JPS62253159A - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JPS62253159A
JPS62253159A JP8937686A JP8937686A JPS62253159A JP S62253159 A JPS62253159 A JP S62253159A JP 8937686 A JP8937686 A JP 8937686A JP 8937686 A JP8937686 A JP 8937686A JP S62253159 A JPS62253159 A JP S62253159A
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JP
Japan
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dye
layer
water
group
photosensitive
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Pending
Application number
JP8937686A
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English (en)
Inventor
Hideki Naito
内藤 秀気
Hideki Daimatsu
大松 秀樹
Yasuo Aozuka
康生 青塚
Hiroyuki Hirai
博幸 平井
Masatoshi Kato
正俊 加藤
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP8937686A priority Critical patent/JPS62253159A/ja
Publication of JPS62253159A publication Critical patent/JPS62253159A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C8/00Diffusion transfer processes or agents therefor; Photosensitive materials for such processes
    • G03C8/40Development by heat ; Photo-thermographic processes
    • G03C8/4013Development by heat ; Photo-thermographic processes using photothermographic silver salt systems, e.g. dry silver
    • G03C8/4093Development by heat ; Photo-thermographic processes using photothermographic silver salt systems, e.g. dry silver characterised by the apparatus used

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ■ 発明の背景 技術分野 本発明は画像形成方法に関する。
先行技術とその問題点 熱現像感光材料はこの技術分野では公知であり熱現像感
光材料とそのプロセスについては、たとえば写真工学の
基礎非銀塩写真編(1982年コロナ社発行)の242
頁〜255頁、1978年4月発行映像情報40頁、ネ
ブレッツのハンドブック オブ フォトグラフィ アン
ド レブログラフ4 (Nebletts Handb
ook ofPhotography and Rep
rography)第7版(7thEd、)ファン ノ
ストランド ラインホールド力どバニー(Van No
5trand Re1nhold Gampany)の
32〜33頁、米国特許第3,152,904号、同第
3,301,678号、同第3,392.020号、同
第3,457,075号、英国特許第1,131,10
8号、同第1,167.777号および、リサーチディ
スクロージャー誌1978年6月号9〜15頁(RD−
17029)に記載されている。
熱現像で色画像(カラー画像)を得る方法については、
多くの方法が提案されている。 現像薬の酸化体とカプ
ラーとの結合により色画像を形成する方法については、
米国特許第3゜531.286号ではP−フェニレンジ
アミン類還元剤とフェノール性または活性メチレンカプ
ラーが、米国特許第3,761,270号ではp−アミ
ノフェノール系還元剤が、ベルギー特許第802,51
9号およびリサーヂディスクロージャー誌1975年9
月31.32頁では、スルホンアミドフェノール系還元
剤が、また米国特許第4,021,240号では、スル
ホンアミドフェノール系還元剤と4当量カプラーとの組
み合せが提案されている。
しかし、このような方法においては、熱現像後露光部分
に還元銀の像と色画像とが同時に生ずるため、色画像が
濁るという欠点があった。
この欠点を解決する方法として、銀像を液体処理により
取りのぞくか、色素のみを他の層、たとえば受像層を有
するシートに転写する方法があるが、未反応物と色素と
を区別して色素のみを転写することは容易ではないとい
う欠点を有する。
さらに、以上の諸方法では一般に現像に比較的長時間を
要し、得られた画像も高いカブリと低い濃度しか得られ
ないという欠点を有してぃた。
これらの欠点を改善するため、加熱により画像状に可動
性の色素を放出させ、この可動性の色素を、水などの溶
媒によって媒染剤を有する色素固定材料に転写する方法
、高沸点有機溶剤により色素固定材料に転写する方法、
色素固定材料に内蔵させた親水性熱溶剤により色素固定
材料に転写する方法、可動性の色素が熱拡散性または昇
華性であり、支持体等の色素受容材料に転写する方法が
提案されている。  (米国特許第4,463,079
号、同第4,474゜867号、同第4,478,92
7号、同第4.507,380号、同第4,500,6
26号、同第4,483,914号;特開昭58−14
9046号、同58−149047号、同59−152
440号、同59−154445号、同59−1650
54号、同5’J−180548号、同59−1684
39号、同59−174832号、同59−17483
3号、同59−174834号、同59−174835
号、など) これらの方法では、短時間で現像を行うためには高い温
度が必要であり、カブリの増加等の欠点を伴う。 その
ため、塩基または塩基プレカーサーを感光材料に内蔵さ
せて用いることが提案されているが、これは感光材料の
経時安定性をそこなうという欠点があった。 そのため
米国特許第4,499,180号、特開昭59−116
943号、欧州特許第125,521号、米国特許第4
,499,172号、特開昭59−180537号、特
願昭59−206833号には活性で経時安定性のよい
塩基プレカーサーが開示されている。
上記の方法では、まだ現像温度が高く、感光材料の経時
安定性も充分とは言えない。 そこで、少量の水の存在
下で加熱現像し、さらに放出色素の転写を行わせること
により、現像促進、現像温度の低下、処理の簡易化をす
る方法が特開昭59−218443号、特願昭60−7
9709号に開示されている。 この少量の水の存在下
で加熱現像転写する画像形成方法においては、感光要素
と色素固定要素を密着させ、加熱するが、加熱処理後色
素固定要素上に得られる画像がしばしば班点状のムラに
なってしまうことがあった。
■ 発明の目的 本発明の目的は第1に加熱現像によって転写色素画像を
得る方法において白抜けや班点状のムラのない画像を得
ることのできる画像形成方法を提供することにある。
また本発明は次のような目的を有する。
本発明の目的は、高濃度で低カブリの画像を与え、かつ
保存性に優れ、しかも処理が容易な写真要素と画像形成
方法を提供することにある。
さらに具体的に本発明の目的を列挙する。
本発明の目的は露光光源によらず安定な画像が得られる
感光要素を提供することにある。
本発明の目的は処理装置内で搬送時にスリ傷、膜はがれ
などの発生しにくい感光要素または色素固定要素を提供
することにある。
本発明の目的は、搬送時のスベリ性を改良した感光要素
または色素固定要素を提供することにある。
本発明の目的は、搬送時の帯電量を減らし、スタチック
の発生による画像ムラ、処理機の誤動作を防止できる感
光要素または色素固定要素を提供することにある。
本発明の目的は、加熱処理時に共存させる水を均一に付
与することの可能な感光要素または色素固定要素を提供
し、水の分布ムラによる画像ムラを少なくした画像形成
法を提供することにある。
本発明の目的は、短時間に水を付午することが可能な感
光要素または色素固定要素を提供し、迅速な画像形成が
可能な方法を提供することにある。
本発明の目的は、処理温度の変動、温度分布に対し、安
定な画像を得ることのできる感光要素または色素固定要
素を提供することにある。
本発明の目的は、カブリの発生を抑え、短時間で鮮明な
画像を得ることのできる感光要素を提供することにある
本発明の目的は処理後の感光要素と色素固定要素の剥離
が改良することにある。
本発明の目的は、色が鮮かでシャープな画像を得ること
ができる感光要素を提供することにある。
本発明の目的は、保存性の改良された感光要素を提供す
ることにある。
■ 発明の開示 このような目的は、下記の本発明によって達成される。
すなわち、本発明は、支持体上に少なくとも感光性ハロ
ゲン化銀、バインダーおよび色素供与性物質を含有する
感光要素に像様露光を与え、支持体上に色素固定層を有
する色素固定要素と密着させ、少量の水ならびに塩基お
よび/または塩基プレカーサーの存在下で加熱して現像
および転写を行う画像形成方法において、前記感光要素
と色素固定要素を密着させる際の両要素のなす角度を2
0°以上としたことを特徴とする画像形成方法である。
■ 発明の具体的構成 本発明の画像形成方法を、本発明の方法を実施するのに
用いる画像記録装置の一実施態様を示す第1図に例をと
って説明する。
この画像記録装置10では基台12上へマガジン14が
搭載されて熱現像感光要素16を収容している。 感光
要素16はマガジン14から引き出され、カッター18
で所定長さに切断された後に基台12内へ設置された露
光ドラム20の外周へ巻付けられ、露光ヘッド22で露
光された後に、スクレーバ24で剥離されて水塗布部2
6でその乳剤面へ画像形成用溶媒としての水が付与され
た後に密着部28へと送られる構成である。
またカセット30へ層状に収容された色素固定要素32
は密着部28において感光要素16と密着されて熱現像
/転写部34へと送られるようになっている。 熱現像
/転写部34の後流には剥離部36が設けられ、剥離部
36の後流では集積装置38へ感光要素16が送られ、
色素固定要素32は取出部4oへと送られるようになっ
ている。
次に密着部28について第2図に従い説明する。 密着
部28では熱現像/転写部34の人口部に挾持ローラ4
2,44が配置され、送られてきた感光要素16と色素
固定要素32とを密着して熱現像/転写部34へと送り
込む構成である。 このためこれらの挾持ローラ42゜
44は図示しないモータの駆動力を受けて矢印へ方向に
回転している。
この密着部では、まず送られてきた感光要素16と色素
固定要素32が当接し、ついでこれら両要素が挾持ロー
ラ42,44に挾持され密着されるが、本発明者らの発
見によれば、この感光要素16と色素固定要素32か当
接するときの両要素がなす角度(第2図および第3図に
αとして示した角度)が約20°未満では白抜けや班点
状のムラの発生が多発するが、約20°以上特に約30
°以ト180°未満、さらには30°〜90°にするこ
とによって自抜けや班点状のムラのない美しい画像が得
られる。 この原因は現在までのところ不明であり、感
光要素と色素固定要素を密着させる際に両要素を当接す
るときの角度の大小によって一]二記のような画質の変
化が生じることは全く予想外であった。 」二記の現象
は、本発明のように2つの要素を順次重ね合せた時に顕
著である。
本発明において加熱処理時に、感光要素および色素固定
要素と共存させる水はいわゆる“純水”に限らず、広く
慣習的に使わゎる意味での水を含む。 また純水とメタ
ノール、DMF、アセトン、ジイソブチルケトンなどの
低沸点溶媒との混合溶媒でもよい。 さらに、先述の画
像形成促進剤、カブリ防止剤、現像停止剤、親水性熱溶
剤等を含有させた液でもよい。
水を外部から供給する場合には、感光要素および/また
は色素固定要素に一定量を供給することが均一な画像を
得るためには必要であるが、後述するように膜の最大膨
潤量以下の少量の水を与える場合には要素表面における
ハジキ膜中への水の浸透のムラ等により画像ムラが生じ
やすい。 そのためその水に界面活性剤を含ませ要素表
面における水のひろがりを改良してもよい。
本発明で用いられる界面活性剤は、写真業界および一般
に湿潤剤、濡れ剤として知られている界面活性剤を用い
ることができる。 これらの界面活性剤は多数の公知文
献、たとえば界面活性剤便覧、界面活性剤科学シリーズ
(マーチン・ジェイ・シック編集、マーセル・デツカ−
社1967年) (5urfactant 5cien
ce 5eries(εdited by Marti
n J、 5chick、Marcel Dekker
Inc、1967))等に記載されている。 界面活性
剤には陽イオン性、陰イオン性、両性、非イオン性の区
別があるが後述の要件を満たすものであれば、すべて用
いることが可能である。
界面活性剤は2種以上を併用してもよい。
本発明で用いられる界面活性剤の量は界面活性剤の種類
によって異なるが水溶液の表面張力が40 dyne/
 cm以下になる添加量が望ましい。
本発明における水の量は、感光要素および色素固定要素
の全塗布膜の重量の少くとも0.1倍、好ましくはこの
塗布膜の重量の0.1倍ないしこの全塗布膜の最大膨潤
体積に相当する水の重量の範囲内であり、さらに好まし
くはこの全塗布膜の重量の0.1倍ないしこの全塗布膜
の最大膨潤体積に相当する水の重量からこの全塗布膜の
重量を差引いた量の範囲内である。
膨潤時の膜の状態は不安定であり、条件によっては局所
的ににじみを生ずるおそれがありこれを避けるには感光
要素と色素固定要素の全塗布膜の最大膨潤時の体積に相
当する水の量以下が好ましいのである。
具体的には1g〜50g/rn’、好ましくは2〜3s
g/rn’、さらに好ましくは3〜25g/ばである。
感光要素または色素固定要素に水を付与する方法として
は、例えば、特開昭58−55907号に記載されてい
るようなローラー塗布方法またはワイヤバー塗布方法、
特開昭59−181354号に記載されているような吸
水性部材を用いて色素固定要素に水を塗布する方法、特
開昭59−181346号に記載されているような熱現
像感光要素と色素固定要素との間にビードを形成させて
水を付与する方法、特開昭59−181348号に記載
されたごと〈撥水性ローラーと色素固定層との間にビー
ドを形成させて水を付与する方法、その他、ディップ方
式、エクストルージョン方式、細孔がらジェットとして
噴出させて付与する方法、ボッドを押しつぶす形式で付
与する方法等各種の方法を用いることができる。 水は
特開昭59−164551号に記載させているように範
囲内の量を予め測って与えてもよいし、充分に与えてお
き、後にローラー等によって圧力をかけて絞り出したり
、熱を加えて乾燥させて量を調整して用いることができ
る。
水を付与した後に感光要素と色素固定要素を重ね合せる
時には圧力をかけるのが好ましい。
部分的に重ね合せると、水溶性の成分、例えば錯形成化
合物の塩の不均一分布によると考えられる画像ムラが生
じやすい。
熱現像感光要素と色素固定要素とを重ね合わせ、密着さ
せる時の圧力は実施態様、使用する材料により異なるが
、0 、 1〜100 Kg/lrd好ましくは1〜5
0にg/liが適当である(例えば特開昭59−180
547号に記載)。
熱現像感光要素および色素固定要素に圧力をかける手段
は、対になったローラー間を通ず方法、平滑性のよい板
を用いプレスする方法等、各種の方法を用いることがで
きる。 また、圧力を加える時のローラーおよび板は室
温から熱現像工程における温度の範囲で加熱することが
できる。
本発明における加熱手段としては発熱体、熱板、アイロ
ン、熱ローラ−、赤外線などの輻射線、超音波、高周波
加熱などが利用できる。
本発明において、現像時の加熱手段として通電加熱を採
用する場合の透明または不透明の発熱要素は、抵抗発熱
体として従来公知の技術を利用して作ることができる。
抵抗発熱体としては、半導性を示す無機材料の薄膜を利
用する方法と導電性微粒子をバインダーに分散した有機
物薄膜を利用する方法とがある。 前者の方法に利用で
きる材料としては炭化ケイ素、ケイ化モリブデン、ラン
タンクロメイト、PTCサーミスタとして使われるチタ
ン酸バリウムセラミクス、酸化スズ、酸化亜鉛などがあ
り、公知の方法により透明または不透明の薄膜を作るこ
とができる。 後者の方法では金属微粒子、カーボンブ
ラック、グラファイトなどの導電性微粒子をゴム、合成
ポリマー、ゼラチン中に分散して所望の温度特性をもつ
抵抗体を作ることができる。 これらの抵抗体は感光要
素と直接接触していてもよいし、支持体、中間層などに
より隔てられていてもよい。
加熱処理温度は50℃以上、好ましくは60℃以−ト、
用いられる溶媒の沸点以下が好ましい。 たとえば溶媒
が水の場合は60℃以上、100℃以下が望ましい。
本発明の画像形成方法においては、画像露光後または画
像露光と同時に少量の水ならびに塩基および/または塩
基プレカーサーの存在下で加熱し、現像と同時に銀画像
に対応または逆対応する部分において生成した可動性色
素を色素固定層に移す。
このように少量の水と塩基および/または塩基プレカー
サーの存在下で加熱した場合には、可動性色素の生成な
いし放出反応が極めて速く進行し、かつ水が存在してい
るために可動性色素は色素固定層へ速やかに移動する。
 このようにして、この態様では色画像が短時間に得ら
れる。
本発明において用いられる塩基および/または塩基プレ
カーサーは感光要素にもまた色素固定要素を感光要素と
別個に設ける場合これを有する色素固定要素にも内蔵で
きる。 また、水に溶解させて供給することもできる。
本発明に用いられる塩基および/または塩基プレカーサ
ーの計は、広い範囲で用いることができる。 感光層お
よび/または色素固定層中に使用する場合には、塗布膜
を重量換算して各々50重量%以下で用いるのが適当で
あり、さらに好ましくは、0.01重量%から40重量
%の範囲が有用である。 また本発明における水に溶解
させて使用する場合には、0 、005mol/uない
し2 mol/f1.の濃度が好ましく、特に0 、0
5 mo1742ないし1 mol/uの濃度が好まし
い。 これらの添加量は直接piとは関係がない。 色
素固定要素などと重ねると5塩基等が他の層に移動した
りするからである。
塩基および/または塩基プレカーサーは保存性の点から
、感光要素に入れるより色素固定要素に添加した方が好
ましい。
本発明に用いられる塩基および/または塩基プレカーサ
ーは感光要素にもまた色素固定層を有する色素固定要素
にも内蔵できる。 また、本発明において使用される水
に溶解させた状態でも使用することもできる。
本発明の塩基としては、無機の塩基としてアルカリ金属
またはアルカリ土類金属の水酸化物、第2または第3リ
ン酸塩、ホウ酸塩、炭酸塩、キノリン酸塩、メタホウ酸
塩:アンモニウム水酸化物;4級アルキルアンモニウム
の水酸化物;その他の金属の水酸化物等が挙げられ、有
機の塩基としては脂肪族アミン類(トリアルキルアミン
類、ヒドロキシルアミン類、脂肪族ポリアミン類);芳
香族アミン類(N−アルキル置換芳香族アミン類、N−
ヒドロキシルアルキル置換芳香族アミン類およびビス(
p−(ジアルキルアミノ)フェニル)メタン類)、複素
環状アミン類、アミジン類、環状アミジン類、グアニジ
ン類、環状グアニジン類が挙げられ、特にpKaが8以
上のものが好ましい。
また上記の有機塩基と弱酸との塩、たとえば炭酸塩、重
炭酸塩、ホウ酸塩、第2および第3リン酸塩、キノリン
酸塩、酢酸塩、メタホウ酸塩なども好ましく用いられる
。 これら以外に特開昭5’J−218443号記載の
化合物も好ましく用いられる。
塩基プレカーサーとしては、加熱により脱炭酸して分解
する有機酸と塩基の塩、分子内求核置換反応、ロッセン
転位、ベックマン転位等の反応により分解してアミン類
を放出する化合物など、加熱により何らかの反応を起こ
して塩基を放出するものおよび電解や錯形成反応などに
より塩基を発生させる化合物が好ましく用いられる。 
前者の加熱により塩基を発生するタイプの好ましい塩基
プレカーサーとしては英国特許第998,949号等に
記載のトリクロロ酢酸の塩、米国特許第4,060,4
20号に記載のα−スルホニル酢酸の塩、特願昭58−
55700号に記載のプロピオール酸類の塩、米国特許
第4,088,496号に記載の2−カルボキシカルボ
キサミド誘導体、塩基成分に有機塩基の他にアルカリ金
属、アルカリ土類金属を用いた熱分解性酸との塩(特願
昭58−69597号)、ロッセン転位を利用した特願
昭58−43860号に記載のヒドロキサムカルバメー
ト類、加熱によりニトリルを生成する特願昭58−31
614号に記載のアルドキシムカルバメート類などが挙
げられる。 その他、英国特許第998,945号、米
国特許第3.220,846号、特開昭50−2262
5号、英国特許第2,079,480号等に記載の塩基
プレカーサーも有用である。
電解により塩基を発生させる化合物として次のものを挙
げることができる。
例えば、電解酸化を用いる方法の代表として各種脂肪酸
塩の電解を挙げることができる。
この反応によってアルカリ金属やグアニジン類、アミジ
ン類等の有機塩基の炭酸塩を極めて効率良く得ることか
できる。
また電解還元を用いる方法としてはニトロおよびニトロ
ソ化合物の還元によるアミン類の生成;ニトリル類の還
元によるアミン類の生成:ニトロ化合物、アゾ化合物、
アゾキシ化合物等の還元によるp−アミノフェノール類
、p−フェニレンジアミン類、ヒドラジン類の生成等を
挙げることができる。 p−アミノフェノール類、p−
フェニレンジアミン類、ヒドラジン類は塩基として用い
るだけでなく、それらを直接色画像形成物質として使用
することもできる。
また、種々の無機塩共存下での水の電解によりアルカリ
成分を生成させることももちろん利用できる。
本発明の画像形成方法においては、画像形成反応系に塩
基プレカーサーとして、水に難溶な塩基性金属化0合物
およびこの塩基性金属化合物を構成する金属イオンと、
水を媒体として錯形成反応し得る化合物(以後、錯形成
化合物という)を含有させ、水の存在下でこれらの2つ
の化合物の間の反応により反応系のpHを上昇させるの
が好ましい。
本発明における画像形成反応系とは、画像形成反応が起
こる領域を意味する。 具体的には、例えば、感光材料
の支持体上に存在する層、また写真要素に感光要素と色
素固定要素とが存在する場合はその両方の要素に属する
層が挙げられる。 そして、2つ以上の層が存在する場
合には、その全層でも一層でもよい。
本発明において、媒体として用いる水は、外から水を供
給する方法、予め水を含むカプセル等を画像形成反応系
に存在させ、加熱等によりカプセルを破壊して水を供給
する方法などにより、供給できる。
本発明に用いる水に難溶な塩基性金属化合物の例として
は、20℃の水に対する溶解度(水100g中に溶解す
る物質のグラム数)が0.5以下の炭酸塩、リン酸塩、
ケイ酸塩、ホウ酸塩、アルミン酸塩、水酸化物、酸化物
、および塩基性塩のようなこれらの化合物の複塩が挙げ
られる。
そして 弐  Tm xn で表わされるものが好ましい。
ここでTは遷移金属、例えばZn、Ni、Co、Fe、
Mn等を表わし、Xとしては水の中で後述する錯形成化
合物の説明に出てくるMの対イオンとなることができ、
かつアルカリ性を示すもの、例えば炭酸イオン、リン酸
イオン、ケイ酸イオン、ホウ酸イオン、アルミン酸イオ
ン、ヒドロキシイオン、酸素原子を表わす。 mとnは
、それぞれ、TとXの各々の原子価が均衡を保てるよう
な整数を表わす。
以下に好ましい具体例を列挙する。
炭酸カルシウム、炭酸バリウム、炭酸マグネシウム、炭
酸亜鉛、炭酸ストロンチウム、炭酸マグネシウムカルシ
ウム <CaMg(GO3) 2 ) 、酸化マグネシウム、
酸化亜鉛、酸化スズ、酸化コバルト、水酸化亜鉛、水酸
化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウ
ム、水酸化アンチモン、水酸化スズ、水酸化鉄、水酸化
ビスマス、水酸化マンガン、リン酸カルシウム、リン酸
マグネシウム、ホウ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム
、ケイ酸マグネシウム、アルミン酸亜鉛、アルミン酸カ
ルシウム、塩基性炭酸亜鉛(27,n(+ 3 ・3Z
n (O旧2 ・H2O)、塩基性炭酸マグネシウム(
3MgGO:+  ・Mg(OHh  ・3H20)、
塩基性炭酸ニッケル(Niに03 ・2Ni(OH) 
2 ) 、塩基性炭酸ビスマス(Bi 2 (CO3)
02  ・H20)、塩基性炭酸コバルト(2CoCO
3・3Co(OH) 2 ) 、酸化アルミニウムマグ
ネシウム これらの化合物の中で、着色していないものが特に好ま
しい。
本発明に用いる錯形成化合物は、前記水に難溶な塩基性
金属化合物を構成する金属イオンと、安定度定数がIl
ogKで1以上の値を示す錯塩を生成するものである。
これらの錯形成化合物については、例えばニーイー マ
ーチル、アール エム ス ミ ス(A、E、Mart
、ell 、R,M、Smi Lh)共著、“クリティ
カル スタビリテイ コンスタンッ(Critical
Stability Con5tants)、第1〜5
巻”、プレナムプレス(Plenum Press)に
詳述されている。
具体的にはアミノカルボン酸類、イミノジ酢酸およびそ
の誘導体、アニリンカルボン酸類、ピリジンカルボン酸
類、アミノリン酸類、カルボン酸類(モノ、ジ、トリ、
テトラカルボン酸およびさらにフォスフォノ、ヒドロキ
シ、オキソ、エステル、アミド、アルコキシ、メルカプ
ト、アルキルチオ、フォスフイノなどの置換基をもつ化
合物)、 ヒドロキサム酸類、ポリアクリレート類、ポリリン酸類
等のアルカリ金属、グアニジン類、アミジン類もしくは
4級アンモニウム塩等の塩が挙げられる。
好ましい具体例としては、ピコリン酸、2゜6−ピリジ
