JPS62265301A - シラン変性ブタジエン系重合体及び該重合体を用いた表面処理剤 - Google Patents

シラン変性ブタジエン系重合体及び該重合体を用いた表面処理剤

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JPS62265301A
JPS62265301A JP10789386A JP10789386A JPS62265301A JP S62265301 A JPS62265301 A JP S62265301A JP 10789386 A JP10789386 A JP 10789386A JP 10789386 A JP10789386 A JP 10789386A JP S62265301 A JPS62265301 A JP S62265301A
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polymer
butadiene
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Masayuki Sato
正之 佐藤
Atsushi Mori
森 厚
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Nippon Soda Co Ltd
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Nippon Soda Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、シラン変性ブタジェン系重合体及びそれを用
いた表面処理剤、即ち、高分子系と複合させて用いる充
填剤または高分子系と貼合わせ若しくは塗装して用いる
物体の表面処理剤に関する。
該表面処理剤により処理された充填剤と複合させて得ら
れる、加工性に優れ、かつ物性の良好な複合高分子系は
、構造材料、絶縁材料、接着剤あるいは塗料として用い
られ、また該表面処理剤により処理された固体は、表面
に対する接着性および塗装性に冨むため、貼合わせ等に
よる複合材および被塗装剤として好適に使用され、広〈
産業上に利用される。
〔従来の技術〕
従来、高分子製品に対する性能改善の要求として耐熱性
の向上、寸法安定性の改善、増量による価格低下などが
あり、これらの目的のために充填剤の使用が行われてい
る。
しかしながら、充填剤と複合した高分子系は、−面にお
いて、物性の低下及び加工性の低下を起こしたり、無機
充填剤の表面は通常親水性であるので現油性の高分子と
の親和性が乏しく、分散性が良(なかった。
このような充填剤複合時の諸欠点を改善するため、シラ
ン系やチタン系のカンブリング剤を用いることによって
充填剤の表面を処理することは公知である。
一方、シラン系やチタン系カップリング剤の他に、ポリ
ブタジェンカルボン酸が表面処理剤として使われている
ことも公知である。
特開昭53−147743号公報、特開昭55−137
91号公報に於いては、ポリブタジェンカルボン酸によ
り処理された充填剤を5BR1EPR等のゴムの補強剤
とすることにより、ポリブタジェンカルボン酸を使用し
ない場合に比較して、これらのゴムの機械的強度(例え
ば引張り特性及び引張強度)が向上することが述べられ
ている。
又、第1同高分子表面研究会講座講演要旨集1984年
9月10日第15頁に於いては、マレイン化ポリブタジ
ェンやポリブタジェンカルボン酸により処理された充填
剤をPEやPPの補強剤とすることにより、処理しない
充填剤を用いた場合に比較してこれらのPEやPPの機
械的特性(引張強度、伸び、弾性率)が向上することが
述べられている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
前出の先行技術に於いては、高分子系にポリブタジェン
カルボン酸等で処理した充填剤を充填した場合、或いは
基体に高分子系をはり合わせ若しくは塗布して使用する
場合、該高分子−充填剤複合系、接着系、コーティング
系の機械的特性、若しくは接着特性は未だ低く、満足で
ない上に耐水性、耐湿性が悪い、等の欠点があった。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者等は、前出の諸問題を克服すべく、充填剤或い
は基体の表面処理剤に関し鋭意検討を重ねた結果、特定
