JPH0716345B2 - 掘取機 - Google Patents

掘取機

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JPH0716345B2
JPH0716345B2 JP3343844A JP34384491A JPH0716345B2 JP H0716345 B2 JPH0716345 B2 JP H0716345B2 JP 3343844 A JP3343844 A JP 3343844A JP 34384491 A JP34384491 A JP 34384491A JP H0716345 B2 JPH0716345 B2 JP H0716345B2
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JP
Japan
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digging
blade
vehicle body
excavation
center line
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JP3343844A
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JPH05176639A (ja
Inventor
巌 湯谷
勝征 浅越
幹夫 松井
Original Assignee
セイレイ工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、振動しながら掬い取り
状に掘取作動する掘取ブレードでもって苗木などを根鉢
付に掘取る、掘取機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】歩行操縦型の自走車体の前部に装設する
昇降枠体に略半円弧状の掘取ブレードを装着し、その掘
取ブレードを、掘取駆動部でもって車体の幅方向中心線
に対して直交する方向に加振しつつ回動させて、苗木な
どを根鉢付に掘り上げる掘取機が知られている(例え
ば、実開昭58−26848号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の掘取
機は、四輪走行形式の自走車体から前方に掘取ブレード
を突設して構成されており、掘取ブレードが振動しなが
ら土中に喰い込んで根元部を掘り上げる際に機体の後部
が浮き上がり易くて掘り上げ能力が低下するきらいがあ
るので、それを防ぐために、車体の後端部にバッテリや
油タンク等の重量物を配設して機体後部の浮き上がりを
抑えるものとなっている。故に、従来の掘取機では、車
体が前後に長くなって車体回向時などに広い運行スペー
スが必要であるので作業時、通常運行時ともに不利であ
り、さらに、機全体の前後バランスを保つ配慮はされて
いるものの、左右バランスについては格別考慮されてい
なかったので、掘取ブレードが機体幅方向に加振しつつ
回動されて掘削作動する際の反力で機が横振れし易くて
掘削能力が低下するきらいがあり、また、掘り上げた苗
木等の根鉢部を掘取ブレード上に載せた状態で移動する
際にも苗木を安定よく支持することができないといった
問題点があった。本発明は、従来の掘取機における上記
の問題点に着目し、その問題点を解決することを目的と
して実施したものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明におけ
る掘取機は、左右一対の履帯走行部(3a)(3b)を
備えた歩行操縦型車体(A)の前部に装備する略半円弧
状の掘取ブレード(8)を、掘取駆動部(5)でもって
車体中心線(P−P)に対し直交する方向に加振しつつ
回動させて苗木等を根鉢付に掘り上げる掘取機におい
て、前記掘取ブレード(8)の回動中心を車体中心線
(P−P)に一致させ、その掘取ブレード(8)の前端
部側を支持する平面視略円弧状のフレーム(9)を、前
記車体中心線(P− P)から一方の履帯走行部(3
a)側に偏寄して搭載されるエンジン(2)の対角位置
に配設し、掘取開始前の待機体勢の掘取ブレード(8)
がフレーム(9)に沿って位置してその待機位置から回
動開始するようにしてあることを特徴とするものであ
る。
【0005】
【発明の作用及び効果】本発明の掘取機にあっては、掘
取ブレード(8)の前端部を支持する略円弧状フレーム
