JPS6222960B2 - - Google Patents

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JPS6222960B2
JPS6222960B2 JP5454776A JP5454776A JPS6222960B2 JP S6222960 B2 JPS6222960 B2 JP S6222960B2 JP 5454776 A JP5454776 A JP 5454776A JP 5454776 A JP5454776 A JP 5454776A JP S6222960 B2 JPS6222960 B2 JP S6222960B2
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JP
Japan
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region
copper phthalocyanine
carrier gas
temperature
single crystal
Prior art date
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JP5454776A
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English (en)
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JPS52137432A (en
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Hitoshi Mizuguchi
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Sony Corp
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Sony Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、有機半導体であるβ−銅フタロシア
ニンの昇華精製並びに単結晶育成に適用して好適
なβ−銅フタロシアニンの精製装置に係わる。
従来、β−銅フタロシアニンの単結晶育成方法
としては、例えば育成管内に石英棒を挿入して過
冷却部を形成し、時間と共に育成炉を下降させ、
過冷却部を相対的に移動させて単結晶を育成する
方法がある。しかしこのような単結晶育成は手数
を要するために量産性に欠けるものであつた。
本発明は、上述の点を考慮し、簡単な装置にて
銅フタロシアニンの昇華精製並びに単結晶の育成
を確実に行えるようにし、量産性に富んだ斯種の
β−銅フタロシアニンの精製装置を提供するもの
である。
以下、第1図を用いて本発明によるβ−銅フタ
ロシアニンの精製装置を詳細説明しよう。
本発明に於ては第1図に示すように例えば互に
連続する2つの炉1及び2と、この炉1及び2内
に共通して挿入された炉心管3と、炉心管3内に
キヤリアガス即ちアルゴン等の不活性ガスを導入
するキヤリアガス導入部4とを有して成る。銅フ
タロシアニンの原料5は炉心管3内の第1炉1に
対応する第1領域3Aの端部に載置する。炉心管
3には、炉1及び2を介してその第1領域3Aで
銅フタロシアニン原料5が昇華し、第1領域3A
に連続する第2領域即ち第2炉2に対応する領域
3Bでその昇華した銅フタロシアニンがβ−銅フ
タロシアニンとして凝縮するような温度分布を与
えるようになす。すなわち、炉心管3の第1領域
3Aは銅フタロシアニンを昇華するに充分な温度
を有する高温域に設定し、第2領域3Bは300℃
以上のβ−銅フタロシアニンが析出する温度を有
する中温域に設定するようになす。
キヤリアガス導入部4は、キヤリアガスを収容
したボンベ6と、之よりのキヤリアガスを炉心管
3に導入するためのキヤリアガス導入管7とより
成る。導入管7は炉心管3内の第2領域3Bを通
じて第1領域3A内に延長し、そのガス供給口7
aが丁度銅フタロシアニン原料5の載置部に対応
する部分に位置するように形成し、導入管7内を
通してキヤリアガスが供給されるときに第2領域
3Bに対応する部分の導入管の近傍域が過冷却部
8となるように構成する。この過冷却部8は特に
単結晶育成において必要となるものである。キヤ
