JP3432684B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP3432684B2 JP29678396A JP29678396A JP3432684B2 JP 3432684 B2 JP3432684 B2 JP 3432684B2 JP 29678396 A JP29678396 A JP 29678396A JP 29678396 A JP29678396 A JP 29678396A JP 3432684 B2 JP3432684 B2 JP 3432684B2
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達也 澤村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に鉄道車両の室
内温度を調節する車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄道車両を暖房する手段として、
座席下の電気ヒータ、床ヒータまたはヒートポンプ式空
調装置が採用されていたが、このうち座席下の電気ヒー
タが通勤車両用の暖房手段として主流であった。
【0003】しかし、座席下の電気ヒータは座席を暖め
るには効果的であるが、客室全体を暖めるためには多大
な時間が必要であった。
【0004】一方、ヒートポンプ式空調装置は、クーラ
とヒータとを共に扱えるので、空調装置としては有効な
手段であるが、クーラ時の冷気と暖房時の暖気とは流れ
る方向が天地の関係となるため、ダクトとして冷房用の
ダクトと暖房用のダクトとの2種類を準備するか、もし
くは冷房用のダクトのみを装備し、暖房時には排出され
る暖気を強制的に排気ファンのような手段で下に下げる
等の工夫が必要であった。
【0005】そこで、簡易なシステム構成として、ヒー
トポンプ式空調装置の冷房用ダクトから暖気を放出する
一方、座席下の電気ヒータを発熱させることにより車両
の室内温度を所望温度まで短時間に上昇させるようにし
たものが構築されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、車両の
室内温度を所望温度まで短時間に上昇させるため、車両
に装備されたヒートポンプ式空調装置と暖房用ヒータと
を併用運転する構成とした従来の車両用空調システムの
場合においては、その併用運転中に、ヒートポンプ式空
調装置が排出する暖気が天井面に集中するため、鉄道車
両の営業運行中において乗客から頭部が暑いという苦情
がでる可能性が高い。
【0007】この問題点を図10に基づいて説明する。
【0008】図10は座席下ヒータとヒートポンプ式空
調装置を併用したときの車両1の断面図と車両の室内温
度の分布図であり、座席下ヒータ3は座席下ヒータの出
力27で車内を暖めるが自然循環であるため座席下ヒー
タ3近傍を広い範囲で暖める。一方ヒートポンプ式空調
装置2は吹出口7からヒートポンプ式空調装置の出力2
5を車内に出力するが暖気は上部に蓄積するためリータ
ーン口6からリターン空気26がヒートポンプ式空調装
置2に入り天井面のみ暖かくなる。
【0009】本発明は、上記した事情に着目してなされ
たものであり、その目的とするところは、車両の室内温
度を所望温度まで短時間に上昇させ得る構成を確保する
とともに、乗客の不快感をなくすことができる車両用空
調装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の第1の発明は、車両に装備されたヒートポ
ンプ式空調装置と暖房用ヒータとを併用運転する車両用
空調装置において、前記併用運転の開始から一定時間経
過した際に、前記ヒートポンプ式空調装置を運転停止状
態にし、前記暖房用ヒータのみを運転させる制御手段を
有することを特徴とする。
【0011】本発明の第2の発明は、上記第1の発明に
おいて、前記併用運転の開始から一定時間を経過する前
に、前記ヒートポンプ式空調装置を運転停止状態にする
強制切り手段を設けたことを特徴とする。
【0012】本発明の第3の発明は、上記第1の発明に
おいて、前記併用運転の開始から一定時間を経過する前
に、車両の運転台主幹制御器から力行指令が出されたと
き、この力行指令に応答して前記ヒートポンプ式空調装
