JP4505202B2 - 炭化珪素単結晶の製造方法および製造装置 - Google Patents

炭化珪素単結晶の製造方法および製造装置 Download PDF

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本発明は、炭化珪素(SiC)単結晶製造方法および炭化珪素単結晶の製造装置に関し、特に、マイクロパイプなどの欠陥が少なく、品質が良好でかつ口径が大きな炭化珪素単結晶の製造方法に関するものである。
半導体材料として期待されている炭化珪素単結晶は、炭化珪素粉末を原料とする昇華法で通常作製される。昇華法においては、原料の炭化珪素粉末と種結晶基板とを対向させて黒鉛製の成長ルツボ内部に配置し、不活性ガス雰囲気中で1800〜2400℃に炭化珪素原料を加熱する。加熱して発生した炭化珪素の昇華ガスは、結晶成長に適した温度域に保持された種結晶基板上に到達し、単結晶として析出する。
昇華法において、炭化珪素原料からの昇華ガスの成分としては、Si、Si2C、SiC2、SiC等が生成しており、これらの昇華ガスの一部が種結晶基板上に析出して、炭化珪素単結晶が成長する。この昇華法による炭化珪素単結晶の成長は、固体化合物の昇華および析出過程であるため、1)成長速度が遅い、2)成長速度を早くすると結晶欠陥の発生や多結晶化が起きやすい、といった問題が存在していた。
また、炭化珪素単結晶の成長過程における昇華ガスの成分は、原料の炭化珪素粉末の昇華および分解過程、あるいは気相中における昇華ガス成分の相互の反応や成長ルツボ内壁の黒鉛との接触反応等のさまざまな要因により変動する。あるいは、炭化珪素原料を加熱すると、蒸気圧の高い珪素はガス化しやすく、炭素は逆に残留分として残る傾向がある。このため時間の経過とともに、炭化珪素原料中の珪素成分が炭素成分より先に減少し、昇華ガス中のガス成分が変化する。これも、昇華ガスの成分の変動要因のひとつである。その他、原料の昇華温度や原料組成、反応ルツボ内の温度分布等が経時的に変化することも、昇華ガス成分の変動要因と考えられる。
単結晶が成長する種結晶基板の表面近傍の領域における昇華ガスの成分の変動は、結晶欠陥が炭化珪素結晶に取り込まれたり、また多型混入や異方性の成長(いわゆるポリ化)が生じるといった、単結晶の結晶性が低下する要因となっていると考えられる。このため、高品位の炭化珪素単結晶を得るためには、これらの昇華ガス成分の変動要因を制御することが重要である。
従来の炭化珪素単結晶の成長に当たっては、成長速度を低く抑えて結晶欠陥発生率を低下させる、あるいは昇華ガス組成の変動があまり大きくならないように成長継続時間を短くすると言った結晶性向上のための対策が行われていた。しかしこれらでは、昇華法で得られた炭化珪素単結晶の品質や安定性が十分とは言えない。
そこで、次のような昇華法の改良案が提案されている。例えば、昇華ガス成分の変動を抑制する方法として、珪素原料および炭素原料を別々に配設し、珪素原料から発生するガス成分と炭素原料を反応させて炭化珪素を形成し、この炭化珪素を昇華させて炭化珪素単結晶を形成する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。しかしこの方法でも、昇華と共にガス組成が変化するという昇華法の本質的な欠点は避けられない。また単結晶の製造工程が二段階となり、製造時間が比較的長時間になる。
また、珪素を反応ルツボ内で加熱蒸発させて、その珪素蒸気と反応ルツボの内壁の炭素が蒸発した炭素蒸気とを反応させ、その反応ガスを炭化珪素析出室へ移動させて、その内壁に炭化珪素単結晶を析出させる方法も知られている(例えば、特許文献2参照。)。しかしこの方法は、炭素が珪素に比べ蒸気圧が低いため、炭化珪素単結晶の成長速度が遅い欠点がある。
特開平6−316499号公報 特公昭51−8400号公報
上記のように、現状では昇華ガスの成分が変動する要因を制御し、結晶性の良い炭化珪素単結晶を成長させる有効な方法は確立されていない。本発明は、昇華法による炭化珪素単結晶の成長において、雰囲気ガスを制御することにより昇華ガスの成分の変動を抑制し、結晶欠陥の少ない大口径の炭化珪素単結晶を、安定性よくかつ早い成長速度で、種結晶基板上に成長させる方法を提供することを目的とする。