ンジカルボン酸、2,5−ピリジンジカルボン酸、4−
ジメチルアミノピリジン−2,6−ジカルボン酸、キノ
リン−2−カルボン酸、2−ピリジル酢酸、シュウ酸、
クエン酸、酒石酸、イソクエン酸、リンゴ酸、グルコン
酸、EDTA、NTA、CDTA、ヘキサメタリン酸、
トリポリリン酸、テトラリン酸、ポリアクリル酸、 HO2CCH20CI−12CH20(:82 C02
H。
HO2CCI(20CH2002H。
等のアルカリ金属塩、グアニジン類の塩、アミジン類の
塩、4級アンモニウム塩などが挙げられる。
なかでも、−CO2Mを少なくとも1つ有し、かつ環の
中に窒素原子を1つ有する芳香族複素環化合物が好まし
い。 環としては単環でも縮合環でもよく、例えばピリ
ジン環、キノリン環などが挙げられる。 そして、−C
O2Mが環に結合する位置は、N原子に対してα位であ
ることが特に好ましい。 Mはアルカリ金属、グアニジ
ン、アミジンおよび4級アンモニウムイオンのうちのい
ずれかである。
さらに好ましい化合物としては、下記式で表わされるも
のが挙げられる。
式 上記式において、Rは水素原子、アリール基、ハロゲン
原子、アルコキシ基、−co2M、ヒドロシキカルボニ
ル基、およびアミノ基、置換アミノ基、アルキル基等の
電子供与性基のうちのいずれかを表わす。 2つのRは
同一でも異なっていてもよい。
Zlと72は、それぞれRにおける定義と同じであり、
またZl と22は結合してピリジン環に縮合する環を
形成してもよい。
次に最も好ましい難溶性金属化合物と錯形成化合物との
組み合わせ例を列挙する(ここで、M■はアルカリ金属
イオン、置換もしくは非置換のグアニジニウムイオン、
アミジニウムイオンもしくは4級アンモニウムイオンを
表わす)。
塩基性炭酸マグネシウム− 塩基性炭酸亜鉛− 塩基性炭酸マグネシウム− 炭酸カルシウム− 酸化亜鉛− 炭酸カルシウム− 炭酸カルシウム− 酸化マグネシウム− 水酸化亜鉛− 113c  CH3 水酸化スズ− +13 CG+13 塩 炭酸カルシウム− 塩基性炭酸マグネシウム− 炭酸カルシウム− 塩基性炭酸亜鉛− これらの組合せのものは、単独でも、2組以上を併用し
ても使用できる。 また公知の塩基または塩基プレカー
サーと併用することができる。
ここで、本発明において反応系のpHを上昇させる機構
について、ピコリン酸カリウムと水酸化亜鉛の組合せを
例に挙げて説明する。
両者の反応は例えば次式で示される。
すなわち、水が媒体として存在するようになると、ピコ
リン酸イオンが亜鉛イオンと錯形成反応を起こして上記
式で示される反応か進行する結果、高いアルカリ性を呈
することになる。
この反応の進行は、生成する錯体の安定性に起因してい
るが、ピコリン酸イオン(LO)と亜鉛イオン(M■)
より生成するML、ML2 、ML3で表わされる錯体
の安定度数は下記の通り非常に大きなものであり、この
反応の進行をよく説明している。
ML    ML2   ML3 11ogK   5.30 9.62 12.92本発
明において水に難溶な塩基性金属化合物と錯形成化合物
は、現像処理までに反応が起こることを防止するため、
少なくとも別層に添加する必要がある。 たとえば、感
光要素と色素固定要素とが同一支持体にに積層されて構
成されるいわゆるモノシート材料では、」二記両者の添
加層の間に一層以上の層を介在させることが望ましい。
より好ましい形態は水に難溶な塩基性金属化合物と錯形
成化合物をそれぞれ別の支持体上の少なくとも一層に含
有させる形態である。
例えば、水に難溶な塩基性金属化合物は感光要素に、錯
形成化合物は色素固定要素に含有させることが好ましい
。 水に難溶な塩基性金属化合物を感光要素に添加する
場合、添加する層は乳剤層、中間層のいずれでもよい。
 また多層に分割して添加してもよいし、1層に集中さ
せて添加してもよい。 また、錯形成化合物は、関与さ
せる水の中に溶解して供給してもよい。 塩基性金属化
合物は特開昭59−174830号、同53−1027
33号等に記載の方法で調製された微粒子分散物として
含有するのが望ましく、その平均粒子サイズは50μ以
下、特に5層以丁が好ましい。
本発明において、水に難溶な塩基性金属化合物または錯
形成化合物を支持体上の層に含有する場合の添加■は、
化合物種、難溶性金属化合物の粒子サイズ、錯形成反応
速度等に依存するが、各々塗布膜を重量に換算して50
重量%以下で用いるのが適当であり、更に好ましくは0
.01重量%から40重量%の範囲か有用である。 ま
た錯形成化合物を関与させる水の中に溶解して供給させ
る場合には、0.005mol/1ないし5mol/u
の濃度が好ましく、特に0 、05mol/J2ないし
2mol/4の濃度が好ましい。 さらに本発明におい
て反応系の錯形成化合物の含有量は、難溶性金属化合物
の含有量に対しモル比で1/100倍ないし100倍、
特に1/10倍ないし20倍が好ましい。
本発明において、色画像を形成するための具体的な方法
は、熱現像によって生成又は放出した可動性色素を転写
させることである。 そのために、本発明では支持体上
に少なくとも感光性ハロゲン化銀、色素供与性物質、バ
インダーおよび必要に応じて有機銀塩や還元剤を有する
感光要素と、感光要素から拡散してくる可動性色素を受
けとめることのできる色素固定要素を用いる。
本発明に用いられる感光要素と色素固定要素とは2つの
支持体上に別個に塗設される形態と同一の支持体上に塗
設される形態のどちらの形態もとりつる。
感光層と色素固定層とが別個の支持体上に形成される形
態には大別して2つあり、一方は剥離型であり他方は剥
離不要型である。 剥離型の場合には画像露光後または
加熱現像後、感光要素の塗布面と色素固定要素の塗布面
とを重ね合わせ、転写画像形成後は速やかに感光要素を
色素固定要素から剥離する。
最終画像が反射型であるか透過型であるかによって、色
素固定要素の支持体は不透明支持体か透明支持体かを選
択できる。 また必要に応じて白色反射層を塗設しても
よい。 後者の剥離不要型の場合には感光要素中の感光
層と色素固定要素中の色素固定層との間に白色反射層が
介在することが必要であり、この白色反射層は感光要素
1色素固定要素のいずれに塗設されていてもよい。 色
素固定要素の支持体は透明支持体であることが必要であ
る。
感光要素と色素固定要素とが同一の支持体に塗設される
形態の代表的なものは、転写画像の形成後、感光要素を
受像要素から剥離する必要のない形態である。 この場
合には、透明または不透明の支持体上に感光層、色素固
定層と白色反射層とが積層される。 好ましい態様とし
ては、例えば、透明支持体/感光層/白色反射層/色素
固定層、透明支持体/色素固定層/白色反射層/感光層
などを挙げることがてきる。
感光要素と色素固定要素とが同一の支持体」二に塗設さ
れる別の代表的形態には、例えば特開昭56−6784
0号、カナダ特許第674゜082号、米国特許第3,
730,718号に記載されているような、感光要素の
一部または全部を色素固定要素から剥離する形態があり
、適当な位置に剥離層が塗設されているものを挙げるこ
とができる。
イエロー、マゼンタ、シアンの3原色を用いて、色度図
内の広範囲の色を得るために、本発明に用いられる感光
要素は、少なくとも3層のそれぞれ異なるスペクトル領
域に感光性を持つハロゲン化銀乳剤層を有する必要があ
る。
互いに異なるスペクトル領域に感光性を持つ少なくとも
3つの感光性ハロゲン化銀乳剤層の代表的な組合せとし
ては、青感性乳剤層、緑感性乳剤層および赤感性乳剤層
の組合せ、緑感性乳剤層、赤感性乳剤層および赤外光感
光性乳剤層の組合せ、青感性乳剤層、緑感性乳剤層およ
び赤外光感光性乳剤層の組合せ、青感性乳剤層、赤感性
乳剤層および赤外光感光性乳剤層の組合せなどがある。
 なお、赤外光感光性乳剤層とは700 nm以上、特
に740 r+m以上の光に対して感光性を持つ乳剤層
をいう。
本発明に用いられる感光材料は、必要に応じて同一のス
ペクトル領域に感光性を持つ乳剤層を乳剤の感度によっ
て二層以上に分けて有していてもよい。
上記の各乳剤層および/または各乳剤層におのおの隣接
する非感光性の親水性コロイド層は、イエローの親水性
色素を放出または形成する色素供与性物質、マゼンタの
親水性色素を放出または形成する色素供与性物質および
シアンの親水性色素を放出または形成する色素供与性物
質のいずれか1種をそれぞれ含有する必要がある。 言
い換えれば、それぞれの乳剤層および/または乳剤層に
おのおの隣接する非感光性の親水性コロイド層には、そ
れぞれ異なる色相の親水性色素を放出または形成する色
素供与性物質を含有させる必要がある。 所望に応じて
同一色相の色素供与性物質を2種以上混合して用いても
良い。 特に色素供与性物質が初めから着色している場
合には、色素供与性物質をこの乳剤層とは別の層に含有
させると有利である。 本発明に用いられる感光材料に
は前記の層の他に必要に応じて保護層、中間層、ハレー
ション防止層、帯電防止層、カール防止層、剥離層、マ
ット剤層などの補助層を設けることができる。
特に、保護層(pc)には、接着防止のために有機、無
機のマット剤を含ませるのが通常である。 また、この
保護層には媒染剤、UV吸収剤等を含ませてもよい。 
保護層および中間層はそれぞれ2層以上から構成されて
いてもよい。
また中間層には、混色防止のための還元剤、UV吸収剤
、TiO2などの白色顔料を含ませてもよい。 白色顔
料は感度を上昇させる目的で中間層のみならず乳剤層に
添加してもよい。
ハロゲン化銀乳剤に前記のような各感色性を付与するた
めには各ハロゲン化銀乳剤を公知の増感色素により所望
の分光感度を得るように色素増感すればよい。
一方、本発明に用いる色素固定要素は、熱現像により生
成または放出された色素を受容する層を少なくとも一層
有する。 この色素受容層は媒染剤含有層であってもよ
いし、特開昭57−179840号、同57−1867
44号、同57−198458号等に記述されている色
素受容性のポリマーから構成されていてもよい。
好ましくは色素固定要素は少くとも一層以上の層から成
り、媒染剤、バインダー、塩基又は塩基プレカーサーを
含む。
画像の保存時の安定性を増す目的で各種の化合物、たと
えば酸化防止剤、紫外線吸収剤、金属錯体などを単独あ
るいはそれぞれを併用しても、別種の化合物を組み合せ
て用いてもよい。
また白色度の改良のために特願昭59−248351号
記載の蛍光増白剤を用いたり、酸化チタンなどの白色顔
料の添加量を調節することも有効である。
他の添加剤として硬膜剤、塗布助剤、帯電防止、接着防
止などの目的で界面活性剤、カブリ防止剤、マット剤、
スベリ剤、塩基又は塩基プレカーサーの析出防止を目的
とした親水性ポリマー高吸水性ポリマーなどを用いるこ
とができる。
色素固定要素は1層により構成されていてもよいし、2
層以上から構成されていてもよい。
特に媒染剤を有する層の上部に保護層を設け、画像の機
械操作に対する物理強度を改良するのが好ましい。 保
護層にはマット剤、スベリ剤などの他に各種の添加剤を
用いることができる。
色素固定要素が感光要素とは独立した支持体上に塗設さ
れる場合にはカーリング調節用のバック層を設けるのが
有利である。
本発明の感光材料に使用し得るハロゲン化銀は塩化銀、
臭化銀或いは塩臭化銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀のいづれ
でも良い。 粒子内のハロゲン組成が均一であっても良
く、表面と内部で組成の異なった多重構造であってもよ
い(特開昭57−154232号、同58−10853
3号、同59−48755号、同59−52237号、
米国特許第4,433,048号及び欧州特許第100
,984号)。
コア/シェル乳剤を調製する場合は、まずコア粒子を形
成させ、その後そのままシェル部分の形成を行なフても
よいし、コア粒子に用いる乳剤を脱塩のために水洗した
後シェル部分の形成を行なってもよい。 コア粒子を形
成させた後シェルを形成する方法については特開昭60
−143331号、特願昭60−56569号に詳細に
述べられている。
本発明に使用するハロゲン化銀の粒子形状には制限はな
く、立方体、八面体、−四面体、球状、板状、じゃがい
も型、不規則多面体、平板状〔粒子の厚みがO,EBs
+以下は、径が少なくとも0.6戸で、平均アスペクト
比が5以上の平板粒子(米国特許第4,414,310
号、同第4,435,499号、西独公開特許(OLS
)第3,241,646A1.米国特許第4.386,
156号、同第4,399,215号、同第4,400
,463号、同第4゜435.501号等)〕等のいず
れもが使用できる。
エピタキシャル接合型のハロゲン化銀粒子も使用するこ
とができる(特開昭56−16124号、米国特許第4
,094,684号)。
本発明では、粒子サイズ分布が均一に近い単分散乳剤(
特開昭57−178235号、同58−100846号
、同58−14829号、国際公開83102338A
1号、欧州特許第64,412A3および同第83.3
77A1等)も多分散乳剤も使用し得る。
粒子形状、ハロゲン組成、粒子サイズ、粒子サイズ分布
などが異なった2種以上のハロゲン化銀を併用してもよ
い。 粒子サイズの異なる2種以上の単分散乳剤を混合
して、階調を調節することもできる。
本発明で使用されるハロゲン化銀の粒子サイズは平均粒
径が0.1μから10μのものが好ましく、0.1μか
ら4μのものはさらに好ましい。
本発明で使用するハロゲン化銀乳剤は、主として潜像が
粒子表面に形成される表面潜像型であっても、粒子内部
に形成される内部潜像型であってもよい。 内部潜像型
乳剤と造核剤とを組合わせた直接反転乳剤を使用するこ
ともできる。 この目的に適した内部潜像型乳剤は米国
特許第2,592,250号、同3,761゜276号
、特公昭58−3534号および特開昭57−1366
41号などに記載されている。 本発明において組合わ
せるのに好ましい造核剤は、 米国特許第3,227,552号、 同4,245,037号、 同4,255,511号、 同4,266.013号、 同4,276.364号および 0L32,635,316号等に記載されている。
また特願昭60−033462号、同59−25374
5号、同59−233767号、同59−234476
号、同59−270399号、特開昭60−25853
5号、同6〇−195541号、同60−192937
号、同60−125839号、同59−182446号
、同60−263927号記載の乳剤も本発明の乳剤と
して好ましく用いられる。
さらに特願昭60−72709号、同6〇−18019
9号、同60−168545号、同60−171114
号に記載されている乳剤も本発明の乳剤として好ましく
用いられる。
本発明に用いられる写真乳剤はピー グラフキデ(P、
GIafkides)著、シミー エ フィシツク 7
オトグラフイツク(Chimie et、 Physi
quePhotographique)  (ポール 
モンテル(PaulMontel)社刊、1967年)
〕、シミーエフデュフ4 ン(G、F、Duffin)
著、フォトグラフィック エマルジョン ケミストリー
(Photographic Emulsion にt
+en+1stry)  (ザフォーカル プレス(T
he Focal Press)社刊、1966年)、
グイ エル ツェリクマン他(v、11.Zelikm
an et al)著、メーキング アンドコーティン
グ フォトグラフィック エマルジEl ン(Maki
ng and Coat、ingPhotograph
icEmulsion) (ザ フォーカル プレス(
TheFocal Press)社刊、1964年)な
どに記載された方法を用いて調製することができる。
すなわち酸性法、中性法、アンモニア法のいづれでもよ
く、また可溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩を反応させる形
式としては片側混合法、同時混合法、それらの組合わせ
のいずれを用いてもよい。
粒子を銀イオン過剰の下において形成させる方法(いわ
ゆる逆混合法)を用いることもできる。 同時混合法の
一つの形式としてハロゲン化銀の生成される液相中のl
)Agを一定に保つ方法、いわゆるコンドロールド・ダ
ブルジェット法を用いることも出来る。
また、粒子成長を速めるため、添加する銀塩およびハロ
ゲン塩の添加濃度、添加量または添加速度を上昇させて
もよい(特開昭55−142329号、同55−158
124号、米国特許第3.650,757号等)。
粒子形成中または粒子形成後にハロゲン化銀粒子表面を
難溶性のハロゲン化銀粒子を形成するハロゲンで置換し
てもよい。
さらに反応液の攪拌方法は公知のいづれの攪拌法でも良
い。 またハロゲン化銀粒子形成中の反応液の温度、p
l+はどのように設定しても良い。
本発明で使用するハロゲン化銀粒子の形成段階において
、ハロゲン化銀溶剤としてアンモニア、特公昭47−1
1386号記載の有機チオエーテル誘導体または特開昭
53−144319号に記載されている含硫黄化合物な
どを用いることができる。
粒子形成または物理熟成の過程において、カドミウム塩
、亜鉛塩、鉛塩、タリウム塩などを共存させてもよい。
さらに、高照度不軌、低照度不軌を改良する目的で塩化
イリジウム(m、rv)、ヘキサクロロイリジウム酸ア
ンモニウムなどの水溶性イリジウム塩、あるいは塩化ロ
ジウムなどの水溶性ロジウム塩を用いることができる。
本発明で使用するハロゲン化銀粒子の形成段階において
特公昭46−7781号、特開昭60−222842号
、特開昭60−122935号に記載されているような
含窒素化合物を添加することもできる。
乳剤は沈殿形成後あるいは物理熟成後に通常可溶性塩類
を除去されるが、そのための手段としては古くから知ら
れたゼラチンをゲル化させて行うターデル水洗法を用い
てもよく、また多価アニオンより成る無機塩類、たとえ
ば硫酸ナトリウム、アニオン性界面活性剤、アニオン性
ポリマー(たとえばポリスチレンスルボン酸)、あるい
はゼラチン誘導体(たとえば脂肪族アシル化ゼラヂン、
芳香族アシル化ゼラチン、芳香族カルバモイル化ゼラチ
ンなど)を利用した沈降法(フロキュレーション)を用
いてもよい。 可溶性塩類除去の過程は省略してもよい
本発明の乳剤の調製時に用いられる保護コロイドとして
およびその他の親水性コロイドのバインダーとしては、
ゼラチンを用いるのが有利であるが、それ以外の親水性
コロイドも用いることができる。
たとえばゼラチン誘導体、ゼラチンと他の高分子とのグ
ラフトポリマー5アルブミン、カゼイン等の蛋白質:ヒ
ドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、セルロース硫酸エステル類等のようなセルロース誘
導体、アルギン酸ソーダ、澱粉誘導体などの糖誘導体;
ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール部分アセ
タール、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリアクリル酸
、ポリメタクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリビニル
イミダゾール、ポリビニルピラゾール等の単一あるいは
共重合体のような多種の合成親水性高分子物質を用いる
ことができる。
ゼラチンとしては石灰処理ゼラチンのほか、酸処理ゼラ
チンやプリテン ソサイヤティ オブ ザ サイエンテ
ィフィック フォトグラフィ オブ ジャパン(Ilu
ll、Soc、Sci、Phot。
Japan ) 、ナンバー(No、)  16、ピー
(P)30 (1966)に記載されたような酸素処理
ゼラチンを用いてもよく、また、ゼラチンの加水分解物
や酵素分解物も用いることができる。
本発明に用いられる写真乳剤は、化学増感される。 化
学増感のためには、例えばエイチフリーザー(H,Fr
1eser)ディー グルントラーゲン デア フォト
グラフイツシエン ブロツェッセ ミツト ジルバーハ
ロゲニデン(DieGrundlagen  der 
 Photographishen  Prozess
emiL Sjlderhalogeniden)  
(アカデミッシェフェアラーグスゲゼルシャフト(Ak
ademischeVerlagsgesellsch
aft)、1968年刊〕675〜734頁に記載の硫
黄増感法、還元増感法、セレン増感法、貴金属増感法な
どを単独または組合わせて用いることができる。
例えば硫黄増感においては、硫黄増感剤すなわち、活性
ゼラチンや銀と反応して得る硫黄を含む化合物としては
、例えば、チオ硫酸塩、アリルチオカルバミド、チオ尿
素、アリルイソチアシアナート、シスチン、p−)ルエ
ンチオスルホン酸塩、ローダン、メルカプト化合物類な
どが用いられる。 その他、米国特許第1゜574.9
44号、同第2,410,689号、同第2,278,
947号、同第2゜728.668号、同第3,656
,955号等に記載されたものも用いることができる。
5 に れら、硫黄増感剤の添加量は、種々の条件の下で相当の
範囲にわたって変化するが、通常、銀1千ルに対して1
0−7〜10−2モル程度が好ましい。
金増感においては、金増感剤としては、金の酸化数が+
1価でも+3価でもよく、具体的には、塩化金酸塩、カ
リウムクロロオーレート、オーリックトリクロライド、
カリウムオーリックチオシアネート、カリウムヨードオ
ーレート、テトラシアノオーソックアシドなどが用いら
れる。
これらの金増感剤の添加量は、種々の条件下で相当の範
囲にわたって変化するが、通常は銀1モルに対して10
−9〜1o−2モル程度が好ましい。
本発明においては、セレン増感も用いることができるが
、セレン増感剤は、アリルイソセレノシアネートのよう
な脂肪族インセレノシアネート類、セレノ尿素類、セレ
ノケトン類、セレノアミド類、セレノカルボン酸類およ
びエスチル類、セレノフォスフェート類、ジエチルセレ
ナイト、ジエチルセレナイト等のセレナイド類などを用
いることができ、それらの具体例は、米国特許第1,5
74,944号、同第1.602,592号、同第1,
623,499号明細書に記載されている。
セレン増感剤の添加量は広い範囲から選ばれるが、通常
は銀1モル当り10−7〜10−tモルが好ましい。
上記の硫黄増感、金増感、セレン増感の他、還元性物質
(例えば、第一すず塩、アミン類、とドラジン誘導体、
ホルムアミジンスルフィン酸、シラン化合物)を用いる
還元増感法;貴金属化合物(例えば、全錯塩のほかPt
、Ir、Pdなどの周期律表■族の金属の錯塩)を用い
る貴金属増感法などを併用することもできる。
還元増感法については米国特許第2,983.609号
、同第2,419,974号、同第4,054,458
号等、貴金属増感法については米国特許第2,399,
083号、同第2.448,060号、英国特許第61
8゜061号等の各明細書に記載されている。
また、増感剤の組合せとしては金・硫黄増感、金・セレ
ン増感が代表的であるが、その他の組合せも可能である
。 金・硫黄増感に際しては、両者の増感剤の使用比率
は熟成条件等によって変化するが、通常、金増感剤1モ
ルに対して硫黄増感剤を1〜1000モル程度用いられ
る。
金・セレン増感に際しては、通常金増感剤1モルに対し
てセレン増感剤を1〜1000モル程度用いるのが好ま
しい。
金・硫黄増感または金・セレン増感において金増感剤の
添加時期は、硫黄増感剤またはセレン増感剤と同時でも
、硫黄またはセレン増感中でも終了後でもよい。
本発明において用いるのに特に好ましい化学増感は硫黄
増感または金・硫黄増感である。
本発明において、これらの化学増感剤は常法によって、
ハロゲン化銀写真乳剤に添加される。 すなわち水溶性
の化合物は水溶液として、有機溶剤溶解性の化合物は水
と混合し易い有機溶剤、たとえばメタノール、エタノー
ルなどの溶液として添加する。
また化学増感時のpH1p/ig 、温度等の条件に特
に制限はないが、pH値としては4〜9、特に5〜8が
好ましく、pAg値としては5〜11、特に7〜10に
保つのが好ましい。 また、温度としては、40〜90
℃、特に45〜75℃が好ましい。
さらにこれらの化学増感を含窒素複素環化合物の存在下
で行なうことも当業界では良く知られている(英国特許
第1315755号、特開昭50−63914号、特開
昭51−77223号、特開昭58−126526号、
特開昭58−215644号)。
また特公昭39−22067号、同39−22068号
で述べられているようなアセチレン化合物の存在下で化
学増感を行なうこともカブリの低いハロゲン化銀乳剤を
得るのに有用である。
本発明に用いられる写真乳剤には、感光材料の製造工程
、保存中あるいは写真処理中のカブリを防止し、あるい
は写真性能を安定化させる目的で、種々の化合物を含有
させることができる。 すなわちアゾール類、例えばベ
ンゾチアゾリウム塩、ニトロイミダゾール類、ニトロベ
ンズイミダゾール類、クロロベンズイミダゾール類、ブ
ロモベンズイミダゾール類、メルカプトチアゾール類、
メルカプトベンゾチアゾール類、メルカプトベンズイミ
ダゾール類、メルカプトチアジアゾール類、アミノトリ
アゾール類、ベンゾトリアゾール類、ニトロベンゾトリ
アゾール類、メルカプトテトラゾール類(特に1−フェ
ニル−5−メルカプトテトラゾール)など;メルカプト
ピリミジン類:メルカブトトリアジン類:たとえばオキ
サドリンチオンのようなチオケト化合物ニアザインデン
類、たとえばトリアザインデン類、テトラアザインデン
類(特に4−ヒドロキシ置換(1,3,3a。
7)テトラアザインデン類)、ペンタアザインデン類な
ど;ベンゼンチオスルフォン酸、ベンゼンスルフィン酸
、ベンゼンスルフオン酸アミド等のようなカブリ防止剤
または安定剤として知られた、多くの化合物を加えるこ
とができる。 たとえば米国特許3,954,474号
、同3,982,947号、特公昭52−28660号
等に記載されたものを用いることができる。 さらに特
公昭39−22067号、同3’J−22068号記載
のアセチレン化合物もカブリ防止剤として有用である。
 アセチレン化合物のさらに具体的な例は特願昭59−
193468号を参考にすることができる。
本発明の写真感光材料の写真乳剤層には感度上昇、コン
トラスト上昇、または現像促進の目的で、たとえばポリ
アルキレンオキシドまたはそのエーテル、エステル、ア
ミンなどの誘導体、チオエーテル化合物、チオモルフォ
リン類、四級アンモニウム塩化化合物、ウレタン誘導体
、尿素誘導体、イミダゾール誘導体、3−ピラゾリドン
類等を含んでもよい。 たとえば米国特許2,400,
532号、同2,423.549号、同2,716,0
62号、同3.617,280号、同3,772,02
1号、同3,808,003号、英国特許1゜488.
