JP2777259B2 - 耐刷力の改良された平版印刷版 - Google Patents

耐刷力の改良された平版印刷版

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JP2777259B2 JP2065882A JP6588290A JP2777259B2 JP 2777259 B2 JP2777259 B2 JP 2777259B2 JP 2065882 A JP2065882 A JP 2065882A JP 6588290 A JP6588290 A JP 6588290A JP 2777259 B2 JP2777259 B2 JP 2777259B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、銀塩拡散転写法を応用した平版印刷材料に
関し、とりわけ耐刷力の向上した平版印刷材料に関す
る。
【従来の技術】
平版印刷版は、油脂性のインキを受理する親油性の画
線部分と、インキを受理しない撥油性の非画線部分とか
らなり、一般に該非画線部は水を受け付ける親水性部分
から構成されている。通常の平版印刷では、水とインキ
の両方を版面に供給し、画線部は着色性のインキを、非
画線部は水を選択的に受け入れ、該画線上のインキを、
例えば紙などの被印刷体に転写させることによって印刷
がなされている。 従って、良い印刷物を得るためには、画線部と非画線
部の親油、及び親水性の差が十分に大きくて、水及びイ
ンキを版面に供給した時に、画線部は十分量のインキを
受け付け、非画線部は全くインキを受け付けないことが
必要である。 銀塩拡散転写法(DTR法)を用いた平版印刷版、特に
支持体の構成層の表面に触媒核層を有する平版印刷版で
は、露光によって感光核を生じた銀塩結晶は現像により
化学現象を生起し黒色の銀となり親水性の非画線部を形
成し、一方、未感光の銀塩結晶は現像液中の銀塩錯化剤
により銀塩錯体となって表面の触媒核層まで拡散し、核
の存在により物理現像を生起してインキ受容性の銀を主
体とする画線部を構成層の表面に形成する。 このように、該平版印刷版では通常の写真感光材料と
は異なった、きわめて複雑な過程で画像銀を形成するた
め、その添加剤の作用は、写真理論から推測されるもの
とは異なったきわめて複雑な作用をする。 更に、該平版印刷版では、構成層の表面上に析出した
銀層をインキ受容部として利用するため、一般の平版印
刷版(例えばPS版)に比して、画線部の機械的摩耗に対
する抵抗性が不十分であり、画線部が欠落したり、画線
部のインキ受容性が徐々に失われるという欠点を有して
いる。 この欠点を克服するために、これまで多くの技術が提
案され、今日、高感度で、画像再現性のよい平版印刷版
が得られているが、なお画線部の機械的強度は、PS版に
比して十分であるとはいいがたいのが現状である。
【発明の目的】
本発明の目的は、耐刷力が著しく向上した銀塩拡散転
写法を応用した平版印刷版を提供することである。
【発明の構成】
本発明の目的は、支持体上に構成層として順に少なく
とも下塗り層、ハロゲン化銀乳剤層、及び物理現像核を
含む触媒核層を有する、銀塩拡散転写法を応用した平板
印刷版に於て、該版の構成層中にジヒドロキシベンゼン
類の少なくとも一種と没食子酸もしくはその置換誘導体
の少なくとも一種を含有させることによって基本的に達
成された。本発明のより好ましい形態は、該化合物の他
に1−フェニル−3−ピラゾリドン類を併用して該版の
構成層中に含有させることである。 本発明者等は、画線部の機械的強度を更に向上させる
ために、鋭意検討していたが、ジヒドロキシベンゼン類
の少なくとも一種と没食子酸もしくはその置換誘導体の
