部Fを介在した状態で記録跡の延長方
向に対してはその深さが連続的に変化し、また、
記録跡の巾方向に対してはその深さが記録跡の大
部分にわたつて略々同一となるようなものとなさ
れている。
実験の結果によると、少なくともデイスクDの
内周の記録部分における情報信号によるピツトP
の深さ方向の断面形状が第6図a図示のように記
録跡の延長方向について深さが連続的に変化する
状態のようなものとなされると、既述の従来の問
題点、すなわち、プレス時にスタンパーとデイス
クDとが剥離し難く、そのためにデイスクDにお
けるピツト形状が歪んで忠実度の高い転写が行な
われないという欠点が良好に解消されることが明
らかとなつた。
また、ピツトPは記録跡巾の方向における断面
形状が第6図b図示のように、記録跡の巾方向の
大部分について略々同一の深さとなされているこ
とにより、プレス時にデイスクDをスタンパーか
ら剥離する際に、スタンパーとデイスクDの表面
とが振動的に接触しようとしても、デイスクD上
に偽のピツトを生じさせることがなく、したがつ
て、ピツトPの深さが大であつてもスタンパーか
らデイスクDへの転写が良好に行なわれた状態の
デイスクDを少ない不良率で得ることができる。
第7図は、第6図a,b図示のような断面形状
を有するピツトによつてデイスクの原盤に対して
情報信号を記録する際に用いられる記録装置の一
例のもののブロツク図であつて5はターンテーブ
ルであり、このターンテーブル5は図示しないモ
ータによつて所定の回転数で回転されると共に、
図示していない移送機構によつて横方向に移送さ
れている。ターンテーブル5上には平坦な表面を
備えた例えばガラスの基板上に記録材層を付着形
成させてなるデイスクの原盤Daが固定されてい
る。前記のデイスクの原盤Da上に形成された記
録材層としては、ポジ型のフオトレジストを用
い、その厚さは記録材層に形成されるピツトの深
さよりも厚くなされている。前記した記録材層
に、それぞれ情報信号によつて変調され、かつ、
所要な断面形状を有する2つのレーザ光ビームス
ポツトが結像されて記録が行なわれる。
第7図において、6はレーザ光源であり、この
レーザ光源6から放射されたレーザ光ビームは、
反射鏡7を介して光量調整用光変調器8に供給さ
れて、前記の光量調整用光変調器8においてレー
ザ光のドリフトの除去ならびに記録媒体Dにおけ
る径方向での光量制御などが行なわれ(この点は
特開昭52−76003号公報を参照されるとよい)た
後に、ハーフミラー9を介して主要な情報信号用
の光変調器10に与えられる。光変調器10には
端子11に主要な情報信号の記録信号が与えられ
ており、光変調器10において主要な情報信号に
よつて強度変調されたレーザ光ビーム(第1のレ
ーザ光ビーム)は反射鏡12によつて反射されて
円筒状レンズ13に与えられる。円筒状レンズ1
3から出た第1のレーザ光ビームは、前記した円
筒状レンズ13の集光方向に対して略々直交する
方向に集光する如き円筒状レンズ14によつて集
光された後に、スリツト部材15に与えられる。
前記のスリツト部材15はそれのスリツトS1
円筒状レンズ14の集光点の位置におかれてい
る。スリツト部材15のスリツトS1によつて一部
遮光された第1のレーザ光ビームは、凸レンズ1
6、偏光プリズム17、ハーフミラー18、反射
鏡19及び記録レンズ20を介して、デイスクの
原盤Da上に第1のレーザ光ビームによるスリツ
トS1の像を結像21する。
すなわち、前記した凸レンズ16と記録レンズ
20とは、円筒状レンズ14の集光点の位置にお
かれたスリツト部材15のスリツトS1の像をデイ
スクの原盤Da上に結像21させるのである。ま
た、前記したハーフミラー9で反射したレーザ光
ビームは、トラツキング制御信号用の光変調器2
2に与えられて、この光変調器22において、端
子23に供給されているトラツキング制御用信号
により強度変調される。光変調器22から出力さ
れたレーザ光ビーム(第2のレーザ光ビーム)
は、凸レンズ24、スリツト部材25、凸レンズ
26、反射鏡27、偏光プリズム17、ハーフミ
ラー18、反射鏡19、記録レンズ20を介し