すなわち本発明は、
(1)黒鉛からなる成長ルツボに低温部と高温部を設け、該成長ルツボの低温部に炭化珪素(SiC)単結晶からなる種結晶基板を設置し、高温部に炭化珪素原料を設置して、炭化珪素原料から昇華した昇華ガスを種結晶基板上に析出させて炭化珪素単結晶を成長させる炭化珪素単結晶の製造方法において、成長ルツボを外ルツボ内に設置し、成長ルツボと外ルツボの間に外部から珪素原料を継続的に供給し、該珪素原料を成長ルツボと外ルツボの間で蒸発させながら炭化珪素単結晶を成長させることを特徴とする炭化珪素単結晶の製造方法である。
また本発明は、
(2)外部から固体の珪素原料を供給することを特徴とする上記(1)に記載の炭化珪素単結晶の製造方法である。
また本発明は、
(3)固体の珪素原料が、直径0.2〜5mmの粉体であることを特徴とする上記(2)に記載の炭化珪素単結晶の製造方法である。
また本発明は、
(4)珪素原料を0.5〜20mg/秒の速度で供給することを特徴とする上記(1)ないし(3)のいずれか1項に記載の炭化珪素単結晶の製造方法である。
また本発明は、
(5)成長ルツボと外ルツボの間の珪素原料が投入される場所の温度を1900℃以上とすることを特徴とする上記(1)ないし(4)のいずれか1項に記載の炭化珪素単結晶の製造方法である。
また本発明は、
(6)成長ルツボを取り囲む雰囲気ガスの圧力を、1.33×102〜4.0×104Paとすることを特徴とする上記(1)ないし(5)のいずれか1項に記載の炭化珪素単結晶の製造方法である。
また本発明は、
(7)成長ルツボを取り囲む雰囲気ガスの圧力を、6.65×103〜2.0×104Paとすることを特徴とする上記(6)に記載の炭化珪素単結晶の製造方法である。
また本発明は、
(8)炭化珪素単結晶の成長速度を1mm/時間以上とすることを特徴とする上記(6)または(7)に記載の炭化珪素単結晶の製造方法である。
また本発明は、
(9)黒鉛からなる成長ルツボに低温部と高温部を設け、該成長ルツボの低温部に炭化珪素単結晶からなる種結晶基板を設置し、高温部に炭化珪素原料を設置して、炭化珪素原料から昇華した昇華ガスを種結晶基板上に析出させて炭化珪素単結晶を成長させる炭化珪素単結晶の製造装置において、成長ルツボが外ルツボ内に設置され、成長ルツボと外ルツボの間に外部から固体の珪素原料を継続的に供給する供給手段が設けられ、前記外ルツボの外側に、前記外ルツボにおいて珪素原料を蒸発させて珪素ガスを発生させ、前記成長ルツボにおいて炭化珪素原料から昇華ガスを発生させるとともに珪素ガスを黒鉛の壁を透過させて内部へ拡散させるように前記外ルツボおよび成長ルツボを加熱する加熱装置が設けられたことを特徴とする炭化珪素単結晶の製造装置である。
また本発明は、
(10)定量供給装置により、固体の珪素原料を0.5〜20mg/秒の速度で供給する供給手段が設けられていることを特徴とする上記(9)に記載の炭化珪素単結晶の製造装置である。
また本発明は、成長ルツボの種結晶基板を装着するシード台と蓋板との間に、空間が設けられていることを特徴とする上記(9)または(10)に記載の炭化珪素単結晶の製造装置である。
本発明による炭化珪素単結晶の製造方法および製造装置によれば、得られる炭化珪素単結晶内の結晶欠陥を低減することができる。例えば、本発明を用いて成長した炭化珪素単結晶内のマイクロパイプ密度は10000個/cm2以下とすることができる。さらに、従来の昇華法等では限界のあった成長速度も、良好な結晶品質を維持したまま1.0mm/時間以上とすることができ、さらに条件の最適化により2.0mm/時間以上まで高速にすることが可能となり、生産効率を向上させることができる。
