JPS62263119A - リン脂質製剤透明カプセルの製造法 - Google Patents

リン脂質製剤透明カプセルの製造法

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JPS62263119A
JPS62263119A JP61105195A JP10519586A JPS62263119A JP S62263119 A JPS62263119 A JP S62263119A JP 61105195 A JP61105195 A JP 61105195A JP 10519586 A JP10519586 A JP 10519586A JP S62263119 A JPS62263119 A JP S62263119A
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JP
Japan
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oil
vitamin
lecithin
phosphatidylcholine
oils
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Application number
JP61105195A
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English (en)
Inventor
Nobuo Fukuda
信雄 福田
Hidehiko Hibino
日比野 英彦
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NOF Corp
Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は透明な外観を有するリン脂質製剤透明カプセ
ルの製造法に関するものである。
〔従来の技術〕
大豆レシチンや卵黄レシチンなどの天然リン脂質には動
脈硬化、脂肪肝、乾1、糖尿病などに対する薬理作用が
あることが古くから知られている。
最近レシチンが神経性の病気に有効であり、脳の機能の
増強や老化の防止に効果のあることが明らかになった。
このようなリン脂質の薬理作用はホスファチジルコリン
(以下、PCという)によるものであり、このようなP
Cを含むリン脂質を薬用または食用として利用するため
に、リン脂質剤としてカプセルに封入することが行われ
ている。
大豆レシチン、卵黄レシチン等の天然リン脂質の液状物
はゼラチンカプセルに充填するに当って、その液状物の
粘度が室温で2X10’cP以下でないと、カプセルに
充填することが極めて回連である。このためレシチンに
種々の油脂、アルコール類、油溶性成分、乳化剤等を添
加して粘度を下げ、カプセルに充填することが提案され
ている(例えば特開昭59−210867号、特開昭6
0−61520号)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、このような従来の方法によって製造され
るリン脂質剤カプセルにおいては、経時的にカプセル内
に沈殿が生成して、これが外部から視認され、品質劣化
の外観を呈するため、商品価値が低下するという問題点
があった。
この発明は上記問題点を解決するためのもので、経時的
に沈殿が生成しても、これがカプセルの内面に均一に付
着し、長期にわたって透明な外観を維持するリン脂質製
剤透明カプセルの製造法を提案することを目的としてい
る。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明は、ホスファチジルコリンを65重量%以上含
有する濃縮リン脂質15〜60重量%、油脂35〜80
重量%、および油溶性生理活性成分5〜40重景%から
なる組成物をゼラチンカプセルに封入することを特徴と
するリン脂質製剤透明カプセルの製造法である。
従来のリン脂質剤カプセルにおいて沈殿の生成する原因
を調べたところ、粘度調整のためにリン脂質に油脂等を
添加した場合、リン脂質中に含まれるホスファチジルエ
タノールアミン(以下、PEという)などのPC以外の
リン脂質が油脂中に沈殿として析出するためであり、こ
れがカプセルの外から視認されるが、PCの沈殿はゼラ
チンカプセルの内面に均一付着して透明な外観を呈し。
この状態はビタミンE等の油溶性生理活性物質の存在に
よって安定化することがわかった。
そこで本発明ではリン脂質としてPCを65重量%以上
含み、PE等の他のリン脂IR濃度の少ない濃縮リン脂
質を使用することにより、油脂中へのPE等の析出を防
止する。従来リン脂質剤に使用されていた天然レシチン
のPC濃度は、大豆レシチンが15〜18%(重量%、
以下向)、卵黄レシチンが22〜28%、これらをアセ
トンで複数回脱脂した脱脂大豆レシチンが22〜26%
、脱脂卵黄レシチンが55〜60%程度で、いずれもP
