JPS62221306A - 化粧用コンパクトに特に適するケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業に於ける利用分野 この発明は底部材とこの底部材に丁番によって関節状に
枢着揺動させる蓋とから成るケースに関するものである
。この発明はあらゆる種類のケースに利用し得るが、化
粧用剤を容れるコンパクトに利用するのに特に適当であ
る。

（ロ）従来の技術 例えばアイシャドウ又は化粧粉末のようなメーキャップ
剤を貯蔵又は提供するために、化粧品及び香料工業界に
於て、メーキャップ又は固められた粉末の錠剤、及び時
として木用ブラシのような付属品をも容れる多数の異な
る種類のメーキャソプコンパクトが使われていることは
周知のことである。即ち、フランス国特許第２　、５４
６　、３８６号及びその第１追加第２　、５６０　、５
０７号からは、底部材及び蓋から成り丁番によって相互
に枢動し合うように取付けられた比較的硬質のプラスチ
ック材で成形して成る２個の主要部材を持つと共に、他
方に於て比較的たわみ性のあるプラスチック材から成形
し前記２個の主要部材の一方なるべくはコンパクトの底
部材に取付けた中間台部材を持つ、コンパクトが知られ
ている。中間台部材は、補形的形状部分を持ち少くとも
１対の構成部材から成りその一方を可動にした閉鎖装置
とを備えている。中間台部材は閉鎖装置の可動な構成部
材をかかえ、この可動な構成部材はコンパクトの外から
接近し得るようになっている。このように、室によって
支えた閉鎖装置のこの部材は室と一体に成形するのが有
利であり、前記のフランス国特許及びその追加は、・ぐ
ネルを構成する材料のたわみ性又は半たわみ性の性質を
利用した各種の閉鎖ヅステムを提供している。

（ハ）発明の概要 製造が簡単で組立てが容易であるメーキャツデコンパク
トを提供することにより製造原価を減らし、又仕上がり
製品の美学的特色を強化し、更に又使用の開閉動作を容
易にする目的で、出願人はあらゆる必要な要件即ち確実
なロック、容易な開き操作及び簡単な構造を調和させ、
ユニットの構造及びその組立ての両者の複雑さを避けな
がら新規な閉鎖システムを完成させた。

この発明によれば、閉鎖装置の可動な構成部材は、コ／
・セクトの底部材に載せるのが有利であり、且つ、この
可動な構成部材には、特に望ましい実施例に於て、■字
形輪郭を持つ構成部材を設ける。

この構成部材の一方の辺はコンパクトを閉じた位置でコ
ンパクトから突き出した操作用押しボタンを構成し、又
他方の辺は比較的たわみ性のある辺としこれによって引
っ掛け係合アームを構成する。

そしてこの押しボタンの対向辺のこのアームの自由端は
、フックと協力し得る引っ掛け係合ビードとして形を整
えるが、この場合このフックにより、閉鎖装置と組合わ
せた固定の部材を形成すると共に、このフックは他方の
コン・ξり１・主要部材である蓋に設ける。蓋を開く際
には、操作用押しボタンを押し下げ引っ掛け係合アーム
を底部材の適当に配置した受け面に当てるようにすれば
引っ掛け係合アームがその可撓性の故に蓋のフックから
現われ出てくる。

斯くして、この発明の目的は、以下述べるようなケース
によって構成した新規な工業製品である。

すなわちこの製品は、丁番によって相互に枢動するよう
に取付けられると共に閉じた位置に於て閉鎖装置によっ
て相互にあてがった状態に保持できる２個の主要部材す
なわち底部材（２、１０２，２０２）及び蓋（３，２０
３）から成るケース、特に化粧用コン・ξり）　（１，
１０１，２０１）であって、前記化粧用コンパクトの２
個の前記主要部材の一方によって支えられ、且つ互いに
補形的形状を持ち、前記主要部材を相互間に固定するた
め補形的形状部分を備えた少くとも１対の構成部材によ
り、前記閉鎖装置を構成し、この構成部材の１つを、前
記閉鎖装置の作動を許容して前記化、註用コンパクトの
開閉を行なわせるように可動にした、ケース特に化粧用
コンパクトに於て、（イ）前記化粧用コンパクト（１、
１０１，２０１）の前記主要部材の一方の部材によって
支えられた前記閉鎖装置の可動な構成部材に、一方に於
て前記化粧用コンパクトを閉じた位置に於てこの化粧用
コンパクトから突き出た操作用の押しボタン（２８、１
２８、２２８）を設は他方に於て前記押しボタンの自由
端部の反対側に於てこの押しボタンに連結した比較的た
わみ性のある引っ掛け係合ブーム（２９，１２９，２２
９）を設け、（ロ）前記操作用の押しボタン（２８，１
２８，２２８）　　及び前記引っ掛け係合アーム（２９
，１２９，２２９）により頂点（Ｓｌを持つ鋭角を形成
し、ｅ］この引っ掛け係合アーム（２９、１２９，２２
９）を、前記操作用の押しボタ。