少なくとも一種を、併用して平版印刷版の構成層中に含
有させることにより、耐刷力が著しく向上することを見
いだした。 ハイドロキノン等の現像主薬を平版印刷版の構成層中
に含有させることは、特開昭48−41805、同56−27151号
公報等で良く知られており、実質的に現像主薬を含まな
い現像液で現像するアクチベーター方式の平版印刷版の
利点も報告されている。本発明は、このようなアクチー
ベーター方式の平版印刷版に特に好ましく用いられるも
のであるが、もちろん現像主薬を含む現像液で現像する
平版印刷版に応用することもできる。 没食子酸もしくはそのエステルを平版印刷版に、現像
主薬として含有せしめ得る事は、特開昭53−21602号公
報に記載されている。 しかし、没食子酸もしくはそのエステルのみ又は、1
−フェニル−3−ピラゾリドンと併用して、現像主薬と
して含有せしめても、きわめて軟調なかつ感度の保存特
性の悪い平版印刷版しか得られない。本発明の効果は、
ジヒドロキシベンゼン類と没食子酸もしくはその置換誘
導体とを併用してプレート中に含有させることによって
初めて得られるものである。 本発明におけるジヒドロキシベンゼン類は、パラ、も
しくはオルソ位にジヒドロキシ基を持つベンゼン類であ
る。その化合物のいくつかの代表的な化合物としては、
ハイドロキノン、モノクロロハイドロキノン、モノメチ
ルハイドロキノン、カテコール等がある。 ジヒドロキシベンゼンの好ましい使用量は、10-3モル
/m2−10-2モル/m2である。 本発明における没食子酸誘導体のいくつかの代表的な
化合物を例示する。 1)没食子酸メチルエステル 2)没食子酸エチルエステル 3)没食子酸n−プロピルエステル 4)没食子酸イソプロピルエステル 5)没食子酸n−ブチルエステル 6)没食子酸n−ペンチルエステル 7)没食子酸イソアミルエステル 8)没食子酸n−ヘキシルエステル 9)没食子酸n−ヘプチルエステル 10)没食子酸n−オクチルエステル 11)没食子酸n−デシルエステル 12)没食子酸ナトリウム 13)没食子酸カリウム 14)没食子酸リチウム 15)没食子酸アンモニウム 本発明に好ましく用いられる没食子酸誘導体として
は、没食子酸、及び没食子酸メチルエステル、没食子酸
エチルエステル、没食子酸イソアミルエステル等の炭素
数6以下のアルコールとの没食子酸のエステルである。 没食子酸もしくはその置換誘導体の好ましい使用量
は、10-5モル/m2−10-3モル/m2である。 本発明に於ける平版印刷版は、補助現像主薬として、
1−フェニル−3−ピラゾリドン類を含有することが出
来る。 1−フェニル−3−ピラゾリドン類の中で好ましいも
のは、1−フェニル−5,5−ジメチル−3−ピラゾリド
ン、1−フェニル−5−メチル−5−ヒドロキシメチル
−3−ピラゾリドン等である。 これらの好ましい使用量は、5×10-4モル/m2−5×1
0-3モル/m2である。 本発明における、ジヒドロキシベンゼン類の塗布層
は、触媒核層、乳剤層、下塗り層等構成層中のいずれの
層でもよいが、触媒核層に含有させて塗布するのが最も
効果的である。 本発明における没食子酸もしくはその誘導体の塗布量
は、触媒核層、乳剤層、下塗り層等構成層中のいずれの
層でも良いが、下塗り層に含有させて塗布するのが最も
効果的である。これは、化学現像と、引き続いて起こる
物理現像の極めてタイミングの良いときに該化学物が作
用することによって、析出銀強度の強い、耐刷の良いプ
レートが出来るものと思われるが、もちろん、本発明は
この推定に拘束されるものではない。 これらの化合物を構成層中に含有させる方法に特に限
定はないが、塗布乳剤製造時、または塗布直前にインラ
インで含有させることが好ましい。 構成層の塗布方法にも特に限定はないが、ディップ
