JP3358346B2 - 車両用換気装置 - Google Patents

車両用換気装置

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JP3358346B2
JP3358346B2 JP28825594A JP28825594A JP3358346B2 JP 3358346 B2 JP3358346 B2 JP 3358346B2 JP 28825594 A JP28825594 A JP 28825594A JP 28825594 A JP28825594 A JP 28825594A JP 3358346 B2 JP3358346 B2 JP 3358346B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、駐車時に換気ファンを
回して車室内の空気を換気する車両用換気装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】上記のような車両用換気装置は従来から
公知であり、そのうちの一例として、車両を停車して車
両イグニッションキーを抜いたときに、外気温度が所定
温度(例えば15℃)以上であれば、太陽電池によって
発電した電力で換気ファンを回し、車室内の換気を行う
ものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記のもので
は、外気温度が上記所定温度よりも低いと、日射量が強
くて車室内温度が高くなっても換気ファンが回らない。
従って、駐車中の車室内温度が換気を必要とする温度以
上になったときに確実に換気ファンを回すためには、車
室内温度を検出する手段が必要となる。
【0004】しかしながら、例えば車室内の一部のみに
日射が照射されたときにはこの一部のみが他の部分に比
べて温度が高くなる。このように、実際には車室内温度
分布には偏りが生じるため、上記車室内温度検出手段の
配設位置によっては車室内温度を正確に検出することが
できない。このように車室内温度を正確に検出できない
と、換気ファンが回らなくても良いときに回ったり、あ
るいは回ってほしいときに回らないといったことがあ
る。ここで、換気ファンが回らなくても良いときに回る
と、上記換気ファンをバッテリーの電力で回すように構
成した場合は、バッテリーの電力をむだに使用すること
になる。また逆に換気ファンが回ってほしいときに回ら
ないと、駐車中の車室内温度が下がらず、フィーリング
的に満たされなくなる。
【0005】そこで本発明は上記問題に鑑み、駐車中の
車室内温度を車室内温度検出手段が検出し、この検出温
度に基づいて換気ファンを回して駐車中の車室内空気を
換気し、さらにこの換気ファンがバッテリーの電力で駆
動されるように構成された車両用換気装置において、バ
ッテリーの電力を無駄遣いすることなく、かつ駐車中の
車室内温度を極力正確に検出して乗員のフィーリングを
満足できるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、車室内と車室外とを導通
する換気通路(3a)と、この換気通路(3a)内に設
けられた換気ファン(3b)と、バッテリー(8)から
の電力で前記換気ファン(3b)を駆動する換気ファン
駆動手段(3c)と、車室内温度を検出する車室内温度
検出手段(20)と、車両が駐車中か否かを判定する駐
車判定手段(ステップ110)と、この駐車判定手段
(ステップ110)によって駐車中であると判定された
ら、所定の周期で前記換気ファン(3b)の駆動、停止
を間欠的に繰り返すように前記換気ファン駆動手段(3
c)を制御する間欠制御手段(ステップ150〜ステッ
プ170)と、前記間欠制御手段(ステップ150〜ス
テップ170)の制御中に前記車室内温度検出手段(2
0)の検出温度が第1所定温度以上になったか否かを判
定する第1の検出温度判定手段(ステップ180)と、
この第1の検出温度判定手段(ステップ180)によっ
て前記検出温度が前記第1所定温度以上になったと判定
されたら、前記換気ファン(3b)が駆動されるように
前記換気ファン駆動手段(3c)を制御する換気開始制
御手段(ステップ190)とを備えたことを特徴とす
る。
【0007】また、請求項2記載の発明では、請求項1
記載の車両用換気装置において、前記駐車判定手段(ス
テップ110)によって駐車中であると判定されたら、
前記車室内温度検出手段(20)の検出温度が前記第1
所定温度より所定値だけ低い第2の所定温度以上である
か否かを判定する第2の検出温度判定手段(ステップ1
30)を備え、この第2の検出温度判定手段によって前
記検出温度が前記第2の所定温度以上であると判定され