（２８、１２８，２２８）の反対側に向けた引っ掛け係
合ビード（３０、１３０，２３０）に終らせ、に）前記
化粧用コンパクトの２個の主要部材のうちの他の部材に
は、前記引っ掛け係合ビード（３０，１３０，２３０）
と協力することのできるフック（１９，２１９）を設け
、匝）これ等の引っ掛け係合ビード及びフック（１９゜
２１９）により前記化粧用コンパクトの閉鎖を確保する
ための補形的形状を持つ補形的形状部分を構成し、（へ
）前記閉鎖装置の可動構成部材を支える前記化粧用コン
パクトの主要部材には固定の受け面（９，１０９）　　
を設け、前記化粧用コンパクトが閉じた位置にあるとき
前記操作用の押しボタン（２８゜１２８、２２８）を押
下げる動作をする間に前記引っ掛け係合アーム（２９，
１２９，２２９）が前記受け面に当たり得るようにし、
（ト）次いで前記頂点（Ｓｌを前記化粧用フン・ぞクト
の中央平面に平行で固定の前記受け面（９，１０９）　
　を通る平面の下方に位置させて前記フック（１９，２
１９）からの前記引っ掛け係合ビード（３０，１３０，
２３０）の釈放を行なうようにしたことを特徴とするケ
ース、特に化粧用コンパクトである。

操作用の押しボタンは化粧用コンパクトの中央平面にｔ
ｌぼ垂直に配置することが望ましい。

更に閉鎖装置の可動な構成部材の操作用の押しボタン及
び引っ掛け係合アームが共同してなるべく約４５°の角
度を形成するようにする。

この発明による１つの特定の実施例によれば、可動な構
成部材の操作用の押しボタン及び引っ掛け係合アームに
よって構成した部材は化粧用コンパクトの構成部材内に
支え、この化粧用コンパクトの主要部材と前記可動な構
成部材とを、たわみ性のス）　ＩＪツブすなわちその両
端で化粧用コンパクトの前記主要部材又はこれと一体の
部材に固定だたわみ性のストリップによって、協働させ
る。

更に、可動な構成部材の操作用の押しボタン及び引っ掛
け係合アームは、比較的たわみ性のあるプラスチック材
料の成形によって得られる県一部品で構成するのが有利
である。

この後者の場合、操作用の押しボタン及び引っ掛け係合
アームによって構成した部品の支持体をたわみ性のスト
リップによって構成した場合には、このストリップはこ
の部品と共に成形によって得ることが望ましい。

（に、閉鎖装置の可動な構成部材は底部材で支えるのが
有利であり、この可動な構成部材の引っ掛け係合ビード
と協力させるだめのフックは蓋で支えるのが有利である
。

この場合、閉鎖装置の可動な構成部材は、底部材内に取
付けられてこれと共に化粧用コンパクトの少くとも１室
を形成する中間台部材によって支えることができる。た
わみ性のス）　ＩＪツブで構成したこの支持体は中間台
部材の一部を構成することができる。

引っ掛け係合アームを受ける受け面は、底部材で支えた
リブの上縁によって構成するのがよい。

化粧用コンパクトを閉じた位置に於ては、操作用の押し
ボタンは化粧用コ／・ぞクトの蓋を貫通するようにする
ことが望ましい。

閉じた位置に於ては、操作用の押しボタンは、底部材内
に取付けられこれと共に化粧用コンパクトの少くとも１
室を形成する中間台部材を通過させるように配置するこ
とができる。

この発明による化粧用コンパクトが中間台部材を持つよ
うにした場合には、この中間台部材に丁番の構成部材の
うちの一方を支えさせ、丁番の構成部材のうちの他方を
蓋で支えるようにすることができる。

この発明の他の特徴としては、操作用の押しボタンには
化粧゛用コンｉＰクトを閉じるときのこの押しボタンの
化粧用コンパクトからの引抜き方向への移動を制限する
停止部材を設け、又化粧用コンパクトには閉鎖装置の可
動な構成部材を操作したとき底部材から蓋を引離す開く
ための部材を設け、更に又蓋には化粧用コンパクトを開
く動作中引っ掛け係合ビードをフックから釈放すること
を許す開口を持たせるよってする。