図1に本発明に係る炭化珪素単結晶の製造装置の一例を示す。図1をもとに本発明の一実施形態を説明する。図1において、1は外ルツボ、2は成長ルツボである。成長ルツボ2は、外ルツボ1内に設置されている。また成長ルツボ2は、蓋板3及びシード台4を有する。蓋板3はシード台4を兼ねる場合がある。成長ルツボ2の材質は、黒鉛とする。外ルツボ1、蓋板3およびシード台4の材質も、黒鉛が好ましい。黒鉛材質に高純度が要求される場合は、ハロゲンガスによる精製処理を行った黒鉛を用いるのが好ましい。成長ルツボ2内の下部は、結晶成長時に充分な量の炭化珪素原料11を貯留できる大きさを有する。
本発明では、図1に示す炭化珪素単結晶の製造装置を用いて、次のように炭化珪素の結晶成長を行う。まず、シード台4の下側の面に炭化珪素単結晶からなる種結晶基板5を装着する。装着には機械的な結合方法、接着による接合方法などを用いることができる。装着する種結晶基板5としては、アチソン法、レーリー法、昇華法、または本発明の方法で得られた単結晶を板状に加工した種結晶基板を用いることができる。基板の結晶面の方向は、一般に(0001)面が用いられる。結晶面の方向を(0001)面からずらして加工した種結晶基板も使用することができる。また、成長ルツボ2内の下部には、十分な量の粉末の炭化珪素原料11を設置する。半導体用途の高い比抵抗の炭化珪素単結晶を得るには、炭化珪素原料11としては、純度8ナインのような高純度のものを用いるのが好ましい。本発明の炭化珪素単結晶の成長により、下側を向いた種結晶基板5の表面上に炭化珪素単結晶6が成長する。
外ルツボ1の外側には、外ルツボ1および成長ルツボ2を加熱する加熱装置として、高周波誘導コイル7を設置する。この加熱装置は、成長ルツボ2内の炭化珪素原料11を、昇華ガスが発生する例えば1900℃以上の温度に加熱する装置である。なお、加熱装置は抵抗加熱方式のものでもよい。外ルツボ1は、高温状態を維持するために、例えば炭素繊維製の断熱材8で覆われる。炭化珪素原料11が設置されている部分を高温部とし、種結晶基板5が設置されている部分を低温部として、成長ルツボ2に所望の温度分布を実現するためには、例えば、高周波誘導コイル7による加熱方式では、高周波誘導コイル7を上下に分割して設け、各高周波誘導コイルに流す電流を独立に制御する方法を用いることができる。あるいは高周波誘導コイル7のコイルの巻き回し密度を上下方向で調節する方法も使用可能である。外ルツボ1の温度については、例えば外ルツボ1の底面および蓋板を覆っている断熱材8にそれぞれ測温穴9を設けて、その測温穴9を通し放射温度計10を用いて、外ルツボ1の表面の温度を測ることができる。その測温結果をもとに、高周波誘導コイル7の位置や高周波誘導コイル7に流す電流を調整して、成長ルツボ2の温度分布を所望の状態にすることができる。
ここで、炭化珪素単結晶の成長中は、炭化珪素原料11が設置される高温部は、1900℃以上好ましくは2300℃以上の温度に設定し、種結晶基板5が設置される低温部は、1500〜2500℃の範囲、好ましくは2000〜2400℃の範囲に設定するのが望ましい。但し、炭化珪素単結晶を種結晶基板上に安定して成長させるためには、通常炭化珪素原料の温度は、種結晶基板の温度よりも100℃以上高くする必要がある。
炭化珪素単結晶の成長では、成長ルツボ内の炭化珪素原料を1900℃以上好ましくは2300℃以上に加熱しておくことにより、炭化珪素原料からの昇華ガスの蒸気圧が十分高くなり、炭化珪素単結晶の成長速度を大きくすることが可能となる。また、種結晶基板の温度が1500℃より低いと、成長した結晶は多型混入が起こり易い、あるいは単結晶として成長しない場合がある。また種結晶基板の温度が2500℃より高いと、種々の結晶欠陥が発生しやすく、多型混入も起こり易くなる。
本発明では、炭化珪素単結晶の成長の間、成長ルツボ2を取り囲む雰囲気ガスを珪素(Si)ガスから構成することを特徴とする。本発明では、成長ルツボ2を外ルツボ1内に設置し、成長ルツボ2と外ルツボ1の間に外部から珪素原料を継続的に供給し、成長ルツボ2と外ルツボ1の間で該珪素原料を継続的に蒸発させながら炭化珪素単結晶を成長させることにより、成長ルツボ2を取り囲む雰囲気ガスを珪素ガスから構成することができる。
