JPS6223686B2 - - Google Patents

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JPS6223686B2
JPS6223686B2 JP54129753A JP12975379A JPS6223686B2 JP S6223686 B2 JPS6223686 B2 JP S6223686B2 JP 54129753 A JP54129753 A JP 54129753A JP 12975379 A JP12975379 A JP 12975379A JP S6223686 B2 JPS6223686 B2 JP S6223686B2
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JP
Japan
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paper sheet
paper
rotating drum
suction
end side
Prior art date
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Expired
Application number
JP54129753A
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English (en)
Other versions
JPS5656440A (en
Inventor
Kunihiko Nakamura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Shibaura Electric Co Ltd filed Critical Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
Priority to JP12975379A priority Critical patent/JPS5656440A/ja
Publication of JPS5656440A publication Critical patent/JPS5656440A/ja
Publication of JPS6223686B2 publication Critical patent/JPS6223686B2/ja
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  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、積層された薄い紙やシートからなる
紙葉類を上から1枚ずつ確実に、かつ高速で送り
出すことができるようにした紙葉類搬送方法に関
する。
(従来の技術) たとえば、データカードなどの紙葉類は、通
常、積層した状態で保管される。このような紙葉
類に記録された情報を利用するには、これらを1
枚ずつ取り出して読取装置へ送り込むための紙葉
類搬送装置を必要とする。第1図は、この種の用
途に用いられている従来の紙葉類搬送装置を示す
もので、この図では主要部だけを概略的に示して
いる。同図において、1は上面を開放したケース
を示し、このケース1の内底部にはスプリング2
により常時、上方向への偏倚力を受ける押上板3
が設けられており、この押上板3上に紙葉類たと
えばデータカード4…が積層されるようになつて
いる。なお、ケース1の図中右上端には係止縁5
が設けられており、この係止縁5の係止作用によ
つてデータカード4の量に無関係に最上位のカー
ドが常に一定位置に保持される。ケース1の図中
左側端上方には、上記ケース1とは非接触に回転
ドラム6がその回転軸を紙面と直交させて配設さ
れている。このドラム6の周壁の対向する位置に
は吸引孔7,7が設けてあり、またドラム6の内
部には開口部を上記ドラム6の内周面に近接対向
させた吸引ノズル8が静止状態に設けてある。そ
して上記吸引ノズル8は図示しない吸気ポンプに
接続されている。一方、ケース1の図中左端部上
方には、図示しない排気ポンプに接続された噴射
ノズル9が設けてあり、この噴射ノズル9から積
層されたデータカード4間に空気流を吹き付ける
ようにしている。噴射ノズル9の近傍には、ドラ
ム6に対向して遮へい部材10が設けてあり、こ
の遮へい部材10とドラム6との間隙は、データ
カード4の厚みの1枚分以上2枚分以下の値に設
定されている。また、ケース1の図中左方には、
上下方向に対をなす搬送ベルト11,12が配設
されており、これらベルト11,12はそれぞれ
