JPS62234011A - 酵母の生産する抗菌物質を含有するはみがき - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は酵母の生産する抗菌物質を含有する新規なはみ
がきに関する。

「従来の技術」 従来のはみがきの組成は、粉末成分、湿潤剤、界面活性
剤、結合剤、香料及び甘味料からなるか又は上記組成に
さらにその他の特殊成分を加えたものからなる。特殊成
分としては日中の残渣の腐敗からくる口臭を除去する目
的で添加されるクロールへキシジン又はヒノキチオール
等の殺菌剤、口臭防止の目的で添加される銅クロロフィ
リン、むし歯予防の目的で添加される抗酵素作用のある
界面活性剤のラウロイルサルコシンナトリウム又はフッ
素化合物その他グリチルリチン（抗炎症、抗アレルギー
、細菌の発育阻止、坑口内炎症）、アラントイン（細胞
賦活、抗炎症、坑口内炎症）、ヒノキチオール（歯ぎん
炎の治療、歯槽膿漏の予防と治療）４等の薬剤がある。

（化粧品の実際知識、東洋経済新報社昭和５６年４月１
６日第１刷発行、垣原高志著、第１１３頁〜第１１８頁
） ところで酵母の中には他の酵母を殺す物質を生産するも
のがあり、これら酵母の生産する物質はキラー蛋白質と
呼ばれ、そしてこれらの物質を生産する酵母はキラー酵
母、殺される側の酵母は感受性酵母と呼ばれ、このキラ
ー酵母は殺し合いのパターンからに１〜に、の１１に分
類されている。　〔アントニー・ファン・レーヴエンフ
ッタ（＾ｎｔｏｎｉｅ　Ｖａｎ　Ｌｅａｕｗｅｎｈｏｅ
ｋ）４４巻５９頁１９７８年〕 これらキラー蛋白質は菌体外に生産されるため、その分
離、精製は極めて容易であり、これらのいくつか例えば
サツカロミセス　セルビシエ（Ｓａｃｃｈａｒｏａｙｃ
ｅｓ　ｃｅｒｅｖｉｓｆａｅ）％ピヒヤ　クリファリ（
Ｐｉｃｈｉａ　ｋｌｕｙｖｅｒｉ）、クリファロミセス
　ラクチス（Ｈｕｙｖｅｒｏｓｙｃｅｓ　１ａｃｔｉｓ
）およびハンゼヌラ　ムラキ（Ｈａｎｓｅｎｕｌａ　５
ｒａｋｉｉ）の分子量などの性質が調べられている。

又このキラー蛋白質を生産する酵母は自然界に広く分布
しており、最近では醸造において積極的にこれらキラー
蛋白質をコードしている遺伝子を遺伝子工学的手法を用
いて醸造用優良酵母に導入し、キラー蛋白質を生産させ
汚染酵母排除に成功している。〔大内弘造、秋山裕−９
醗酵工学、５４，６１５　（１９７６））「発明が解決
しようとする問題点」 上述したように従来のはみがきには特殊成分として種々
の抗菌物質を用いて、むし歯予防、口臭除去、口内炎症
防止を目的とするものはあるが、抗真閉、特に口腔カン
ジダ症の予防を目的としたはみがきは知られていない。

本発明の目的は抗真菌、特に口腔カンジダ症の予防を目
的にした新規なハミガキを提供することにある。

「問題を解決するための手段」 上記キラー蛋白質の中には上述した様に醸造過程に汚染
歯として検出される野性のサツカロミセス属酵母やハン
ゼヌラ属酵母はもちろんのこと、口腔カンジダ症の病原
酵母であるカンジダ属酵母〔カンジダ　アルビキャンス
（Ｃ，ａｌｂｉｃ−ａｎｓ）　、カンジダ　ゲラブラタ
（Ｃ，ｇｌａｂｒｔａ）　＋　カンジダ　パラプシロシ
ス（Ｃ＋ｐａｒａｐｓｉｌｏｓｉｓ）　＋カンジダ　ギ
ラエルモンディ（Ｃ，ｇｕｉｌｌａｉｅｒ＋ｍｏｎｄ−
ｔｉＬカンジダ　トロピカリス（Ｃ８ｔｒｏｐｉｃａｌ
ｉｓ）　＋カンジダ　ステラフォイディア（Ｃ，５ｔｅ
ｌｌａｆｏｉ−ｄｅａ）　＋　カンジダ　クルーゼ（Ｃ
，ｋｒｕｓｅｉ）　＋　カンジダ　ケフィ−（Ｃ，ｋｅ
ｆｙｒ）　）を殺すものも含まれている。

