JPS62238442A - 凝集物もしくは粒子状物体の画像認識装置 - Google Patents

凝集物もしくは粒子状物体の画像認識装置

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JPS62238442A
JPS62238442A JP61082951A JP8295186A JPS62238442A JP S62238442 A JPS62238442 A JP S62238442A JP 61082951 A JP61082951 A JP 61082951A JP 8295186 A JP8295186 A JP 8295186A JP S62238442 A JPS62238442 A JP S62238442A
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昭二 渡辺
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、浄水場、下水処理場、及びその他の産業排水
処理における凝集物(フロック)、並びに免疫反応に用
いる凝集反応における凝集物やその低粒子状物体を画像
処理して認識する凝集物の画像認識装置に関する。
〔従来の技術〕
浄水場おいては取水した原水に凝集剤を添加して懸濁物
質を凝集させ凝集物(以下フロックという)を形成し、
このフロックを除去している。具体的には急速混和池に
おいて凝集剤を注入した後にフロック形成池に導き、緩
やかに撹拌しながらフロックを形成する。フロック形成
池から流出した原水は沈殿池に導かれ、フロックを沈降
させて懸濁物質を除去する。沈殿池で沈降しなかった微
粒子はさらに濾過池で除去される。
このようにして水処理を行う際に、フロック形成池でフ
ロックが形成されないと濾過池の目詰まりを早めること
になる。そのため、フロックが形成されたか否かを監視
することは必要不可欠のことである。従来、フロックの
形成状況監視は1日数回の目視amによって行っている
。このため、連続的かつ定量的な監視が不可能であり、
フロックが形成されないという異常事態の発見が遅れた
り、対策が後手になることは免かれない。このようなこ
とを解決するために、例えば特開昭54−14329−
6号公報に記載されているように2画像処理によってフ
ロックの形状や大きさを監視する方法が提案されている
。具体的には、工業用カメラなどによって撮影したフロ
ック画像から、所定の明るさく闇値)よりも明るい部分
(画素)を“1″レベルとしてこれをフロックであると
認識し、逆に所定値よりも暗い部分(画素)をII O
11レベルとしてフロック以外と認識する。このように
、フロック画像を2値化して画像処理を行い、フロック
形成状況を監視する。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来技術はフロック画像の明るさが閾値よりも明るい部
分をフロックとみなし、逆に、閾値よりも暗い部分を背
景とみなして2値化している。しかし、フロック画像に
おいて明るいフロックと暗いフロックとが混在する。し
たがって、従来の方法では明るいフロックは閾値を高く
設定しても2値化することができるが、暗いフロックは
閾値以下となり、背景とみなされることになる。逆に、
閾値を低く設定すると暗いフロックも2値化できるが、
暗いフロックとノイズとの明るさが近いので、背景に存
在するノイズをフロックとして2値化することになる。
また、閾値を低く設定した場合には明るいフロックの周
囲の背景部分もフロックの一部とみなされてしまうため
にフロックが実物以上に大きく2値化されてしまったり
、近くにある別々のフロックが一つのフロックとして2
値化されてしまうこともある。このように、従来技術で
はフロックを精度よく2値化出来ないという問題点を有
する。このため、フロックを画像で監視するという本来
の目的を達成できなかった。
本発明の目的はフロックと背景とを明確に区別して認識
