JPS62262776A - 車体の塗装方法 - Google Patents

車体の塗装方法

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JPS62262776A
JPS62262776A JP10641786A JP10641786A JPS62262776A JP S62262776 A JPS62262776 A JP S62262776A JP 10641786 A JP10641786 A JP 10641786A JP 10641786 A JP10641786 A JP 10641786A JP S62262776 A JPS62262776 A JP S62262776A
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JP
Japan
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coating
paint
water
resin
coat
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Application number
JP10641786A
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English (en)
Inventor
Yoichi Masubuchi
洋一 増渕
Masafumi Kume
久米 政文
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Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、自動車車体、特にその下まわり部分に耐チツ
ピング性、付着性などのすぐれた複層塗膜を形成するた
めの塗装方法に関する。
自動車車体(以下、「車体」と略称することがある)の
塗装において、その下まわシ部分の衝撃剥離による塗膜
の美観性低下ならびに車体の腐食の進行の間頭が重視さ
れている。例えば、砂利や岩塩などを敷布もしくは敷い
た道路を蛇行すると、車輪で跳ね上げられた砂利などが
車体外板に衝突し、特に車体の下まわり部分には比較的
粗粒の砂利などが多く衝突して、それKよって、車体外
面の塗膜が局部的に車体基材面から全部剥離する衝撃剥
離現象、いわゆる”チッピングを起すことが多くある。
この現像により、被衝撃部分の車体基材(金誂)面が露
出し、すみやかに発錆すると共に腐食が進行する。さら
に、美観性も低下する。
このチッピングならひてこれに基因する腐食の進行を防
止するため、これまで、事体金p1基体表面の化成処理
、中塗塗料および上塗塗料について各種の検討が加えら
れたが、具体的な解決方法は見い出されていない。
特に、粗粒な砂利などが衝突しやすい車体の下まわり部
分には、テリピング発生を防止するために、@刺塗装し
た車体の下まわり部分に、塩化ビニル樹脂粉末を可塑剤
などに分散してなるビニルゾル塗料を150〜;300
μの厚さに吹付塗装することが行なわれている。
し2かし、該ビニルゾル塗料の塗物は、塩化ビニル樹脂
が非官能性であるので電看筐膜との付着性が十分でなく
、粗粒の砂利などによる強い衝撃力に抗しきれず、耐チ
ッピング性が十分でない。また、上記ゾル塗料は通常吹
付塗装されるが、下まわ逆部分全面に均一に塗装するこ
とが困雉で、しかも、鋭角部分や突起部分などへの被覆
性(エツジカバー性)なども不十分である。さらに、電
着塗膜に塩化ビニルゾル塗膜を形成すると型名塗膜自体
の防食性、付■性が低下するおそれもある。
そこで本発明者等は土肥の欠陥を解消するために鋭意研
究を重ねた結果、自v1車車体に重石塗料を塗装するに
先立って、特定範囲の静的ガラス転移温度の塗膜を形成
する水性塗料を該車体の下まわり部分にあらかじめ旧接
浸萌塗馨しておくことによってその目的を速成でき、本
発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、 自動車車体に電着塗料を塗装するに先立って、該自動車
車体の下まわり部分に、静的ガラス転移温度が0〜−7
5℃の塗膜を形成する水性塗料を浸@塗装法によってあ
らかじめ塗装しておくことを特徴とする車体の塗装方法
に関する。
本発明の特徴は、電着塗装に先立って、静的ガラス転移
′fIA度(T1点)が0〜−75℃の範囲内に調整さ
れた塗膜を形成する水性塗料(以下、「バリアーコート
」と略称する)を、自wJ車車体の下まわり部分に浸濱
誉装方法によってあらかじめ塗装しておくところにある
その結果、電着塗膜面に塩化ビニルゾル塗料を拡装する
などの方法に比べて、付着性、耐チッピング性などが著
しく向上し、しかも下まわり部分に均一に塗装すること
ができ、エツジ力/く一性も改良された。さらに、防食
性、物理的性能、仕上がり外観(例えば、平滑性、光沢
、鮮映性など)、耐水性、耐候性なども良好であつfc
つこのような技術的効果が得られた理由は、現在のとこ
ろ明確にされでい彦いが、付着性が著しく改良されたこ
