JPS62244338A - 表面層除去装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔利用分野〕 本発明は、魚切身等の動物筋肉組織から皮等の表面層を
除去するための装置に関し、より具体的には、被処理物
を保持するように構成された外周面を有する皮取シロー
ラを回転駆動される状態で設け、皮取りローラの外周面
に対向する押圧面を備えた押圧パッドを設け、該パッド
を皮取シローラの外周面に対して弾性的に移動可能な状
態で設けるとともに、上記パッドに刃物収容ポケットを
設け、上記ポケットに皮取り刃物を収容した装置に関す
るものである。

〔従来技術〕

上記構成やそれに類似した構成の装置は広く使用されて
おり、又、特許公報によっても公知となっている。例え
ば、西ドイツ特許第２０４９３５３号には、上述の構成
に対応する構造的特徴を有する装置が記載されている。

その装置で使用される刃物は、押圧パッドに刃物が固定
状態で挿入されておシ、押圧面と皮取シローラの外周面
との間の間隔が一定の距離に限定されておシ、又、皮取
り刃物が皮取りローラの外周面に対して、切り離そうと
する表面層の厚さに対応する距離を隔てた状態で延びて
いる。

ところが、上記構造では、丸みのある魚（平たくない魚
）の切身を処理する場合にのみ、充分な結果を得られる
ことが既に分かつている。すなわち、干たい魚では、複
数のＲ（、ｉｎ、、）又は線状帯（ｔｅｎｄｉｎｏｕｓ
　ｌｉｇａｍｅｎｔ）によシ皮が筋肉組織に緊密につ々
がっているので、そのような魚の切身を処理する場合に
問題が生じ、引っ張り切断方式を採用することは不可能
でるる。この点を前照するとともに、帯状刃物式皮取り
機の製造コストや維持コストを低減するための試みが既
になされてきており、その結果、例えば西ドイツ特許第
６８０７２０号に記載されているような、刃物を揺動さ
せるようにした装置が開発されている。この装置では、
切身の先頭部が通過した後に、刃物を、離脱・分離状態
の基本位置から作業（接触）位置まで移動させるように
なっている。従って、先頭の部分が失われ、基本的に製
造ロスとならざるをえない。

西ドイツ特許第１８１０６７３号（特に第２図の実施例
）は上記構造の欠点を解決しようとするもので、その構
造では、揺動型の刃物が設けてあシ、皮取りローラの外
周面に対して一定の間隔を保った状態に１その許容回動
範囲を制限して調整できるようになっている。押圧パッ
ドは皮取り刃物の下側に位置しておシ、皮取シローラの
外周から一定の距離を隔てている。この装置を使用する
場合（特に、平たい魚の切身を処理する場合）、その構
造的な基本概念により次のような不具合が生じる。すな
わち、尾部分がを椎線に沿って裂け、皮取り後の魚の外
観が「あシつぎ（継ぎ合わせ）」状態となるので、品質
の面での評価が著しく低くなるという不具合が生じ、こ
のことが実際に装置が採用されない原因となっている。

そのように裂は目ができる理由は、皮取り処理の行われ
る切身部分が揺動背面に押し付けられてその揺動動作に
応じて加速されるために、皮取り処理中に切身に横方向
の力が加わるためである。そのような影響は、刃物下面
の押圧面よりも上流側に露出した部分によるものであシ
、具体的には、楔作用と切断抵抗とにより刃物と切身と
の間に適当を密着摩擦状態が生じ、そのために、揺動動
作が切身に伝ゎるためである。この影響を低減するには
、皮取りローラ上での皮の保持状態を改良し、該ローラ
の外周面に角錐状又は直角形の凹凸部を設ければよい。

ところが、そのような構造は上記問題に対する一般的々
改良技術ではあるが、皮取りローラの外周面から押圧面
までの間隔を、少なくとも、皮取り処理を行う切身の皮
の厚さに設定し、皮が押圧面の下側に確実に人シ込むよ
うにしなければ々らないので、上記改良構造では、切断
開始動作の信頼性が低下する。又そのように間隙を設定
すると、高い信頼性で供給・搬送を行うのに必要な皮取
シローラについての押圧効果が低下する。従って、押圧
面を必要なだけ近付けて位置決めするために、現在では
、皮取りローラの外周面に縦方向の溝を設けて、切身の
尾側端部をその溝に係合させて押圧面の下側に入り込ま
せるようになっている。