でき、フロックを精度良く検出できる凝集物の画像認識
装置を提供する。
〔問題点を解決するための手段〕
撮影したフロック画像から輝度変化点を見い出すととも
に、フロック部分明るさの程度に応じて閾値を可変とし
てフロックを2値化する。これによりフロックと背景の
境界を明確化できる。
〔作用〕
背景からフロックになる境界をみつけてこの境界から所
定値明るい画素を2値化の開始点とし。
一方、フロックのもっとも明るい輝度をみつけてこの輝
度よりも所定値だけ輝度の低い明るい画素を2値化の終
了点とする。2値化の開始点から終了点までをフロック
とみなすことにより、フロックの明るさに応じた2値化
を行う。これにより、フロックの明暗にかかわらずフロ
ックを常に認識することができる。
〔実施例〕
第1図に本発明の一実施例を示す。
第1図は本発明を浄水場に適用した場合の例を示す。
第1図において、急速混和池10には原水が流入すると
共に、凝集剤タンク11の中に貯留された液体状の高分
子凝集剤(ポリ塩化アルミニウム)または硫酸アルミニ
ウムなどの無機凝集剤が凝集剤注入ポンプ12によって
注入される。なお、フロック形成を促進するために水酸
化カルシウムまたは炭酸ナトリウムなどのアルカリ剤も
注入される。急速混和池10内の原水は撹拌翼14によ
って撹拌される。撹拌翼14は撹拌機13により駆動さ
れる。凝集剤が注入されて撹拌された水は凝集槽(以下
゛′フロック形成池″という)15に導かれる6フロツ
ク形成池15は壁面に複数の穴を有する整流壁16A及
び16Bで仕切られ3つの池15A、15B及び15G
を形成している。フロック形成池15の各地には各々に
撹拌パドル17A、17B及び17Cが設置されている
。撹拌パド/L/17A、17B、17Gは工なイシ1
゜rpm+  (パドル周辺速度=0.15〜0 、8
 m / s )前後で緩やかに回転する。
フロック形成池15の最下流側の池15Gには水中カメ
ラなどの凝集物撮像手段18が設置される。凝集物撮像
手段18で撮影した凝集物の濃淡画像信号(アナログ信
号)は画像認識手段30に入力される。画像認識手段3
0は画像処理を所定時間単位で指令するテイマ35.′
a淡画像記憶手段40,2値化領域決定手段60並びに
2値化手段70で構成される。凝集物撮像手段18の詳
細については後述する。2値化手段70で2値化された
画像信号は粒径分布計算手段80に入力される。粒径分
布計算手段80は2値化画像信号に基づきフロックの粒
径分布を計算し、計算結果を体積濃度分布メモリ92に
格納する。認識終了判定手段9oはフロック画像の認識
画面数が所定数終了したか否かを判定する。認識終了判
定手段90は認識画面数が所定数以下のとき濃淡画像記
憶手段4oに凝集物撮像手段18で撮影している濃淡画
像を記憶するように指令する。認識終了判定手段90が
所定画面数(例えば10画面)の画像認識を終了したと
判定すると体積濃度分布メモリ92に記憶されている体
積濃度分布を凝集状態判定回路94に入力する。凝集状
態判定回路94は体17sa度分布からフロックの対数
平均径を求め注入制御表[100に加える。注入制御装
置f!100は対数平均径に基づき凝集剤注入量を求め
注入ポンプ120を制御する。
第2図に画像認識手段の一例構成を示す。
第2図において、濃淡画像記憶手段40はA/D変換回
路41と濃淡原画像メモリ42で構成される。A/D変
換回路41は凝集物撮像手段18で得られたアナログの
濃淡画像情報をデジタル値に変換して濃淡原画像メモリ
42に加える。濃淡原画像メモリ42はタイマ35と認
識終了判定手段90から記憶指令を与えられたときに原
画像信号を記憶する。濃淡原画像メモリ42は格納され
た凝集物の濃淡画像情報を微分回路61に入力する。微
分回路61は入力された濃淡原画像を微分して微分画像
を微分画像メモリ62に記憶する。
2値化開始点設定回路63は、微分画像メモリ62から
微分画像を受け、また第1閾値設定回路64から第1閾
値(2値化開始点を決めるための閾値)を受る。同時に
