JPS62253990A - ロ−タリ圧縮機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はロータリ圧縮機、さらに詳細には、ロータ回転
軸の回転中心と偏心するクランクの働きにより、圧縮機
シリンダ内をガス吸込室と圧縮室とに仕切る、いわゆる
ローリングピストン形ロータリ圧縮機の改良に関するも
のである。

〔従来の技術〕

ローリングピストン形ロータリ圧縮機には、そのロータ
回転軸の回転中心と偏心してクランクが取り付けられて
お）、このクランクには、−一うが嵌め込まれている。

すなわち、圧縮機シリンダ内において、ベーンは、クラ
ンクに嵌め込まれた前記ローラの回転に追従して往復動
じ、圧縮機シリンダ内をガス吸込室と圧縮室とに仕切る
。

したがって、圧縮機運転時、ロータ回転軸が回転すると
、当該Ｎ転軸の中心と偏心しているクランク、さらには
クランクに嵌め込まれているローラによって回転アンバ
ランスを生じる。

しかして、前記した回転アンバランスをなくすためには
、モータロータの上下に位置して、ロータ回転軸にバラ
ンスウェイトを取り付ける方法が一般に採用されており
（たとえば、実開昭５９−８６３９０号公報参照う、こ
れによれば、圧縮機運転時における回転アンバランスを
なくすことができる。

しかしながら、前記のごとく、モータロータの上下に位
置して、ロータ回転軸にバランスウェイトを取り付ける
構造にあっては、特に圧縮機の高速回転時、ロータ上部
に位置しているバランスウェイトが軸受部から離れる傾
向を示し、このとき加わる遠心力によシ、ロータ回転軸
がたわんで、回転軸の上部軸受にいわゆる片＠シ現象を
生じる。

なお、実開昭５８−６３３８８号、同６５５８９号およ
び同６５５９０号の各公報には、ロータ回転軸の回転中
心と偏心するクランクの上下に位置して、ロータ回転軸
にバランスウェイトを取り付ける構造が示されて＄Ｐ、
６、これによれば、前記したロータ回転軸のたわみ、ひ
いては回転軸上部軸受の片当）現象を解消することがで
きる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、実開昭５８−６５５８８号、同６３５８
９号および同６３５９０号の各公報に示されている圧縮
機にあっては、いずれも、クランクの下方に位置するバ
ランスウェイトが、圧縮機ケースの下部に設けられてい
る潤滑油貯溜槽内で回転する構造を採用しているため、
圧縮機運転時、下部バランスウェイトによって潤滑油貯
溜槽内の油が撹拌されることになる。

しかして、潤滑油貯溜槽内に貯えられている油が撹拌さ
れると、この油は発泡し易い性状を示し、ミスト状とな
った油は、冷媒ガスと共に冷凍サイクル中に流入するた
め、潤滑油貯溜槽内の油面が低下して、圧縮機各部の潤
滑が損われる不具合を生じ易い。

また、圧縮機運転時、下部バランスウェイトが潤滑油貯
溜槽内に貯えられている油のなかで回転するということ
は、下部バランスウェイトの回転による摩擦損失増加を
招゛き、若干とは云え、圧縮機運転時における回転バラ
ンスが損われる不具合を生じる。

本発明は、前記した従来技術の問題点を解決すべく検討
の結果なされたものでありて、その目的とするところは
、圧縮機運転時におけるロータ回転軸のたわみ、ひいて
は回転軸上部軸受の片当シ現象を′解消できる構造のロ
ーリングピストン形ロータリ圧縮機、すなわちロータ回
転軸の回転中心と偏心するクランクの上下に位置して、
ロータ回転軸にバランスウェイトを取フ付ける構造のロ
ータリ圧１Ｍ磯において、クランクの下方に位置する下
ｉバランスウェイトの取付位置を工夫し、圧縮機運転時
、＠渭油貯溜槽円に貯えられている油を撹拌することの
ない圧８機を提供しようとするものでおる。

これを換言すると、本発明は、潤滑油貯溜槽内に貯えら
れている油が発泡してミスト状となり、冷媒カスと共に
冷凍ブイタル中に流入して、前記１％１滑油貯溜槽内の
油面が低下し、圧縮機谷部の潤滑が損われることのない
、改良されたロータリ圧縮機を提供しようとす４もので
ある。

また１本発明は、圧縮機運転時、潤滑油貯溜槽内に貯え
られている油のなかでバランスウェイトが回転しない構
成を採用することによシ、当該バランスウェイトの回転
による摩擦損失を極力小さくシ、圧縮機運転時における
回転バランスが損われることのないロータリ圧縮機を提
供しようとするものである。

