JPS62241721A - 車両用換気装置の制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、頭寒足熱の快感を得るようにした車両用換
気装置の制御方法に関するものである。

〔従来の技術〕

車両用換気式透過形全熱交換器としては、たとえば、特
開昭５９−１８６７２４号公報に記載されているものが
知られている。一方、第３図は従来の車両用暖房装置に
おける暖房時の温度調節運転の概念図である。この第３
図において、１は座席下ヒータで、車体１４内の座席の
下部に配設されている。この車体１４内には、暖房用の
サーモスタット５が設けられており、このサーモスタッ
ト５と電磁接触器７との直列回路が電源１３に接続され
ている。

また、電磁接触器７の接点７ａと座席下ヒータ１との直
列回路が電源１２に接続されている。電源１３は暖房装
置制御回路の電源であり、電源１２は座席下ヒータｌの
電源である。この座席下ヒータｌは電磁接触器７の接点
７ａ：＆オン、オフ制御するようにしている。

次に動作について説明する。車内の空気温度をサーモス
タット５で検出して、サーモスタット５のセット値以上
に車内温度が上昇すると、サーモスタット５のスイッチ
が切れ、電磁接触器７が消勢され、その接点７ａが開放
して、座席下ヒータ■への通電が断たれる。

逆に、車内の温度が下がり、サーモスタット５のセット
値より借上すると、サーモスタット５のスイッチが入り
、電磁接触器７が付勢され、その接点７ａが閉成される
。それにより、電源１２から接点７ａを通して、座席下
ヒータｌに通電される。このようにして、座席下ヒータ
ｌ稼動させ、車内温度を一定にコントロールするように
している。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、上述のような従来の車両用暖房装置の制御方法
では、サーモスタット５の取り付けられる位置の空気温
度で座席ヒータｌがオン、オフされるため暖房時に天井
部と座席部で温度差がついて、天井部に暖い空気が溜る
傾向にあった。

また、暖められた空気は、換気されないために車内空気
が汚れるなどの問題点があった。

この発明は、かかる問題点を解消するためになされたも
ので車内の空気を清浄に保持するとともに、車内の上下
の温度差をなくすることができる車両用換気装置の制御
方法を得ることを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

ごの発明に係る車両用換気装置の制御方法は、車両の天
井部と座席部で温度差ができたとき換気装置の給気ファ
ンと排気ファンを運転するようにするとともに、透過形
全熱交換器により給気と排気の間で熱交換を行う工程を
導入したものである。

〔作用〕

この発明においては、天井部と座席部に生じた温度差を
天井部と座席部に設置したサーモスタットでそれぞれ検
出し、その信号で屋根上搭載の換気装置の給気ファンと
排気ファンを自動運転して車両上部に溜った暖い空気と
車外の新鮮な空気とを熱交換し、暖い新鮮な空気を車内
へ取り入れ、床下に向は吹き出し、車内の上下の温度差
をなくする。

〔実施例〕

以下、この発明の車両用換気装置の制御方法の実施例に
ついて図面に基づき説明する。第１図はその一実施例に
適用される車両用換気装置の構成を示す図である。この
第１図において、第３図同一部分には同一符号を付して
述べる。

車体１４内の座席下ヒータ１は電磁接触器７の接点７ａ
を介して電源１２に接続されているとともに、座席部の
サーモスタット５は電磁接触器７を介して電源１３に接
続されている。以上までの構成は第３図と同様であり、
以下に述べる点がこの第１図の特徴をなす部分である。

すなわち、車体１４の天井裏には、給、気ファン２、排
気ファン３、和紙などにより構成された透過形全熱交換
器４が屋根上に配設され、天井部には、天井部のサーモ
スタット６が配設されている。

サーモスタット６と電磁接触器８は電源１３に接続され
ている。この電磁接触器８は接点８ａ、８ｂ（いずれも
常開）を有しており、接点８ａと給気ファン２、接点８
ｂと排気ファン３が直列にして電源１３に接続されてい
る。

なお、ＩＯは給気ファン２により車内に取り入れられる
新鮮な空気、１０ａは透過形全熱交換器４を通過して暖
められて車内へ送風される新鮮な空気、１１は排気ファ
ン３により透過形全熱交換器４へ送風される車内空気、
ｌｌａは透過形全熱交換器４を通過して新鮮な空気に熱
を奪われ車外へ排出される排気である。