外部からの珪素原料の供給は次のようにして行う。図1で21は、外部から珪素原料22を継続的に供給するための原料容器であり、23は押し出し式定量供給装置、24は振動機である。原料容器21に、珪素原料22を入れておく。珪素原料22は後述する定量供給装置を用いることができる形態とする。原料容器21の材質は、所定の形状に加工でき珪素原料22に不純物の混入がないものであれば良く、例えばステンレス等の金属を用いることができる。図1では、この原料容器21に押し出し式定量供給装置23を取り付ける。定量供給装置は、珪素原料22を成長ルツボ2と外ルツボ1との間に定量供給、すなわち所定の量の珪素原料を所定の時間で供給する目的で設けられている。
本発明において、外部からの珪素原料22の供給量は、外ルツボ1内の成長ルツボを取り囲む珪素ガスの蒸気圧(「ルツボ外周珪素ガス圧」という。)が、成長ルツボ3内における昇華ガス中珪素ガス圧より高い状態、すなわち珪素ガスが過剰な状態を継続的に維持できる量とする。本発明において得られる昇華ガス中珪素ガス圧とは炭素−炭化珪素混合系における珪素成分ガスの平衡蒸気圧であり、例えば、成長ルツボ内の炭化珪素原料の温度が2100℃の場合、およそ61Pa以上であるから、ルツボ外周珪素ガス圧がそれより高い状態を維持するように、外部から珪素原料を継続的に供給する。
黒鉛製の成長ルツボは、2000℃近い高温ではガスに対する気密性は無いため、成長ルツボを取り囲む珪素ガスは、成長ルツボ2の黒鉛の壁を透過して成長ルツボ内へと拡散する。そのため、ルツボ外周珪素ガス圧を上記のように過剰にすることにより、ルツボ内珪素ガス圧を、昇華ガス中珪素ガス圧より過剰な状態に継続的に維持できる。
珪素原料が外ルツボ内で蒸発気化し発生した珪素ガスの圧力は、成長チャンバー51内における雰囲気ガス圧と等しくなるが、同チャンバー51を経て徐々に単結晶成長装置の外部へ排気されるため、それに見合う速度で珪素原料を外ルツボ1内に供給することにより、外ルツボ1内の成長ルツボ2を取り囲む雰囲気内で、珪素ガスが過剰な状態は維持できる。現実には、珪素ガスが単結晶成長装置の外部へ廃棄される速度は、成長チャンバー51内の保持圧力、珪素ガスの拡散速度及びルツボの形状等により変化するため、成長装置毎に適正な珪素供給量を実験的に決定する必要がある。一般的な珪素原料の供給量は、珪素原料が0.5〜20mg/秒の速度で外ルツボ内に供給される程度とするのが好適である。
定量供給装置は、珪素原料を上記の供給量で供給できれば構造を限定する必要はなく、スクリューフィーダー、定量押し出し装置、振動供給装置等のいずれも用いることができる。図1のように、原料容器を振動させるための振動機24を装着した定量供給装置を設置しておくと、供給を円滑に行わせることができるため好ましい。珪素原料は固体で供給するほうが、定量供給装置の機構を簡易にできるため好ましい。溶融した珪素原料を定量供給することも可能であるが、溶融状態の維持や供給経路の加熱或いは定量方法に工夫が必要となる。
本発明において用いられる固体の珪素原料の形態は、定量供給するのに適した粉体であるのが好ましい。たとえば粉砕したもの、球状ポリシリコン等を用いればよい。珪素原料の粉体の大きさは、平均粒径が0.2mm以上であるのが好ましい。0.2mm未満では供給時に舞い上がったり供給用の導入管31の内壁に付着しやすくなり供給が不安定になりやすい。一方、投入された珪素原料による成長ルツボへの衝撃と蒸発効率から、珪素原料の直径の上限がほぼ決まる。たとえば粉体の直径が5mmを超えるような粉体は使用できない。固体の珪素原料は、直径が0.2〜5mmの粉体とするのが好ましい。特に定量供給装置が押出し型である場合は、移送を容易にする点からその形態は球状が好ましく、平均粒径は1〜2mmであるのが好ましい。
原料容器21から外ルツボ1内に珪素原料22を供給するために、その間を黒鉛製の導入管31で接続する。石英ガラスや炭化珪素からなる導入管も温度条件により使用可能で、さらに十分温度が低い部分にはステンレス等の金属からなる導入管も使用できる。また導入管はこれらの複合材でも構成できる。また高周波誘導コイルからの放電がある場合、それを防ぐために絶縁体(例えばセラミックあるいは石英ガラス)で保護するのが好ましい。