(9)と、それに支持されて待機体勢に位置する掘取ブ
レード(8)とが車体中心線(P−P)より一方の履帯
走行部(3a)側に偏寄して配置されるエンジン(2)
に対して対角位置に配置されていることによって機全体
の左右バランスが保たれるので、通常運行の場合に直進
性よく走行することができ、また、機体を運行しつつ掘
取ブレードを掘取対象の苗木等の根元部に合致させる所
作も容易に好都合に行うことができる。
【0006】さらに、掘取ブレード(8)で苗木等の幹
元部を根鉢付に掘り上げる際には、自走車体が履帯走行
部によってしっかりと支えられ、待機位置から車体中心
線(P−P)を中心にして回動開始する掘取ブレード
(8)による振動および掘削反力を車体中心線(P−
P)を挾んで反対側に位置するエンジン(2)重量で確
実に受け止めるので、掘取機が幅方向に振られることが
なく掘削能力が向上して良好な掘取作業ができ、また、
掘り取り後の苗木の持ち運びも、回動中心が車体中心線
に一致する掘取ブレードによって根鉢部の中心を安定よ
く支持しながら行うことができる。
【0007】
【実施例】つぎに、本発明の実施例について図面を参照
して説明する。図1は本発明による掘取機の全体側面
図、図2は同掘取機の全体平面図であり、図示の掘取機
は、自走車体(A)と、自走車体(A)の前方部にあっ
て自走車体に対して昇降動できるように取付けられる昇
降枠体(B)とから構成されている。
【0008】自走車体(A)は、機台(1)を支える左
右一対の履帯走行部(3a)(3b)を、機台(1)に
搭載のエンジン(2)に連動する走行ミッション(4)
で駆動できるようにするとともに、機台(1)の前方部
に上記昇降枠体(B)を上下方向に回動可能に支持する
取付部(10)(10)を設けて構成される。
【0009】前記エンジン(2)は、自走車体(A)の
中心線(P−P)から一方の履帯走行部(3a)がわに
偏寄して機台(1)上に搭載され、その出力軸(14)
は他方の履帯走行部(3b)がわに突出される。そし
て、出力軸(14)と走行ミッション(4)との間を連
動連結する伝動部(6)、ならびに出力軸(14)と後
述する掘取駆動部(5)の入力軸との間を連動連結する
伝動部(7)とが、前記車体中心線(P−P)よりも他
方の履帯走行部(3b)寄りに位置して設けられる。
【0010】さらに、機台(1)上には前記昇降枠体
(B)を昇降動するための油圧シリンダ(11)および
油圧タンク(12)などの必要機構が配設されるが、油
圧タンク(12)は、前記伝動部(6)(7)と同じ側
のエンジン横側部に配設され、油圧シリンダ(11)
は、車体中心線(P−P)をはさんで油圧タンク(1
2)に対向する機台前部に配設される(第2図参照)。
また、機台(1)の後尾部からは歩行操縦ハンドル(1
3)が延設される。
【0011】一方、昇降枠体(B)は、掘取駆動部
(5)を取付ける支持枠(15)の後面に設けられた取
付腕(16)(16)を、前記取付部(10)(10)
にそれぞれ上下方向回動自在に取付けることによって機
台(1)に装備され、支持枠(15)の後面に設けられ
た装着部(17)に前記油圧シリンダ(11)のピスト
ンロッドを連結するように構成される。
【0012】掘取駆動部(5)は、後端部を入力部(1
8)とし車体中心線(P−P)に対して一方の履帯走行
部(3b)寄り個所から入力され、その前部に振動付与
機構(19)を連設して、該機構(19)の前部に出力
部(20)を設けて構成されるのであり、入力部(1
8)の入力軸(21)は、前記取付腕(16)(16)
の回動軸心(Q−Q)に軸心が一致するように設けら
れ、前記伝動部(7)でもってエンジンの出力軸に連動
連結される。
【0013】また、出力部(20)の出力軸(22)
は、車体中心線(P−P)を前方に延長する線上に軸心
が一致するようにして前方に突出される。出力軸(2
2)には、掘取ブレード(8)の後方基端部が連動結合
して支持され、その掘取ブレード(8)は、第2図にみ
られるように平面視において略半円弧状に形成されて、
先端部には前記出力軸(22)の軸心延長線上に中心が
位置する枢着部(23)が設けられ、出力軸(22)の
回動によって車体中心線(P−P)に対して直交する方
向に掬い取り状に回動するように設けられる。
【0014】さらに、掘取ブレード(8)は、回転方向
において適宜の幅を有し、その断面形状が円弧状となる
ように形成され、回転前縁に刃部(24)を設けて形成
