JPS62255075A - 動力工具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［技術分野］ 本発明はドリルビットやドライバービット等のツールを
保持するチャックと称される締め付け兵を備えた動力工
具に関するものである。

［背景技術］ チャックハンドルを使用することなくツールの着脱を行
なえるようにした締め付け兵を備えた動力工具において
、動力が伝達されるシャフトに固着したハンドルの他に
、シャフトに対して回転自在な回転リングを設けて、こ
の回転リングを回転させることで締め付け用の複数個の
爪の径方向移動を行なうようにしたものがある。ハンド
ルをつかみながら回転リングを回転させることによって
、ツールの締め付け及び取り外しを行なえるようにして
いるわけである。ところで、このものにおいては、ハン
ドルと回転リングとの回転は相対的なものであるから、
回転リングをつかみながら動力工具の動力部を作動させ
てハンドルが固着されているシャフトを回転させること
によっても、ツールの締め付け保持及び取り外しを行な
えるものとなっている。

ユニにおいて、上記締め付け兵では回転リングをつかん
でおらなくとも、シャフトに回転を加えて作業を行なう
際に、シャフトと回転リングとの間に相対的回転が生じ
るという特性を有している。

このために、ビスの締め付け作業や穿孔作業を行なって
いる時にこの相対的回転によって爪が広がって締め付け
力が緩んでしまうおそれを有しているわけであり、これ
では作業を安心して行なえない。

もっとも、この時に生じる回転リングの回転の方向が、
爪を締め付ける方向となるように設定しておけば、シャ
フトを一方向にのみ回転させるものでは別設問題となる
ようなことはないのであるが、電動ドライバーのように
、シャフトを逆回転させることによってビスを緩める作
業を行なえるようにしたものでは、この作業中にシャフ
トと回転リングとの間に生じる相対的回転によって、爪
が広がってしまい、ツールが作業途中で外れてしまうこ
とがある。誤って回転リングをつかんだままの状態で作
業を行なうようなことがあれば、ツールは確実に脱落し
てしまう。

［発明の目的１ 本発明はこのような点に鑑み為されたものであり、その
目的とするところは誤って回転リングをつかんだ状態で
作業を行なっても、ツールが脱落するようなことがなく
、確実に作業を行なうことができる動力工具を提供する
にある。

［発明の開示］ しかして本発明に係る動カニ具は、回転駆動されるシャ
フトと、シャフトに対して回転自在とされた回転リング
と、シャフトに対する回転リングの回転に伴なって径方
向移動を行なう締め付け用の爪とを具備する締め付け兵
が取り付けられているとともに、シャフトの回転方向を
可変とする動力部を備えている動力工具において、締め
付け兵にはシャフトに対する回転リングの一方向回転を
ロックするロック手段と、回転リングの軸方向移動でこ
のロック手段を解除する解除手段とを設けていることに
特徴を有して、ロック手段によって回転リングとシャフ
トとの間の不要な相対回転が生じないようにしたもので
あり、また回転リングを軸方向移動させてロック手段を
解除した状態で動力部を作動させることによって、ツー
ルの取り外しを行なえるようにしたものである。

以下本発明を図示の実施例に基づいて説明すると、ここ
で示した動力工具は、動力源として正逆回転が自在とな
っている電動機３を備えた電池電源型の電動ドライバー
であるとともに、締め付けトルクの調節を行なえるよう
にしたもので、ハウジング１内には、後端から蓄電池を
パッケージ内に納めた電池パック２、スイッチ基台８、
電！！１Ｊ１１１！３、減速及びトルク調整部が順次配
設されている。