リアガスは、分圧0.5〜4.0Torrの一定圧で炉心管
3内に供給するようになす。キヤリアガスの分圧
が0.5Torrより少ないと第1領域3Aで昇華した
銅フタロシアニンをβ−銅フタロシアニン析出領
域である第2領域3Bに運ぶ能率が劣化し、逆に
キヤリアガスの分圧が4.0Torrを越えると銅フタ
ロシアニン原料5自体を吹き飛ばすことにもな
り、β−銅フタロシアニンの純度が劣化する。な
お、コツク9の開き具合いに拘らず、供給口7a
よりのキヤリアガスの圧力を上記の範囲に於て一
定とするために、例えば導入管7内の途中に供給
方向に向つて先細の内部細管部10を設けるを可
とする。この内部細管部10によつて、之から噴
出するキヤリアガスはコツク9の開き具合に依ら
ず常に一定圧となり、供給口7aから常時一定圧
のキヤリアガスが供給される。一方、炉心管3の
第2領域3B側の端部には排気管11を導出し、
之を炉2外の低温域に設けられた排気溜部12に
連通し、排気溜部12を通して炉心管3内の原料
5に含まれた不純物ガス等を真空排気するように
構成する。尚、13は第1炉1及び第2炉2に設
けられた熱電対である。
次に、かかる構成の装置を用いてβ−銅フタロ
シアニンを昇華精製する場合、及びβ−銅フタロ
シアニンの単結晶を育成する場合につき述べる。
先ず、昇華精製の場合には、炉心管3の第1領
域3Aに銅フタロシアニン原料、即ち未精製の銅
フタロシアニン5を載置する。銅フタロシアニン
には良く知られているようにα、β及びγ変態が
あるが、昇華精製の際の第2領域3Bの析出温度
を300℃以上に設定することによつてβ変態の銅
フタロシアニンが選択的に析出される。従つて未
精製銅フタロシアニン5としてはいずれの銅フタ
ロシアニンでもよい。この未精製銅フタロシアニ
ン5には有機不純物及び少量の無機不純物が含有
している。炉心管4の温度分布としては、第1領
域3Aが420℃〜500℃、好ましくは480℃とな
り、第2領域3Bが300℃以上のβ−銅フタロシ
アニンの析出される温度例えば300℃〜400℃とな
るように設定する。キヤリアガスは例えばアルゴ
ンガス(99.9995%)を用い、之を導入管7を通
して0.5〜4.0Torr、好ましくは1.0Torrの一定圧
で炉心管3内に供給する。
このような設定条件によれば、未精製銅フタロ
シアニン5は高温の第1領域3Aにおいて昇華
し、この昇華した銅フタロシアニンがアルゴンガ
スによつて中温の第2領域3Bに運ばれ、第2領
域3Bにおいて凝縮しβ−銅フタロシアニンが析
出される。昇華に際しては無機不純物は昇華され
ず、銅フタロシアニンと有機不純物が昇華され
る。そして、昇華した有機不純物は300℃〜400℃
では凝縮されず、真空排気によつて低温域の排気
溜部12に導かれてここに於て凝縮される。なお
無機不純物は最終的に第1領域3Aの原料載置部
に残存する。実験によれば1回の未精製銅フタロ
シアニンの載置量を4gとした場合の昇華精製条
件としてはアルゴン分圧PAr=1.0Torr、昇華温
度480℃、昇華時間10時間が最適であつた。
尚、300℃以上の温度で凝縮した銅フタロシア
ニンはβ変態であることがX線回折で確認され
た。析出されβ−銅フタロシアニンの純度の検査
として発光分光分析で無機不純物を検査したとこ
ろ、痕跡程度のSi、Mgが存在するにすぎないこ
とが明らかとなつた。また、β−銅フタロシアニ
ンの銅の量をキレート滴定法で分析した結果、1
回の昇華精製により99.9%以上の純度が得られる
を認めた。更に昇華精製の回数を重ねるごとに精
製が進み、より高い純度が得られるを認めた。
なお、この昇華精製の場合には過冷却部を特に
必要としないのでキヤリアガス導入管7を第2領
域3B内を通すことなく、直接供給口7aが第1
領域3Aの原料載置部に対応する位置に臨むよう
に配置するようにしてもよい。
次に、単結晶の育成を行う場合には、銅フタロ
シアニンの原料5として昇華精製したβ−銅フタ
ロシアニン、例えば6回繰返昇華精製したβ−銅
フタロシアニンを用い、之を炉心管3の第1領域
3Aに載置する。炉心管3に対する温度分布は、
第1領域3Aが430℃〜470℃、好ましくは450℃
となり、第2領域3Bが300℃以上のβ−銅フタ
ロシアニンが凝縮する温度、例えば300℃〜400℃
となるように設定する。第2図は、この単結晶育
成に際しての温度分布の一例を示すもので、縦軸
に温度(℃)、横軸に炉の長さ(cm)をとつて示
