JPS62222048A - 時効後の極低温特性に優れたオ−ステナイト系ステンレス鋼 - Google Patents

時効後の極低温特性に優れたオ−ステナイト系ステンレス鋼

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JPS62222048A
JPS62222048A JP6273486A JP6273486A JPS62222048A JP S62222048 A JPS62222048 A JP S62222048A JP 6273486 A JP6273486 A JP 6273486A JP 6273486 A JP6273486 A JP 6273486A JP S62222048 A JPS62222048 A JP S62222048A
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JP
Japan
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stainless steel
austenitic stainless
aging
toughness
steel
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JP6273486A
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Inventor
Masao Shimada
嶋田 雅生
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野1 本発明は時効後の極低温特性に優れたオーステナイト系
ステンレス鋼に関し、さらに詳しくは、超電導磁石の支
持体に代表される極低温用構造材料であって、使用に先
立って冷間加工、時効処理が行なわれる高強度の時効後
の極低温特性に優れたオーステナイト系ステンレス鋼に
関する。
[従来技術] 一般に、超電導磁石はNbTi線より8テスラ程度の磁
界を発生できるが、それ以上の高磁界を発生させるため
にはN1gSnに代表される化合物超電導体を利用する
ことが有効であるとされている。
しかし、超電導体が化合物であるため可塑性が悪いとい
う問題があり、そのため、Nb、Sn生成前に支持材料
と共に加工を行なう導体製造工程または超電導磁石の製
造工程の最後に、Nb*Snを600〜b よって生成させ、Nb3Snの変形を最小に抑制してい
る。
また、構造材料は、Nb3Snの生成熱処理を同時に受
けるため、時効されて延性、靭性の劣化が生じ、この劣
化は極低温において特に顕著になるという問題がある。
このような極低温における特性の劣化に対して、Niを
多量に含有させたインフロイ合金等が使用されているが
、非常に高価であるので安価なステンレス鋼が望まれて
いる。
しかして、最近になってNi、Cr系ステンレス鋼に■
を含有させて特性の改善を行なった例として特公昭61
〜000416号公報により提案されているが、この■
を含有させた鋼は時効前の冷間加工により極低温下にお
ける延性が大幅に劣化するという問題があり、この冷間
加工を考慮した特性改善が重要な技術的に解決すべき問
題である。
[発明が解決しようとする問題点1 本発明は、上記に説明したような従来における極略温構
造用材料としての種々の問題点に鑑みなされたものであ
り、本発明者が鋭意研究を行なった結果、Nb=Sn等
の化合物系超電導磁石の構造材料で冷間加工が行なわれ
た後で時効される材料として、極低温においても延性、
靭性に優れた高強度の時効後の極低温特性に優れたオー
ステナイト系ステンレス鋼を開発したのである。
[問題点を解決するための手段] 本発明に係る時効後の極低温特性に優れたオーステナイ
ト系ステンレス鋼は、 (1)C0,02Illt%以下、Si0.1〜1.0
wt%、Mn 0.1〜2.Owt%、Ni 7〜15
wt%、Cr 12−20wt%、Mo 0.5〜2.
5wt%、Nb 0.01〜0.18iut%、N 0
.05〜0.25wt%を含有し、かつ、 Ni+0.5Mn+30C+30N >2/3(Cr+Mo+5i−8) を満足し、残部Feおよび不可避不純物からなることを
特徴とする時効後の極低温特性に優れたオーステナイト
系ステンレス鋼を第1の発明とし、(2) C0.02
wt%以下、Si 0.1〜1.Owt%、Mn 0.
1〜2.0wt%、Ni 7〜15wt%、Cr 12
〜20wt%、Mo 0.5〜2.5wt%、Nb 0
.01〜0.18wt%、N 0.05〜0.25wt
%を含有し、さらに、 Ca、Ce、Zrのうちから選んだ1種または2種以上
0.001〜0.1ust% を含有し、かつ、 Ni+0.5M口X30C+30N >2/3(Cr+Mo+Si  8) 満足し、残部Feおよび不可避不純物からなることを特
徴とする時効後の極低温特性に優れたオーステナイト系
ステンレス鋼を第2の発明とする2つの発明よりなるも
のである。
本発明に係る時効後の極低温特性に優れたオーステナイ
ト系ステンレス鋼について以下詳細に説明する。
先ず、本発明に係る時効後の極低温特性に優れたオース
テナイト系ステンレス鋼(以下本発明に係る鋼というこ
とがある。)の含有成分および成分割合について説明す
る。
Cはオーステナイトの安定化と耐力向上に必要な元素で
あるが、含有量が0.02社%を越えるような多量の含
有であると時効中に炭化物を析出して延性、靭性を劣化
させるようになる。よって、C含有量は0,02wt%
以下とする。
Siは脱酸のためと高温における耐酸化性を改善する元
素であり、含有量が0.1wt%未満ではこのような効
果は少なく、また、1,0wt%を越えて多量に含有さ
れると靭性を劣化させる。よって、Si含有量は0.1
〜1.0wt%とする。
Mnは脱酸のため少量は必要である。しかし、多量含有
させることも可能であるが、Ni、 Cr、N等とのバ
ランスを考慮する必要がある。そして、Mn含有量は靭
性が劣化しない範囲の0.1〜2,0wt%とする。
Niはオーステナイド安定化と延性、靭性の向上に有効