たときに、前記間欠制御手段による制御が行われるよう
に構成されたことを特徴とする。
【0008】また、請求項3記載の発明では、請求項1
または2記載の車両用換気装置において、前記車室内温
度検出手段(20)が車両の天井に設けられたことを特
徴とする。また、請求項4記載の発明では、請求項1ま
たは2記載の車両用換気装置において、前記車室内温度
検出手段(20)が、前記換気通路(3a)内のうち前
記換気ファン(3b)の近傍に設けられたことを特徴と
する。
【0009】なお、請求項1記載の発明でいう第1所定
温度とは、換気ファンを駆動して車室内の暑い空気を換
気する必要のあるくらい高い温度に相当する。また、請
求項2記載の発明でいう第2の所定温度とは、車室内温
度がこの第2の所定温度以上であれば、前記間欠制御手
段の制御によって換気ファンを間欠的に駆動しても、こ
の駆動のために消費するバッテリー電力がむだにならな
いくらいの高い温度に相当する。
【0010】また、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施例の具体的手段との対応関係を示すものであ
る。
【0011】
【発明の作用効果】請求項1記載の発明によれば、駐車
判定手段によって駐車中であると判定されたら、間欠制
御手段の制御(以下、間欠制御という)によって、所定
の周期で換気ファンの駆動、停止が間欠的に繰り返され
る。これによって車室内空気が間欠的に対流するので、
車室内温度分布が均一化される。
【0012】そして、この均一化された車室内温度を車
室内温度検出手段が検出し、この検出温度が第1所定温
度以上になったか否かを第1の検出温度判定手段が判定
する。そして、所定温度以上になったと判定されたら換
気開始制御手段の制御によって換気ファンが駆動され
車室内の温かい空気が換気される。このように本発明で
は、駐車中には換気ファンの駆動、停止を間欠的に繰り
返して車室内空気を対流させ、車室内温度分布を均一化
するので、車室内温度検出手段により車室内温度を極力
正確に検出することができる。そして、この正確な検出
温度に基づいて換気を行うことによって、乗員のフィー
リングに合った換気を行うことができる。また、上記の
ように、換気ファンを駆動し続けるのではなく間欠的に
駆動させて車室内空気を対流させているので、バッテリ
ーの消費電力を少なくすることができる。
【0013】また、請求項2記載の発明では、第2の検
出温度判定手段によって、駐車中における車室内温度検
出手段の検出温度が第1所定温度より所定値だけ低い
2の所定温度以上であると判定されたら、上記間欠制御
が行われる。言い換えると、車両が駐車した後でも前記
検出温度が第2の所定温度以上にならなければ上記間欠
制御が行われない。従って、上記換気を行う必要がない
くらい車室内温度が低いときに、不必要に換気ファンを
間欠的に駆動することがなくなるので、バッテリー電力
の無駄遣いをなくすことができる。
【0014】また請求項3記載の発明または請求項4記
載の発明のように、車室内温度検出手段を車両の天井あ
るいは換気通路内のうちの換気ファンの近傍に設ける
と、この車室内温度検出手段は、車両運転手近傍におけ
る車室内温度に極力近い温度を検出する。従って、上記
間欠制御によって車室内温度分布を均一化させることに
よって、運転手近傍の温度に近い温度をより正確に検出
でき、これによってバッテリーの電力の無駄遣いが防止
できるとともに、乗員のフィーリングを満足することが
できる。
【0015】
【実施例】次に、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1は本実施例における車両用換気装置および車両
用空調装置の車両への取付位置を示す側面図であり、図
中1は上記空調装置の空調ユニット、2はルームランプ
取付部、および3は上記換気装置の換気ユニットであ
る。なお、換気ユニット3については後述する。
【0016】空調ユニット1は図示の通り車両前方側に
設けられている。そしてこの空調ユニット1は、外気ま
たは内気を吸入してこの吸入空気を車室内に吹き出す空
調用ファン1a、この空調用ファン1aを駆動するファ
ンモータ1bの他に、ファン1aからの空気を冷却する
冷却手段、蒸発器からの冷風を再加熱する加熱手段、こ
の加熱手段における空気加熱度合いを調節する温度調節
手段、この温度調節手段によって温度調節された空気を
車室内のどの位置に吹き出すかを切り換える吹出モード
切換手段(それぞれ図示しない)等を備える周知のもの
である。
【0017】ルームランプ取付部2は車両の天井に設け
られており、このルームランプ取付部2には、図2に示