ガイドプーリ11a,12aに掛渡されている。
しかして、この装置によれば、ドラム6を図中
矢印で示す方向に回転させるとともに吸気ポンプ
および排気ポンプを作動させると、ドラム6に設
けられた吸引孔7が吸引ノズル8の前面に到来す
る毎に、つまり吸引孔7がデータカード4の左端
部上方に到来する毎に上位に位置するデータカー
ド4の左端部がドラム6に吸着され、この結果、
吸着されたデータカード4がドラム6の回転に伴
なつて左方へ移送される。そして、この移送され
たカードは搬送ベルト11,12間に挟まれて、
たとえばカード読取装置へ送られる。このとき、
遮へい部材10の存在によつて最上位に位置した
カードだけが送り出される。
しかしながら、上記のような従来の搬送方法に
あつては次のような問題があつた。すなわち、従
来方法にあつては、紙葉類の先端部をドラム6の
外周面からベルト12上に落し込み、その後にベ
ルト11,12間に挟み込まれるようにしている
ので、落し込み時に先端部が折れ曲つたり、“し
わ”が生じてジヤムが発生するなどの不具合もあ
つた。特に、弾力性のない薄い紙葉類を高速で送
り出そうとすると、上述した不具合が顕著に現わ
れ、この結果、高速送り出しはほとんど不可能で
あつた。なお、ドラムの外周面からベルト上へ落
とし込む代りに米国特許第3976291号明細書に開
示されているものは、紙葉類の先端部を回転ドラ
ムの外周面に吸着させ、ドラムの回転に伴わせて
紙葉類先端を一対のベルト間に形成された挟み込
み口の終端まで移動させて上記紙葉類の先端を一
対のベルト間に挟み込ませた後、回転ドラムによ
る吸着を解除するようにしている。しかし、この
ように構成されたものにあつても、回転ドラムに
吸着されている紙葉類の先端部が上記挟み込み口
の終端に至る前に折れ曲がつたりすると、この折
れ曲がつた状態で一対のベルトに挟み込まれるな
どの問題があつた。
(発明が解決しようとする問題点) 上述したように、従来の紙葉類搬送方法にあつ
ては、紙葉類の先端部が折れ曲がつたり、“し
わ”が生じてジヤムが発生するなどの不具合があ
り、特に使い古した紙幣等のような弾力性のない
薄い紙葉類を高速で送り出そうとすると上述した
不具合が顕著であつた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、紙葉類の先端部
が折れ曲がつたり、ジヤムが生じたり、位置ずれ
したり、あるいは振動音を発生したりすることな
く、正確に所定のピツチで紙葉類を1枚ずつ送り
出すことができる紙葉類搬送(方法)を提供する
ことにある。
〔発明の構成〕
(問題点解決するための手段) 本発明は、積層された紙葉類の紙面に対向させ
て配置し、間欠運動を行う回転ドラムが前記紙葉
類を吸着して加速しながら送り出し方向へ所定距
離送り出す第1の工程と、この紙葉類の後端側を
前記回転ドラムが吸着保持して後押しして位置規
制しながらこの紙葉類の先端側を後端側に向つて
漸次吸着を解除する第2の工程と、この第2の工
程と同時に、この紙葉類の前記回転ドラムから吸
着を解除された先端側を、漸次この紙葉類の速度
より速い速度で移動し紙葉類挟込口Sを前記紙葉
類の送り方向に沿つてV字状に漸次狭くした対を
なす搬送ベルト間に送り込み、この紙葉類の先端
側にこの搬送ベルトの送り方向に引き伸ばすよう
にすべり摩擦を作用させる第3の工程と、前記回
転ドラムの周速度が前記対をなす、搬送ベルトの
移動速度にほぼ等しい値まで上昇したとき、前記
紙葉類の後端側を前記回転ドラムから吸着解除し
て前記搬送ベルトに挟み込んで搬送する第4の工
程を具備してなる紙葉類搬送方法にある。
(作用) 対をなす搬送ベルトで形成する紙葉類挟込口
を、紙葉類の送り方向に沿つて、V字状に漸次狭
くし、更に前記回転ドラムに保持し、後端側は吸
着保持したまま後押しして位置規制し先端側の吸
着を順次解除して紙葉類の先端側に送り方向に引
き伸ばすようにすべり摩擦を作用させている。従
つて紙葉類の後端側を位置規制していることか
ら、すべり摩擦によつて紙葉類が振動したり位置
ずれすることなく、上述のすべり摩擦による引き
伸ばしを紙葉類の先端側に作用しているので、先
端が折れ曲がつたりすることなく、又、確実に、
“しわ”や“たるみ”を引き伸ばすので、ジヤム
を発生することなく確実にかつ高速に搬送でき
る。
(実施例) 以下、本発明の詳細を図示の実施例によつて説
明する。
第2図は本発明の一実施例に係る搬送装置全体
を概略的に示すもので、図中21は紙葉類積層用
のケースを示している。このケース21は、上面
および図中左面を開放し、図中右端部上方に係止
縁22を有している。そして、ケース21の内底
