JPS6110153Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、冷凍・冷蔵オープンシヨーケースに
関するもので、特に夜間等においてケース前面開
口をナイトカバーで覆うようにして、エネルギー
消費を抑えるようにしたシヨーケースに関するも
のである。

従来、冷凍・冷蔵オープンシヨーケースは第１
図に示すように冷気を逃がさないようにするため
客の少ない夜間や休日にはナイトカバー１５′を
前面開口１１′に設けることにより、シヨーケー
ス庫内１３′に陳列した商品の冷却効率を一定に
保持しつつ運転能力の軽減を計つていた。

しかし、このような曲がりくせのついたシート
状のナイトカバー１５′はシヨーケースの前面開
口部のほぼ中央で曲がりくせの方向を変え渦巻を
互いに重ねるように巻きつけたシートを上下方向
にそれぞれ引張り、シート端部に設けた引掛具に
よつて前面開口１１′の上下で係止していたた
め、上下に引張る際非常に大きな力を必要とし着
脱に手間がかかるとともに、シートの端面がまく
れてシート間に隙間が生じ冷気の漏洩が大であつ
た。また、冷凍機の除霜運転時において、ナイト
カバー１５′表面に水滴が附着するため該ナイト
カバー１５′を収納する際附着した水滴が飛散し
て店内の床やシヨーケース庫内の陳列商品を汚損
する欠陥を有していた。

さらに、シート状のナイトカバー１５′では外
気との遮断性が悪いため、外気熱が庫内１３′に
侵入し、庫内１３′を冷却するために大きなエネ
ルギーが消費される欠陥を有していた。

本考案は、上記のような欠陥を除去するため
に、合成樹脂を押し出し加工で成形した平板状中
空部材の周囲に組付ける枠に複数個の嵌合溝を形
成するとともに、該嵌合溝に平板状中空部材を組
付けた断熱パネルに係止部材を配設したナイトカ
バーにすることにより、シヨーケース庫内と外気
との遮断能力を向上させるとともに、冷凍シヨー
ケースあるいは冷蔵シヨーケースに応じて平板状
中空部材の組付け枚数を任意に変更できるように
して多数類のナイトカバー構造を得ることを目的
とするものである。

以下本考案を実施例を示す図面により説明す
る。

１は冷却器２と送風手段３を配置して下部の内
側吸入口４から吸入した空気を冷却しつつ上部の
内側吹出口５から吹出すようにした第１風路で、
また第２風路６には送風手段７を配置して下部の
外側吸入口８から吸入した空気をそのまま上部の
外側吹出口９から吹出すようになし、さらに内側
吹出口５及び外側吹出口９にまたがるように共通
の整流装置１０を装着し、それによつて前面の大
きな開口１１に良好なる２層のエアーカーテンを
形成したものである。なお、１２は庫内１３に物
品を陳列させるための棚で、該棚の先端下部には
陳列物品を照明するための照明灯１４が取付けて
ある。１５は客の少ない夜間や休日に前記開口１
１に取付けるナイトカバーで第３図及び第４図に
示すように該ナイトカバー１５は合成樹脂、アル
ミニウム等を押し出し加工で成形した平板状中空
部材１６の周囲に粘着テープ１７で目ばりをして
から、金属製あるいは押し出し成形した合成樹脂
製の枠１８を組付けて空気断熱パネルを形成し、
該断熱パネルの上下部あるいは上下部の一方に係
止部材１９を組付けている。

また、前記ナイトカバー１５を構成する合成樹
脂の枠１８は複数の平板状中空部材１６を所定の
間隙を有して対向配置させ、枠１８の凸部１８ａ
と両側壁１８ｂとの間に形成した嵌合溝１８ｃ、
及び凸部１８ａと凸部１８ａとの間に形成した嵌
合溝１８ｃに前記平板状中空部材１６の周囲端部
を嵌合させて断熱パネルを形成している。