に）実施例 以下この発明を実施例に基づき添付図面を用いて詳細に
説明する。

第１図ないし第５図に見られるように、全体としてこの
メーキャップコンパクトすなわち化粧用コンパクト（１
）は底部材（２）、蓋（３）及び中間台部材（４）で構
成する。これら３個の構成部材は、底部材（２）及びＭ
（３）は例えばポリスチレンのような比較的に硬いプラ
スチック材から、又中間台部材（４）は底部材（２）及
び蓋（３）よりもたわみ性のあるプラスチック材例えば
ポリブロピレン、アクロニトリルブタツエンスチレン（
ＡＢＳ）　、ポリアセタル、その他の僅かに弾性のある
熱可塑性材料から、それぞれ成形する。

底部材（２）は、底部（５）を備え、この底部（５）は
ほぼ長方形とし、以下に機能について述べるすき間（７
）を形成するように後縁部を構成する長辺部に沿う部を
除いて、底部（５）の内面上に垂直に配置した縁部（６
）で取囲む。

更に、底部材（２）の底部（５）に対して垂直に、且つ
縁部（６）の前辺部（６ａ）に対して平行に、長方形の
リブ（８）を中央に配置し、このリブ（８）をその長手
方向の両縁部の一方に沿って底部（５）と連結する。こ
のリブ（８）の長手方向の上縁部は、底部材（２）の縁
部（６）の上面とほぼ同じ、レベルに置く。

更に、特にＭ３図ないし第５図に明示するように、リブ
（８）には縁部（６）の前辺部（６ａ）の方に向って傾
斜する上縁又は上面（９）を持たせる。

蓋（３１ｉｄ　、はぼ長方形の板材（１０）で構成し周
縁部（１１）を設ける。蓋（３）の寸法は、化粧用コン
パクト（１）の閉じた位置に於て底部材（２）の縁部（
６）の上面に対して精確に蓋を施し得るように計算して
きめる。

蓋（３）には、その後縁部に沿い且つその中心部に蓋（
３）の内面から突き出た円筒形ボス（１２）を設ける。

このボス（１２）は、その軸線を蓋（３）の後縁（１１
ａ）に平行にすると共に、外方に軸線方向の２個のピン
（１３ａ）（１３ｂ）を持たせる。これらの機能につい
ては後述する。

蓋（３）の板材（１０）にはその前縁（ｌｌｂ）に近接
して細長い長方形のみそ穴（１４）を持たせ、このみぞ
穴の長手方向の対称軸線を蓋（３）の後縁（ｌｌａ）及
び前縁（ｌｌｂ）に平行にする。

みそ穴（１４）に近接させ且つ前縁（ｕｂ）の反対側に
は、みぞ穴（１４）よりも寸法の小さい長方形の開口（
１５）を、蓋（３）の板材（１０）に切開く。みそ穴（
１４）及び開口（１５）の横向きの対称面は蓋（３）の
対称面と同じである。

板材（１０）には、該板材に切開いた開口（１５）の境
界縁部に近接し且つ蓋（３）の前縁（ｌｌｂ）の反対側
に、蓋（３）に垂直の内向き舌状片（１７）を持たせ、
この舌状片（１７）にはその自由端部の開口（１５）側
に突起（１８）を持たせ、又この突起（１８）には板材
（ｌＯ）に平行に且つこれと反対側に設けた辺（１８ａ
）とこの辺（１８ａ）の自由端でこの辺（１８ａ）と連
結させた傾斜を持つ対向辺（１８ｂ）とを持たせる。

舌状片（１７）及び突起（１８）は、板材（１ｏ）と共
に溝（２０）を形成するフック（１９）を構成するがそ
の機能については後述する。

弾性を持つつめかぎ係合によって底部材（２）に取付け
るようにした中間台部材（４）は、後部横辺部（２１ｃ
）及び前部横辺部（２１ｄ）に連結した２個の長手方向
の縦辺部（２１ａ）　（２１ｂ）を備えた長方形のフレ
ーム（２１）で構成する。このフレーム（２１）には又
辺（２１ｃ）よりも辺（２１ｄ）に近接させた中間積向
辺（２１ｅ）を持たせる。２個の縦辺部（２１ａ）（２
１ｂ）は、その後端部を、２個の丁番軸受（２２ａ）　
（２２ｂ）によって後部横辺部（２１ｃ）を越えて延ば
す。