部には、スプリング23により常時、上方向への
偏倚力を受ける押上板24が設けてあり、この押
上板24の上面に紙葉類、たとえばデータカード
25が積層状態でかつ前記係止縁22の係止作用
によつて最上位に位置するデータカード25が常
に一定位置に保持される関係に載置される。ケー
ス21の側部開放端には、吸引ノズル26がケー
ス21の側壁を構成する如く配置されている。こ
の吸引ノズル26は、第7図に示すように箱形で
上板に5行3列を構成する如く複数の小孔27を
有し、下端部が管28を介して吸気ポンプP1に接
続されている。なお、吸引ノズル26は、小孔2
7の設けられた上板が最上位に位置するデータカ
ード25の高さとほぼ一致するように配置されて
いる。
しかして、前記ケース21の図中左端部上方、
つまり吸引ノズル26の上方位置に回転ドラム2
9が軸を紙面と直交する方向へ向けて設けてあ
る。この回転ドラム29は、第3図に示すように
データカード25の幅より狭い幅に形成されてお
り、その周壁の対向する2点を中心とした前記デ
ータカード25の長さとほぼ等しい周方向幅内に
は吸引孔30が複数個ずつ形成され、また、これ
ら吸引孔30が形成されている部分の外面には、
たとえばゴムのように大きな摩擦抵抗を有し、上
記各吸引孔30に対応した部分に孔31を有した
部材32が固定されている。そして、上記回転ド
ラム29の内部には、第4図および第5図に示す
ように吸引ノズル33がその開口部を回転ドラム
29の内周面に近接させた状態に固定されてい
る。この吸引ノズル33の周方向の幅を規制する
一方開始壁33aの内面が、積層されたデータカ
ード25の第5図中左端より回転ドラム29の反
回転方向へ周長にして3〜8mmの範囲に位置し、
また、他方の終端壁33bの内面は、吸引ノズル
26より左方でかつ回転ドラム29に後述する上
側ベルト71が交乂する所に位置する。
このような位置関係の回転ドラム29と吸引ノ
ズル33において前記吸引孔30の開始端が30
aから終端30bまでの吸引孔30の周長をl1
し、回転ドラム29の全周をL、更に後述する太
陽歯車48と遊星歯車49の径比をnとすると
き、吸引口の周長l1と吸引ノズル39の開始壁3
3aから終端部33bの回転ドラム29内壁に沿
つた吸引ノズル33の開口長l2との関係は次のよ
うになる。
L/4n≦l1<l2 しかして、上記吸引ノズル33は、回転ドラム
29内にこのドラムと同心円的に配置された中空
環状体34に接続され、上記中空環状体34は第
4図に示すように中空固定軸35に接続されてい
る。そして、上記中空固定軸35は吸気ポンプP2
に接続されている。
上記中空固定軸35の外周には、第4図に示す
ように、軸受36,37を介してハウジング38
が回転自在に嵌め込まれている。このハウジング
38は筒部39と、この筒部39の前記回転ドラ
ム側端部に突設された鍔部40とで構成され、上
記筒部39の外周にはプーリ41がキー止めされ
ている。また鍔部40の軸心線を中心とする対称
位置には孔42,43が設けてあり、これら孔4
2,43には軸受44,45を介して軸46,4
7が回転自在に支持されており、これら軸46,
47の外周には、前記中空固定軸35の外周に回
転不能に装着された太陽歯車48と噛合する遊星
歯車49,50がそれぞれ装着されている。そし
て、前記軸46,47の回転ドラム29側に位置
する端部には、それぞれ円板61,62が取り付
けてあり、これら円板61,52の周縁部は、第
6図に示すようにピン53,54、連続棒55,
56、ピン57,58を介して前記回転ドラム2
9の端縁に固定されたクランク軸59に連結され
ている。なお、前記遊星歯車49,50の直径
は、太陽歯車48の直径1/2に設定されてお
り、また、ハウジング38の回転に伴なう遊星歯
車49,50の回転によつて回転ドラム29が回
転し、上記回転ドラム29の吸引孔30の設けら
れている部分の先端部が積層されたデータカード
25の第5図中左端部真上に到来した位置におい
て回転ドラム29が停止する関係に、各歯車およ
び連結関係が設定されている。また、前記中空環
状体34の側面には、回転ドラム29より小径で
かつ回転ドラム外へ突出する突周壁60が形成さ
れており、この突周壁60の外周には軸受61を
介してガイドプーリ62が回転自在に取り付けら
れている。同様に回転ドラム29の付け根部にも
軸受63を介して前記ガイドプーリ62と同径の
ガイドプーリ64が回転自在に取り付けられてい
る。したがつて、回転ドラム29の両側には、こ
の回転ドラム29より小径のガイドプーリ62,
64が同軸的に位置し、かつこの3者は積層され
