JPS62226155A - 平版印刷材料の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （Ａ）産業上の利用分野 本発明は銀錯塩転写法を利用する平版印刷版の製造方法
に関する。

（Ｂ）従来技術及びそ問題点 平版印刷版は、油脂性のインキを受理する親油性の画線
部分と、インキを受理しない撥油性の非画線部分とから
なり、一般に非画線部は、水を受付ける親水性部分から
構成されている。通常の平版印刷では、従って水とイン
キの両方を版面に供給し、画線部は着色性のインキを、
非画線部は水を選択的に受入れ、該画線上のインキを例
えば紙などの基質に転写させることによってなされてい
る。

したがって、良い印刷物を得るためには、画線部と、背
景非画線部の表面の親油および親水性の差が十分に大き
くて水およびインキを適用したときに、画線部は十分量
のインキを受付け、非画線部はインキを全く受付けない
ことが必要でおる。

銀錯塩拡散転写法（ＤＴＲ法）を応用し、表面に形成さ
れた金属銀模様をインキ受理性として利用する印刷版が
既に知らセ、（例えば米国特許第３．２２０，８３７号
、同第３，７２１，５９９号、特公昭４８−１６７２５
、同昭４８−３０５６２、特開昭４６−４４８２、同昭
５３−２１６０３等）、いくつかは現実化されている。

このＤＴＲ法を応用した平版印刷版は原稿からプロセス
カメラを通して撮影し、中間工程を経ずに直接印刷版を
得るいわゆるダイレクト製版の分野に利用されている。

この原稿は白色台紙の上に所望の文字や罫線、あるいは
網分解された写真原稿を貼り合せた、いわゆる反射原稿
が多く用いられ、その撮影には反射光源を備えたカメラ
が使用される。

一般の反射原稿には貼込み部周縁の光の影が少なからず
存在し、また文字、罫線および網点の輪郭には適切な画
像を形成するための十分な光学濃度を有しない領域が存
在し、特に細線や微小網点においては顕著である。この
ような原稿からダイレクト製版された平版印刷版には、
光の影となる部分にインキ受理性の金属銀が、また、不
十分な光学濃度しか有しない部分には、印刷時に目的と
する物理的強度を満足し得ない金属銀が析出する問題が
生じる。撮影に供される平版印刷版のもつ写真特性とし
て調子がこの問題の程度を大きく左右することはよく知
られている。すなわち、写真特性を硬調にすることによ
って不必要な部分に金属銀が全く析出せず、所望する部
分に十分な量の金属銀が析出するよう明確に区別するこ
とが可能である。感光性成分であるハロゲン化銀乳剤の
もつ写真特性の調子も重要な因子であるが、ＤＴＲ法を
応用した、平版印刷版ではその特徴である物理現像と化
学現像の速度によって決まる調子の因子が決め手となる
。ＤＴＲ法を応用することによりかなりの硬調化が図ら
れるが、未だ上記問題点を完全に解決するには至ってい
ない。

（Ｃ）発明の目的 本発明の目的は印刷特性が改良された平版印刷版の製造
方法を提供することである。

（Ｄ＞発明の構成 本発明の目的は支持体上に少なくともハロゲン化銀乳剤
層および表面物坪現血核層を有し、該物理現像核を含む
塗液中に水溶性の脂肪族低級アルコールを少なくとも一
種含有することを特徴とする平版印刷材料の製造方法に
より達成された。

本発明に用いられるアルコールはアルコール性水酸基を
一つまたは複数含むものであり、特に、好ましいアルコ
ールは下記ＣＩ）の一般式で表される。

Ｃｎ　　Ｈｚｎ、ｒ＋ｏ　Ｃｍ　　Ｈｚｍナナ−ｏＨ〔
Ｉ〕（ｎ＝Ｏ〜４、ｍ＝２〜４、ｌ＝Ｏ〜４゜但し、ｎ
とｌは同時にＯにはならない。） 本発明における支持体とは、紙、ＲＣペーパー（樹脂を
コートした紙）、フィルム（酢酸セルロースフィルム、
ポリビニルアセタールフィルム、ボリスヂレンフィルム
、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンテレフタレー
トフィルム、これらの複合したフィルム等）、金属（例
えばアルミ板、鉄板）等の一般に印刷に供されるもので
おる。

本発明における上記一般式ＣＩ）で表わされるアルコー
ルには、例えばメタノール、エタノール、プロパツール
、ブタノール及びエチレングリコール、プロピレングリ
コール、ブチレングリコールとそれらの誘導体くエチレ
ングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコール
モノエチルエーテル、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、テトラエチレングリコール、プロピレ
ングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコー
ルモノエチルエーテル、ブチレングリコールモノメチル
エーテルなど〉等が挙げられる。

上記水溶性の脂肪族低級アルコールは、支持体上に塗設
されたハロゲン化銀乳剤層上に物理現像核を塗布する際
、該物理現像核を含む塗液中に一種または二種以上含有
せしめる。含有量は、一般に１〜１０容量％であるのが
好ましい。

ハロゲン化銀乳剤は、塩化銀、臭化銀、塩臭化銀および
それらと沃化銀からなるハロゲン化銀のいずれでも使用
することができ、特に好ましくは塩化銀が約５０モル％
以上のハロゲン化銀である、ハロゲン化銀粒子の大きざ
、晶癖、分布などは制限されるものではなく、またハロ
ゲン化銀乳剤の製法も通常の写真分野で知られている任
意の方法が採用しうる。ハロゲン化銀乳剤は、よく知ら
れている化学１増感法で増感することができ、青、緑、
赤のスペクトル増感することもできる。その他、カブリ
防止剤、安定剤、錯化剤、硬膜剤、マット剤（砂目立て
剤）　（特公昭５１−”１６８０３参照）なども適宜添
加しうる。