これらの軸受（２２ａ）　（２２ｂ）はそれぞれｔ　ｙ
　（１３ａ）（１３ｂ）の直径よりも小さな幅を持つ通
路（２３ａ）　（２３ｂ）によって底部方向に開いた溝
形部材で構成し、通路（２３ａ）（２３ｂ）　　はこの
溝形部材の２個のたわみ性の両側間に境界を定める。こ
れらの通路（２３ａ）又は（２３ｂ）はそれぞれ円筒形
ハウソング（２４ａ）　（２４ｂ）内に出し、その軸線
は中間台部材（４）の横辺に平行に配置し、蓋（３）の
−ン（１３ａ）　（１３ｂ）　　は回転自在に取付ける
。

このように、蓋（３）は、丁番軸受（２２ａ）　（２２
ｂ）のハウソング（２４ａ）（２４ｂ）へのピア　（１
３ａ）　（１３ｂ）の弾性を持つつめかぎ係合によって
、中間台部材（４）に関節状に取付ける。これらのもの
は、中間台部材（４）を外向きの突出部分によって底部
（２）に取付ける際、弾性的につめかぎ係合する。ただ
突出部分（２５ａ）だけが図示しであるが、これらの突
出部分はすき間（７）を形成する縁部（６）の横縁の内
方部分に配置したスロット（２６ａ）　（２６ｂ）内に
ある。このように、蓋（３）ノ円筒形ボス（１２）及び
ピン（１３ａ）（１３ｂ）並びに丁番軸受（２２ａ）　
（２２ｂ）によって構成したヒンゾは、底部材（２）及
び蓋（３）によってきまるスペース内に挿入するが、こ
の場合化粧用コンパクト（１）の美的面にはなんら悪影
響もなく、又通路穴が外から見えるようなこともない。

中間台部材（４）の各辺（２１ａ）　（２１ｂ）（２１
ｃ）　（２１ｅ）はぼぼ正方形断面を持つ。前部横辺部
（２１ｄ）は細長く僅か底の方に向けへこんだストリッ
プで構成し、縦辺部（２１ａ）　（２１ｂ）の上面に連
結する。前部横辺部（２１ｄ）は化粧用コンパクト（１
）を閉じるための閉鎖用の構成部材（２７）を持ち、こ
の構成部材（２７）はフック（１９）と共に化粧用コン
パクトの閉鎖装置を構成する。この閉鎖用の構成部材（
２７）は通常Ｖ字形にする。このＶ字形構成部材の１辺
は棒材（２８）で構成するが、この棒材（２８）は、横
辺部（２１ｄ）によって直接に支える。この横辺部（２
１ｄ）は、中間台部材（４）の中央平面に垂直で且つこ
の横辺部（２１ｄ）の縦向きの中縁を通る平面内に配置
する。化粧用コンパクトの開閉を行なう操作用の押しボ
タンを構成するこの棒材（２８）は、更にこの横辺部（
２１ｄ）の上下に延ばす。Ｖ字形部材の他辺は棒材（２
８）の基部に連結しこれと４５°程度の角度を持たせる
。この他辺は引っ掛け係合アーム（２９）を構成し、又
この引っ掛け係合アーム（２９）は、閉鎖用の構成部材
（２７）の外方に向け、且つ棒材（２８）の平面にほぼ
垂直な下側（３０ａ）とこの下側（３０ａ）の自由端の
方に傾斜する上側（３０ｂ）とによって形成した、引っ
掛け係合ビード（３０）　Ｋ終らせる。このＶ字形の構
成部材（２７）は棒材（２８）の上端部に載せるように
した溝形のキャラ（３１）によって完成する。このキャ
ップ（３１）の２つの辺（３１ａ）は、外に向は直角に
曲げて停止部材（３１ｂ）を構成させるが、その機能に
ついては後述する。

又中間台部材（４）には成形で作った弾性の舌状片（３
２ａ）　（３２ｂ）を設けてこれを中間台部材（４）の
縦辺部（２１ａ）　（２１ｂ）の上面て丁番軸受（２２
ａ）　（２２ｂ）に近付けて配置する。

化粧用コンパクト（１）の組立ては極めて簡単である。

それは、中間台部材（４）及び蓋（３）を、蓋（３）の
ビン（１３ａ）　（１３ｂ）を丁番軸受（２２ａ）　（
２２ｂ）のハウソング（２４ａ）　（２４ｂ）に導入す
ることによって組立て、次いでこのようにして構成した
副組立て部材を、軸受（２２ａ）　（２２ｂ）の突起（
２５ａ）　（２５ｂ）を底部材（２）のみぞ穴（２６ａ
）　（２６ｂ）内に導入することによって、底部材（２
）に取付けさえすれば充分であるからである。次いで中
間台部材（４）を底部材（２）内に取付け、Ｖ字形の構
成部材（２７）を縁部（６）の前辺部（６ａ）とリブ（
８）との間のスペース内に部分的に挿入し、棒材（２８
）をこのリブ（８）に平行にし、引っ掛け係合アーム（
２９）を例えば第４図に示すようにリブ（８）上に現わ
れるようにし、棒材（２８）及び引っ掛け係合アーム（
２９）で形成した角の頂点Ｓ（第３図）を、化粧用コン
パクト（１）の中央平面に平行で固定した受け面（９）
を通る平面の下方に位置させる。このよって、底部材（
２）内に位置させた・ぐネル（４）は底部材と共に２つ
の室（３３）（３４）を形成する。第１の室（３３）は
、中間台部材（４）の各辺（２１ａ）（２１ｂ）（２１
ｃ）　（２１ｅ）によって囲まれ通常詰めた粉末の錠剤
を含み、又第２の室（３４）は第１の室（３３）よりも
小さく、内部には通常ペンシルブラシ又はメーキャップ
ブラシを配置する。