すようにルームランプ2aが設けられているとともに、
このルームランプ2aのオンオフを指示するスイッチ2
bが設けられている。またルームランプ取付部2にはス
リット状の開口部2cが形成されており、この開口部2
cの図2紙面奥側(図1上方側)に車室内温度を検出す
る内気温センサ20が配置されている。なお図2は、ル
ームランプ取付部2を図1の下から上の方向に見た図で
ある。
【0018】換気ユニット3は図1に示す通り車両後方
側に設けられている。そしてこの換気ユニット3は、図
3に示すように、リアトレイ4に形成された開口部4a
と車室外に開口した排気口5とを導通する換気ダクト3
a、この換気ダクト3a内に設けられた換気ファン3
b、この換気ファン3bを駆動するファンモータ3c、
および換気ファン3bと排気口5との間の換気ダクト3
a内通路を開閉する手段(具体的には第1のドア)3d
を備えている。
【0019】また上記換気ダクト3aは、図3におい
て、換気ファン3bが図示されている部分よりも紙面奥
側に伸延した構成となっており、この伸延した部分に空
気清浄器のフィルタ(図示しない)が配設されている。
またこのフィルタと換気ファン3bとの間には、このフ
ィルタと換気ファン3bとの間の換気ダクト3a内通路
を開閉する手段(具体的には第2のドア、図示しない)
が設けられている。
【0020】そして上記第1のドア3dにて換気ダクト
3内通路を閉じ、上記第2のドアにて換気ダクト3内通
路を開いた状態で換気ファン3bを駆動すると、換気フ
ァン3bによって吸入された空気に含まれる不純物は上
記フィルタによって濾過され、再び車室内に戻される空
気清浄モードとなる。また、上記第1のドア3dにて換
気ダクト3内通路を開き、上記第2のドアにて換気ダク
ト3内通路を閉じた状態で換気ファン3bを駆動する
と、車室内の空気が換気ダクト3aを介して排気口5か
ら換気される換気モードとなる。
【0021】次に本実施例の電気的構成について図4を
用いて説明する。図4において6は、車両に搭載された
電気部品に電力を供給するメインバッテリー、7はイグ
ニッションキー、8はイグニッションキー7をオフして
いるとき(駐車中)のみにファンモータ1b、3cに電
力を供給する補助バッテリー、および9は上記空調装置
を制御する空調制御装置である。なお、上記空調制御装
置9には内気温センサ20の他に、外気温を検出する外
気温センサ、車室内に照射される日射量を検出する日射
センサ等からの信号が入力される。
【0022】また図4において10はファンモータ1b
に印加する電圧を調節する手段(具体的にはパワートラ
ンジスタ)、11は上記空気清浄器を制御する空気清浄
器用制御装置、12は上記補助バッテリー8の電圧と所
定電圧とを比較して、この所定電圧の方が高くなったと
きにファンモータ1b、3cへの通電を停止させるため
の電圧比較回路、および13〜19はそれぞれリレーで
ある。
【0023】そしてイグニッションキー7がオンすると
空調制御装置9に電力が供給され、この空調制御装置9
が作動可能状態となる。このときリレー13、14、1
5のそれぞれのリレーコイルに電流が流れ、それぞれの
リレー接点が閉じる。従って、このとき空気清浄器用制
御装置11から上記空気清浄モードにする旨の制御信号
が出力されていれば、ファンモータ3cが通電状態とな
り換気ファン3bが回転する。このとき空気清浄器用制
御装置11は、上記空気清浄モードとするように上記第
1のドア3dおよび第2のドアも制御する。また、上記
各リレー接点が閉じることによって、パワートランジス
タ10を介してファンモータ1bが通電状態となり空調
用ファン1aが回転する。
【0024】また、イグニッションキー7がオンするこ
とによってリレー16のコイルが通電状態となり、この
リレー接点が閉じて、メインバッテリー6から補助バッ
テリー8に対して電力が供給される。つまり補助バッテ
リー8が充電される。次に、イグニッションキー7がオ
フとなって駐車状態となると上記リレー13〜16の各
接点が開く。これによって上記充電は停止される。そし
てこのとき、内気温センサ20の検出温度が、換気モー
ドにして換気を行う必要があるくらいの高温(請求項2
記載の発明でいう第2の所定温度で、この実施例では4
0℃)であれば、補助バッテリー8の電力がファンモー
タ1b、3cに供給され、上記第2の所定温度に達して
いなければ補助バッテリー8の電力はファンモータ1
b、3cには供給されない。
【0025】つまり、空調制御装置9は、内気温センサ
20の検出温度が上記第2の所定温度に達しないときに
は、駐車中の換気を行う必要が無いと判断し、各ファン
モータ1b、3cを停止する旨の制御信号を出力する
