JPS6225665Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ケースの開口部に冷気を循環させ
てエアーカーテンを形成する冷凍、冷蔵シヨーケ
ースに関し、ナイトカバー使用時に庫内に着露し
ないことを目的とするもので、すなわちエアーカ
ーテン吹出口の長手方向左右端部またはその付近
に、気流誘導板を前記吹出口の庫内側より下方に
突出させて設けたことを特徴とするものである。

庫内に商品を収納陳列し、顧客が自由に商品を
ケースから取り出すことができるように、大きな
開口部を形成した冷凍、冷蔵シヨーケースでは、
開口部から中の冷気が逃げ出さないように、冷気
によるエアーカーテンを開口部に形成して、温か
い外気を遮断している。

このような冷凍、冷蔵シヨーケースでは、顧客
のいない夜間や休日には、第１図に示すように、
ケース１の開口部をナイトカバー６で覆い、この
ナイトカバー６が外気を遮断することにより、冷
凍装置にかかる負荷を軽減し、消費電力の節約を
計つている。

しかし、かかるシヨーケースは、本体を定尺寸
法で製造し、１個または複数個を左右に連結し、
その左右端に側板４を取付けて構成しているが、
側板４は、内部の商品が見えやすいよう、かつ取
り出しやすいよう、中央部に大きな切欠きを設け
てあり、またこの切欠きに透明板５を装着してい
る場合もあるが、前記ナイトカバー６とこの側面
４の前面との間に隙間Ａが生じ、かつケースの構
造上からして、この隙間Ａを密閉することは困難
であつた。

従つて、ケース１の上部に設けたエアーカーテ
ン吹出口から吹出す冷気流のために、隙間Ａから
温かい外気が巻きこまれ、この外気流の一部がエ
アーカーテンの端面を通過して庫内に侵入し、そ
の結果商品や庫内天井および陳列棚等が結露する
という不都合があつた。

この考案はかかる不都合を防止するもので、次
に図面について実施例を詳細に説明する。

第２図は、この考案のシヨーケースの一部省略
した断面図で、シヨーケース１の前面開口部の上
部内側長手方向に沿つて、冷気流Ｂによるエアー
カーテンの吹出口２が形成され、前記開口部の下
部内側にはエアーカーテンの吸込口３が形成され
ている。

ケース１の左右端には前面中央に切欠きを有す
る側板４が取付けられ、この切欠きに透明板５が
装着されていることもある。

ケース１の上部には、前記開口部面に沿つて覆
うナイトカバー６が出没自在に取付けられてい
る。

第３図は、この考案の要部を示す側面図で、エ
アーカーテン吹出口２の長手方向左右端またはそ
の付近、すなわち、ケース１の左右端側板４の近
接位置に、平板からなる気流誘導板７を、前記吹
出口２より庫内側に下方に突出させて、設ける。

この気流誘導板７は、例えば、幅ｈが100ｍ／
ｍ、長さｌが150ｍ／ｍ〜200ｍ／ｍ程度のもので
よい。

このように構成したシヨーケースでは、エアー
カーテン吹出口２より出た冷気流が、ケース１が
開口部を覆つたナイトカバー６とケース１の左右
端側板４の隙間Ａより外気を吸引し、隙間Ａより
侵入した温かい外気流が、エアーカーテンの冷気
流Ｂの側板４に近接した部分から庫内に侵入しよ
うとするが、気流誘導板７により庫内への侵入を
防ぐことができるとともに、シヨーケース１の開
口部中央に導かれ、エアーカーテンの冷気流Ｂの
中に混入され、吸込口３へと送りこまれることに
なる。

また、第４図はこの考案の要部の他の実施例を
示す斜面図で、エアーカーテンの吹出口２に気流
誘導板７を着脱可能に設置し、また誘導板７に透
明の樹脂板等を用いたものである。

このようにすれば、通常の開店時使用には、気
流誘導板７を邪魔にならぬよう取外しておくこと
ができるし、また誘導板７が透明ならば顧客の視
界を防げないので、つけたままにしておいても商
品陳列に支障をきたす恐れがない。

さらに、透明に形成した誘導板７へプライスカ
ードやポスターカードを装着することにより、こ
の誘導板７を表示板として利用することもでき
る。

この考案の冷凍、冷蔵シヨーケースは、ケース
の開口部に冷気を循環させてエアーカーテンを形
成する場合において、エアーカーテン吹出口に設
けた気流誘導板がケース側板とナイトカバーとの
隙間より侵入する外気を、庫内に入らぬように阻
止し、かつエアーカーテン内に混入させるように
ケースの開口中央部に導くので、該外気が庫内に
侵入して商品および陳列棚、庫内天井等の庫内面
に結露を発生させることを防止できるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す斜面図、第２図はこの考
案の冷凍、冷蔵シヨーケースの実施例を示す１部
省略した縦断面図、第３図は要部の側面図、第４
図は他の実施例を示す要部の側面図である。 なお図中、１はシヨーケース、２は吹出口、３
は吸込口、４は側板、５は透明板、６はナイトカ
バー、７は気流誘導板、Ａは隙間、Ｂは冷気流、
を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ケースの開口部に冷気を循環させてエアカーテ
   ンを形成し且つ前記開口部のエアカーテンの外側
   にナイトカバーが設けられるシヨーケースにおい
   て、エアカーテン吹出口の長手方向左右端部また
   はその付近に、気流誘導板を前記吹出口の庫内側
   より下方に突出させて設けたことを特徴とする冷
   凍、冷蔵シヨーケース。