これらの成長ルツボ2を内蔵した外ルツボ1、高周波誘導コイル7、導入管31等は、雰囲気の制御が可能な成長チャンバー51内に設置する。成長チャンバー51は、ガスの出口側に排気装置52が接続されており、またガスの入り口側にガス精製機54を経たガス導入ライン53が接続されている。ガス導入ライン53の途中にはマスフローコントローラー55が設置されている。アルゴン(Ar)等の不活性ガスが、成長チャンバー51内の雰囲気ガスとして、炭化珪素単結晶の成長中、ガス導入ライン53から成長チャンバー51に供給され、排気装置52を経て排出される。マスフローコントローラー55と排気装置52を調節することにより、成長チャンバー51内へのガス導入量と成長チャンバー51からの排気量をコントロールし、成長チャンバー51内の圧力を所定の値に制御することができる。
図1に示したように、外ルツボ1内に供給された珪素原料は、蒸発気化し、外ルツボ1と成長ルツボ2の間の空間を満たす。成長ルツボと外ルツボの間の珪素原料が投入される場所は、その場所の温度を1900℃以上とすれば好適に珪素原料を蒸発気化することができるため、特に限定はない。一般的な昇華法による炭化珪素の成長温度である1900℃以上では、珪素が気化する際の平衡蒸気圧は2.7×104Pa以上である。外ルツボ1と成長ルツボ2の間で珪素原料の蒸発により過剰に生成した珪素ガスの一部は、導入管31を通って成長チャンバー51内に放出される。また黒鉛製の成長ルツボは、2000℃近い高温ではガスに対する気密性は無いため、外ルツボ1内の残りの珪素ガスは、成長ルツボ2の黒鉛の壁を透過して成長ルツボ内へと拡散し、ルツボ内珪素ガス圧を維持しまたは高める。
成長チャンバー51内の圧力と外ルツボ1内の圧力は、導入管31で結ばれていているため等しくなる。また、外ルツボ1内の成長ルツボ2を取り囲む雰囲気ガスは、外部から供給される珪素原料の蒸発により、珪素ガスから構成される。また、外ルツボ1内の珪素ガスは、成長ルツボ2の黒鉛の壁を透過して成長ルツボ内へと拡散する。従って、成長ルツボの黒鉛材の厚さと成長ルツボの温度分布が同一なら、成長ルツボ2内のルツボ内珪素ガス圧は、成長チャンバー51の圧力によって制御することが可能である。則ち、成長チャンバー51内の圧力を高くすると、ルツボ内珪素ガス圧も高くなる。ただし、外ルツボ1内のルツボ外周珪素ガス圧が成長チャンバーの保持圧力と等しくなるのに十分な珪素原料が、外部から外ルツボ1内に継続的に供給される必要がある。
炭化珪素単結晶の成長中に、成長ルツボ2中のルツボ内珪素ガス圧を、炭化珪素原料11からの昇華ガス中珪素ガス圧と等しいかより高く維持することは、炭化珪素単結晶の品質を向上する上で望ましい。そのため、成長チャンバー51内の圧力は、高めに設定するのが望ましい。ただし、炭化珪素単結晶を成長させる成長ルツボ内の圧力を増加させると、昇華ガスの拡散による炭化珪素単結晶の成長速度は低下する。そのため、炭化珪素単結晶の結晶性と成長速度が最適になるように、成長チャンバー51内の成長ルツボを取り囲む雰囲気ガスの圧力を設定する必要がある。
炭化珪素単結晶を成長する際の成長ルツボを取り囲む雰囲気ガスの圧力は、高度の減圧から常圧より少し高い程度、即ち1.33〜1.33×105Paの範囲で行うことが可能である。特に、炭化珪素原料からの昇華ガスの発生を効率良く行うためには、1.33×102〜4.0×104Paとするのがよい。さらに単結晶成長を効率よく実施するためには、炭化珪素単結晶を成長する際の圧力を6.65×103〜2.0×104Paとするのが好ましい。
本発明によれば、炭化珪素単結晶を成長中の成長ルツボを取り囲む雰囲気ガスの圧力を1.33×102〜4.0×104Paとすることにより、炭化珪素単結晶の成長速度が1mm/時間以上で、かつマイクロパイプ密度が10000個/cm2以下の炭化珪素単結晶を製造することが出来る。さらに圧力を6.65×103〜2.0×104Paとすることにより、炭化珪素の成長速度を2mm/時間以上とすることが可能である。このように炭化珪素単結晶の成長速度を1mm/時間、好ましくは2mm/時間以上とすると、炭化珪素単結晶の成長を効率良く実施することが出来る。