、2値化終了点設定回路65は、微分画像メモリ62か
ら微分画像を受けると共に、第2閾値設定回路65から
第2閾値(2値化終了点を決めるための閾値)を受ける
2値化開始点設定回路63で設定した2値化開始点、及
び2値化終了点設定回路65で設定した2値化終了点は
、共に2値化回路71に入力される。
2値化回路71は、2値化開始点から2値化終了点まで
を゛′1″レベルとし、逆に2値化終了点から2値化開
始点までを“0″レベルとして2値化する。この2値化
結果の2値化画像を2値化メモリ72に入力する。
第3図に粒径分布計算手段8oの一例構成を示す。
第3図において、粒径分布演算手段80の構成を第3図
に示す。まず構成を説明する。
ラベリング回路81は2値化メモリ72の画像信号Bを
受けて、フロックの各々に番号を付ける。
面M演算回路82は各々のフロックについてナンバー毎
にその面積を計算し、計算結果を面積メモリ82Mに格
納する。直径計算回路84はフロックの面積から直径を
計算し、計算結果を直径メモリ84Mに格納する。体積
計算回路86はフロックの体積を計算し、計算結果を対
接メモリ86Mに格納する。粒径分布計算回路88は体
積メモリ86Mからフロック直径を取込みフロックの粒
径分布を計算し、粒径分布メモリ88Mに格納する。
体積濃度分布計算回路89は粒径分布メモリ88Mメモ
リ値から体積濃度分布を計算し、計算が終了すると終了
信号を認識終了判定手段90に与えると共に計算で求め
た体積濃度分布を体積濃度分布メモリ92に加え入力す
る。
第4図は注入制御表[100の一例構成を示すもので、
比較回路101.目標値設定器102および注入制御回
路103とで構成される。
次に、動作を説明する。
急速混和池10には河川や湖沼(図示せず)から導かれ
た原水が沈砂池(図示せず)で砂や粗大粒子が沈殿除去
された後に流入する。急速混和池10に流入する原水に
は工ないし10μm前後の微粒子が2ないし200■/
Qの濃度で含んでいる。急速混和池10には凝集剤タン
ク11の中に貯留された高分子凝集剤(ポリ塩化アルミ
ニウム)や硫酸アルミニウムなどの無機凝集剤が注入ポ
ンプ12で供給される。急速混和池10内は撹拌翼14
により撹拌される。この撹拌によって凝集剤が原水中に
拡散する。懸濁微粒子は粒子表面が負に帯電している負
コロイドであり、正の電荷を持つ凝集剤が無数の懸濁微
粒子を相互に結合(Ij集)させる。急速混和池10の
滞留時間は工ないし5分であり、この間に懸濁微粒子が
凝集して、粒径10ないし100μmのマイクロフロッ
ク(フロックの核)が形成される。マイクロフロックを
含む混合液は凝集槽15に導かれる。フロック形成池1
5では3つの形成池15A、15B及び15Cを順次流
下する。整流壁16A及び16Bは混合液がフロック形
成池15内で充分混合されずに水面近くを短絡して出口
から流出するのを防止する。形成池15A、15B及び
15Gの滞留時間は各々が5ないし15分(3池で計1
5分ないし45分)である。各々の池内は撹拌パドル1
7A、1713及び17Cにより緩やかに撹拌される。
凝集剤は急速混和池10において充分に供給され、マイ
クロフロック表面には凝集剤が付着している。このため
、フロック形成池15内のマイクロフロックは撹拌によ
り衝突または接触して凝集する。フロック形成池15内
において15ないし・45分滞留して撹拌されるうちに
、フロックの粒径は100ないし5000μmのフロッ
クに成長する。形成池15C内におけるフロックの状態
を凝集物撮像手段18で撮影する。凝集物撮像手段18
0から得られる凝集物の濃淡画像信号は画像認識手段3
0のD/A変換器41に入力される。D/A変換器41
は常時濃淡画像信号をディジタル信号に変換して濃淡原
画像メモリ42へ入力する。D/A変換器41が7ビツ
トのディジタル信号に変換するものであれば、各画素の
輝度は128レベルにディジタル化される。以後、本実
施例では画像が横方向と縦方向が8 bitの256画
素四方の画面を例に挙げ説明する。濃淡画像メモリ42