991号に記載されたものを用いることができる。
本発明の乳剤を用いて感光材料を形成する場合に異なっ
た乳剤を混合して感色層を形成することも可能であるし
、感色性が同じ異なった乳剤を別層に塗布して同一感色
層を多層構成として感光材料を形成することも可能であ
る。
本発明に用いられるハロゲン化銀は、メヂン色素類その
他によって分光増感されていてもよい。 用いられる色
素には、シアニン色素、メロシアニン色素、複合シアニ
ン色素、複合メロシアニン色素、ホロポーラ−シアニン
色素、ヘミシアニン色素、スチリル色素およびヘミオキ
ソノール色素が包含される。 特に有用な色素は、シア
ニン色素、メロシアニン色素、および複合メロシアニン
色素に属する色素である。
これらの色素類には、塩基性異節環核としてシアニン色
素類に通常利用される核のいずれをも適用できる。 す
なわち、ビロリン核、オキサゾリン核、チアゾール核、
セレナゾール核、イミダゾール核、テトラゾール核、ピ
リジン核等;これらの核に脂環式炭化水素環が融合した
核;およびこれらの核に芳香族炭化水素環が融合した核
、すなわち、インドレニン核、ベンズインドレニン核、
インドール核、ベンズオキサドール核、ナフトオキサゾ
ール核、ベンゾチアゾール核、ナフトチアゾール核、ベ
ンゾセレナゾール核、ベンズイミダゾール核、キノリン
核などが適用できる。 これらの核は炭素原子上に置換
されていてもよい。
メロシアニン色素または複合メロシアニン色素にはケト
メチレン構造を有する核として、ピラゾリン−5−オン
核、チオヒダントイン核、2−チオオキサゾリジン−2
,4−ジオン核、チアゾリジン−2,4−ジオン核、ロ
ーダニン核、チオバルビツーツ酸根なと95〜6員異節
環核を適用することができる。
具体的には、特開昭59−180550号、同60−1
70335号、リサーチ・ディスクロージャー誌197
8年6月号12〜13頁(RD−17029)に記載さ
れている。 また熱脱色性の色素としては特開昭60−
111239号、特願昭60−172967号に記載の
ものが挙げられる。
これらの増感色素は単独に用いてもよいが、それらの組
み合せを用いてもよく、増感色素の組み合せは特に、強
色増感の目的でしばしば用いられる。
増感色素とともに、それ自身分光増感作用をもたない色
素あるいは可視光を実質的に吸収しない物質であって、
強色増感を示す物質を乳剤中に含んでもよい。 例えば
、含窒素異節環基で置換されたアミノスチリル化合物(
例えば米国特許第2,933,390号、同第3,63
5.721号等に記載のもの)、芳香族有機酸ホルムア
ルデヒド縮合物(例えば米国特許第3,743,510
号等に記載のもの)、カドミウム塩、アザインデン化合
物などを含んでもよい。 米国特許第3,615.61
3号、同第3,615,641号、同第3,617゜2
95号、同第3,635,721号に記載の組み合せは
特に有用である。
これらの増感色素をハロゲン化銀写真乳剤中に含有させ
るには、それらを直接乳剤中に分散してもよいし、ある
いはそれらを水、メタノール、エタノール、アセトン、
メチルセロソルブなどの溶媒の単独もしくは混合溶媒に
溶解して乳剤へ添加してもよい。 またそれらをフェノ
キシエタノール等の実質上水と不混和性の溶媒に溶解し
た後、水または親木コロイドに分散し、この分散物を乳
剤中に添加してもよい。
さらにそれらの増感色素を色素供与性化合物等の親油性
化合物と混合して同時に添加することもできる。 また
、それらの増感色素を溶解する際には組み合せて用いる
増感色素を別々に溶解してもよいし、また混合したもの
を溶解してもよい。 また乳剤中に添加する場合にも混
合体として同時に添加してもよいし、別々に添加しても
よいし、他の添加物と同時に添加してもよい。 乳剤中
に添加する時期は化学熟成時もしくはその前後でもよい
し、米国特許第4゜183.756号、同第4,225
,666号に従ってハロゲン化銀粒子の核形成前後でも
よい。
添加量は一般にハロゲン化銀1モル当たり10−8ない
し10−2モル程度である。
本発明においては、感光性ハロゲン化銀と共に、光に対
して比較的安定な有機銀塩を酸化剤として併用すること
もできる。 この場合、感光性ハロゲン化銀と有機銀塩
とは接触状態もしくは接近した距離にあることが必要で
ある。
このような有機金属塩の中、有機銀塩は、特に好ましく
用いられる。
このような有機金属塩は、熱現像感光材料を50℃以上
、好ましくは60℃以上の温度に加熱して現像する場合
に有効である。
上記の有機銀塩酸化剤を形成するのに使用し得る有機化
合物としては、脂肪族もしくは芳香族のカルボン酸、メ
ルカプト基もしくはα−水素を有するチオカルボニル基
含有化合物、およびイミノ基含有化合物などが挙げられ
る。
脂肪族カルボン酸の銀塩としては、ベヘン酸、ステアリ
ン酸、オレイン酸、ラウリン酸、カプリン酸、ミリスチ
ン酸、バルミチン酸、マレイン酸、フマール酸、酒石酸
、フロイン酸、リノール酸、リルン酸、アジピン酸、セ
バシン酸、こはく酸、酢酸、酪酸、プロピオール酸また
は樟脳酸から誘導される銀塩が典型例として挙げられる
。 これらの脂肪酸のハロゲン原子もしくは水素基置換
体、またはチオエーテル基を有する脂肪族カルボン酸な
どから誘導される銀塩もまた使用することができる。
芳香族カルボン酸およびその他のカルボキシル基含有化
合物の銀塩としては、安息香酸、3.5−ジヒドロキシ
安息香酸、0−lm−もしくはp−メチル安息香酸、2
,4−ジクロル安息香酸、アセトアミド安息香酸、p−
フェニル安息香酸、没食子酸、タンニン酸、フタル酸、
テレフタル酸、サルチル酸、フェニル酢酸、ピロメリッ
ト酸または3−カルボキシメチル−4−メチル−4−チ
アゾリン−2−チオンなどから誘導される銀塩が代表例
として挙げられる。 メルカプトもしくはチオカルボニ
ル基を有する化合物の銀塩としては、3−メルカプト−
4−フェニル−鳳2.4−1−ルアゾール、2−メルカ
プトベンゾイミダゾール、2−メルカプト−5−アミノ
チアジアゾール、2−メルカプトベンゾチアゾール、S
−アルキルチオグリコール酸(アルキル基の炭素数12
ないし22)、ジチオ酢酸などのジチオカルボン酸類、
チオステアロアミドなどチオアミド類、5−カルボキシ
−1−メチル−2−フェニル−4−チオピリジン、メル
カプトトリアジン、2−メルカプトベンゾオキサゾール
、メルカプトオキサジアゾールまたは3−アミノ−5−
ベンジルチオー1.2.4−トリアゾールなど米国特許
第4,123,274号記載のメルカプト化合物などか
ら誘導される銀塩が挙げられる。
イミノ基を有する化合物の銀塩としては、特公昭44−
30270号または同45−18416号記載のベンゾ
トリアゾールもしくはその誘導体、例えばベンゾトリア
ゾール、メチルベンゾトリアゾールなどアルキル置換ベ
ンゾトリアゾール類、5−クロロベンゾトリアゾールな
どハロゲン置換ベンゾトリアゾール類、ブチルカルボイ
ミドベンゾトリアゾールなどカルボイミドベンゾトリア
ゾール類、特開昭58−118639号記載のニトロベ
ンゾトリアゾール類、特開昭58−118638号記載
のスルホベンゾトリアゾール、カルボキシヘンシトリア
ゾールもしくはその塩、またはヒドロキシベンゾトリア
ゾールなど、米国特許第4,220゜709号記載の1
.2.4−1リアゾールやIH−テトラゾール、カルバ
ゾール、サッカリン、イミダゾールおよびその誘導体な
どから誘導される銀塩が代表例として挙げられる。
またRD17029 (1978年6月)に記載されて
いる銀塩やステアリン酸銅なとの銀塩以外の有機金属塩
、特願昭58−221535号記載のフェニルプロピオ
ール酸などアルキル基を有するカルボン酸の銀塩も本発
明で使用することができる。
さらに特願昭60−90089号記載のアセチレン銀、
特願昭60−238300号記載のピラゾロアゾール銀
も用いることができる。
以上の有機銀塩は、感光性ハロゲン化銀1モルあたり、
0.01ないし10モル、好ましくは0.01ないし1
モルを併用することができる。 感光性ハロゲン化銀と
有機銀塩の塗布量合計は50mgないし10g/rn’
か適当である。
次に色素供与性物質について説明する。
本発明に使用することのできる色素供与性物質の例とし
て、まず、現像薬と反応しつるカプラーを挙げることが
できる。 このカプラーを利用する方式は、銀塩と現像
薬との酸化還元反応によって生じた現像薬の酸化体がカ
プラーと反応して色素を形成するものであり、多数の文
献に記載されている。 このカプラーは4当量カプラー
でも、2当量カプラーでもよい。 また、耐拡散基を脱
離基に持ち、現像薬の酸化体との反応により拡散性色素
を生成する2当量カプラーも好ましい。 現像薬および
カプラーの具体例はジェームズ著「ザ セオリー オブ
ザ フォトグラフィック プロセス」第4版(T 、 
H、、+ a m e s著、The theory 
 of  thephotographic  Pro
cess”)291〜334頁、特開昭58−1235
33号、同58−149046号、同58−14904
7号、同59−111148号、同59−124399
号、同59−174835号、同59−231539号
、同59−231540号、同60−2950号、同6
0−2951号、同6〇−14242号、同60−23
474号、[司60−66249号等に詳しく記載され
ている。
また、有機銀塩と色素を結合した色素銀化合物も色素供
与性物質の例に挙げることができる。 色素銀化合物の
具体例はリサーチ・ディスクロージャー誌1978年5
月号、54〜58頁(RD−16966)等に記載され
ている。
また、熱現像銀色素漂白法に用いられるアゾ色素も色素
供与性物質の例に挙げることがてきる。 アゾ色素の具
体例および漂白の方法は米国特許第4,235,957
号、リサーチ・ディスクロジャー誌、1976年4月号
、30〜32頁(RD−14433)等に記載されてい
る。
また、米国特許第3,985,565号、同第4,02
2,617号等に記載されているロイコ色素も色素供与
性物質の例に挙げることができる。
また、別の色素供与性物質の例として、画像状に拡散性
色素を放出乃至拡散する機能を持つ化合物を挙げること
ができる。
この型の化合物は次の一般式(Ll)で表わすことがで
きる。
(Dye−X)n−Y   (LI) Dyeは色素基または色素前駆体基を表わし、Xは単な
る結合または連結基を表わし、Yは画像状に潜像を有す
る感光性銀塩に対応または逆対応して(Dye−X)n
−Yで表わされる化合物の拡散性に差を生じさせるか、
または、Dyeを放出し、放出されたDyeと(Dye
−X)n−Yとの間に拡散性において差を生じさせるよ
うな性質を有する基を表わし、nは1または2を表わし
、nが2の時、2つのDye−Xは同一でも異なってい
てもよい。
一般式(Ll)で表わされる色素供与性物質の具体例と
しては、例えば、ハイドロキノン系現像薬と色素成分を
連結した色素現像薬が、米国特許第3,134,764
号、 同  第3,362,819号、 同  第3,597,200号、 同  第3,544,545号、 同  第3,482,972号 等に記載されている。 また、分子内求核置換反応によ
り拡散性色素を放出させる物質が、特開昭51−63,
618号等に、イソオキサシロン環の分子内巻き換え反
応により拡散性色素を放出させる物質が、特開昭49−
111,628号等に記載さねている。 これらの方式
はいずれも現像の起こらなかった部分で拡散性色素が放
出または拡散する方式であり、現像の起こったところで
は色素は放出も拡散もしない。
また、別の方式としては、色素放出性化合物を色素放出
能力のない酸化体型にして還元剤もしくはその前駆体と
共存させ、現像後、酸化されずに残った還元剤により還
元して拡散性色素を放出させる方式も考案されており、
そこに用いられる色素共存性物質の具体例が、 特開昭53−110,827号、 同  54−130. 927号、 同  56−164. 342号、 同  53−  35,533号 に記載されている。
一方、現像の起こった部分で拡散性色素を放出させる物
質として、拡散性色素を脱離基に持つカプラーと現像薬
の酸化体との反応により拡散性色素を放出させる物質が
、 英国特許第1,330.524号、 特公昭48−39,165号、 米国特許第3,443,940号 等に記載されている。
また、これらのカラー現像薬を用いる方式では現像薬の
酸化分解物による画像の汚染が深刻な問題となるため、
この問題を改良する目的で、現像薬を必要としない、そ
れ自身か還元性を持つ色素放出性化合物も考案されてい
る。
その代表例は例えば、米国特許第3,928゜312号
、同第4,053,312号、同第4.055,428
号、同第4,336,322号、特開昭59−6583
9号、同59−69893号、同53−3819号、同
51−104.343号、リサーチ・ディスクロージャ
ー誌17465号、米国特許第3,725.062号、
同第3.728,113号、同第3,443,939号
、特開昭58−116.537号、同57−17984
0号、米国特許第4,500,626号等に記載されて
いる色素供与性物質である。
本発明に用いつる色素供与性物質は次の構造のものが望
ましい。
米国特許第3,928,312号等 米国特許第4,053,312号等 米国特許第4,055,428号等 に 米国特許第4,336,322号 特開昭59−65839号 特開昭59−69839号 特開昭53−3819号 特開昭51−104,343号 特開昭51−104,343号 特開昭51−104,343号 リサーチ・ディスクロージャー誌 17465ζ米国特
許第3,725,062号 米国特許第3,728,113号 米国特許第3,443,939号 特開昭58−116,537号 以上述べた種々の色素供与性物質は、何れも本発明にお
いて使用することができる。
本発明では画像形成物質として露光された感光性ハロゲ
ン化銀に対して還元性であり、かつこのハロゲン化銀と
加熱により反応して移動性色素を放出する色素供与性物
質を用いることがよく、そのなかでも下記一般式(CI
)で表わされるものが好ましい。
E−3O2−D       (CI)で表わされる。
上記一般式(CI)において、 Rは画像状に潜像を有する感光性ハロゲン化銀に対応ま
たは逆対応して開裂し、色素を放出し且つこのように放
出された色素と色素供与性物質との間で移動性に差を生
じさせる性質をもつ還元性基質を表わす。
Dは移動性を持つ画像形成用色素(その前駆体も含む)
部を表わし、S02基との連結基を含む場合もある。
色素供与性物質IR−3O2−D中の還元性基質(I(
)は、アセトニトリルを溶媒とし、支持電解質として過
塩素酸ソーダを用いたポーラログラフ半波電位測定にお
いて飽和カロメル電極に対する酸化還元電位が1.2V
以下であるものが好ましい。
Rで表わされる還元性基質の具体例としては、欧州特許
第76.492号明細書の第19頁〜24頁に記載され
た種々の基を挙げる事ができ、なかでも下記の一般式(
cm)で表わされる基が好ましい。
(CU) ここてR1、R2、R3およびR4は各々水素原子、ア
ルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、アラルキル基、アシル基、アシ
ルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、アリールス
ルホニルアミノ基、アリールオキシアルキル基、アルコ
キシアルキル基、N−置換力ルバモイル基、N−置換ス
ルファモイル基、ハロゲン原子、アルキルチオ基、アリ
ールチオ基の中から選ばれた基を表わし、これらの基中
のアルキル基およびアリール基部分はさらにアルコキシ
、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、アシル基、アシル
アミノ基、置換カルバモイル基、置換スルファモイル基
、アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルア
ミノ基、置換ウレイド基またはカルボアルコキシ基で置
換されていてもよい。
また、R中の水酸基およびアミノ基は求核試薬の作用に
より再生可能な保護基で保護されていてもよい。
本発明のさらに好ましい態様においては還元性基質Rは
次式(CIII)で表わされる。
(cm) ここで、Gは水酸基又は加水分解により水酸基を与える
基をあられす。 R10はアルキル基または芳香族基を
あられす。
XIOは、n=1の時は電子供与性の置換基をあられし
、n;=2または3の時はそれぞれ同一でも異なった置
換基でもよく、その1つが電子供与性基の時、第2もし
くは第3のものは、電子供与性基またはハロゲン原子で
あり、XIO自身で縮合環を形成していても、OR10
と環を形成してもよい。 RInとXIOの両者の総炭
素数の合計は8以上である。
本発明の式(cm)に含まれるもののうち、さらに好ま
しい態様においては、還元性基質Rは次式(CI[[a
)および(cmb)で表わされ(Cma) G ここでGは水酸基または加水分解により水酸基を与える
基をあられす。 R14およびRI2は同じでも異って
いてもよく、それぞれアルキル基であるか、またはRl
jとR32が連結して環を形成してもよい。 RDは水
素原子またはアルキル基を、R10はアルキル基または
芳香族基を表わす。 )(11およびX I’は同じで
も異ってもよく、それぞれ水素原子、アルキル基、アル
キルオキシ基、ハロゲン原子、アシルアミノ基またはア
ルキルチオ基を表わし、さらにRtoとx12またはB
IDとRIffとが連結して環を形成してもよい。
(ctnb) ここでGは水酸基、もしくは加水分解により水酸基を与
える基、R10はアルキルもしくは芳香族基、X2は水
素原子、アルキル基、アルキルオキシ基、ハロゲン原子
、アシルアミノ基またはアルキルチオ基を表わし X2
 とRIOとが連結して環を形成していてもよい。
(Cm)、(CIIIa)および(cmb)に包含され
る具体例は、米国特許4,055,428号、特開昭5
6−12642号、および同56−16130号にそれ
ぞれ記載されている。
本発明のさらに好ましい別の態様においては、還元性基
質(E)は次式(CrV)で表わされる。
(CIV) (ただし、符号G、XIO,RIOおよびnは、式(c
nr)のG、XIO、Rn10と同義である。) 本発明の(CIV)に含まれるもののうち、さらに好ま
しい態様においては、還元性基質(I()は次式(CI
′va)〜(CIVC)で表わされる。
(CN a ) ただし Gは水酸基、または加水分解により水酸基を与える基; R21およびR22は、同じでも異なっていてもよく、
それぞれアルキル基または芳香族基を表わし; R21とR22とが結合して環を形成してもよく;R2
5は、水素原子、アルキル基または芳香族基を表わし; R24は、アルキル基または芳香族基を表わし: R25は、アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基
、アリールヂオ基、ハロゲン原子、またはアシルアミノ
基を表わし: pは0,1または2であり; R24とR25とが結合して縮合環を形成していてもよ
<;R21とR24とが結合して縮合環を形成しいても
よ<;R21とR25とが結合して縮合環を形成してい