本発明の炭化珪素単結晶の成長では、炭化珪素単結晶の不純物ドーピングも必要に応じ実施できる。例えば、予め不純物がドープされた珪素原料を用いる、あるいは、ガスとしてドーピング元素を供給することで、炭化珪素単結晶に不純物をドーピングすることも可能である。
図2に、本発明に係る炭化珪素単結晶の製造装置の別の一例を示す。図2は、図1に示した炭化珪素単結晶の製造装置の成長ルツボにおいて、蓋板3がシード台4を兼ねており、炭化珪素の種結晶基板5が蓋板3に装着されている場合の図である。このような装置でも、本発明を実施することができる。
(作用)
本発明が、炭化珪素単結晶の結晶欠陥の発生を抑制する機構については、以下のように推定される。炭化珪素原料からの昇華ガス内では、炭化珪素(SiC)の他に未反応のSiやSi2C、SiC2等のガス成分が、ある平衡蒸気圧に達していると考えられる。しかし、黒鉛製の成長ルツボは、2000℃近い高温ではガスに対する気密性は無いため、成長ルツボの内外で蒸気圧に差があれば内部のガスはルツボの黒鉛壁を容易に透過する。通常の昇華法にあっては、成長ルツボの外部における昇華ガスの蒸気圧はほぼ0であるため、成長ルツボ内部の昇華ガスは外部に漏れ出し、その蒸気圧は平衡蒸気圧より低下する傾向にある。
化合物半導体の結晶成長においては、結晶の構成元素の化学量論的組成(いわゆるストイキオメトリー)を一定に保つためには、その結晶成長時に乖離圧の高い構成元素の蒸気圧を高く保つことが有効であることが知られている。仮に構成元素の蒸気圧を等しくして結晶成長を行った場合、乖離圧の高い元素は結晶成長時に固体内への取り込まれ率が低くなり、結晶内で空孔の発生やそれに伴う微小な格子歪みが生じ、成長する結晶内に転位や積層欠陥を誘発する可能性が高い。炭化珪素の単結晶成長においては、珪素が乖離圧の高い構成元素に相当する。
本発明においては、成長ルツボを取り囲む雰囲気ガスを珪素ガスから構成したため、通常の昇華法の場合とは逆に、乖離圧の高い珪素ガスは成長ルツボ壁を通して成長ルツボ外から成長ルツボ内に拡散することになり、成長ルツボ内の珪素ガスの蒸気圧(ルツボ内珪素ガス圧)が昇華ガス中珪素ガス圧と等しいかより過剰になる傾向を有する。このため、従来の昇華法による炭化珪素単結晶の成長に伴う結晶欠陥の発生を大幅に抑制することができると考えられる。
本実施例1では、図1に示す炭化珪素単結晶の製造装置を用いて、炭化珪素単結晶の成長を実施した。まず、(0001)面を有する6H−SiC単結晶を直径40mm、厚さ1.0mmに加工した種結晶基板を成長ルツボのシード台(黒鉛製、厚さ9mm)の成長ルツボ底側面の中央部に接着により取りつけた。成長ルツボは内径52mm高さ116mmの底のある円筒で、材質は黒鉛である。成長ルツボの底の下端から約52mmの高さまで炭化珪素粉末原料(約172g)を入れた。さらにその上32m上に種結晶の下端面が位置するようにシード台を取り付けた。成長ルツボは外ルツボ内の中央に置いた。外ルツボは内径75mm高さ157mmの底のある円筒で材質は黒鉛である。外ルツボの上蓋には珪素原料の導入管が取り付けてあり、その内径は5mmである。珪素原料としては、半導体用の高純度球状ポリシリコン(純度8ナイン、平均粒径1.5mm)を100g原料容器に入れた。珪素原料は、原料容器から振動型の定量供給装置を用いて黒鉛製の導入管を経由して外ルツボと成長ルツボの間に供給した。
成長ルツボと導入管を減圧可能な成長チャンバー内に設置した。成長チャンバー内を1.33×10-1Paまで減圧した後、アルゴンガスを大気圧まで導入し成長雰囲気の置換を行った。ついで外ルツボを約2400℃まで約30分で昇温し、ルツボ等に付着したガス等を除去する熱処理を行った。つぎに外ルツボ下部の温度を約2440℃、外ルツボ上部の温度を1900℃に保持して、成長チャンバー内にアルゴンを導入しながら、そのアルゴン雰囲気を2.7×104Paまで減圧して維持し、その後珪素原料を0.12g/分の供給速度で成長ルツボと外ルツボの間に継続的に供給し、蒸発させながら5時間結晶成長を行った。