は256X256の画素に対応した第5図に示す如き格
納エリアを有する。第5図の水平方向の配列をi行、垂
直方向の配列をj列とすると、濃淡画像メモリ42にお
けるi行j列の各格納エリアには画面の明るさく輝度)
の値goC1*j):i=1〜256.j=1〜256
が記憶される。なお、各画素の輝度go(i−j)は1
28段階にディジタル化する。濃淡原画像メモリ42に
格納された濃淡画像情報は微分回路61に取込まれる。
微分回路61では濃淡画像の輝度gacx+j)を微分
してこの微分画像を微分画像メモリ620に格納する。
画像の微分は次式で表わされる。
ただし1画素の値はデジタル値であるので実際の計算は
公知の計算法である差分を用いる。
ここで、go”(’+ J):微分画像のi行j列目の
画素の輝度である。なお、微分回路61の計算結果は微
分画像メモリ62に記憶される。微分画像メモリ62は
256X258の画素に対応したメモリ格納エリアを有
する。
(1)式では、i方向すなわち水平方向に微分した例を
示したが、j方向すなわち垂直方向に微分してもよい。
つぎに(1)式の微分を具体的に第6図で説明する。第
6図(a)はフロックのi方向の輝度分布を表すが、こ
れを微分すると第6図(b)のようになる。このように
、第6図(a)で輝度勾配が正の場合は微分画像は第6
図(b)のように正の値をとり、逆に、第6図(a)で
輝度勾配が負の場合は微分画像は第6図(b)のように
負の値をとる。また、第6図(a)で輝度勾配がない所
は第6図(b)ではOの輝度をとる。
ここで、第6図(a)において輝度が増加開始する点を
第1輝度変化点Pzとする。すなわち、第6図(b)で
は輝度が負から正に変わる点が第1輝度変化点P1であ
る。同様に、第6図(a)において輝度が減少開始する
点を第2輝度変化点P3とする。すなわち、第6図(b
)では輝度が正から負に変わる点が第2輝度変化点P8
である。
つぎに、第6図に示すように、第1I!11度変化点P
1からS高い輝度の点を2値化開始点P2に設定し、第
2輝度変化点P4からS′低い輝度の点を2値化終了点
P4に設定する。すなわち、2値化開始点P2と2値化
終了点P4を次式で設定する。
P 2 = P 1 + S            
     ・・・・・・(2)P4=P3−8’   
         ・・・・・・(3)ここで、Sは第
1閾値であり、S′は第1jl値である。2値化開始点
設定回路630には第1閾値設定回路640から第1閾
値Sが入力され、(2)式で2値化開始点pgが計算さ
れる。同時に。
2値化終了点設定回路650には第2閾値設定回路66
0から第2閾値S′が入力され、(3)式で2値化終了
点P4が計算される。このようにして、2値化開始点設
定回路630からは2値化開始点P2が2値化回路71
0へ入力され、一方、2値化終了点設定回路650から
は2値化終了点P4が2値化回路710へ入力される。
2値化開始点と2値化終了点とが設定できたので、2値
化回路710ではこの間をフロックとして“1”レベル
とし、それ以外を背景として110 IIレベルとする
ことで、2値化画像を得る。2値化回路710で得られ
た2値化画像は2値化メモリ720に格納される。
2値化メモリに格納された2値化画像は粒径分布計算手
段80に入力され1次に説明するようににしてフロック
の粒径分布が計算される。粒径分布計算手段80は次の
ように動作する。まず、ラベリング回路81は第7図に
示すようにフロックの各々に1.2,3.・・・・・・
mと番号を付ける。ここで、mはフロック総数である。
面積計算回路820はラベリングした番号毎にフロック
の面積を次式で計算する。
A ” k i・Ap             ・・
・・・・(3)ここで、Aはフロックの投影面積(mm
2) 、 Apは各々のフロックの画素数(pixel
l 、 k lは変換定数(on”/pixel)であ
る。pixelとは画素を表す単位である。ラベリング
回路81によって番号付けされた各々のフロックについ