とについてみると、ノくリアーコートを本発明のごとく
車体(金属製)に直接塗装すると、電着塗膜面に塗装し
たのと比べて、収kFE力の差が小さい念めに付6性が
向上したものと推察している。そして、付着性が良好で
あると共に、バリアーコート塗膜自体は伸び率が大きく
、柔軟性、たわみ性にすぐれているので、粗粒な砂利な
どが塗面に衝突しても、塗膜が剥離することなく、その
衝突エネルギーはバリアーコート塗膜内に吸収され、耐
チッピング性も向上し、車体の腐食および美観性の低下
などを防止できた。
−!た、本発明では、バリアーコートを浸漬塗装法によ
って塗装するために、車体の下まわり部分の全面に均一
に、かつ簡単な操作で塗装できる。
特に本発明では、浸漬塗装法に電着塗装法も包含されて
おり、電着塗装すると、車体の下まわ逆部分に複雑な形
状の部分やエッヂ部分があってもバリアーコートをこれ
らの部分にも均一に容易に被覆することができ、しかも
、塗装膜厚を任意に調節でき、200μ以上の肉厚に塗
装することも極めて容易である、 上記した特性を有するバリアーコート塗膜を車体の下ま
わ逆部分に肉厚に形成しておくと、粗粒々砂利などが高
速で衝突しても塗膜が衝撃剥離することなく耐チッピン
グ性などを著しく向上させることか可能となり、それに
伴って防食性、耐水性なども改良できた。
以下、本発明の塗装方法についてさらに具体的に説明す
る。
自動車車体: 本発明において、自動車車体は主としてシャシとボデー
とからなっておシ、さらに他の付属部品を有していても
さしつかえない。これらの車体を塔載する自動車として
、オートバイ、スクータ−などの2輪車、乗用車、バス
(マイクロバスも含む)、トラック、タンク自動車、消
防車などがあげられる。
そして、本発明における自動車車体の「下まわり部分」
とは、走行中に砂利などによる衝撃を受けやすい車体下
側部分であり、具体的には、ベルトライン(フロントシ
ートに通常の姿勢で座った大人の運転手のズボンベルト
の位置を基準点にした水平面上の位置である)よシ下側
の部分をいう。
本発明では、この下まわ逆部分にバリアコートを浸漬塗
装法によって塗装するのであるが、特に、ロッカーパネ
ル(ボデーサイドシールと称することもある)、床ウラ
およびフェンダ下部などには粗粒な砂利が衝突しやすい
ので、すくなくともこれらの部分にはバリアーコートを
塗装しておく必要がある。
本発明において、車体の樹質は導電性被塗物であって、
!l!l塗着することが可能な金属表面を有する素材で
あれば、その種類は何ら制限を受けず、例えば、鉄、銅
、アルミニウム、スズ、亜鉛ならびにこれらの金属を含
む合金、およびこれらの金属、合金のメッキもしくは蒸
着製品などの素材があげられる。これらの車体は、バリ
アーコートや電着塗装を行なう前に、その表面をリン酸
塩やクロム酸などで処理しておくことが好ましい。
バリアーコート: 車体の下まわり部分に塗装する塗料であって、本発明で
は殊に、形成塗膜の静的ガラス転移温度が0〜−75℃
である水を主たる溶謀もしくは分散媒とする水性組成物
が使用される。
該組成物は、水性ビヒクルおよび水を主成分とし、これ
にさらに必要に応じて粘性付与剤、有機溶剤、着色額料
、体質顔料、防食顔料などを適宜含有することができる
水性ビヒクルとしては、上記範囲の静的ガラス転移温度
を有する熱可塑性樹脂が好ましく、具体的には次のもの
が挙げられる。
■変性ポリオレフィン系樹脂: 例工ば、プロピレン−エチレン共重合体(モル比で、4
0〜80:60〜20が好適)に、塩素化ポリオレフィ
ン(例えば塩素化率約1〜60重量%のポリプロピレン
)を1〜50重量部、好ましくは10〜20重量部(い
ずれも該共重合体100重量部あたり)を配合してなる
混合物;または上記プロピレン−エチレン共重合体10
0重量部あたりマレイン酸もしくは無水マレイン酸0.
1〜50重量部、好ましくは0.3〜20重量部をグラ
フト重合せしめたグラフト重合体などがあげられる。こ
れらの共重合体、塩素化ポリオレフィンおよびグラフト
重合体の数平均分子量は一般に約5000〜約80.0
00の範囲であることが好ましい。
該変性ポリオレフィン系樹脂の水性化に際し、プロピレ
ン−エチレン共重合体はそれ自体既知のアニオン、カチ
オンもしくは非イオン性のエマルジ酋ン重合によって水
性化することができ、また、該グラフト重合体はカルボ
キシル基を中和することによって水溶化もしくは水分教
化でき、該塩素化ポリオレフィンは例えば乳化剤の存在
下で水分教化することができる。
■スチレンーブタジェン共重合体: スチレンの含有率が約1〜80重量%、好ましくは10
〜40重量%の共重合体であって、スチレン及びブタジ
ェンを重合調整剤、触媒、アニオン又はカチオン乳化剤
ならびに水の存在下で共重合せしめることによって該共
重合体の水分散液が得られる。重合温度は100℃以下
が好ましい。
また、該共重合体の数平均分子量は約10.000〜約
1.000,000  の範囲であることが好ましい。
必要に応じてカルボキシル基を導入することもできる。
■ブタジェン樹脂: 上記@においてスチレンを用いないで重合することによ