て、デイスクの原盤Da上にスリツト部材25に
おけるスリツトS2位置の光像を結像34する。
すなわち、前記した凸レンズ26と記録レンズ
20とは、凸レンズ24の焦点位置におかれたス
リツト部材25のスリツトS2位置の光像をデイス
クの原盤Da上に結像34させるのである。
前記した偏光プリズム17は、第1のレーザ光
ビームを透過させてハーフミラー18に与え、ま
た、第2のレーザ光ビームを反射させてハーフミ
ラー18に与える。また、ハーフミラー18は、
前記した偏光プリズム17方向から入射した第
1、第2のレーザ光ビームを反射鏡19の方へと
透過させると共に、レンズ28の方へと反射さ
せ、また、デイスクの原盤Da上のレーザ光ビー
ムスポツト21,34からの反射光は光学的な観
測器PMの方へと反射させる。
前記した第1のレーザ光ビームの光路中に設け
られたスリツト部材15のスリツトS1の位置と、
第2のレーザ光ビームの光路中に設けられたスリ
ツト部材25のスリツトS2の位置とは、それらの
スリツトS1,S2の結像の相対的な位置関係は、デ
イスクの原盤Da上へ投射される第1、第2のレ
ーザ光ビームスポツトの所定の位置関係が所定の
位置関係のものとなるように正しく設定されてい
る。
それで、レーザ光源6から放射されたレーザ光
の進行方向が、温度の変化によつて変わつても、
上記のように設定されているスリツト部材15,
25のスリツトS1,S2を透過した第1、第2のレ
ーザ光ビームによつてデイスクの原盤Da上に投
射された第1、第2のレーザ光ビームスポツトの
相対的な位置関係は、常に所定の位置関係に保た
れる。
上記の構成により、レーザ光源6から放射され
るレーザ光ビームの進行方向が温度によつて変化
しても、デイスクの原盤Da上における第1、第
2のレーザ光ビームスポツトの関係位置が変化す
ることなく所定の位置関係に保たれることは明ら
かであるが、レーザ光源6から放射されたレーザ
光ビームの進行方向が温度変化によつて変化した
場合には、スリツト部材15,25のスリツト
S1,S2を透過したレーザ光ビームに強度変化(及
び断面内の光強度分布の変化)が生じる。すなわ
ち、スリツト部材15,25のスリツトS1,S2
入射するレーザ光ビームはその断面の光強度分布
がガウス分布を示しているから、スリツト部材1
5,25に入射するレーザ光ビームの進路が変化
して、スリツト部材15,25により遮光される
部分がレーザ光ビームの断面内で変化した場合に
は、当然のことながら、スリツト部材15,25
のスリツトS1,S2を透過したレーザ光ビームの光
強度(及び断面内の光強度分布)に変化が生じて
ピツトの深さ及び深さ方向の断面形状が正規の状
態とは異なつたものになつてしまう。
このような問題点は、スリツト部材15,25
に入射するレーザ光ビームの入射位置を、レーザ
光ビームの中心が常にスリツト部材15,25に
おけるスリツトS1,S2の中心と一致するように制
御することによつて解決できるのであり、第7図
示のブロツク図で示されている装置においては、
ハーフミラー18、レンズ28、偏光プリズム2
9、位置ずれの検出器30,31、制御装置3
2,33の各部分の構成によつて、スリツト部材
15,25に入射するレーザ光ビームの入射位置
の自動制御を行なうようにしている。
すなわち、第7図示の構成例の場合には、第
1、第2のレーザ光ビームをハーフミラー18で
検出制御系の方に導き、第1、第2のレーザ光ビ
ームの位置ずれを検出し、それに基づいて制御信
号を発生し、光学系の構成素子を駆動してスリツ
ト部材15,25に入射するレーザ光ビームの入
射位置が自動制御により常に正しい位置となるよ
うになされているのであり、ハーフミラー18に
よつて反射された第1、第2のレーザ光ビームは
レンズ28を介して偏光プリズム29に与えられ
て、この偏光プリズム29によつて第1のレーザ
光ビームは位置ずれの検出器30へ、また、第2
のレーザ光ビームは位置ずれの検出器31へとそ
れぞれ個別に与えられるように分離される。
前記した位置ずれの検出器30,31は、第
1、第2のレーザ光ビームの位置ずれを、それに
