JPS62244526A - アモルフアス合金を用いたパイプの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、アモルファス合金を用いたパイプの製造方法
に関する。

〔従来の技術〕

近時、アモルファス合金は、種々の技術分野において、
多用されている。

アモルファス合金は、従来の金属のように規則正しい結
晶構造を持たない非晶質の合金組成であるため、機械的
にも強く、また薬品にも侵されにくい。更に、電磁気的
性質も結晶金属にはない優れた特性を有している。

即ち、電磁気特性では、透磁率に優れており、初通磁率
５０，０００でこれを焼鈍すると６００，０００にもな
る組成のアモルファス合金もあり、珪素鋼板の透磁率２
，０００やニッケルの透磁率４００と比べ桁違いの性能
を有している。

また、機械的にも従来金属には見られない特性を有し、
硬度はＨｖ　１，０００と高く、引っ張り強度は３００
Ｋｇ／ｍ２と鉄鋼と比べても数倍の機械的強度を備えた
金属である。

このようなアモルファス合金によりパイプを形成すれば
、この合金の持つ電磁気特性を利用した圧力セン・す・
−やトルクセンリーなど、感度の高いセンサー類の開発
や、機械’＋５性を利用した、薄くて軽く、かつ硬度の
高い従来にないパイプを造ることが可能である。

しかし、アモルファス合金のパイプを溶融金属から直接
造ることは、現在の技術では困難である。

即ち、溶融したアモルファス合金を吐出するスピードが
３０ｍ／ｓｅ（、と１１譬、く、これを超急冷するため
、パイプの形状を保つことができない。

そこで、アモルファス合金の両端を接合してパイプを製
造することが考えられている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、アモルファス合金の表面は、ガラスの表
面性状と偵でいるため、この合金を低温状態で相互に接
合することば、非常に困難である。

また１、アモルファス合金を、結晶化温度以上の高温、
例えば５００℃以上で熱圧着すると、熱によりアモルフ
ァス合金の組成が、非結晶から結晶構造に変わり、優れ
た電磁気特性は失われ、更に物性的にも極めて脆くなり
破断するので、アモルファス合金の特性は消滅する。

〔発明の目的〕

本発明は、上記のような問題を解決したもので、アモル
ファス合金を相互に、確実かつ容易に接合しパイプを製
造することのできるアモルファス合金を用いたパイプの
製造方法を提供することを目的とする。

〔問題点を解決するだめの手段〕

本発明に係わるアモルファス合金を用いたパイプの製造
方法は、アモルファス合金板に少なくとも二個所のめっ
き層を形成した後、このアモルファス合金板を筒状に形
成し、前記めっき層を相互に接合するものである。

〔発明の作用〕

本発明のアモルファス合金を用いたパイプの製造方法で
は、アモルファス合金板にめっき層を形成したので、ア
モルファス合金板を筒状に形成し、めっき層を相互に接
合することにより、容易にパイプを製造することが可能
となる。

〔発明の実施例〕

以下、本発明の３゛１細を図面を参照しながら説明する
。

本発明のアモルファス合金を用いたパイプの製造方法で
は、まず、第１図に示すように、アモルファス合金板１
１に少なくとも二個所のめっき層１３が形成される。こ
の実施例では、二個所のめっき［１３は、アモルファス
合金板１１の一面の一端、および他面の他端に形成され
ている。

ここでアモルファス合金板１１としては、例えば、鉄、
コバルトまたはニッケルをベースとして、これに、シリ
コン、ボロン、炭素または燐等の半金属、ネオンうム、
ハフニウムまたはタンタル等の希土類元素、クロム、モ
リブデン、タングステン、銅、チタニウＪ１またはアル
ミニウム等の金属を添加したものが用いられる。アモル
ファス合金板１１の板厚は、例えば、２５〜１００ミク
ロンメートルである。

また、めっき層１３は、銅、半田、亜鉛、錫または銀等
の金属により形成される。めっき層１３の厚みは、例え
ば、０．３〜５ミクロンメートルである。めっき層１３
の形成は、例えば、本発明者がすでに開発したアモルフ
ァス合金に銅メッキを施す方法（特願昭６０−１２２号
）により行なわれる。

本発明方法では、次ぎに、第２図に示すように、アモル
ファス合金板１１が筒状に形成され、めっきＮ１３が相
互に接合される。

めっき層１３の相互の接合は、例えば、接着剤。

錫鉛半田又は半田ペースト等を用いて行なわれるが、で
きるだけ融点の低いものが用いられる。

以上述べたように、本発明のアモルファス合金を用いた
パイプの製造方法は、アモルファス合金板１１に少なく
とも二個所のめっき層１３を形成した後、このアモルフ
ァス合金板１１を筒状に形成し、半田等により、めっき
層１３を相互に接合するものである。