り得られる水分牧組成物である。
■アクリロニトリルーブタジェン共重合体:アクリロニ
トリルの含有率が1〜50を量%、好ましくは10〜4
(N’Ltr%の共重合体であって、アクリロニトリル
及びブタジェンに、必要に応じてアクリル酸、メタクリ
ル酸などの官能性モノマーを加え、重合触媒、分子量調
整剤、界面活性剤などの存在下で水中においてエマルジ
ツン重合することによって得られる。重合湿度は100
℃以下が好ましい。該共重合体の数平均分子量は約10
.000〜約1,000,000  の範囲が適してい
る。
■ポリブテン: イソブチレンを主体にし、必要に応じてノルマルブチレ
ンを混合し、低温重合することにより得られるポリブテ
ンをアニオン又はカチオン系乳化剤の存在下で、50〜
70℃に加熱し水を加えてが好ましい。
■アクリル樹脂ニ アクリル酸エステルおよび(または)メタクリル酸エス
テルを主成分とし、さらに必要に応じてアクリル醒、メ
タクリル酸、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキ
シプロピルメタクリレートなどの官能性モノマーおよび
(または)その他の重合性不飽和上ツマ=を混合してな
るビニルモノマー成分を、乳化重合して水分散液とする
か:または溶液重合した後水溶液もしくは水分散液に変
えることによって得られる。上記アクリル酸エステルと
しては例えば、エチルアクリレート、プロピルアクリレ
ート、n−ブチルアクリレート、1so−ブチルアクリ
レート、3−ペンチルアクリレート、ヘキシルアクリレ
ート、2−へブチルアクリレート、オクチルアクリレー
ト、2−オクチルアクリレート、ノニルアクリレート、
ラウリルアクリレート、2−エチルへキシルアクリレー
ト、2−エチルブチルアクリレートなどが特に好適であ
シ、メタクリル酸エステルとしては例えば、ペンチルメ
タクリレート、ヘキシルメタクリレート、2−エチルへ
キシルメタクリレート、デシルメタクリレート、ラウリ
ルメタクリレート、ステアリルメタクリレートなどが特
に好ましい。ここに例示したこれらのアクリル酸エステ
ルおよびメタクリル酸エステルから誘導される単独重合
体の静的ガラス転移温度はいずれも0℃以下であって、
これらの七ツマ−から選ばれる1種もしくは2種以上の
アクリル酸エステルシよびメタクリル酸エステルは上記
アクリル樹脂を形成する之めのモノマーとして好適なも
のである。該アクリル樹脂は数平均分子量が約50 (
10〜1,000,000の範囲にあることが好適であ
る。
■さらに、これら以外に天然ゴムラテックス、メチルメ
タクリレート−ブタジェン共重合体エマルシロン、ホリ
クロロプレンエマルジョンfZト4b水性ビヒクルとし
て使用できる。
本発明において、バリアーコートで車体の下まわり部分
の浸漬塗装法として、下まわシ部分をバリアーコート中
に単に浸漬するいわゆるディプピング塗装と、バリアー
コート中で車体下まわり部分を陽極又は陰極として電気
泳動的に塗装するアニオン又はカチオン電着塗装があげ
られる。
このうち、アニオン電着塗装によって塗装するバリアー
コートとしては、例えば、上記水性ビヒクルのなかでカ
ルボキシル基を有する樹脂を中和し水溶化又は水分散化
したもの又はアニオン系乳化剤で水分教化し麺ものを使
用することが好ましい。アニオン11!着塗装するにあ
たって、上記カルボキシル基の含有量は酸価に基づいて
一投に約30〜約200の範囲のものが適している。そ
して、これらカルボキシル基含有樹脂におけるカルボキ
シル基を中和し、上記樹脂を水溶性化(水分教化)する
ために用いうる中和剤としては、例えば、モノエタノー
ルアミン、ジェタノールアミン、ジメチルアミノエタノ
ール、などのアルカノールアミン;ジエチルアミン、ト
リエチルアミンなどのアルキルアミン;水酸化カリウム
、水酸化ナトリウムなどの無機アルカリなどが使用でき
るっこれら中和剤の使用量は、上記樹脂の酸価に対する
理論中和当量の約0.1〜約1.0倍当貴(好ましくは
0.4〜o、s@当量)の範囲が適当である。
バリアーコートによって形成される塗膜は静的ガラス転
移温度(74’)がO〜−75℃、好ましくは−3()
〜−60℃、特に好ましくは−40〜−55℃の節、囲
であることがV要で、T2が0℃より高くなると、最終
塗膜の耐チッピング性、耐食性、物理的性能などが改善
されず、一方−75℃よりも低くなると、最終塗膜の耐
水性、付着性などが低下するので好ましくない。
本発明では、これらの水性ビヒクル自体が上記範囲内の
静的ガラス転移温度を有していれはそれ自体でバリアー
コートに使用できるが、上記範囲から逸脱している場合
あるいは範囲内であっても静的ガラス転移温度を#、製
整したい場合などにおいて、必要に応じて粘性付与剤を
1合することができる。該粘性付与剤としては、1肥水
性ビヒクルとの相溶性が良好な樹脂、例えば、ロジン、
石油樹脂(クマロン樹脂)、エステルガム、エポキシ変
性ポリブタジェン、低分子量脂肪族エボキシ樹脂、低分
子量脂肪族ビスフェノールタイプエボキシ樹脂、ポリオ
キシテトラメチレングリコール、酢酸ビニル変性ポリエ