中間台部材（４）をこのように底部材（２）内に挿入し
た後、蓋（３）を閉じる。引っ掛け係合アーム（２９）
に設けた引っ掛け係合ビード（３０）はフック（１９）
と協力して溝（２０）内に入り、この溝はフック（１９
）が蓋（３）の板材（１０）と共に単にビード下側（３
０ａ）をフック（１９）の辺（１８ａ）上に当てること
によって形成される。このように蓋（３）を閉じた位置
に於ては、棒材（２Ｂ）は蓋から突出し、棒材（２８）
に載せたキャラｆ　（３１）の直角の曲り部（３１ｂ）
は蓋（３）の板材（１０）の内面に向って突き当ってい
る。

引っ掛け係合アーム（２９）は、このような閉じた位置
では、弾性的張力は受けていないが、弾性舌状片（３２
ａ）　（３２ｂ）は蓋（３）の内壁に向って突き当って
いる。

化粧用コンノセクト（１）を開く際には、棒材（２８）
の外方に向って突き出た部分に圧力を加え、第４図及び
第５図の矢印旧で示すように、棒材（２８）を化粧用コ
ンノクト（１）内に押し込む。このような作動が可能な
のは、僅かにへこんだストリップの形に作ったフレーム
（２１）の前部横辺部（２１ｄ）の弾性に基づくもので
、更に中間台部材（４）は比較的たわみ性の材料で作っ
であるからである。このような作動をしている間、引っ
掛け係合アーム（２９）はリブ（８）の上面（９）で構
成した受け面に当るようになり、第４図に示す位置を占
める。この位置で、棒材（２８）及び引っ掛け係合アー
ム（２９）間の角度は僅か小さくなり、フック（１９）
の辺（１８ａ）上を引抜き方向に滑った下面（３０ａ）
を持つ鼻部又は引っ掛け係合ビード（３０）が溝（２０
）から釈放される。蓋（３）の板材（１０）に設けた開
口（１５）は、引っ掛け係合アーム（２９）をフック（
１９）との係合から解いたとき、引っ掛け係合ビード（
３０）が板材（１０）に向って突き当るようになるのを
防止する。次いでＶ字形の構成部材（２７）は第５図に
示す位置を占め、ここでは蓋（３）は、これを開き方向
に促す舌状片（３２ａ）　（３２ｂ）の働きに助けられ
て、開くことができる。（第５図ではＶ字形の構成部材
（２７）の位置は点線で示してあった。）蓋は、移動の
終りには上昇して、押しぼたんを持上げてもフックの係
合をもはや生じさせることのできない位置にくる。

第６図にこの発明の第２の実施例を示しであるが、第１
の実施例とは、閉鎖用の構成部材を中間台部材で支える
のではなく、更に簡単な構造の支持部材で支える点が異
なっている。両実施例に於て同一の部材は、第２の実施
例に於て第１の実施例の参照数字に１００を加えて示し
である。

■字形閉鎖用の構成部材（１２７）の支持部材は第１実
施例の構成部材（２７）と同様に中間台部材（４）の前
部横辺部（２１ｄ）と同様なアーム（１２１ｄ）で構成
する。従ってこの支持部材は僅かへこんだス）　ＩＪツ
ブから成り、その凹面は底部に向き、又底部材（１０２
）に固定し得るように両端は直角に曲げてみみ（１３８
）を構成するようにし、これらのみみ（１３８）は底部
に向けると共に底部材（１０２）の底部（１０５）に縁
部の１つを連結した溝形Ｕ部材（１３５）によって形成
したスペース（１３４）内に収容するようにする。