第２図は第１図の車両用換気装置の接続図であり、すで
に第１図の説明から明らかであるが、電源１３には、サ
ーモスタット５と電磁接触器７との直列回路と、サーモ
スタット６と電磁接触器８との直列回路が接続されてい
る。

また、電源１２には、座席下ヒータ１が接点７ａを介し
て電源１２に接続され、給気ファン２と排気ファン３は
それぞれ接点８ａ、８ｂを介して電源１２に接続されて
いる。

なお、この第２図はこの発明に関係する部分のみを示し
ており、したがって、暖房時に関するものであるので、
その他の運転に関する部位、機器の表示は省略する。

次に、この発明の車両用換気装置の制御方法について説
明する。この発明は従来の暖房時の車内空気の汚れと、
車内温度コントロールを改善するもので車内空気の熱を
逃すことなく換気し暖い空気が車両の天井部に溜るのを
改善し、暖房の省エネルギ効果もねらったものである。

このため、座席部のサーモスタソ（・５で座席下ヒータ
ｌのオン、オフ制御を行なって車内温度をコントロール
するが、このとき天井部に設置したもう一つのサーモス
タット６で天井部空気の温度を検出し、サーモスタット
５のセット値よりも温度が高くなったら、サーモスタッ
ト６のスイッチが閉となり、電磁接触器８を励磁して車
両屋根上に搭載の換気式透過形全熱交換器９の給気ファ
ン２と排気ファン４の回路を閉じて、換気装置９を運転
する。

換気装置が運転されると、天井部に溜った暖い室内空気
は排気ファン３により換気式透過形全熱交換器４に送風
され、一方、給気ファン２によって新鮮な空気１０も透
過形全熱交換器４に送風される。

暖い車内空気と冷たい新鮮な空気は透過形全熱交換器４
で熱交換した後、暖い新鮮な空気１０ａは車内へ送風さ
れ、冷やされた排気１１ａは車外・＼排出される。

これにより、車内の空気は清浄に保持され、かつ車内上
下での温度差はなくなるとともに頭温足寒の不快をなく
すことができる。

また、暖めた車内空気の熱を新鮮な空気に移した上で乗
客のいない空間から乗客の位置する座席側へ戻すことに
より、座席下ヒータ１の稼動率も下がり、省エネルギの
効果もある。

この一連の給気と排気により温度差がなくなれば、サー
モスタット６のスイッチは開となり、給気フスアン２と
排気ファン３の運転は停止する。

なお、上記実施例でばｌ車両に１台搭載する換気装置の
図で説明したが、１車両に２台以上換気装置を搭載し、
座席下ヒータ１の暖房がある車両についても同様の効果
をもたせることができる。

〔発明の効果〕

この発明は以上説明したとおり、天井部と座席部で生じ
た温度差を天井部と座席部に設置したサーモスタットで
検知し、その信号で屋根上の透過形全熱交換器の給気フ
ァンと排気ファンを自動運転して車内上部に溜った暖い
空気と車外の新鮮な空気とを熱交換するようにしたもの
で、車内の空気を清浄に保持した上で一度暖めた空気を
人のいない空間に溜めることなく暖房できるため、快適
性が向上する。

また、車両上部の暖気を新鮮な空気と熱交換後車両座席
部へ吹きおろすため暖房効果もよくなり、省エネルギも
達成できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の車両交換装置の制御方法の一実施例
に適用される車両交換装置の概念図、第２図は第１図の
車両用換気装置の電気配線図、第３図は従来の車両用暖
房装置の概念図である。 １・・・座席下ヒータ、２・・・給気ファン、３・・・
排気ファン、４・・・透過形全熱交換器、５，６・・・
サーモスタット、７．８・・・電磁接触器、９・・・換
気式透過形全熱交換器、１２．１３・・・電源。 なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　座席下に暖房器を持つ車両の屋根上に換気式透過形全
   熱交換器を設置するとともに、車両の天井部と座席部に
   サーモスタットを設置し、天井部のサーモスタットのセ
   ット値を座席部サーモスタットのセット値より高くセッ
   トし、天井部の温度が上記サーモスタットのセット値以
   上になるこのサーモスタットの作動で換気式透過形全熱
   交換器の給気ファンと排気ファンが、自動的に運転させ
   るようにしたことを特徴とする車両換気装置の制御方法
   。