JPS6223734B2 - - Google Patents

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JPS6223734B2
JPS6223734B2 JP7633784A JP7633784A JPS6223734B2 JP S6223734 B2 JPS6223734 B2 JP S6223734B2 JP 7633784 A JP7633784 A JP 7633784A JP 7633784 A JP7633784 A JP 7633784A JP S6223734 B2 JPS6223734 B2 JP S6223734B2
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JP
Japan
Prior art keywords
test
parts
agents
fruit
diseases
Prior art date
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Expired
Application number
JP7633784A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59210003A (ja
Inventor
Asatada Misato
Yasuo Pponma
Yutaka Arimoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Original Assignee
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
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Filing date
Publication date
Application filed by RIKEN Institute of Physical and Chemical Research filed Critical RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Priority to JP7633784A priority Critical patent/JPS59210003A/ja
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  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、バルビタール・ナトリウム―塩酸
塩、トリス・エタノールアミンから選ばれた1種
又は2種を有効成分とする農園芸用殺菌及び貯蔵
病害防除剤に関するものである。 従来、農園芸用殺菌剤として銅剤、水銀剤、砒
素剤の如き貴金属化合物や有機塩素系薬剤、有機
りん酸系薬剤等が広く用いられて来たが、これら
の薬剤はいずれも土壌に対する汚染があり、自然
界に残留して動植物に作用するので、環境汚染が
社会問題として大きくとりあげられ、近時、その
製造は禁止されるに至つた。 また、かんきつ類の果実や蔬菜類を遠隔地に輸
送したり、貯蔵する際に発生する腐敗菌による各
種かび病害の被害も甚大なものがあり、このため
に含硫黄化合物が防除薬剤として用いられている
が、立木散布法によつて散布後、一定時間を経な
ければ収獲できないほど、環境汚染の観点から好
ましくない。 このために、安全性の高い無公害農薬の開発が
強く要望されている現状にあるが、本発明者らは
かかる観点から鋭意研究した結果、それぞれの前
記の化合物群が植物性病原菌による病害防除に、
且つまた収獲物の貯蔵病害防除に卓効を奏し、植
物体や収獲物に何らの影響を及ぼさないことの新
たな知見を得て、本発明を完成するに至つた。 本発明に係る有効成分であるバルビタール(商
品名ベロナール)・ナトリウム―塩酸、トリス・
エタノールアミンは、種々の化学実験における緩
衝剤として用いられており、いずれも人畜に対し
て全く無害で、従来の薬剤のように取扱い上、細
心の注意を要せず、また残留毒による環境汚染の
懸念が全くないため、いわゆる無公害農薬として
のすぐれた特性を具備するものであり、又緩衝液
をそのまま施用する事も出来る。 本発明は、PH条件、即ちアルカリ側において微
生物の殺菌及び貯蔵病害防除の効果が顕著に発揮
せられることの知見に基いて完成されたものであ
り、本発明の有効成分は、すべてPH8〜12、特に
ほぼ8〜8.5の範囲のPH条件を維持し得るような
性質を有するものである。 かくして、本発明の薬剤は、種々の稲作病害や
キユウリ炭そ病、うどんこ病、かんきつ類のかい
よう病等々の蔬菜類及び果樹の病害の各種植物病
害並びに果実や蔬菜類の各種貯蔵病害、例えばか
んきつ類の青かび病菌(Penicillium italichum)
緑かび病菌(Penicillium digitatum)、灰色かび
病菌(Botrytis cinerea)、軸腐病菌(Diaporthe
citri)、ぶどうの房朽病菌(Plysalospora
baccae)、桃の炭そ病菌(Gloeosporium
laeticolor)等々による病害に対して人畜に全く
無害にすぐれた防除効果を発揮することができ
る。本発明の有効成分を農園芸用殺菌及び貯蔵病
害防除剤として使用する場合は、これを直接に適
用するか、通常当該技術において知られる農薬の
製剤化方法に準じて適当な固体及び液体の担体、
乳化分散剤等を用いて粒剤、粉剤、乳剤、水和
剤、錠剤、油剤、噴霧剤、煙霧剤等の任意の剤型
にして適用することができる。 これらの担体の例としては、クレー、カオリ
ン、ベントナイト、酸性白土、硅藻土、炭酸カル
シウム等々が挙げられ、また製剤上、一般に用い
られる補助剤、例えば展着剤、分散剤、乳化剤等
の界面活性剤として石けん、高級アルコールの硫
酸エステル、アルキルスルホン酸塩、アルキルア
リールスルホン酸塩等々を適宜配分することがで
きる。 本発明の有効成分の薬剤中の配合割合は乳剤、