与えられたレーザ光ビームの断面内の光強度の分
布状態の変化によつて検出する。図示の例におい
て位置ずれの検出器30,31は、それぞれ2個
の光強度の検出手段PD1,PD2(またはPD3
PD4)(例えば、2個のフオトダイオード)より
なり、スリツト部材15,25のスリツトS1,S2
の中心と第1(第2)のレーザ光ビームの中心と
が一致した状態においては、2個の光強度の検出
手段PD1,PD2(またはPD3,PD4)からの出力が
等しく、また、スリツト部材15,25に入射す
るレーザ光ビームの中心がスリツトS1,S2の中心
に対してスリツトの巾方向(図中で寸法が小さく
示されている方がスリツトの巾)にずれた時にお
ける2個の光強度の検出手段PD1,PD2(または
PD3,PD4)からの出力は、ずれの方向及びずれの
大きさに応じてそれぞれ変化したものとなる。位
置ずれの検出器30,31からの出力は、制御装
置32,33における差動増幅器に与えられて制
御信号が作られ、次いでそれは駆動装置に与えら
れる。制御装置32は制御信号に応じて第1のレ
ーザ光ビームの通路中の構成素子、例えば円筒状
レンズ13を図中の矢印Y1方向に移動させ、ま
た、制御装置33は制御信号に応じて第2のレー
ザ光ビームの通路中の構成素子、例えば凸レンズ
24を図中の矢印Y2方向に移動させて、第1
(第2)のレーザ光ビームの中心とスリツト部材
15,25におけるスリツトS1,S2の中心とが一
致した状態となるように、すなわち、位置ずれの
検出器30,31における2個の光強度の検出手
段PD1,PD2,PD3,PD4から等しい出力が得られ
る状態となるようにする。
上記した第7図示のような構成の記録装置を用
いて、デイスクの原盤Daにおける記録材層の厚
さを予定されるピツトの深さよりも厚くし、記録
すべき情報信号によつて強度変調されたレーザ光
のビームスポツトを記録材層上に照射し、次いで
デイスクの原盤Daにおける記録材層に対して所
要の現像処理を行なうことにより、デイスクの原
盤Daの記録材層には記録跡の延長方向における
縦断面形状が第6図a図で示され、また、記録跡
の巾方向における縦断面形状が第6図b図で示さ
れるようなピツトと、平坦な部分とが記録跡の延
長方向に順次交互に配列されてなる情報信号に応
じた記録が形成される。
デイスクの原盤Daに対して、通常のレコード
復製に対して施こされるような手法に適用してデ
イスクの復製に使用されるべきスタンパーを作
り、それを用いて合成樹脂材料板にプレスすれ
ば、第6図a,b図示のような断面形状を有する
ピツトと平坦な部分とが記録跡の延長方向へ順次
交互に配列された記録跡を備えたデイスクを得る
ことができる。
前記のように記録跡の延長方向における縦断面
形状が第6図a図示のように、その深さが記録跡
の延長方向に連続的に変化しており、また、記録
跡の巾方向における縦断面形状が第6図b図示の
ように記録跡の巾方向の大部分にわたつて略々同
一な深さとなされているピツトと平坦な部分と
が、記録跡の延長方向に順次交互に配列されてい
る如き記録跡を備えたデイスクは、デイスクの内
周側の記録部分においても良好なS/Nを有する
再生信号がデイスクから再生されうるように、デ
イスクの内周側の記録部分において例えば記録波
長が1μmであるような情報信号と対応するピツ
トを、その深さが0.15μm以上または0.2μm以
上とした場合にも、デイスクのプレス時における
スタンパーとデイスクとの剥離が良好に行なわ
れ、その結果、歪のないデイスクを容易に得るこ
とが可能となつた。
既述したように、デイスクのプレス時における
スタンパーとデイスクとの剥離の困難さは、特に
デイスクにおける内周側の記録部分において顕著
に生じるから、断面形状が第6図a,b図示のよ
うなピツトは、プレス時におけるスターンパーと
の剥離が困難となるデイスクの内周側の記録部分
だけに形成されるようにし、前記以外の部分にお
けるピツトとしては、その断面形状が第2図a図
示の断面形状と第6図a図示の断面形状との中間
の断面形状を呈するようなものとなされてもよ
い。