てもよく、かつ、R21、R22、R23、R24およ
びR,25の合計炭素数は7より大きい。
(crvb) ただし、Gは水酸基、または加水分解により水酸基を与
える基: R31はアルキル基または芳香族基を表わし;R7!は
アルキル基または芳香族基を表わし;Rηはアルキル基
、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ハ
ロゲン原子またはアシルアミノ基を表わし; qは0,1または2であり: R:+2とR”lJとが結合して縮合環を形成してもよ
(、R31とRγが結合して縮合環を形成してもよ<:
R31とR羽とが結合して縮合環を形成してもよ〈: 
かつ、R3m、R12、Rq羽の合計炭素数は7より大
きい。
(CIV c ) 式中、Gは水酸基、または加水分解により水酸基を与え
る基を表わし; R41はアルキル基、または芳香族基を表わし; R42はアルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、
アリールチオ基、ハロゲン原子、またはアシルアミノ基
を表わし; たはその前駆体)母核への結合にあずかる縮合−ゝ、 環中の炭化原子(−−C−)は縮合環の一つの一一′ 要を構成する三級炭素原子であり、また該炭化水素環中
の炭素原子(但し、前記の三級炭素原子は除く)の一部
は酸素原子で置換されていてもよく、あるいはこの炭化
水素類には置換基がついていてもよいし、またさらに芳
香族環が縮〜−〜−一/− は縮合環を形成してもよい。 但し、R41、また、D
で表わされる色素部としては、アゾ色素、アゾメチン色
素、アントラキノン色素、ナフトキノン色素、スチリル
色素、ニトロ色素、キノリン色素、カルボニル色素、フ
タロシアニン色素などから誘導されるものであり、そし
てこの色素部は一時的に短波長化されたものでもよい。
 色素供与性化合物から放出された色素部の具体例につ
いては前述の欧州特許第76.492号明細書の第24
〜42頁に記載のものを挙げることができる。
このような色素供与性物質は、2種以上を併用してもよ
い。 この場合、同一色素をあられす時に2種以上併用
してもよいし、2種以」二を併用して黒をあられす場合
も含まれる。
この具体例として特願昭59−199891号39〜5
3ページに記載されているものが挙げられる。
このような色素供与性物質は、一般に銀塩1モルに対し
0.01モル〜4モル含有される。
これらの色素供与性物質は乳剤と同一層に添加しても別
層にわけて添加してもよい。
上記方法以外にバインダー中に微粒子にして分散含有さ
せることができる。
本発明の色素供与性物質は、乳剤と同一層であってもよ
いし、また隣接層に添加してもよい。 添加量は、放出
色素の吸光係数によっても異なるが、0.01〜10モ
ル/rn′、好ましくは0.05〜2モル/mlが通常
である。
本発明の色素供与性物質は、色素供与性物質自体がハロ
ゲン化銀と酸化還元反応を行うことができ、いわゆるク
ロス酸化剤を用いることは必須でない。 しかし、処理
の迅速化や、経時保存中の色素供与性物質の酸化防止に
還元剤を用いることができる。
本発明において色素供与性物質および、以下で述べる画
像形成促進剤などの油溶性添加剤は、種々の公知分散方
法により感光材料中に導入でき、固体分散法、アルカリ
分散法、好ましくはラテックス分散法、より好ましくは
水中油滴分散法などを典型例として挙げることができる
。 水中油滴分散法では、沸点が175℃以上の高沸点
有機溶媒および低沸点のいわゆる補助溶媒のいずれか一
方の単独液または両者混合液に溶解した後、界面活性剤
の存在■に水またはゼラチン水溶液など水性媒体中に微
細分散する。 高沸点有機溶媒の例は米国特許第2,3
22.027号に記載されている。
分散には転送を伴ってもよく、また必要に応じて補助溶
媒を蒸留、ヌードル水洗または限外濾過法などによって
除去または、減少させてから塗布に使用してもよい。
高沸点有機溶剤の具体例としては、フタル酸エステル類
(ジブチルフタレート、ジシクロへキシルフタレート、
ジー2−エチルへキシルフタレート、ジドデシルフタレ
ートなど)、リン酸またはホスホン酸のエステル類(ト
リフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、
2−エチルヘキシルジフェニルホスフェート、トリシク
ロへキシルホスフェート、トリー2−エチルへキシルホ
スフェート、トリデシルホスフェート、トリブトキシエ
チルホスフェート、トリクロロプロピルホスフェート、
ジー2−エチルへキシルフェニルホスホネートなど)、
安息香酸エステル類(2−エチルへキシルベンゾエート
、ドデシルベンゾエート、2−エチルへキシル−p−ヒ
ドロキシベンゾエートなど)、アミド(ジエチルドデカ
ンアミド、N−テトラデシルピロリドンなど)、アルコ
ール類またはフェノール類(イソステアリルアルコール
、2.4−ジーtCrt−アミルフェノールなど)、脂
肪族カルボン酸エステル類(ジオクチルアゼレート、グ
リセロールトリブチレート、イソステアリルラクテート
、トリオクチルシトレートなど)、アニリン誘導体(N
、N−ジブチル−2−ブトキシ−5−tert−オクチ
ルアニリンなど)、炭化水素類(パラフィン、ドデシル
ベンゼン、ジイソプロピリルナフタレンなど)が挙げら
れ、また補助溶剤としては、沸点が約30℃ないし約1
60℃の有機溶剤などが使用でき、典型例としては、酢
酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸エチル、メチルエ
チルケトン、シクロヘキサノン、2−エトキシエチルア
セテート、ジメチルホルムアミドなどが挙げられる。
本発明で用いられる高沸点有機溶媒の量は用いられる添
加剤、たとえば色素供与性物質1gに対して10g以下
、好ましくは5g以下である。
ラテックス分散法の工程、効果および含浸用のラテック
スの具体例は、 米国特許第4,199,363号、 OLS  第2,541,274号、およびOLS  
第2,541,230号 などに記載されている。
水に難溶の写真用添加剤は、適切な高沸点有機溶剤に溶
かし、親水性有機コロイド、とくにゼラチンの溶液中に
界面活性剤(通常アニオン界面活性剤)の存在のものと
に分散し、親水性有機コロイド層(例えば、感光性乳剤
層、フィルタ一層、バック層、アンチハレーション層、
中間層、保護層等)に含有させて用いられる。
このような油溶性写真用添加剤の乳化分散法については
、例えば、以Fのものが知られている。すなわち、 米国特許第2,739,888号、 同  第3,352,681号、 同  第2,360,290号、 同  第2,728,659号、 同  第3,700,453号、 特開昭51−129,229号 等に記載されている。
本発明のひとつの態様によれば、沸点約175℃以上の
高沸点有機溶媒(たとえばジブチルフタレート)、また
は沸点約30 ’C乃至約150℃の低沸点有機溶媒(
たとえば酢酸エチル)もしくは両者の混合溶媒中に写真
用添加剤(たとえば色素供与性物質)を溶解した後、界
面活性剤を含む親水性コロイド(たとえばゼラチン)溶
液と混合し、ついで高速回転ミキサー、またはコロイド
ミルなどの乳化機によって乳化分散し、これを親水性コ
ロイドを含有する写真用塗布液に添加する。 あるいは
、前記乳化分散液を減圧脱気して低沸点有機溶媒を除去
するか、乳化分散液を冷却セット後細断し、水洗等によ
り低沸点有機溶媒を除去した後に、これを親水性コロイ
ドを含有する写真用塗布液に添加してもよい。 また特
開昭53−102733号、同59−174830号記
載の方法により写真用添加剤を微粒子分散物として含有
させる方法があり有用である。特に、膜中で他の添加剤
との反応を防止したり、乳化分散時に用いる有機溶媒に
よる種々の故障(たとえば塗布ムラ、膜中での析出など
)を防止するためには、この微粒子分散物は効果的で、
保存時の安定性にすぐれた材料を作ることができる。 
このようにして調製された写真用塗布液を支持体上に塗
布することにより本発明の感光材料を作ることができる
本発明の色素供与性物質は、色素供与性物質自体がハロ
ゲン化銀と酸化還元反応を行うことができ、いわゆるク
ロス酸化剤を用いることは必須でない。 しかし、処理
の迅速化や、経時保存中の色素供与性物質の酸化防止に
還元剤を用いることができる。
本発明に用いられる還元剤の例としては、亜硫酸ナトリ
ウムや亜硫酸水素ナトリウム等の無機の還元剤、ベンゼ
ンスルフィン酸類、ヒドロキシルアミン類、ヒドラジン
類、ヒドラジド類、ボラン・アミン錯体、ハイドロキノ
ン類、アミノフェノール類、カテコール類、p−フェニ
レフジアミン類、3−ピラゾリジノン類、ヒドロキシテ
トロン酸、アスコルビン酸、4−アミノ−5−ピラゾロ
ン類、4位がアリールスルホニルアミノまたはアルキル
スルボニルアミノ置換の1−ナフトール類等が挙げられ
る他、ティー エイチ ジェームズ(T 、 H、J 
a rn e s )著、“ザ セオリー オブ ザ 
フォトグラフィック プロセス(The theory
 of the photo−graphic pro
cess)”第4版(4th Ed、) 、 291〜
334ページに記載の還元剤も利用できる。 特に4位
がアリールスルホニルアミノまたはアルキルスルホニル
アミノ置換の1−ナフトール類が有用でこの中でも2位
が置換もしくは未置換のカルバモイル基で置換されたも
のが好ましい。 また、特開昭56−138736号、
同57−40245号、米国特許第4,330.617
号等に記載されている還元剤プレカーサーも利用できる
米国特許第3,039,869号に開示されているもの
のような種々の現像薬の組合せも用いることができる。
本発明においては還元剤の添加量は銀1モルに対して0
.01〜20モル、特に好ましくは0.1〜10モルで
ある。
本発明に用いられるバインダーは、単独であるいは組み
合わせて含有することができる。
このバインダーには親水性のものを用いることができる
。 親水性バインダーとしては、透明か半透明の親水性
バインダーが代表的であり、例えばゼラチン、ゼラチン
誘導体、セルロース誘導体、デンプン、アラビヤゴム等
のような天然物質と、ポリビニルピロリドン、アクリル
アミド重合体等の水溶性のポリビニル化合物のような合
成重合物質を含む。 他の合成重合物質には、ラテック
スの形で、とくに写真材料の寸度安定性を増加させる分
散状ビニル化合物がある。
他にリサーチ・ディスクロージャー誌1978年12月
号26頁第■節Aに記載の化合物を用いることができる
本発明のバインダーはlrn’あたり20g以下の塗布
量であり、好ましくは10g以下、さらに好ましくは7
g以下が適当である。
バインダー中に色素供与性物質などの疎水性化合物とと
もに分散される高沸点有機溶媒とバインダーとの比率は
バインダー1gに対して溶媒1cc、好ましくは0.5
cc以下である。
本発明においては水に対する膨潤度の値が5以上、好ま
しくは10以上の高吸水性ポリマーを有することができ
る。
本発明において膨潤度とは、高分子化合物(ゼラチンや
本発明にあける高吸水性高分子化合物)の水不溶性塗布
膜(必要に応じて架橋剤および/またはキユアリングに
よって水不溶性にした塗布膜)について、室温における
水による膨潤測定を行フた時の(膨潤膜厚)/(乾燥膜
厚)の値を表わす(ここで膨潤測定はフォトグラフィッ
ク・サイエンス・エンジニアリング、第16巻、449
頁(1972年)に記載の方法による)。 本発明では
、この膨潤度が上述のような値の高吸水性高分子化合物
の層またはこの高吸水性ポリマーをゼラチンなどの他の
親水性コロイドバインターに分散した層を支持体上に設
ける。 このような層は、1分な機械的強度を持つよう
に架橋剤および/またはキユアリングにより硬化しても
、色素転写のための水を急速に吸収し膨潤する能力を持
つため、現像、色素転写等の処理を円滑かつ短時間に進
行させることができる。 しかもこの層は処理後の乾燥
時にレキチュレーションを発生させることがない。
このような高吸水性ポリマーの好ましい例としては、特
開昭52−14689号、同53−50290号、同5
1−160387号、同53−65597号、同53−
82666号、同53−104652号、同53−10
4691号、同53−105589号、特公昭53−1
3495号、同53−13678号等に記載された、少
なくともビニルエステルとエチレン系不飽和カルボン酸
またはその誘導体とからなる共重合体のケン化物、特開
昭53−80493号、同53−60985号、同53
−63486号等に記載されたアクリロニトリル系重合
体の加水分解物などがある。
上記において、ビニルエステルとしては、たとえば酢酸
ビニル、プロピオン酸ビニル、ステアリン酸ビニルなど
(好ましくは酢酸ビニル)がある。
エチレン系不飽和カルボン酸またはその誘導体として、
例えばアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコ
ン酸、マレイン酸、フマール酸、無水マレイン酸、無水
イタコン酸およびこれらのエステル類、アクリルアマイ
ド、メタクリルアマイド、好ましくはアクリル酸、メタ
クリル酸およびこれらのメチル−、エチル−1n−プロ
ピル−、イソプロピル−1n−ブチル−1t−ブチル−
エステル類、アクリルアマイド、メタクリルアマイドな
どがある。
ビニルエステル成分(X)とエチレン系不飽和カルボン
酸成分(y)とのモル比は、 X:y=10:Zoo〜80 : 20、好ましくは、
X:y=0:100〜70 : 30、特に好ましくは
、X:3/=0:100〜60 : 40である。
この共重合体中に他のエチレン性成分を1〜10そル%
、好ましくは3〜7モル%の範囲で含有させてもよい。
ケン化度は、好ましくは上記共重合体中のビニルエステ
ル成分の30モル%以上、エチレン系不飽和カルボン酸
エステルを共重合させた場合はその30モル%以」二(
特に70モル%以」二)である。
具体的には、アクリル酸メチル含量が62モル%の酢酸
ビニルとアクリル酸メチルの共重合体ケン化物(ケン化
度90モル%)、アクリル酸メチル含量が20モル%の
酢酸ビニルとアクリル酸メチル共重合体のケン化物(ケ
ン化度98モル%)、アクリル酸メチル含量48モル%
の酢酸ビニルとアクリル酸メチルの共重合体ケン化物(
ケン化度98.3モル%)等があリ、また市販品として
住友化学■製のスミカゲル(登録商標)L−5()l)
などがある。
次にアクリロニトリル系重合体の加水分解物について説
明する。
このアクリロニトリル系重合体とは、アクリロニトリル
を共重合成分として含有する重合体の総称であり、具体
的には、アクリロニトリル単独重合体またはアクリロニ
トリルと他の1種もしくは2種以上のエチレン系不飽和
化合物との共重合体、あるいはアクリロニトリルと他の
重合体、例えばでんぷん、ポリビニルアルコール等との
グラフト重合体を挙げることができる。
アクリロニトリルの含有率は30重量%、好ましくは5
0重量%以上が望ましい。
アクリロニトリル系重合体のケン化物はアクリロニトリ
ロ部の加水分解によって生成したアクリル酸塩およびア
クリルアミドを含有する重合体である。
具体的にはアクリロニトリル含量90%のアクリロニト
リルとアクリル酸メチルの共重合体のケン化物、でんぷ
んとアクリロニトリルのグラフト共重合体のケン化物、
85モル%のアクリロニトリル−6,2%のアクリル酸
メチル−8,8%の塩化ビニリデンの共重合体のケン化
物などがある。
また、他の高吸水性ポリマーとじては、セルロース系高
吸水性ポリマーを挙げることができる。 具体的にはカ
ルボキシメチルセルロース類があり、バーキュリーズ(
llercules)社のアクアロン(Aqualon
) 、 、:c ンカ(Enka)社のアキューセル(
Akucell) 、ダイセル化学工業■のジェルファ
インなどの市販品を用いることができる。
本発明において高吸水性ポリマーは、東独で塗布膜を形
成させて用いてもよく、またゼラチン等の他の親水性コ
ロイドと併用して塗布膜を形成させて用いてもよい。
本発明において高吸水性ポリマーを単独で塗布膜を形成
させて用いる場合は、架橋剤を用いるか、またはこれに
代えてもしくはこれと組合せて塗布後にキユアリングす
ることか望ましい。 使用に適した架橋剤としてはグル
タルアルデヒド、グリオギザール、アジプアルデヒドな
どのアルデヒド類、エピクロルヒドリン、エチレングリ
コールグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールグ
リシジルエーテル、グリセリンジグリシジルエーテル、
トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、1.
6−ヘキサンシオールジグリシジルエーテルなどのエポ
キシ化合物、ジクロルヒドリン、ジブロモヒドリンなど
のビスハロゲン化物、2.4−)リレンジイソシアナー
ト、ヘキサメチレンジイソシアナートなどのインシアナ
ート化合物(好ましくは、この中でもエポキシ化合物)
などがある。 その使用量は通常高吸水性ポリマーに対
して0.005〜20重量%、特に0.01〜10重量
%である。 キユアリングの条件は任意であるが、通常
40℃〜1sot:で3o秒〜2時間、好ましくは50
 ’C〜120℃で30秒〜30分で十分である。 も
ちろん高温であるはどキユアリングに要する時間は短縮
できる。
なお、ゼラチン等の他の架橋性親水性コロイドと併用し
て塗布膜を形成させる態様で使用する場合には高吸水性
ポリマーのための架橋剤の添加とキユアリングは実施し
なくてもよい。
本発明においては、高吸水性ポリマーは好ましくは支持
体/d当り0.05〜20g、特に0.1〜5gの範囲
で使用される。
本発明の高吸水性ポリマーは乳剤層に用いても保護層や
中間層に用いてもよい。 また2層以上に分割して添加
してもよい。
本発明の熱現像感光要素および色素固定要素には有機ま
たは無機の硬膜剤を含有してよい。
そのような硬膜剤の好ましい例としては、ホルムアルデ
ヒド、グルタルアルデヒドのようなアルデヒド系化合物
類、ジアセチル、シクロペンタンジオンのようなケトン
化合物類、ビス(2−クロロエチル尿素)、2−ヒドロ
キシ−4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジン、そ
の他米国特許第3,288,775号、同第2.732
,303号、英国特許第974,723号、同第1,1
67.207号などに記載されている反応性のハロゲン
を有する化合物類、ジビニルスルホン、5−アセチル−
1,3−ジアクリロイルへキサヒドロ−1,3,5−ト
リアジン、そのほか米国特許第3,635゜718号、
同第3,232,763号、英国特許第994,869
号、リサーチ・ディスクロージャー誌、1978年10
月64〜66頁(RD−17458)などに記載されて
いる反応性のオレフィンを持つ化合物類、N−ヒドロキ
シメチルフタルイミド、その他米国特許第2.732,
316号、同第2.586,168号などに記載されて
いるN−メチロール化合物、米国特許第3,103,4
37号等に記載されているイソシアナート類、米国特許
第3゜017.280号、同第2,983.611号等
に記載されているアジリジン化合物類、米国特許第2.