本発明者等はハンゼヌラ　ムラキ（Ｈａｎｓｅｎｕｌ−
ａ　ｍｒａｋｉｉ）ＩＰｏ　０８９５の生産するキラー
蛋白質（本発明者らが特願昭６０−２７６．１２３号に
おいて新規なキラー蛋白質として出願した。）の各種酵
母に対する最少阻止濃度（表１）を測定し、各種キラー
蛋白質の各種感受性菌に対するキラースペクトルの比較
（表２）および各ｌ！キラー酵母のカンジダ　アルビキ
ャンスＣＣ，ａ−１ｂｉｃａｎｓ）に対するキラー活性
（表３）を種々考察研究した結果、本発明を完成するに
至ったものである。

（レス丁ΔＳ白、；丈勇へ、！えく） （Ｌ木下４賢臼、ン欠受＾簸り キラースペクトルの比較（！！２） 即ち、本発明のはみがきは従来のはみがきの組成成分に
、酵母の生産する抗菌物質、特に抗酵母性物！（キラー
蛋白質）を添加することにより得られる。該物質は粉、
潤性、練又は水はみがき等各種のはみがきに添加するこ
とが出来る。

抗酵母性物質としては、ハンゼヌラ　ムラキ（Ｈａｎｓ
ｅｎｕｌａ　ｍｒａｋｉｉ）又はハンゼヌラ　アノマラ
（）ｌａｎｓｅｎｕｌａ　ａｎｏｍａｒａ）が生産した
物質が特に有効である。

はみかきに混入するこれらキラー蛋白質の量は１〜１０
０μｇｅｍ　ｌであれば抗真菌、特に口腔カンジダ症の
予防が可能である。

「実施例」 以下、参考例および実施例をあげて本発明を更に詳しく
説明する。

（参考例） ハンゼヌラ　ムラキ（Ｈａｎｓｅｎｕｌａ　ｍｒａｋｉ
ｉ）のキラー蛋白質の精製法 ハンゼヌラ　ムラキ（Ｈａｎｓｅｎｕｌａ　ｍｒａｋｉ
ｉ）　ＩＦＯ０８９５をＹＮＢ培地（０，６７％ディフ
コ酵母窒素ベース、２％グルコース）中で３０℃、１日
培養後、除菌し、その培養液をアミコンＹＭ　−５（分
子１５０００でカット）で２００倍に濃縮した。

これをセファデックスＧ−５０カラム　クロマトにかけ
てキラー蛋白質を分離精製した。

収量は培養液１７！に対して数ａ＋ｇ程度である。

ハンゼヌラ　アノマラ（Ｈ，ａｎｏｍａｒａ）、サツカ
ロミセス　セルビシエ（Ｓ、ｃｅｒｅｖｉｓｉａｅ）の
キラー蛋白質の分離精製も上記と同様の方法でなされる
。

（実施例） 下記成分組成−ゴミ （、、＜Ｆ７＞白、　成員へコ天くり のはみがきにハンゼヌラ　ムラキ（１，ａ＋ｒａｋｉｉ
）の生産するキラー蛋白質を１００μｇ／ｍ　１の濃度
で混入して本発明のはみがきを得た。本発明のはみがき
を使用前と後について口腔カンジダ病原性菌の推移を調
べると下記（表４）の結果が得られた。

ＩＪｆｆｉにしてサツカロミセス　セルビシェに２キラ
ー蛋白質、ハンゼヌラ　アノマラのキラー蛋白質又はハ
ンゼヌラ　アノマラおよびハンゼヌラ　ムラキのキラー
蛋白質を混入した結果はそれぞれ下記（表５．Ｇ、？）
の如くである。

「発明の効果」 上記実施例から明らかな様に本発明のはみがきは顕著な
抗真菌、特に口腔カンジダ症予防効果を有する。

本発明により抗真菌、特に口腔カンジダ症予防効果を有
する新規なはみがきが提供された。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、酵母の生産する抗菌物質を含有するはみがき。 ２、酵母の生産する抗菌物質が抗酵母性物質（キラー蛋
   白質）である特許請求の範囲第１項記載のはみがき。 ３、抗酵母性物質（キラー蛋白質）がハンゼヌラムラキ
   （Ｈａｎｓｅｎｕｌａ　ｍｒａｋｉｉ）又はハンゼヌラ
   アノマラ（Ｈａｎｓｅｎｕｌａ　ａｎｏｍａｒａ）が生
   産した物質である特許請求の範囲第２項記載のはみがき
   。