E等の他のリン脂質濃度が多く、そのままで使用すると
PE等の沈殿が析出し、これが外部から視認される。
本発明で使用する濃縮リン脂質は、大豆レシチン、卵黄
レシチン等の天然レシチンをアセトン等により4〜5回
脱脂して中性脂質を除去し、さらに含水エタノール等の
アルコール処理によりPE等のPC以外のリン脂質を除
去する操作を4〜5回くり返えすことにより、PC′a
度を65%以上とした濃縮物またはその油脂等による希
釈物である。
このような濃縮リン脂質は、油脂中に沈殿して外部から
視認されるPE等の他のリン脂質濃度が低いため、生じ
る沈殿は油脂中に析出せず、ゼラチンカプセルの内面に
均一に付着して透明な外観を呈する。
次に本発明で使用する油脂はリン脂質の粘度を調整する
ことを大きな目的として用いるものであるが、油脂自体
に生理活性を有するものを用いると、他の成分との相乗
効果が現われるため好ましい。このような生理活性を有
する油脂としてはγ−リルン酸含有の月見草油、リノー
ル酸含有の大豆油、小麦胚芽油、サフラワー油、オレイ
ン酸含有のオリーブ油等の植物油があげられる。
月見草油は月見草(Oenothera bienni
s。
0enothera caespitosa、 0en
othera hookeri)の種子から抽出した植
物油であり、γ−リルン酸(以下、GLAという)が含
まれ、このGLAが生体において生理作用を示す。
GLAはまた人間にとって必須脂肪酸であるリノール酸
から代謝されて生合成される。すなわちGLAはリノー
ル酸よりΔ−6−デサチュラーゼにより生合成されるが
、さらにエロンゲーシコン酵素によりジホモ−γ−リル
ン酸に変換され、l型プラスタグランジンのプレカーサ
ーとなる。このジホモ−γ−リルン酸はΔ−5−デサチ
ュラーゼによりアラキドン酸に変換され、これが■型プ
ロスタグランジンを含むアラキドン酸カスケードにて種
々の生理作用を示す。
本発明で使用する油溶性生理活性成分としては上記油脂
に溶解する生理活性物質で1例えばビタミンE、A、D
等のビタミン類、ならびにカロチノイド、クロロフィル
等の天然色素などがあげられるが、特にビタミンEはP
Cの沈殿を均一にゼラチンカプセルに付着させて安定化
するので好ましい。
本発明のリン脂質製剤は上記の濃縮リン脂質、油脂およ
び油溶性生理活性成分を必須成分とするものであるが、
さらに他の成分を含んでいてもよい、これらの成分を前
記配合比で混合すると、室温で2 X 10’cP以下
の粘度を有する液状物が得られ、そのままゼラチンカプ
セルに封入することができる。混合および封入の方法は
公知の方法が採用できる。
こうして製造されたリン脂質製剤カプセルは、リン脂質
のPC1度が高く、かつ油溶性生理活性物質を含むため
生理活性が高く、また油脂として生理活性を有する植物
油を使用すると、各成分の相乗作用によりさらに高い生
理活性が得られる。
またリン脂質はPE等の濃度が低いため油脂中に析出せ
ず、析出するPCの沈殿はゼラチンカプセルに均一に付
着し、長期にわたって透明な外観を呈する。
〔発明の効果〕
以上の通り、本発明によれば、PC濃度の高い濃縮リン
脂質を使用し、これを油脂および油溶性生理活性成分と
混合するようにしたので、経時的に沈殿が生成してもカ
プセルの内面に付着し、長期にわたって透明な外観を維
持するリン脂質製剤カプセルが得られる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。各
例中の%はすべて重量%を示す。
実施例1 表1に示す市販の植物油55%に、大豆レシチン(PC
16,5%)、卵黄レシチン(PC25%)、上記大豆
レシチンをアセトンで脱脂した脱脂大豆レシチン(PC
24%)、この脱脂レシチンを含水エタノールで処理し
た濃縮大豆レシチン(PC67,5%)、脱脂卵黄レシ
チンを含水エタノールで処理した濃縮卵黄レシチン(P
C71,5%、PC濃度はいずれもイヤトロスキャン法
による)を各々40%、ビタミンE()−コフェロール
純度80%)を4%、ビタミンAを0.5%、およびビ
タミンDを0.5%添加し、温度60〜80℃でホモミ
キサーにより攪拌溶解し。
それぞれ1000gの液状物をゼラチンカプセルに充填
封入して内容量約300■の軟カプセルを得た。
各カプセルを7℃の冷蔵庫に1カ月間静置保存し。
カプセル内の懸濁、くすみ、沈殿を外部から観察した。
カプセルの外観から沈殿が認められない時は、カプセル
中央を切断して内壁の均一付着物の状態をミクロスパチ
ラで回収して観察した。
結果を表1に示す。
表1 注) o:カプセル内側全体に付着し光透過性があるΔ
:くすみや懸濁物または沈殿物が少量認められる×:懸
濁物や沈殿が多量に認められる 表1の結果より明らかなように、濃縮レシチンは油脂に
対して40%添加溶解することができ、得られた液状物
は透明な橙赤色を呈し、テンパリングやデカンテーショ
ンによって上澄み液を用いる必要がない、またカプセル