置を運転停止状態にする手段を設けたことを特徴とす
る。
【0013】本発明の第4の発明は、上記第1乃至第3
の発明において、前記ヒートポンプ式空調装置が運転停
止状態に移行したときから一定時間に亘り車両の室内空
気を拡散させるファンを設けたことを特徴とする。
【0014】本発明の第5の発明は、上記第1乃至第4
の発明において、前記ヒートポンプ式空調装置が運転中
に常時、もしくは該ヒートポンプ空調装置が運転中に間
欠的に車両の室内空気を拡散させるファンを設けたこと
を特徴とする。
【0015】本発明の第6の発明は、上記第1乃至第5
の発明において、車両の外部雰囲気温度を検出する車外
温度センサと、該車外温度センサにより検出される車両
の外部雰囲気温度が設定温度より低い際に、前記ヒート
ポンプ式空調装置及び前記暖房用ヒータを運転可能にさ
せる手段を設けたことを特徴とする。
【0016】上述における、本発明の第1の発明では、
車両に装備されたヒートポンプ式空調装置と暖房用ヒー
タとを併用運転することで、車両の室内温度が所望温度
まで短時間に上昇されると、これに合わせるように制御
手段によりヒートポンプ式空調装置が運転停止状態に移
行し、暖房用ヒータのみが運転続行となる。
【0017】本発明の第2の発明では、車両に装備され
たヒートポンプ式空調装置と暖房用ヒータとを併用運転
することで、車両の室内温度が所望温度まで短時間に上
昇されると、制御手段に設定した一定時間を経過する前
であっても、強制切り手段を乗務員が操作することで、
ヒートポンプ式空調装置が運転停止状態に移行し、暖房
用ヒータのみが運転続行となる。
【0018】本発明の第3の発明では、車両に装備され
たヒートポンプ式空調装置と暖房用ヒータとを併用運転
することで、車両の室内温度が所望温度まで短時間に上
昇されると、その併用運転開始から一定時間を経過する
前であっても、車両の運転台主幹制御器から力行指令が
出されたとき、この力行指令に応答してヒートポンプ式
空調装置が運転停止状態に移行し、暖房用のヒータのみ
が運転続行となる。
【0019】本発明の第4の発明では、ヒートポンプ式
空調装置が運転停止状態に移行したときから一定時間に
亘り、ファンにより車両の室内空気の温度分布を均一化
させるためにその室内空気を拡散させることになる。
【0020】本発明の第5の発明では、ヒートポンプ式
空調装置と暖房用ヒータとの併用運転中に常時もしくは
間欠的に、ファンにより車両の室内空気の温度分布を均
一化させるためにその室内空気を拡散させることにな
る。
【0021】本発明の第6の発明では、車外温度センサ
により検出される車両の外部雰囲気温度が設定温度より
も低いという条件を満す場合に限り、ヒートポンプ式空
調装置及び暖房用ヒータを運転可能にさせることにな
り、車両の外部雰囲気温度が設定温度よりも高い場合に
は、ヒートポンプ式空調装置及び暖房用ヒータの運転が
回避される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。
【0023】図1は本発明の車両用空調装置が適用され
た第1例の鉄道車両の車両断面概略図、図2(a),
(b)は図1の第1例の鉄道車両に係る本発明の第1実
施例の車両用空調装置における回路図である。
【0024】本発明の第1実施例の車両用空調装置は、
車両1の室内温度を所望温度まで短時間に上昇させるた
め、車両1に装備されたヒートポンプ式空調装置2と座
席下ヒータ3とを併用運転する構成を基本的に備えてい
る。また、座席下ヒータ3は図2の車内に設けた暖房用
サーモスタット8の動作により車内温度が下がれば座席
下ヒータ用接触器用補助リレー9が励磁され、接触器9
aがONして座席下ヒータ3が入り、車内温度が上がれ
ば座席下ヒータ3は切れる。また、4は座席、6は空調
装置リターン口、7は吹出口である。主回路20はヒー
トポンプ式空調装置2、座席下ヒータ3へ電力を供給す
るものであり、制御回路30は主回路20を制御するも
のである。
【0025】そして、主回路20は図2(a)、制御回
路30は図2(b)の如くに回路構成されている。その
ため、オンディレータイマ10が指令する指定の運転時
間(例えば併用運転の開始から30分を経過するまでの