のアルキルアルコキシシラン化合物とブタジェン系重合
体とを反応させて得たシラン変性ブタジェン系重合体が
掻めで優れた効果のあることを見出し、本発明を完成す
るに至った。
即ち、本発明は、数平均分子量が500〜6000のブ
タジェン系重合体の不飽和結合に結合した下記の一般式
(1)で示されるメルカプトアルキル含有アルキルアル
コキシシラン基を、ブタジェン系重合体の分子量500
当たり0.1〜1.5モル有してなるシラン変性ブタジ
ェン系重合体及び該重合体を用いた表面処理剤である。
(R’)w (式中、R1はアルキレン基、各R2は同種又は異種の
アルキル基及びR3は低級アルキル基を示す。R2及び
R3は同−又は異なっていてもよい。mはO又は1、n
は2又は3、但しm+n=3である。) 以下、本発明の詳細な説明する。
上記一般式(1)で示されるメルカプトアルキル含有ア
ルキルアルコキシシラン基において、R1はアルキレン
基で特に限定はないが、好適には炭素数1〜4のアルキ
レン基、即ち、メチレン、エチレン、プロピレン又はブ
チレン基、各R2は同種又は異種のアルキル基で特に限
定はないが、好適には炭素数1〜8のアルキル基、即ち
、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキ
シル、ヘプチル又はオクチル基並びにR3は低級アルキ
ル基、好適にはメチル又はエチル基であり、この内、R
2とR3は同−又は異なっていてもよい。又、mはO又
は1、nは2又は3、但しm+n=3である。
具体的には、T−メルカプトプロピルトリメトキシシラ
ン、δ−メルカプトブチルトリメトキシシラン、γ−メ
ルカプトプロピルトリエトキシシラン、δ−メルカプト
ブチルトリエトキシシラン、T−メルカプトプロピルト
リメトキシシランなどが挙げられる。
シラン変性ブタジェン系重合体中に存在する複数のメル
カプトアルキル含有アルキルアルコキシシラン基の各R
1、R2、R3、m及びnは同一でも又異なっていても
よい。
上記メルカプトアルキル含有アルキルアルコキシシラン
基は、ブタジェン系重合体の分子量500当たり0.1
〜1.5モル、好ましくは0.5〜1゜0モル含有され
ており、O,1モル未満又は1.5モルを越えると表面
処理剤としての効果は低下する。
本発明に用いられるブタジェン系重合体は、数平均分子
量が500〜6000のブタジェン単独重合体又は共重
合体である。
ブタジェン共重合体を用いる場合は、構成単量体のうち
ブタジェンは50重量%以上であることが好ましい。ブ
タジェンが50重量%未満では、表面処理剤として使用
した場合には充填剤複合高分子系の物性が顕著には改良
されない。ブタジェン共重合体に用いられるブタジェン
以外の単量体としては、スチレン、α−メチルスチレン
、イソプレン、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル
、アクリロニトリル、メチルビニルケトンなどがある。
尚、ブタジェン系重合体において、−COOHl−〇)
I、−CNなどの官能基はブタジェン以外の単量体とし
て有するのみならず、ブタジェン成分に結合したもので
あってもよい。
本発明に好適なブタジェン系重合体を以下に具体的に示
すと、1.2−ポリブタジェン、1,4−ポリブタジェ
ン、1,2−及びR4−結合を有するポリブタジェン、
両末端又は片末端に−COOH又は−OHを有する1、
2−及び1.4−結合を有するポリブタジェン、ブタジ
ェン単位を50重星%以上含有するブタジェン・スチレ
ン共重合体、ブタジエン・イソプレン共重合体、ブタジ
ェン・α−メチルスチレン共重合体、ブタジェン・アク
リロニトリル共重合体、ブタジェン・メチルビニルケト
ン共重合体、ブタジェン・アクリル酸メチル共重合体な
どがある。これらのブタジェン系重合体は単独で用いて
もよいし、併用してもよい。
ブタジェン系重合体の数平均分子量は500〜6000
である。分子量が500未満であると、表面処理剤とし
て用いた場合には、充填剤複合高分子系の加工性(特に
メルトインデックス)は改良されるが、物性(特に成形
物の引張強度、衝撃強度、伸び等)が改良されない、他
方、分子量が6000を越えると、高粘度のため、表面
処理剤として用いた場合、充填剤の処理が困難となる。
次に、本発明に係るシラン変性ブタジェン系重合体の製
造方法を示す。
前記ブタジェン系重合体と一般式(It)(R3)m (式中、R’、R”、R:l、m及びnは一般式(+)