す。キヤリアガスは、例えばアルゴンガス
(99.9995%)を用い、之を導入管7を通して第1
領域3Aに供給する。ガス圧は昇華精製の場合と
同様に0.5〜4.0Torr、好ましくは1.0Torrの一定
圧とする。そしてこの場合、アルゴンガスの供給
によつて第2領域3Bに対応する部分の導入管の
外側を含む近傍域は過冷却部8として構成され
る。
このような設定条件によれば、β−銅フタロシ
アニン原料5が高温の第1領域3Aにおいて昇華
し、アルゴンガスによつて中温の第2領域3Bに
運ばれ、第2領域3Bにおいて凝縮しその導入管
7の過冷却部8上にβ−銅フタロシアニンの単結
晶が成長する。育成条件としては、アルゴンガス
分圧PAr=1.0Torr、昇華温度450℃、育成時間20
時間が最良であり、特に単結晶成長時のアルゴン
ガス圧を一定に保つことが要諦である。昇華速度
が速い場合には幅の広い結晶、(例えば3.1×2.0
×18mm)となり、昇華速度が遅い場合には比較
的細長い針状(例えば0.1×2.0×18mm)に成長
する。第3図は、本装置で得られたβ−銅フタロ
シアニンを成長軸に垂直に切つたときの断面図で
ある。
なお、単結晶の育成に際して、上例では銅フタ
ロシアニン原料として昇華精製した純度の高いβ
−銅フタロシアニンを用いたが、未精製の銅フタ
ロシアニンを用いても、過冷却部8においてβ−
銅フタロシアニンの単結晶が成長する。
このように上述せる本発明によれば、構成簡単
な精製装置によつて、又同一の装置によつてβ−
銅フタロシアニンの昇華精製並びに単結晶の育成
を行うことができ、特に単結晶の育成については
キヤリアガスの供給によつて導入管7の近傍域に
自動的に過冷却部8が形成され、育成開始時に一
度だけ温度分布及びキヤリアガス量を設定し、原
料を載置するのみで簡単に単結晶育成ができる。
従つて本発明装置は工業的にβ−銅フタロシアニ
ンの単結晶の量産化を可能ならしめるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置の一例を示す配置図、第2
図は本発明装置におけるβ−銅フタロシアニン単
結晶育成時の温度分布の一例を示す線図、第3図
はβ−銅フタロシアニン単結晶の断面図である。 1,2は炉、3は炉心管、3A及び3Bは夫々
第1領域及び第2領域、4はキヤリアガス導入
部、5は銅フタロシアニン原料、6はキヤリアガ
スボンベ、7はキヤリアガス導入管、12は排気
溜部である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 銅フタロシアニンの原料を載置し該銅フタロ
    シアニンを昇華させるに充分な温度に設定された
    第1領域と、該第1領域に連続し300℃以上のβ
    −銅フタロシアニンを析出する温度に設定された
    第2領域と、分圧0.5〜4.0Torrのキヤリアガスを
    上記第1領域に導入するキヤリアガス導入部とを
    有し、上記第1領域から昇華した銅フタロシアニ
    ンを上記キヤリアガスで上記第2領域に運び上記
    第2領域においてβ−銅フタロシアニンを析出す
    るようにして成るβ−銅フタロシアニンの精製装
    置。 2 銅フタロシアニンの原料を載置し該銅フタロ
    シアニンを昇華させるに充分な温度に設定された
    第1領域と、該第1領域に連続し、300℃以上の
    β−銅フタロシアニンを析出する温度に設定され
    た第2領域とを有し、上記第1領域に分圧0.5〜
    4.0Torrのキヤリアガスを導入するためのキヤリ
    アガス導入管を上記第2領域を通じて配置し、上
    記第2領域に対応するキヤリアガス導入管の近傍
    域に過冷却部を形成し、上記第1領域から昇華し
    た銅フタロシアニンを上記キヤリアガスで上記第
    2領域に運び上記過冷却部において単結晶として
    のβ−銅フタロシアニンを析出するようにして成
    るβ−銅フタロシアニンの精製装置。
JP5454776A 1976-05-13 1976-05-13 Purification apparatus for beta-copper phthalocyanine Granted JPS52137432A (en)

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