される。掘取ブレード(8)の先端側における枢着部
(23)は、支持枠(15)から延設するフレーム
(9)に支持されるが、該フレーム(9)は、伝動部
(6)(7)設置がわに位置する支持枠(15)の側面
部に基部が取付けられ、前方への延出部が平面視におい
て前記掘取ブレード(8)の半円弧形状に沿うように彎
曲形成され、その延出先端部から垂下する支持部(2
5)に、前記掘取ブレード先端の枢着部(23)を回動
自在に支承するものとなっている。
【0015】つぎに、上記のように構成された掘取機の
作動態様を説明する。掘取を行わないときの掘取ブレー
ド(8)は、第2図に示しているように、フレーム
(9)に沿う待機位置で停止され、昇降枠体(B)全体
が油圧シリンダ(11)によって回動軸心(Q−Q)を
中心にして上昇されている。したがって、非作業体勢で
の掘取機の通常運行時には、待機位置にある掘取ブレー
ドおよびそれを支持するフレームと、一方の履帯走行部
(3a)がわに偏寄して配置されるエンジンとが対角位
置にあって機全体の左右バランスが保たれて直進性、回
向性よく運行しながら掘取ブレードを掘取対象の苗木等
の幹元部に容易に適合させることができる。
【0016】そして、掘取ブレード(8)を掘取対象の
苗木等の幹元部に適合させたのち、自走車体を停止して
掘取駆動部(5)を作動開始し昇降枠体(B)を降下さ
せて行けば振動する掘取ブレード(8)が刃部(24)
から土中に切り込みつつ出力軸(22)によって回転さ
れて土中を切り進み、自走車体(A)が履帯走行部(3
a)(3b)によって前後方向にしっかり支えられるた
め車体後部が浮き上がるようなことがなく苗木等の根部
が的確に掘削され、略半円状の根鉢付状態に切り離され
る。
【0017】根部の切り離しが完了したのち、掘取ブレ
ード(8)を根鉢部の下側にまで戻すと、苗木の根鉢の
中心部が掘取ブレード(8)に載せられた状態になり昇
降枠体(B)の上昇で根鉢付苗木が持ち上げられ、その
持ち上げ状態を維持しつつ自走車体(A)を適宜に前後
進させることによって、掘り上げた苗木等を他所に運ぶ
ことができるのである。
【0018】上記のような態様で苗木等の掘り上げが行
われる際には振動および掘削による荷重が車体幅方向に
かかるのであるが、待機位置から掘削作動する掘取ブレ
ードに対し、車体中心線(P−P)を挾んで反対側にエ
ンジン(2)が配設されて振動および掘削による荷重反
力をバランスよく受け止めるので、機が幅方向にふらつ
くことなく良好に掘取作業できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による掘取機の全体側面図である。
【図2】本発明による掘取機の全体平面図である。
【符号の説明】
2・・・エンジン 3a、3b・・・履帯走行部 5・・・掘取駆動部 8・・・掘取ブレード 9・・・フレーム A・・・歩行操縦型の自走車体 P−P・・・車体中心線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対の履帯走行部(3a)(3b)
    を備えた歩行操縦型車体(A)の前部に装備する略半円
    弧状の掘取ブレード(8)を、掘取駆動部(5)でもっ
    て車体中心線(P−P)に対し直交する方向に加振しつ
    つ回動させて苗木等を根鉢付に掘り上げる掘取機におい
    て、前記掘取ブレード(8)の回動中心を車体中心線
    (P−P)に一致させ、その掘取ブレード(8)の前端
    部側を支持する平面視略円弧状のフレーム(9)を、前
    記車体中心線(P−P)から一方の履帯走行部(3a)
    側に偏寄して搭載されるエンジン(2)の対角位置に配
    設し、掘取開始前の待機体勢の掘取ブレード(8)がフ
    レーム(9)に沿って位置してその待機位置から回動開
    始するようにしてあることを特徴とする掘取機。
JP3343844A 1991-10-25 1991-10-25 掘取機 Expired - Lifetime JPH0716345B2 (ja)

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JP3343844A JPH0716345B2 (ja) 1991-10-25 1991-10-25 掘取機

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