で定義したものと同じ) で示されるメルカプトアルキル含有アルキルアルコキシ
シランとを、通常、溶媒の存在下、40〜120℃で反
応させることにより、ブタジェン系重合体の不飽和結合
にメルカプトアルキル含有アルキルアルコキシシランの
−SHが付加する。
上記反応を行う場合、原料の配合比はブタジェン系重合
体の分子1500当たり、メルカプトアルキル含有アル
キルアルコキシシランをO,1〜1.5モル、好ましく
は0.5〜1.0モル使用する。
反応に用いる溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キシ
レン、ヘキサンなどのブタジェン系重合体及びメルカプ
トアルキル含有アルキルアルコキシシランを溶解するこ
とのできるものが用いられ、その使用量はブタジェン系
重合体100重量部に対して約50〜500重量部であ
る。
次に、本発明のシラン変性ブタジェン系重合体を表面処
理剤として用いる場合の使用方法を示す。
本発明の表面処理剤は単独混合系で又は他の表面処理剤
(たとえば、チタンカップリング剤、有機カルボン酸、
有機リン酸など)の一部と本発明の目的を損なわない範
囲内で併用して用いることも可能であり、これらの表面
処理剤を用いて充填剤を処理する方法の例としては、 i)充填剤を撹拌しつつ、表面処理剤或いはその/8’
aを滴下または噴霧することにより充填剤に反応せしめ
た後に乾燥する方法 ii )充填剤を表面処理剤の溶液中に浸漬せしめた後
に乾燥する方法 111)充填剤と表面処理剤とを樹脂媒質に混合する方
法 iv)表面処理剤を反応性の官能基を有しない樹脂媒質
例えば可塑剤などに予め加えておいた後充填剤を混合せ
しめる方法 などが用いられ、その使用方法は特に制限されるもので
はない。
これらの表面処理剤の使用量は、充填剤100重量部に
対して0.1ないし10重量部、好ましくは1〜5重量
部である。0.1重量部以下ではその効果は小さく、ま
た10重量部以上加えても期待される程の効果の増加は
認められないがこれは本発明の範囲を制限するものでは
ない。
前記表面処理剤を用いて処理する充填剤としては、佐藤
弘三著;“充てん高分子の物性”、第8頁及び9頁、理
工出版社(1978)に示される如(、「高分子材料の
単価を低減し、加工性及び物理的性質を改善し、色彩効
果を付与する等の目的のために高分子材料に添加される
比較的不活性な固体物質」である。尚、同書の第9頁に
ある如く「塗料工業で称されている顔料および体質顔料
」を含むものであり、これら充填剤として、例えば炭酸
カルシウム、カオリン、クレー、マイカ、タルク、ウオ
ラストナイト、ケイ酸カルシウム、酸化チタン、酸化鉄
、硫酸カルシウム、硫酸ハリラム、シリカ、カーボンブ
ランク、ガラス繊維などの無機化合物;アルミニウム、
ニッケル、亜鉛などの金属粉末;セルロース、木粉、紙
、合成及び天然繊維、ポリアミドなどの有機化合物であ
る。
又、基体を表面処理剤で処理する場合には、基体を表面
処理剤の溶液(表面処理剤の濃度は通常1〜10%)中
に浸漬せしめた後に乾燥する方法などがある。表面処理
剤の対象となる基体としては金属板、セラミック板等の
有型物である。
又本発明者等の検討によって、本発明の表面処理剤が有
効に作用する高分子系の例としては、ポリエチレン、ポ
リプロピレンの如きポリオレフィン樹脂、ABS、ゴム
類(ポリブタジェン、SBR,NR,EPDM)の如き
不飽和結合を有する高分子;ジアリルフタレート樹脂及
びマレイミド樹脂等であるが、これらは本発明の実施の
態様を制限するものではない。
その使用形態は成型品、塗装或いは接着層形成等各種の
用途に幅広く適用できる。
〔作用〕
本発明において、シラン変性ブタジェン系重合体からな
る表面処理剤を高分子及び充填剤と複合せしめた場合、
又は基体に対し接着もしくは塗装した場合に有効なる理
由としては、次の諸事項によることが推察される。
a)一般に充填剤および基体表面は酸化皮膜あるいは水
分等の汚染物により汚染されており、これは表面の濡れ
を減少させ接着性を低下させる原因となることが多く、
また大気中においては水分が結合し、この結合水は加熱
しても除去困難であるといわれ、このことは接着性の低
下を招き、またこれらの水分は樹脂マトリックスと充填
剤の界面破壊の原因となる。
また、吸着水および付着水が凝集性め流動現象、すなわ
