JP2002131930A - 平版印刷版の現像処理方法 - Google Patents

平版印刷版の現像処理方法

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JP2002131930A
JP2002131930A JP2000326283A JP2000326283A JP2002131930A JP 2002131930 A JP2002131930 A JP 2002131930A JP 2000326283 A JP2000326283 A JP 2000326283A JP 2000326283 A JP2000326283 A JP 2000326283A JP 2002131930 A JP2002131930 A JP 2002131930A
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JP2000326283A
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Genzo Yamano
元三 山野
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、ベタ画像の局所的なインキ乗り不良
を改善した、銀錯塩拡散転写法を用いた平版印刷版の現
像処理方法を提供する。 【解決手段】支持体上に少なくともハロゲン化銀乳剤層
を有する銀錯塩拡散転写法を応用した平版印刷版の処理
方法に於て、ジヒドロキシベンゼン類、トリヒドロキシ
ベンゼン類及び該トリヒドロキシベンゼン類の抗酸化剤
の存在下で現像処理することを特徴とする平版印刷版の
現像処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銀錯塩拡散転写法
を応用した平版印刷版の現像処理方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】平版印刷版は、油脂性のインキを受理す
る親油性の画線部分と、インキを受理しない撥油性の非
画線部分とからなり、一般に該非画線部は水を受け付け
る親水性部分から構成されている。通常の平版印刷で
は、水とインキの両方を版面に供給し、画線部は着色性
のインキを、非画線部は水を選択的に受け入れ、該画線
上のインキを、例えば紙等の被印刷体に転写させること
によって印刷がなされている。
【0003】従って、良い印刷物を得るためには、画線
部と非画線部の親油性及び親水性の差が十分に大きく
て、水及びインキを版面に供給した時に、画線部は十分
量のインキを受け付け、非画線部は全くインキを受付け
ないことが必要である。
【0004】銀錯塩拡散転写法(DTR法)を用いた平
版印刷版、特にハロゲン化銀乳剤層の上に物理現像核層
を有する平版印刷版は、例えば、米国特許第3,72
8,114号、同第4,134,769号、同第4,1
60,670号、同第4,336,321号、同第4,
501,811号、同第4,510,228号、同第
4,621,041号明細書等に記載されており、露光
されたハロゲン化銀結晶は、DTR現像により化学現像
を生起し黒色の銀となり親水性の非画線部を形成し、一
方、未露光のハロゲン化銀結晶は現像液中の銀塩錯化剤
により銀塩錯体となって表面の物理現像核層まで拡散
し、核の存在により物理現像を生起してインキ受容性の
物理現像銀を主体とする画線部を形成する。更に、アル
ミニウム板を支持体とした銀錯塩拡散転写法を利用した
モノシートタイプの平版印刷版(以降、アルミニウム平
版印刷版と称す)は、特開昭57−118244号、同
57−158844号、同63−260491号、特開
平3−116151号、同4−282295号、米国特
許第4,567,131号、同第5,427,889号
等の公報に詳しく記載されている。
【0005】上記DTR現像において、化学現像(非画
像部形成)と物理現像(銀画像部形成)のバランスは重
要であり、このバランスはインキ乗り性(インキ受理
性)や耐刷力に大きく影響する。上記インキ乗り性の問
題の1つとして、比較的面積の大きな銀画像部(ベタ画
