JPS62263229A - ポリエステルフイルムの接合方法 - Google Patents

ポリエステルフイルムの接合方法

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JPS62263229A
JPS62263229A JP10685286A JP10685286A JPS62263229A JP S62263229 A JPS62263229 A JP S62263229A JP 10685286 A JP10685286 A JP 10685286A JP 10685286 A JP10685286 A JP 10685286A JP S62263229 A JPS62263229 A JP S62263229A
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film
polyester film
temperature plasma
polyester
low
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JP10685286A
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Yukizou Suda
須田 勇喜三
Kenji Hatada
研司 畑田
Kenji Tsunashima
研二 綱島
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はポリエステルフィルムの接合方法に関するもの
である。
[従来の技術] 従来ポリエステルフィルムは薄ようで、強靭、ざらに衛
生性が優れていることから、フィルム、シートあるいは
容器として、食品包装分野などに広く用いられている。
しかしながら、ポリエステルフィルム同士を加熱圧着し
てもポリオレフィンのようなヒートシール性は得られな
い。そこで通常は接着剤を用いて、ポリエステルフィル
ム同士を接合しているが、該方法では接着剤の塗イ[工
程、ラミネート工程など手間のかかる工程を必要とし、
更にポリエステルフィルムに有効な接着剤であるポリウ
レタン系接着剤を使用する場合には、低分子量化合物や
溶媒の飲食品への移行が懸念される。
このため接着剤を用いず、直接ポリエステルフィルム同
士を接合させる方法が求められており、この方法として
ポリエステルフィルムにコロナ放電処理あるいは、低温
プラズマ処理を施す方法などが検討されている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、強くコロナ放電処理したポリエステルフ
ィルム同士を接着させる場合は、接着力自体不十分であ
り、実用強度かでず、ざらにを重ねておくと、フィルム
同士が密着し、はがれなくなる(この現象をブロッキン
グと呼んでいる)。
ブロッキングが生じるとロール状のフィルムからフィル
ムを巻きほぐすことができない。このようにコロナ放電
処理したポリエステルフィルム同士を接合することは原
理的には可能であるが、実用上は上記のような問題があ
った。
また特開昭60−125639にはポリエステル基材の
接合面を予め低温プラズマ処理し、次いで180℃で加
熱圧着して接合する方法が提案されている。該方法では
たしかに300〜500(]/15cm幅の接着力が得
れるが、接合したフィルムを熱水中、あるいは高温高湿
中に置いてあくと、急速に接着力が低下し、容易に剥が
れてしまい、実用できない。なお、この現象はコロナ放
電処理したポリエステルフィルムについても同様である
本発明の目的とするところは、上記のような取扱上の問
題、接着力の経時変化などの問題のないポリエステルフ
ィルムの接合方法を提供せんとするものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、低温プラズマ処理をした後、延伸して得られ
たポリエステルフィルム(A>の該低温プラズマ処理面
に、該ポリエステルフィルム(A>又は他のポリエステ
ルフィルム(B)を接触せしめ、かつ加熱圧着すること
により接合することを特徴とするポリエステルフィルム
の接合方法、に関する。  一 本発明でいつポリエステルとは、芳香族ジカルボン酸を
主たる酸成分として、アルキレングリコールを主たるグ
リコール成分とするポリエステル樹脂であり、このよう
なポリエステル樹脂の具体例としては、テレフタル酸、
イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェノキシ
エタンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェ
ニルエーテルジカルボン酸、ジフェニルスルホンジカル