に封入前に十分攪拌して充填封入することができる。カ
プセルに充填封入後、長期保存すると懸濁物はないが、
カプセル内側全体に均一に付着して光の透過性があり、
カプセルは外観上透明で商品価値の高い透明カプセルを
製造することができる。
実施例2 大豆レシチンを冷アセトンおよび含水エタノール処理に
よって得たPC86,3%の濃縮リン脂質359gを細
かく剪断し、少量づつ月見草油556gに添加しなから
N、雰囲気下で3昼夜攪拌溶解させた。
この液状物にビタミンE(トコフェロール純度80%)
 210gを添加して60〜90℃で溶解させた。得ら
れた組成物のPC濃度は21%であった。この組成物を
ロータリ一式充填機(ライナー社製)により長径約12
.7m、短径約8.0mmの0vals型のゼラチンカ
プセルに充填し、300Mの軟カプセルを得た。
得られたカプセルは日本薬局方の重量偏差試験に適合し
た。この軟カプセルの一部を恒温恒湿器(タバイ製)を
用いて、40℃および相対湿P!t (R11)70%
の条件下で3カ月間保存し、他の一部を7℃の冷蔵庫に
3力月間保存した。実施例1と同様に観察した結果を表
2に示す、なお上記試験における40℃およびR117
0%の保存条件は約2週間が室は保存の場合の約半年に
相当するので、表中の++(3力月)の軟カプセルでは
2年以上室温で安定に維持できることを示す、また3力
月後のカプセルは崩壊性試験(日本薬局方)に適合した
実施例3 卵黄レシチンをアセトンおよび含水エタノール処理し、
さらにアセトン処理して得たPC82,8%の濃縮リン
脂質260gを細かく剪断し、少量づつ月見草油415
 gに添加しながらN2雰囲気下で4昼夜攪拌溶解した
。この液状物をビタミンE 156gおよびビタミンA
パルミテート1gに添加して溶解させた。?3られた組
成物のPC濃度は23.8%であった。この組成物を実
施例2と同様にゼラチンカプセルに充填して長径約14
.6mm、短径約8.8+++n+の0vals型の4
50■の軟カプセルを得た。得られたカプセルを実施例
2と同様の保存試験を行った。その結果を表2に示す。
表2 注)透 明:透明度が高い。
透明感:透明度は若干低下しているが、透明な外観を有
する。
一:s濁物なし +:カプセル皮膜内面に少量沈殿物が付着している。
++:カプセル皮膜内面全体に均一に沈殿物が付着して
いる。
以上の結果より、本発明のリン脂質製剤カプセルが長期
にわたって透明性を維持することがわかる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ホスファチジルコリンを65重量%以上含有する
    濃縮リン脂質15〜60重量%、油脂35〜80重量%
    、および油溶性生理活性成分5〜40重量%からなる組
    成物をゼラチンカプセルに封入することを特徴とするリ
    ン脂質製剤透明カプセルの製造法。
  2. (2)濃縮リン脂質が天然リン脂質を脱脂し、さらにホ
    スファチジルコリン以外のリン脂質を除去したものまた
    はその希釈物である特許請求の範囲第1項記載の製造法
  3. (3)油脂が月見草油、大豆油、小麦胚芽油、サフラワ
    ー油またはオリーブ油である特許請求の範囲第1項また
    は第2項記載の製造法。
  4. (4)油溶性生理活性成分がビタミンE、ビタミンAま
    たはビタミンDである特許請求の範囲第1項ないし第3
    項のいずれかに記載の製造法。
JP61105195A 1986-05-08 1986-05-08 リン脂質製剤透明カプセルの製造法 Pending JPS62263119A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0378395A2 (en) * 1989-01-13 1990-07-18 Robert Q. Maines Method of measuring cholesterol, diagnosing vascular disease, and raising HDL cholesterol levels

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0378395A2 (en) * 1989-01-13 1990-07-18 Robert Q. Maines Method of measuring cholesterol, diagnosing vascular disease, and raising HDL cholesterol levels
US5453358A (en) * 1989-01-13 1995-09-26 Maines; Robert Q. Method of measuring cholesterol diagnosing vascular disease

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