法、エクストルージョン法、ファウンテイン法等が好ま
しく用いられる 本発明の対象たる平版印刷版のゼラチン含有層は、下
塗り層であり、又乳剤層であり、触媒核層でもありう
る。これらの該ゼラチン含有層は、通常ゼラチン硬膜剤
で硬化される。ゼラチン硬膜剤としては、例えば、クロ
ム明ばんのような無機化合物、ホルマリン、グリオキサ
ール、マレアルデヒド、グルタルアルデヒドのようなア
ルデヒド類、尿素やエチレン尿素等のN−メチロール
体、ムコクロル酸、2,3−ジヒドロキシ−1,4−ジオキサ
ンの様なアルデヒド類緑化合物、2,4−ジクロロ−6−
ヒドロキシ−s−トリアジン塩や、2,4−ジヒドロキシ
−6−クロロ−s−トリアジン塩の様な活性なハロゲン
を有する含窒素6員環化合物、活性なビニル基を有す
る、ジビニルスルホン、ジビニルケトンや、トリアクロ
イルヘキサヒドロトリアジン、活性な三員環であるエチ
レンイミノ基やエポキシ基を分子中に二個以上有する化
合物類、高分子硬膜剤としてのジアルデヒド澱粉等の種
々の化合物の一種もしくは二種以上を併用して用いられ
る。 硬膜剤はすべての層に添加することも出来、幾つか、
又は一層にのみ添加することも可能であり勿論、拡散性
の硬膜剤は多層同時塗布の場合、何れか一層にのみ添加
することが可能である。添加方法は乳剤製造時、もしく
は塗布時にインラインで添加することも出来る。 本発明のゼラチン含有層におけるゼラチンは、その一
部を、水溶性ゼラチン、澱粉、デキストリン、アルブミ
ン、アルギン酸ナトリウム、ヒドロキシエチルセルロー
ス、アラビアゴム、ポリビニルアルコール、ポリビニル
ピロリドン、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリ
ルアミド、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリビ
ニルメチルエーテル−無水マイレン酸共重合体、等の親
水性高分子の一種又は二種以上で置換することも出来
る。さらにビニル重合体水性分散物(ラテックス)をゼ
ラチン層に添加することも出来る。 下塗り層の高分子結合剤は、一般に0.5〜10g/m2、好
ましくは1〜6g/m2である。下塗り層にはハレーション
防止の目的で顔料、染料、カーボンブラック等を含み得
るし、又耐刷力向上のために平均粒径2〜10ミクロンの
固形粉末を含み得る。 また下塗り層は特開昭48−5503、同昭48−100203、同
昭49−16507号公報等に記載のようなものであってもよ
い。 ハロゲン化銀乳剤層は、例えば、塩化銀、臭化銀、塩
臭化銀、及びこれらにヨウ化銀を含むものからなる。ハ
ロゲン化銀結晶は、ロジウム塩、イリジウム塩、パラジ
ウム塩、ルテニウム塩、銅塩等の重金属を含んでいても
良い。又その結晶形態に特に制限はなく、単分散、多分
散結晶であってもよく、又コアシェル型結晶、平板状結
晶であっても良い。好ましい例の一つとしては、ロジウ
ム塩もしくはイリジウム塩を含む、塩化銀が80%以上の
単分散もしくは多分散結晶がある。 ハロゲン化銀はそれが製造される時又は塗布される時
に種々な方法で増感されることが出来る。例えばチオ硫
酸ナトリウム、アルキルチオ尿素によって、又は金化合
物、例えばロダン金、塩化金によって、又はこれらの両
者の併用など当該技術分野において良く知られた方法で
化学的に増感される事が出来る。 ハロゲン化銀は又、例えばシアニン、ヘミシアニン等
の有機増感色素によってポジティブにもネガティブにも
増感又は減感され得る。その増感又は減感され得る波長
域に特に制限はない。従ってオルソ増感、パンクロ増
感、ヘリウム−ネオンレーザー用増感、アルゴンレーザ
ー用増感、LED用増感、半導体レーザー用増感もなし得