て(3)式の計算が実行されて結果が面積メモリ82M
に格納される。直径計算回路84は各々のフロックの面
積と同じ面積になる円を仮定してその直径dを次式で計
算する。
d=5フT         ・・・・・・(4)各々
の面積についてこの直径を計算して結果を直径メモリ8
4Mに格納する。体積計算回路86は直径メモリ84M
から各フロックの直径を入力して各々のフロックの体積
Vを次式で計算する。
V:□d8/6           ・・・・・・(
5)粒径に対する体積の計算結果は体積メモリ86Mに
格納される。粒径分布計算回路88は体積メモリ86M
から各フロックの体[vを取込み各々のフロックの粒径
がどの分級に屈するかを判定しながら、各々のフロック
の体積を粒径分布メモリ88Mの該当記憶エリアに加算
する。粒径の分級幅を0.1mとすると、分級は例えば
下記の51分割にする。粒径分布メモリ88Mも51個
の記憶エリアを有する。
Dt  : O〜O,1mn D 2  :  0 、1〜0 、2 rraDa:0
.2〜0.3ffII! DIIo:  4.9〜5.0mm Daz:5.0m〜 一例としであるフロックの直径が0.25+nmである
と、体積は(5)式から0.00818nn8となる。
粒径Dlの体積をviとすると1粒径分布メモリ88M
の粒径Daに相当する記憶エリアに体積0.00818
が格納される。このようにして、各々のフロックの粒径
がどの分級に属するかを判定しながら、粒径分布メモリ
88Mの各エリアに次々に加算することによりフロック
の粒径分布を求める。
体積濃度分布演算回路89は粒径分布メモリ88Mの体
積値v1からフロックの体積濃度分布vt’  (単位
容積において各粒径D1のフロック体Mvt がどのく
らいあるかを示す分布)を次式で計算する。
Vl’ =Vl/ (N −V、)        ・
−・・・(6)ここで、Nは認識回数(処理画面数)、
■、は1画面で撮像した容積である。
得られた体積濃度分布(M1軸−粒径DI、横軸横軸2
濃積濃t’ )の例を第8図に示す。第8図中曲線aは
第8図の体積濃度分布のヒストダラムから求めた対数正
規分布の理論曲線である。認識終了判定手段90はこの
ようにして粒径分布演算手段80が一画面毎に体積濃度
分布の演算を終了する毎にN画面数についてフロックの
画像認識を終了したかを判定する。認識回数がN回未満
であれば、その時点で凝集物撮像手段18が撮像してい
る画像を濃淡画像記憶手段4oに記憶させ上述したフロ
ックの画像処理を繰り返す。認識回数がN回になれば、
(6)式で計算した体!ItS度分布の値を体積濃度分
布メモリ92に格納する。
なお、上述の説明では体m濃度分布を認識画面毎に計算
する例を説明したが、所定の認識回数を終了した後で(
6)式の計算を実行するようにしてもよい。
凝集状態判定回路94は、体積濃度分布メモリ92の値
からフロック粒径分布の対数平均径Daを次式で計算す
る。
凝集状態判定回路94で求めた対数平均径D1は注入制
御装置100に入力される。凝集状態判定回路94から
出力された対数平均径Dgは比較回路101に入力され
る。比較回路101は目標値設定器102から与えられ
る対数平均径の目標値り拳處と演算値り真の偏差ΔD区
を次式で求める。
Δ D t ” D ”急−D凰          
        ・・・・・・(8)注入制御回路10
3は偏差Δ−Daに基づき注入ポンプ12を操作して凝
集剤注入量を制御する。
具体的には偏差ΔDiが負であれば凝集剤注入量を増加
させ、逆に、偏差ΔD1が正であれば凝集剤注入量を減
少させる。対数平均径D1と凝集剤注入ff1Pの関係
は第16図に示すような特性になるが、凝集剤注入量に
は最大注入量PII&11 と最小注入量P m t 
nとを設定して異常注入を防止する。
以上のようにして凝集剤注入を制御するのであるが、フ
ロック画像を2値化する際に2値化領域決定手段600
によりX方向又はY方向の画素の輝度変化に着目してフ
ロックと背景との境界を認識した上でフロック画像を2