さて、良質なデイスクの製作に当つては、デイ
スクの原盤に対する情報信号の記録の状態が良好
であることが必要なことは勿論であり、このた
め、デイスクの原盤に対する情報信号の記録状態
の良否を、デイスクの原盤に対して非接触的な再
生手段の適用によつて確認することは極めて有意
義である。
そして、上記したデイスクの原盤における情報
信号の記録状態の良否を確認する手段として、光
学的な再生手段を用いる場合に、本考案のデイス
クの原盤(デイスクでも同じ)、すなわち、上記
した第6図a,b図示のような断面形状を有する
ピツトの配列によつて情報信号が記録されている
デイスクの原盤は、ピツトの深さが0.2μm以上
であればピツトの深さの制約を受けることなく、
デイスクの原盤からの情報信号の読取りをレーザ
光などを用いて光学的に良好に行なうことができ
る。この場合における読取りのための光スポツト
の径は、デイスクの原盤の最内周における記録跡
中のピツトから情報信号を読取ることができるよ
うな大きさのもの、すなわち、デイスクの原盤の
最内周における記録跡中における最短記録波長の
半分程度の大きさであればよい。{デイスクの原
盤から情報信号の読取りを行なうのに、通常の光
学的な再生方式の場合のように、記録跡の巾方向
においてピツトの部分といわゆるランドの部分と
の双方に光スポツトを照射させるのとは異なり、
デイスクの原盤に投射される光のスポツトは、そ
の径がデイスクの原盤の最内周における記録跡中
における最短記録波長の半分程度とされており、
デイスクの原盤の情報信号の読取りは記録跡の延
長方向における平坦な部分における光の反射量
と、ピツトの部分における光の反射量との違いに
よつて行なわれる。このような読取りの仕方は、
記録跡の延長方向におけるピツトの深さか第6図
a図示のように連続的に変化しており、かつ、最
大の深さが0.2μm以上の場合に良好に行なわれ
る。これに対し、記録跡の巾方向における断面形
状が第6図b図示のようなものであり、また記録
跡の延長方向におけるピツトの深さの変化が第2
図a図示のように矩形状の場合には、ピツトの深
さが再生時に使用される光の波長の1/4であるこ
とが必要とされる他、また、再生に当つてはピツ
トの部分と平坦部との双方にまたがるような光ス
ポツトがデイスクの原盤上に照射されることが必
要とされるが、一方、デイスクの原盤における記
録波長はデイスクの原盤における外周から内周に
行くにつれて次第に短かくなるから、再生時にお
ける再生位置がデイスクの原盤の外周から内周に
移るのにつれて再生時に使用すべき光スポツトの
径を次第に小さくして行くことが必要とされるの
である。} 以上詳細に説明したところから明らかなよう
に、本考案の情報記録媒体円盤は、少なくともそ
の内周側の記録部分におけるピツトが、記録跡の
延長方向に関してはその深さが記録跡の延長方向
に連続的にいわゆるつりがね型に変化しており、
また、記録跡の巾方向に関しては記録跡の巾方向
の大部分にわたつて略々同一な深さとなるような
断面形状のものとなされていることにより、デイ
スクをプレスする際にデイスクとスタンパーとの
剥離が容易に行なわれると共に、デイスクをスタ
ンパーから剥離する際にスタンパーがデイスクに
余分な傷をつけるようなこともないので、デイス
クのプレス時におけるデイスクの不良率が著るし
く低減するのであり、本考案によれば既述したよ
うな従来の問題点がすべて良好に解消される。
また、デイスクにおいては、それから再生され
た信号中に大きな歪を含むようなものであつては
ならないが、ピツトの断面形状の不適当な場合に
信号中に歪が発生することは、デイスクが光デイ
スクであつても静電容量値の変化検出型のデイス
クであつても変わりがない。
ところが、従来、例えば特開昭52−153404号公
報によつて開示されたデイスクのように、記録跡
の延長する方向に関して深さが直線的に連続的に
変化するような断面形状のピツトが設けられたデ
イスクからの出力信号は、正弦波状の原信号に対
して鋸歯状波に近いようなものに変形されている
ものになるが、その傾向は分解能の高い静電容量