上記のような構成にてなる本考案は、まずナイ
トカバー１５上部に配設した係止部材１９をシヨ
ーケースの前面開口１１上部に配設した整流装置
支えに引掛け、それからナイトカバー１５下部に
配設した係止部材１９を吸入口４，８に取付けて
ある吸入口パネルに固定することによりオープン
シヨーケースの前面開口１１にナイトカバー１５
を取付けて、該開口１１を遮蔽し、シヨーケース
庫内１３に外気が侵入するのを防止することがで
きる。しかも、ナイトカバー１５は中空部１６ａ
を有する平板状中空部材１６からなる空気断熱パ
ネル、あるいは該中空部１６ａに断熱材２０を充
填した断熱パネルであるため、従来のシート状の
ナイトカバー１５′に比べて断熱能力を向上させ
ることができるとともに、ナイトカバー間に生ず
る隙間をなくすことができる。また、平板状中空
部材１６の周囲に組付ける枠に凸部１８ａを複数
個設けて、前記枠１８に嵌合溝１８ｃを複数個形
成し、該嵌合溝１８ｃに任意の枚数の平板状中空
部材１６を組付けることができるので、冷気エア
ーカーテン温度の低い冷凍シヨーケースの場合に
は平板状中空部材１６を多く配設し、冷気エアー
カーテン温度が比較的高い冷蔵シヨーケースの場
合には平板状中空部材１６を少なく配設するよう
にして、シヨーケースの種類によつて平板状中空
部材１６の配設枚数を適宜変更できる。

以上のように本考案は周囲に粘着テープを貼着
した平板状中空部材の周囲に複数の嵌合溝を形成
した合成樹脂製あるいは金属製の枠を組付けて空
気断熱パネルとし、該空気断熱パネルの上・下部
あるいは上・下部の一方に係止部材を組付けてな
る構成のナイトカバーとすることにより、従来の
シート状のナイトカバーに比べて断熱能力が向上
するので、外部からの侵入熱を減少でき冷却に要
する消費エネルギーを減少させる効果を有する。
またナイトカバーの表面に水滴などが附着するこ
ともなくなり、従つてナイトカバーを収納する際
の水滴の飛散による店内の床や庫内の陳列品を汚
損するのを防止できる効果を有する。さらに、ナ
イトカバーの周囲に組付ける枠に複数個の凸部を
設け、平板状中空部材を組付けるための嵌合溝を
複数個形成して該嵌合溝に組付ける平板状中空部
材の枚数を適宜変更できる構成としているので、
ナイトカバーを配設するシヨーケースの種類に応
じて多種類のナイトカバーを得ることができる実
用上有れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のナイトカバーを取付けた冷凍・
冷蔵オープンシヨーケースの一例を示す断面図、
第２図乃至第４図は本考案の実施例を示す図で、
第２図はナイトカバーを取付けた冷凍・冷蔵オー
プンシヨーケースの断面図、第３図はナイトカバ
ーの斜視図、第４図はナイトカバーの内部構造を
示す第３図のＡ−Ａ線断面図である。 ４，８……吸入口、１０……整流装置、１１…
…開口、１５……ナイトカバー、１６……平板状
中空部材、１６ａ……中空部、１８……枠、１８
ｃ……嵌合溝、１９……係止部材、２０……断熱
材、２１……枠部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ケース前面開口上部に設けた整流装置を通して
   冷気を吹出し開口下部に設けた吸入口より冷気を
   吸引して該開口を冷気エアーカーテンで塞ぎ、夜
   間等は該開口をナイトカバーで覆うようにした冷
   凍・冷蔵オープンシヨーケースにおいて、平板状
   中空部材の周囲に該平板状中空部材を嵌合する嵌
   合溝を複数個形成した枠を組付けて断熱パネルと
   し、該断熱パネルに係止部材を取付けたことを特
   徴とする冷凍・冷蔵オープンシヨーケースのナイ
   トカバー。