ち、加工性を左右させる。而して本発明の表面処理剤は
該水分と反応して水分を除去すると同時に、充填剤又は
基体面と結合するものと考えられる。
b)本発明に係るシラン変性ブタジェン系重合体からな
る表面処理剤は、分子内に分子の長大なブタジェン系重
合体鎖を有する。現在公知のシラン化合物は加水分解基
及びSi原子を含めて332の分子量を持つものが最大
の分子であるが、それに対して、本発明に係る表面処理
剤は、分子中のブタジェン系重合体鎖が少なくとも50
0、好ましくは800以上の分子量を有するものである
粒子の分散状態がその機能性を決める重要な因子である
ことが多いが、その場合、最適な粒子分散助剤はできる
だけ分子量の大きな線状高分子であった方が高分子マト
リックスとの相互作用が大きいと推察される。
C)本発明の表面処理剤は、ブタジェン系重合体鎖を有
し、これは数多くの不飽和結合を有するため、通常の状
態に於いては安定でありながら、高分子との混純に伴う
メカノケミカル反応、或いは加工に伴う加熱、或いはイ
オウ、チウラム若しくは過酸化物等のいわゆる加硫剤に
よる架橋反応により、高分子マトリックスと化学結合を
行わしめることが可能であり、以って物性の向上を図り
得ることが可能であると推察される。
かくして、本発明に係る表面処理剤を以って充填剤又は
基体表面を処理して高分子と複合させるか、若しくは高
分子に配合して充填剤若しくは基体と複合させるときは
、ブタジェン系重合体に結合しているシラン化合物のO
R基は充填剤及び基体表面の吸着水およびOH基と反応
して、充填剤若しくは基体と結合し、ブタジェン系重合
体鎖は高分子側に配向して親和性の改善或いは化学結合
により高分子系と結合し、併せて加工性の改善と物性の
向上が同時に得られる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例によって具体的に説明するが、本
発明は何等これらの実施例に限定されるものでない。尚
、例中の部及び%は重量部及び重量%を示す。
実施例1 攪拌装置、温度計および滴下装置を備えた反応フラスコ
中に、ポリブタジェン(日本曹達社製、数平均分子量1
050.1.2−ビニル90%、1゜4−トランス10
%)の50%ベンゼン溶液2100gを入れ、次いでT
−メルカプトプロピルトリメトキシシラン392gを撹
拌しながら徐々に加えて、80’〜100℃で2時間反
応を行った。
次に20’〜40℃に保持しながら減圧下で揮発性成分
を除去し、淡黄色透明で粘稠な液体〔!〕を得た。この
ものはGPCによる分析の結果平均分子量は1500、
粘度は860 Po1se (25’c)であり、また
重量法によるSin、の定量分析の結果、Si含量は3
.9%であった。その結果、ポリブタジェンの分子量5
00当たりγ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン
が0.92モル結合している事を確認した。尚、原料、
原料仕込割合および合成物の諸特性を第1表にまとめて
示す。
実施例2〜6 実施例1と同様な反応容器を用い、第1表に示す各種ブ
タジェン系重合体およびメルカプトアルキル含有アルキ
ルアルコキシシラン化合物の組合わせで実施例1に4!
じて試料合成物〔■〕〜(IV)を得た。尚、これらの
原料、原料仕込割合、および合成物の諸特性を第1表に
まとめて示す。
実施例7 5Ilのヘンシュルミキサ−に炭酸カルシウム(白石工
業■製)をl kg仕込んで混合撹拌しつつ、実施例1
〜6で得られた本発明の各種シラン変性ブタジェン系重
合体(1)〜(IV)をトルエンにより希釈した10%
溶液100gを30分間にわたり添加し、更に約10分
間練合攪拌した後、取り出して60℃で1昼夜乾燥した
。かくして処理された炭酸カルシウムを各種樹脂(ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ゴム及びABS)と各々第
2表に示す割合にて次の所定の加工条件でロール混練し
た後成型して得た成型物の諸物性試験を行い、その結果
を第2表に示す。
また、比較例としてシランカップリング剤、チタンカッ
プリング剤、ポリブタジェンカルボン酸及び無処理系に
ついても同様に試験を行い、その結果を第2表に示す。
く加工条件〉 ポリエチレン樹脂: ロール温度110〜120℃でポリエチレン樹脂を約4
分間練り、次いでシラン変性ブタジェン系重合体で処理