スイッチ基台８にはスイッチハンドル８０と電動８！３
の回転方向を決めるための正逆切換スイッチ８１とが設
けられている。

２段の遊星機構からなる滅Ｍ磯とこの減速機の特性を利
用したトルク調整部を含む動力伝達系について説明する
と、電！Ｍｌｆｌ取り付け台４の一面に固着される電ｇ
ｌｌＪｌ’ｊ１３の出力軸には、第１段目の遊星機構に
おける太陽ギア４０が固着されており、電動機取り付け
台４の他面に取り付けられた円筒状で且つ小径とされた
部分の内周面に軸受が配されているギアケース５内には
、インターナルギア４７が遊転自在におさめられている
。またインターナルギア４７内にキャリア４２によって
支持されて上記太陽ギア４０にかみ合っている複数個の
遊星ギア４１、キャリア４２と一体に回転するものとし
て設けられた第２段目の遊星機構における太陽ギア４３
、出力軸６と一体のキャリア４５によって支持されて上
記太陽ギア４３にかみ合っている複数個の遊星ギア４４
がおさめられている。

尚、遊星ギア４１及び遊星ギア４４は共にインターナル
ギア４７にかみ合っている。またインターナルギア４７
の先端面には、多数本の突条（図示せず）が放射状に形
成されているとともに、ギアケース５において保持され
ている鋼製のボール５４が接している。

ハウジング１の先端部に回転自在とされて配されるクラ
ッチハンドル５１とギアケース５の先端面との間には、
上記ボール５４に接する座金５３と、クラッチハンドル
５１の回転で前後に移動するクラッチ板５２と、この両
者の開に位置するスプリング５５とが配設されでいる。

上記ボール５４はこのスプリング５５のばね圧によって
インターナルギア４７の先端面に圧接する。つまり、通
常はポール５４とインターナルギア４７先端面の突条と
の係合で、インターナルギア４７の回転が阻止されてお
り、従って電動Ｗ１３の回転は２段の遊星機構によって
減速されて出力軸６に伝えられるが、負荷トルクが所定
値を越えるとインターナルギア４７が空転を始めて出力
軸６が回転しなくなるトルクリミッタ−を構成している
ものであり、また滑り出しトルクはクラッチハンドル５
１の回転によるスプリング５５の圧縮量の調整で可変と
して、締め付けトルクの調整を行なえるようにしている
ものである。

次に、上記伝達系を介して電動機３により駆動される出
力軸６に取り付けられている締め付け兵について説明す
る。出力軸６に後層が連結される金属！Ｉ！！筒状シャ
フト１０は、その軸方向なかばどの外周面に、後方はど
径が細くなるテーパ面１１が設けられているとともに、
後端部に異形断面部１２が設けられており、また前端部
内周面に雌ねじ１３が切削されている。このシャフト１
０の異形断面部１２には、円筒状のハンドル３１が圧入
固定され、雌ねじ１３には７０−トねじ３３がねじ込ま
れている。ヘクスキーやドリルビットやドライバービッ
トであるツール３９を締め付ける複数本の爪３５は、い
ずれも外面が傾斜面とされたものであるとともに、後端
に係合片３６を有しでおり、この係合片３６を上記７０
−トねじ３３に設けられた係合溝３４に係合させている
。また冬瓜３５は内錐像状の金属製がイドブロック７０
に形成されたスリット７１に納められているとともに、
〃イドブロックフ０外面の円錐面に翼片３７を係合させ
ている。

回転リング２０は円筒状の合成樹脂製本体部２１と、同
じく円筒状であり且つ本体部２１の後部内に固定される
金属製ロック金具２４とからなり、ロック金具２４はそ
の外周面に形成されている溝２５を、本体部２１の内周
面に形成さｔている突起２２に係合させることで、本体
部２１とともに回転するものとされている。また本体部
２１の前端には、テーパブツシュ２６が連結されている
。

そして回転リング２０とテーパブツシュ２６とは、本体
部２１の内周面に形成されている突起２３と、テーパブ
ツシュ２６の後端に形成されている溝２７との係合によ
り、回転が一体になされ、またテーパブツシュ２６に対
して回転リング２０の軸方向移動が自在となるようにさ
れてい為。

