JPS62233435A - エンジンの空燃比制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、比較的リッチな空燃比から比較的リーンな空
燃比に切り換えられた場合にリーン運転が実質的に継続
されるようにした、エンジンの空燃比制御装置に関する
ものである。

〔従来技術〕

従来、負荷が軽い運転状態での燃費性能を向上させるた
めに、例えば、特開昭５８−７２６３１号公報に示され
ているように、運転状態検出手段により運転状態を検出
し、一定の運転状態では空燃比切換手段により空燃比を
理論空燃比よりもリーンに切り換えて制御するエンジン
の空燃比制御装置がある。

このような従来のエンジンの空燃比制御装置では、エン
ジンの運転状態が、例えば一定の負荷を上回るかそれ以
下かによって空燃比を理論空燃比にするかリーンな空燃
比にするかが決定されている。このために、負荷が低下
してリーン運転が開始されると、リーン運転化による出
力低下を回復しようとして運転者がアクセル等を増速方
向に操作することにより吸入空気量（および回転数）が
増大してリーン運転実行領域を外れ、実質的にはリーン
運転をせずにリーン運転が解除されるといった問題を生
じることになる。

〔発明の目的〕

本発明は、上記の事情を考慮してなされたものであって
、比較的リッチな空燃比から比較的リーンな空燃比に切
り換えられた場合にリーン運転が実質的に継続されるよ
うにした、エンジンの空燃比制御装置の提供を目的とす
るものである。

〔発明の構成〕

本発明に係るエンジンの空燃比制御装置は、上記の目的
を達成するために、運転状態検出手段により検出された
エンジンの運転状態に対応して空燃比を空燃比切換手段
により少なくとも２段階に切り換えて制御するエンジン
の空燃比制御装置において、上記空燃比切換手段の空燃
比を比較的リッチな空燃比に切り換えるリッチ化決定領
域が空燃比が比較的リーンな空燃比に切換えられるリー
ン化決定領域の境界でのリッチ運転出力と同等以上の出
力が得られる運転状態領域に設定される。

このように構成することにより、例えば、負荷が低下し
て、リーン化決定領域の境界を下回ると、空燃比が比較
的リーンな空燃比に切り換えられる。

このリーン運転への切り換えにより、エンジンの出力は
低下し、運転者はその出力低下に反応してアクセル操作
をする。このアクセル操作によりエンジンの出力は高ま
ってくるが、リーン化決定領域の境界を上回るまで上昇
した時点ではリーン運転が解除されず、リーン化決定領
域の境界におけるリッチ運転出力と同等以上の出力が得
られる運転状態領域に上昇してリッチ化決定領域の境界
を越えるまでリーン運転が継続される。

〔実施例〕

本発明の一実施例を第１図ないし第４図に基づいて説明
すれば、以下の通りである。

エンジン１の吸気路２には、エアクリーナ３、エアフロ
ーメータ４、吸入空気量を調節する吸入空気量調節手段
５、ブーストセンサ６、燃料インジェクタ７が設けられ
、エンジンＩにはイグニッションコイルからなり、その
回転数Ｎに対応するパルス信号からなる回転数信号を出
力する回転センサ８が設けられる。上記吸入空気量調節
手段５は、スロットル弁９、スロットル弁９をバイパス
するように接続されたバイパス通路ＩＯ１このバイパス
通路ｌＯを開閉するバイパスエア量制御弁１１、スロッ
トル弁９の閉弁を検出するスロットルセンサ１２を有し
ている。このスロットルセンサ１２、上記センサ６．８
およびエアフローメータ４とにより運転状態検出手段が
構成されている。