(後述するフローチャートのステップ140の制御)。
そしてこのとき、上記制御信号が出力されることによっ
てリレー17、18の各リレーコイルが通電状態とな
り、リレー17、18の各リレー接点が開いてファンモ
ータ1b、3cへの通電が停止する。また逆に内気温セ
ンサ20の検出温度が上記第2の所定温度以上であれ
ば、リレー17、18の各リレーコイルは非通電状態と
なるので、補助バッテリー8の電力がファンモータ1
b、3cに供給される。
【0026】また、補助バッテリー8の電源電圧が低下
し、ファンモータ1b、3cを作動させるのに最低限必
要な電圧(例えば10V)以下となったら、電圧比較回
路12のトランジスタ12aが導通状態となり、リレー
19のコイルに電流が流れてリレー19の接点が開き、
補助バッテリー8からファンモータ1b、3cへの電力
供給が停止される。
【0027】次に上記空調制御装置9の制御処理につい
て図5のフローチャートを用いて説明する。なお本実施
例では、外気温度が20(℃)以上であれば、イグニッ
ションキー7がオフされた時点で、空調装置は外気を導
入するモードになるとともに換気装置は換気モードにな
る。まず、空調装置の自動制御処理をステップ100に
て開始すると、ステップ110にてイグニッションキー
7がオフしているか否か、すなわち駐車中か否かを判定
する。ここでNOと判定されたらステップ120にて通
常の空調制御を行う。すなわち、そのときの車室内温
度、外気温度、日射量等に基づいて目標吹出温度、目標
吹出風量、目標吹出モード等を決定し、これらの目標値
が得られるように各空調アクチュエータを制御する周知
の制御を行う。そして再びステップ110の処理に戻
る。
【0028】そしてステップ110にてYESと判定さ
れたら、ステップ130にて内気温センサ20が検出す
る車室内温度が上記第2の所定温度以上であるか否かを
判定する。ここでNOと判定されたらステップ140に
て、ファン1a、3bを停止する制御信号を出力する。
これによってリレー17、18の各リレーコイルが通電
状態となり、ファンモータ1b、3cが停止する。そし
てステップ110の処理に戻る。
【0029】またステップ130にてYESと判定され
たら、ステップ150にて、ステップ130でYESと
判定されてから所定時間(この実施例では10分)が経
過したか否かを判定する。そしてNOと判定されたらス
テップ110の処理に戻り、YESと判定されたら次の
ステップ160に移る。これによると、ステップ130
にてYESと判定されてから10分以内にイグニッショ
ンキー7がオンされた場合は、ステップ160の処理は
行われない。
【0030】ステップ160ではファン1a、3bを駆
動する制御信号を出力する。これによってリレー17、
18の各リレーコイルが非通電状態となり、ファンモー
タ1b、3cが駆動する。そして次のステップ170に
て、ステップ160の処理を開始してから所定時間(こ
の実施例では30秒)が経過したか否かを判定し、NO
と判定されたら再びステップ160の処理に戻り、YE
Sと判定されたら次のステップ180に移る。すなわち
30秒間ファン1a、3bを駆動する。
【0031】そしてステップ180にて、内気温センサ
20が検出する車室内温度が、ファン1a、3bを駆動
して車室内の暑い空気を換気する必要のあるくらい高い
温度(請求項1記載の発明でいう所定温度で、この実施
例では50℃。以下、この所定温度を第1の所定温度と
いう)以上であるか否かを判定する。ここでNOと判定
されたら換気の必要は無いとみなして、ステップ110
の処理に戻る。またYESと判定されらた換気の必要が
あるとみなして、ステップ190にてファン1a、3b
を駆動する制御信号を出力する。これによってリレー1
7、18の各リレーコイルが非通電状態となり、ファン
モータ1b、3cが駆動する。
【0032】そしてステップ200にて、内気温センサ
20が検出する車室内温度が第3の所定温度(この実施
例では30℃)以下であるか否かを判定する。ここでN
Oと判定されたら、まだ車室内が暑いとみなしてステッ
プ190に戻り、換気を続ける。またYESと判定され
たら、もうこれ以上換気を行わなくても良いくらい車室
内温度が低下したとみなしてステップ110の処理に戻
る。
【0033】なお、上記各ステップはそれぞれの機能を
実現する手段を構成する。次に、上記制御による車室内
温度の変化を図6に示す。なお、このときの外気温は3
5(℃)で、車室内側方のみに800(W/m2 )の日
射が照射されているものとする。またイグニッションキ
ー7をオフする前の車室内温度は25(℃)である。ま
た、図中実線Aは内気温センサ20の検出温度を示し、