間)に亘り、オンディレータイマ10の接点11がOF
F状態に保持されるので、ヒートポンプ式空調装置2用
の補助リレー12が消磁された状態を維持するので、こ
の補助リレー12のa接点13aはOFFされ、b接点
13bはONされる。すると接触器用補助リレー14が
励磁されヒートポンプ式空調装置2を駆動する接触器1
4aがONとなる。従って、その指定の運行時間のみ、
ヒートポンプ式空調装置2は主電源100を電源として
駆動される。但し、補助リレー12のa接点13aはヒ
ートポンプ式空調装置2が所定時間運転した後は再度運
転しない様に接触器用補助リレー14を励磁させない自
己保持回路として働くので、上記指定の運転時間を経過
するとONされる。そしてb接点はOFFされて接触器
14aもOFFとなりヒートポンプ式空調装置2の駆動
回避がなされる。
【0026】このように、本発明の第1実施例において
は、電源の立ち上がりの時からオンディレータイマ10
の指定時間を経過するまでヒートポンプ式空調装置2と
座席下ヒータ3とを併用運転することになり、それ以降
は主電源100からヒートポンプ式空調装置2が接触器
14aがOFFすることにより切り離されるので、運転
開始前の状態に戻されるまで、ヒートポンプ式空調装置
2がONされることがない。
【0027】図3(a),(b)は図1の第1例の鉄道
車両に係る本発明の第2実施例の車両空調装置における
回路図である。
【0028】本発明の第2実施例の車両用空調装置は、
上記第1実施例と同様に、車両1の室内温度を所望温度
まで短時間に上昇させるため、車両1に装備されたヒー
トポンプ式空調装置2と座席下ヒータ3とを併用運転す
る構成を基本的に備えている。
【0029】そして、主回路20は図3(a)に、制御
回路30は図3(b)の如くに回路構成されている。そ
のため、通常はオンディレータイマ10が指令する指定
の運転時間のみ、オンディレータイマ10の接点11が
OFFされてヒートポンプ式空調装置2用の補助リレー
12のa接点13aがOFFし、b接点13bがONす
ることによって、接触器用補助リレー14が励磁されて
ヒートポンプ式空調装置2を駆動する接触器14aがO
Nされる。従ってその指定の運行時間のみヒートポンプ
式空調装置2は主電源100を電源として駆動される。
しかし、補助リレー12のa接点13aと並列に強制切
りスイッチ15を設けているので、オンディレータイマ
10が指令する指定の運転時間内であっても、乗務員が
強制切りスイッチ15をONにすると、補助リレー12
のa接点13aがONし、b接点13bがOFFするこ
によって、接触器用補助リレー14がOFFされるの
で、これ以降はヒートポンプ式空調装置2は運転停止状
態となる。なお、図3中、図2と同一符号で示す部分は
対応する部分を示している。
【0030】図4(a),(b)は図1の第1例の鉄道
車両に係る本発明の第3実施例の車両用空調システムに
おける回路図である。
【0031】本発明の第3実施例の車両用空調装置は、
上記第1実施例と同様に、車両1の室内温度を所望温度
まで短時間に上昇させるため、車両1に装備されたヒー
トポンプ式空調装置2と座席下ヒータ3とを併用運転す
る構成を基本的に備えている。
【0032】そして、主回路20は図4(a)に、制御
回路30は図4(b)の如くに回路構成されている。そ
のため、通常はオンディレータイマ10が指令する指定
の運転時間のみ、オンディレータイマ10の接点11と
ヒートポンプ式空調装置2用の補助リレー12のa接点
13a及びb接点13bとによって接触器用補助リレー
14を励磁して、ヒートポンプ式空調装置2を駆動する
接触器14aをONさせるので、その指定の運行時間の
み、ヒートポンプ式空調装置2は主電源100を電源と
して駆動される。しかし、車両の運転台主幹制御器(不
図示)から力行指令が出されたときこの力行指令に応答
してONされる力行指令動作スイッチ16を、補助リレ
ー12のa接点13aと並列に設けているので、オンデ
ィレータイマ10が指令する指定の運転時間内であって
も、車両の運転台主幹制御器により出力された力行指令
を受けて補助リレー12のb接点13bがOFFするこ
とによって接触器用補助リレー14がOFFされるの
で、これ以降はヒートポンプ式空調装置2は運転停止状