たデータカード25の第2図中左端側上面に対向
していることになる。
しかして、前記ケース21の第2図中左方に
は、上下で対をなす無端状搬送ベルト71,72
が二対平行に配設されている。これら二対のベル
トの上側に位置するベルト71は、駆動プーリ7
3aと、3個のガイドプーリ73b〜73dと、
前記回転ドラム29の両側に設けられたガイドプ
ーリ62,64とに巻掛けられている。そして、
上記ベルト71には駆動プーリ73aとガイドプ
ーリ73bとの間においてテンシヨンプーリ73
eが外側より押し付けられ、これによつて張力が
調整されるようになつている。また、下方のベル
ト72は4個のガイドプーリ74a〜74dに外
側より巻掛けられている。そして、ベルト72に
は駆動プーリ74eが外側より押し付けられ、ま
たテンシヨンプーリ74fが内側より押し付けら
れ、これによつて張力が調整されるようになつて
いる。前記2個のガイドローラ74a,74bは
下方のベルト72を介して上方のベルト71に圧
接し、上記ローラ74a,74b間において両ベ
ルト71,72を密接させている。また、ベルト
72のガイドプーリ74cから74bに至る部分
とこれに対向するベルト71との間には、ケース
1に近づくにしたがつて徐々に広がる狭いV字状
挟込口Sが形成されている。なお、上記V字状挟
込口Sの奥行きは比較的長めに設定されており、
前記吸引ノズル33の壁33bの内面延長線が上
記挟込口Sの中間部を横切る関係となつている。
図中75はモータMに直結されたモータプーリ
を示し、76,77はそれぞれ第1、第2の中間
プーリを示している。各中間プーリ76,77
は、それぞれ大小一対のプーリ76a,76bお
よび77a,77bを一体化したものとなつてい
る。そして、モータプーリ75と第1の中間プー
リ76の小プーリ76bとを伝達ベルト78で連
結し、第1の中間プーリ76の大プーリ76aと
前記プーリ41とを伝達ベルト79で連結し、第
1の中間プーリ76の小プーリ76aと第2の中
間プーリ77の小プーリ77bとを伝達ベルト8
0で連結し、第2の中間プーリ77の大プーリ7
7aと駆動プーリ74eとを伝達ベルト81で連
結し、さらに、上記駆動プーリ74eと駆動プー
リ73aとを伝達ベルト62で連結している。
しかして、ガイドプーリ73d,74aの下方
には紙葉回収輪83が第8図に示すように一対平
行に配設されている。各紙葉回収輪83は、その
外周にうず巻状に配列された回収羽根83aを多
数有し、図示しない手段によつて図中矢印で示す
方向に回転し、回転中に前記ベルト71,72間
より排出されたデータカード25を1枚ずつ隣接
する羽根83a間で受取るようにしている。そし
て、紙葉回収輪83の下方には、回収ケース84
が設けてあり、この回収ケース84の前記プーリ
74f側に位置する側壁の中央部84aは第8図
に示すように紙葉回収輪83,83間でかつ軸方
向に割込む長さに形成され、この中央部84aの
ストツパ作用によつて羽根83aに挟まれたデー
タカード25がケース84内へ抜き取られるよう
になつている。
次に上記のように構成された装置の動作を説明
する。
まず、モータを駆動開始させて搬送ベルト7
1,72を図中矢印方向に循環移動させるととも
に紙葉回収輪83をベルト71,72の移動速度
よりわずかに遅い周速で回転させる。次に吸気ポ
ンプP1,P2を駆動開始させる。勿論、途中に設け
られた弁の開閉で行なつてもよい。また、この場
合、吸引ノズル26の吸引力は吸引ノズル33の
吸引力より弱くなるように予め設定されているも
のとする。
しかして、ベルト79の移動に伴なつて、プー
リ41が回転しハウジング38が回転すると、こ
の回転は軸46,47を介して遊星歯車49,5
0に伝達される。この結果、遊星歯車49,50
は太陽歯車48の回りを自転しながら公転する。
同様に円板51,52も自転しながら公転する。
円板51,52周辺部はピン53,54連結棒5
5,56、ピン57,58を介してクランク59
に連結されているので、円板51,52の回転に
伴なつて回転ドラム29も回転する。円板51,
52の自転および公転による変位が回転ドラム2
9に伝達されるので回転ドラム29の回転速度
は、半回転する毎に停止し、その間はたとえば第
9図に示すような速度となる。前述の如く、回転
ドラム29の吸引孔30の設けられている部分の
先端が吸引ノズル33の前面に3〜8mm入り込ん
だ部分で回転ドラム29が停止するように設定さ
れているので、この位置まで回転すると回転ドラ
ム29が停止する。この停止位置においては前記
吸引ノズル33が、前記3〜8mmの間に設けられ
た吸引孔30を介して外部と通じるので、上記吸