一点鎖線Bは運転席、助手席、後部座席(2席)の計4
座席における、乗員の頭部、胸部、およびもも部の平均
温度を示す。
【0034】図6に示すように、時間t0 でイグニッシ
ョンキー7をオフすると、外気温度が車室内温度よりも
高いことや、車室内に日射が照射されていることから、
車室内温度が上昇する。このとき、ステップ140の制
御によってファン1a、3bは停止している。そして、
時間t1 で内気温センサ20の検出温度が第2の所定温
度(=40℃)を超えたら、ステップ150〜170の
制御によって、第2の所定温度を超えてから10分後の
時間t2 から時間t3 までの30秒間だけファン1a、
3bが駆動する。ここで図6に示すように、ファン1
a、3bを駆動することによって、内気温センサ20の
検出温度が実際の乗員部の温度にほぼ等しくなることが
わかる。
【0035】そして、図6に示すように上記時間t3
時点での内気温センサ20の検出温度が上記第1の所定
温度(=50℃)以下であれば、ステップ180にてN
Oと判定され、再び上記時間t1 から時間t3 までの制
御が繰り返される(時間t3〜t5 )。そして図6に示
すように、時間t5 の時点での内気温センサ20の検出
温度が上記第1の所定温度以上であれば、ステップ19
0にてファン1a、3bが駆動して換気が行われる。そ
して図6には図示していないが、この換気によって車室
内温度は低下し、上記検出温度が上記第3の所定温度
(=30℃)以下となったらファン1a、3bは停止
し、再び時間t0 以降の上記制御が繰り返される。
【0036】以上説明したように本実施例では、イグニ
ッションキー7がオフとなったら、10分30秒周期で
ファン1a、3bを30秒間駆動する間欠制御を行うよ
うにしたので、駐車中の車室内空気がこれによって対流
し、内気温センサ20による車室内温度を極力正確に検
出することができる。また本実施例では、上記対流を行
うためにファン1a、3bをずっと駆動し続けるのでは
なく、10分30秒周期で30秒間のみ駆動するように
したので、必要以上にファン1a、3bを駆動すること
がなく、これによって補助バッテリー8の電力の無駄遣
いを防止することができる。
【0037】また本実施例では、イグニッションキー7
をオフしたらすぐに上記間欠制御を行うのではなく、内
気温センサ20の検出温度が上記第2の所定温度以上に
なってから行うようにしたので、不必要にファン1a、
3bを駆動することがなく、これによって補助バッテリ
ー8の電力の無駄遣いを防止することができる。また本
実施例では、駐車中の換気を行うためにファン3bの他
にファン1aも駆動するようにしたので、駐車中の車室
内空気をしっかり対流させることができる。
【0038】また本実施例では、内気温センサ20を、
車室内乗員部温度との相関が最もとれる車両の天井に設
けたので、外気温度、日射量、日射の方向に極力影響さ
れない車室内温度検出をすることができる。従って、上
記間欠制御の効果をより発揮することができ、より一
層、補助バッテリー8の電力の無駄遣いが防止できると
ともに、乗員のフィーリングを満足することができる。
【0039】(他の実施例)上記実施例では、内気温セ
ンサ20を車両の天井に設けたが、図7に示すように、
換気ダクト3a内のうち換気ファン3bの近傍(例えば
換気ファン3bの吸込側)に設けても、内気温センサ2
0にて車室内乗員部温度に極力近い温度を検出すること
ができ、上記間欠制御の効果をより発揮することができ
る。
【0040】この実施例の場合、上記制御による車室内
温度の変化は図8のようになる。なお、このときの外気
温は35(℃)で、イグニッションキー7をオフする前
の車室内温度は25(℃)である。また図中実線Aは車
室内後方に800(W/m2)の日射が照射されたとき
の内気温センサ20の検出温度を示し、実線Bは車室内
前方に800(W/m2 )の日射が照射されたときの内
気温センサ20の検出温度を示す。また一点鎖線Cは運
転席、助手席、後部座席(2席)の計4座席における、
乗員の頭部、胸部、およびもも部の平均温度を示す。
【0041】実線Aに示すように、後方に日射が照射さ
れた場合は、内気温センサ20が車両後方にある換気ダ
クト3a内に設けられていることから、内気温センサ2
0が日射の影響を受け易く、一点鎖線Cよりも高い温度
を検出する。また実線Bに示すように、前方に日射が照
射された場合は上記の場合と逆で、一点鎖線Cよりも低
い温度を検出する。
【0042】しかしいずれの場合でも、上記間欠制御に
よって、内気温センサ20にて実際の乗員部の温度にほ
ぼ等しい温度を検出することができる。つまり、日射に
よって、車両後方側の車室内温度が高かったり車両前方