態となる。なお、図4中、図2と同一符号で示す部分は
対応する部分を示している。
【0033】図5は本発明の車両用空調装置が適用され
た第2例の鉄道車両の車両断面概略図、図6(a),
(b)は図5の第2例の鉄道車両に係る本発明の第4実
施例の車両用空調システムにおける回路図である。な
お、図5中、図1と同一符号で示す部分は対応する部分
を示している。
【0034】本発明の第4実施例の車両用空調装置は、
上記第1実施例と同様に、車両1の室内温度を所定温度
まで短時間に上昇させるため、車両1に装備されたヒー
トポンプ式空調装置2と座席下ヒータ3とを併用運転す
る構成を基本的に備えている。また、車両1の室内空気
を拡散させるファン5を備えている。なお主回路40は
ヒートポンプ式空調装置2、座席下ヒータ3、ファン5
ヘ電力を供給するものであり、制御回路50は主回路4
0を制御するものである。
【0035】そして、主回路40は図6(a)に、制御
回路50は図6(b)の如くに回路構成されている。そ
のため、通常はオンディレータイマ10が指令する指定
の運転時間のみ、オンディレータイマ10の接点11と
ヒートポンプ式空調装置2用の補助リレー12のa接点
13aがOFFし、b接点13bがONすることによっ
て、接触器用補助リレー14が励磁され、ヒートポンプ
式空調装置2を駆動する接触器14aをONさせるの
で、その指定の運転時間のみヒートポンプ式空調装置2
は主電源100を電源として駆動される。また、車体の
運転台主幹制御器から力行指令が出されると力行指令動
作スイッチ16がONされるので、接触器用補助リレー
14がOFFされ、ヒートポンプ式空調装置2は運転停
止状態となる。
【0036】ところで、オンディレータイマ10が指令
する指定の運転時間を経過したとき、補助リレー12の
a接点13cがON状態になるので、ヒートポンプ式空
調装置2の駆動停止後、オンディレータイマ20にてオ
ンディレータイマ20の補助接点21がONし、一定時
間のみファン駆動用接触器補助リレー22が励磁されて
ファン駆動用接触器22aがオンされる。そして、この
一定時間が経過するまでファン5が駆動される。これに
より、車両1の天井面の近傍に集中していた暖気が拡散
されて床面の方向へ図5の暖気の流れ23の如く下げら
れるので、車両の内部空間においては図7に示す如くの
温度分布特性となる。なお、図6中、図2と同一符号で
示す部分には対応する部分を示している。
【0037】図8(a),(b)は図5の第2例の鉄道
車両に係る本発明の第5実施例の車両用空調装置におけ
る回路図である。
【0038】本発明の第5実施例の車両用空調装置は、
上記第4実施例と同様に、車両1の室内温度を所望温度
まで短時間に上昇させるため、車体1に装備されたヒー
トポンプ式空調装置2と座席下ヒータ3とを併用運転す
る構成を基本的に備えている。また、車両1の室内空気
を拡散させるファン5を備えている。
【0039】そして、主回路40は図8(a)に、制御
回路50は図8(b)の如くに回路構成されている。そ
のため、オンディレータイマ10が指令する指定の運転
時間に亘り、オンディレータイマ10の接点11とヒー
トポンプ式空調装置2用の補助リレー12のa接点13
aがOFFし、b接点13bがONすることによって、
接触器用補助リレー14が励磁されてヒートポンプ式空
調装置2を駆動する接触器14aをONさせるので、そ
の指定の運転時間のみ、ヒートポンプ式空調装置2は主
電源100を電源として駆動される。
【0040】更に、オンディレータイマ10が指令する
指定の運転時間中でヒートポンプ式空調装置2が駆動さ
れている際、接触器14aによってファン5が主電源1
00と接続されるので、ファン5が、主電源100を電
源として駆動され、車両1の室内空気が拡散される。従
って、車両1の室内空気の温度分布が改善される。ま
た、補助リレー12のa接点13aと並列に力行指令動
作スイッチ16を設けているので、車両の運転台主幹制
御器から力行指令が出されると、接触器14aがOFF
されて、ヒートポンプ式空調装置2及びファン5が共に
駆動停止となる。なお、本実施例では、ヒートポンプ式
空調装置2が運転中にファン5を常時駆動させるように
したが、その運転中にファン5を間欠的に駆動させるよ
うにしてもよい。