引孔30に強力な吸込力が作用する。この結果、
ケース21内に積層されたデータカード25の最
上位に位置するカードの第5図中左端部が回転ド
ラム29の外面に吸着される。したがつて、回転
ドラム29が回転運動を再開すると、吸着された
カードは第5図に示すように吸着されたままの状
態で図中左方へ移送されることになる。なお、こ
の場合、最上位に位置するカードより下に位置す
るカードが一緒に移動しようとしても、これらの
カードに対しては吸引ノズル26の吸引力の方が
上回り、この結果、これらのカードは図に示すよ
うに吸引ノズル26の孔27に吸着されて動きが
規制される。したがつて、最上位のデータカード
25だけが回転ドラム29の動きに伴なつて移送
される。また、この集合、回転ドラム29の吸着
面は摩擦係数の大きい部材32によつて覆われて
いるので、いわゆるすべりの生じることがなく、
吸着されたデータカード25は回転ドラム29と
同一速度で左方へ移送される。
回転、ドラム29の速度は徐々に増加し、この
ドラム29に吸着されているデータカード25も
加速を受ける。回転ドラム29の回転に伴なつ
て、このドラム29に吸着されているデータカー
ド25の先端部がベルト71,72間に形成され
た狭いV字状挟込口S内へ案内され、この挟込口
Sの深部に向う方向へ移送される。そして、吸引
孔30の設けられている周壁部分の回転方向先端
部が吸引ノズル33の前面を通過し終ると、ドラ
ム29の外面に吸着されているデータカード25
の先端部はベルト71によつてドラム29の外面
から離され始め、上記先端部はV字状挟込口Sの
さらに深部へと案内され、ついにはベルト71と
72とに挟まれる。この場合、回転ドラム29の
吸引孔30が周方向の広範囲(ほぼデータカード
25の長さに相当する範囲)に亘つて設けられて
いるので、データカード25の先端部が回転ドラ
ム29から離された時点ではデータカード25の
後方側、つまり、V字状挟込口Sに侵入していな
い部分は回転ドラム29の外面に吸着されてい
る。回転ドラム29の周速度は、まだベルト7
1,72の移動速度以下の状態にあるので、回転
ドラム29の外面から離れ始めたデータカード2
5の先端部にベルト71,72が上記先端部を送
り方向に引き伸ばすように摩擦接触する。このす
べりが有効に作用してデータカード25の先端部
が折れ曲るのを防止するとともに、“たるみ”や
“しわ”を引伸ばす。このとき、データカード2
5の後端側を回転ドラムに吸着して位置規制して
いることから、フリーの状態となつているデータ
カード25の先端部がベルト71,72によるす
べり摩擦によつて振動等してもデータカード25
自身が振動したり、振動音を発生したり、あるい
は位置ずれしたりすることが防止され、データカ
ード25はベルト71,72によるすべり摩擦が
有効に作用してスムーズな移送が行なわれる。そ
して、吸引孔30が設けられている範囲の後端側
が吸引ノズル33の前面を通過して終る時点にな
ると、回転ドラム29の周速度がベルト71,7
2の移動速度に近い値まで上昇し、この上昇時点
においてデータカード25はベルト71,72間
に完全に引渡される。
このようにして、回転ドラム29が半回転する
毎にケース21内に積層されたデータカード25
が1枚ずつ取り出されて搬送ベルト71,72間
へ送り込まれる。そして、搬送ベルト71,72
間へ送り込まれたデータカード25は両ベルト7
1,72間に挟持されて搬送され、紙葉回収輪8
3の上方へ排出される。排出されたデータカード
25は上記紙葉回収輪83の羽根83a間に挿入
されて約半回転し、下方位置において部分84a
のストツパー作用によつて抜き出され、回収ケー
ス84内に積層される。したがつて、搬送路中に
読取装置を介在させておけばケース21内に積層
されたデータカード25を一定の間隔で順次読取
装置へ送り込んだ後、回収ケース84内に回収で
きることになる。
このように積層された紙葉類に対向させて間欠
駆動される回転ドラムを配置し、この回転ドラム
の周壁に形成された吸引孔が上記紙葉類の対向位
置に到来する毎に対向する終葉類を上記回転ドラ
ムの周壁外面に吸着させて送出方向へ移動させた
後、対をなす搬送ベルト間へ挟み込ませるように
したものにおいて、上記搬送ベルト相互間にこれ
らベルト相互が前記積層された紙葉類に近づくに
したがつて徐々に広がる狭いV字状の紙葉類挟込
口Sを設けるとともに上記挟込口S内において前
記回転ドラムによつて移送される紙葉類の先端部
が吸着解除されるようにし、かつ回転ドラムから
離れ始めた紙葉類の先端部に、この紙葉類を送り
方向へ引き伸ばす如く上記搬送ベルトを摩擦接触