又は無処理の炭酸カルシウムを加えて10分間混練し、
40〜50kg/cIIIにて130℃×3分間プレス
して成型 ポリプロピレン樹脂: ロール温度165〜175℃でポリプロピレン樹脂を約
5分間練り、次いでシラン変性ブタジェン系重合体で処
理又は無処理の炭酸カルシウムを加えて10分間混練し
、40〜50kg/cjにて200℃×3分間プレスし
て成型ゴ  ム : ロール温度170〜180℃でゴムとその他の添加物を
加えて約10分間練り、次いでシラン変性ブタジェン系
重合体で処理又は無処理の炭酸カルシウムを加えて10
分間混練し、40〜50 kg / cdにて190℃
×5分間プレスして成型 ABS: ロール温度200〜210℃でABS樹脂を約5分間練
り、次いでシラン変性ブタジェン系重合体で処理又は無
処理の炭酸カルシウムを加えて10分間混練し、40〜
50kg/cI11にて230℃×5分間プレスして成
型 実施例8 51のヘンシュルミキサ−にウオラストナイト500部
を仕込んで混合攪拌しつつ、本発明のシラン変性ブタジ
ェン系重合体(1)〜(IVIを固形公約10%になる
如くトルエンにて希釈した溶?&50部を20分間にわ
たり徐々に添加し、更に約30分間混合撹拌した後、取
り出して60℃で1時間乾燥した。
次に、前記の処理したウオラストナイト50部とジアリ
ルフタレート樹脂オリゴマー(大阪曹達社製、グイソー
ダツブL)50部とをボールミル中で3時間混練した後
、更にジアリルフタレート(東京化成社製)40部を加
えて1時間混練した。
次いで、このものにシクロヘキサノンパーオキサイド1
部を加えて均一に混合した後減圧脱泡処理したものを深
さ2龍、8nの型に各々流し込み、再び減圧脱泡した後
プレスで軽く抑えながら150℃で2分間加熱した。か
くして得られた充填ジアリルフタレート樹脂の引張り強
度、曲げ強度及びアイゾツト衝撃強度の諸物性を測定し
た。
その結果を第3表に示す。
尚、深さ2m叢の型で成型したものを引張り強さの測定
に、又、深さ8龍の型で成型したものを曲げ強度及びア
イシフト衝撃強さの測定に用いた。
実施例9 炭酸カルシウム(白石工業社製、シルバーW)100部
を51のヘンシュルミキサ−中に仕込んでlR合攪拌し
つつ、本発明のシラン変性ブタジェン系重合体溶液(I
V)を固形公約lO%になる如くトルエンにより希釈し
た溶液10部を40分間にわたり徐々に滴下し、更に約
1時間部合攪拌した後、取り出して60℃で1時間乾燥
した。
次いで、この前処理した炭酸カルシウム充填剤14部又
は25部に後記で示す各種添加剤の部数、酸化チタン(
石原産業社製、R−820)を3部加えて混合し、これ
に塩化ビニル樹脂(三菱モンサルタント社製、と二カ3
7M)の粉末を40部加えて約2分間部合した後、更に
塩化ビニル樹脂を60部加えて3分間混合したコンパウ
ンドを185〜190℃の熱ロールにかけて10分間良
くン昆練した。
次いで、この混練物を200℃に加熱したプレスに挟み
、約3分間予熱した後40〜50kg/−の圧力下で2
分間加圧せしめ、各々の試験用試料を作製し、これらの
メルトインデックス測定による加工性と曲げモデュラス
、引張り強度及びアイゾツト衝撃値などの諸物性につい
て試験した。
その結果を第4表に示す。
本発明の表面処理剤の使用により、物性の向上のみなら
ず、メルトインデックスが大幅に向上して加工性の向上
が認められる。
尚、参考比較例としてポリブタジェンカルボン酸(前出
)、又は有機チタン化合物であるシラン(C)(前出)
、シラン(D)(前出)を用いて同様に試験を行い、そ
の結果を第4表に示す。
実施例10 トリクレン蒸気洗滌器で良く脱脂洗滌したせん断接着強
度試験用m仮(日本テストパネル工業社製、25龍X1
00I鵬×1.6宵曹)を本発明のシラン変性ブタジェ
ン系重合体溶液(1)〜(rV)をトルエンにより希釈
して固形分を約3%の溶液としたものに約2分間浸漬し
、引揚後2分間風乾した後、更に60℃で2分間乾燥し
た。
この処理鋼板12.5 mmの長さの部分を重ねてその
間に0.05m−ポリエチレンフィルム(タマボIJ 
f+1製)を挟み、150℃ニオイ”’C5kg/cj
(D圧力で2分間圧着させた。この時のせん断接前強度
を測定し、その結果を第5表に示す。
第  5  表 ポリブタジェンカルボン酸:前出 実施例II トリクロロエチレン蒸気洗滌器中で脱脂洗蔓した記1十
反(日本テストパネル工業社製、JISG−3141,