【0041】図9(a),(b)は図5の第2例の鉄道
車両に係る本発明の第6実施例の車両用空調装置におけ
る回路図である。
【0042】本発明の第6実施例の車両用空調装置は、
上記第4実施例と同様に、車両1の室内温度を所望温度
まで短時間に上昇させるため、車両1に装備されたヒー
トポンプ式空調装置2と座席下ヒータ3とを併用運転す
る構成を基本的に備えている。また、車両1の室内空気
を拡散させるファン5を備えている。
【0043】そして、主回路40は図9(a)に、制御
回路50は図9(b)の如くに回路構成されている。そ
のため、車外温度センサを兼ねるセンサスイッチ24に
より検出される車両1の外部雰囲気温度が設定温度より
も低いという条件を満たす場合に限り、センサスイッチ
24自体がONされ、このセンサスイッチ24自体のO
N状態では、図6に従って説明した上記第4実施例の如
くヒートポンプ式空調装置2等の運転が可能となる。従
って、車両1の外部雰囲気温度が設定温度よりも高い状
態では、センサスイッチ24が接点構成されずヒートポ
ンプ式空調装置2等は運転されない。
【0044】尚、本発明ではリレー論理によるヒートポ
ンプ式空調装置2と座席下ヒータ3の制御について説明
したが、マイクロコンピュータやシーケンサを用いて制
御しても同様の効果を得ることができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の発
明によれば、ヒートポンプ式空調装置と暖房用ヒータと
の併用運転で車両の室内温度が所望温度まで上昇される
一定時間経過後に、ヒートポンプ式空調装置が運転停止
状態に移行し、暖房用ヒータのみが運転続行となるの
で、鉄道車両の営業運行中に乗客から頭部が暑く不快で
あるといった苦情のでる状態を回避できる。
【0046】本発明の第2の発明によれば、上記第1の
発明に、ヒートポンプ式空調装置運転停止させるための
強制切りスイッチが付加されているので、一定時間を経
過する前であっても、乗務員により車両の室内温度が乗
客の不快状態にあると判断されたとき、強制切りスイッ
チをマニュアル操作してヒートポンプ式空調装置を運転
停止させ、乗客の不快状態を回避できる。
【0047】本発明の第3の発明によれば、上記第1の
発明に、力行指令に応答して、ヒートポンプ式空調装置
を運転停止させるための手段が付加されているので、車
両の運転台主幹制御器から力行指令が出されると、一定
時間を経過する前であっても、車両の運行開始と同時に
ヒートポンプ式空調装置が運転停止され、乗客の不快状
態を回避できる。
【0048】本発明の第4の発明によれば、上記第1乃
至第3の発明に、ヒートポンプ式空調装置が運転停止状
態に移行したときから一定間に亘り車両の室内空気を拡
散させるファンを付加しているので、ヒートポンプ式空
調装置と暖房用ヒータとの併用運転から暖房用ヒータの
みの運転に移行した時点から車両の室内空気の温度分布
を改善することができる。
【0049】本発明の第5の発明によれば、上記第1乃
至第4の発明に、ヒートポンプ式空調装置が運転中に常
時もしくは間欠的に車両の室内空気を拡散させるファン
を付加しているので、ヒートポンプ式空調装置と暖房用
ヒータとの併用運転中に車両の室内空気の温度分布を改
善することができる。
【0050】本発明の第6の発明によれば、上記第1乃
至第5の発明に、車両の外部雰囲気温度が設定温度より
低いという条件を満たしていなければ、ヒートポンプ式
空調装置及び暖房用ヒータを運転可能とはならないよう
にする手段を付加しているので、乗客に不快感を与える
暖房がなされることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用空調装置が適用された第1例の
鉄道車両の車体断面図である。
【図2】本発明の第1実施例の車両用空調装置における
回路図である。
【図3】本発明の第2実施例の車両用空調装置における
回路図である。
【図4】本発明の第3実施例の車両用空調装置における
回路図である。
【図5】本発明の車両用空調装置が適用された第2例の
鉄道車両の車体断面図である。
【図6】本発明の第4実施例の車両用空調装置における
回路図である。
【図7】本発明の第4実施例で得られる車両の室内空気
の温度分布特性図である。