ボン酸、ジフェニルケトンジカルボン酸、アンスラセン
ジカルボン酸、α、β−ビス(2−りOフェノキシ)エ
タン−4,4′−ジカルボン酸などの芳香族ジカルボン
酸を酸成分とし、エチレングリコール、トリメチレング
リコール、テトラメチレングリコール、ペンタメチレン
グリコール、ヘキサメチレングリコール、ヘキシレング
リコールなどのアルキレングリコールをグリコール成分
とするポリエステル樹脂が挙げられる。特に機械的強度
が強く、かつ接合時の形態の熱安定性が良いことから融
点160℃以上のポリエステル樹脂が好ましく、中でも
テレフタル酸とエチレングリコールからなるポリエチレ
ンテレフタレート樹脂がより望ましい。
更にポリエステル共重合体、例えば芳香族カルボン酸と
してテレフタル酸、2,6ナフタレンジカルポン酸及び
/又はイソフタル酸と、アルキレングリコールとしてエ
チレングリコール及び/又はテトラメチレングリコール
からなる共重合体等であっても良い。特にエチレンテレ
フタレート/イソフタレートの共重合体、及びブチレン
テレフタレート/イソフタレートの共重合体が好ましく
、イソフタレート成分が前者の場合5モル%〜20モル
%、後者の場合は5モル%〜40モル%の共重合体は融
点160℃以上で接合時に熱安定性が良い。
本発明における接合形態としては、■ポリエステルフィ
ルム(A)同士、即ち1枚のポリエステルフィルム(A
>を折り返したり、特に袋状にするなどして接合する場
合、■ポリエステル(A>と他のポリエステルフィルム
(B)とを接合する場合がある。また、後者の場合、ポ
リエステルフィルム(A>とポリエステルフィルム(B
)は同種のポリエステルからなるものであっても良いし
、異種のポリエステルからなるものであっても良い。
なお、ポリエステルフィルム(A>とポリエステルフィ
ルム(B)の融点差が10℃以上の場合は、接合時の温
度を低くすることができるため好ましい。
本発明のポリエステルフィルム(A)とは、低温プラズ
マ処理された後、少なくとも一回以上の延伸を施され、
場合によっては熱固定のための熱処理を施された薄よう
の成形体を言う。
低温プラズマ処理とは、低圧下のガス雰囲気に高電圧を
印加することによって開始、持続する放電、いわゆるグ
ロー放電にフィルムをさらし、グロー放電中に生成した
電子、イオン、励起原子。
励起分子、ラジカル、紫外線などの活性粒子でフィルム
を処理するものである。
本発明におけるガス圧力は1 X 10−3Torrか
ら50Torrが好ましく、ガス圧力が1X10−3T
 orr未満になるとフィルム表面が着色し、延伸によ
って表層が劣化し、ヒートシール性が低下する傾向にあ
る。また5 Q T orrを越える場合は処理効果が
あまり認められない。特に5X10−3Torr以上0
.5Torrでは処理効果が著しく、より好ましいガス
圧力領域である。
放電を開始、持続させるために印加される高電圧の周波
数は特定されるものではなく、直流、低周波、高周波、
マイクロ波などが使用できるが、特に50KH2から5
00KHzの高周波を用いて処理し、作られたフィルム
は表面特性の改良効果は著しく、より好ましい周波数で
ある。
低温プラズマ処理する装置、特に電極形状、電極配置な
どについては特に限定されるものではないが、フィルム
のごとく、広幅、長尺で、かつ高分子樹脂からなるもの
を処理することから、例えば特開昭52−147593
に開示されたような非対称の電極を有する装置がより好
ましい。
また工業生産的見地からしてフィルムを連続的に大気中
から低圧の低温プラズマ処理装置内に導入、低温プラズ
マ処理し、大気中へ導出する、いわゆるエアーツーエア
一方式で低温プラズマ処理するとともに、かつ高分子樹
脂を成形、低温プラズマ処理、延伸と連続、−貫してフ
ィルムを製造することがより望ましい。
本発明における低温プラズマ処理で用いられるガスはフ
ィルムの要求性能に応じ、無機ガス、有機化合物蒸気あ
るいはこれらの混合物のいずれでも用いることができる
。無殿ガスを用いた場合は、一般にプラズマ表面処理と
呼ばれる処理が行なわれ、フィルムの表面が化学的、あ
るいは物理的に改質される。また、有機化合物蒸気、あ
るいは該蒸気と無機ガスとの混合物を用いた場合は一般
にプラズマ重合と呼ばれる処理が行なわれ、フィルム表
面に該有機化合物からなる重合物が形成される。
無機ガスを用いて処理した場合、フィルムの表面は一般
にヒートシール性などが改善される。
本発明で用いられる無機ガスは特定のガスに限定される
ものではなく、例えばH2,He 、Ne 。
AI’ 、Kr 、Xe 、N2,02.03.空気。
H2O,N20.No、N2O4,N2O3゜Co、C
O2,NH3,502,CI  2.CF4などのフレ