チレンなどの乳化分数液があげられ、これらの配合量は
上記水性ビヒクル(固形分)100重量部る之り1〜5
0重景部(固形分として)の範囲が好ましい。また、水
性バリアーコートの塗装仕上がり性向上のために、水性
バリアーコートには上記水性ビヒクルとの親和性もしく
は溶解性のすぐれた有機溶剤、例えば、メチルエチルケ
トン、ジアセトアルコールなどのケトン系溶剤;エタノ
ール、グロパノール、ブタメールなどのアルコール糸溶
剤;メチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、セロソルブ
アセテートなどのセロソルブ系溶剤などを添加すること
も可能である。
着色顔料、体質9料、メタリック9科および防食顔料か
ら選ばれた顔料の配合量は特に制限されないが、樹脂固
形分100N量部あ念り100重警部具下が適当で、特
に20〜60重量部、好ましくは25〜45重量部配合
すると、車体下まわり部分の鋭角部、端部、突起部など
にも肉厚に塗装され、平滑性を佃2下書せることなく、
これらの部位の防食性、耐チッピング性などを向上させ
ることができた。
上記水性ビヒクルに関し、特に、■、■、■、(穀ち・
よび■から澱ばれた樹脂を用いることが好ましい。
本発明において、バリアーコートは必要に応じて表面処
理した車体の下まわり部分に浸漬塗装法によって塗装す
る。浸漬塗装法として、前記のごとくディプピング塗装
法およびアニオンJF@着塗装カチオン電W塗装などが
あげられる。
ディプピング塗装法は、バリアーコート中に車体の下ま
わり部分のみを単に浸漬し、引とげることによって行な
われ、浸漬中の車体に通電することはない。ディッピン
グ塗装において、バリアーコートは、不揮発分濃度を3
0〜80重量%、好ましくは50〜70ii1%、粘度
(20℃)を:)0〜200ボイズ、好ましくは50〜
150ポイズ、液温を10〜30℃、好ましくは20〜
25℃の範囲内に調整しておくことが好ましい。
そして、車体の下まわり部分のバリアーコート中への浸
漬速度は2〜7 m 7分、浸漬時間は10秒〜1分、
引き上げ速度は2〜7 m 7分が適している。
電着塗装は常法に従って行なうことができ、例えば、固
形分濃度を約5〜60重量%に脱イオン水などで調整し
、さらに、PHを6〜10の範囲に保ち、浴温15〜3
5℃、負荷電圧10〜400Vの条件で、被塗物(車体
下まわり部分)を陽極又は陰極として実施することがで
きる。
本発明においてバリアーコートを塗装する車体の干まわ
り部分は、自*J車走行中に跳ね上げられた砂利などが
煩繁にかつ強裂に衝突し、しかも衝突する砂利なども大
きいので、これらの砂利による衝撃剥離を解消するため
にバリアーコート塗膜はできるだけ厚膜であることが好
ましく、具体的には、形成塗膜に基ついて、少なくとも
50μ、好ましくは100〜5000μ、特に好苦しく
は9  fl  fl  〜 1   (I  [1n
  111暴 あ 入 −バリアーコートの塗装方法に
おいて、ディプピング塗装法では50〜150μの厚さ
に塗装でき、一方、電着塗装法では50〜5000μの
膜厚に塗装でき、しかも鋭角部や突起部分にも厚膜を形
成し、複雑な形状の箇所にも均一に塗装されるので、デ
ィッピング塗装方法と比べて好適である。
本発明では、バリアーコートを塗装してから電着塗装工
程に移るにあたって、バリアーコート塗膜を加熱処理し
なくてもさしつかえないが、通常、80〜200℃、特
に80〜140℃の温度で焼付けておくことが好ましい
また、形成したバリアーコート塗膜に関し、静的ガラス
転移湿度が前記範囲内に包含されていることが必須であ
るが、さらに、該塗膜自体の引張り破断強度伸び率を、
−20℃の雰囲気において引張速度20隠/分で、20
0〜1000%、特に300〜700%の範囲に調整し
ておくと、最終塗膜の耐チッピング性、防食性などを一
層回上させることができる。
なお、本発明で用いるバリアーコードの形成塗膜の「静
的ガラス転移温度」は示差走査型熱量計(第二精工金製
DSC−10型)で測定した値であシ、「引張破断強度
伸び率」は、恒温槽付万能引張試験機(島津製作所オー
トグラフS−D型)を用い、試料の長さは20m11.
引張速度は20鱈/分で測定した値である。これらの測
定に使用する試料は、該バリアーコートを形成塗膜に基
づいて25μになるようにブリキ板に塗装し、120℃
で30分焼付けたのち、水銀アマルパム法により単離し
たものである。
電着塗料: 下まわ9部分にバリアーコートを塗装した車体に塗装す
る塗料で、カチオン型およびアニオン型のいずれでも使
用できる。
まず、カチオン型電着塗料には、塩基性アミン基をもつ
樹脂をペースにし、酸で中和、水溶化(水分教化)して
なる陰極析出型の熱硬化性電着塗料が包含され、これは
上記車体(被塗物)を陰極にして塗装される。塩基性ア
ミノ基をもつ樹脂は、例tば■ビスフェノール型エポキ
シ樹脂、エポキシ基(またはグリシジル基)含有アクリ
ル樹脂、アルキレングリコールのグリシジルエーテル、
エポキシ化ポリブタジェンならびにノボラックフェノー