像)において、局所的にインキ乗り不良が生じるという
問題がある。より具体的には、ベタ画像の非画像部との
境界線からやや内側に入った部分が局所的にインキ乗り
不良を起こす現象である。本明細書では、以降、この現
象を局所的インキ乗り不良と称す。
【0006】上記局所的インキ乗り不良も、一時的に化
学現像と物理現像のバランスが崩れたことによって起こ
っていると推測される。即ち、現像プロセッサーで平版
印刷版が搬送されて現像処理が施される際に、現像が非
画像部の化学現像中心からベタ画像の物理現像中心へ以
降するとき、物理現像初期の部分は、化学現像で発生し
た現像不活性物質の影響を受けて、一時的に化学現像と
物理現像のバランスが崩れることが原因している推測し
ている。
【0007】上記した局所的インキ乗り不良は、特に、
現像主薬を平版印刷版の構成層に含有させて、現像液に
は実質的に現像主薬を含有しないアルカリ性活性化処理
液を用いる、いわゆるアクチベーター処理方式において
発生しやすかった。
【0008】一方、特開平3−265861号公報に
は、ジヒドロキシベンゼン類と没食子酸またはその誘導
体を含有する平版印刷版が開示されているが、上記した
ような局所的インキ乗り不良を充分改良するには至って
いなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、ベタ画像の局所的なインキ乗り不良を改良した銀錯
塩拡散転写法を用いた平版印刷版の現像処理方法を提供
することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、支
持体上に少なくともハロゲン化銀乳剤層を有する銀錯塩
拡散転写法を応用した平版印刷版の現像処理方法におい
て、ジヒドロキシベンゼン類、トリヒドロキシベンゼン
類、及び該トリヒドロキシベンゼン類の抗酸化剤の存在
下で現像処理することを特徴とする平版印刷版の処理方
法によって達成された。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられるジヒドロキシベンゼン類としては、
ハイドロキノン、カテコール、クロルハイドロキノン、
メチルハイドロキノン等が挙げられるが、ハイドロキノ
ンが好ましく用いられる。また、ハイドロキノンと上記
した他のジヒドロキシベンゼン類を併用してもよい。
【0012】本発明に用いられるトリヒドロキシベンゼ
ン類は、主にピロガロール、没食子酸、もしくは没食子
酸エステル化合物(例えば、メチル没食子酸、エチル没
食子酸、nプロピル没食子酸等の特開平3−26586
1に記載の化合物)が挙げられる。好ましくは没食子酸
もしくは没食子酸のエステル化合物である。これらの化
合物は2種以上を併用することができる。
【0013】本発明に用いられる上記トリヒドロキシベ
ンゼン類の抗酸化剤としては、該トリヒドロキシベンゼ
ン類の酸化電位より0.1V以上低いものが好ましい。
より好ましくは0.2V以上低いものである。抗酸化剤
の酸化電位は以下の方法で測定することができる。アセ
トニトリルに抗酸化剤を5〜10重量%となるように溶
解し、参照電極に飽和カロメル電極、作用電極と対極に
白金電極を使用した北斗電工(株)製ポテンショスタッ
トHA−301、ファクションジェネレータHB−10
4を使用しサイクリックボルタメトリーで酸化電位を測
定する。走査は0V〜2.15Vまで更に2.15V〜
0Vに200mv/Sの加電走査にて実施する。現像液に
は、保恒剤として一般的に亜硫酸塩が用いられている
が、亜硫酸塩は本発明の効果は全く奏さない。本発明に
用いられるトリヒドロキシベンゼン類の抗酸化剤として
は有機の化合物が好ましい。
【0014】本発明に用いられる抗酸化剤としては、例
えばアスコルビン酸及びその誘導体、ソルビン酸、ジエ
タノールアミン、Dグルコース、グアニジン塩酸塩、マ
ンデル酸、コウジ酸、Dガラクトース、Dソルビトール、
Dキシロース等が挙げられる。また、下記一般式1で表
される化合物も用いることができる。これらの抗酸化剤
は2種以上を併用することもできる。
【0015】
【化1】
