JPS6224453Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は植樹用堀土機に関するもので、その
目的は山側傾斜地などに植樹用の穴部を堀土する
とともに、その堀土用の堀土刃車にて自走するこ
ともできる植樹用堀土機を新規案出することで、
その要旨は実用新案登録請求の範囲に記載された
とおりである。

以下、本考案の技術的思想を具体化した一実施
例を図にしたがつて説明する。

図において、本例の植樹用堀土機はエンジン
Ｅ、減速室Ｇ、堀土刃車Ｗ、機枠Ｆ、ストツパー
Ｓおよび操作ハンドルＨより構成されていて、エ
ンジンＥは減速室Ｇの上方に伝動外管１を介して
装着されていて、伝動外管１の伝導軸２を介して
減速室Ｇ内のウオーム３を回転することができ
る。

ウオームホイール４は減速室Ｇの内部に対し横
軸５と共に可転横架されていて、前記ウオーム３
より減速回転される。

左右の堀土刃車６ａ，６ｂは前記横軸５の左右
端部５ａ，５ｂに取着されていて、この横軸５と
共に回転可能である。そして、土面Dmに対しス
トツパーＳの作用で同一場所で回転されるとき
は、この土面Dmに対し植樹用の堀土作用を行つ
て植樹用の穴部Ａが堀土され、また、前記ストツ
パーＳのストツプ作用を解除したときは堀土刃車
６ａ，６ｂの回転にしたがつて堀土機全体の自走
が行われることになる。

機枠は上部横材８と縦枠１０と補強ステー１１
にて構成され、前記上部横材８の前端部９ａは伝
動外管１の下方に抱着された取着部材８ａの後部
に連結され、さらに、縦枠１０は減速室Ｇの後側
面に取着されている。

ストツパーＳの上端部１２は補強ステー１１の
後方部１１ａに嵌着され、その下端部１３には土
面Dmに突入しやすい突端片１４が取着されてい
る。そして、このストツパーＳを補強するために
前記ストツパーＳのほぼ中間部と前記上部横材８
の後部８ｂが後部ステー１５で連結されている。

操作ハンドルＨの基部１６は前記上部横材８の
ほぼ中間部分に上下の傾動可能にピン１７着され
ていて、その調節後の傾度は第４図に示すように
上部横材８に設けた円弧状に形成された係止片１
８に対しピン１９止めされる。なお、このピン１
９の係入動作は操作ハンドルＨのニギリ部２０側
より操作手段（図示しない）を介して行い、ま
た、前記ニギリ部２０は上部横材８の後端より延
在されているため作業者の足（図示しない）が前
記ストツパーＳの突端片１４と干渉することがな
く安全である。

つづいて、上記のように構成された実施例の作
用効果を具体的に説明する。

初めに、本例の植樹用堀土機にて山側Ｙを移動
する場合を第１図を参照して説明すると、上記の
移動が次のように行われる。

さて、本機の移動を行う場合には第１図に示す
ように操作ハンドルＨをほぼ水平位置（このハン
ドルＨが図中、鎖線E1の上位にあるときはａ矢
印方向へ移動する。）に移動してから係止片１８
の下部に固定して、この操作ハンドルＨを持ちあ
げて、後方の突端片１４を引上げてエンジンＥの
始動と共に、伝動軸２、ウオーム３、ウオームホ
イール４を介して横軸５と共に堀土刃車６ａ，６
ｂを回転すると、本機の移動が行われ、その後は
植樹用の穴部Ａの所定位置まで本機を自走しうる
ため、この自走路が山側Ｙの傾斜地であつても、
本機の移動を極めて容易に行いる特徴がある。

次に、本例の植樹用堀土機にて山側Ｙの所定位
置に植樹用の穴部Ａを堀土する場合を説明する
と、上記の堀土作業は次のように行われる。

まず、本機にて所定の穴部Ａを堀土する場合に
は第２図に示すように操作ハンドルＨを上傾位置
（このハンドルＨが図中、鎖線Ｅ２の下位にある
ときにはｂ矢印方向へ移動される。）に移動して
から係止片１８の上部に固定して後方ストツパー
Ｓの突端片１４を土面Dm中に突入して本機を移
動不能に固止してからエンジンＥの回転と共に堀
土刃車６ａ，６ｂを回転すると、所定土面Dmに
穴部Ａを回転する堀土刃車６ａ，６ｂで堀土する
ことができるため、この堀土作業が極めて能率時
に行われ、作業者の労役を著しく低減しうる特徴
があり、本機の移動と堀土作業が適宜交番的に行
われて、多数の植樹用の穴部Ａがそれぞれ簡単に
堀土されるため、その後の植樹も容易に行うこと
ができる。

なお、前記操作ハンドルＨの傾度は作業者の身
長に対応して調節される。

すなわち、本考案は実用新案登録請求の範囲に
記載された構成を要旨とするもので、この構成に
より本機の移動は、もちろんのこと、特に後方の
ストツパーが本機を移動不能に固止する能力を有
していて、植樹用の堀土作業が前記堀土刃車の回
転動作で簡単に行われ、もつて、本考案所期の目
的が達成されるため、本考案は植樹用堀土機とし
て極めて有効性の高い考案である。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一つの実施例を示し、第１図は自
走中の植樹用堀土機を示す側面図、第２図は堀土
作業中の動機を一部切断して示す側面図、第３図
は同機の略体前面図、第４図は操作ハンドルと係
止片との関係を示す拡大断面図である。 符号の説明、１は伝動外管、５は横軸、６ａ，
６ｂは左右の堀土刃車、８は上部横材である。Ｇ
は減速室、Ｈは操作ハンドル、Ｓはストツパーで
ある。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 減速室に可転横架された横軸の左右端部にはそ
   れぞれ堀土刃車を装着し、前記減速室の上方には
   伝動外管を介してエンジンを装着して前記横軸を
   駆動可能になし、前記減速室の後側には前記伝動
   外管と協動して機枠の前部を装着し、この機枠の
   うち上部横材の一部には後方へ延在される操作ハ
   ンドルの基部が傾度の調節可能にピン着され、前
   記機枠の後部には下端に突端片を附したストツパ
   ーが垂下状に取着されるとともに同操作ハンドル
   は前記上部横材に設けた係止片に対し、その調節
   傾度が固定されるように構成したことを特徴とす
   る植樹堀土機。