成長終了後、成長ルツボを開放した。成長ルツボのシード台の種結晶基板上には単結晶が成長していた。成長した炭化珪素単結晶は、直径が先端部で約50mmで、成長した長さは7.0mmであった。
次いで、成長ルツボ内の炭化珪素粉原料を新しく入れ替え、成長した結晶上に再度炭化珪素単結晶の成長を行った。成長に用いた温度や圧力等の設定は初回の成長と同様である。結晶成長は再び5時間行った。
2回目の成長終了後、再び成長ルツボを開放した。2回目の成長で成長した炭化珪素単結晶は、直径が先端部で約50mmで、成長した長さは6.0mmであった。成長した単結晶を成長方向に沿って切断し、断面を研磨により磨きだして顕微鏡観察を行った。その結果、成長した単結晶内でインクルージョンは皆無であった。またラマン分光測定によるピーク位置から、成長した結晶は6Hの炭化珪素で、他の多型の混入の全くない単結晶であることを確認した。
また、単結晶を成長方向に垂直に切断し断面を顕微鏡で観察したところ、炭化珪素成長に伴ってみられるマイクロパイプという固有欠陥の密度については、種結晶でおよそ105個/cm2であったものが、種結晶から5mm成長した時点の単結晶内ではおよそ103個/cm2となり、1/100程度に減少していた。さらに、単結晶が成長するに従い、マイクロパイプの密度が減少していく様子が観察された。
(比較例1)
本比較例1では、図1に示す装置を用いて炭化珪素単結晶の成長を実施した。温度条件等を一致させるため、ルツボや種結晶は実施例1と同一のものを用い、温度や圧力の設定も実施例1と同様にした。ただし、温度を成長温度に維持した後、アルゴン雰囲気を2.7×104Paまで減圧した後にも、外部からの珪素原料の供給は行わなかった。結晶成長時間も実施例1と同様に5時間とした。
成長終了後、成長ルツボを開放した。成長ルツボのシード台の種結晶基板上には全面にわたって多結晶が成長していた。成長した炭化珪素多結晶は、直径が先端部で約50mmで、成長した長さは6.5mmであった。成長した結晶の成長方向に沿って切断し、断面を研磨により磨きだして顕微鏡観察をおこなった結果、多結晶化は種結晶基板の直上から発生していたことがわかった。
本実施例2でも、図1に示す装置を用いて炭化珪素単結晶の成長を実施した。ルツボや種結晶は実施例1と同一のものを用いた。成長のプロセスも実施例1と同様にした。ただし、成長実施時の外ルツボ下部の温度を約2480℃、外ルツボ上部の温度を1980℃に保持し、成長チャンバー内のアルゴン雰囲気は成長中1.5×104Paに維持した。珪素原料を実施例1と同様に投下しながら5時間の結晶成長を行った。
成長した炭化珪素単結晶は、直径が先端部で約50mmで、成長した長さは10.5mmであった。
次いで、成長ルツボ内の炭化珪素粉原料を新しく入れ替え、成長した結晶上に再度炭化珪素単結晶の成長を行った。成長に用いた温度や圧力等の設定は初回の成長と同様である。結晶成長は再び5時間行った。
2回目の成長終了後、再び成長ルツボを開放した。2回目の成長で成長した炭化珪素単結晶は、直径が先端部で約50mmで、成長した長さは10.2mmであった。成長した単結晶を成長方向に沿って切断し、断面を研磨により磨きだして顕微鏡観察を行った。その結果、成長した単結晶内でインクルージョンは皆無であった。またラマン分光測定によるピーク位置から、成長した結晶は6Hの炭化珪素で、他の多型の混入の全くない単結晶であることを確認した。
また、単結晶を成長方向に垂直に切断し断面を顕微鏡で観察し、マイクロパイプの密度については、種結晶から15mm成長した時点の単結晶内ではおよそ15個/cm2であることを確認した。
昇華法による炭化珪素単結晶の成長において、雰囲気ガスを制御することにより昇華ガスの成分の変動を抑制し、結晶欠陥の少ない大口径の炭化珪素単結晶を、安定性よくかつ早い成長速度で、種結晶基板上に成長させる方法を提供できる。
