JPS6222612B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は材料を粉砕するとともに圧搾すること
によりジユース加工を行なう一般家庭用の調理機
に関するものである。

従来例の構成とその問題点 第１図は、従来の圧搾絞り方式のジユーサを示
したもので、図において、１は螺旋状の翼体２を
有したスクリユーであり、投入口３及びフイルタ
４を有した絞り容器５に内包されている。この絞
り容器５の端部開口は着脱自在な蓋６によつて閉
じられている。そして、この絞り容器５は本体７
の絞り容器支持部８に着脱自在に取り付けられ
る。また、スクリユー１の軸９は、本体７内の電
動機により、減速機・カツプリングを介して駆動
される。１０は押し込み棒、１１はジユース受け
用コツプである。

このジユーサにおいて、圧搾絞り方式に適した
材料である葉菜類（パセリ、きくな等）を投入口
３より入れ、押し込み棒１０でスクリユー１に押
し付ける。材料はスクリユー１により巻込まれ、
絞り容器５とスクリユー１の間隙にて粉砕されな
がら、先端部１２へ移送される。材料を投入する
ごとに、次々と粉砕された材料が先端部１２へ移
送されるため、材料はここで圧搾され、ジユース
成分と粕に分離され、ジユース成分のみがフイル
タ４を通して抽出される。

この構成は、スクリユー１と絞り容器５の間隙
が葉菜類の葉の厚みに比べて小さいため、従来の
遠心分離方式ジユーサよりも細かく粉砕される。
しかも、スクリユー１によつて材料を移送する圧
力は遠心分離方式よりも大きいので、遠心分離方
式に比して葉菜類からジユースを抽出するのに適
している。

しかしながら、この圧搾絞り方式のジユーサに
おいて、さらにジユース分を効率よく抽出するこ
とが強く要請されている。

発明の目的 本発明の調理機は、このような従来の要請にこ
たえるもので、材料を二方向から圧縮し、材料同
志をすり合わせることにより葉菜類を効率良く、
速やかに絞ることができるようにしたものであ
る。

発明の構成 上記目的を達成するために本発明の調理機は、
材料を巻込み粉砕しながら移送する螺旋状の翼体
と、この翼体と逆方向に材料を移送する螺旋状の
翼体とを設けたスクリユーと、このスクリユーを
内包する絞り容器とを具備したものであり、前記
スクリユーの両翼体により二方向から材料を圧縮
するようにして、材料同志をすり合わせて葉菜類
から効率良く速やかにジユースを抽出するように
したものである。

実施例の説明 以下、本発明の一実施例を第２図、第３図に基
づいて説明する。図において、２０は機器の本
体、２１は本体２０内のモータ、２２は出力軸、
２３は全体が略同径をした略円柱状のスクリユー
であり、材料を巻込み粉砕しながら下方へ移送す
る作用をする螺旋状の翼体２４と、この翼体２４
と逆に上方へ移送する作用をする螺旋状の翼体２
５とを設けており、螺旋状の翼体２４と螺旋状の
翼体２５の中間部分に圧搾部２６を設けている。
この圧搾部２６の外周にはスクリユー２３の軸方
向に複数個の溝２７を設けている。またスクリユ
ー２３の下部には軸穴２８が設けられており、本
体２０に内蔵したモータ２１、減速機の出力軸２
２を介して駆動される。２９は材料投入口３０お
よびフイルタ３１を有した絞り容器、３２は押し
込み棒である。

この構成では、材料投入口３０から材料を投入
して押し込み棒３２で押し込むと、材料は螺旋状
の翼体２４により圧搾部２６に送り込まれ、この
圧搾部２６を通りすぎた材料は逆方向の螺旋状の
翼体２５により逆方向に送り込まれる。したがつ
て粉砕された材料同志ですり潰しが行なわれるの
で、材料が微細に粉砕され、ジユース分の分離が
効率よくできる。