しかして、本発明のアモルファス合金を用いたパイプの
製造方法では、アモルファス合金板１１にめっき層１３
を形成したので、アモルファス合金板１１を筒状に形成
し、めっき層１３を相互に接合するごとにより、容易に
パイプを製造することが可能となる。

また、このようにアモルファス合金板１１に、めっきＮ
１３を形成し、該アモルファス合金板をスパイラル状に
巻き、めっき層１３の重なり部分を半田接合すれば、ス
パイラル状のパイプも製造することが可能である。

これにより、アモルファス合金の特性を更に引き出す゛
ことのできるパイプを得ることが可能となる。このよう
なパイプは、圧カセンサ、飛行機の部品、地震計等に用
いることができる。

第３図は、このようなパイプを地震計に応用した例を示
すもので、パイプ１ｏの一端は固定され、他端には、一
定の荷重Ｗががげられている。また、パイプ１０を囲ん
で、コイルＩ９が配置されている。

このような地震ｄ１では、地震時に、パイプ１゜が３次
元的に振動すると、パイプ１ｏに応力が加わり、これに
よる磁場のるイを歪効果により、振動が検出され、パイ
プ１０がアモルファス合金により形成されているため、
その磁歪効果が非常に大きくなり、微振動をも確実に検
出することが可能となる。

なお、以上述べた実施例では、アモルファス合金板１１
の両端にめっき層１３を形成した例について説明したが
、本発明は、かかる実施例に限定されるものではなく、
例えば、アモルファス合金板の両面全体にめっき層を形
成しても良く、また、アモルファス合金板の中央部にめ
っき層を形成しても良いことは勿論である。

次に、本発明を具体的な実施例によって更に詳述する。

実施例１ 第１図に示すように、幅２５鶴、厚み２５μ。

長さ３００１ｍのアモルファス合金板１１の端部ノ一方
側の表面と他方側の裏面とにそれぞれ幅５ｍｍ。

厚み０．５μの銅メッキを施してめっき層１３゜１３を
形成した。次に、このめっき層１３．１３に鉛４０％、
錫６０％の半田を各めっき層１３゜１３に電気コテによ
り全面に半田を厚み１０μで施した。その後、アモルフ
ァス合金板１１を円筒状に重ね合わせてパイプ状とする
とともに、両端を針金で固定した。そして、電気炉内に
入れて、温度２３０°Ｃにｙ／温した後に１０分間加熱
した。

この加熱によって、半１’Ｊ］が冷解しζ各めっき層１
３と重なりあった）′モルファス合金板１１が接合し、
第２図に示ず、Ｌうなパイプ１ｏが得られた。

実施例２ 第４図に示す、ノ“うに、幅２５ｍｍ、厚み２５μ。

長さ３００龍のアモルファス合金板２１の端部の一方側
の表面と他方側の裏面とにそれぞれ幅３龍。

厚み０．５μの３同メツキをｈｍしてめっき層２３゜２
３を形成した。次に、このめっき層２３．２３に半田ペ
ースＩ・を塗布し、直径５菖ｌφのスパイラル状に巻く
とともに、両端を針金で固定した。その後、電気炉内に
入れて、温度２３０　”Ｃに昇温した後に１０分間加熱
した。この加熱によって、半田ペーストが溶解して各め
っき層２３と重なりあったアモルファス合金板２１が接
合し、第５図に示すようなパイプ２０が得られた。

〔発明の効果〕

以」−述べたように、本発明によれば、アモルファス合
金板にめっき層を形成したので、アモルファス合金板を
相互に接合することが可能となり、容易にパイプを製造
することができるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第一実施例に用いるめっき層の形成さ
れたアモルファス合金板を示す正面図、第２図は第一実
施例により製造されたパイプを示す斜視図、第３図は本
発明のパイプを用いた地震計を示す説明図、第４図は本
発明の第二実施例に用いるめっき層の形成されたアモル
ファス合金板を示す正面図、第５図は第二実施例により
製造されたパイプを示す斜視図である。 １０．２０・・・アモルファス合金板により形成された
パイプ、１Ｌ２１・・・アモルファス合金板、１３．２
３・・・めっき層。 第１図 第２図　　　第３１ 第４図 第５図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）アモルファス合金板に少なくとも二個所のめっき
   層を形成した後、このアモルファス合金板を筒状に形成
   し、前記めっき層を相互に接合することを特徴とするア
   モルファス合金を用いたパイプの製造方法。
2. （２）めっき層は、銅、半田、亜鉛、錫または銀からな
   る特許請求の範囲第１項記載のアモルファス合金を用い
   たパイプの製造方法。
3. （３）二個所のめっき層は、アモルファス合金板の一面
   の一端、および他面の他端に形成されている特許請求の
   範囲第１項または第２項記載のアモルファス合金を用い
   たパイプの製造方法。