本発明に係る炭化珪素単結晶の製造装置の一例を示す図である。 本発明に係る炭化珪素単結晶の製造装置の別の一例を示す図である。
符号の説明
1 外ルツボ
2 成長ルツボ
3 蓋板
4 シード台
5 炭化珪素種結晶基板
6 成長した炭化珪素単結晶
7 高周波誘導コイル
8 断熱材
9 測温穴
10 放射温度計
11 炭化珪素原料
21 原料容器
22 珪素原料
23 押し出し式定量供給装置
24 振動機
31 導入管
51 成長チャンバー
52 排気装置
53 ガス導入ライン
54 ガス精製機
55 マスフローコントローラー

Claims (11)

  1. 黒鉛からなる成長ルツボに低温部と高温部を設け、該成長ルツボの低温部に炭化珪素(SiC)単結晶からなる種結晶基板を設置し、高温部に炭化珪素原料を設置して、炭化珪素原料から昇華した昇華ガスを種結晶基板上に析出させて炭化珪素単結晶を成長させる炭化珪素単結晶の製造方法において、成長ルツボを外ルツボ内に設置し、成長ルツボと外ルツボの間に外部から珪素原料を継続的に供給し、該珪素原料を成長ルツボと外ルツボの間で蒸発させながら炭化珪素単結晶を成長させることを特徴とする炭化珪素単結晶の製造方法。
  2. 外部から固体の珪素原料を供給することを特徴とする請求項1に記載の炭化珪素単結晶の製造方法。
  3. 固体の珪素原料が、直径0.2〜5mmの粉体であることを特徴とする請求項2に記載の炭化珪素単結晶の製造方法。
  4. 珪素原料を0.5〜20mg/秒の速度で供給することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の炭化珪素単結晶の製造方法。
  5. 成長ルツボと外ルツボの間の珪素原料が投入される場所の温度を1900℃以上とすることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の炭化珪素単結晶の製造方法。
  6. 成長ルツボを取り囲む雰囲気ガスの圧力を、1.33×10 2 〜4.0×10 4 Paとすることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の炭化珪素単結晶の製造方法。
  7. 成長ルツボを取り囲む雰囲気ガスの圧力を、6.65×10 3 〜2.0×10 4 Paとすることを特徴とする請求項6に記載の炭化珪素単結晶の製造方法。
  8. 炭化珪素単結晶の成長速度を1mm/時間以上とすることを特徴とする請求項6または7に記載の炭化珪素単結晶の製造方法。
  9. 黒鉛からなる成長ルツボに低温部と高温部を設け、該成長ルツボの低温部に炭化珪素単結晶からなる種結晶基板を設置し、高温部に炭化珪素原料を設置して、炭化珪素原料から昇華した昇華ガスを種結晶基板上に析出させて炭化珪素単結晶を成長させる炭化珪素単結晶の製造装置において、成長ルツボが外ルツボ内に設置され、成長ルツボと外ルツボの間に外部から固体の珪素原料を継続的に供給する供給手段が設けられ、
    前記外ルツボの外側に、前記外ルツボにおいて珪素原料を蒸発させて珪素ガスを発生させ、前記成長ルツボにおいて炭化珪素原料から昇華ガスを発生させるとともに珪素ガスを黒鉛の壁を透過させて内部へ拡散させるように前記外ルツボおよび成長ルツボを加熱する加熱装置が設けられたことを特徴とする炭化珪素単結晶の製造装置。
  10. 定量供給装置により、固体の珪素原料を0.5〜20mg/秒の速度で供給する供給手段が設けられていることを特徴とする請求項9に記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
  11. 成長ルツボの種結晶基板を装着するシード台と蓋板との間に、空間が設けられていることを特徴とする請求項9または10に記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
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