JPS62223593A

JPS62223593A - マツフル炉における処理物の冷却方法

Info

Publication number: JPS62223593A
Application number: JP6448386A
Authority: JP
Inventors: 洋一中西; 野田　孝昭
Original assignee: Daido Steel Co Ltd
Current assignee: Daido Steel Co Ltd
Priority date: 1986-03-22
Filing date: 1986-03-22
Publication date: 1987-10-01
Anticipated expiration: 2012-01-16
Also published as: JP2572017B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉本発明はマツフル炉における処理物の冷却方法に関する
。

断熱壁で構築された断熱室内にマツフルが設置され、該
マツフル内で対象物を所定条件下に加熱しそして冷却す
るマツフル炉が広く利用されている０例えば、合金製品の粉末焼結やセラミック製品の焼成に
真空又は真空置換式マツフル炉が利用されている。この
種のマ、ソフル炉は、真空容器内に断熱室が構築され、
該断熱室内にマツフルが設置されていて、該マツフル内
で真空又は雰囲気条件下に所定通り対象物を加熱し、そ
してまた所定通り加熱後の処理物を冷却するものである
。合金製品の粉末焼結やセラミック製品の焼成には、そ
れらの粉末原料にバインダー等の混練されたものを熱処
理に供するが、加熱時にバインダー等が飛散し、これが
ヒータや断熱壁を損なう。上記マツフルは、飛散したバ
インダー等がヒータや断熱壁を損なうのを防止するに不
可欠のものであるが、該マツフルはそれ自体の熱容量が
大きいため、加熱後の処理物を冷却する際に、その冷却
効率を著るしく阻害する。そしてこれがため、全体の作
業効率が悪くなシ、処理物によっては得られる製品品質
にまで悪影響が及ぶ。

そこでマツフル炉においては、加熱後の処理物の冷却を
効率的に行ない且つ処理物に応じて好適の制御された冷
却を行なうことができる方法の出現が強く要請される。

本発明は、かかる要請に応える、マツフル炉における処
理物の冷却方法に関するものである。

〈従来の技術、その問題点〉従来、マツフル炉における加熱後の処理物の冷却は、冷
却当初の徐冷時には炉内を加熱後の状態でそのまま放置
し、徐冷後の急冷時には炉内の冷却ガスを流通させると
いう方法が行なわれている。

例えば、前述の真空又は真空置換式マツフル炉において
は、冷却当初の徐冷時にはマツフルを加熱後の真空又は
雰囲気条件下でそのまま放置し、徐冷後の急冷時にはマ
ンフル内へ窒素ガスやアルゴンガスの如き不活性ガスを
冷却しつつ循環させるという方法が行なわれている。

ところが、上記従来法によると、余りにも徐冷時間がか
かり過ぎ、これに原因して、該マツフル炉における全体
としての作業効率が著るしく悪く、また処理物の性状に
よっては得られる製品の品質にまで悪影響が及ぶという
問題点がある。

〈発明が解決しようとする問題点、その解決手段〉本発明は斜上の如き従来の問題点を解決する改良された
マツフル炉における処理物の冷却方法を提供するもので
ある。

しかして本発明は、マツフル炉で加熱後の炉内処理物を冷却するに当たシ、
マツフルの外側と内側とにそれぞれ冷却ガスの流通経路
を形成し、冷却当初の徐冷時及び徐冷後の急冷時を通じ
て適宜に、双方の流通経路における冷却ガスの流通量を
制御することを特徴とするマツフル炉における処理物の
冷却方法に係る。

本発明において肝要な点は、マツフルの外側と内側とに
それぞれ冷却ガスの流通経路を形成し、双方の流通経路
に冷却ガス流通量の制御手段を介在させて、加熱後の処
理物の徐冷時及び徐冷後の急冷時を通じ、該処理物に応
じてマツフルの内外における冷却ガスの流通量を適宜制
御するところにあり、その制御態様の一例を挙げれば、
徐冷時にはマツフルの外側にのみ冷却ガスを流通させ、
徐冷後の急冷時にはマツフルの外側と内側の双方に冷却
ガスを流通させるというが如くである。

以下、図面に基づいて本発明の構成を更に詳細に説明す
る。

第１図は、真空マツフル炉について、本発明の一実施状
態を示す断面略視図である。真空容器１内に断熱壁２で
断熱室３が構築されている。断熱室３内にはマツフル４
が装備され、マツフル４と断熱壁２との間にはヒータ５
が装着されていて、マツフル４内には載置台６が設置さ
れ、載置台６上に所定通り加熱後の処理物Ａが置かれて
いる。