ハロゲン化銀乳剤の結合剤−はゼラチンが好ましい。ま
たハロゲン化銀乳剤層の下側（支持体に近い方）には、
ハレーション防止等の目的で下塗層を設けることもでき
る。

物理現像核としては、アンチモン、ビスマス、カドミウ
ム、コバルト、パラジウム、ニッケル、鉄、鉛、亜鉛な
どの金属およびそれらの硫化物など公知のものが使用し
うる。物理現像核層には、親水性コロイドを含んでいな
くてもよく、ゼラチン、カルボキシメチルセルロース、
アラビアゴム、アルギン酸ナトリウム、ヒドロキシエチ
ル澱粉、デキストリン、ヒドロキシエチルセルロース、
ポリスチレンスルホン酸、ビニルイミダゾールとアクリ
ルアミドの共重合体、ポリビニルアルコール等の親水性
コロイドを含むこともできる。

表面物理現像核層の塗液に含まれた上述のアルコールの
作用機構は十分には解明されていない。

本発明の方法で使用するＤＴＲ処理溶液は、アルカリ性
物質、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、第三
燐酸ナトリウム等、保恒剤としての亜硫酸塩、濃稠剤、
例えばヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチル
セルロース、かぶり防止剤、例えば臭化カリウム、１−
７エニルー５−メルカプトテトラゾール、錯化剤、例え
ばチオ硫酸塩、チオシアン酸塩、環状イミド、チオサリ
チル酸等、現像剤例えばハイドロキノン、１−フェニル
−３−ピラゾリドン、ｐ−メチルフェノール等を含ませ
ることができる。

本発明の平版印刷版は、例えば特公昭４８−２９７２３
、米国特許第３，７２１，５５９号等明細書に記載され
ている如き化合物でインキ受理性に変換ないしは増強し
うる。印刷方法あるいは使用する不感脂化液、給湿液な
どは普通によく知られた方法によることができる。

以下に本発明を実施例により説明するが、勿論、これだ
けに限定されるものではない。

実施例１ ＲＣペーパー（両−面ポリエチレン樹脂をラミネートし
た平均の厚みが１７０μの紙）の片面に平均粒子サイズ
５μのシリカ粒子を含有するマット化層を設け、反対側
の面にカーボンブラックおよび１−フェニル−３−ピラ
ゾリドン０．２ｇ／ｍを含むハレーション防止層（ゼラ
チン３．５ｙ／Ｔｄ＞を設け、その上にオルソ増感され
た塩化銀乳剤（ピラチン０．８ｃＪ／ｍ＞硝酸銀として
、１．０９／尻で塗布した。このハレーション防止層お
よび乳剤層は硬化剤としてホルマリンを含んでいる。乾
燥後４０’Ｃで３日間加温した後、この乳剤層の上に下
記の方法により調製した硫化パラジウムゾルを含む塗液
を塗布した。

硫化パラジウムゾルの調製 Ａ液とＢ液を攪拌しながら混合し、３０分後に純水製造
用に作られたイオン交換樹脂の入ったカラムの中に通し
て製造し、Ｃ液を加えて、ざらに表１の如き種々のアル
コール類を加えて塗液とした。（ｐＨ４に調整）。

この様にして得られた平版印刷版を通常の反射型プロセ
スカメラで躍影し、下記の処理を行った後リョービＫＲ
２７００（リョービ社製オフセット印刷機の商標）を使
用し、印刷性能の評価を行った（表２）。

表１ く処理方法〉 平版印刷版の原版に像反転機構を有する凸版用カメラで
像露光を行ない、下記の銀錯塩転写現像液により３０’
Ｃで１分間現像処理を行なった。

現像処理後、該原版を２本の絞りローラー間を通し、余
分の現像液を除去し、ただちに下記組成を有する中和液
で２５℃、２０秒間処理し、絞りローラーで余分の液を
除去し、室温で乾燥した。

転写現像液 中和液 （以下余白） 表２ ×＝かなりの量の金属銀が析出しインキを受理、△＝少
し金属銀が析出するがインキは受理しない、Ｏ＝全く金
属銀が析出しない。

表２の中のラチチュードは、完全な金属銀を析出すると
ころの原稿の最低の反射光学濃度と、全くインキを受理
しないところの原稿の最高の反射光学濃度との差を意味
する。表２から明らかなように、各種アルコールを物理
現像核を含む塗液に含有せしめることによりラチチュー
ドが狭く硬調化が図られた。またその結果原稿の貼合せ
の影の部分に金属銀が析出しないか析出してもインキを
受理しない程度にまで改善され、耐刷力の向上もみられ
た。

（Ｅ）発明の効果 実施例の結果からも明らかな様に、本発明の平版印刷版
は、物理現像核を含む塗液中に水溶性脂肪族低級アルコ
ールを含有させる事に依り、写真特性としての調子が改
善され、ダイレクト製版に適した優れた平版印刷版であ
る。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）支持体上に少なくともハロゲン化銀乳剤層および
   表面物理現像核層を有する平版印刷材料の製造方法に於
   て、物理現像核と水溶性の脂肪族低級アルコールを少な
   くとも１種含む塗液を塗布することを特徴とする平版印
   刷材料の製造方法。
2. （２）該低級アルコールが下記一般式〔 I 〕で表わさ
   れる化合物である特許請求の範囲第１項記載の平版印刷
   材料の製造方法。 Ｃ＿ｎＨ＿２＿ｎ＿＋＿１−（ＯＣ＿ｍＨ＿２＿ｍ）−
   ＿ｌＯＨ〔 I 〕（ｎ＝０〜４、ｍ＝２〜４、ｌ＝０〜
   ３。但し、ｎとｌは同時に０にはならない。）