な元素で、特に、時効後または冷間加工十時効後におけ
る延性、靭性の劣化に対して有効であり、オーステナイ
トを確保するために7wt%以上は含有させることが必
要で、また、上記した効果は15wt%を越えて含有さ
せると飽和し、かつ、コスト上昇を招く。よって、Ni
含有量は7〜15wt%とする。
Crは耐蝕性の面から含有量は12wt%以上とする必
要があり、し劣化、20wt%を越えて多量に含有させ
るとオーステナイトを不安定にし、時効中に脆いσ相の
析出を起して靭性を劣化させる。よって、Cr含有量は
12〜20wt%とする。
Moは耐力を向上させるのに必要であり、かつ、Nbが
含有されている場合時効中における原子拡散を抑制し、
耐時効性の向上に有効であり、含有量が0.5twt%
未満ではこのような効果は少なく、また、2.5…t%
を越える多量の含有はコスト上昇につながる。よって、
Mo含有量は0.5〜2.5wt%とする。
Nutは炭素、窒素を固定して有害なCr炭窒化物が粒
界に析出するのを抑制するので耐時効性を高め、特に、
冷間加工材の粒界割れを防止する特性を有し、かつ、M
oとの共存含有によりこのような効果が顕著となり、含
有量が0.01wt%未満では上記した効果は少なく、
また、0.18ut%を越えて多量に含有させると強化
元素の窒素を消費して強度低下および靭性劣化を生じさ
せる。よって、Nb含有量は0.01〜0.18wt%
とする。
Nはオーステナイトを安定化し、かつ、耐力向上に有効
な元素であり、含有量が0.05wt%未満ではこのよ
うな効果は少なく、また、0.251Ilt%を越えて
多量に含有させると靭性の劣化と溶接欠陥の発生を招く
。よって、N含有量は0.05〜0.25wL%とする
Ca、Ce、Zrは鋼を清浄化し、介在物を微細化、球
状化し、靭性を向上させる元素であり、含有量が0.0
01wt%未満ではこのような効果は少なく、また、0
.’1wt%を越えて多量に含有させると清浄化が低下
する。よって、Ca、Ce、Zrの含有量は0.001
〜0,1wt%とする。
[実 施 例] 次に、本発明に係る時効後の極低温特性に優れたオース
テナイト系ステンレス鋼の実施例を説明する。
実施例 第1表に示す含有成分および成分割合の鋼を通常の方法
により溶製、鋳造後に加工を行なって供試材を作製した
この供試材について極低温特性におよぼす冷間加工と時
効処理の影響を調査した。
各供試材は、1050″Cの温度において溶体化処理を
行ない、その後、直接時効処理を行なったものと10%
の冷間加工を行なった後時効処理を行なった2種類の処
理材とした。
時効処理は700℃×75時間+炉冷とした。
第1表において、A、B%C,D鋼はJISのS U 
S 321.5tJS347.5US304L、5US
316Lを示し、E、E’ 、F鋼は本発明に係る鋼を
示し、Glは本発明に係る鋼よりNbを多く含有してい
る鋼、H鋼は5US304LNt:Nbが含有している
鋼、■鋼は5US316LNに■が含有して−する鋼を
示している。
各供試材の一269℃の温度、即ち、最も靭性劣化の大
きい温度における特性を調査した。
その結果を第2表に示す。
この第2表より次のことがわかる。
A−Diil)Iは、時効に対して靭性劣化の小さいと
されているオーステナイト系ステンレス鋼であり、これ
らの鋼は破i3靭性値に+cが略100MPa5以上で
あるが、粒界割れを生じ、耐力が500MPa以下と低
いことが問題である。
本発明に係る鋼においては、耐力が1000MPa以上
であり、さらに、破壊靭性値が100MPa6以上を示
し、延性の目安である伸びも20%以上であり、時効処
理前の冷間加工によr)延性、破壊靭性値の若干の低下
がみられるが、その程度は第2表に示すように僅かであ
り、″問題はない。
G−I鋼は、冷間加工を受けない場合には耐力、時効性
が良好であるが、冷間加工を受けた場合には破壊靭性値
または延性が劣化する問題がある。
即ち、G鋼は本発明に係る鋼よr)Nb含有量が多過ぎ
るため破壊靭性値が低くなっており、また、■鋼は延性
の劣化が特に大きいという問題がある。
に、c・・破壊靭性値。
[発明の効果1 以上説明したように、本発明に係る時効後の極低温特性
に優れたオーステナイト系ステンレス鋼は上記の構成で
あるから、冷間加工後に時効処理を行なっても極低温下
において高強度、高靭性を保持する優れた効果を有する
ものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)C0.02wt%以下、Si0.1〜1.0wt
    %、Mn0.1〜2.0wt%、Ni7〜15wt%、
    Cr12〜20wt%、Mo0.5〜2.5wt%、N
    b0.01〜0.18wt%、N0.05〜0.25w
    t%を含有し、かつ、 Ni+0.5Mn+30C+30N >2/3(Cr+Mo+Si−8) を満足し、残部Feおよび不可避不純物からなることを
    特徴とする時効後の極低温特性に優れたオーステナイト
    系ステンレス鋼。
  2. (2)C0.02wt%以下、Si0.1〜1.0wt
    %、Mn0.1〜2.0wt%、Ni7〜15wt%、
    Cr12〜20wt%、Mo0.5〜2.5wt%、N
    b0.01〜0.18wt%、N0.05〜0.25w
    t%を含有し、さらに、 Ca、Ce、Zrのうちから選んだ1種または2種以上
    0.001〜0.1wt% を含有し、かつ、 Ni+0.5Mn×30C+30N >2/3(Cr+Mo+Si−8) 満足し、残部Feおよび不可避不純物からなることを特
    徴とする時効後の極低温特性に優れたオーステナイト系
    ステンレス鋼。
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CN113943903A (zh) * 2021-10-18 2022-01-18 太原理工大学 低析出相析出的超级奥氏体不锈钢及其制备和热处理方法

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