725,294号、同第2,725.295号等に記載
されている酸誘導体類、米国特許第3,100,704
号などに記載されているカルボジイミド系化合物類、米
国特許第3,091,537号などに記載されているエ
ポキシ化合物類、米国特許第3,321,313号、同
第3,543,292号に記載されているイソオキサゾ
ール系化合物類、ムコクロル酸のようなハロゲノカルボ
キシアルデヒド類、ジヒドロキシジオキサン、ジクロロ
ジオキサン等のジオキサン誘導体、特開昭50−385
40号記載のジヒドロキシキノリン系化合物、特開昭5
8−113929号記載のリン−ハロゲン結合を有1−
る化合物、特開昭52−93470号記載のN−スルホ
ニルオキシイミド系化合物、特公昭53−22089号
記載のN−アシルオキシイミノ系化合物、特開昭56−
43353号記載のN−カルボニルオキシイミド系化合
物、特開昭56−110762号記載の2−スルホニル
オキシピリジニウム塩類、特開昭49−51945号お
よび同51−59625号記載のN−力ルバモイルピリ
ジニウム塩・、−i  t  を 類等が挙げられる。 無機化合物の例として、クロム明
パン、硫酸ジルコニウム等がある。
また、上記化合物の代わりにプリカーサ−の形をとって
いるもの、例えばアルカリ金属ビサルファイトアルデヒ
ド付加物、ヒダントインのメチロール誘導体、第−級脂
肪族二トロアルコール、メシルオキシエチルスルホニル
系化合物、クロルエチルスルホニル系化合物等を用いて
も良い。
本発明における熱現像感光要素および場合によって用い
られる色素固定要素に使用される支持体は、処理温度に
耐えることのできるものである。 一般的な支持体とし
ては、ガラス、紙、金属およびその類似体が用いられる
ばかりでなく、アセチルセルロースフィルム、セルロー
スエステルフィルム、ポリビニルアセタールフィルム、
ポリスチレンフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポ
リエチレンテレフタレートフィルムおよびそれらに関連
したフィルムまたは樹脂材料が含まれる。 またポリエ
チレン等のポリマーによってラミネートされた紙支持体
も用いることができる。
特に好ましい支持体は平滑性を改良したものであり、以
下に述べるものが好ましい。
すなわち、その支持体の平滑性についてJIS規格BO
610に従って測定された断面曲線からカットオフ値0
.8mmの条件で導かれる濾波うねり曲線について、基
準長さ2.5mmとして濾波最大うねりを測定したとき
、その任意の□測定点100個の中でその最大うねりの
4−以上である箇所が10個以内、特に好ましくは5個
以内であるような表面特性を有するものであり、さらに
好ましくは、その最大うねりの2戸以上である箇所が1
0個以内、特に5個以内であるような表面特性を有する
ものがよい。
ここで断面曲線は被測定面の平均表面に直角な平面で被
測定面を切断したときのその切1]に表われる曲線であ
り、濾波うねり曲線とはL記の断面曲線から低域フィル
ターを用いて波長の短い表面粗さ成分を除去して得られ
る曲線である。 またカットオフ値は濾波うねり曲線を
求めるために減衰率−12dBloct、の低域フィル
ターを用いたとき、その利得が70%になる周波数に対
応する波長であり、濾波最大うねりとは濾波うねり曲線
の一定の長さく基準長さ)(1、)内における最大波高
(W 6M)を一単位で表わしたものである。
前記のように支持体表面の凹凸を表わす方法として高域
カットオフ値を用いた濾波うねり曲線を使用したのは、
濃度ムラがある波長より短い凹凸にはほとんど影響され
ないためである。
また基準長さを2.5n+mとしたのは濃度ムラが波長
の長い表面の凹凸に影響されにくいからである。 この
傾向は支持体の長さが100μ以下のときに特に著しい
支持体の表面の平滑性は、JISBO610の規格に従
い、触針法で測定したときの断面曲線として得られる。
 これからカットオフ値0.8mmの低域フィルターを
使用して、濾波うねり曲線を得る。 そして、基準長さ
しとしたときの濾波最大うねりの値を決定する。 すな
わち濾波うねり曲線においてLの長さの部分を任意に抜
き取り、平均線をもとめる。 平均線はその線から濾波
うねり曲線までの偏差の二乗和が最小になるように線を
設定してもとめる。
そして最大波高をもつ波と最小波高をもつ波の高さの平
均線から偏差の和をもとめたものが濾波最大うねりWC
Mとなる。
本発明てはこのようにして任意の位置100箇所で10
0個のWcMをもとめたとき、4戸以上の値をもつWo
が10個以下であるところに特徴がある。
本発明において前記の特性を有する支持体としては例え
ばまずコーチイツトペーパーが挙げられる。 コーチイ
ツトペーパーとは、白土などの鉱物性顔料と接着剤(例
えばカゼイン、澱粉、ラテックス、ポリビニルアルコー
ルまたはこれらの組合せ)を混合した塗料を原紙(例え
ば上質紙、中質紙など)の片面あるいは両面に塗工した
紙を言い、その塗料塗布量に応じて、アート紙(塗布量
1rn2当り20g前後)、コート紙(塗布量1は当り
10g前後)、軽量コート紙(塗布量1rr+′当り5
g前後)を含み、さらに塗料塗布後その可塑性がまだ残
っている間に鏡面に仕上げたドライヤーに圧着して乾燥
し、強光沢を持たせたキャストコート紙を含む(詳細は
紙バルブ技術協会編集・発行の「紙バルブ技術便覧J1
982年版415頁、535頁〜536頁等を参照)。
このコーチイツトペーパーは原紙の厚みが薄いものでも
表面の平滑性が高いので(特にキャストコート紙は表面
平滑度が著しく高い)、この上に塗布された感光層や色
素固定層等の塗布膜表面も平滑になる。 したがりて、
感光材料と色素固定材料を重ね合わせた際の密着性が非
常に高くなり、濃度ムラの発生が防止できるのである。
本発明に使用するコーチイツトペーパーの厚みとしては
、秤量で20g/rr+′〜200g/ば、特に50g
/rr1′〜工00g/rrr′の比較的薄い(軽い)
ものが好ましい。
また、航記の任意の位置100箇所で100個のWCM
を求めたとき、2−以北の値を持つWcMが10個以内
である支持体としては、いわゆる合成紙が挙げられる。
 合成紙としてはフィルム法合成紙が好ましく、その中
でも内部紙化方式(あるいは押し出し方式)で延伸の際
ミクロボイドを発生させながら成膜したもの、また表面
塗工方式でプラスチックフィルムトに白色ピグメントを
含む多孔質表層を塗工形成させたものが好適である。 
より具体的には、王子油化合成紙株式会社製のSGG#
60、#80または#110、■清紡績株式会社製のW
E−110、WP−110,5p−so、5PB−80
,5E−80,5EB−80などがある(より詳しくは
丁子油化合成紙■発行のカタログ「合成紙「ユボ」につ
いて」または日清紡績■発行のカタログ[日清結合成紙
ビーチコートについて」などを参照できる)。 本発明
ではこのような支持体の上に直接、感光要素用の塗布層
または色素固定層を塗布してもよく、また下塗層を設け
て、感光材料用塗布層あるいは色素固定層を塗布しても
よい。
本発明では、感光要素および色素固定要素のうち少なく
とも一方の支持体に本発明の表面特性を有するものを使
用すればよいが、特に色素固定要素の反射支持体として
、使用されるのが好ましい。
このような支持体は20−程度まで薄くすることが可能
である。
本発明には画像形成促進剤を用いることができる。 画
像形成促進剤には銀塩酸化剤と還元剤との酸化還元反応
の促進、色素供与性物質からの色素の生成または色素の
分解あるいは移動性色素の放出等の反応の促進および、
感光要素層から色素固定層への色素の移動の促進等の機
能があり、物理化学的な機能からは前記の塩基または塩
基プレカーサー、求核性化合物、オイル、熱溶剤、界面
活性剤、銀または銀イオンと相互作用を持つ化合物等に
分類される。 たたし、これらの物質群は一般に複合機
能を有しており、F記の促進効果のいくつかを合わせ持
つのが常である。
以下に塩基、塩基プレカーサー以外のこれらの画像形成
促進剤を機能別に分類して、それぞれの具体例を示すが
、この分類は便宜的なものであり、実際には1つの化合
物が複数の機能を兼備していることが多い。
a パタ 、ヒム 水および水放出化合物、アミン類、アミジン類、グアニ
ジン類、ヒドロキシルアミン類、ヒドラジン類、ヒドラ
ジド類、オキシム類、ヒドロキサム酸類、スルホンアミ
ド類、活性メチレン化合物、アルコール類、チオール類
をあげることができ、またL記の化合物の塩あるいは前
駆体を使用することもできる。
℃迂−オ」5歩 疎水性化合物の乳化分散時に溶媒として用いられる高沸
点有機溶媒(いわゆる可塑剤)を用いることができる。
X蓋11 周囲温度では固体であり、現像温度近傍で溶融して溶媒
として働くもので、尿素類、ウレタン類、アミド類、ピ
リジン類、スルホンアミド類、スルホン、スルホキシド
類、エステル類、ケトン類、エーテル類の化合物で40
℃以下で固体のものを用いることができる。
旦[界鼠蛮11 特開昭59−74547号記載のピリジニウム塩類、ア
ンモニウム塩類、ホスホニウム塩類、特開昭59−57
231号記載のポリアルキレンオキシド類を挙げること
ができる。
e &または企イオンと F−をもつヒ4イミド類、特
開昭5’J−177550号記載の含窒素へテロ環類、
特開昭59−111636号記載のチオール類、チオ尿
素類、チオニーチル類を挙げることができる。
画像形成促進剤は熱感光要素、色素固定要素のいずれに
内蔵させてもよく、両方に内蔵させてもよい。 また内
蔵させる層も乳剤層、中間層、保護層、受像層(色素固
定層)、およびそれらに隣接するいずれの層にも内蔵さ
せてよい。 感光層と色素固定層とを同−支持体上に有
する形態においても同様である。
画像形成促進剤は単独でも、また数種を併用して使用す
ることもできるが、一般には数種を併用した方がより大
きな促進効果が得られる。
特に塩基または塩基プレカーサーと他の促進剤を併用す
ると顕著な促進効果が発現される。
本発明においては、現像時の処理温度および処理時間の
変動に対し、常に一定の画像を得る目的で種々の現像停
止剤を用いることができる。
ここでいう現像停止剤とは、適正現像後、速やかに塩基
を中和または塩基と反応して膜中の塩基濃度を下げ現像
を停止する化合物または銀および銀塩と相互作用して現
像を抑制する化合物である。 具体的には、加熱により
酸を放出する酸プレカーサー、加熱により共存する塩基
と置換反応を起す親電子化合物、または含窒素へテロ環
化合物、メルカプト化合物およびその前駆体等が挙げら
れる。 酸プレカーサーには例えば特願昭58−216
928号および特願昭59−48305号に記載のオキ
シムエステル類、特願昭59−85834号に記載のロ
ッセン転位により酸を放出する化合物等が挙げられ、加
熱により塩基と置換反応を起す親電子化合物には例えば
、特開昭60−230134号に記載の化合物などが挙
げられる。
また加熱によりメルカプト化合物を放出する化合物も有
用であるが、例えば特願昭59−190173号、同5
9−268926号、同59−246468号、同60
−26038号、同60−22602号、同60−26
039号、同60−24665号、同60−29892
号、同59−176350号に記載の化合物がある。
以−4二の現像停止剤は、塩基プレカーサーを使用した
場合に特にその効果が発揮されて好ましい。
その場合塩基プレカーサー/酸プレカーサーの比(モル
比)の値は、1/20〜20/1が好ましく、115〜
5/1がさらに好ましい。
また本発明においては現像の活性化と同時に画像の安定
化を図る化合物を用いることができ゛る。 その中で米
国特許第3,301,678号記載の2−ヒドロキシエ
チルイソチウロニウム・トリクロロアセテートに代表さ
れるイソチウロニウム類、米国特許第3,669,67
0号記載の1.8− (3,6−シオキサオクタン)ビ
ス(イソチウロニウム・トリクロロアセテート)等のビ
ス(インチウロニウム)類、西独特許公開第2,162
,714号記載のチオール化合物類、米国特許第4,0
12,260号記載の2〜アミノ−2−チアゾリウム・
トリクロロアセテート、2−アミノ−5−ブロモエチル
−2−チアゾリウム・トリクロロアセテート等のチアゾ
リウム化合物類、米国特許第4.060,420号記載
のビス(2−アミノ−2−チアゾリウム)メチレンビス
(スルホニルアセテート)、2−アミノ−2−チアゾリ
ウムフェニルスルホニルアセテート等のように酸性部と
してα−スルホニルアセテートをもつ化合物類などが好
ましく用いられる。
さらにベルギー特許第768,071号記載のアゾール
チオエーテルおよびブロックドアゾリンチオン化合物、
米国特許第3,893,859号記載の4−アリール−
1−カルバミル−2−テトラゾリン−5−チオン化合物
、その他米国特許第3,839,041号、同第3,8
44.788号、同第3,877.940号に記載の化
合物も好ましく用いられる。
本発明の親水性コロイド層には塗布助剤、帯電防止、ス
ベリ性改良、乳化分散、接着防止および写真特性改良(
例えば現像促進、硬調化、増感)など種々の目的で種々
の界面活性剤を含んでもよい。
例えばサポニン(ステロイド系)、アルキレンオキサイ
ド誘導体(例えばポリエチレングリコール、ポリエチレ
ングリコール/ポリプロピレングリコール縮合物、ポリ
エチレングリコールアルキルエーテル類またはポリエチ
レングリコールアルキルアリールエーテル類、ポリエチ
レングリコールエステル類、ポリエチレングリコールソ
ルビタンエステル類、ポリアルキレンゲリコールアルキ
ルアミンまたはアミド類、シリコーンのポリエチレンオ
キサイド付加物類)、グリシドール誘導体(例えばアル
ケニルコハク酸ポリグリセリド、アルキルフェノールポ
リグリセリド)、多価アルコールの脂肪酸エステル類、
等のアルキルエステル類などの非イオン性界面活性剤;
アルキルカルボン酸塩、アルキルスルフォン酸塩、アル
キルベンゼンスルフォン酸塩、アルキルナフタレンスル
フォン酸塩、アルキル硫酸エステル類、アルキルリン酸
エステル類、N−アシル−N−アルキルタウリン類、ス
ルホコハク酸エステル類、スルホアルキルポリオキシエ
チレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレ
ナルキルエイン酸エステル類などのようなカルボキシ基
、スルホ基、ホスホ基、硫酸エステル基、リン酸エステ
ル基等の酸性基を含むアニオン界面活性剤;アミノ酸類
、アミノアルキルスルホン酸類、アミノアルキル硫酸ま
たはリン酸エステル類、アルキルベタイン類、アミンオ
キシド類などの両性界面活性剤:アルキルアミン塩類、
脂肪族あるいは芳香族第4級アンモニウム塩類、ピリジ
ニウム、イミダゾリウムなどの複素環第4級アンモニウ
ム塩類および脂肪族もしくは複素環を含むホスホニウム
もしくはスルホニウム塩類などのカチオン界面活性剤を
用いることができる。
特に特願昭61−14826号、特願昭61−2411
3号、特願昭60−232625号等の界面活性剤を用
いると色素固定要素との剥離性が改良される。
また特開昭61−20944号記載のフッ素を含む界面
活性剤は特に感光要素、固定要素の剥離を改良するため
に有用である。
本発明においては、スチルベン誘導体またはジフェニル
誘導体から選ばれる化合物を蛍光増白剤とし用いること
ができる。 好ましい化合物については特願昭59−2
48351−号7〜23頁に記載されており、特に15
〜23頁記載のものが好ましい。
本発明に用いられる要素の保護層に添加されるマット剤
は、従来公知のものを使用できる。
マット剤は写真技術分野に於てよ〈知られており、親水
性有機コロイドバインダー中に分散可能な無機または有
機材料の不連続固体粒子であると定義できる。 無機の
マット剤の例としては酸化物(例えば−酸化珪素、酸化
チタン、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム等)、ア
ルカリ土類金属塩(例えば硫酸塩や炭酸塩であって、具
体的には硫酸バリウム、炭酸カルシウム、硫酸マグネシ
ウム、炭酸カルシウム等)、画像を形成しないハロゲン
化銀粒子−(塩化銀や臭化銀等でさらにハロゲン成分と
して沃素原子がわずかながら加わっていてもよい)やガ
ラス等である。
また、有機のマット剤の例には澱粉、セルロースエステ
ル(例えば、セルロースアセテートプロピオネート等)
、セルロースエーテル(例えばエチルセルロース等)、
合成樹脂等である。 合成樹脂の例としては、水不溶ま
たは難溶性合成ポリマーであり、たとえばアルキル(メ
タ)アクリレート、アルコキシアルキル(メタ)アクリ
レート、グリシジル(メタ)アクリレート、(メタ)ア
クリルアミド、ビニルエステル(例えば酢酸ビニル)、
アクリロニトリル、オレフィン、スチレンなどの単独も
しくは組合せ、またはこれらとアクリル酸、メタクリル
酸、α、β−不飽和ジカルボン酸、ヒドロキシアルキル
(メタ)アクリレート、スルホアルキル(メタ)アクリ
レート、スチレンスルホン酸等の組合せを単量体成分と
するポリマーを用いることができる。 なかでもポリメ
チルメタフリレートが好ましい。
これらのマット剤の平均粒子サイズは約0.1〜10μ
位が適当であり、好ましくは0.5〜8μ、さらに好ま
しくは1〜6μである。
マット剤が含有されるバック層の厚みは、マット剤の平
均粒子サイズ(平均直径)の約1/10〜約1/2が剥
離性良化の点で好ましい。
バック層は複層化されていてもよく、この場合マット剤
は最外層に含有され、そして例えば二層化構成にされた
場合、これらの層の少なくとも一層に油滴が分散される
のが好ましい。
油滴のサイズは約0.01μ〜20μがA ”+であり
、0.05μ〜10μが好ましい。
この油滴を形成する物質としては、通常回置用カプラー
の分散に用いられる高沸点有機化合物が有用であり、こ
の高沸点有機化合物としては常圧て沸点が180℃以1
−のものが好ましく、例えば米国特許第2,322,0
27号に記載されているフタール酸アルキルエステル(
ジブチルフタレート、ジオクチルフタレートなど)、リ
ン酸エステル(ジフェニルフォスフェート、トリフェニ
ルフォスフェート、トリクレジルフォスフェート、ジオ
クチルブチルフォスフェート)、クエン酸エステル(例
えばアセチルクエン酸トリブチル)、安息香酸エステル
(例えば安息香酸オクチル)、アルキルアミド(例えば
ジエチルラウリルアミド)、脂肪酸エステル類(例えば
ジブトキシエチルサクシネート、ジエチルアゼレート)
、トリメシン酸エステル類(例えばトリメシン酸トリブ
チル)などを挙げる事ができる。
一]二記添加剤として用いられるポリマーラテックスは
平均粒径が20  mμ〜200 mμの水不溶性ポリ
マーの水分散物で、好ましい使用量は前記親水性コロイ
ドバインダーに対して乾燥重量比で0.01〜1.0で
特に好ましくは0.1〜0.8である。
このポリマーラテックスの好ましい例とじてはアクリル
酸のアルキルエステル、ヒドロキシアルキルエステルま
たはグリシジルエステル等、あるいは、メタアクリル酸
のアルキルエステル、ヒドロキシアルキルエステル、ま
たはグリシジルエステル等を千ツマ一単位として持ち、
平均分子量が10万以I−1特に好ましくは30万〜5
0万のポリマーであり、具体例は次式で示される。
ポリマー5 ポリマー6 Ut+ さらに、ポリマーラテックスに関しては前記特公昭45
−5331号、米国特許第2,852.386号、同第
3,062,674号、同第3,411,911号、同
第3,411.912号明細書の記載を参考にすること
が出来る。
コロイド状シリカは平均粒子径が711+μ〜120 
■μで主成分は二酸化ケイ素であり、少量成分としてア
ルミナあるいはアルミン酸ナトリウム等を含んでいても
よい。 またこれらコロイド状シリカには安定剤として
水酸化ナトリラム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、
水酸化アンモニウム等の無機塩基やテトラメチルアンモ
ニウムイオンのような有機塩が含まれていても良い。 
特にコロイド状シリカの安定化剤としては水酸化カリウ
ムあるいは、水酸化アンモニウムからなるコロイド状シ
リカが好ましい。 これらコロイド状シリカについては
例えば、イーボン マテジェヴイック (EgonMa
tijevic)編、サーフイス アンド コロイドサ
イエンス(Surface and Co11oid 
5cience)の第6巻、3〜100頁(1973年
、ジョンウィリー アンド サンス(John Wil
ey &5ons) )に詳細に述べられている。
コロイド状シリカの具体的な例としては、デュポン社(
E、1. du Pont de Nemours &
 Go。
(USA)  )からLudox AM、Ludox 
AS、Ludox LS。
Ludox TM、Ludox Is等の商品名で、日
産化学■(日本、東京)からはスノーテックス20、ス
ノーテックスC、スノーテックスN、スノーテックスO
等の商品名で、Mon5anto Go、(LISA)
からは5yLon C−30,5yton 200等の
商品名で、またNa1co Ghem、Go、 ([J
SA)からはNalcoag  1 0 3 0  、
 Nalcoag  1 0 6 0  、Nalco
ag I D −21−64等の商品名で市販されてい
るものが挙げられる。
コロイド状シリカの好ましい使用量はバック層のへ゛イ
ンダーとして用いられているゼラチンに対して乾燥重量
比で0.05〜1.0で、特に好ましくは0.2〜0.
7である。
スベリ剤としては、高級アルキル硫酸ソーダ、高級脂肪
酸高級アルコールエステル、カーポワックス、高級アル
キルリン酸エステル、シリコン系化合物などが挙げられ
る。 特に米国特許第2,882,157号、同第3,
121.060号、同第3,850,640号、特開昭
51−141623号などに記載の化合物は単用または
2種以上併用して特に有効である。
スベリ剤の塗布量は、約5〜200mg/rn”が適当
である。
有機フルオロ化合物は、少なくとも3個のフッ素原子と
少なくとも3個の炭素原子を含む鎖状または環状化合物
を包含し、カチオン系、ノニオン系、アニオン系、ベタ
イン系のいずれのタイプも好ましく使用できる。
本発明で用いられる有機フルオロ化合物の代表的なもの
は、例えば、 米国特許第3,589,906号、 同  第3,666.478号、 同  第3,754,924号、 同  第3,775,126号、 同  第3,850,640号、 英国特許第1,330,356号明最明1特開昭51−
106419号公報 に記載されている。
これらの有機フルオロ化合物の代表例については、特公
昭57−9053号公報の第8欄〜第17欄に記載され
ている。
特に好ましい有機フルオロ化合物は、アニオン系有機含
フツ素界面活性剤である。
有機フルオロ化合物の添加量は塗設される保護層1rn
2当り0.1〜500mgであり、好ましくは1〜20
0mgである。
層には転写色素画像の光堅牢性を向上されるために褪色
防止剤を含有させてもよい。 この褪色防止剤としては
、例えば写真用酸化防止剤や、紫外線吸収剤として使わ
れるものや金属錯体が有効である。
写真用酸化防止剤の具体例としては、ヒンダードフェノ
ール類〔例えば2,6−シーt−プチルー4−メチルフ
ェノール、2.2′−ブチリデン−ビス=(−6−1、
ert−ブチル−4−メチルフェノール)、4.4′−
チオビス(3−メチル−6−t−ブチル−フェノール)
等〕、フェニル−β−ナフチルアミン、N。
N′−ジ−SeCブチル−p−フェニレンジアミン、フ
ェノチアジン、N、N′−ジフェニル−P−フェニレン
ジアミン、d、!−α−トコフェロール、2.5−t−
へキシル−4−メトキシフェノールおよび6.6′−ジ
ヒドロキシ−4.4.4’、4′、7.7’−ヘキサメ
チル−ビス−2,2′−スピロクロマンなどを挙げるこ
とができる。
また、紫外線吸収剤としては、ヘンシトリアゾール類〔
例えば2−(3′、5′−ジターシャリアミル−2′−
ヒドロキシフェニル)ヘンシトリアゾール、2−(2′
−ヒドロキシ−3’、5’−ジターシヤリブチルフエニ
ル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3′。
5′−ジターシャリブチル−2−ヒドロキシフェニル)
ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシフェニル
)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′
−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(ヒドロ
キシ−5′−ターシャルブチルフェニル)ベンゾトリア
ゾール等〕、ベンゾフェノン類(例えば2−ヒドロキシ
−4−メトキシベンゾフェノン、2.2′−ジヒドロキ
シ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ビトロキシ−4
−メトキシ−2′−カルボキシベンゾフェノン、2−ヒ
トロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、2.4
−ジヒドロキシベンゾフェノン等)、2−エチルへキシ
ル−2−シアノ−3,3′−ジフェニルアクリレート、
P−オクチルフェニルサリシレート、1−(2,4−ジ
−t−ブチルフェニル)−3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシベンゾエートなどを挙げることができる。
褪色防止剤は色素固定要素に添加するのが有利であるが
、感光要素中に添加してもよい。
色素画像の褪色防止剤として金属錯体が有効である。 
金属錯体としては、1〜4座配連記から選ばれる配位r
を少なくとも1つもつキレート錯体が好ましい。 この
キレート錯体の具体的な態様としては、2座配位子が2
個配位したもの、3座配位子が1個と1座配位子が1個
配位したもの、4連記位子が1個配位したものである。
配位子原子としては、窒素原子、酸素原子、硫黄原子、
ハロゲン原子(例えば塩素原子、臭素原子、沃素原子)
が好ましい。
金属錯体の要となる金属は、遷移金属、すなわち原子数
21のScから30のZnまで、39のYから48のC
dまで、57のLaから80のHgまで、モして89の
Ac以上の原子数をもつ金属が有効であり、なかでも、
Cu。
Co、Ni、Pd、Ptが好ましい。
金属錯体は、錯体全体(錯基)としてアニ第ンを形成す
るか、または錯体内で電気的に中和されるのが好ましい
。 金属錯体アニオンを形成する場合、その対カチオン
は1〜2価のカチオンが好ましい。
1〜2僅のカチオンとしては、例えばアルカリ金属イオ
ン(Li” 、Na” 、に十)、  アルカリ土類金
属イオン(M g ””、Ca 2”、S r 2”。
Ba”+)、ビスオニウムイオン(ビスアンモニウムイ
オンやビスホスホニウムイオン)、オニウムイオン(4
級アンモニウムイオン、4級ホスホニウムイオン、3級
スルホニウムイオン)等を挙げることができる。
遷移金属の錯体はそれ自身、可視波長域に吸収極大をも
ち、有色であるものが多いが、有色では色素固定層にス
ティンを生じさせることになるので、色素固定層に含有
される褪色防止剤は無色ないし、はとんど無色のものが
好ましい。
無色ないしほとんど無色の褪色防止剤は、以下に挙げる
一般式(1−I)、(2−I)〜(2−IV)、(3−
I)および(3−11)で表わされる金属錯体である。
(1−I) 上記式(1−I)中、MlはCu、Co。
Ni、PdまたはPtであり、XはOまたハSであり、
R11はアルキル基、アリール基、アルコキシ基または
アリーロキシ基を表し、同一のP原子に結合したR11
は互いに連結して、Pw。
子とともに6員環を形成してもよい。
この金属錯体の詳細については、米国特許第4.241
,155号明細書の第3欄〜第6欄に記載されており、
具体例としては下記の化合物を挙げることができる。
上記式(2−I)〜(2−■)中、M2はM1と同義で
ある。 R、R、RおよびR42は各々水素原子、ハロ
ゲン原子、シアノ基、アルキル基、アリール基、シクロ
アルキル基、もしくは複素環基を表すが、これらの原子
もしくは基は直接または二価の連絡基を通してベンゼン
環の炭素原子に結合する。
RとR、RとR、またはR32とR′I2は互いに連結
して6員環を形成してもよい。
R52とR82は各々水素原子、アルキル基またはアリ
ール基を表わす。
R62は水素原子、アルキル基、アリール基、またはヒ
ドロキシル基を表わす。
R72はアルキル基、またはアリール基を表す。Zは5
または6員環を形成するに必要な非金属原子団を表す。
この金属錯体の詳細については、米国特許第4.245
,018号明細書の第3欄〜第36欄に記載されており
、具体例としては下記の化合物を挙げることができる。
]−記載(3−I)および(3−rl)巾、M3は一般
式(1−I)のMlと同義であり、またR  、R、R
およびR43は各々一般式(2%式% Rと同義である。  R53およびR63は各々水素原
子、アルキル基、アリール基、アシル基、アルコキシカ
ルボニル基、アリーロキシカルボニル基、アルキルスル
ホニル基もしくはアリールスルホニル基を表す。
この金属錯体の詳細については、米国特許第4.254
,195号f細書装置31mN第8MIJに記載されて
おり、具体例としては下記の化合物を挙げることができ
る。
その他、褪色防止剤として使用できる金属錯体は、米国
特許第4,050,938号、同第4.241,154
号、同第4,239,843号、同第4,242,4.