【0016】式中、Xはヒドロキシル基、アミノ基また
はメルカプト基を表し、Yはカルボキシル基、スルホ
基、またはホスホン酸基を表し、Rはアルキレン基を表
す。以下に具体化合物を例示する。
【0017】
【化2】
【0018】
【化3】
【0019】
【化4】
【0020】
【化5】
【0021】上記した抗酸化剤の中でも、特にアスコル
ビン酸及びその誘導体が好ましい。アスコルビン酸及び
その誘導体としては、例えば、L-アスコルビン酸、D-ア
スコルビン酸、L-エリスロアスコルビン酸、D-グルコア
スコルビン酸、6-デオキシーL-アスコルビン酸、L-ラム
ノアスコルビン酸、D-グルコヘプトアスコルビン酸、イ
ミノ-L-エリスロアスコルビン酸、イミノ-D-グルコアス
コルビン酸、イミノ-6-デオキシーL-アスコルビン酸、イ
ミノ-D-グルコヘプトアスコルビン酸、グリコアスコル
ビン酸、D-ガラクトアスコルビン酸、L-アラボアアスコ
ルビン酸、ソルボアスコルビン酸、イソアスコルビン酸
等が挙げられる。これらの化合物は、アルカリ金属等の
塩であっても良い。
【0022】本発明において、ジヒドロキシベンゼン
類、トリヒドロキシベンゼン類、及び該トリヒドロキシ
ベンゼン類の抗酸化剤の存在下で現像処理するとは、平
版印刷版の構成層に上記3成分を含有させる態様、現像
液中に上記3成分を含有させる態様、あるいは、上記3
成分を構成層と現像液に分けて含有させる態様がある。
好ましくは、トリヒドロキシベンゼン類と抗酸化剤は共
存させるのが好ましい。より好ましくは、上記3成分を
平版印刷版の構成層中に含有させることである。
【0023】本発明において、上記3成分の使用割合は
モル比でジヒドロキシベンゼン類とトリヒドロキシベン
ゼン類の比率は、100:3〜40が好ましい。より好
ましくは100:7〜30である。同様にトリヒドロキ
シベンゼン類と抗酸化剤の比は、100:3〜40が好
ましく、特に100:5〜30が好ましい。
【0024】基準となるジヒドロキシベンゼン類の使用
量は、平版印刷版の構成層に用いるか、または現像液に
用いるかによって異なる。構成層に含有させる場合は、
0.4〜1.0g/m2の範囲が好ましい。構成層の中で
も特に物理現像核層に用いるのが好ましい。トリヒドロ
キシベンゼン類及びその抗酸化剤も物理現像核層に含有
するのが好ましい。現像液中にジヒドロキシベンゼン類
を含有させる場合は、5〜30g/リットルが好まし
く、より好ましくは10〜20g/リットルの範囲であ
る。
【0025】本発明の対象たる平版印刷版はゼラチンを
含有しており、その含有量は裏塗り層であり、下塗り層
であり、ハロゲン化銀乳剤層であり、また物理現像核層
でもありうる。これらのゼラチン含有量は、ゼラチン硬
膜剤で硬化することができる。ゼラチン硬膜剤として
は、例えばクロム明ばんのような無機化合物、ホルマリ
ン、グリオキザール、マレアルデヒド、グルタルアルデ
ヒドのようなアルデヒド類、尿素やエチレン尿素等のN
−メチロール化合物、ムコクロル酸、2,3−ジヒドロ
キシ−1,4−ジオキサンの様なアルデヒド類、2,4
−ジクロロ−6−ヒドロキシ−S−トリアジン塩や、
2,4−ジヒドロキシ−6−クロロ−トリアジン塩のよ
うな活性ハロゲンを有する化合物、ジビニルスルホン、
ジビニルケトンやN、N、N−トリアクロイルヘキサヒ
ドロトリアジン、活性な三員環であるエチレンイミノ基
やエポキシ基を分子中に二個以上有する化合物類、高分
子硬膜剤としてのジアルデヒド澱粉等の種々の化合物の
一種もしくは二種以上をもちいることができる。
【0026】硬膜剤はすべての層に添加することも出
来、幾つか又は一層にのみ添加することも可能である。
勿論、拡散性の硬膜剤は二層同時塗布の場合、何れか一
層にのみ添加することが可能である。添加方法は乳剤製
造時に添加したり、塗布時にインラインで添加すること
もできる。
【0027】本発明のゼラチン含有層におけるゼラチン
は、その一部を、水溶性ゼラチン、澱粉、デキストリ
ン、アルブミン、アルギン酸ナトリウム、ヒドロキシエ
チルセルロース、アラビアゴム、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロー
ス、ポリアクリルアミド、スチレン−無水マレイン酸共
重合体、ポリビニルメチルエーテル−無水マレイン酸共
重合体等の親水性高分子の一種又は二種以上で置換する
ことも出来る。さらにビニル重合体水性分散物(ラテッ
クス)をゼラチン層に添加することも出来る。
【0028】下塗り層の高分子結合剤は、一般に0.5
〜10g/m2より好ましくは1〜6g/m2である。下塗
り層にはハレーション防止の目的でカーボンブラック等
の顔料、染料等を含み得るし、耐刷力を向上させる為に
0.1〜10ミクロンのマット剤を含み得る。さらに現
像主薬等の写真用添加物も含むことが出来る。また下塗
り層は特開昭48−5503号、同昭48−10020
3号、同昭49−16507号公報に記載のようなもの
であってもよい。更に特開平5−80519、同5−8
0517、同5−66564の下塗り層への非膨潤性ラ
テックスを含有してもいい。
【0029】ハロゲン化銀乳剤層は、例えば、塩化銀、
臭化銀、塩臭化銀、及びこれらにヨウ化銀を含むものか
らなる。ハロゲン化銀結晶は、ロジウム塩、イリジウム
塩、パラジウム塩、ルテニウム塩、ニッケル塩、白金塩
等の重金属塩を含んでいてもよく、添加量はハロゲン化
銀1モル当り10-8〜10-3モルである。ハロゲン化銀
の結晶形態に特に制限はなく、立方体ないし14面体粒
子、さらにはコアシェル型、平板状粒子でもよい。ハロ
ゲン化銀結晶は、単分散、多分散結晶であってもよく、
その平均粒径は0.2〜0.8μmの範囲である。好ま
しい例の一つとしては、ロジウム塩もしくはイリジウム
塩を含む、塩化銀が70モル%以上の単分散もしくは多
分散結晶がある。
【0030】ハロゲン化銀乳剤は、それが製造される時
又は塗布される時に種々な方法で増感することが出来
る。例えば、チオ硫酸ナトリウム、アルキルチオ尿素に
よって、又は金化合物、たとえばロダン金、塩化金によ
って、又はこれらの両者の併用など当該技術分野におい
て良く知られた方法で化学的に増感することが好まし
い。ハロゲン化銀乳剤は又、例えばシアニン、メロシア
ニン等の色素によってポジティブにもネガティブにも増
感又は減感され得る。その増感又は減感され得る波長域
に特に制限はない。従って、オルソ増感、パンクロ増
感、ヘリウム−ネオンレーザー用増感、アルゴンレーザ
ー用増感、LED用増感、半導体レーザー用増感もなし
得るし、近年ではブルーレーザー、明室用にUV増感、
可視光減感もなし得る。
【0031】ハロゲン化銀乳剤層の上部に存在する表面
層には物理現像核を含む。物理現像核としては銀、アン
チモン、ビスマス、カドミウム、コバルト、鉛、ニッケ
ル、パラジウム、ロジウム、金、白金等の金属コロイド
微粒子や、これらの金属の硫化物、多硫化物、セレン化
物、又はそれらの混合物、混晶であっても良い。物理現
像核には、親水性バインダーを含んでいてもいなくても
良いが、ゼラチン、澱粉、ジアルデヒド澱粉、カルボキ
シメチルセルロース、アラビアゴム、アルギン酸ナトリ
ウム、ヒドロキシエチルセルロース、ポリスチレンスル
ホン酸、ビニルイミダゾールとアクリルアミドの共重合
体、ポリビニルアルコール等の親水性高分子又はそのオ
リゴマーを含むことが出来、その含有量は0.5g/m2
以下であることが好ましい。
【0032】下塗り層、ハロゲン化銀乳剤層、物理現像
核層等の各塗布層には、塗布助剤として、陰イオン、陽
イオンもしくは中性界面活性剤のいくつかを含んでいて
もよいし、カブリ防止剤、増粘剤、帯電防止剤等を含む
ことが出来る。
【0033】本発明の平版印刷版の支持体としては、
紙、又は合成もしくは半合成高分子フィルム、アルミニ
ウム、鉄等の金属板等で平版印刷に耐えるものであれば
使用することが出来る。支持体の表面を一層又はそれ以
上の高分子フィルム、又は金属薄膜で、片面もしくは両
面を被覆することも出来る。これらの支持体の表面を塗
布層との接着を良くする為に表面処理することも可能で
ある。
【0034】特に好ましく用いられる支持体は、両面も
しくは片面をポリオレフィン重合体で被覆した紙、ポリ