この第２の実施例では、化粧用コン・ぐり）　（１０１
）の底部材（１０２）は又台部材を収容することができ
、この台部材は底部（１０５）と共に化粧剤ケーキ用の
室を形成し、又蓋と共に協力して第１の実施例の場合と
同様にして底部材（１０２）上に於ける蓋の関節運動を
可能ならしめる。同様に、蓋には第１の実施例と同様な
フックを持たせ、■字形閉鎖用の構成部材（１２７）の
引っ掛け係合ビード（１３０）と協力させる。

第７図にこの発明の第３の実施例を示す。使用参照数字
は第１の実施例と同様な部材には第１の実施例の数字に
２００を加えた数字で示しである。

化粧用コ／・ξりｌ−（２０１）には底部材（１０２）
と同様な底部材（２０２）を持たせ、この底部材（２０
２）には台部材（２０４）及び蓋（２０３）を持たせる
が、これらのものは前記両実施例のものと異なっている
。

台部材（２０４）は長方形の板材（２３６）によって構
成し、この板材（２３６）には幅広い溝形切抜部（２３
７）を設けると共にこの板材はその縁部に沿い直角に曲
げる。台部材（２０４）の板材（２３６）の２つの横辺
（２３６ｂ）を連結するストリップ（２３６ａ）には、
７字形の構成部材（２７）の棒材（２２８）の上方部を
通過させるだめの細長いみそ穴（２１５）を設ける。

組立てた位置に於ては、台部材（２０４）の板材（２３
６）は底部材（２０２）の上縁と同じ高さであシ、後部
に丁番用凹所を形成する。

蓋（２０３）は、その寸法は化粧用コンパクト（２０１
）ｔ−閉じたとき蓋が台部材（２０４）の板材（２３６
）の平面内に位置するようにきめてあり、第１の実施例
のボス（１２）と同様の円筒形ボス（２１２）を備え、
又このボス（２１２）は同様に台部材（２０４）の後部
に形成した丁番軸受と協力するピンを備えている。

更に、蓋（２０３）には第１の実施例のフック（１９）
と同様なフック（２１９）を持たせる。このフック（２
１９）は、同様に、棒材（２２８）の外方に向って突出
する部材によって作動する７字形の構成部材（２２７）
と協力して働く。

第７図では、蓋（２０３）の内面に向けて例えば接着な
どによって鏡（２３８）を固定しである。

以上この発明を実施例に基づいて詳細に説明したが、こ
れらの実施例はこの発明の精神を逸脱することなく、種
々の変化変型をなし得ることは云うまでもない。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明による化粧用コンパクトの閉じた位置
に於ける透視図、第２図は第１図の化粧用コンパクトの
開いた位置に於ける展開透視図、第３図は第１図の■−
■に沿う断面図、第４図は第３図と同様な断面図で、引
っ掛け係合ビードが化粧用コンパクトを開く間に蓋で支
えたフックから釈放されるとき、底部材により支えられ
た閉鎖装置の可動な構成部材の引っ掛け係合アームを示
す図、第５図は第４図の詳細ＣＤ＋の拡大図であって押
しボタンが蓋の開放作動中その移動位置の終りにある場
合を示す図、第６図はこの発明の第２の実施例による化
粧用コンパクトの底部材及びその閉鎖用の構成部材の展
開透視図、第７図はこの発明の第３の実施例による化粧
用コ／・セクトの透視図で蓋を開いた位置で示す図であ
る。 １・・・化粧用コンパクト、２・・・底部材、３・・・
蓋、４・・・中間台部材、５・・・２の底部、６・・・
５の縁部、６ａ・・・６の前辺部、７・・・すき間、８
・・・リブ、９・・・リブ上縁（上面）（受け面）、１
０・・・蓋板材、１１・・・１０の周縁部、１２・・・
円筒形ボス、１３ａ、ｂ・・・臣のピン、１４・・・３
のみぞ穴、１５・・・１０の開口、１７・・・１０の舌
状片、１８・・・突起、１８ａ、ｂ・・・１８の辺、１
９・・・フック、２０・・・１９の溝、２１・・・フレ
ーム、２１ａ、ｂ＋ｃ、ｄ　・＝　２１の辺、２２ａ、
ｂ・・・丁番軸受、２３ａ、ｂ・・・通路、２４　ａ　
＋　ｂ・・・ノ・ウソソゲ、２５ａ・・・突起部分、２
６ａ＋ｂ・・・スロット、ｎ・・・Ｖ字形閉鎖用の構成
部材、２８・・・２７の棒材、操作用の押しボタン、２
９・・・γの引っ掛け係合アーム、３０・・・引っ掛け
係合ビード、３０ａ、ｂ・・・３０の下止側、３１・・
・キャップ、３１ａ　・３１の一辺、３１ｂ−・・停止
部材、３２ａ　、　ｂ・・・弾性舌状片、３３・・・第
１の室、３４・・・第２の室、１３４・・・スペース、
１３５・・・溝形Ｕ生材、１３８・・・みみ、２３６・
・・板材、２３７・・・２３６の切抜部、２３８・・・
鏡。