西ドイツ公開公報第２１１８１６４号に記載の装置につ
いては試験が行われた。その装置には、揺動型の皮取り
刃物が設けてあシ、該刃物は、皮取りローラと押圧パッ
ドとの間の間隙に入り込む切身により作業位置へ移動す
る場合の移動距離が短くなっており、上記問題も解決さ
れていないので、この概念の装置は商業的には成功して
いない。揺動によυ切身に力を加えることとは別に、こ
の装置では、切断の初期段階での信頼性が上述の場合と
同様に低い。その理由は、前述の事項から予期されるよ
うに、主に、作業位置にある場合と比べ、基礎位置にあ
る押圧面が、送り込剪れてきている切身を皮取りローラ
の外周面から犬きく離すことにある。従って、押圧パッ
ドを作業位置への移動させるには、切身を皮取りローラ
により適当に運ぶ必要があるので、そのような移動は偶
発的にしか行われない。又、切身が刃物の刃先に到達し
たとしても、そのような運び動作は、角錐形凹凸部等を
設けた皮取りローラの粗い外周面の押し込み係合動作や
摩擦によってのみ行われる。ところが、一般に、刃物に
よる切断深さが不充分であり、分離した層を皮増υロー
ラの外周面と押圧面との間の締め付は点まで到達させる
ことはでき々い。ところがこのことは、刃物を外周に近
接した作業位置まで移動させ、積極的な運搬を行って実
際に皮取り処理を可能にするために、中間歯車において
適当々トルクを作用させるためには、上記事項は必須条
件である。

〔発明の概要〕

従って、本発明の主要な目的は、平たい魚及び丸みのあ
る魚の両方について完全に満足の行く方法で皮取り処理
を行い、上記問題を解決した表面層除去装置を提供する
ことを目的としている。更に本発明は、高い品質を維持
しながらそのような皮取り処理を行うことをも目的とし
ている。

本発明では、被処理物を保持するように構成された外周
面を有する皮取りローラを回転駆動される状態で設け、
皮取シローラの外周面に対向する押圧面を備えた押圧パ
ッドを設け、該パッドをばねの弾力に抗して皮取りロー
ラの外周面に対して移動可能な状態で設けるとともに、
上記パッドに刃物収容ポケットを設け、上記ポケットに
帯状皮取り刃物を収容した表面層除去装置において、上
記目的を達成するために、上記刃物を揺動するように駆
動し、上記収容ポケットを、刃物を案内する案内スロッ
トとして構成したことを特徴としている。

上記構成によると、刃物の揺動表面が切身と係合する可
能性が大幅に低減するという利点がある。

又上記構成では、揺動質量（振動質量）が比較的小さい
ので、揺動周波数や振幅を増加させて平均切断速度を増
加させ、切身に加わる横方向の力を更に減少させること
ができる。

本発明の実施例では、皮取りローラの外周面に対する押
圧面の基本的な間隔の調整や両者間の作業間隙の制限を
行うために、調整式ストッパが設けである。従って、皮
取シローラの外周面に対する押圧面の基本位置を、切断
動作の信頼性の向上という観点だけに基づいて選択でき
、又、押圧パッドの持ち上げ動作を制限できる。

皮取り作業中の非処理物に対する刃物背面の接触面積を
減少させ、がっ、刃物を高い信頼性で案内するためには
、刃物を収容する案内スロットを押圧パッドの背面とカ
バーとによシ形成するとともに、カバーに少なくとも１
個の案内部材を設け、該案内部材を案内スロットを貫通
させて刃物の長孔状開口内へ突出させることが好ましい
。

刃物の交換を簡単に行うために、各案内部材の案内スロ
ット内へ突出した部分の内、刃物の上記揺動方向を向く
側に面取り部を設け、各案内部材を弾力に抗して案内ス
ロットの領域外へ移動させ得るように構成することもで
きる。

皮取り中の非処理物に加わる力の程度は、刃物により及
はされる切断圧力に対応するので、上記力を減少させる
ために、各開口を刃物の刃に対して傾斜させ、皮取り中
の非処理物に向かい合う方向の揺動成分が付加的に刃物
に及はされるようにすることもできる。概ね横向きの力
が全く及ばない状態で刃物を、駆動するには、刃物を揺
動させるための駆動部に、同期状態で互いに反対方向に
運動する２個のクランクディスクを備えたクランクギヤ
機構を設け、上記各クランクディスクにょシフランクビ
ンを支持し、各クランクピンをクランク駆動ロッドを介
してヨークに連結し、該ヨークを刃物の一端部に配置す
る。