〔問題を解決するための手段〕

上記目的を達成するため、本発明は、圧縮機ケース内で
モータロータと一体となって回転するロータ回転軸と、
この回転軸に偏心して取り付けられたクランクと、クラ
ンクに嵌め込まれて圧縮機シリンダ内を回転するローラ
と、ロー２の回転に追従して往復動じ、圧縮機シリンダ
内をガス吸込室と圧縮室とに仕切るベーンと、圧縮機シ
リンダの下部に設けられたサイレンサと、クランクの上
下に位置して、当該クランクの偏心方向と反対方向に重
心をおいてロータ回転軸に敗り付けられたバランスウェ
イトと、圧縮機ケースの下部に設けられた潤滑油貯溜槽
とを備えるロータリ圧縮機において、前記クランクの上
下に位置してロータ回転軸に取９付けられたバランスウ
ェイトのうち、その一方の下部バランスウェイトを、サ
イレンサ内に位置せしめるとともに、サイレンサ内の油
を潤滑油貯溜槽内に強制排出させる粘性ポンプを備えて
なることを特徴とするものである。

〔作用〕

すなわち、本発明は、高速回転時におけるロータ回転軸
のたわみ、ひいては回転軸上部軸受の片当シ現象を解消
できる構造のローリングピストン形ロータリ圧縮機、す
なわちロータ回転軸の回転中心と偏心するクランクの上
下に位置して、ロータ回転軸にバランスウェイトを取プ
付ける構造のロータリ圧縮機において、クランクの下方
に位置する下部バランスウェイトをサイレンサ内に配設
することによシ、潤滑油貯溜槽内に貯えられている油が
前記下部バランスウェイトによって直接撹拌されること
がなくなる。

また、本発明においては、サイレンサ内の油を潤滑油貯
溜槽内に強制排出させる粘性ポンプを備えるととくよシ
、圧縮機運転時、サイレンサ内に入シ込んだ油は、下部
バランスウェイトの回転作用によって冷媒ガスから分離
され、この分離された油は、粘性ポンプの働きによって
潤滑油貯溜槽内に強制的に排出されることから、前記し
た下部バランスウェイトは、ガス冷媒雰囲気中で回転す
る。

〔実施例〕

以下、本発明を、第１図〜第３図の一実施例にもとづい
て説明すると、第１図は本発明に係るロータリ圧縮機の
全体構成を示す縦断面図、第２図は本発明のｔＳである
第１図の部分拡大図、第６図は第２図のＡ−ＡｗＲ面図
である。

ロータリ圧縮機の全体構成を示す第１図におい１は圧縮
機シリンダ、２はシリンダ１内を回転するローラ、３は
ローラ２に回転を与えるクランクで、ローラ２は、クラ
ンク３に嵌め込まれている〇また、クランク３は、ロー
タ回転軸４の回転中心と偏心して、当該１ｇｌ１ｆｉｘ
軸４と一体に取り付けられており、圧縮櫓モータのロー
タ５にｒ１１回軒畝動される。６，７はそれぞれシリン
ダ１の上、下端に位置して、回転軸４の軸受を兼ねた上
端板および下端板である。８はロー２２の回転に追従し
て往復動し、シリンダ１内をガス吸込室と圧縮室とに仕
切るベーンで、ベー７８の先端は、ローラ２に当接てお
り、またベーン８の後端は、ばね９によって押圧される
よう構成されている。１０は下端板７にＪ＠シ付けられ
たガス吐出弁、１１はガス吐出弁１０のストッパの役割
を果すリテーナであシ、ガス吐出弁１０は、シリンダ１
によって形成されたガス圧縮室内のカス圧力がケース１
２内のカス出力よシも高くなると開く。また、下端板７
は、その下ｉＩＩＩｍ口を底板１５によシ閉じられ、前
記した圧縮室内から吐出される冷媒ガスが九人する空間
部、すなわちテイレンサ１４を形成する。

１５は圧縮室からサイレンサ１４に吐出されたガスの流
路であり、圧縮室からサイレンサ１４に吐出されたガス
はｓ　九ｌｉｔ　１５を通ってケース１２内に放出ちれ
る。１６はケース１２の下部に設けられた潤滑油貯溜槽
で、この槽１６内に潤滑油が貯見られる。１７は回転軸
４の下端面に取り付けられた給油ピースであり、遠心ポ
ンプ作用によって１１ｍｌ１Ｍｔ油貯溜槽１６内の油を
メイン給油穴１８に送る。１９．１９’はガス抜き穴、
２０，２１．２２はそれぞれ下部軸受給油穴、ローラ内
側給油穴。