Claims (16)

【特許請求の範囲】
1. （１）丁番によつて相互に枢動するように取付けられる
   と共に閉じた位置に於て閉鎖装置によって相互にあてが
   った状態に保持できる２個の主要部材すなわち底部材（
   ２、１０２、２０２）及び蓋（３、２０３）から成るケ
   ース、特に化粧用コンパクト（１、１０１、２０１）で
   あつて、前記化粧用コンパクトの２個の前記主要部材の
   一方によつて支えられ、且つ互いに補形的形状を持ち、
   前記主要部材を相互間に固定するため補形的形状部分を
   備えた少くとも１対の構成部材により、前記閉鎖装置を
   構成し、この構成部材の１つを、前記閉鎖装置の作動を
   許容して前記化粧用コンパクトとの開閉を行なわせるよ
   うに可動にした、ケース特に化粧用コンパクトに於て、
   （イ）前記化粧用コンパクト（１、１０１、２０１）の
   前記主要部材の一方の部材によって支えられた前記閉鎖
   装置の可動な構成部材に、一方に於て前記化粧用コンパ
   クトを閉じた位置に於てこの化粧用コンパクトから突き
   出た操作用の押しボタン（２８、１２８、２２８）を設
   け、他方に於て前記押しボタンの自由端部の反対側に於
   てこの押しボタンに連結した比較的たわみ性のある引つ
   掛け係合アーム（２９、１２９、２２９）を設け、（ロ
   ）前記操作用の押しボタン（２８、１２８、２２８）及
   び前記引つ掛け係合アーム（２９、１２９、２２９）に
   より頂点（Ｓ）を持つ鋭角を形成し、（ハ）この引つ掛
   け係合アーム（２９、１２９、２２９）を、前記操作用
   の押しボタン（２８、１２８、２２８）の反対側に向け
   た引つ掛け係合ビード（３０、１３０、２３０）に終ら
   せ、（ニ）前記化粧用コンパクトの２個の主要部材のう
   ちの他方の部材には、前記引つ掛け係合ビード（３０、
   １３０、２３０）と協力することのできるフック（１９
   、２１９）を設け、（ホ）これ等の引つ掛け係合ビード
   及びフック（１９、２１９）により前記化粧用コンパク
   トの閉鎖を確保するための補形的形状を持つ補形的形状
   部分を構成し、（ヘ）前記閉鎖装置の可動構成部材を支
   える前記化粧用コンパクトの主要部材には固定の受け面
   （９、１０９）を設け、前記化粧用コンパクトが閉じた
   位置にあるとき前記操作用の押しボタン（２８、１２８
   、２２８）を押し下げる動作をする間に前記引つ掛け係
   合アーム（２９、１２９、２２９）が前記受け面に当た
   り得るようにし、（ト）次いで前記頂点（Ｓ）を前記化
   粧用コンパクトの中央平面に平行で固定の前記受け面（
   ９、１０９）を通る平面の下方に位置させて前記フック
   （１９、２１９）からの前記引つ掛け係合ビード（３０
   、１３０、２３０）の釈放を行なうようにしたことを特
   徴とするケース、特に化粧用コンパクト。
2. （２）前記操作用の押しボタン（２８、１２８、２２８
   ）を、前記化粧用コンパクト（１、１０１、２０１）の
   中間平面に対してほぼ垂直に配置したことを特徴とする
   特許請求の範囲第（１）項記載のケース、特に化粧用コ
   ンパクト。
3. （３）前記閉鎖装置の可動な構成部材の操作用の押しボ
   タン（２８、１２８、２２８）及び引つ掛け係合アーム
   （２９、１２９、２２９）が共同して約４５°の角度を
   形成することを特徴とする特許請求の範囲第（１）項又
   は第（２）項記載のケース、特に化粧用コンパクト。
4. （４）前記可動な構成部材の操作用の押しボタン（２８
   、１２８、２２８）及び引つ掛け係合アーム（２９、１
   ２９、２２９）によって構成した部材（２７、１２７、
   ２２７）を、前記化粧用コンパクトの主要部材内に支え
   、前記可動な構成部材を、前記化粧用コンパクトの前記
   主要部材又はこれと一体の部材に両端部で固定したたわ
   み性のストリップ（２１ｄ、１２１ｄ）によつて、前記
   化粧用コンパクトの前記主要部材と協働させたことを特
   徴とする特許請求の範囲第（１）項ないし第（３）項の
   いずれかに記載のケース、特に化粧用コンパクト。
5. （５）前記可動な構成部材の前記操作用の押しボタン（
   ２８、１２８、２２８）及び引つ掛け係合アーム（２９