皮取り処理の開始・実行を全く問題のない状態で確実に
行うために、皮取りローラの外周面に縦方向の溝を、上
記外周面の概ね母線に沿って延びる状態で設けることも
できる。

〔実施例〕

次に本発明を図示の実施例に基づいて説明する。

但し、本発明は以下の実施例に限定されるものではなく
、それ以外にも様々な変更構造や変形構造を本発明に基
づいて構成することができる。

魚切身皮ｉｂ機のフレーム（図示せず）には、無端型供
給ベルト１の排出側変位ローラ２ならびに皮取りローラ
３が取シ付けておる。上記ローラ２．３の駆動回転方向
は同じである。皮取シローラ３の外周面４には、周知の
方法で縦方向に溝５が設けである。皮取シローラ３の外
周面４は、その排出側の部分が押圧パッド６（シュー）
に対向している。パッド６の押圧面Ｔは湾曲しており、
その曲率半径は皮取シローラ３の外周面４の半径に概ね
対応している。押圧パッド６は皮取リローラ３のほぼ全
長にわたって延びており、ばね９の張力に抗して皮取シ
ローラ３から離れる方向に軸８を中心にして移動可能で
あり、又、その基部において、調節可能なストッパ１０
により支持されており、押圧面７と外周面４との間の間
隙の幅を調節できるようになっている。ストッパ１０側
とは逆の方向の回動け、別のストッパ１１にょシ制限さ
れる。押圧パッド６は背面１３が上限となるように構成
されており、該背面１３が皮取りローラ３の外周面４に
対して平行に延びるとともに、押圧面Ｔの上端部分に対
して鋭角に延びており、又、その鋭角を形成する先端縁
部１２は鈍角化されている。背面１３はカバー１４の肩
部を支持しており、カバー１４と背面１３とにより刃物
１６を案内するだめの案内スロット１５が形成されてい
る。カバー１４の表面の内、皮取υローラ３側の部分に
は面取シが施してあシ、その表面部分と案内スロット１
５の頂面とにより鈍角化された縁部１７が刃物１６を挾
んで先端縁部１２と反対側に形成されている。刃物１６
は帯状鋼板で作られておシ、その幅は、刃１８が縁部Ｉ
Ｔ及び先端縁部１２の一方又は両方よシも突出するよう
に設定されている。刃物１６の両端部には、それぞれ、
縦方向に延びる１個の長孔状開口１９が設けてあり、各
間ρ１９に案内部材２０が係合している。

案内部材２０はカバー１４の対応する切り欠き２２内で
案内されておシ、刃物１６を貫通した状態で、板ばね板
２３によシ押圧ピン２４を介して押圧パッド６の背面１
３に押し付けられて保持されている。各案内部材２Ｇの
案内スロット１５の内部へ突出した部分には、その揺動
方向に向く側に、少なくとも刃物１６と同じ厚さにわた
って、面取り部２１が設けである。刃物１６の一端部は
ヨーク２５に固定しである。ヨーク２５は摺動面（図示
せず）に着座しており、２個のビン２６を備えている。

各ピン２６は２Ｍクランクギヤ機構２８のクランク駆動
ロッド２１に係合している。上記ギヤ機構２８は同期状
態で互いに反対方向に駆動される２個のクランクディス
ク２９で形成されておシ、上記ロッド２７を駆動するク
ランクピン３０は各ディスク２９で支持されている。

上記装置の作用は次の通シである。

皮取υ処理を施される切身は、その皮側を下にし、その
尾側端部を先頭にした状態で、回転中の皮取シローラ３
の外周面４上へ供給ベルト１により乗せられ、皮取シロ
ーラ３によシ運ばれる。この皮取りローラ３への送υ込
み動作では、尾側端部が外周面４の縦方向溝５に係合す
るので、上記端部は刃物１６の刃１８の下側に入り込む
。この入り込み動作の直後に、尾側端部は、皮の一部が
既に分離した状態で、押圧面７と外周面４との間の間隙
に入り込み、それにより、当然の結果として、皮を切断
しない状態で確実な運搬係合状態が生じる。押圧パッド
６には持上刃が作用しておシ、そのために、ばね９の張
力に打ち勝った状態で、押圧面Ｔが堅い皮の内面上を滑
り、パッド６に保持される刃物１６の刃１８が、切り離
すべき皮の厚さに対応する距離だけ外周面４から離れる
。