る。 乳剤層の上部に存在する触媒核層には、物理現像核を
含む。物理現像核としては、銀、アンチモン、ビスマ
ス、カドミウム、コバルト、鉛、ニッケル、パラジウ
ム、ロジウム、金、白金、鉄等の金属微粒子や、これら
の金属の、硫化物、多硫化物、セレン化物、又はこれら
の混合物、混晶であっても良い。 触媒核層には、親水性バインダーを含んでいてもいな
くても良いが、ゼラチン、澱粉、カルボキシメチルセル
ロース、アラビアゴム、アルギン酸ナトリウム、ヒドロ
キシエチルセルロース、ポリスチレンスルホン酸、ビニ
ルイミダゾールとアクリルアミドの共重合体、ポリビニ
ルアルコール等の親水性高分子、これらのオリゴマーを
含むことが出来る。 さらに触媒核層には、ハイドロキノン等の現像主薬が
含まれるのが好ましく、ホルマリン、サクシンアルデヒ
ド等の公知の硬膜剤を含んでいても良い。 下塗り層、ハロゲン化銀乳剤層、触媒核層等の各塗布
層には、塗布助剤として、陰イオン、陽イオンもしくは
中性界面活性剤のいくつかを含んでいても良いし、増粘
剤や静電気防止剤も含むことが出来る。更に、特開昭56
−8145号公報記載の2−メルカプト安息香酸もしくはそ
の置換誘導体を少なくとも一層に含有させることが好ま
しい。 該平版印刷版の支持体としては、紙、又は合成もしく
は半合成高分子フィルム、アルミ、鉄等の金属板等で、
平版印刷に耐えるものであれば使用することが出来る。
支持体の表面を一層又はそれ以上の高分子フィルム、又
は金属薄膜で、片面もしくは両面を被覆することも出来
る。支持体の表面を塗布層との接着を良くする為に表面
処理することも可能である。 特に好ましく用いられる支持体は、両面もしくは片面
をポリオレフィン重合体で被覆した、紙、ポリエステル
フィルム、表面を親水化処理したポリエステルフィル
ム、表面処理を行ったアルミ板等である。 これらの支持体にはハレーション防止のための顔料
や、表面物性改良の為に固形微粒子を含んでいてもよ
い。又支持体は裏面露光が可能なように光透過性であっ
ても良い。 本発明で使用する現像処理液には、アルカリ性物質、
例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リ
チウム、第三リン酸ナトリウム、保恒剤としての亜硫酸
塩、ハロゲン化銀溶剤として例えば、チオ硫酸塩、チオ
シアン酸塩、環状イミド、チオサリチル酸、アミン等、
増粘剤として、例えば、ヒドロキシエチルセルロース、
カルボキシメチルセルロース等、カブリ防止剤として例
えば、臭化カリウム、1−フェニル−5−メルカプトテ
トラゾール、特開昭47−26201号公報に記載の化合物
等、現像剤として、例えば、ハイドロキノン類、カテコ
ール、1−フェニル−3−ピラゾリドン等現像変性剤と
して、例えば、ポリオキシアルキレン化合物、オニウム
化合物等を含むことが出来る。 さらに現像処理液には、アルカリ性を中和し更に表面
銀層のインキ乗りを良くする化合物等を含む第二の液も
使用することが出来る。 本発明により製造された平版印刷版の現像後の表面銀
層は、任意の公知の表面処理剤でインキ受容性に変換な
いしは、受容性を増強せしめ得る。このような処理液と
しては、例えば特公昭48−29723号公報、米国特許3,72
1,559号等に記載されている。 印刷方法、あるいは使用する不感脂化液、給湿液等は
普通によく知られた方法によることが出来る。
【実施例】
以下に本発明を実施例により説明するが、勿論本発明
はこれだけに限定されるものではない。 実施例1 135g/m2の両面ポリエチレン被覆紙の片面に平均粒子
サイズ5μのシリカ粒子を含有するマット化層を設け、
反対側の面をコロナ放電加工後カーボンブラック、及び
平均粒型7μのシリカ粉末を含む下塗り層(ゼラチン2.