   、１２９、２２９）が比較的たわみ性のあるプラスチッ
   ク材料の成形によつて得られる単一の部材（２７、１２
   ７、２２７）を構成することを特徴とする特許請求の範
   囲第（１）項ないし第（４）項のいずれかに記載のケー
   ス、特に化粧用コンパクト。
6. （６）前記たわみ性のストリップ（２１ｄ、１２１ｄ）
   を前記単一の部材（２７、１２７、２２７）と共に形成
   することによつて得たことを特徴とする特許請求の範囲
   第（４）項及び第（５）項の両者を含むケース、特に化
   粧用コンパクト。
7. （７）前記閉鎖装置の可動な構成部材を前記底部材（２
   、１０２、２０２）で支え、この可動な構成部材の引掛
   け係合ビード（３０、１３０、２３０）と協力作動する
   フック（１９、２１９）を前記蓋（３、３０３）で支え
   たことを特徴とする特許請求の範囲第（１）項ないし第
   （６）項のいずれかに記載のケース、特に化粧用コンパ
   クト。
8. （８）前記閉鎖装置の可動な構成部材を、前記底部材（
   ２）に取付けられると共にこの底部材と共に前記化粧用
   コンパクト（１）の少くとも１つの室（３３、３４）を
   形成する中間台部材（４）によつて支えたことを特徴と
   する特許請求の範囲第（７）項記載のケース、特に化粧
   用コンパクト。
9. （９）前記たわみ性のストリップ（２１ｄ、１２１ｄ）
   によつて前記中間台部材（４）の一部を形成したことを
   特徴とする特許請求の範囲第（４）項又は第（６）項を
   それぞれ第（８）項と組合わせて成るケース、特に化粧
   用コンパクト。
10. （１０）前記引つ掛け係合アーム（２９、１２９、２２
    ９）を受けることのできる受け面（９、１０９）を、前
    記底部材（２、２０２）により支えたリブ（８、１０８
    ）の上縁で構成したことを特徴とする特許請求の範囲第
    （７）項ないし第（９）項のいずれかに記載のケース、
    特に化粧用コンパクト。
11. （１１）前記化粧用コンパクト（１）を閉じた位置に於
    て、前記操作用の押しボタン（２８）がこの化粧用コン
    パクト（１）の蓋（３）を通り抜けるようにしたことを
    特徴とする特許請求の範囲第（７）項ないし第（１０）
    項のいずれかに記載のケース、特に化粧用コンパクト。
12. （１２）閉じた位置に於て、前記操作用の押しボタン（
    ２２８）が、前記底部材（２０２）に取付けられると共
    に前記底部材と一緒に前記化粧用コンパクト（２０１）
    の少くとも１つの室（２３３）を形成する中間台部材（
    ２０４）を通り抜けるようにしたことを特徴とする特許
    請求の範囲第（７）項、第（９）項及び第（１０）項の
    いずれかに記載のケース、特に化粧用コンパクト。
13. （１３）前記中間台部材（４、２０４）により丁番の構
    成部材の一方を支え、他方の丁番の構成部材を前記蓋（
    ３、２０３）により支えるようにしたことを特徴とする
    特許請求の範囲第（８）項又は第（１２）項に記載のケ
    ース、特に化粧用コンパクト。
14. （１４）前記操作用の押しボタン（２８、１２８、２２
    ８）に、前記化粧用コンパクト（１）を閉じたときに、
    この化粧用コンパクトからの引き出し方向への移動を制
    限する停止部材（３１ｂ）を設けたことを特徴とする特
    許請求の範囲第（１）項ないし第（１３）項のいずれか
    に記載のケース、特に化粧用コンパクト。
15. （１５）前記化粧用コンパクト（１）に、これを開くた
    めの部材（３２ａ、３２ｂ）を設け、この部材により、
    前記閉鎖装置の可動な構成部材を操作する際に前記底部
    材（２）から離れるように前記蓋（３）を移動させるよ
    うにしたことを特徴とする特許請求の範囲第（１）項な
    いし第（１４）項のいずれかに記載のケース、特に化粧
    用コンパクト。
16. （１６）前記蓋（３）に、前記化粧用コンパクト（１）
    を開く動作中に、前記フック（１９）から前記引つ掛け
    係合ビード（３０）が釈放されることを許容する開口（
    １５）を設けたことを特徴とする特許請求の範囲第（７
    ）項ないし第（１５）項のいずれかに記載のケース、特
    に化粧用コンパクト。