【図8】本発明の第5実施例の車両用空調システムにお
ける回路図である。
【図9】本発明の第6実施例の車両用空調システムにお
ける回路図である。
【図10】従来の車両用空調システムを説明するために
用いた図である。
【符号の説明】
1 車両 2 ヒートポンプ式空調装置 3 座席下ヒータ 4 座席 5 ファン 6 空調装置リターン口 7 空調装置吹出口 8 暖房用サーモスタット 9 座席下ヒータ用接触器用補助リレー 9a 座席下ヒータ用接触器用補助リレー接触器 10 オンディレータイマ 11 オンディレータイマ接点 12 補助リレー 13 補助リレー接点 13a,13c 補助リレーのa接点 13b 補助リレーのb接点 14 接触器用補助リレー 14a 接触器用補助リレー接触器 15 強制切りスイッチ 16 力行指令動作スイッチ 20 オンディレータイマ 21 オンディレータイマの接点 22 接触器用補助リレー 22a 接触器用補助リレー接触器 23 ヒートポンプ式空調装置出力の流れ 24 センサスイッチ 25 ヒートポンプ式空調装置の出力 26 ヒートポンプ式空調装置の入力(リターン空気) 27 ヒータの出力 100 主電源 200 空調制御用電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大西 利之 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会 社東芝 本社事務所内 (56)参考文献 特開 昭62−216862(JP,A) 特開 平1−163548(JP,A) 特開 平9−207541(JP,A) 特開 昭50−150108(JP,A) 実開 昭59−132036(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B61D 27/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の天井に装備されたヒートポンプ式
    空調装置と座席の下に設けられた暖房用ヒータとを併用
    運転する車両用空調装置において、 前記併用運転の開始から一定時間経過した際に、前記ヒ
    ートポンプ式空調装置を運転停止状態にし、前記暖房用
    ヒータのみを運転させる制御手段を有する車両用空調装
    置。
  2. 【請求項2】 前記併用運転の開始から一定時間を経過
    する前に、前記ヒートポンプ式空調装置を運転停止状態
    にする強制切り手段を設けたことを特徴とする請求項1
    記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記併用運転の開始から一定時間を経過
    する前に、車両の運転台主幹制御器から力行指令が出さ
    れたとき、この力行指令に応答して前記ヒートポンプ式
    空調装置を運転停止状態にする手段を設けたことを特徴
    とする請求項1記載の車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記ヒートポンプ式空調装置が運転停止
    状態に移行したときから一定時間に亘り車両の室内空気
    を拡散させるファンを設けたことを特徴とする請求項1
    乃至3いずれかに記載の車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 前記ヒートポンプ式空調装置が運転中に
    常時、もしくは該ヒートポンプ空調装置が運転中に間欠
    的に車両の室内空気を拡散させるファンを設けたことを
    特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の車両用空調
    装置。
  6. 【請求項6】 車両の外部雰囲気温度を検出する車外温
    度センサと、該車外温度センサにより検出される車両の
    外部雰囲気温度が設定温度より低い際に、前記ヒートポ
    ンプ式空調装置及び前記暖房用ヒータを運転可能にさせ
    る手段とを設けたことを特徴とする請求項1乃至5いず
    れかに記載の車両用空調装置。
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