30号、同第4,242.431号、同i4,246,
329号、同第4,256,817号、同第4,248
゜949号、同第4,246,330号、同第4.30
1,223号、同第4,242,429号および同第4
,343,886号に記載されている。
感光要素および色素固定要素のカーリングを防止する目
的でカーリングを調節する塗布層を設けることが好まし
い。 特に色素固定要素が塗設されている材料に於いて
は、得られた画像を取り扱うトでカーリングを減らすこ
が好ましい。
本発明において、色素固定層を有する色素固定要素の支
持体に対して、色素固定層の反対側の支持体表面上に少
なくとも一層以」一般けられる親水性コロイド層を以下
バック層と称する。
このバック層は通常、コロイド状態の親水性コロイドを
支持体に塗布し乾燥することにより形成される。
バック層が有する親水性コロイド形成物質としては、親
水性有機高分子化合物が好ましく、通常用いられている
親水性の天然または合成高分子で良いが、好ましくは、
セラチン、ゼラチン誘導体、セルロース誘導体等のタン
パク質や、デンプン、アラビヤゴム等の多糖類のような
天然物質、ポリビニルピロリドン、アクリルアミド重合
体等の水溶性ポリビニル化合物等が挙げられ、単独でも
混合して用いても良い。
また、感光層と色素固定層とが同一の支持体上に設けら
れた積層型の熱現像要素においても、感光層と色素固定
層を有する支持体の反対側にバック層を設けることによ
ってカーリングが改善される。
カーリングを改善するためのバック層の膜厚は1〜15
戸、好ましくは3〜10−であり、また色素固定層の膜
厚/バック層の膜厚は110.5〜1/2、好ましくは
170.7〜170.5である。
バック層は親水性コロイド単独て形成されても良いが、
親水性コロイドをバインダーとして種々の添加剤と共に
形成されることが好ましい。 好ましい添加剤としてバ
ック層の耐接着性を改善するためのマット剤、コロイド
状シリカ、油滴、ポリマーラテックス、スベリ剤等が挙
げられる。 好ましい化合物については先に述べたもの
の中から選ぶことができる。
本発明で使用する熱現像感光要素の中に、特に前記一般
式(Ll)で表わされる色素供与性物質を含有する場合
には、色素供与性物質が着色しているために、さらにイ
ラジェーション防止やハレーション防止物質、あるいは
各種の染料を感光要素中に含有させることはそれ程必要
ではないが、画像の鮮鋭度を良化させるために、特公昭
48−3692号公報、米国特許第3.253.921
号、同第2,527,583号、同第2,956,87
9号等の各明細書に記載されている、フィルター染料や
吸収性物質等を含有させることができる。 またこれら
の染料としては熱脱色性のものが好ましく、例えば米国
特許第3,769,019号、同第3.745.009
号、同第3,615,432号に記載されているような
染料が好ましい。
色素供与性物質がイエロー、マゼンタ、シアンに着色し
ている場合においても赤外感光層を有する場合にはハレ
ーション防止層を設ける必要がある。
ハレーション防止層は公知の染料や顔料を用いて形成し
てもよい、また赤外感光層に対してハレーション防止層
を設けるには赤外線吸収剤やカーボンブラックを用いる
のが有利である、カーボンブラックを用いるのは特に有
利で、ベースを着色させてもよいし、カーボンブラック
含有層を別に設けてもよい。 具体的な態様については
特願昭61−18963号記載のものを用いることがで
きる。
本発明における画像受像層としては、熱現像カラー感光
材料に使用する色素固定層があり、通常使用される媒染
剤の中から任意に選ぶことができるが、それらの中でも
特にポリマー媒染剤が好ましい。 ここでポリマー媒染
剤とは、三級アミノ基を含むポリマー、含窒素複素環部
分を有するポリマー、およびこれらの4級カチオン基を
含むポリマー等である。
本発明に使用される媒染剤としては、一般式(LXI)
〜(LXIV)で表わされる三級アミノ基、あるいは四
級アンモニオ基を有するトニルモノマ一単位を含むポリ
マーが好ましい。
一般式(LXI) (−CH2−C−)− (L)n 〔式中R1は水素原子または1〜6個の炭素現数を有す
る低級アルキル基を表わす。 Lは1〜20個の炭素原
子数を有する2価の連結基を表わす。 Eは炭素原子数
との二重結合を有する窒素原子を構成成分として含むヘ
テロ環を表わす。 nは0または1である。〕 一般式(LXrf) +CH2−C+ (L)n 4  R5 〔式中R1,L、nは一般式一般式(LX■)と同じも
のを表わす。 R4、R5はそれぞれ同一または異種の
1〜12個の炭素原子を有するアルキル基、もしくは7
〜20個の炭素原子を有するアラルキル基を表わし、R
4、R5は相互に連結して窒素原子とともに環状構造を
形成してもよい。 nは0または1である。〕 一般式(LXm) −(−CH2−C−)− ■ (L)n G■ XO 〔式中R1,L、nは一般式(LXI)と同じものを表
わす。 G■は四級化され、かつ炭素原子との二重結合
を有する窒素原子を構成成分として含むヘテロ環を表わ
す。 Xeは一価の陰イオンを表わす。 nは0または
1である。〕 一般式(LXIV) −(−CH2−C+ (L)n ■ R4−N$R6XO (式中R1,L、nは一般式(LXI)と同しものを表
わす。 R4、R5は一般式(LXI 56 ■)と同じものを表わす。 R6はR4、R5を表わず
のと同じものの中から選ばれる。 Xeは一般式(LX
III)と同じものを表わず。
R4、R5、R6は相互に連結して窒素原子とともに環
状構造を形成していてもよい。 nは0または1である
。〕 一般式(LXI’)〜(LXN)でR1は水素原子ある
いは炭素数1〜6個の低級アルキル基、例えばメチル基
、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−アミ
ル基、n−ヘキシル基などを表わし、水素原子あるいは
メチル基が特に好ましい。
Lは1〜約20個の炭素原子を有する二価の連結基、例
えばアルキレン基(例えばメチレン基、エチレン基、ト
リメチレン基、ヘキサメチレン基など)、フェニレン基
(例えば0−フェニレン基、p−フェニレン基、m−フ
ェニレン基など)、アリーレンアルキレン基(例えばR
2− あるいは など。 ただしR2は炭素数1〜約12のアルキレン基
を表わす。)、−CO2−1−c o2−R3−(ただ
しR3はアルキレン基、フェニレン基、アリーレンアル
キレン基を表わす。) 、 −CON H−R3−(た
だしR3は上記と同じものを表わす。)、 −CON−R3−(ただしR3は上記と同じものを表わ
す。)などを表わし、 −C02−1−CONH−1−CO2−CH2CH2−
1−CO2−CH2CH2CH2−1−CONHCH2
−1−CON HCH2CH2−1−CONHCH2C
H2CH2−などが特に好ましい。
一般式(LXI)でEは炭素原子との一重結合を有する
窒素原子を構成成分として含むペテロ環、例えばイミダ
ゾール環(例えば など。)、 トリアゾール環(例えば など。)、 ピラゾール環(例えば なと。)、 ピリジン環(例えば なと。)、 ピリミジン環(例えば など。)などを表わし、イミダゾール環、ピリジン環が
特に好ましい。
一般式(LXI)で表わされる三級アミノ基を有するビ
ニルモノマ一単位を含むポリマーの好ましい具体例とし
ては、米国特許第4,282.305号、同4,115
,124号、同3.148,061号などに記載されて
いる媒染剤を含め、以下のものが挙げられる。
〜 八 一般式(LXII) テR4、R5は1〜12個の炭素
原子を有するアルキル基、例えば無置換アルキル基(メ
チル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n
−アミル基、ヘキシル基、n−ノニル基、n−デシル基
、n−ドデシル基など。)、置換アルキル基(メトキシ
エチル基、3−シアノプロピル基、エトキシ力ルポニル
エチル基、アセトキシエチル基、ヒドロキシエチル基、
2−ブテニル基など。)、もしくは7〜20個の炭素原
子を有するアラルキル基、例えば無置換アラルキル基、
(ベンジル基、フェネチル基、ジフェニルメチル基、ナ
フチルメチル基など。)、置換アラルキル基(4−メチ
ルベンジル基、4−イソプロピルベンジル基、4−メト
キシベンジル基、4−(4−メトキシフェニル)ベンジ
ル基、3−クロロヘンシル基など。)などを表わす。
またR4.R5が相互に連結して窒素原子とともに環状
構造を形成する例として、例えば数を表わす。)、 などが挙げられる。
一般式(LXII)で表わされる三級アミノ基を有する
ビニル千ツマ一単位を含むポリマーの好ましい具体例と
しては、以下のものが挙げられる。
し2+15 (数字二モル%) 一般式(LXIII)で、G■は四級化され、かつ炭素
との二重結合を有する窒素原子を構成成分として含むヘ
テロ環を表わし、その例はイミダゾリウム塩 など。)、 トリアゾラム塩(例えば など。)、 ピリジニウム塩(例えば など。)などであり、このうちイミダゾリウム塩、ピリ
ジニウム塩が特に好ましい。 ここでR4は一般式(L
XI[)と同じものを表わし、メチル基、エチル基、ベ
ンジル基が特に好ましい。
一般式(LXIII)、(LXrt/) でXθは陰イ
オンを表わし、例えばハロゲンイオン(例えば塩素イオ
ン、臭素イオン、ヨウ素イオン)、アルキル硫酸イオン
(例えばメチル硫酸イオン、エチル硫酸イオン)、アル
キルあるいはアリールスルホン酸イオン(例えばメタン
スルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、
p−トルエンスルホン酸)、酢酸イオン、硫酸イオンな
どの例が挙げられ、特に塩素イオン、p−トルエンスル
ホン酸イオンが好ましい。
一般式(LXm)で表わされる四級アンモニオ基を有す
るビニル千ツマ一単位を含むポリマーの好ましい具体例
としては、 英国特許第2,056,101号、 同  第2,093,041号、 同  第1,594,961号、 米国特許第4,124,386号、 同  第4,115,124号、 同  第4,273,853号、 同  第4,450,224号、 特開昭48−28225号 などに記載されている媒染剤を含め、以下のものが挙げ
られる。
C1e le し+13 p−TsOe 。
(数字:モル%) (p−TsOeLL、  CH305O3e  を表わ
t。)18 〇 一般式(LXIV) で、R4、R5が相互に連結して
窒素原子とともに環状構造を形成する例として、例えば (ただしmは4〜12の整数を表わす。)、などが挙げ
られ、R4、R5、R6により環状構造を形成する例と
して、例えば などが挙げられる。
一般式(LXIV)で表わされる、四級アンモニオ基を
有するビニル千ツマ一単位を含むポリマーの好ましい具
体例としては、米国特許第3.709,690号、同3
,898,088号、同3,958,995号などに記
載されている媒染剤を含め、以下のものが挙げられる。
CIe し■3 C1θ (数字二モル%) その他、米国特許第2,548,564号、同第2,4
84,430号、同第3,148゜061号、同第3,
756,814号明細書等に開示されているビニルピリ
ジンポリマー、およびビニルピリジニウムカチオンポリ
マー;米国特許第3,625,694号、同第3,85
9.096号、同第4,128,538号、英国特許第
1,277.453号明細書等に開示されているゼラチ
ン等と架橋可能なポリマー媒染剤:米国特許第3,95
8,995号、同第2,721,852号、同第2,7
98゜063号、特開昭54−115228号、同54
−145529号、同51−126027号明細書等に
開示されている水性ゾル型媒染剤;米国特許第3,89
8,088号明細書に開示されている水不溶性媒染剤:
米国特許第4.168,976号(特開昭54−137
333号)明細書等に開示の染料と共有結合を行うこと
のできる反応性媒染剤;さらに米国特許第3,709,
690号、同第3,788.855号、同第3,642
,482号、同第3゜488,706号、同第3,55
7,066号、同第3,271,147号、同第3,2
71.148号、特開昭50−71332号、同53−
30328号、同52−155528号、同53−12
5号、同53−1024号明細書に開示しである媒染剤
を挙げることができる。
その他、米国特許第2,675,316号、同第2,8
82,156号明細書に記載の媒染剤も挙げることがで
きる。
本発明のポリマー媒染剤とゼラチンの混合比およびポリ
マー媒染剤の塗布量は、媒染されるべき色素の量、ポリ
マー媒染剤の種類や組成、さらに用いられる画像形成過
程等に応じて、当業者が容易に定めることができるが、
媒染剤/ゼラヂン比が、20/80〜80/20 (重
量比)、媒染剤塗布量は0.2〜15g/m2好ましく
は0.5g〜8g/m2で使用するのが好ましい。 媒
染剤に用いられるポリマーの分子量は好ましくは100
0〜toooooo、特に10000〜200000で
ある。
本発明において1−記のポリマーを媒染剤として用いる
場合、感光材料や色素固定材料中に金属イオンを併用す
ることによって色素の転写濃度を高くすることができる
。 この金属イオンは媒染剤を含む媒染層、あるいは近
接する上層、下層に添加される。 ここで用いられる金
属イオンは、無色で、かつ熱、光に対し安定であること
が望ましい。 すなわちCu2+、Zn2+、Ni 2
+、Pt2+、p d 2+、Co3+イオンなどの遷
移金属の多価イオンなどが好ましく、特にZn2+が好
ましい。 この金属イオンは通常水溶性の化合物の形、
たとえばZnSO4、Zn (CH3CO2)2 、で
添加され、その添加量は0.01〜5g/m2.好まし
くは0,1〜1.5g/m2である。
色素の感光層から色素固定層への色素移動には、色素移
動助剤を用いることができる。 色素移動助剤としては
少なくとも加熱した状態で移動させるべき色素を溶解し
つる液体または熱溶剤を用いることができる。
すなわち、移動させるべき色素が親水性色素の場合には
、親水性の液体または親水性熱溶剤を用い、親油性色素
の場合には、それを溶解しつる有機溶剤、オイル親油性
熱溶剤等を用いることができる。 また、その色素の親
水性、親油性の程度に応じて、親水性液体、親水性熱溶
剤、親油性溶剤、親油性熱溶剤を適当量づつ混合して用
いることもできる。
色素移動助剤は、色素固定層または/および感光層、好
ましくは色素固定層の溶剤で湿らせる方法で用いてもよ
いし、予めこの層中に直接含有させるか、またはポリマ
ーや結晶へ吸着させるか、結晶水として、あるいはマイ
クロカプセルとして内蔵させておいてもよい。
この色素移動助剤として用いられる親水性または親油性
溶剤には、水または苛性ソーダ、苛性カリ、炭酸ソーダ
等の無機のアルカリ金属塩を含む塩基性の水溶液、メタ
ノール、エタノール、プロパツール、ブタノール、ベン
ジルアルコール等のm個アルコール、エチレングリコー
ル、ジエチレグリコール、ポリエチレンクリコール、プ
ロピレングリコール、グリセロール等の多価アルコール
、フルリルアルコール、メヂルセロソルブ、セロソルブ
等のアルコール性OH基をもつエーテル類、アセトン、
アセチルアセトン、メチルエチルケトン、ヘキサノン、
シクロヘキサノン等のケトン類、酢酸メヂル、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、安息香酸メチル、リン酸n−ブチル等
のエステル類、ジエチルアミン、ジブチルアミン、ピリ
ジン、キノリン等の含窒素溶媒等を挙げることができる
移動させるべき色素が親水性である感光材料において、
色素移動助剤を感光材料および/または色素固定材料に
内蔵させる場合には、この色素移動助剤としては親水性
熱溶剤を用い、その存在下において加熱することにより
この親水性色素を色素固定材料に転写し、固定すること
がてきる。
親水性熱溶剤の存在下に加熱することにより、色素固定
層へ移動させる画像形成方法においては、可動性色素の
移動は色素の放出と同時に開始されても、色素の放出が
完了した後であってもよい。 従って、移動のための加
熱は、加熱現像の後であっても、加熱現像と同時であっ
てもよい。
色素移動のための加熱は、感光材料の保存性、作業性等
の観点から、60℃〜250℃であるので、本発明にお
いては、この温度範囲で、親水性熱溶剤としての作用を
発揮するものを適宜選択することができる。 親水性熱
溶剤は、加熱によって速やかに色素の移動を助けること
が必要であることは当然であるが、感光材料の耐熱性等
をも併せて考慮すれば、親水性熱溶剤に要求される融点
は、40℃〜250℃、好ましくは40℃〜200℃、
さらに・好ましくは40℃〜150℃である。
前記の親水性熱溶剤とは、常温では固体状態であるが、
加熱により液体状態になる化合物であって、(無機性/
有機性)値〉1、かつ、常温における水の溶解度が1以
」二の化合物と定義される。 ここで無機性および有機
性とは、化合物の性状を予測するための概念であり、そ
の詳細は例えば、化学の領域11 719ページ(19
57)に記載されている。 親水性熱溶剤としては、(
無機性/有機性)値が1以上であることが必須条件であ
り、好ましくは2以トである。
一方、分子の大きさの観点から考察すれば、移動する色
素の廻りには、その移動を阻害せず、自ら移動しつる分
子が存在することが好ましいと考えられる。 従って、
親水性熱溶剤の分子量は小さい方が好ましく、約200
以下、さらに好ましい分子量は約100以下である。
親水性熱溶剤は、加熱現像により生じた親木性色素の色
素固定層への移動を、実質的に助けることができれば足
りるので、色素固定層に含有させることができるのみな
らず、感光層の感光材料中に含有させることも、色素固
定層と感光層の双方に含有させることも、あるいは感光
材料中、もしくは色素固定層を有する独立の色素固定材
料中に、親水性熱溶剤を含有する独立の層を設けること
もできる。 色素固定層への色素の移動効率を高めると
いう観点からは、親水性熱溶剤は色素固定層および/ま
たはその隣接層に含有させることが好ましい。
親水性熱溶剤は、通常は水に溶解してバインダー中に分
散されるが、アルコール類、例えばメタノール、エタノ
ール等に溶解して用いることもできる。
使用しつる親水性熱溶剤として、例えば尿素類、ピリジ
ン類、アミド類、スルホンアミド類、イミド類、アルコ
ール類、オキシム類、その他の複素環類を挙げることが
できる。
この親水性熱溶剤の具体例およびそのうちでも特に好ま
しい具体例としては、特開昭58=42092号の14
9〜158ページに記載の化合物を挙げることかできる
この親水性熱溶剤は単独で用いることもできるし、2種
以上併用することもできる。
この親水性熱溶剤は感光材料または色素固定材料中に親
水性熱溶剤を除いた全塗布膜厚を重量に換算した量の1
0〜300重量%、好ましくは20〜200重量%、特
に好ましくは30〜150重量%の範囲で用いることが
できる。
本発明においては感光層や後述の色素固定層と同様、保
護層、中間層、下塗層、バック層その他の層についても
、それぞれの塗布液を調液し、浸漬法、エアーナイフ法
、カーテン塗布法または米国特許第3,681,294
号明細書記載のホッパー塗布法等の、種々の塗布法で支
持体上に順次塗布し、乾燥することにより感光材料を作
ることができる。
さらに、必要ならば米国特許第2,761゜791号明
m書および英国特許第837,095号明細書に記載さ
れている方法によって2層またはそれ以上を同時に塗布
することもできる。
熱現像感光材料へ画像を記録するための画像露光の光源
としては、可視光をも含む輻射線を用いることができる
。 一般には通常のカラープリントに使われる光源、例
えばタングステンランプの他、水銀灯、ヨードランプ等
のハロゲンランプ、キセノンランプあるいはレーザー光
源、CRT光源、蛍光管、発光ダイオード(LED)な
どの各種光源を用いることができる。
■ 発明の具体的作用効果 本発明によれば、感光要素と色素固定要素を密着させる
際の両要素のなす角度を20°以上としているため、加
熱現像によって転写色素画像を得る画像形成方法におい
て、白抜けや斑点状のムラのない画像を得ることができ
る。
また本発明は次のような効果を有する。
本発明においては、高濃度で低カブリの画像をlj−え
、かつ保存性に優れ、しかも処理が容易な写真要素と画
像形成方法が得られる。
さらに具体的に本発明の効果を列挙する。
本発明においては露光光源によらず安定な画像が得られ
る感光要素が得られる。
本発明に場いては処理装置内で搬送時にスリ傷、膜はが
れなどの発生しにくい感光要素または色素固定要素が得
られる。
本発明においては、搬送時のスベリ性を改良した感光要
素または色素固定要素が得られる。
本発明においては、搬送時の帯電量を減らし、スタチッ
クの発生による画像ムラ、処理機の誤動作を防止できる
感光要素または色素固定要素が得られる。
本発明においては、加熱処理時に共存させる水を均一に
付与することの可能な感光要素または色素固定要素が得
られ、水の分布ムラによる画像ムラを少なくした画像形
成法が得られる。
本発明においては、短時間に水を付与することが可能な
感光要素または色素固定要素が得られ、迅速な画像形成
が可能な方法が提供される。
本発明においては、処理温度の変動、温度分布に対し、
安定な画像を得ることのできる感光要素または色素固定
要素が提供される。
本発明においては、カブリの発生を抑え、短時間で鮮明
な画像を得ることのできる感光要素が提供される。
本発明においては処理後の感光要素と色素固定要素の剥
離が改良される。
本発明においては、色が鮮かでシャープな画像を得るこ
とができる感光要素が得られる。
本発明においては、保存性の改良された感光要素が得ら
れる。
■ 発明の具体的実施例 以下、本発明の具体的実施例を示し、本発明の詳細な説
明する。
実施例1 表1に示すような感光要素101を作成した。