断熱壁２には開閉可能な扉７が、またマンフル４には開
閉可能なｎ８がそれぞれ装備され、扉７゜８を開くと、
断熱壁２の内外が、またマツフル４の内外がそれぞれ連
通ずるようになっている。

そして、真空容器１の外側に冷却ガスの循環路９が形成
され、循環路９にはクーラ１０及びファン１１が介在さ
れており、扉７，８の反対側において、断熱室３及びマ
ツフル４の内側は、それぞれダンパ１２，１３を介在す
る連絡路１４．１５で循環路９へと連通している。扉７
．′８及びダンパ１２，１３がいずれも開の状態で、冷
却ガスが、循環路９（クーラ１０→フアン１１）−真空
容器１の内側→扉７，８→断熱室３及びマツフル４の内
側（処理物Ａ）→連絡路１４．１５（ダンパ１２．１３
）→循環路９の順序で循環するようになっているのであ
る。

したがって図面の場合、マツフル４と断熱壁２との間及
び連絡路１４でマツフル４の外側における冷却ガスの流
通経路が形成され、またマツフル４の内及び連絡路１５
でマツフル４の内側における冷却ガスの流通経路が形成
されていて、扉７及び／又はダンパ１２が外側のそして
扉８及び／又はダンパ１３が内側の各流通系路における
冷却ガス流通量の制御手段となっている。

加熱後の処理物Ａを冷却する手順の具体例を挙げると、
先ず冷却当初の徐冷時には、扉７及びダンパ１２を開そ
して扉８及びダンパ１３を閉の状態にして、冷却ガスを
循環させる。この場合、扉７．８及びダンパ１２を開そ
してダンパ１３を閉の状態にしておいてもよい。ともに
冷却ガスは、マツフル４の外側すなわちマツフル４と断
熱壁２との間にのみ流通する。そして徐冷後の急冷時に
は、扉７，８及びダンノく１２，１３を開の状態にして
、冷却ガスを循環させる。冷却ガスは、マ・ノフル４の
外側及び内側の双方を流通する。

徐冷時及び急冷時を通じて、冷却ガスによる処理物Ａの
冷却速度は、処理物Ａの性状に応じて、クーラ１０やフ
ァン１１の能力調節の他に、簡便には扉７．８やダンパ
１２，１３の開閉程度を適宜調節することで制御できる
。

尚、説明を省略するが、いうまでもなく本発明は、各種
のマツフル炉へ適用することができ、例えば真空マツフ
ル炉についても、図示した場合の他に所謂エレベータ式
の真空マツフル炉等へも適用できる。

〈実施例〉図示した前述の実施状態にしたがい、徐冷時にはマツフ
ルの外側にのみ冷却ガスを流通させ、徐冷後の急冷時に
はマツフルの外側及び内側の双方に冷却ガスを流通させ
るという次の条件下で、処理物として合金製品の粉末焼
結晶を冷却した。

処理物の冷却開始直前の温度：１２００℃、冷却ガス：
窒素ガス、徐冷時の冷却ガス流量：５０扉／分、急冷時
の冷却ガス流量：　２００７７／／分、徐冷による処理
物の設定冷却温度−９００℃、急冷による処理物の設定
冷却温度：１００℃０徐冷時間は６０分、急冷時間も６
０分、冷却時間は合計１２０分であった。

比較として、徐冷を加熱後の真空条件下のままで放置し
、急冷を上記実施例と同様に行なった場合、徐冷時間は
１８０分、急冷時間は６０分、冷却時間は合計２４０分
であった。

〈発明の効果〉以上説明した通りであるから、本発明には、マツフル炉
における加熱後の処理物の冷却を効率的に行ない、した
がってそれだけ作業性がよく、しかも処理物に応じて好
適の制御された冷却を行なうことができるため得られる
製品品質もよいという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、真空マツフル炉について、本発明の一実施状
態を示す断面略視図である。１・・・真空容器、　　　　２・・・断熱壁、３・・・
断熱室、　　　　　４・・・マツフル、５・・・ヒータ
、　　　　　６・・・載置台、７．８・・・扉、　　　
　　９・・・循環路、１０・・・クーラ、１１・・・フ
ァン、１２、１３・・・ダンパ、　　１４．１５・・・
連絡路、Ａ・・・処理物、特許出願人　大同特殊鋼株式会社代理人　弁理士　入　山　宏　正第１図

Claims

【特許請求の範囲】

１　マツフル炉で加熱後の炉内処理物を冷却するに当た
り、マツフルの外側と内側とにそれぞれ冷却ガスの流通
経路を形成し、冷却当初の徐冷時及び徐冷後の急冷時を
通じて適宜に、双方の流通経路における冷却ガスの流通
量を制御することを特徴とするマツフル炉における処理
物の冷却方法。