オンガス、あるいはこれらの混合ガスなどが挙げられ、
フィルムの要求性能に応じ適宜選択すればよい。なかで
も)−1e 、 Ar 、 N2゜Go、CO2,N2
0.空気、あるいはこれらを含む混合ガスは安定して種
々の表面特性を発現できることから、より好ましいガス
である。
本発明に用いられる有機化合物蒸気は特に限定されるも
のではなく、使用雰囲気温度において適度な蒸気圧を有
し、かつフィルムの要求する表面性能を発現せしむるも
のであればよく、例えばメチルアルコール、エチルアル
コール、キシレン。
トルエンなどの一般有機溶媒、エチレン、アセチレン、
塩化ビニル、スチレン、フリルアルコール。
アクリル酸(メタクリル酸)、アクリル酸エステル(メ
タクリル酸エステル)などの不飽和単量体、ビニルシラ
ン、トリメチルメトキシシラン、トリメチルクロルシラ
ン、ヘキサメチルシラザン、γ−(2−アミノエチル)
アミノプロピルトリメトキシシランなどのシラン化合物
、四フッ化エチレン、六フッ化プロピレン、モノクロロ
トリフロロエチレンなどのフシ素化合物などが挙げられ
るが、本発明に用いられる有機化合物はこれらのものに
限定されるものではない。
本発明の低温プラズマ処理で用いられるガスはフィルム
に要求されるヒートシール性及び種々の表面特性に応じ
、適宜選定すれば良いが、有機化合物蒸気あるいは該蒸
気と無機ガスとの混合ガスを用いた場合は低温プラズマ
処理後の延伸によって表面が不透明化したり、あるいは
ヒートシール性が逆に悪化することが多く、フィルム表
面に要求される表面特性を発現せしめるうえでは無機ガ
スを用いることがより好ましい。
このようにして得られたポリエステルフィルム(A>の
プラズマ処理面と他のポリエステルフィルム(B)とを
加熱圧着することにより、両ポリエステルフィルムを接
合する。ここで、他のポリエステルフィルム(B)も(
A>と同様にプラズマ処理した後、延伸されたフィルム
でおって、かつ該処理面同士を加熱圧着せしめるのが、
強固な接着力を得る上で最も好ましい。
なお、ポリエステルフィルム(A>同士を接合する場合
(例えば、袋状にする場合は当然でおるが)もプラズマ
処理面同士を接合するのが強固な接着力を得る上で好ま
しいことはいうまでもない。
加熱圧着はヒートシーラ又は、ヒートラミネータなどを
用いて行なうことができる。加熱する条件は、ポリエス
テルの種類及び基材の形状にもよるが、ポリエステルの
融点を1mとすると(Tm−180) ℃から(Tm−
10>℃の範囲が好ましい。更に好ましくは、(Tm−
140>℃から(Tm−40>℃である。あまり低過ぎ
ると、十分な接着力を得ることができず、一方高過ぎる
とフィルムの形態が熱によって変形する。圧着条件は、
基材の形状及び加熱温度によるが、一般に線圧0.5k
g/Cm以上20kg/cmより好ましくは1kg/C
m〜10kg/Cl11の範囲である。
次に本発明の製造方法について詳細に説明するまずフィ
ルム化は、270℃〜300℃で溶融押出し、80−℃
以下の冷却ドラム上にキャストして無延伸フィルムとす
る。
次いで該フィルムに、そのままの状態で、ある− いは
延伸した1多、低温プラズマ処理を行なう。延伸方法は
特に限定されるものではなく、フィルムに要求される分
子配向状態及び表面特性を付与し易いように延伸する方
法であれば良い。
成形したフィルムをそのまま低温プラズマ処理するか、
あるいは延伸後低温プラズマ処理するかはフィルムに要
求される性能および製造工程を考慮して選択すればよい
が、未延伸あるいは一軸延伸した状態で低温プラズマ処
理する方が、二軸延伸した状態での処理より好ましい。
また結晶性高分子樹脂の場合、結晶化度の低い段階で低
温プラズマ処理する方が表面改質効果が著しく、より好
ましい。例えばポリエチレンテレフタレート樹脂では結
晶化度が50%以下、より好ましくは45%以下のフィ
ルムに低温プラズマ処理することが望ましい。
低温プラズマ処理されるフィルムの面は特に限定される
ものではなく、フィルムの用途に応じ適宜選択すればよ
い。またフィルムの両面を処理してもよく、さらにはフ
ィルムの端部のみを残して処理するなどの工夫を施こし
てもよい。
このようにして低温プラズマ処理されたフィルムは次い
で少なくとも一回以上の延伸を施してフィルムを形成す
るのである。延伸の方法及び条件は特に限定されるもの
ではなく、該フィルムに適した方法で延伸すればよい。
例えばポリエチレンテレフタレート樹脂では逐次二軸延
伸法であれば、まず75°C〜110℃で縦方向へ2〜
6倍延伸し、次いで90℃〜125°Cで横方向へ3〜
6倍延伸することによって、機械的強度の優れたポリエ
チレンテレフタレートフィルムがjqられる。また二軸
延伸後120℃〜165°cr−縦方向へ1.2〜2.