刃物１６をよシ経済的に使用するためＫは、刃物の両方
の縁に刃を設け、反転させて使用できるように刃物を構
成することもできる。刃物１６の反転や交換を行う場合
、刃物１６とヨーク２５との連結部を外し、面取り部２
１を利用して案内部材２０を移動させて刃物１６を案内
スロット１５かもクランクギヤ機構２８側へ抜き出すだ
けでよい。別の刃物は、逆の手順で取り付け、開口１９
内で案内部材２０が保合固定状態となるまで差し込み、
ヨーク２５に連結する。

【図面の簡単な説明】

第１図は装置全体の斜視部分図、第２図は装置の刃物案
内部材等の部分断面図、第３図は案内部材の領域におい
て刃物を案内するカバー等の内面を詳細に示す部分平面
図、第４図は案内部材が傾斜した状態での第３図に対応
する部分平面図、第５図は第２図の■−■断面図である
。 ３・・・・皮取υローラ、４・・・・外周面、６・・・
・押圧パッド、７・・・・押圧面、１１・・・・ストッ
パ、１４・拳−・カバー、１５・・・・案内スロット、
１６・・・・刃物、２８・・・・クランクギヤ機構。 ％許出ａ人　ノルディシェル・マシーネンバウ・ルド・
バアテ。

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. （１）魚切身等の動物筋肉組織から皮等の表面層を除去
   するための装置であつて、 被処理物を保持するように構成された外周面を有する皮
   取りローラを回転駆動される状態で設け、皮取りローラ
   の外周面に対向する押圧面を備えた押圧パッドを設け、
   該パッドをばねの弾力に抗して皮取りローラの外周面に
   対して移動可能な状態で設けるとともに、上記パッドに
   刃物収容ポケットを設け、 上記ポケットに皮取り刃物を収容した装置において、 上記刃物（１６）を揺動するように駆動し、上記収容ポ
   ケットを、刃物（１６）を案内する案内スロット（１５
   ）として構成したことを特徴とする表面層除去装置。
2. （２）皮取りローラ（３）の外周面（４）に対する押圧
   面（７）の基本的な間隔の調整や作業間隙の制限を行う
   ために、調整式ストッパ（１０、１１）を設けたことを
   特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の表面層除去装
   置。
3. （３）刃物（１６）を収容する案内スロット（１５）を
   押圧パッド（６）の背面（１３）とカバー（１４）とに
   より形成するとともに、カバー（１４）に少なくとも１
   個の案内部材（２０）を設け、該案内部材（２０）を案
   内スロット（１５）を貫通させて刃物（１６）の長孔状
   開口（１９）内へ突出させたことを特徴とする特許請求
   の範囲第１項又は第２項に記載の表面層除去装置。
4. （４）各案内部材（２０）の案内スロット（１５）内へ
   突出した部分の内、刃物の上記揺動方向を向く側に面取
   り部（２１）を設け、各案内部材（２０）をばねの弾力
   に抗して案内スロット（１５）の領域外へ移動させ得る
   ようにしたことを特徴とする特許請求の範囲第３項に記
   載の表面層除去装置。
5. （５）各開口（１９）を刃物（１６）の刃（１８）と平
   行に並べたことを特徴とする特許請求の範囲第３項又は
   第４項に記載の表面層除去装置。
6. （６）各開口（１９）を刃物（１６）の刃（１８）に対
   して傾斜させたことを特徴とする特許請求の範囲第３項
   又は第４項に記載の表面層除去装置。
7. （７）刃物（１６）を揺動させるための駆動部に、同期
   状態で互いに反対方向に運動する２個のクランクディス
   ク（２９）を備えたクランクギヤ機構（２８）を設け、
   上記各クランクディスク（２９）によりクランクピン（
   ３０）を支持し、各クランクピン（３０）をクランク駆
   動ロッド（２７）を介してヨーク（２５）に連結し、該
   ヨーク（２５）を刃物（１６）の一端部に配置したこと
   を特徴とする特許請求の範囲第１項ないし第６項のいず
   れかに記載の表面層除去装置。
8. （８）皮取りローラ（３）の外周面（４）に縦方向の溝
   （５）を、上記外周面の概ね母線に沿つて延びる状態で
   設けたことを特徴とする特許請求の範囲第１項ないし第
   ７項のいずれかに項に記載の表面層除去装置。