表   1(続 き2) 層ナンバー  層  名   添  加  物    
  添加量(g/rn’)界面活性剤(5)     
     0.032第1層   赤外光   水溶性
ポリマー(2)        0.018感光層  
ゼラチン           0.5硬膜剤    
         0.C1支 持 体 (ポリエチレ
ンテレフタレート;厚さ100μ)バック層     
    カーボンブラック         0.44
ポリエステル          0.30ポリ塩化ビ
ニル         0.30高沸点有機溶媒(1)
トリノニルフォスフェート水溶性ポリマー(高吸水性ポ
リマー)(1)スミカゲルL−5(H)住人化学■製 水溶性ポリマー(高吸水性ポリ?−)(2)界面活性剤
(+)エーロゾルOT 界面活性剤(2) 界面活性剤(3) C9I+ 1900(CH2ClI20)30 t(界
面活性剤(4) C9HI9イ>0(C112Cl120)a lt界面
活性剤(5) CI211250503 Na 界面活性剤(6) 硬fm剤  1.2−ビス(ビニルスルフォニルアセト
アミド)エタン シリコン系オイル アセチレン化合物 iso −C3H7C0NHぺJCE:(:H還元剤(
1) ll メルカプト化合物(1) (+4 メルカプト化合物(2) 第5層用の乳剤の作り方について述べる。
乳剤(I) 良く攪拌しているゼラチン水溶液(水800[l1lL
中にゼラチン20gと塩化ナトリウム3gと化合物 とを溶解させて65℃に保温したもの)に下記I液と■
液を70分間かけて添加した。  1液と■液の添加開
始と同時に 増感色素(A) 0.24gを(メタノール120cc+水120cc)
溶液に溶解させた色素溶液を添加しはじめ60分かけて
添加した。
エ    液        ■    液(全体で6
00mfi )   (全体で600mりへgN0 3
  (g)        1oo         
       −KBr (g)     56 NaC1(g)     7 工液と■液の添加終了後すぐにKBr2gを水20m1
lに溶解させて添加し、10分間放置した。
水洗、脱塩後ゼラチン25gと水100allを加えp
Hを6.4、PAgを7.8に調節した。
得られた乳剤は粒子サイズが約0.5μの立方体単分散
乳剤であった。
この乳剤を60℃に保ち、トリエチルチオ尿素1.3m
g;4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a、7−
チトラザインデン100mgを同時に加えて最適に化学
増感した。 収量は650gであった。
第3層用乳剤の作り方について述べる。
乳剤(Vl) 良く攪拌しているゼラチン水溶液(水800nuにゼラ
チン20gと塩化ナトリウム2gと化合物 とを溶解させて65℃の保温したもの)に下記I液と■
液を60分間かけて添加した。
■液と■液の添加開始と同時に 0.16gをメタノール80−に溶解させた色素溶液を
添加しはしめ40分かけて添加した。
■    液        ■    液(全体で6
00mu )   (全体で+i00mu )八gNo
  3  (g)        1oo      
          −KBr (g)     56 NaCIl (g)     7 1液と■液の添加終了後10分間放置したあと温度降下
し、水洗、脱塩を行ない、その後ゼラチン25gと水1
00nlを加えpHを6.5、pAgを7.8に調節し
た。
pH,pAgを調節したあとトリエチルチオ尿素と4−
ヒドロキシ−6−メチル−1,3゜3a、7−チトラザ
インデンを加え60℃で最適に化学増感した。
得られた乳剤は粒子サイズが約0.35μのq方体単分
散乳剤で収量は650gであった。
第1層用乳剤の作り方について述べる。
乳剤(■) 良く攪拌しているゼラチン水溶液(水1000社中にゼ
ラチン20gと塩化ナトリウム4g溶解させて60℃に
保温したもの)に臭化カリウム49gと塩化ナトリウム
IO,5gとを含む水溶液600 rdと硝酸銀水溶液
(水6001′Iu中に硝酸銀0.59モルを溶解させ
たもの)を同時に等流量で50分かけて添加した。 水
洗、脱塩後ゼラチン25gと水200 m9を加えてp
++を6.4に調整し、トリエチルチオ尿素と4−ヒド
ロキシ−6−メチル−1,3,3a−7−チトラザイン
デンを用いて最適の化学増感を行ない、平均粒径0.4
μの立方体単分散乳剤(I)700gを得た。
有機銀塩の作り方について述べる。
有機銀塩(1) ベンゾトリアゾール銀乳剤の作り方について述べる。
ゼラチン28gとベンゾトリアゾール 13.2gを水300 malに溶解した。 この溶液
を40℃に保ち攪拌した。 この溶液に硝酸銀17gを
水100+wllに溶かした液を2分間で加えた。
このベンゾトリアゾール銀乳剤のpHを調整し、沈降さ
せ、過剰の塩を除去した。 そ の後、pHを6.30
に合わせ、収量400gのベンゾトリアゾール銀乳剤を
得た。
有機銀塩(2) ゼラチン20gと4−アセチルアミノフェニルプロピオ
ール酸5.9gを0.1%水酸化ナトリウム水溶液10
100Oとエタノール200社に溶解した。
この溶液を40℃に保ち攪拌した。
この溶液に硝酸銀4.5gを水200−に溶かした液を
5分間で加えた。
この分散物のpi−1を調整し、沈降させ過剰の塩を除
去した。 この後、pHを6.3に合わせ収@300 
gの有機銀塩(2)の分散物を得た。
次に、色素供与性物質のゼラチン分散物の作り方につい
て述べる。
イエローの色素供与性物質(y−i )12g、(Y−
2)3 g、高沸点有機溶媒(1)7.5g、還元剤(
1)0.3g、およびメルカプト化合物(+)0.3g
を酢酸エチル45−に添加溶解し、10%ゼラチン溶液
100gとドデシルベンゼンスルホン酸ソーダの2.5
%水溶液60m1lとを攪拌混合した後、ホモジナイザ
ーで10分間、10000 rpmにて分散した。 こ
の分散液をイエローの色素供与性物質の分散物と言う。
マゼンタの色素供与性物質(M)15g、高沸点有機溶
媒(])7.5g、還元剤(])0.3gおよびメルカ
プト化合物(J)0.15gを酢酸エチル25IINに
添加溶解し、10%ゼラチン溶液100g、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸ソーダの2.5%水溶液60Illl
とを攪拌混合した後、ホモジナイザーで10分間、10
000rpmにて分散した。 この分散液をマゼンタの
色素供与性物質の分散物と言う。
シアンの色素供与性物質(C)15g、高沸点有機溶媒
(1)7.5g、還元剤(])00.4gおよびメルカ
プト化合物(1)0.6gを酢酸エチル40m1lに添
加溶解し、10%ゼラチン溶液100gとドデシルベン
ゼンスルホン酸ソーダの2.5%水溶液60m1とを攪
拌混合した後、ホモジナイザーで10分間、10000
 rpmにて分散した。 この分散液をシアンの色素供
与性物質の分散物と言う。
 Z o     z 工     0 す へ  − n Oの :el:!: ■ 工 ^            ○ 次に色素固定材料の作り方について述べる。
ポリエチレンでラミネートした紙支持体上に次表の構成
で塗布し色素固定材料を作った。
第2層 ゼラチン(0,7g/rrr’)   硬膜剤
11(0,24g/ゴ)第1層  ゼラチン(1,4g
/rn2)   媒染剤本2 (2,6g/rn′)ピ
コリン酸グアニジウム塩(2,5g/rn’)支   
 持    体 *1)1.2−ビス(ビニルスルフォニルアセトアミド
)エタン*2) 前記多層構成のカラー感光要素101をキセノンフラシ
ュ管を用いて10−4露光した。 その際連続的に濃度
が変化しているG、R,IRの3色分解フィルターを通
して露光した。
露光済みの感光要素の乳剤面に12Ill/rn’の水
をワイヤーバーで供給し、その後先に記した色素固定要
素と膜面が接するように重ね合わせた。
この場合感光要素と色素固定要素との密着は第2図に示
したような構成で行ない、その時の両要素の当接角度を
以下のように種々変化させた。
吸水した膜の温度が90℃となるように温度調節したビ
ートローラを用い、20秒間加熱したあと色素固定材料
からひきはがすと固定材料上にG%R1IRの3色分解
フィルターに対応してイエロー、マゼンタ、シアンの像
が得られた。 得られた像にムラがあるか否かを目視で
確認した。 この結果を以下に示す。
当接角度    ムラの程度 18°  色素固定要素画像部の全面にわたって班点状
の非常に目立つムラ が生じていた。
25°  極〈注視すればわずかにムラがあると認めら
れるものの、通常の観 察では支障にならない程度であっ た。
45°  全くムラは見られなかった。
以I−の結果より、本発明の効果は明らかである。
実施例2 実施例1で使用した感光要素101と色素固定要素を用
いて、実施例1と同様に露光および加熱現像処理を施し
た。 なお、この場合感光要素101と色素固定要素と
の当接角度は506とした。
G、R,IRの3色分解フィルターに対応してイエロー
、マゼンタ、シアンの鮮明な像が得られた。 各色の最
高濃度(Dmax)と最低濃度(Dmin)をマクベス
反射濃度計(RD−519)を用いて測定した。
この結果を以下に示す。
D max         D minロー ンタ 
     ロー ンタ 2.10 2.3+  2.45   0.+3 0.
13 0.12また、実施例1の感光要素101におい
て、第5層、第3層、および第1層の乳剤を下記のよう
にかえた他は、感光要素101と同様に感光要素102
,103を作成した。 なお、塗布銀量は同量とした。
感光要素102   感光要素103 第5層     乳剤H乳剤m 第3層     乳剤V     乳剤■第1層   
  乳剤■     乳剤■感光要素102,103に
用いた乳剤の作り方について述べる。
第5層用乳剤 乳剤(n) 良く攪拌しているゼラチン水溶液(水800I19中に
ゼラチン20gと塩化ナトリウム4gと化合物 漏 とを溶解させて65℃に保温したもの)に下記1液と■
液を30分間かけて添加した。
10分間放置したあと■液と■液を30分間かけて添加
した。 ■液と■液の添加終了後すぐに 増感色素(A) 0.24gを(メタノールf20cc+水120 cc
)溶液に溶解させた色素溶液を添加し、15分間放置し
た。
工  液  ■  液  ■  液  ■  液AgN
O3(g)  50   50 −KBr (g)  
  35   28NaGn(g)  −−−3,5 水洗、脱塩後ゼラチン25gと水100 +111を加
えpHを6.4、pAgを7.7に調節した。
得られた乳剤は粒子サイズが約0.43μの立方体単分
散乳剤であった。
この乳剤を60℃に保ちトリエチルチオ尿素と4−ヒド
ロキシ−6−メチル−1,3゜3a、7−チトラザイン
デンを加えて最適に化学増感した。
収量は650gであった。
乳剤(m) 乳剤(ff)の調製法においてH液、■液のKBr、N
aCuの量を以下のように変更した液、■′液、■′液
を用い、■液と■液の添加終了後すぐにKBr2gを水
20rM9に溶解させたKBr溶液を添加した他は乳剤
(II)と同様の調製法で粒子サイズ約0.5μの単分
散立方体乳剤を得た。
■′液    ■′液 KBr  (g)     23       23N
aC11(g)     6        B第3層
用乳剤 乳剤(V) 良く攪拌しているゼラチン水溶液(水600−にゼラチ
ン20g、臭化カリウム1.2g、化合物 HO([:
H2) 25(C112) 2 S([112) 20
H0,45gを溶解させて50℃に保温したもの)に0
.59モルの硝酸銀を含む水溶液600111(I液)
と臭化カリウム0.76モルと沃化カリウム0.04モ
ルを含む水溶液800all(II液)をI)Agを8
.9にコントロールしながら50分かけて添加した。
■液と■液の添加開始と同時に実施例1の乳剤(rV)
に使用した増感色素(B)0.15gと0.05gをメ
タノール100−に溶解した色素溶液を添加しはしめ4
0分かけて全量を添加した。
水洗、脱塩後ゼラチン25gと水150m1を加え、p
Hを6.5、pAg8.5に調節した。pHとp/Ig
を調節したあとチオ硫酸ナトリウムと塩化金酸を加えて
60℃で最適に化学増感した。
化学増感終了前に4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3
,3a、7−チトラザインデン0.1gを添加した。
得られた乳剤は平均粒子サイズが0.4μの(100)
面と(111)面に混じったジャガイモ状の単分散乳剤
で収量は650gであった。
乳剤(Vl) 良く攪拌しているゼラチン水溶液(水600−にゼラチ
ン20gとKBrO,75および80(12) 25(
CH2) 25(CH2) 2叶0.38gを溶解させ
68℃に保温したもの)に下記I液と■液を20分間か
けて等流量で同時に添加した。  10分間放置したあ
と■液と■液を30分間かけてコントロールダブルジェ
ットでl]Agを8.4に保って添加した。
添加終了後すぐに実施例1の乳剤(rV)に使用した増
感色素(B)0.14gをメタノール70−に溶解させ
た色素溶液を添加し、20分間放置した。 水洗、脱塩
後ゼラチン25gと水1001j!を加え、pHを6.
4、p/Igを8.4に調節した。
工  液  ■  液  ■  液  ■  液AgN
O3(g)  20   80 −KBr (g)  
  +4   62KI (g)     ]  −− 得られた乳剤は粒子サイズが0.55μの単分散八面体
沃臭化銀乳剤であった。
得られた乳剤を60℃でチオ硫酸ナトリウムを用い最適
に化学増感した。 収量は650gであった。
第1層用乳剤 乳剤(■) 良く攪拌しているゼラチン水溶液(水100OIIU中
にゼラチン20gと塩化ナトリウム4gと させて60℃に保温したもの)に臭化カリウム7.2g
を含む水溶液60IIIlと硝酸銀水溶液(水6〇−中
に硝酸銀0.06モルを溶解させたもの)を同時に等流
量で6分間で添加した。
さらに10分後から臭化カリウム44gと塩化ナトリウ
ム9.5gとを含む水溶液600m9と硝酸銀水溶液(
水600 n11中に硝酸銀0.53モルを溶解させた
もの)を同時に等流量で45分間かけて添加した。 水
洗、脱塩後、ゼラチン25gと水200 r*9を加え
てpHを6.5に調整し、トリエチルチオ尿素と4−ヒ
ドロキシ−6−メチル−1,3,3a−7−チトラザイ
ンデンを用いて最適の化学増感を行ない平均粒径0.4
μの立方体単分散乳剤(■)700gを得た。
乳剤(IX) 良く攪拌しているゼラチン水溶液(水100100oI
中にゼラチン20gと塩化ナトリウム2gと させて60℃に保温したもの)に臭化カリウム71gを
含む水溶液600−と硝酸銀水溶液(水600 +d中
に硝酸銀0.59モルを溶解させたもの)を同時に等流
量で60分間がけて添加した。 水洗、脱塩後、ゼラチ
ン25gと水200 +ilを加えてpHを6.3に調
整し、チオ硫酸ナトリウムを用いて最適の化学増感を行
ない、平均粒径0.35μの8面体m分散乳剤(IX)
700gを得た。
このような感光要素102,103を用いて、上記のよ
うに感光要素101と同様の操作と処理とを施したとこ
ろ、感光要素101とほぼ同等の結果が得られ、本実施
例における乳剤はいずれも良好な画像を与えることがわ
かった。 本発明の感光要素には種々の変更が可能であ
り、目的に応じて、各種の選択かiiJ能である。 実
施例2をもとにその変更例と好ましい範囲について述べ
る。
実施例の感光要素の乳剤面は6層により構成されている
が、層の数は7層以上であってもよい。 たとえば最上
層の保護層は、2層以上であってもよく、空気酸化の防
止のために、還元剤を用いるのは有効であり、これらの
還元剤は通常乳化分散物として用いられるため、保護層
の丁に還元剤の含有層を設けてもよく、その態様は、特
願昭60−225176号に記載されている。
第1、第3、第5層は、乳剤と色素供与性物質とが共存
しているが、この両者を分割して別層化してもよい。 
この場合には、乳剤層を上層に、色素供与性物質の含有
層を下層に設けるのが、感度の点で好ましい。 また乳
剤は2種類の乳剤、たとえば微粒子乳剤と通常サイズの
乳剤を併用し、その添加層を分離してもよい。
この場合、色素供与性物質は、両層に分割して含ませて
も一方の乳剤層に集中させて添加してもよい。
本例の感光層は上部よりG、RlIRに感色性をもつ配
列となっているが、これは、感度の減少をより少なくす
るためであり、目的によっては、配列を変更してもよい
次に各層の構成内容について述べるが、これは1例であ
り、本発明はこれらの説明内容に限定される訳ではない
第6層の内容について述べる。
ゼラチンは、石灰処理あるいは酸処理ゼラチンでもよく
、またフタル化ゼラチンのような変性ゼラチンであって
もよく、その添当lは0.2〜2g/rn2が好ましい
。 硬膜剤は特開昭61−18942号記載のものなど
が用いられ、本例のように各層に分割して添加しても、
1層、たとえば保護層に集中させてもよい。
高分子硬膜剤のように拡散しにくいものは、各層に分割
添加することが好ましい。 硬膜剤は、各層に分割添加
する際に各層に均一に添加する必要はなく、上層から下
層に濃度勾配をつける方法も用いられる。 第6層に限
らず各層には塗布助剤として、本例の界面活性剤(1)
のような界面活性剤を用いる。 界面活性剤は、他の目
的で例えば色素供与性物質の乳化分散剤としても用いる
ので必ずしも塗布助剤として添加する必要はないが、多
層感光要素の場合には、各層の表面張力のバランスをと
るのに必要な量を添加すればよい。 界面活性剤(3)
は、現像速度の調整に有用であり、他層で用いられる界
面活性剤(4)も同種の効果をもつ。 これらは、ポリ
エチレンオキサイド鎖を分子内にもつものであり、例え
ば特開昭59−57231号記載のものは好ましく用い
られる。 これらの界面活性剤は、第6層にだけでなく
、たとえば第5層の乳剤層に添加してもよい。 添加量
は0.005〜0.5g/rn”が好ましく第6層また
は5層に集中させても、両層に分割添加してもよい。
界面活性剤(2) 、(6)は塗布性の改良や、色素固
定材料との剥離改良効果をもつもので、たとえば特願昭
60−24113号記載のものが好ましく用いられる。
 界面活性剤(2) 、 (6)は0.01〜0.2g
/rn’の範囲で用いられる。 マット剤は感光材料を
ロールやシートで供給する場合の乳剤面のバック面の接
着を防止したり、装置内を搬送する時に機材と接着する
のを防止したり色素固定シートとの剥離を良くするため
に用いられ、本例のようにシリカ粒子や。PMMA、ポ
リエチレン粒子などが用いられる。 粒子サイズも0.
1μ〜10μのものを用いることができ、0.2g〜2
gが適当量である。 本例の水溶性ポリマー(1)は、
感光要素の吸水速度の調節のために用いられ、他に特願
昭60−232.565号記載のものが用いられる。 
その効果については実施例5で詳しく述べる。 添加量
は0.1〜1.5g/rn’が好ましい。
以上の他に他層で用いている水溶性ポリマー(2)のよ
うな増粘作用をもつポリマーを用いることもできる。 
水溶性ポリマー(1)は、増粘作用もあるため本例の第
6層では用いていないが、水溶性ポリマー(1) 、 
(2)を併用してもよい。
また本文中に挙げた紫外線吸収剤や蛍光増白剤を用いて
もよい。
次に第5層の内容について述べる。
本発明で用いられるハロゲン化銀乳剤および増感色素の
好ましい例は既に、■ 発明の詳細な説明の項で詳細に
記した通りである。
実用上重要なことは使用する書き込み光源波長ピークに
近い分光感度分布を有するハロゲン化銀乳剤+増感色素
の組み合わせを選択することである。
本実施例に乳剤(I)の分光感度極大は約580〜58
5nmに位置しているが、これは約570 nm附近に
出力ピーク波長を有する発光ダイオードを使用する場合
に特に適している。
露光ピーク波長が約550 nm付近の光源を使用する
場合には例えば のような増感色素を使用することができる。
本発明で使用できる望ましい分光感度を有する増感色素
の具体例は先に述べた■ 発明の詳細な説明の項および
ジェームズ編「ザ セ オリ−オブ ザ フォトグラフ
ィック プロセス 第4版」マクミラン社刊(“The
 Theoryof the Photographi
c Process″FourthEdition E
dited by T、H,James  Macmi
llanPublishing Go、、 Inc、)
、1977年発行、日本写真学会編「写真工学の基礎」
コロナ社刊、昭和54年初版発行、その他の写真化学に
関する成書、ドイツ特許第929,080号、米国特許
第2,231,658号、同第2,493.748号、
同第2,503.776号、同第2.519,001号
、同第2.912,329号、同第3,656,959
号、同第3゜672.897号、同第3,694,21
7号、同第4,025,349号、同第4,046.5
72号、英国特許第1,242.588号、特公昭44
−14030号、同52−24844号、特公昭52−
26125号、英国特許第1,439,638号、同第
852,068号、米国特許第3,915,715号、
特開昭59−180553号、特開昭60−19675
7号等に記載されている。
これらの増感色素は単独に用いてもよいが、異なる分光
感度極大を有する増感色素を2種以上混合して使用し分
光感度極大位置を調節することも可能である。増感色素
の組合せは特に、強色増感の目的でしばしば用いられる
。 その代表例は米国特許第2,688,545号、同
第2,977.229号、同第3,397,060号、
同第3,522,052号、同第3゜527.641号
、同第3,617,293号、同第3,628,964
号、同第3,666.480号、同第3,672,89
8号、同第3,679,428号、同第3,703,3
77号、同第3,769,301号、同第3゜814.