5g/m2を含む)と、その上にオルソ増感された高感度塩
化銀乳剤(ゼラチン0.8g/m2を含む)を硝酸銀として1.0
g/m2で、エクストルージョンコーターで二層同時塗布を
行った。(両層には、併せて1−フェニル−5,5−ジメ
チル−3−ピラゾリドンを0.1g/m2になるように含有さ
せてある)硬膜剤としては、2,4−ジクロロ−6−ヒド
ロキシ−s−トリアジンナトリウムを下塗り層及び乳剤
層に、40mg/gゼラチンになるようにインライン添加し
た。乾燥後40℃で5日間加温した後特開昭53−21602号
公報の実施例2に記載の核塗布液(ポリマーとしてはN
o.3のアクリルアミドとイミダゾールとの共重合体を含
み現像主薬としてハイドロキノンを0.8g/m2(7.27×10
-3モル/m2)の割合で含む)をディップコーターで塗
布、乾燥し比較の平版印刷版1を作成した。 上記平版印刷版において没食子酸を0.1g/m2(5.88×1
0-4モル/m2)下塗り層に含有させて塗布したものを、本
発明の平版印刷版Aとする。同様にして没食子酸メチル
を0.1g/m2(5.43×10−4モル/m2)含有させたものをB
とする。 同様にして没食子酸イソアミルを0.1g/m2(3.53×10
-4モル/m2)含有させたものをCとする。 このようにして得られた平版印刷版を、像反転機構を
有する製版用カメラで像露光を行い。下記の銀塩拡散転
写現像液により30℃で1分間現像処理を行った。 <転写現像液> 水 700ml 水酸化カリウム 20g 無水亜硫酸ナトリウム 50g 2−メルカプト安息香酸 1.5g 2−メチルアミノエタノール 15g 水を加えて1リットルとする。 現像処理後、該原版を2本の絞りローラー間に通し、
余分の現像液を除去し、直ちに下記組成を有する中和液
で25℃20秒間処理し、絞りローラーで余分の液を除去し
室温で乾燥した。 <中和液> 水 600ml クエン酸 10g クエン酸ナトリウム 35g コロイダルシリカ(20%液) 5ml エチレングリコール 5ml 水を加えて1リットルとする 以上の操作により作成した平版印刷版をオフセット印
刷機に装着し、下記不感脂加液を版面にくまなく与え、
下記給湿液を用いて印刷を行った。 <不感脂化液> 水 600ml イソプロピルアルコール 400ml エチレングリコール 50g 3−メルカプト−4−アセトアミド− 5−n−ヘプチル− 1,2,4−トリアゾール 1g <給湿液> 0−リン酸 10g 硝酸ニッケル 5g 亜硫酸ナトリウム 5g エチレングリコール 100g コロイダルシリカ(20%液) 28g 水を加えて2リットルとする。 印刷機は、エービーディック350CD(A,B,Dick 社製
オフセット印刷機の商標)を使用し、版胴圧を上げて印
刷し、銀画像の欠落による画像飛びが生じて印刷に供せ
なくなった時の印刷枚数で評価した。印刷結果を表1に
示す。 実施例2 実施例1の平版印刷版1の製造方法において、核塗布
液に没食子酸を0.1g/m2含有させたものを本発明の平版
印刷版D、同様に核塗布液に没食子酸メチルを0.1g/m2
含有させたものを本発明の平版印刷版Eとする。実施例
1と同様の方法で露光、処理及び評価した。評価結果を
まとめて表1に示す。 実施例3 実施例1の平版印刷版1の製造方法において、乳剤層
にイリジウム塩を含むヘリウム−ネオンレーザー用増感
をほどこした塩化銀乳剤を用いたものを比較の平版印刷
版2とした。上記平版印刷版2において、下塗り層に没
食子酸を0.1g/m2含有させたものを本発明の平版印刷版
F、同様に没食子酸メチルを0.1g/m2含有させたものを
本発明の平版印刷版G、同様に没食子酸イソアミルを0.
1g/m2含有させたものを本発明の平版印刷版Hとした。
露光はライノトロニック300のヘリウム−ネオンレーザ
ーを用いた平面走査型製版機を使用して行った。版の現
像及び処理方法、評価方法は実施例1と同様の方法によ
った。評価結果をまとめて表1に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03F 7/07,7/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に構成層として順に、少なくとも
    下塗り層、ハロゲン化銀乳剤層、及び物理現像核を含む
    触媒核層を有する銀塩拡散転写法を応用した平版印刷版
    に於て、該版の構成層中にジヒドロキシベンゼン類の少
    なくとも一種と没食子酸もしくはその置換誘導体の少な
    くとも一種を含有していることを特徴とする平版印刷
    版。
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