そして上記７０−トねじ３３とがイドブロック７０及び
複数本の爪３５がテーパブッシュ２６及Ｖ回転リング２
０の内部に納められて、テーパブツシュ２６の後端部内
面とシャフト１０の外面との間には、テーパブツシュ２
６とシャフト１０との軸方向係合のためのリング状のキ
ャップ１６と弗化エチレン樹脂製のワッシャ１７とが配
設されており、更にテーパブツシュ２６とがイドブロッ
ク７０とが一体に回転するように、テーパブツシュ２６
の溝２７に係合する突起７２が〃イドブロッ７０−トね
じ３３とは、この両者に係合する爪３５によって一体に
回転するとともに、がイドブロック７０に対して７０−
トねじ３３が軸方向に移動自在となるようにされている
。

次にロック手段であるが、これは回転リング２０の内周
面とシャフト１０の外周面との間に形成される複数個の
溝１８と、各溝１８内に配設されるニードルローラ１９
とによって構成されるサイレントラチェット（フリーホ
イール）としての一方向クラッチで形成されている。谷
溝１８は、シャフト１０におけるテーパ面１１と、回転
リング２０における口７り金具２４との間に、ロック金
具２４内周面に設けた凹溝によって形ｒ＆されたもので
、シャフト１０の軸方向と直交する方向の断面がくさび
型とされている。

また解除手段は、上記＠１８をシャフト１０のテーパ面
１１に沿った傾斜を有するものとするとともに、回転リ
ング２０をシャフト１０に対して軸方向に摺動自在とし
て、この移動により溝１８る。そして回転リング２０は
ハンドル３１との間に配設されているばね３０によって
軸方向前方へと付勢されている。溝１８の断面積が小さ
くなる方向に付勢されているものである。

しかしてこの動カニ具においてツール３９の取り付けを
行なうには、締め付け兵にその先端開口からツール３９
の後端部を差し込み、そしてハンドル３１を握りつつ第
４図中に矢印Ｆで示す方向に回転リング２０を回転させ
たり、あるいは回転リング２０を握りつつ、電！ｆｉ［
３を回転させることによって、回転リング２０に対して
図中に矢印Ｔ、で示す方向にシャフト１０を回転させれ
ばよい。この時、ロック手段は、その機能を発揮せず、
回転りング２０とシ・ヤ７ト１０とを切り離した状態に
保持することから、回転リング２０に対するシャフト１
０の回転が妨げられるようなことはなく、そしてシャフ
ト１０と回転リング２０との間の相対回転により、テー
パブツシュ２６とがイドブロック７０及びフロートねじ
３３がシャフト１０に対して回転するものであり、シャ
フト１０と螺合している７０−トねじ３３は前進して冬
瓜３５を前方へと移動させる。この結果、翼片３７を〃
イドブロック７０とテーパブッシュ２６内周面との間に
位ｒ！１′ｌ−せている冬瓜３５は、径方向における中
心へと集まり、ツール３９の締め付けを行なう。

ビス締め作業等にあたって、シャフト１０を第４図中の
Ｔ、方向に回転させると、この時、回転リング２０に矢
印Ｆ方向の相対的回転が生じるが、これは上述のように
シャフト１０に対して回転リング２０をロックする方向
ではないものの、ツール３９を締め付ける方向の回転で
あるために、かえって好ましいものとなっている。

ビスＢを緩める作業を行なう時には、電ｔ’Ｊｔｊ！１
３を逆回転させて回転リング２０に対してシャフト１０
を第５図に矢印Ｔ２で示す方向に回転させることになる
。この場合、シャフト１０外局面に接しているニードル
ローラ１９は、断面くさび型の溝１８に食い込む方向に
動かされるものであり、この結果、シャフト１０に対し
て回転リング２０がロックされる６つまり、シャフト１
０に対する回転リング２０の相対的回転によって、爪３
５が広がってしまうということがないものであり、たと
え誤って回転リング２０をつかんだ状態でシャフト１０
を図中Ｔ２方向に回転させたとしても、回転りング２０
はシャフト１０と同方向に回転を始めるものであって、
両者の間に相対回転が生じることはなく、ツール３９が
不用意に脱落してしまうようなことはない。