エステルフィルム、表面を親水化処理したポリエステル
フィルム、表面処理を行ったアルミニウム板等である。
これらの支持体にはハレーション防止のための顔料や表
面物性改良の為に固形微粒子を含んでいてもよい。又支
持体は裏面露光が可能なように光透過性であっても良
い。
【0035】本発明で使用する現像処理液には、アルカ
リ性物質、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
水酸化リチウム、第三リン酸ナトリウム等、保恒剤とし
ての亜硫酸塩、ハロゲン化銀溶剤、例えばチオ硫酸塩、
チオシアン酸塩、環状イミド、2−メルカプト安息香
酸、アミン等、粘稠剤、例えばヒドロキシエチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース等、カブリ防止剤、
例えば臭化カリウム、特開昭47−26201号公報に
記載の化合物等、現像剤、例えばハイドロキノン類、カ
テコール、1−フェニル−3−ピラゾリドン等、現像変
性剤、例えばポリオキシアルキレン化合物、オニウム化
合物等を含むことが出来る。さらに現像処理液には、米
国特許第3,776,728号に記載の如き表面銀層の
インキ乗りを良くする化合物等を使用することが出来
る。
【0036】本発明の現像処理方法は、現像主薬を平版
印刷版の構成層に含有させて、現像液には実質的に現像
主薬を含有しないアルカリ性活性化処理液を用いる、い
わゆるアクチベーター処理方式が好ましい。
【0037】本発明の平版印刷版の現像後の表面銀層
は、任意の公知の表面処理剤でインキ受容性に変換ない
しは受容性を増強せしめ得る。このような処理液として
は、例えば特公昭48−29723号、米国特許第3,
721,559号等に記載されている。印刷方法、ある
いは使用する不感脂化液、給湿液等は普通に良く知られ
た方法によることが出来るが本発明ではほとんど不要で
ある。
【0038】
【実施例】以下に本発明を実施例により説明するが勿論
本発明はこれだけに限定されるものではない。
【0039】実施例1 175ミクロンの下引き済みポリエチレンテレフタレー
トフィルムの片面(裏塗り)に導電性カーボン(SD1
0M、大日本インキ製)2g/m2、ゼラチン1.5g/
m2を含む裏塗り第1層、平均粒子サイズ3.5ミクロン
(コールター・カウンター法)のシリカ粒子を0.1g
/m2含有するマット化層の第2層を設け、反対側の面を
コロナ放電加工後、カーボンブラック、及び平均粒径
3.5μのシリカ粉末(富士シリシア化学株式会社製S
Y445)1.0g/m2含む下塗り(ゼラチン3.5g
/m2 )にスチレン−ブタジエンラテックス(日本エー
アンドエル株式会社製POL752A)を固形分として
2g/m2の下塗り層と、その上に1−フェニル−3−ピ
ラゾリドン0.1g/m2を有するオルソ増感された高感
度塩化銀乳剤(ゼラチン0.8g/m2含む)を硝酸銀と
して1.5g/m2(銀量0.95g/m2)になるよう
に、それぞれ二層同時塗布を行った。
【0040】硬膜剤としては、2,4−ジクロロ−6−
ヒドロキシ−s−トリアジンナトリウムを裏塗り層及び
下塗層にそれぞれ170mg/m2含有し、乳剤層にはN
−メチロールエチレン尿素を80mg/m2含有させた。
乾燥後、特開昭53−21602の実施例2に記載の物
理現像核の塗布液(ポリマーとしてはNo.3のアクリルア
ミドとイミダゾールとの共重合体を含み現像主薬として
ハイドロキノンを0.7g/m2の割合で含む)に特開平
4−277747のプルランを4mg/m2を加え塗布、
乾燥して平版印刷版を作成した。この平版印刷版を比較
Aとする。
【0041】上記物理現像核の塗布液に表1に示すよう
にトリヒドロキシベンゼン類と抗酸化剤を含有させて各
種平版印刷版を作成した。
【0042】これら11種の平版印刷版を像反転機構を
有する製版用カメラで像露光を行い、下記の現像液によ
り30℃で30秒間現像処理を行った。
【0043】 <現像液> 水 700ml 水酸化カリウム 17g 水酸化ナトリウム 8g 無水亜硫酸ナトリウム 50g 2−メチルアミノエタノール 15g 2−メルカプト安息香酸 0.5g 2−メルカプト−5−n−ヘプチルオキサジアゾール 0.2g 水を加えて1リットルとする。pH13.4に調整。