ル樹脂のエポキシ化物などのエポキシ基含有樹脂のエポ
キシ基(オキシラン環)へのアミン付加;■塩基性アミ
ノ基をもつ不飽和化合物(例えば、メタクリル酸ジメチ
ルアミンエチル、N−ビニルピラゾール、N−ジエチル
アミノエチルアクリレートなど)を単量体として用いる
重合;■第3級アミン基含有グリコール(例えば、N−
メチルジェタノールアミン)をグリコールの一成分とす
るグリコール成分とポリイソシアネート化合物との反応
;C酸無水物とジアミンとの反応によるイミノアミンの
生成による樹脂へのアミン基の導入;などによって得ら
れ、上記■の反応に使用しうるアミンとしては、塩基性
アミンであって、脂肪族、脂環族もしくは芳香−脂環族
の第1級アミン、第2級アミン、第3級アミン塩及び第
4級アンモニウム塩があげられ、また第2級スルフィド
塩、第3級ホスフィン塩も使用できる。
そして、上記塩基性アミン基を有する樹脂を中和し、水
溶化(水分散)するための中和剤としては、例えば、酢
酸、ヒドロキシル酢酸、プロピオン酸、酪酸、乳酸、グ
リシンなどの有機酸;硫酸、塩酸、リン酸等の無機酸が
使用できる。中和剤の配合量は、上記樹脂の塩基価(約
20〜200)に対し中和当量的0.1〜0.4の範囲
が適当である。
また、カチオン電着塗料の架橋剤としては、ブロック化
したポリイソシアネート化合物を用いるのが一般的で、
塗膜を加熱(約140℃以上)するとブロック剤が解離
して、インシアネート基が再生し、上記の如きカチオン
性樹脂中の水酸基などと架橋反Sし硬化する。さらに、
カチオン梨型f塗料には、顔料(1色顔料、体質顔料、
防錆顔料など。顔料の配合量は樹脂固形分100重量部
あ之シ100重量部未満とすることができる)、親水性
溶剤、水、添加剤などを必要に芯じて配合し、固形分濃
度を約5〜40重量%となるように脱イオン水などで希
釈し、PHを5.5〜8.0の範囲内に調整する。この
ようにして調製されたカチオン型電着塗料を用いてのカ
チオン電着塗装は、通常、浴温15〜35℃、負荷電圧
100〜400Vの条件で車体を陰極として行なうこと
ができる。
電着塗装膜厚は特に制限されないが、硬化塗膜に基づい
て10〜40μの範囲が好ましい。塗膜の焼付硬化温度
は一般に100〜200℃の範囲が適している。
他方、アニオン型電着塗料は、主としてカルボキシル基
を持つ樹脂をペースとし、塩基性化合物で中和、水溶化
(水分教化)してなるもの又は陰イオン系乳化剤を用い
て分散したものからなる陽極析出型の電着塗料であって
、上記車体(被塗物)を陽極として塗装される。
カルボキシル基を持つ樹脂は、■乾性油(あまに油、脱
水ひまし油、桐油など)に無水マレイン酸を付加し之マ
レイン化油樹脂;@ポリブタジェン(1,2tM、  
1.4型など)に無水マレイン酸を付加したマレイン化
ポリブタジェン;■エポキシ樹脂の不飽和化合物エステ
ルに無水マレイン酸を付加した樹脂;■高分子量多価ア
ルコール(分子奎約1000以上で、エポキシ樹脂の部
分エステルおよびスチレン/アリルアルコール共重合体
なども含まれる)に多塩基酸(無水トリメリット酸、マ
レイン化脂肪酸、マレイン化部など)を付加して得られ
る樹脂;(Φカルボキシル基含有ポリエステル樹脂(脂
肪酸変性し比も′のも含む);■カルボキシル基含有ア
クリル樹脂;■グリシジル基もしくは水酸基を含有する
重合性不飽和モノマーと不飽和脂肪酸との反応生成物を
用いて形成された重合体もしくは共重合体に無水マレイ
ン酸などを付加せしめ念樹脂;などがあげられ、カルボ
キシル基の含有量が酸価に基づいて一般に約30〜20
0の範囲のものが適している。そして、これらカルボキ
シル基含有樹脂におけるカルボキシル基を中和し、上記
樹脂を水溶(分散)化するための中和剤としては、例え
ば、モノエタノールアミン、ジェタノールアミン、ジメ
チルアミンエタノール、などのアルカノールアミン;ジ
エチルアミン、トリエチルアミンなどのアルキルアミン
;水[化カリウム、水酸化ナトリウムなどの無機アルカ
リなどが使用できる。これら中和剤の使用量は、上記樹
脂の酸価に対する理論中和当量の約0.1〜1.0倍当
量(好ましくは0.4〜0.8倍当量)の範囲が適当で
ある。
また、上E樹脂の架橋剤としては、ヘキサキスメトキシ
メチルメラミン、ブトキシ化メチルメラミン、エトキシ
化メチルメラミンなどの低分子量メラミン樹脂を必要に
応じて使用することができる。
さらに、アニオン型電着塗料には、顔料(看色駒料、体
質顔料、防M@料など。顔料の配合量は樹脂固形分10
0重量部あた9100重量部未満とすることができる)
、現水性溶剤、水、添加剤々どを必要に応じて配合し、
固形分濃度を約5〜40重量%に脱イオン水などで調整
し、PH7〜9の範囲に保ってアニオン電着塗装に供す
ることができる。アニオン型電着塗料は常法に従って行
なうことができ、例えば、浴温15〜35℃、負荷電圧
100〜350vの条件で、被塗物を陽極として実施す
ることができる。塗装膜厚は特に制限されないが、通常
、硬化塗膜に基づいて10〜40μの範囲とするのが好
ましい。
アニオン電を塗膜は原則として100〜200℃、好ま