0倍、横方向へ1.1〜1.5倍再延沖することによっ
てざらに機械的強度の優れたフィルムを作ることもでき
る。なお低温プラズマ処理前に縦方向へ延伸しておいた
場合は横方向のみへ延伸するだけでもかまわない。
ざらに同時二軸延伸法の場合は75°C〜110°Cで
各4111.5〜4.0倍で、かつ面積倍率が6〜25
倍となるように延伸すればよい。
ポリエステルフィルムでは延伸復熱処理することによっ
て該フィルムの種々の特性の熱的安定性が向上する。本
発明の製造方法においても熱処理を施すことはより好ま
しい方法である。熱処理の方法および条件は特に限定さ
れるも゛のではなく、該フィルムに適した方法であれば
よい。例えばポリエチレンテレフタレートフィルムでは
180℃〜235°Cで熱処理することによって熱収縮
率などの小さな優れたフィルムが得られる。
このようにして得られたポリエステルフィルムのプラズ
マ処理面と、もう一方のポリエステルフィルムとを加熱
圧着する。ヒートラミネータの場合、100〜250°
Cに加熱した金属ロール間、又は金属ロールとゴムロー
ル間に0.5〜20kc+/cmの圧力をかけながら、
該ロール間にポリエステルフィルムをはさみ、走行させ
ながら、加熱圧着することによって該ポリエステルフィ
ルム同士を接合することができる。ヒートシーラについ
ても該加熱温度条件にて、通常の方法で加熱圧着するこ
とによって接合し得る。
[発明の効果] 本発明の方法によれば、ポリエステル基材を強固に接合
でき、かつ接合力の経時的低下が少ないという効果を有
する。
[特性の測定方法・評価塁′Q−] (1)  シール強さ ロールラミネーターにて線圧2kg/cm S温度10
0〜250℃の条件下において、加熱圧着し一体化した
フィルムをJIS  Z−1514に従い、ショツパー
型引張試験機(東洋テスター製)を用いて、幅2Qmm
、長さをシール部を中心にして12Qmmにした試験片
を作り、引張速さ2QQmlll/分で評価した。
(2)ヒートシール性の経時変化 フィルムを80℃190%RH下の雰囲気に3力月間放
置後、前述のヒートシール力のテストを行なった。
<3>  Tm(融点) Tmの測定にはDSC(Differential S
canning Calorimeter)を用い、サ
ンプルffi5mL昇温速度20℃/分、N2気流下に
て測定し、融解の吸熱ピークをTmとする。
[実施例] 以下、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明する。
実施例1〜5 テレフタル酸ジメチルとエチルグリコールを常法により
エステル交換、重縮合せしめ、かつ該反応の過程におい
て析出した触媒の一部を微粒子として含むポリエチレン
テレフタレート樹脂を285°Cで溶融押出し、40℃
の冷却ドラム上にキャストして無延伸シートとした後、
At’ガスの低温プラズマで処理した。処理は高電圧を
印加した棒状の電極とシートを送膜し、かつ接地電極と
なっている電極対をもつ内部電極方式の低温プラズマ装
置を用い、Arガス圧力0.4Torr 、高周波電源
周波数110KH2、−次側出力電圧5KV。
シート速度15m /minの条件で該シートの片面を
処理した。
次いで該処理シートを常法の逐次二軸延伸法によって、
まず、周速差をもたせた一対のロール間において90℃
でタテ(長手)方向に3.3倍延伸1多、テンターに送
り込み、両端をクリップで保持しつつ、95℃でヨコ(
幅)方向に3.5倍延伸し、同じくテンター内で幅方向
に5%弛緩させつつ、218℃で5秒間熱処理して、厚
み30μmのポリエチレンテレフタシー1〜2軸配向フ
ィルムを得た(Tm=265°C)。
次いで、該フィルムの処理面同士を合せ、ロールラミネ
ータにて線圧2 kg/cmで、第1表に示すロール温
度条件で加熱圧着し、該フィルム同士を接合した。
該フィルムのシール強さ、及びその経時変化の測定結果
を第1表に示す。
実施例6〜8 実施例1において得た低温プラズマ処理した2軸配向ポ
リエステルフィルムと、シートの段階で低温プラズマ処
理せず、従来の方法で得た2軸配向ポリエステルフイル
ムを実施例1と同法で加熱圧着して接合したフィルムの
シール強さ及び経時変化の測定結果を第2表に示す。