次にツール３９の取り外しは、ハンドル３１を握って回
転リング２０を図中Ｕ方向に回転させたり、回転リング
２Ｇを握って回転しないようにしつつ、シャフト１０を
第５図中に矢印Ｔ２で示す方向に回転させることで行な
う。ただし、回転リング２０は前述のようにそのままで
はロックによりシャフト１０と共に回転してしまうため
に、第２図に示すように、回転りング２０をハンドル３
１ｇＡへ移動させた状態を保ちつつ、シャフト１０を逆
回転させることで行なう１口伝リング２０をばね３０に
抗して後退させると、溝１８の断面積が大きくなり、ニ
ードルローラ１９がシャフト１０と回転リング２０との
両者に共に接する状態が生じなくなるために、シャフト
１０に対して回転リング２０がロックされてしまうこと
はない。そして、ンヤ７ト１０と回転リング２０との相
対回転により、フロートねじ３３及び爪３５が後退し、
ツール３９の締め付けを解除する。尚、回転リング２０
から手を離せば、回転リング２０はばね３０による付勢
で元の状態に復帰する。

以上の説明から明らかなように、この動力工具において
は、ハンドル３１を握った状態で回転リング２０を回転
させることによってツール３９の締め付け及び取り外し
を行なえる上に、回転リング２０をｖｌりてシャフト１
０と共に回転しないようにした状態で、電動機３を正回
転乃至逆回転させることによっても行なうことができ、
しかもツール３９の取り外しに際しては、回転リング２
゜を軸方向にも移動させておかなくてはならないように
しであるために、不用意にツール３９を脱落させてしま
うということもないものである。

尚、上記実施例ではニードルローラ１９と断面くさび型
の溝１８とでロック手段を構成したものを示したが、こ
の構造に限られるものではなく、シャフト１０に対する
回転リング２０の一方向回転を阻止することができると
ともに、回転リング２０の軸方向移動でロックを解除で
さるものであればよい。

［発明の効果］ 以上のように本発明においては、回転リングが口伝しな
いようにした状態で動力部によりシャフトを一方向に回
転させることで、ツールの締め付けを行なうことができ
、またシャフトを逆方向に回転させればツールの取り外
しを杼なうことができるものであり、しかもシャフトに
対する回転リングの一方向回転をロックするロック手段
と、回転リングの軸方向移動でこのロックを解除する解
除手段とを締め付け兵に設けで、シャフトの回転に伴な
ってンヤ７トと回転リングとの間に爪を広げる方向に生
じる相対的回転を、シャフトに対する回転リングのロッ
クで止めてしまうことができると同時に、ツールの取り
外しには回転リングの軸方向移動が必要となるようにし
ているために、不用意にツールが外れてしまうというこ
とがなく、また誤って回転リングをつかんだ状態のまま
で、シャフトを回転させることでツールを脱落させてし
まうこともなく、ツールの着脱が容易であるとともに、
不用意なツールの緩みや脱落がないために、確実な作業
を竹なえるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明一実施例の破断正面図、第２図は同上の
締め付け兵のロック解除状態における破断正面図、第３
図（ａ）（ｂ）は同上の締め付け兵の分解斜視図と斜視
図、第４図は第１図中のＡ−Ａｌｌ断面図、第５図は同
上の締め付け兵のロック状態を示す横断面図であって、
１０はシャフト、１８゜１９はロック手段としての溝と
ニードルローラ、２０は回転リング、３０はばね、３５
は爪、３９はツールを示す。 代理人　弁理士　石　１）長　七 第２図 第３図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）回転駆動されるシャフトと、シャフトに対して回
   転自在とされた回転リングと、シャフトに対する回転リ
   ングの回転に伴なって径方向移動を行なう締め付け用の
   爪とを具備する締め付け具が取り付けられているととも
   に、シャフトの回転方向を可変とする動力部を備えてい
   る動力工具において、シャフトに対する回転リングの一
   方向回転をロックするロック手段と、回転リングの軸方
   向移動でこのロック手段を解除する解除手段とを締め付
   け具に設けていることを特徴とする動力工具。
2. （２）回転リングは軸方向において一方に向けばね付勢
   されていることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載
   の動力工具。