上部軸受給油穴で、給油ピース１７によってポンプアッ
プされた潤滑油貯溜槽１６内の油は、メイン給油穴１８
を通ってそれぞれ下部軸受給油穴２０゜ローラ内１Ｉｌ
ｌｋ油穴２１．上部軸受給油穴２２から谷軸受摺動部に
供給され、残った油および給油穴１Ｂ内で発生したガス
は、カス抜き穴１９．１９’から回転軸４外に放出され
る。

２５は上部バランスウェイトであシ、上部バランスウェ
イト２３は、ロータ５の下端に位置して、クランク３の
偏心方向と反対方向にその重心をおいて回転軸４に取り
付けられている。２４はサイレンチ１４内に位置し、回
転軸４の下端部に堰シ付けられた下部バランスウェイト
である。また、この下部バランスウェイト２４と対向す
る底板１３の表面には、潤滑油貯溜槽１６円と連通する
スパイラル＠　１３’が形成されている。

以上の構成において、ロータ５により回転軸が駆動され
、圧縮機の運転が開始されると、下部バランスウェイト
２４はサイレンチ１４内で回転し、したがって下部バラ
ンスウェイト２４が回転しても、潤滑油貯溜槽１６内に
貯えられている油が前記下部バランスウェイト２４によ
って撹拌されることはなく、その結果、潤滑油貯溜槽１
６内の油が発泡してミスト状となシ、冷媒ガスと共に冷
凍サイクル中に流入して、槽１６内の油面が低下し。

圧縮機各部の潤滑が損われるといった問題はなくな９、
潤滑油貯溜槽１６内の油面は常に安定的に保たれる。

また、下部バランスウェイト２４はサイレンチ１４内に
おいて、圧縮室からの吐出ガス雰囲気中で回転する丸め
、下部バランスウェイト２４が潤滑油貯溜槽１６内に貯
えられている油のなかで回転する場合の問題、すなわち
下部バランスウェイト２４０回転による摩擦損失の増加
を抑止し、圧縮機運転時における回転バランスを良好に
保つことができる。

ところで、サイレンチ１４内には、下部軸受給油穴２０
から下部軸受摺動部に供給された油が軸受隙間や給油溝
（第２図の２点鎖線）を通ってサイレンチ１４内に入っ
てくる。また、吐出弁１゜を介し、圧縮室からサイレン
チ１４内に流出してくるガス中にも、油がミスト状に含
まれているが、サイレンチ１４内において、これらの油
は、下部バランスウェイト２４０回転作用によシガスと
分離され、前記のようにして分離された油は、サイレン
チ１４下部の底板１３上に滴下して溜まる。

そして、底板１３上に溜った油は、第５図に矢印で示す
ように、下部バランスウェイト２４に対向して底板１５
の表面に形成されているスパイラル＠ｉｓ’内に入り、
スパイラル＄１３’の粘性ポンプ作用によって潤滑油貯
溜槽１６内に強制的に排出される◎したがって、圧縮機
運転時、サイレンチ１４内が油で充満されるようなこと
はなく、流路１５を通って放出されるガス冷媒中の油分
を極めて／１）たくすふととづ；で餐スかめ、冷凍サイ
クル中における油循環割合は少なく、熱交換性能、ひい
ては冷１１［？イクル特性が損われるようなことはない
。

第４図は本発明の他の実施例を示す要部の断面図、すな
わち前掲第２図に相当する縦断面図である。

第４図において、第１図〜第３図と同一符号は同一部分
、４′はサイレンチ１４内に位置する下部バランスウェ
イト２４と対向して、底板１３に嵌合された回転軸４０
周面に形成した、潤滑油貯溜槽１６内と連通するねじ躊
、１ｓａは底板１５に形成され、前記回転軸４のねじ穴
に通じる油導入用の横穴である。

すなわち、第４図の実施例においては、下部バランスウ
ェイト２４によって分離された油を潤滑油貯溜槽内に強
制排出する手段として、回転軸４の局面に形成したねじ
害４′に粘性ポンプとしての機能を付与し、回転軸４の
回転によシ、サイレンサ１４１７’３において下部バラ
ンスタエイト２４によって分離された油を、底板１３の
横穴１３ａ、さらには回転軸４のねじ溝４′とを介して
潤滑油貯溜槽内に強制排出させるようにしたものである
。

なお、第４図の実施例においては、回転軸４の周面にね
じ溝４′を形成した場合について例示したが、これとは
反対に、サイレンチ１４内に位置する下部バランスウェ
イト２４に対向して、回転軸４を嵌合する底板１３の回
転軸嵌合面に、潤滑油貯溜槽内と連通するねじ溝を形成
するようにしてもよい。