水和剤等としては10〜90%程度が適当であり粉
剤、油剤等としては0.1〜10%程度が適当である
が、特に限定されることなく、使用目的によつて
これらの濃度を適宜増減することができる。 更に、本発明の薬剤は、他の薬剤、即ち除草
剤、殺虫剤と、また尿素、硫安、りん酸、カリ塩
等の肥料、土壌改良剤等と適宜混合して使用する
こともできる。 次に、本発明の薬剤の実施例を示す(但し、部
は重量部を示す。) 実施例1 (水和剤) バルビタール・ナトリウム―塩酸20部、ホワイ
トカーボン2部、リグニンスルホン酸ナトリウム
塩2部、ポリオキシエチレンアルキルエーテル4
部及びクレー72部を混合粉砕した水和剤。水で約
1000倍に稀釈して使用する。 実施例2 (粉剤) トリス・エタノールアミン2部及びタルク98部
を混合した粉剤。 実施例3 (乳剤) トリス・エタノールアミン20部、ポリオキシエ
チレンアルキルアリルエーテルとアルキルアリル
スルホン酸ナトリウムとの1:1の混合物10部、
メタノール20部及び水50部を混合溶解した乳剤。 実施例4 (粒剤) バルビタール・ナトリウム―塩酸10部、でんぷ
ん15部、ベントナイト72部及びラウリルアルコー
ル硫酸エステルのナトリウム塩3部を混合粉砕し
た粒剤。 次に、本発明の薬剤の効果を試験例により具体
的に説明する。 試験例1 (キユウリ炭そ病防除試験) a 供試植物 キユウリ(品種:相模半白)の2週間生育の幼
苗(2寸鉢2〜3本植) b 供試薬液 実施例3に準じて製造した乳剤の希釈液(濃
度:5000ppm)を2鉢当り40mlを均一に噴露散
布する。 c 接種源及び接種方法 キユウリ炭そ病原菌(Colletotrichum
lagenarium)を斜面培地で28℃、1週間培養
し、胞子を形成させ、その胞子を純水に懸濁させ
て150倍顕微鏡下、1視野当り100個に調整したも
の50mlを25鉢の上記幼苗に対してスプレーガンを
用いて散布接種した。接種後2日間湿室において
発病させ、4日後に発病の程度を調査した。 防除価= 無散布区の病斑数−散布区の病斑数/無散布区の病斑
数)×100 この結果を第1表に示す。
【表】 試験例2 (みかん貯蔵病防除試験) 所定濃度の薬液(実施例1に準じて調製した水
和剤)に供試果の温州みかんを約5分間浸漬し、
風乾して6時間後に、約1cm立方のゴム塊に針を
さして約1mm突出させ、これを果実上面の4個所
(1個所:5本)に押しあてて傷をつけた。この
処理後、緑かび病原菌(Penicillium digitatum)
胞子懸濁液を供試果の付傷部に噴霧接種した。こ
の処理果を湿度ほぼ100%に保ち、3〜5日後に
腐敗状態を調べた。この結果を第2表に示す。
【表】 試験例3 (みかん貯蔵病防除試験) 試験例2の付傷試験法により供試果(温州みか
ん)に付傷し、次いで所定濃度の薬液(実施例1
に準じて調製した水和剤)に供試果を約5分間浸
漬し、風乾後、緑かび病原菌(Penicillium
digitaum)胞子懸濁液を供試果の付傷部に噴霧接
種した。この処理果を湿度ほぼ100%に保ち3〜
5日後に腐敗状態を調べたところ、第3表のとお
りの結果が得られた。
【表】 試験例4 (みかん貯蔵病防除試験) 試験例2の付傷試験法により、供試果(湿州み
かん)を付傷した後、緑かび病原菌
(Penicillium digitatum)胞子懸濁液を供試果の
付傷部に噴霧接種した。24時間後に、所定濃度の
薬液(実施例1に準じて調製した水和剤)に前記
供試果を約5分間浸漬し、風乾した後、この処理
果を湿度ほぼ100%に保ち、4日後に腐敗状態を
調べた。この結果を第4表に示す。
【表】 試験例5 (稲いもち病防除試験) 水稲籾(品種:十石)を栽培用鉢に直播し(10
基/鉢)、4〜5葉期に実施例1に準じて製造し
た水和剤を散布し、乾燥後、稲いもち病菌
(Piricularia oryzae)を噴霧接種する。接種はも
みがら培地(もみがら3g、粉末酵母エキス0.01
g、砂糖0.2g、澱粉0.05g、水5ml)で27℃、
7〜10日間培養した稲いもち病原菌胞子を懸濁液
にして接種箱内で噴霧接種する。接種後、24時
間、25℃で恒温恒湿箱中に放置し、その後、満水
のバツト上にビニールテントを張り、その中に放
置すると、接種後、5〜7日で発病する。発病
後、1鉢当りの病斑数を調査し、防除価を算出し
て効力を検討したところ、第5表のとおりの結果
が得られた。 なお、防除価の算出法は、試験例1の場合と同
様である。
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 バルビタール・ナトリウム―塩酸、トリス・
    エタノールアミンから選ばれた1種又は2種を有
    効成分として含有することを特徴とする農園芸用
    殺菌及び貯蔵病害防除剤。
JP7633784A 1984-04-16 1984-04-16 農園芸用殺菌及び貯蔵病害防除剤 Granted JPS59210003A (ja)

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JP7633784A JPS59210003A (ja) 1984-04-16 1984-04-16 農園芸用殺菌及び貯蔵病害防除剤

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JP7633784A JPS59210003A (ja) 1984-04-16 1984-04-16 農園芸用殺菌及び貯蔵病害防除剤

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JPS59210003A JPS59210003A (ja) 1984-11-28
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JPS59210003A (ja) 1984-11-28

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