させるようにしている。
したがつて、紙葉類の先端部が吸着解除される
位置を前記葉類挟込口S内に設定したことによつ
て、回転ドラムから搬送ベルトへの紙葉類の引渡
しをスムーズに行なわせることができる。
また、搬送ベルトの引渡し時に紙葉類の後端側
を回転ドラムが吸着して後押しして位置規制しな
がら紙葉類の先端側を送り方向に引き伸ばすよう
にすべり摩擦を作用させているので、紙葉類が振
動したり、水平方向へ移動することによる位置ず
れを防止でき、更に引渡し時に起り易い先端部の
折れ曲りの発生の防止や、紙葉類の“しわ”や
“たるみ”を引き伸ばすことができるのでジヤム
の発生を防止でき、確実な搬送が可能となる。
なお、上述した実施例では、回転ドラム29の
周壁上の対向する2個所に吸引孔30を複数個ず
つ設けているが1個所だけでもよいし、3個所以
上に設けてもよい。また、ケース21内のデータ
カード25、つまり紙葉類にスプリング23で常
に上方へ向かう偏倚力を与えるとともに係止縁2
2で最上位位置を一定化するようにしているが、
これに限られるものではなく、たとえば紙葉類の
最上位に位置するものを検出する検出器を設け、
この検出器の出力でたとえばモータを駆動して積
層全体の位置を制御することによつて最上位位置
の一定化を図るようにしてもよい。
〔発明の効果〕
以上詳述したように本発明によれば、たとえ薄
い紙葉類の場合であつても、これら紙葉類を1枚
ずつ高速で、かつ先端が折れ曲がつたりジヤムが
発生したりしない状態で正確に送り出すことがで
きる紙葉類搬送方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のこの種の装置の要部構成図、第
2図は本発明の一実施例に係る搬送方法による装
置の全体を示す概略構成図、第3図は同実施例に
おける回転ドラム部分の斜視図、第4図は第3図
におけるA―A線切断矢視図、第5図は第3図に
おけるB―B線切断矢視図、第6図は第3図にお
けるC―C線切断矢視図、第7図は同実施例にお
ける2枚送り防止用吸引ノズルの斜視図、第8図
は同実施例における紙葉類回収輪および回収ケー
スの正面図、第9図は回転ドラムの速度特性の一
例を示す図である。 21…ケース、25…データカード、29…回
転ドラム、30…吸引孔、32…部材、33…吸
引ノズル、71,72…ベルト、S…V字状挟込
口。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 積層された紙葉類25の紙面に対向させて配
    置し、間欠運動を行う回転ドラム29が前記紙葉
    類25を吸着して加速しながら送り出し方向へ所
    定距離送り出す第1の工程と、 この紙葉類25の先端側を後端側に向つて前記
    回転ドラム29が漸次吸着を解除しつつ、この紙
    葉類25の後端側を前記回転ドラム29が保持し
    てこの紙葉類25を位置規制する第2の工程と、 この第2の工程と同時に、この紙葉類25の前
    記回転ドラム29を解除された先端側を、漸次こ
    の紙葉類25の速度より速い速度で移動し紙葉類
    挟込口Sを前記紙葉類25の送り方向に沿つてV
    字状に漸次狭くした対をなす搬送ベルト71,7
    2間に送り込み、この紙葉類25の先端側にこの
    搬送ベルト71,72の送り方向に引き伸ばすよ
    うにすべり摩擦を作用させる第3の工程と、 前記回転ドラム29の周速度が前記対をなす搬
    送ベルト71,72の移動速度にほぼ等しい値ま
    で上昇したとき、前記紙葉類25の後端側を前記
    回転ドラム29から吸着解除して前記搬送ベルト
    71,72に挟み込んで搬送する第4の工程と、 を具備してなることを特徴とする紙葉類搬送方
    法。
JP12975379A 1979-10-08 1979-10-08 Paper sheet transfer device Granted JPS5656440A (en)

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JPS5751632A (en) * 1980-09-12 1982-03-26 Toshiba Corp Sheet transport apparatus
GB2248348B (en) * 1990-09-28 1994-04-27 Johnson Electric Sa A brush holder for an electric motor
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