実施例9〜11 原料としては、エチレンテレフタレートと、イソフタレ
ートのコポリマーを用い、イソフタレートの割合が10
モル%になるよう共重合したものを、押出機に供給し、
280℃で溶融押出し、回転する50℃冷却ロール上に
キャストして、無延伸シートとした後、実施例1と同一
条件でプラズマ処理した。次いで、該処理シートを常法
の逐次2軸延伸法によって、先ず、周速差をもたせた一
対のロール間において、75℃で長手方向に3゜0倍延
伸し、引続き、80℃の熱風で加熱されているテンター
へ送り込み、幅方向に3.0倍延伸し、引続き、テンタ
ー中で150℃15秒間熱処理し、厚み10μmの2軸
延伸フイルムを得た。
次いで、該フィルムと実施例6〜8で使用したプラズマ
処理をしないポリエチレンテレフタレートフィルムとを
実施例1と同法で加熱圧着した。
該フィルムのシール強さ、及び経時変化測定結果を第3
表に示す。
比較例1〜4 実施例1で用いた低温プラズマ処理工程のみを省き、そ
の他の条件は実施例1と同一の条件で、通常の二軸延伸
ポリエステルフィルムを製造した。
該二軸延伸フィルムの片面を通常の方法でコロナ放電処
理し、表面張力56 dyne/cmの処理フィルムを
得た(比較例1)。
また比較例1で用いたコロナ放電処理の代りに実施例1
の低温プラズマ処理装置を用いて、二軸延伸ポリエステ
ルフィルムの片面を低温プラズマ処理した(比較例2)
また実施例6で用いた未処理の二軸延伸ポリエステルフ
ィルムと、実施例9で用いたテレフタレートとイソフタ
レートのコポリエステルフィルムの片面に低温プラズマ
処理を施したく比較例3)。
実施例1で用いた低温プラズマ処理の代りに、コロナ放
電処理を用いる以外は、実施例1と全く同様にして二軸
延伸フィルムを得たく比較例4)。
各々のフィルムの処理面同士を180℃で加熱圧着し、
接合してそのシール強さを測定した結果、第4表のデー
タを得た。
いずれのフィルムも初期のシールは可能であるが、経時
俊は全く接着力はなかった。なお比較例1のコロナ放電
処理したフィルムでは、いわゆるブロッキング現象を示
し、実用上問題である。
第1表 第2表 第3表 第4表 * シールは、いずれも処理面/非処理面で行なった。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)低温プラズマ処理をした後、延伸して得られたポ
    リエステルフイルム(A)の該低温プラズマ処理面に、
    該ポリエステルフイルム(A)又は他のポリエステルフ
    イルム(B)を接触せしめ、かつ加熱圧着することによ
    り接合することを特徴とするポリエステルフイルムの接
    合方法。
  2. (2)他のポリエステルフイルム(B)が、低温プラズ
    マ処理をした後、延伸して得られたポリエステルフイル
    ムであって、かつ該ポリエステルフイルム(B)の低温
    プラズマ処理面と、ポリエステルフイルム(A)の低温
    プラズマ処理面とを接触せしめ、かつ加熱圧着すること
    を特徴とする特許請求の範囲第(1)項に記載のポリエ
    ステルフイルムの接合方法。
  3. (3)ポリエステルフイルム(A)とポリエステルフイ
    ルム(B)の融点の差が10℃以上であることを特徴と
    する特許請求の範囲第(1)項又は第(2)項に記載の
    ポリエステルフイルムの接合方法。
  4. (4)ポリエステルフイルム(A)同士を接合せしめる
    場合において、プラズマ処理面同士を接触せしめ、かつ
    加熱圧着することを特徴とする特許請求の範囲第(1)
    項に記載のポリエステルフイルムの接合方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002187964A (ja) * 2000-12-21 2002-07-05 Toray Ind Inc 成形用ポリエステルフィルム
WO2019216182A1 (ja) * 2017-05-08 2019-11-14 学校法人金沢工業大学 接合物の製造方法及び接合物

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