しくは140〜200℃の範囲に加熱して硬化せしめら
れるが、空気乾燥性の不飽和脂肪酸で変性した樹脂を用
いた場合には室温で乾燥させることもできる。
本発明の方決では、下まわり部分にバリアーコートを塗
装した後に電着塗装するので、通常、バリアーコート塗
膜面には電着塗膜が形成しにくく、車体全体からみると
、下まわり部分はバリアーコート塗膜で、それよシ上部
側は電着塗膜でそれぞれ被覆されているっただ、下まわ
り部分において、バリアーコートの塗装が不十分な未塗
装部分および薄膜部分には電着塗膜の形成が認められる
本発明において、上記のごとくバリアーコートおよび電
着塗料を塗装した車体には、さらに必要KEじて中塗り
塗料や上塗り塗料を塗装することができる。
中塗り塗料: 車体のバリアーコート塗膜面(下まわ多部分〕および電
看塗挨面(下まわ多部分以外の部分)に塗装する塗料で
あって、付着性、平滑性、鮮映性、耐オーバーベイク性
、耐候性などのすぐれたそれ自体公知の中塗り塗料が使
用できる。具体的には、油長3()%以下の短油もしく
は超短油アルキド樹脂またはオイルフリーポリエステル
樹脂とアミン樹脂とをビヒクル主成分とする有機溶液形
熱硬化性中防シ紛料があげられる。これらのアルキド樹
脂およびポリエステル樹脂は、水酸基価60〜140お
よび酸価5〜20で、しかも変性油として不飽和油(も
しくは不飽和脂肪酸)を用いたものが好ましく、また、
アミン樹脂は、アルキル(好ましくは炭素数1〜5個の
もの)エーテル化したメラミン樹脂、尿素樹脂ベンゾグ
アナミン樹脂などが適している。これら両陶脂の配合比
は固形か重金に基づいてアルキド樹脂および(または)
オイルフリーポリエステル樹脂65〜85%、特に70
〜80%、アミン樹脂35〜15%、特に30〜20%
であることが好ましい。さらに、上記アミノ樹脂の少な
くとも一部をポリインシアネート化合物やブロック化ポ
リイソシアネート化合物に代えることができる。
また、該中塗り塗料の形態は、有機溶液型が最も好まし
いが、上記ビヒクル成分を用いた非水分散液型、ハイソ
リッド型、水溶液型、水分敷液型などであってもさしつ
かえない。本発明では、中塗り塗膜の硬度(鉛筆硬度)
は一般に3B以上の範囲にあることが好ましい。さらに
、該中塗り塗料には、体質舶料、着色顔料、その他の塗
料用添加剤などを必要に応じて配合することができる。
中塗り塗料の塗装方法は特に制限されず、例えば静電塗
装、スプレー塗装などが特に好適である。
塗装膜厚は硬化後の塗膜に基づいて10〜50μの範囲
とするのが好ましく、塗膜の硬化温度はビヒクル成分に
よって異なり、加熱硬化する場合は80〜170℃、特
に120〜150℃の範囲の温度で加熱することが好ま
しい。
上塗り塗料: 車体のバリアーコート塗膜面および電着塗面に(この場
合は、中塗り塗料を塗装していない)、ま之は中塗り塗
H面に塗装する塗料で、被塗物に美粧性を付与するもの
である。具体的には、仕上り外観(鮮映性、平滑性、光
沢など)、it候性(光沢保持性、保色性、耐白亜化性
など)、耐薬品性、耐水性、耐湿性、硬化性などの丁ぐ
れた塗膜を形成するそれ自体既知の塗料が使用でき、例
えば、アミノ−アクリル系樹脂、アミノ−アルキド系樹
脂、アミノ−ポリエステル系樹脂などをビヒクル主成分
とする塗料があげられる。これらの塗料の形態は特に制
限されず、有機溶液型、非水分散液型、水溶(分散)液
型、粉体型、・・イソリッド梨など任意の形6のものを
使用できる。塗膜の乾燥または硬化は、常fiA乾・蹟
、加1(乾燥、活性エネルギー線照射などKよって行な
われる。本発明において、これらの上塗り塗料の形成塗
膜は、鉛筆硬度が通常2B以上の範凹内にあることが望
ましい。
本発明において用いる上塗り塗料は、上記のビヒクルを
主成分とする塗料にメタリック顔料および(または)着
色顔料を配合したエナメル塗料と、これらの顔料を全く
もしくは殆ど含まないクリヤー塗料のいずれのタイプの
ものであってもよい。
そして、これらの塗料を用いて上塗り塗膜を形成する方
法として、例えば次の方法があげられる二〇)メタリッ
ク顔料および必要に心じて着色顔料を配合してなるメタ
リック塗料、または看色駒料を配合してなるソリッドカ
ラー塗料を塗装し、加熱硬化する方法(1コ一ト1ベー
タ方式によるメタリックまたはソリッドカラー仕上げ)
■メタリック塗料またはソリッドカラー塗料を塗装し、
加熱硬化した後、さらにクリヤー塗料を塗装し、再度加
熱硬化する方法(2コート2ぺ一り方式によるメタリッ
クまたはソリッドカラー仕上げ)。
■メタリック塗料またはソリッドカラー塗料を塗装し、
続いてクリヤー塗料を塗装した後、加熱して該両塗膜を
同時に硬化する方法(2コ一ト1ベーク方式によるメタ
リックまたはソリッドカラー仕上げ)。
これらの上塗り塗料は、スプレー塗装、静電塗装などで
塗装することが好ましい。また、塗装膜厚は、乾燥塗膜
に基づいて、上記■では25〜40μの範囲、上記(り
および0)では、メタリック塗料ならびにソリッドカラ
ー塗料は10〜130μの範囲、クリヤー塗料は25〜
50の範囲がそれぞれ好ましい。加熱条件はビヒクル成