〔発明の効果〕

本発明は以上のごときであ夛、因示笑施例の説明からも
明らかなよつに、本発明によれば、高速回転時における
ロータ回転軸のたわみ、ひいては回転軸上部軸受の片当
シ現象を解消できる構造のローリングピストン形ロータ
リ圧縮機、すなわちロータ回転軸の側転中心と偏心する
クランクの上下に位置して、ロータ回転軸にバランスウ
ェイトを取り付ける構造のロータリ圧縮機において、ク
ランクの下方に位置する下部バランスウェイトの取付位
置を工夫し、圧縮機運転時、潤滑油貯溜槽内に貯えられ
ている油を撹拌することのない圧縮機を得ることができ
る。

これを換言すると、本発明によれば、潤滑油貯溜槽内に
貯えられている油が発泡してミスト状となり、冷媒カス
と共に冷凍サイクル中に流入して、前記潤滑油貯溜槽内
の油面が低下し、圧縮機各部の潤滑が損われることのな
い、改良されたロータリ圧ａｍを得ることができる。

また、本発明に２いて、下部バランスウェイトは、サイ
レンサ内に２いて、圧扁室からの吐出ガス雰囲気中で回
転するため、下部バランスウェイトが＠滑油貯溜槽内に
貯えられている油のなかで回転する場合の問題、すなわ
ち下部バランスウェイトの回転による摩擦損失の増加を
抑止し、圧縮ａＩｌｉ２１転時における回転バランスを
良好に保つロータリ圧縮機を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は本発明に係るロータリ圧縮機の一笑施
例を示し、第１図はその全体構成を示す縦断面図、第２
図は本発明の要部でるる第１図の部分拡大図、第６図は
第２図のＡ−Ａ断面図、第４図は本発明圧ｍａｔの他の
実施例を示す要部の縦断面図である。 １・・・シリンダ、２・・・ローラ、３・・・クランク
、４・・・（ロ）転ａｍ　　４’・・・ねじ錦、５・・
・ロータ、８・・・ベーン、１２・・・ケース、１３・
・・底板、１３′・・・スパイラル溝、１？ｉａ・・・
横穴、１４・−・サイレンサ、１６・・・潤滑油貯溜槽
、２５・・・上部バランスウェイト、２４・・・下部バ
ランスウェイト〇 ／”　　・７ 第　１　図 ５−−一ローラ　　　　　　２：１−−−Ｌどｐノく′
ウシ１勺工うト′ｆ１２　図 系　３０ １Ａ＋図 ４′−ロー札Ｌ−３４ １３久−横穴

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、圧縮機ケース内でモータロータと一体となって回転
   するロータ回転軸と、この回転軸に偏心して取り付けら
   れたクランクと、クランクに嵌め込まれて圧縮機シリン
   ダ内を回転するローラと、ローラの回転に追従して往復
   動し、圧縮機シリンダ内をガス吸込室と圧縮室とに仕切
   るベーンと、圧縮機シリンダの下部に設けられたサイレ
   ンサと、クランクの上下に位置して、当該クランクの偏
   心方向と反対方向に重心をおいてロータ回転軸に取り付
   けられたバランスウェイトと、圧縮機ケースの下部に設
   けられた潤滑油貯溜槽とを備えるロータリ圧縮機におい
   て、前記クランクの上下に位置してロータ回転軸に取り
   付けられたバランスウェイトのうち、その一方の下部バ
   ランスウェイトを、サイレンサ内に位置せしめるととも
   に、サイレンサ内の油を潤滑油貯溜槽内に強制排出させ
   る粘性ポンプを備えてなることを特徴とするロータリ圧
   縮機。 ２、特許請求の範囲第１項記載の発明において、サイレ
   ンサ内に位置する下部バランスウェイトと対向して、当
   該サイレンサの底板に、潤滑油貯溜槽内と連通するスパ
   イラル形粘性ポンプを有するロータリ圧縮機。 ３、特許請求の範囲第１項記載の発明において、サイレ
   ンサ内に位置する下部バランスウェイトと対向して、当
   該サイレンサの底板に嵌合されたロータ回転軸の周面に
   、潤滑油貯溜槽内と連通するねじ形粘性ポンプを有する
   ロータリ圧縮機。 ４、特許請求の範囲第１項記載の発明において、サイレ
   ンサ内に位置する下部バランスウェイトに対向して、ロ
   ータ回転軸を嵌合するサイレンサ底板の回転軸嵌合面に
   、潤滑油貯溜槽内と連通するねじ形粘性ポンプを有する
   ロータリ圧縮機。