0,5x50x150璽l)を本発明のシラン変性ブタ
ジェン系重合体(1)〜〔■〕の各3%トルエン溶液中
に3分間浸漬し、引揚後2分間風乾した後、更に60°
Cで2分間乾燥した。
次いで、予めアクリル系樹脂(大日本インキ社製、アク
リディックA−166)1000部に対し、酸化チタン
(石層産業社製、R−830)500部をボールミルで
2時間混練した塗料を前記の各処理鋼板上に6ミルドク
ターブレードを用いて塗布した後、1週間室温乾燥し、
更に120℃で15分間焼付を行い、再び室温で1週間
放置した後、クロスカット法による密着性試験を行った
。その結果を第6表に示す。
第  6  表 存個数) 〔発明の効果〕 実施例により示された如(、本発明のシラン変性ブタジ
ェン系重合体からなる表面処理剤はその少量を以って固
体表面処理剤を処理することにより、次に列挙する優れ
た諸効果が得られる。
1)分散性、親和性の向上による加工性の改良ii )
固体表面の高分子系との反応性向上による引張り強度、
衝撃強度、曲げ強度、接着強度および密着性等の改良 
以上の如く、本発明のシラン変性ブタジェン系重合体か
らなる表面処理剤は固体の表面を改質することにより、
高分子系を複合、貼合わせ若しくは塗料にした系の加工
性、諸物性の改良に極めて優れた効果があり、かつ使用
時の処理方法が間車であるため、広〈産業上に利用可能
である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)数平均分子量が500〜6000のブタジエン系
    重合体の不飽和結合に結合した下記の一般式( I )で
    示されるメルカプトアルキル含有アルキルアルコキシシ
    ラン基を、ブタジエン系重合体の分子量500当たり0
    .1〜1.5モル有してなるシラン変性ブタジエン系重
    合体。 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、R^1はアルキレン基、各R^2は同種又は異
    種のアルキル基及びR^3は低級 アルキル基を示す、R^2及びR^3は同一又は異なっ
    ていてもよい。mは0又は1、 nは2又は3、但しm+n=3である。 )
  2. (2)メルカプトアルキル含有アルキルアルコキシシラ
    ン基のR^1が炭素数1〜4のアルキレン基である特許
    請求の範囲第1項記載のシラン変性ブタジエン系重合体
  3. (3)メルカプトアルキル含有アルキルアルコキシシラ
    ン基の各R^2が同種又は異種の炭素数1〜8のアルキ
    ル基である特許請求の範囲第1項又は第2項記載のシラ
    ン変性ブタジエン系重合体。
  4. (4)ブタジエン系重合体がブタジエン単位を50重量
    %以上含有する特許請求の範囲第1項ないし第3項のい
    ずれかに記載のシラン変性ブタジエン系重合体。
  5. (5)数平均分子量が500〜6000のブタジエン系
    重合体の不飽和結合に結合した下記の一般式( I )で
    示されるメルカプトアルキル含有アルキルアルコキシシ
    ラン基を、ブタジエン系重合体の分子量500当たり0
    .1〜1.5モル有してなるシラン変性ブタジエン系重
    合体を用いることを特徴とする表面処理剤。 −S−R^1−Si(OR^2)_n ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、R^1はアルキレン基、各R^2は同種又は異
    種のアルキレン基及びR^3は低 級アルキル基を示す。R^2及びR^3は同一又は異な
    っていてもよい。mは0又は  1、nは2又は3、但しm+n=3であ  る。)
  6. (6)メルカプトアルキル含有アルキルアルコキ シシ
    ラン基のR^1が炭素数1〜4のアルキレ ン基である
    特許請求の範囲第5項記載の表面 処理剤。
  7. (7)メルカプトアルキル含有アルキルアルコキシシラ
    ン基の各R^2が同種又は異種の炭素数1〜8のアルキ
    ル基である特許請求の範囲第 5項又は第6項記載の表
    面処理剤。
  8. (8)ブタジエン系重合体がブタジエン単位を50重量
    %以上含有する特許請求の範囲第5項ないし第7項のい
    ずれかに記載の表面処理剤。
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