分によって任意に採択できるが、一般には80〜170
℃、特に120〜150℃で10〜40分間加熱するの
が好ましい。
本発明の方法に従って形成した複合塗膜の性能は、バリ
アーコートを省略し九塗装系や塩化ビニルゾル塗料を塗
装した系などと比べ、付着性、耐チッピング性、防食性
、物理的性能などが著しくすぐれておシ、しかも仕上り
外観(例えば、平滑性、光沢、鮮映性など)、耐水性、
耐候性なども良好である。
次に、本発明に関する実施例および比較例について説明
する。
■ 試料の調製 (1)鋼 板(被塗物) ボンデライト#3030(日本パーカーライジング■製
、リン酸亜鉛系)で化成処理した鋼板(大きさ300 
X 90 X O,8■)。
(り バリアーコート (A):プロピレン/工≠レン共重合体(重量比ニア0
/30、数平均分子量:約200000)100重量部
あ九りマレイン酸を10重量部グラフト重合せしめた樹
脂の中和、水分散液(静的ガラス転移湿度ニー41℃、
−20℃における引張破断強度伸び率:400%)。
@:スチレン30g量%とブタジェン70重量%とから
なる成分を常法に従ってエマルジョン重合を行なって得
た水分散液(静的ガラス転移温度ニー48℃、−20℃
における引張破断強度伸び率=450%) (0:アクリロニトリル30重量%、ブタジェン62重
量%およびアクリル酸8重量%からなる組成物を常法に
従って溶液重合を行ない、次いで、中和し、水分散液と
した(静的ガラス転移温度ニー50℃、−20℃におけ
る引張破断強度伸び率=500%)。
[有]:イソプチレンとノルマルブチレンとからなる共
重合体の乳化水分敷液(静的ガラス転移温度ニー55℃
、−20℃における引張破断強度伸び率=600%)。
(Q:ノニルアクリレート60重量%、2−エチルへキ
シルアクリレート20重1%、メチルアクリレート11
重量部およびメタクリル酸9重量部からなる共重合体の
中和、水分散液(静的ガラス転移温度ニー48℃、−2
0℃における引張破断強度伸び率:370%)。
(F):ヘキサデシルアクリレート60重量%、2−エ
チルへキシルアクリレート20重量%、メチルアクリレ
ート12重量%およびアクリル酸8重量%からなる共重
合体の中和・水分散液(静的ガラス転移温度:+4℃)
(3)  1!看塗料: に) カチオン梨型看塗料:エレクロン≠9200([
W西ペイント■製、エポキシポリアミド系カチオン型電
着塗料、グレー色)。
(B アニオン型電着塗料:エレクロン≠720011
西ペイント■製、ポリブタジェン系アニオン型電着塗料
)。
(4)  中塗り塗料ニ アミノ1りN−2シーラー(関西ペイント■製、アミン
ポリエステル樹脂系中塗り塗料)。
(5)上塗り塗料: (A)ニアミラツクホワイト(関西ペイント■製、アミ
ノ−アルキド樹脂系上塗り塗料、1コ一ト1ベーク用白
色塗料、鉛筆硬度H(20℃))。
(B=マジクロンシルバー(関西ヘイント■製、アミノ
アクリル樹脂系上塗り塗料、2コート1ベーク用シルバ
ーメタリツク塗料、鉛筆硬度H(20℃))。
(C:マジクロンクリヤー(関西ペイント■製、アミノ
アクリル樹脂系上塗り塗料、2コートlベーク用クリヤ
ー塗料、鉛筆硬度H(20℃))。
! 実施例、比較例 上記試料を用いて鋼板にバリアーコート、電着塗料、中
塗り塗料および上塗シ塗料を後記4!J1表に示す工程
で塗装した。
(1)  バリアーコート塗装条件 (A ディッピング塗装:バリアーコートを固形Jif
含有率60重量%、粘度8oボイズに調整し、20℃に
おいて、これに鋼板を浸漬し、4惧/分の速度で引き上
げた。
(Bi  を着塗装:バリアーコートを固形分含有率4
0重量%、温度25℃、P H7,8に調整し、鋼板を
陽極として、50vで30秒間通電してアニオン電着塗
装した。
上記両塗装系において、鋼板を長方向に約1/2程度バ
リアーコートに浸漬し、その浸漬部分のみニハリアーコ
ートを塗装した。次いで、130℃で30分子」加熱し
て焼付けた。
(2)電着塗料の塗装条件: (4) カチオン電看塗装条佇;浴固形分濃度19重量
%、浴温度28℃、P H6,5、負荷電圧約250V
、180秒間通電。
(刊 アニオン電着塗装条件:浴固形分濃度12重量%
、浴温度30℃、P H7,8、負荷電圧約200V、
180秒間通電。
上記いずれもの場合も電着命装後水洗する。塗装膜厚は
硬化塗膜に基づいて20μである。
水洗後、170℃で30分加熱して硬化させた。
電着塗膜は、バリアーコート塗膜面上に殆ど形成されて
いなかった。
(3)  中塗りおよび上塗り塗料はいずれも静電塗装
機で吹付塗装したものであり、中塗り塗料の11aWは
硬化塗膜に基づいて25μである。
上塗り塗装において、rlcIBJは上塗シ塗料人を塗
装後、140℃で30分焼付は九塗装システムであり、
r2cIBJは上塗り塗料BならびにCをウェットオン
ウェットで塗り重ねた後、140℃で30分焼付けて該
両塗膜を硬化せしめるシステムである。
(4)  第1表において、 バリアーコート塗装の欄の膜厚は焼付けた後の平坦部分
を測定したものである。
電着塗装の(イ)はカチオン電着塗装、(ト)はアニオ