上記エンジンｌの空燃比を上記吸入空気量調節手段５お
よび燃料インジェクタ７を介して調整する空燃比制御手
段１３は、例えば、マイクロコンピュータ等からなるコ
ントロールユニットで構成され、目標空燃比を設定する
目標空燃比設定部１４と、エアフローメータ４が検出す
る吸入空気ｉＱと燃料インジェクタ７の燃料噴射量がら
空燃比を演算する空燃比演算部１５と、目標空燃比と空
燃比演算部１５で演算された空燃比との偏差を解消する
ように燃料噴射量を制御する制御信号を出力する制御部
１６と、この制御信号を入力して上記燃料インジェクタ
７を制御するドライバ１７を有している。上記目標空燃
比設定部１４は、現在のリーン運転が実行中か否かを判
別する空燃比モード判別部１８と、空燃比切換手段とし
ての空燃比切換部１９を有し、空燃比切換部１９には、
空燃比を理論空燃比からリーンな空燃比に切り換えるべ
き負荷、回転数の領域であるリーン化決定領域〔第３図
（Ａ））と、空燃比をリーンな空燃比から理論空燃比に
切り換えるべき負荷、回転数の領域であるリッチ化決定
領域〔第３図（Ｂ）〕を記憶する記憶部２０が設けられ
る。上記リッチ化決定領域はリーン化決定領域の境界に
おける理論空燃比運転（リッチ運転）による出力と同等
以上の出力がリーン運転によって得られる領域に設定さ
れる。また、上記空燃比切換部１９には、エアフローメ
ータ４、ブーストセンサ６またはスロットルセンサ１２
のいずれか一つから負荷に対応して増減する負荷信号を
入力するとともに、回転センサ８の回転数信号を入力し
、リーン運転実行中でない場合に負荷、回転数が第３図
に示すリーン化決定領域内か否かを判別するリーン化判
別部２１と、エアフローメータ４、ブーストセンサ６ま
たはスロットルセンサ１２のいずれか一つから負荷に対
応して増減する負荷信号を入力するとともに、回転セン
サ８の回転数信号を入力し、リーン運転実行中に負荷、
回転数がリッチ化決定領域外であるか否かを判別するリ
ッチ化判別部２２と、リーン運転実行中でない場合に負
荷、回転数が第３図に示すリーン化決定領域内であると
きに目標空燃比をリーンな空燃比に切り換え、リーン運
転実行中に負荷、回転数がリッチ化決定領域内であると
きには目標空燃比を理論空燃比に切り換える切換指令を
出力する切換指令部２３と、この切換え指令にしたがっ
て目標空燃比を理論空燃比とリーンな空燃比のいずれか
を選択する空燃比選択部２４を有する。

上記の構成において、目標空燃比設定部１４では、第４
図に示すようなシーケンスが繰り返し実行される。すな
わち、まず、空燃・比モード判別部１８において現在の
空燃比がリーンな空燃比か否かが判別され（Ｓｌ）、リ
ーンな空燃比でない場合には、リーン化判別部２１で負
荷、回転数がリーン化決定領域内か否かが判別される（
Ｓ２）。

ここで、負荷、回転数がリーン化決定領域内であると判
別された場合は、切換指令部２３から空燃比選択部２４
にリーンな空燃比に切り換えるように切換え指令が出力
されてリーンな空燃比を目標空燃比とするリーン制御が
実行される（Ｓ３）。

そして、リッチ化判別部２２を能動状態において（Ｓ４
）、負荷、回転数がリッチ化決定領域内か否かを判別す
る（Ｓ５）。ここで、負荷、回転数がリッチ化決定領域
外であれば、切換指令部２３から空燃比選択部２４に理
論空燃比による空燃比制御が実行され（Ｓ６）、リーン
化判別部２１が能動状態におかれる（Ｓ７）。また、負
荷、回転数がリッチ化決定領域内であれば、リーン化決
定領域外であってもそのままリーン運転が続行されるこ
とになる。

〔発明の効果〕

本発明に係るエンジンの空燃比制御装置は、以上のよう
に構成されているから、理論空燃比からリーンな空燃比
に切り換える運転状態と、リーンな空燃比からリッチな
空燃比に切り換える運転状態に、ヒステリシスを与える
ことによって、リーン運転への切り換えによる出力低下
に反応して運転者が増速操作をしても、すぐにリーン運
転が解除されずに、リーン運転に切り換わったときのリ
ッチ運転の出力と同等以上の出力が回復されるまでリー
ン運転が継続されることになる。また、このようにして
空燃比を理論空燃比に切り換わり難くすることにより、
リーンな空燃比への切り換えと運転者の増速操作による
リーン運転の解除が繰り返されることを防止でき、リー
ン運転解除により運転者等がショックを受ける機会を少
なくできる等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の全体構成図、第２図はその
空燃比制御手段のブロック図、第３図はリーン化決定領
域およびリッチ化決定領域を示す負荷・回転数の関係図
、第４図は目標空燃比設定部の制御シーケンスの流れを
示すフロー図である。 図中、４は運転状態検出手段（エアフローメーク）、６
は運転状態検出手段（ブーストセンサ）、８は運転状態
検出手段（回転センサ）・　１２゛は運転状態検出手段
（スロットルセンサ）、１９は空燃比切換手段（空燃比
切換部）である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、運転状態検出手段により検出されたエンジンの運転
   状態に対応して空燃比を空燃比切換手段により少なくと
   も２段階に切り換えて制御するエンジンの空燃比制御装
   置において、上記空燃比切換手段のリーン運転からリッ
   チ運転に切り換えるリッチ化決定領域を、リッチ運転か
   らリーン運転に切り換えられるリーン化決定領域の境界
   でのリッチ運転出力と同等以上の出力が得られる運転状
   態領域に設定したことを特徴とするエンジンの空燃比制
   御装置。