JPS62242322A - マグネツトロ−ルの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はｐｐｃ複写機、ファクシミリなどに使用される
現像用、クリーニング用のマグネットロールの製造方法
に関するものである。

従来の技術 従来、これらのマグネットロールとしては、ロール軸の
外周に棒状や円筒状の焼結フェライト磁石を取付けて構
成されていたが、近年では焼結フェライト磁石に比べて
軽量で加工が容易であることから複合樹脂マグネットが
使用されるようになった。

この複合樹脂マグネット材を用いた製造方法には、磁気
特性を高めるための異方性化として機械的な手段による
方法と磁気的な手段による方法があり、前者は、樹脂マ
グネット材を圧延ロールなどを用いて圧延してシート状
とし、フェライトの磁化容易軸をシート面に対して直角
方向に配向させ、ロール軸に巻付けてロール状とし着磁
を行ってマグネットロールを得るもの、あるいは磁気特
性の向上を図るため前記シートを数枚重ね合わせて加圧
成形して扇形のピースを作りロール軸に貼り合わせて一
体化しロール状に切削加工を施した後着磁を行ってマグ
ネットロールを得るものである。

又後者は、押出成形、射出成形に見られるように、樹脂
マグネット材を加熱溶融状態にし金型内に強力な磁場を
作用させてフェライトの磁化容易軸を配向させてマグネ
ットロールを得るものである。

発明が解決しようとする問題点 このような従来の技術から得られるマグネットロールと
して、機械的な手段による方法では、圧延シートを用い
るという点から長さ方向に対する磁気特性（同軸度）は
安定しているが、圧延、ピース成形、接着、更には外周
切削と工程が複雑となり生産性に欠けるものであった。

また、磁気的々手段による方法では、ロール成形が容易
にできかつ同時に配向が可能であるため工程が単純化さ
れ生産性が大きく改善されるが、マグネットロールのよ
うに長尺の射出成形品では、複合樹脂マグネット材に含
まれるフェライト粉が６０〜９０　ｗｔ％含まれている
ため結着剤としての高分子材料の溶融時の粘弾性が阻害
されゲートから射出された樹脂マグネット材はバラス効
果が得られないで直接キャビティ先端に射出され、いわ
ゆるジェツテイング現象が起きて同軸度が極めて不安定
に彦る。特に反ゲート側にその問題が著しい。現在のｒ
ｐｃ複写機では画質が大きく問われており同軸度は即画
像の白すし、トナーの飛びちりなど画質低下につ々がる
問題であり解決を求められていた。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明のマグネットロール
の製造方法はフェライト粉と高分子材料からなる複合樹
脂マグネット材を、ゲート口からキャビティ外壁又は中
心に１６度以上の傾きを設けたゲートを有する金型に射
出成形し、成形物を配向又は着磁するものである。

作用 上記方法によれば、均一な成形品が得られ磁気特性が安
定し寸法精度の高い後加工の必要のないマグネットロー
ルが得られることになる。

実施例 以下本発明を第１図〜第８図を用いて説明する。

フェライト粉と高分子材料としてトーマイド＃１３５０
（富士化成■酉品名）を加圧ニーダ−にて混練、冷却し
た後３〜５ｍｍの大きさに粉砕し、複合樹脂マグネット
材を得る。

この材料を第１図、第２図に示すφ１−ｒ−ｏ１．＝２
３０のキャビティーを有する金型を用いて射出成形によ
シロール状成形物を得る。第１図、第２図に示す射出成
形金型は、シャフト８をキャビティ４の中央にセットし
た金型ベース１を用い、この金型ベース１に設けたラン
ナ２とキャビティ４とを継ぐゲート３として、キャビテ
ィ４の外壁に対してθ度、すなわち１６度以上の傾きを
もたせたものである。

また、第３図、第４図に示すようにゲート３がキャピテ
イ４の中心軸に対してθ度、すなわち１５度以上の傾き
をもたせたものであってもよい。

このものを十分冷却した後型から取出し第６図に示すよ
うに鉄ヨーク已にコイル６を組込んだ着磁器を用い、シ
ャフト８の周囲に複合樹脂マグネット材７を成形したも
のをセットし、この着磁器により４極パルス着磁を行い
マグネットロール■を得た。又前記成形物を１８０’Ｃ
加熱炉内に３０分静置し磁場中にて８００００ｅの磁場
を印加し々から冷却してマグネットロール■を得た。

比較例として第６図に示すようなゲート３がキャビティ
４の中心軸に平行な金型を用いて前記同様の手順によシ
マグネットロール◎■を得た。

これらのマグネットロールの両端を固定し、ホール素子
にて軸方向の磁気特性を測定した。測定結果を第７図、
第８図に示す。

本発明に用いる複合樹脂マグネット材７のフェライトは
、一般式ＭＯｎＦｅｚＯ３で与えられるものでＭはバリ
ウム、ストロンチウム、鉛の少なくとも一種を含むもの
で８０〜ｇ□ｗｔ％が望ましい。

高分子材料は、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、塩素化ポリエチレン等の熱可塑性樹脂で１０〜２
０　ｗｔ％の配合が望ましい。又必要に応じて各種添加
剤を加えても何ら問題はない。

複合樹脂マグネット材は前記のごとくフェライト粉が６
０〜９０　ｗｔ％含まれており、通常の成形樹脂とはそ
の溶融時の粘弾性が全く異なり、樹脂マグネット材では
バラス効果が全く期待できない。

本発明では成形キャビティ４の外壁又はキャビティ４の
中心軸にゲートが向くように設けられているため射出さ
れた樹脂マグネット材料が外壁に７、、 衝突し、ゲート付近に肉厚な樹脂マグネットの団子様の
ものを形成する。その後その先端部が連続して射出され
る樹脂マグネットが反ゲート側に直接射出されるのを防
止するため均一な長尺のロール成形物を得ることができ
る。又、ゲート３が中心方向にある場合、創出された樹
脂マグネット材がシャフト８に衝突するかあるいはお互
いの材料どうしが絡らみ合ってゲート３付近で前記同様
の現象を引き起こす。

このようにして得られた長尺のロールは冷却、取出後着
磁を行っても樹脂マグネットが均一であるため同軸特性
が極めて安定なマグネットロールを得ることができる。

発明の効果 本発明によって得られるマグネットロールは、１）均一
な成形品が得られるため磁気特性特に同軸度が極めて安
定である。

２）射出成形によるため寸法精度が高く、後加工の必要
がなく生産性に優れる。

等の特長があり、従来射出成形では得られなかった同軸
特性が大巾に向上しており、工業的側値の大なるもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のマグネットロールの製造方法の一実施
例における射出成形金型の断面図、第２図は第１図の要
部拡大図、第３図は他の実施例の射出成形金型の断面図
、第４図は同要部拡大図、第６図は本発明の着磁器の断
面図、第６図は比較例としての射出成形金型の平面図、
第７図、第８１・・・・・・金型ベース、２・・・・・
・ランナ、３・・・・・・ゲート、４・・・・・・キャ
ビティ、６・・・・・・鉄ヨーク、６・・・・・・コイ
ル、γ・・・・・・複合樹脂マグネット材、８・・・・
・・シャフト。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名第１
図 シャフト 第２図 第３図 キー？ビティ 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　フェライト粉と高分子材料からなる複合樹脂マグネッ
   ト材を、ゲート口からキャビティ外壁又は、中心に１５
   度以上の傾きを設けたゲートを有する金型に射出成形し
   、成形物を配向又は着磁することを特徴とするマグネッ
   トロールの製造方法。