ン電着塗装を示し、これらはいずれも、バリアーコート
を塗装していない部分に塗料しており、バリアーコート
塗面には殆ど塗装されていなかった。
中塗塗装の欄で、○印は中塗り塗装を実施したこと、−
印はそれを省略したことを示す。中塗り塗料を塗装後、
150℃で30分加熱した。
上塗塗装の欄で、○印を付した塗装法で実施したことを
示す。
■ 性能試験結果 実施例および比較例で得た試験板を用いて塗膜の性能試
験を行なった。その結果を第1表に併記し次。
〔試験方決〕
(*1)耐チッピング性: ■試験機器:Q−G−Rグラペロメーター(Qパネル会
社製品) ■吹付けられる石:直径約10瓢の砕石(寥吹付けられ
る石の容ll:約500m(や吹付はエアー圧カニ約4
に4/i ■試験時の温度:約20℃ 試験片を試験片保持台にと9つけ、約4Kf/iの吹付
はエアー圧力で約500−の砕石を試験片に発射せしめ
た後、その塗面状態および耐塩水噴霧性を評価した。塗
面状態は目視観察し下記の基準で評価し、耐塩水噴霧性
は試験片をJIS  Z2371によって240時間塩
水噴霧試験を行表い、次いで塗面に粘着セロハンテープ
を貼着し、急激に剥離した後の被衝撃部からの発錆の有
無、腐食状態、塗膜ハガレなどを観察する。
■ 塗面状態 @)(良):上塗り塗膜の一部に′#外によるキズが掻
く僅か認められる程度で、電着塗膜の剥離を全く認めず
△(やや不良):上塗りおよび中塗り塗膜に衝撃による
キズが多く認められ、しかも電着@膜の剥れも散見。
×(不良):上塗シおよび中塗り塗膜の大部分が剥離し
、被衝撃部およびその周辺を含めた被衝撃部の電着塗膜
が剥離。
■ 耐塩水噴霧性 ◎:発錆、腐食、塗膜ノ・ガレなどは認唆られない。
○:M、腐食および塗膜・・ガレがわずか認められる。
△:錆、腐食および塗膜ノ・ガンがやや多く認められる
×:錆、腐食および塗膜ノ・ガレが著しく発生。
この耐チッピング性の試験は、実施例の全ておよび比較
例5〜8ではバリアーコートを塗装した部分で、比較例
1〜4では任意の部分で行なった。
以下の、付着性、耐衝撃性、エッヂカバー性についても
同様である。
(*2)付着性: JIS  K5400−1979 6.15に準じて塗
膜にゴパン目を作り、その表面に粘宅セロノ・ンテープ
を貼着し、急激に剥した後の塗面を評価する。
(*3)耐衝撃性: 2のおもりを50c1nの高さから落下して塗膜の損傷
を調べる。
◎:異常なし △:ワレ少し発生 ×:ワレ、ハガレ著しく発生 (*4)ニブデカパー性: 上記鋼板の端部(特に角部)に形成された塗膜を目視観
察した。
◎:平坦部とほぼ同程度の膜厚の塗膜が形成された。
△:平坦部よりやや薄膜である。
X:塗膜が殆ど形成されていない。
手続補正書(方式) 昭和61年8月ノ2日 2、発明の名称 車体の塗装方法 3、補正をする者 事件との関係 出願人 住 所  兵庫県尼崎市神崎町33番1号昭和61年7
月2日 (発送日  昭和61年7 月29日)のとおり(内容
に変更なし)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 自動車車体に電着塗料を塗装するに先立って、該自動車
    車体の下まわり部分に、静的ガラス転移温度が0〜−7
    5℃の塗膜を形成する水性塗料を浸漬塗装法によってあ
    らかじめ塗装しておくことを特徴とする車体の塗装方法
JP10641786A 1986-05-09 1986-05-09 車体の塗装方法 Pending JPS62262776A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0982413A2 (en) * 1998-08-06 2000-03-01 Kansai Paint Co., Ltd. A car body coating process
EP1122340A2 (en) * 2000-01-28 2001-08-08 Kansai Paint Co., Ltd. A car body coating process

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0982413A2 (en) * 1998-08-06 2000-03-01 Kansai Paint Co., Ltd. A car body coating process
EP0982413A3 (en) * 1998-08-06 2004-05-12 Kansai Paint Co., Ltd. A car body coating process
EP1122340A2 (en) * 2000-01-28 2001-08-08 Kansai Paint Co., Ltd. A car body coating process
EP1122340A3 (en) * 2000-01-28 2004-03-24 Kansai Paint Co., Ltd. A car body coating process

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