次に、スクリユー２３によるジユース加工につ
いて説明する。パセリ、きくな等の葉菜類を材料
投入口３０より投入し、押し込み棒３２にてスク
リユー２３に押し付ける。この材料は、回転する
螺旋状の翼体２４により巻込まれ、絞り容器２９
とスクリユー２３の間隙にて粉砕されながら、下
方に移送される。この粉砕された材料は、圧搾部
２６に送り込まれる。この場合、圧搾部２６を螺
旋状の翼体２４の外径とほぼ同じ大きさで材料の
移送方向に連設して設けてあるので、材料はスム
ーズに移動し、多量の材料を短時間で圧搾部２６
に送ることができる構成となつている。また、圧
搾部２６の径は、比較的小さくすることができる
ので、モータの負荷も小さくなる。

材料を投入するごとに、次々と粉砕された材料
が圧搾部２６へ移送されるが、螺旋状の翼体２５
が圧搾部２６に対し材料の移送方向に連設して設
けてあり、しかも、この螺旋状の翼体２５は螺旋
状の翼体２４とは逆向きであつて材料を逆方向に
移送する作用をするので、粉砕された材料は圧搾
部２６にて、両方向から送り込まれる材料により
圧縮される。さらに、圧搾部２６では、粉砕され
た材料は移送方向の異なる螺旋状の翼体２４及び
２５のために、材料同志のすり潰しにより、従来
の圧搾絞り方式のジユーサに比べて微細に粉砕さ
れ、ジユース分を分離しやすい状態となる。すな
わち、圧搾部２６では、材料は繊維質とジユース
分がほとんど遊離して混合している状態となつて
おり、螺旋状の翼体２４及び２５により圧力が加
わると、フイルタ３１を通してジユース分のみが
分離される。残された繊維質は、絞りカスとして
圧搾部２６に対峙した絞り容器２９の小孔３３よ
り押し出される。この時、圧搾部２６に設けられ
た複数個の溝２７は、絞りカスを速やかに小孔３
３へ移動させ、絞りカスの排出を効率良く行なう
効果を有している。

以上説明したように、スクリユー２３は、従来
の圧搾絞り方式のジユーサに比べて材料をすり潰
しによつて微細に粉砕するものであり、しかも二
方向からこの粉砕材料を圧縮するものであるの
で、ジユース加工が非常に効率よくできるもので
ある。

なお、本発明の調理機は第２図に示したような
縦型に限られるものではなく、従来例のようにス
クリユーの軸方向を水平にしたものであつても何
ら差支えなく、その場合は、例えば第４図に示す
ような構成となる。第４図において、第２図、第
３図と同一部分は同一符号で示し、説明は省略す
る。

発明の効果 上記実施例から明らかなように本発明の調理機
は、材料を巻込み粉砕しながら移送する螺旋状の
翼体と、この翼体と逆方向に材料を移送する螺旋
状の翼体により、材料を二方向から圧縮し、材料
同志をすり合わせて微細にすり潰すので、ジユー
ス分の抽出がきわめて効率よくできるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の調理機を示す破断側面図、第２
図は本発明の一実施例を示す調理機の破断側面
図、第３図は同調理機に装着した略円柱形のスク
リユーの斜視図、第４図は本発明の他の実施例を
示す調理機の主要部断面図である。 ２３……スクリユー、２４，２５……螺旋状の
翼体、２６……圧搾部、２７……溝、２９……絞
り容器、３１……フイルタ、３２……押し込み
棒。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 材料を巻込み粉砕しながら移送する螺旋状の
   翼体と、この翼体と逆方向に材料を移送する螺旋
   状の翼体とを設けたスクリユーと、このスクリユ
   ーを内包する絞り容器とを具備し、前記スクリユ
   ーの両翼体により二方向から材料を圧縮すること
   を特徴とする調理機。 ２ スクリユーは、翼体間の中間に圧搾部を有す
   る特許請求の範囲第１項記載の調理機。 ３ スクリユーは全体形状を略円柱状に形成した
   特許請求の範囲第１項または第２項記載の調理
   機。