値化しているので、フロックを精度良く画像認識できる
。また、得らたフロック2値化画像からフロックの粒径
分布や体積濃度分布を計算しているので、フロック形成
状況を無人で連続的かつ定量的に監視することができる
。さらに、凝集剤の注入量などを制御することにより、
フロック形成を常に安定して行える。
ところで、第6図において2値化法としては単に第11
!ii度変化点Ptよりも高い輝度の画素を“1”レベ
ルとしてフロックとみなすことも考えられるが、実際に
はフロックの高い輝度の周囲には、22点から22点ま
でに相当する部分(背景の輝度に近い)がある。しかし
このPt点から22点までの部分はフロックではなく背
景であるので。
21点以上の輝度を1111+レベルとして2値化する
と、正確なブロック像を得ることはできない。
また、第6図での説明は、X方向(行方向)に2値化し
た場合であるが、同様にY方向C列方向)に2値化して
2値化画像を得て良いことはいうまでもない。さらに、
フロック画像をより精度良く求めるには、第10図に示
すようにX方向に2値化した画像fxと、同図に示すよ
うにY方向に2値化した画像fyとの共通部分子xy(
ハツチで示す部分)をフロックの2値化画像とする。
この方法はX方向とY方向とに輝度変化をもつ画素のみ
をフロックとして2値化することになるので2値化精度
がさらに向上する効果がある。
また、フロックの輝度ピーク値に比例して、閾値を設定
して2値化してよいことはいうまでもなし16 なお、本発明は、浄水場におけるフロック以外の凝集粒
子、並びに粒子状物体の画像認識に適用できる。例えば
、下水処理場における活性汚泥フロックの画像計測や、
アルギン酸ナトリウムなどの固定化剤で微生物を固定化
して粒子状にした固定化粒子の粒径計測、さらには抗原
抗体反応における凝集反応物の計測などに適用できる。
その他微粉炭やメリケン粉などあらゆる粉状物の計測に
適用できる。
〔発明の効果〕
本発明では、微分により輝度変化を検出した上で2値化
領域決定手段により、フロックを2値化する開始点と終
了点とを決定し、この開始点と終了点との間をフロック
としている。このため、フロックと背景とを明確に区別
してフロックのみを認識することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の構成を表す図、第2図は画
像認識手段の構成を説明する図、第3図は粒径分布計算
手段の構成を説明する図、第4図は制御装置の構成を説
明する図、第5図から第10図は本発明の詳細な説明す
る図である。 15・・・フロック形成池、18・・・凝集物撮像手段
。 30・・・画像認識手段、40・・・濃淡画像情報記憶
手段、60・・・2値化領域決定手段、70・・・2値
化手段、80・・・粒径分布計算手段、90・・・認識
終了判定手段、100・・・注入制御装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、凝集剤の注入並びに液の撹拌により液中の懸濁物質
    の凝集物を形成せしめる凝集槽と、該凝集物の画像の輝
    度情報を電気信号に変換する凝集物撮像手段と、該凝集
    物撮像手段から得られる電気信号に基づいて前記凝集物
    の濃淡画像情報を記憶する濃淡画像情報記憶手段と、該
    濃淡画像情報記憶手段の濃淡画像情報から前記凝集物の
    形状を認識する画像認識手段とを具備し、該画像認識手
    段は、前記凝集物の輝度変化点を検出するための変化点
    検出手段、該変化点検出手段で得られた変化点から凝集
    物の2値化開始点を検出する2値化開始点検出手段、2
    値化終了点を検出する2値化終了点検出手段、および前
    記2値化開始点と前記2値化終了点とから前記濃淡画像
    を凝集物と非凝集物とに2値化する2値化手段とを具備
    していることを特徴とする凝集物の画像認識装置。
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