側の車室内温度が高くても、上記間欠制御を行うことに
よって、内気温センサ20がほぼ正確な車室内温度を検
出することができる。なお図8において、時間t1 、t
3 、t4 が後方日射の場合の間欠制御を示し、時間
2 、t5 、t6 が前方日射の場合の間欠制御を示す。
【0043】また上記各実施例では、上記間欠制御時に
ファン1aと3bの両方を駆動するようにしたが、ファ
ン3bのみを駆動するようにしても良い。また上記各実
施例では、上記間欠制御を行うときに、空調装置は外気
を導入するモードとなり、換気装置は上記換気モードと
なるようにしたが、空調装置が内気を循環させる内気モ
ードとなり、換気装置が上記空気清浄モードとなるよう
にしても良い。要は間欠制御時には空気が車室内で対流
するようにすれば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例における車両用換気装置および
車両用空調装置の車両への取付位置を示す側面図であ
る。
【図2】上記実施例のルームランプ取付部2の正面図で
ある。
【図3】上記実施例の換気ユニット3の車両への取付状
態を示す断面図である。
【図4】上記実施例の電気回路図である。
【図5】上記実施例の空調制御装置9のフローチャート
である。
【図6】上記実施例のイグニッションキー7をオフした
後の時間と内気温センサ20の検出温度との関係を示す
グラフである。
【図7】本発明他の実施例の内気温センサ20の取付状
態を示す断面図である。
【図8】上記他の実施例のイグニッションキー7をオフ
した後の時間と内気温センサ20の検出温度との関係を
示すグラフである。
【符号の説明】
1…空調ユニット、1a…空調用ファン、1b…ファン
モータ、2…ルームランプ取付部、3…換気ユニット、
3a…換気ダクト(換気通路)、3b…換気ファン、3
c…ファンモータ(換気ファン駆動手段)、6…メイン
バッテリー、7…イグニッションキー、8…補助バッテ
リー、9…空調制御装置、11…空気清浄器用制御装
置、20…内気温センサ(車室内温度検出手段)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−227245(JP,A) 実開 平1−161809(JP,U) 実開 昭59−92010(JP,U) 実開 平6−68921(JP,U) 実開 昭57−122411(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/24 661 B60H 1/24 B60H 1/24 621

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内と車室外とを導通する換気通路
    と、 この換気通路内に設けられた換気ファンと、 バッテリーからの電力で前記換気ファンを駆動する換気
    ファン駆動手段と、 車室内温度を検出する車室内温度検出手段と、 車両が駐車中か否かを判定する駐車判定手段と、 この駐車判定手段によって駐車中であると判定された
    ら、所定の周期で前記換気ファンの駆動、停止を間欠的
    に繰り返すように前記換気ファン駆動手段を制御する間
    欠制御手段と、 前記間欠制御手段の制御中に前記車室内温度検出手段の
    検出温度が第1所定温度以上になったか否かを判定する
    第1の検出温度判定手段と、 この第1の検出温度判定手段によって前記検出温度が前
    第1所定温度以上になったと判定されたら、前記換気
    ファンが駆動されるように前記換気ファン駆動手段を制
    御する換気開始制御手段とを備えたことを特徴とする車
    両用換気装置。
  2. 【請求項2】 前記駐車判定手段によって駐車中である
    と判定されたら、前記車室内温度検出手段の検出温度が
    前記第1所定温度より所定値だけ低い第2の所定温度以
    上であるか否かを判定する第2の検出温度判定手段を備
    え、 この第2の検出温度判定手段によって前記検出温度が前
    記第2の所定温度以上であると判定されたら、前記間欠
    制御手段による制御が行われるように構成されたことを
    特徴とする請求項1記載の車両用換気装置。
  3. 【請求項3】 前記車室内温度検出手段が車両の天井に
    設けられたことを特徴とする請求項1または2記載の車
    両用換気装置。
  4. 【請求項4】 前記車室内温度検出手段が、前記換気通
    路内のうち前記換気ファンの近傍に設けられたことを特
    徴とする請求項1または2記載の車両用換気装置。
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