JPS6224356Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、レコードプレーヤ等のターンテー
ブル上に載置されたレコード盤のサイズを自動的
に検出するレコード盤サイズ自動検出装置に関す
る。

自動演奏を行うレコードプレーヤ等において、
レコード盤サイズに応じてピツクアツプのスター
ト位置を自動的に決めるためには、ターンテーブ
ル上に載置されたレコード盤のサイズを検出しな
ければならない。

従来、このような目的で用いるレコード盤サイ
ズ自動検出装置としては、例えば第１図及び第２
図に示すように、レコードプレーヤ１のターンテ
ーブル２の側部上方に光源３を、下方に受光体４
を配置すると共に、ターンテーブル２の所要箇所
に透孔５を設け、光源３からの光が複数の受光体
４のいずれによつて検出されるか否かによつて、
ターンテーブル２上に載置されたレコード盤６の
サイズ及びその有無を検出するようにしたものが
ある。なお、９はトーンアームである。

すなわち、ターンテーブル２の傍に、ランプも
しくは発光ダイオード等からなる光源３を支える
ために灯台状の台７を設けて、その光源３からの
光をターンテーブル２の斜め上方から照射させ
る。

一方、透孔５を通してターンテーブル２の下方
の照射光が到達する位置に、フオトセル等の光電
変換素子からなる受光体４を配置しておいて、レ
コード盤６の有無あるいはサイズによつて透孔５
が塞がれて、光が遮断されるか否かを光学的に検
出するようにしたものである。

この場合、光学検出用の主たる構成部品は、レ
コード盤６の中心すなわちターンテーブル２の回
転軸８の方向に向つて光を照射するように配置し
た１箇の光源３と、その照射方向に対するターン
テーブル２の下方に配置した１箇又は数箇の受光
体４から成り、光源３から発せられた光がレコー
ド盤サイズに応じて設けた複数の透孔５のうちい
ずれを通つて受光体４に届くか否かで、そのサイ
ズのレコード盤の有無が解るようにするため（第
２図では１組の透孔と受光体のみを示してい
る）、光源３はターンテーブル２の上面よりもな
るべく高くしておく必要がある。

しかしながら、台７を高くするとレコード盤６
の装脱時に邪魔になつて傷付けたりする恐れがあ
るため、光源３の高さが充分とれない場合が多つ
た。

そのため、第２図に示す光源３からの光の入射
角θがかなり小さくなり、透孔５を覆うサイズの
レコード盤が載置されても、もしそのレコード盤
６が破線図示のように反つていると、ターンテー
ブル２とのすき間から光が洩れて通つてしまい、
そのサイズを誤検出してしまうことがあつた。

この考案は上記の点に鑑みてなされたもので、
レコード盤が反つていても誤検出しないようにす
ることを目的とするものである。

そのため、この考案によるレコード盤サイズ自
動検出装置は、光源を、ターンテーブルの上方か
ら見てその回転中心と受光体とを結ぶ線に対して
ほぼ直交する方向に光を照射するように配置する
ことによつて、上記の目的を達成するものであ
る。

以下、添付図面を参照してこの考案の実施例を
説明する。

第３図は、この考案の一実施例を示す平面図、
第４図は他の実施例の斜視図であつて、第１図及
び第２図と同一機能部分には同一符号を付し、そ
れらの説明を省略する。

ターンテーブル２には、その上に載置されるレ
コード盤のサイズに応じて回転軸８から異なる距
離に、半径方向にほぼ並んで複数個の透孔５を設
けてあり、その透孔５に対応して、ターンテーブ
ル２の下方に複数個の受光体４を夫々配置してあ
る。

これらの実施例において、透孔３はターンテー
ブル２の上方から見てその回転軸８と受光体４と
を結ぶ線Ｘ−X′に対してほぼ直交するＹ方向
（第３図参照）に光を照射するように配置してあ
る。

このようにすると、レコード盤サイズを検知す
る機能は前述した従来装置と同様であるが、つぎ
に説明するように、たとえレコード盤が反つてい
ても誤検知は非常に起きにくくなる。

第５図は、レコード盤６に対するこの考案によ
る光源Ａの照射方向と従来装置における光源Ｂの
照射方向との相違を示す説明図であり、従来の光
源Ｂによる照射方向はレコード盤６の中心Ｏに向
つているが、この考案による光源Ａの照射方向
は、中心Ｏと受光体４を結ぶ線Ｘ−X′に略直交
する方向になつている。

したがつて、もしレコード盤６が第６図に示す
ように反つていると、従来装置のように配置され
た光源Ｂからの光は、レコード盤６の反りのた
め、ターンテーブル２とのすき間から洩れて、受
光体４によつて光が誤検出されるが、この考案に
よつて配置された光源Ａからの光は、レコード盤
に遮られて殆んど受光体４に達しないから、誤検
出される可能性は極めて少なくなる。

以上述べたように、この考案によれば、光源を
ターンテーブルの上方から見てその回転中心と受
光体とを結ぶ線に対してほぼ直交する方向に光を
照射するように配置したので、レコード盤の反り
に起因したレコード盤サイズの誤検出を防止する
ことができる。

また、内側寄りの受光体の位置を選択するの
に、メインモータのセンタスピンドルに邪魔され
なくなるという利点も生ずる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来のレコード盤サイズ自動検出装
置付レコードプレーヤの平面図、第２図は、同じ
くその要部構成を示す縦断面図、第３図は、この
考案の一実施例を示す平面図、第４図は、この考
案の他の実施例を示す斜視図、第５図は、従来装
置とこの考案による装置の光源からの光照射方向
の相違を示す説明図、第６図は、この考案による
効果を説明するための斜視説明図である。 １……レコードプレヤー、２……ターンテーブ
ル、３……光源、４……受光体、５……透孔、６
……レコード盤、７……台、８……回転軸、９…
…トーンアーム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ターンテーブルの側部上方に光源を、下方に受
   光体を配置すると共に、このターンテーブルの所
   要箇所に透孔を設け、前記光源からの光が受光体
   によつて検出されるか否かによつて、前記ターン
   テーブル上に載置されたレコード盤のサイズを検
   出するようにしたレコード盤サイズ自動検出装置
   において、前記光源を、前記ターンテーブルの上
   方から見てその回転中心と受光体とを結ぶ線に対
   してほぼ直交する方向に光を照射するように配置
   したことを特徴とするレコード盤サイズ自動検出
   装置。