609号、同第3,837,862号、同第4,026
,707号、英国特許第1.344,281号、同第1
,507,803号、特公昭43−4936号、同53
−12.375号、特開昭52−110,618号、同
52−109,925号に記載されている。
有機銀塩(1)の調製法としては本方法の他にベンゾト
リアゾール溶液と硝酸銀溶液を同時に添加する方法、ま
た硝酸銀水溶液にベンゾトリアゾール溶液を添加する方
法も可能である。
また添加中の混合液のpHをコントロールするためにア
ルカリ水溶液を添加することも可能である。
有機銀塩(1)の結晶サイズは銀塩結晶形成過程中のp
at〜10)、添加時間(1分〜60分)、温度(30
°〜75℃)によってコントロールすることができる。
 有機銀塩(1)の結晶サイズによって、感度、階調、
最高濃度等の写真的特性が変化するので最適サイズを求
めることが望ましい。 望ましいサイズは通常法相当直
径が0.01μ〜0.5μの間にある。
結晶サイズの分布は単分散でも多分散でもよい。 結晶
形は針状、棒状、板状、紡垂状等のいずれであってもよ
い。
過剰の塩の除去はハロゲン化銀乳剤から可溶性塩類を除
去する際に用いられる手段(ヌープル水洗法;沈降水洗
法)と同様な方法で行なわれる。
ベンゾトリアゾール銀塩乳剤の最終pHは5.0〜10
.0が好ましい。 望ましい最終pAgは6〜10の間
にある。
有機銀塩(2)の調整法としては本方法の他に4−アセ
チルアミノフェニルプロピオール酸のエタノール/水混
合溶液と硝酸銀水溶液を同時に添加する方法、また硝酸
銀水溶液に4−アセチルアミノフェニルプロピオール酸
溶液を添加する方法も可能である。 またエタノール等
の有機溶媒を除去するために、4−アセチルアミノフェ
ニルプロピオール酸をそのアルカル金属塩、アンモニウ
ム塩、グアニジウム塩等の水溶性塩にして使用すること
は好ましい。 いずれの場合もアルカリ水溶液を添加し
てpHをコントロールしながら調製することも可能であ
る。
また感光性ハロゲン化銀と同時に調製することもできる
有機銀塩(2)の結晶サイズは銀塩結晶形成過程中のp
+1(1〜10)、添加時間(1分〜60分)、温度(
30°〜80℃)によってコントロールすることができ
る。
有機銀塩(2)も結晶サイズによって感度、階調、最高
濃度等の写真的特性が変化するので最適サイズを求める
ことが望ましい。 望ましいサイズは通常法相当直径が
0.5μ以下特に0.2μ以下である。 その結晶サイ
ズ分布、結晶形は有機銀塩(1)のところで述べたよう
に任意である。
過剰の塩の除去はハロゲン化銀乳剤から可溶性塩類を除
去する際に用いられる手段(ヌーデル水洗法;沈降水洗
法)と同様な方法、または遠心分離法で行なわれる。 
写真性への影響が無視できるならば、可溶性塩類が存在
した状態でも使用できる。
有機銀塩(2)乳剤の最終puは5.0〜10.0が好
ましい。 また最終pAgは4〜9が好ましい。
アセチレン化合物は本例の化合物の他、特願昭60−2
28,267号記載のものを用いることができる。 ア
セチレン化合物は主として感度減少の少ないカブリ防止
剤として用いられ0.005〜0.1g/rn’が適当
な量である。
イエローの色素供与性物質(]) 、(2)は、単独で
用いてもよいし、本実施例のように併用してもよい。 
特に色再現をよくするため、吸光特性の改良には異なっ
た分光吸収特性の色素を組み合せると有利である。 他
の本実施例のイエローの色素供与性物質(]) 、(2
)と同様な効果の得られる化合物例としては次のものを
挙げることができる。
0 Q の :el:f: u−L)−Q ■ 工 z                  Z工 以上の色素供与性物質はイエローの色素供与性物質(+
) 、 (2)と全く同様の結果が得られるが、さらに
カブリ濃度はやや高いがほぼ同様な結果の得られるもの
として次のものを挙げることができる。
色素供与性物質の添加量は0.05〜Ig/mlが適当
であり、本実施例の色素供与性物質(1)は0.05〜
1g/rr+′、色素供与性物質(2)は0.01〜I
g/rn′の範囲で用いるのが望ましい。
色素供与性物質は乳化分散して用いるのが通常であり、
用いる高沸点有機溶媒は本実施例の化合物の他に特開昭
59−178451号、同59−178452号、同5
9−178457号、同59−178453号、同59
−178454号記載のものも用いることができる。
添加量は0.5g/rn’以下で色素供与性物質と同重
量以下が好ましい。 高沸点有機溶媒はなくともよく、
その場合にはコロイドミルなどによる粉体分散法を応用
することもできる。
還元剤は本実施例の化合物の他に後の実施例4のものも
用いることができ、その効果について実施例4にて詳し
く述べる。 添 加 量 は0.001〜0.1g/r
n2が好ましい。
メルカプト化合物は本実施例の化合物の他、英国特許第
2,135,465号記載のものが用いられる。 添加
量はo、oot〜0.1g/rn’が好ましい。
還元剤、メルカプト化合物は単独で添加してもよいし、
本実施例のように色素供与性物質と一緒に分散してもよ
い。
界面活性剤(5)は乳化分散剤として用いられているも
ので、被分散物に対し0.01〜1倍量が適当である。
 乳化分散剤としては本実施例の化合物の他、公知のも
のが用いられる。
特殊なものとしては特願昭60−228,747号記載
のものがあり、高沸点有機溶媒の添加量が少い時に特に
有用である。 乳化分散時には本実施例のように補助溶
媒を用いることがあり、その場合には塗布性の改良、塗
布後乾燥時の負荷の減少、乳化分散物の保存安定性の改
良等の目的で、乳化分散後、補助溶媒の除去を行うこと
もできる。
本実施例では補助溶媒を除去していないが、基本的な写
真性能は除去の有無によって変化しないのが通常である
。 補助溶媒の除去にはヌーデル水洗、真空減圧等の常
法が適用できる。 その他の添加剤は第6層と同様であ
る。
次に第4層について説明する。
ゼラチン、界面活性剤(1)、水溶性ポリマー(2)、
硬膜剤は先に述べたものと同じである。
界面活性剤(4)は、第5、第6層の界面活性剤(3)
と同じ作用を示すものであり、(3)と同様に(4)も
第4層、第3層に分割添加しても1層に集中させてもよ
い。 添加量は合計で0.005〜0.5g/rn’が
好ましい。 また、第4層や第2層のような中間層には
必要に応じて混色防止剤(例えばハイドロキノン誘導体
のような還元剤)を使用してもよい。
水酸化亜鉛は本実施例では色素固定要素中に添加されて
いるピコリン酸グアニジンと反応して塩基を発生する。
水酸化亜鉛は、粉末をコロイドミル等で微粒子状に分散
させて添加するのが効果的であり、分散時に界面活性剤
(たとえば(1)やカルボキシルメチルセルロースなど
のポリマーを用いると安定な分散液を作ることができる
。 水酸化亜鉛の添加量は全体で2g/rr+’以下が
好ましい。 水酸化亜鉛は本実施例のように第4、第2
層に分割添加してもよいし、1つの層に集中させてもよ
い。 添加する層は中間層、保護層だけでなく、乳剤層
に添加してもよい。 水酸化亜鉛はその難溶性のためと
考えられるが、乳剤層に添加しても何ら写真特性に悪影
響を与えないのが特徴である。
塩基性炭酸亜鉛や酸化亜鉛もほぼ同様の用い方ができる
次に第3層について述べる。
本実施例の乳剤(IV)の分光感度極大ピークは約69
0 nmである。 より短波長側例えば650 nm付
近に分光感度極大ピークを設定したい場合には例えば 等の分光増感色素を用いることができる。
望ましい色素に具体例については第5層用乳剤の説明の
ところで引用した文献および特許文献の中に見いだすこ
とができる。
また分光感度極大ピークを調節するために2種以上の増
感色素を混合することも勿論可能である。
有機銀塩(+) 、(2)は第5層の場合と同様である
マゼンタ色素供与性物質は0.05〜1g/mlの範囲
で用いることができる。 本実施例では1種しか用いて
いないが色相改良のために2種以上を併用してもよい。
 本実施例の化合物の他に以下のものを用いても同様な
効果が得られる。
の C−’  cq  R :C:l:l::I: さらにカブリ濃度がやや高いがほぼ同様な結果の得られ
るものとして次の構造の化合物を挙げることができる。
QO: その他の添加剤は、第5層で述べたものと同様なものを
用いることができる。
第2層の添加剤は第4層で述べたものと同じものを同様
に用いることができる。
第1層について述べる。
本実施例の乳剤(■)と増感色素の組み合わせによる分
光感度極大ピークは約810nmである。
750nm付近を極大ピークとしたい場合には0   
                      へ等の
分光増感色素を用いることができる。
これらは単独または2種以上混合して用いることもでき
る。
望ましい色素の具体例については第5層用乳剤の説明の
ところで引用した文献および特許文献の中に見いだすこ
とができる。
メルカプト化合物(2)はカブリ防止剤および経時での
減感防止剤として有効であり、メルカプト化合物(2)
の他に特願昭60−148545号に記載の化合物も同
様な効果をもつ。 添加量は0〜0.01g/rn”が
好ましい。
増感色素は本例の他に も同様の効果を得ることができる。 添加量はtxto
−s〜lXl0−3g/ゴが好ましい。
F記と組み合せて次の構造の化合物を併用してもよい。
添加量は上記と同様である。
Q                        
                       へ1
1〜 の Q の :!:l:I:                  
 ■を用いても同様の結果を得ることができる。
ざらにカブリ濃度がやや高いが他はほぼ同様の結果を得
ることができる化合物としてト へ しrI3 を挙げることができる。
他の添加剤は第5層、第3層で述べたものを同様に用い
ることができる。
支持体は、ハレーション防止効果をもつものが好ましい
。 特に本実施例の第1層は赤外感光性の乳剤層であり
、下層に赤外吸収層をもたないため、シアン色像にボケ
が生じる。 このため赤外吸収性のハレーション防止層
が必要である。 本例のようにカーボンブラックのバッ
ク層を設けてもよいし、支持体自身が着色していてもよ
い。 特にカーボンブラックを練り込んだポリエチレン
テレフタレートフィルムも有用である。 支持体はポリ
エチレンテレフタレートやポリカーボネートのように耐
熱性のフィルムやWP紙が望ましい。 厚さは10μ〜
200μが好ましい。 ハレーション防止層は、0.0
5〜5μが好ましく、0.2以上の吸光度を有するもの
がよい。
実施例3 表2に示すような感光要素201を作った。
そして感光要素201において、 第6層の組成を表2のように変更して感光要素202〜
207を作った。 ここで界面活性剤(6)はC,8H
,0(CH2CH20)、OHであり、PMMA (ポ
リメチルメタアクリレート)粒子、PE(ポリエチレン
)粒子は、PMMA、PEをコロイドミルで粉砕し1〜
3μの粒子にしたものを用いた。 その他の化合物は実
施例1と同様である。
感光要素201〜207を実施例2と全く同様な操作と
処理を施したところ実施例2と同様な結果を得た。
次に感光要素に付与する水の量を1.0g/rn’に減
らす以外は上記と全く同様な処理を施したところ、感光
要素201〜203は色素固定要素に付着したまま剥離
しなかったが、色素固定要素204〜207は剥離した
。 また水量を1.5g/rn’にしたところ感光要素
202゜203は剥離した。 感光要素204〜207
は水分を付与しない状態でも剥離可能であった。 この
結果から、感光要素と色素固定要素の剥離性は付与する
水の量に依存し、水量が少い程剥離しにくくなることが
わかった。 シリコン系オイル、界面活性剤(5) 、
 (6)は、剥離性改良効果をもつことが示された。
またシリコン系オイルを用いた感光要素はスベリ性がよ
くローラー搬送する際に最もキシミなどの故障が少なか
った。 本実施例のシリコン系オイルと同様な効果はフ
ッ素を含む界面活性剤を用いても得られる。
■ 実施例4 表3に示すように感光要素301を作った。
そして感光要素301において表3のように組成を変更
して感光要素302〜306を作った。 ここで還元剤
(2)は、 で表わされる化合物である。 その他の化合物は実施例
1と同様である。
感光要素301〜306を用い、実施例2と同様な操作
と処理な程こしたところほぼ実施例1と同様な結果を得
た。
これにより、水酸化亜鉛および塩基性炭酸亜鉛は同等な
効果をもち添加する層には依存しないことが示された。
ただし感光要素306はカブリがやや高く、感光要素3
03は最もカブリが低かった。
感光要素301〜303,306を40℃70%の相対
湿度下で一週間保存し上記と全く同様の処理を施したと
ころ、感光要素306は、イエロー、マゼンタ、シアン
のカブリの増加が著るしく、感光要素301〜303は
、わずかな増加しか示さなかった。 その中でも感光要
素303は全くカブリの増加が認められなかった。
以上により還元剤(])、(2)は感光要素の保存安定
性に著しい効果をもつことがわかった。゛・ 1 実施例5 表4に示すような感光要素401を作った。
そして感光要素401において表4のように組成を変更
して感光要素402,403を作った。
現像停止剤は次の構造のものを用いた。 その他の化合
物は実施例1と同様である。
現像停止剤 (5)   (4)において     R1=NHCO
C11R23(ロ)(6)   (4)において   
  R1=NHCOC15R31(n)(9)   (
8)において     R3=N)lcOc4 H!]
 (t>(10)  (8)において     R3二
NHCOC15H3゜上記の感光要素401〜403を
用いて実施例2と全く同様な操作と処理を行い表5に示
す結果を得た。
表   5 401  B 2.050.+22.270.22(現
像停止剤無添加)     G    2.28   
Q、+1    2.35  0.19R2,3]  
  0.10     2,42  0.21402 
       B    +、98  0,11   
 2.02  0.14(現像停止剤(1)添加)  
  G    2.10  0.10    2.2+
   0.+3R2,250,102,380,13 402B    2,02  0.12    2.1
8  0.16(現像停止剤(1)添加)    G 
   2j3  0.+0    2.25  0.1
5R2,280,102,320,16 現像停止剤(1)を含有した、感光要素402.403
は、現像停止剤を含有しなし1感光材料401に比較し
て現像温度をlOoC高くしてもD minの増加が少
なく、温度変動に対して安定なことがわかった。
また感光要素402,403において、現像停止剤(1
)のかわりに、現像停止剤(2)〜(10)を使用した
場合も、同様の効果が得られた。
実施例6 実施例1の感光要素101の第6層の水溶性ポリマー(
1)を除く以外は感光要素101と全く同様にして感光
要素501を作った。 これらの感光要素101と感光
要素501を40℃相対湿度70%の条件下で7日間放
置した後、室温にもどし、25℃の水に充分浸漬した後
、しぼりローラーで感光要素表面の付着した水をしぼり
とった後重量を計ることにより吸水量を求めた。 吸水
量は感光要素101て20.5g/rn’、感光要素5
01で19g/rn2であった。
次に25℃の水中を感光要素が2秒間通った後29ま たたちにしぼりローラーで付着水かしぼられる装置によ
り感光要素に2秒間水を付与し、この時間内に感光要素
が吸水した量を求めた。
感光要素101ではlQ、5g/rn2、感光要素50
1では3.0g/rn2であり、水溶性ポリマー(1)
を有する感光要素は短時間に吸水できることがわかった
次に感光要素501の各層の硬膜剤量を半分に減らして
感光要素502を作った。 上記と同様な処理を施した
後、25℃で2秒間吸水させたところ6.5g/rn”
が吸水量であった。 感光要素101と感光要素502
を35℃で2秒間吸水させたところ感光要素101では
14g/rn’、502では15.5g/rn”t’あ
り、温度変動に対して感光要素101は安定な吸水量を
示すことがわかった。
実施例7 実施例1の感光要素101を用い、付与する水量を1 
g/rn’、3g/m″、5 g/rn’、7 g/r
n’、10g/rn’、15g/rrY″、18g/r
n’、21 g/d、24g/rn’、30 g/rr
fに変更する以外は実施例2と全く同様な操作と処理を
施した。 その結果1g/rn′、3 g/rn’の水
H1の場合には色素固定材料から剥離しなかった。 一
方21 g/rn’以上の水量の場合は、画像にムラが
生じ均一な画像が得られなかった。 この結果より付与
する水の計は3g以上21 g/rn’以下が適当であ
ることがわかった。
実施例8 本発明において感光要素の露光にはLEDを用いるのが
好ましい。 感光要素が異った分光感度をもつ2つ以上
の乳剤から成っている場合には各乳剤の感度が異なって
いることがあるが、その場合LEDの光量を適宜調節す
るのが好ましい。 光量を調節するには1つのLEDの
電力を変化させてもよいし、LEDを2つ以上用いるな
どEDの個数を変えてもよい。
本発明の実施例101の熱現像感光材料では緑感層(G
層)、赤感層(R層)、赤外感層(IR層)の3層(感
度の比は1 : +73 :17106 )からなって
いるので 緑感層を露光するにはグリーン発光LED、赤感層を露
光するにはレッド発光LED、および赤外感層を露光す
るには赤外発光LEDを使用し、電力は各// O〜3
3mW/rn’、o〜215mW/ゴおよび0〜389
0 mW/ばの範囲内で変動できるようにして用いた。
なおグリーンLEDでは4個のLEDを2個並べたもの
を2組手行に並べて使用し、レッド発光LEDでは2個
のLEDを2個並べて使用した。
LEDの光は、直径が179μになるように集光されて
露光され、これが1つの画素を形成する。
露光量は光量を32段階、時間を8段階に分け、これら
の光量と時間を組合せれば露光量において256段階を
得ることができ、本実施例ではこの方法によって露光量
を変えた。
本実施例では画像は前記のLEDのスキャン速度と円筒
の回転速度を調節して1024x1280の画素から成
るように露光した。 この際1画素あたり32μsec
以内で露光されるようにした。
上記の露光量の感光要素を用いる以外は実施例2と全く
同様な操作と処理を行い下表のような結果を得た。
イエロー  マゼンタ  シアン D l1ax    2.05    2.20   
2.43D win    O,130,120,12
γ     2.4    2.6   2.7以上の
結果より、LEDを光源としても鮮明な画像が得られ、
露光々源が異なっても光量を調整すればどのような光源
でも使用可能なことがわかった。
上記のように、感光要素が異なった分光感度をもつ2つ
以上の乳剤から成っており、各乳剤の感度が異なってい
る場合には、LEDの光量を適宜調節するのが好ましい
が、光量を調節するにはLEDの個数を変化させてもよ
いし、1つのLEDの電力を変化させてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明が適用された画像記録装置を示す正面図
、第2図および第3図は本発明に係る画像記録装置の密
着部を示す拡大図である。 符合の説明 10・・・画像記録装置、 16・・・感光要素、  28−・・密着部、32−・
・色素固定要素、34−・・熱現像/転写部、42.4
4−・・挟持ローラ 出願人  富士写真フィルム株式会社 代理人  弁理士 渡 辺 望 材 間     弁理士  石  井  陽  −手続ネ甫
j1巳摺:(自発) 昭和62年 5月120 1、事件の表示 昭和61年特許願第89376号 2、発明の名称 画像形成方法 3、補正をする者 事件との関係     特許出願人 件  所  神奈川県南足柄市中沼210番地名  称
  (520)富士写真フィルム株式会社4、代 理 
人  〒101 電話864−4498住  所  東
京都千代10区岩本町3丁目2番2号明細書の「発明の
詳細な説明」の欄 6、補正の内容 (1)明細書第77ページ16〜17行目の[汚染が深
刻な問題となるため]を「汚染が問題となる場合がある
ため」と補正する。 (2)同第102ページ12〜13行Llの「アミド重
合体」を「アミド重合体、ポリビニルアルコール」と補
正する。 (3)同第113ページ9行目の「良い。」の後に改行
して下記の記載を加える。 「硬膜剤の使用量は任意であるが、一般に親水性のバイ
ンダーに対し50重鼠パーセント以下、特に感光要素の
場合は全層のバインダーに対し10重量パーセント以下
、色素固定要素の場合は全層のバインターに対し40重
量パーセント以下が好ましい。」 手続ネ市jF−書(自発) 昭和62年 5月19日 1、事件の表示 昭和61年特許願第89376号 2、発明の名称 画像形成方法 3 補正をする者 事件との関係    特許出願人 住  所  神奈川県南足柄市中沼210番地名  称
  (520)富士写真フィルム株式会社4、代理人 
〒101電話861−4498住  所  東京都千代
田区岩本町3丁目2番2号明細書の「発明の詳細な説明
」の欄 4犬。5\ 6、補正の内容 (1)明細書第94ページ第19行〜第95ページ第4
行の記載を削除する。 (2)同第100ページ第9行〜第14行の記載を次の
ように補正する。 「本発明では還元剤を用いる。 色素供与性物質自身が
還元剤である場合にはいわゆるクロス酸化剤を用いるこ
とは必須ではないが、処理の迅速化や経時保存中の色素
供与性物質の酸化防止に他の還元剤を併用することもで
きる。」 (3)同第124ページ第5行の「酸プレカーサー」を
「現像停止剤」と補正す る。 (4)同第127ページ第3行の「ポリオキシエヂレナ
ルキルエイン酸」を「ポリオキシエチレンアルキルリン
酸」と補正する。 (5)同第128ページ第9行の「保護層」の後に「、
バック層」を挿入する。 (6)同第130ページ第6行の「バック層」の前に「
保護層、」を挿入する。 (7)同第130ページ第10行の「バック層」の前に
「保護層、」を挿入する。 (8)同第131ページ第14行の 「上記」の前に「本発明では寸度安定性を改良するなど
の目的でポリマーラテックスを用いてもよい。」を挿入
する。 (9)同第133ページ下から5行の 「コロイド状シリカ」の前に[本発明の保護層、バック
層にはコロイド状シリカを用いることができる。]を挿
入する。 (10)同第135ページ第6行の「バック」の前に「
保護層、」を挿入する。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)支持体上に少なくとも感光性ハロゲン化銀、バイ
    ンダーおよび色素供与性物質を含有する感光要素に像様
    露光を与え、支持体上に色素固定層を有する色素固定要
    素と密着させ、少量の水ならびに塩基および/または塩
    基プレカーサーの存在下で加熱して現像および転写を行
    う画像形成方法において、前記感光要素と色素固定要素
    を密着させる際の両要素のなす角度を20°以上とした
    ことを特徴とする画像形成方法。
  2. (2)水が感光要素と色素固定要素を密着させる前に感
    光要素および/または色素固定要素の塗布膜に供給され
    る特許請求の範囲第1項に記載の画像形成方法。
  3. (3)塩基プレカーサーが水に難溶な塩基性金属化合物
    と、この水に難溶な塩基性金属化合物を構成する金属イ
    オンと水を媒体として錯形成反応し得る化合物の組合せ
    である特許請求の範囲第1項に記載の画像形成方法。
  4. (4)水に難溶な塩基性金属化合物が感光要素に含有さ
    れ、この水に難溶な塩基性金属化合物を構成する金属イ
    オンと水を媒体として錯形成反応し得る化合物が色素固
    定要素に含有される特許請求の範囲第3項に記載の画像
    形成方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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US5094660A (en) * 1988-06-15 1992-03-10 Fuji Photo Film Co., Ltd. Image recording apparatus
JPH04115253A (ja) * 1990-09-05 1992-04-16 Fuji Photo Film Co Ltd 画像形成方法
US5122433A (en) * 1988-06-15 1992-06-16 Fuji Photo Film Co., Ltd. Image recording method
EP0772088A1 (en) 1991-03-05 1997-05-07 Fuji Photo Film Co., Ltd. Heat-developable diffusion transfer color photographic material

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