値の変化検出型のデイスクにおいて特に著るし
い。
しかし、本考案のデイスクのように、少なくと
も、その内周側の記録部分におけるピツトが、記
録跡の延長方向に関してはその深さが記録跡の延
長方向に連続的にいわゆるつりがね型に変化して
おり、また、記録跡の巾方向に関しては記録跡の
巾方向の大部分にわたつて略々同一な深さとなる
ような断面形状としたデイスクにおいては、前記
したような問題点は生じないという利点も得られ
るのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は無溝デイスクにおける記録跡パターン
の一例を示す平面図、第2図a,b図及び第3図
a,b図ならびに第4図a,b図は従来のデイス
クにおけるピツトの縦断側面図と縦断正面図、第
5図は良好なS/Nの再生信号が得られるピツト
の深さと記録波長との関係を示す図表、第6図
a,b図は本考案のデイスクにおけるピツトの縦
断側面図と縦断正面図、第7図は記録装置の一例
のものの概略構成を示すブロツク図である。 1a〜1d,2,3……ピツト、4……再生
針、5……ターンテーブル、Da……デイスクの
原盤、D……デイスク、6……レーザ光源、7,
12,19,27……反射鏡、8,10,22…
…光変調器、9,18……ハーフミラー、17,
29……偏光プリズム、13,14……円筒レン
ズ、15,25……スリツト部材、S1,S2……ス
リツト、16,20,28……レンズ、30,3
1……位置ずれの検出器、32,33……制御装
置。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 主要な情報信号によるピツトの配列によつて記
    録形成された同心円状または渦巻状の記録跡と、
    前記した主要な情報信号によるピツトの配列によ
    つて記録形成される同心円状または渦巻状の記録
    跡の相隣るものの中間部にトラツキング制御用信
    号によるピツトの配列によつて記録形成された同
    心円状または渦巻状の記録跡とを備えた情報記録
    媒体円盤において、ピツトと平坦な部分とが記録
    跡の延長方向に順次交互に配列されてなる記録跡
    の内で、少なくとも情報記録媒体円盤における内
    周部分の記録跡中のピツトを、記録跡の延長方向
    に関してはその深さが記録跡の延長方向に連続的
    にいわゆるつりがね型に変化しており、また、記
    録跡の巾方向に関しては記録跡の巾方向の大部分
    にわたつて略々同一な深さとなるような断面形状
    のものとしてなる情報記録媒体円盤。
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JPS5528250U JPS5528250U (ja) 1980-02-23
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52123222A (en) * 1976-10-26 1977-10-17 Victor Co Of Japan Ltd Information disk reproducing system
JPS52153404A (en) * 1976-06-15 1977-12-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd Information recording medium

Patent Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPS52123222A (en) * 1976-10-26 1977-10-17 Victor Co Of Japan Ltd Information disk reproducing system

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JPS5528250U (ja) 1980-02-23

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