【0044】現像処理後、該原版を2本の絞りローラー
間に通し、余分の現像液を除去し、直ちに下記組成を有
する中和液で25℃20秒間処理し、絞りローラーで余
分の液を除去し室温で乾燥した。
【0045】 <中和液> 水 600ml リン酸一ナトリウム 20g 無水亜硫酸ナトリウム 8g トリエタノールアミン 10g 2−メルカプト−5−n−ヘプチルオキサジアゾール 0.2g 水を加えて1リットルとする。pH6.0に調整。
【0046】上記のようにして製版した各種平版印刷版
について、局所的インキ乗り不良を評価した。印刷機と
してリョービ3200CDを使用し、下記給湿液を用い
て印刷を行った。
【0047】 <給湿液> o−リン酸 10g 硝酸ニッケル 5g 亜硝酸ナトリウム 5g エチレングリコール 100g コロイダルシリカ(20%液) 28g 水を加えて2リットルとする。
【0048】局所的インキ乗り不良は、下記のようにし
て評価した。平版印刷版の現像処理時の搬送方向に対し
て直交方向に、幅10cmの非画像部分を設け、連続し
て幅3cmの銀画像部(ベタ画像)を設けた。このベタ
画像全体が均一にインキ乗りを示すまでの印刷枚数で評
価した。その評価基準を下記に示す。従来は、このベタ
画像の非画像部との境界部分が局所的にインキ乗り不良
を起こし、ベタ画像全体が均一なインキ乗りを示すまで
に、印刷開始から多くの印刷枚数を必要とした。上記評
価結果を表2に示す。
【0049】G1:印刷開始から30枚以下で、ベタ画
像全体が均一なインキ乗りを示す。 G2:印刷開始から31枚〜40枚で、ベタ画像全体が
均一なインキ乗りを示す。 G3:印刷開始から41枚〜50枚で、ベタ画像全体が
均一なインキ乗りを示す。 G4:印刷開始から60枚〜150枚で、ベタ画像全体
が均一なインキ乗りを示す。 G5:印刷開始から200枚以上で、ベタ画像全体が均
一なインキ乗りを示す。
【0050】
【表1】 ──────────────────────────────────── 平版印刷版 トリヒト゛ロキシヘ゛ンセ゛ン類・量 抗酸化剤・量 (g/m2) (g/m2) ──────────────────────────────────── 比較 A 無し 無し 〃 B 没食子酸・ 0.1 無し 〃 C 無し L-アスコルヒ゛ン酸Na ・0.01 本発明D ヒ゜ロカ゛ロール・ 0.1 L-アスコルヒ゛ン酸Na ・0.01 〃 E ヒ゜ロカ゛ロール・ 0.1 ソルヒ゛ン酸 ・0.01 〃 F 没食子酸・ 0.1 L-アスコルヒ゛ン酸Na ・0.01 〃 G 没食子酸・ 0.1 N-メチルク゛リシン ・0.01 〃 H 没食子酸・ 0.1 ソルヒ゛ン酸 ・0.01 〃 I 没食子酸・ 0.1 D-ク゛ルコース ・0.01 〃 J 没食子酸エチル・ 0.1 L-アスコルヒ゛ン酸Na ・0.01 〃 K 没食子酸エチル・ 0.1 N-メチルク゛リシン ・0.01 〃 L 没食子酸エチル・ 0.1 イミノ二酢酸 ・0.01 ────────────────────────────────────
【0051】
【表2】
【0052】
【発明の効果】上記実施例から明らかなように、本発明
によればベタ画像の局所的なインキ乗り不良が大幅に改
善される。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくともハロゲン化銀乳剤
    層を有する銀錯塩拡散転写法を応用した平版印刷版の現
    像処理方法に於て、ジヒドロキシベンゼン類、トリヒド
    ロキシベンゼン類、及び該トリヒドロキシベンゼン類の
    抗酸化剤の存在下で現像処理することを特徴とする平版
    印刷版の現像処理方法。
  2. 【請求項2】 前記抗酸化剤がアスコルビン酸もしくは
    その誘導体である請求項1に記載の平版印刷版の現像処
    理方法。
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