JPS62220669A - 建築物の耐震壁およびその製造方法 - Google Patents

建築物の耐震壁およびその製造方法

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JPS62220669A
JPS62220669A JP5927286A JP5927286A JPS62220669A JP S62220669 A JPS62220669 A JP S62220669A JP 5927286 A JP5927286 A JP 5927286A JP 5927286 A JP5927286 A JP 5927286A JP S62220669 A JPS62220669 A JP S62220669A
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panels
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増沢 鯱男
山田 千代和
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Kumagai Gumi Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、建築物の柱と梁とにより規定される空間に配
置される耐震壁とその製造方法に関する。
(従来技術) 建築物の柱と梁とにより規定される空間に配置されるコ
ンクリート製の耐震壁の一つとして、壁全体を一体の構
造とした剛構造のものがある。しかし、剛構造の耐震壁
は、初期剛性が高く、変形性能に乏しいため、小地震、
強風等による小さい変形時には耐震性能はよいが、耐震
壁の最大耐力を越える大きな変形時には脆性破壊を起し
、耐力が急激に低下する。この欠点を解決すべく、#震
壁の最大耐力を高めると、耐震壁自体のみならず該耐震
壁ノを支承する柱および梁の強度を高めなければならず
、耐震壁、柱および梁が大きくなり、高価になる。
他のコンクリート製耐震壁の一つとして、壁面に−に下
方向へ伸びる複数のパネル部分から成る柔構造のものが
ある。しかし、柔構造の耐震壁は、耐力がほぼ・)【!
になる反面、初期剛性が低いため、強風、土木作業等に
よる比較的小さな振動に対する揺れが大きく、居住に1
が悪い。
さらに他のコンクリート製画?A壁の・つとして、特公
昭48−11135号公報に記載されているように、壁
面に−I−下方向へ伸びる複数のスリットを設けて連続
する複数のパネル部分から成る構造とし、小さい変化の
ときには剛構造の耐震壁として作用し、所定の値を越え
る変化が生じたときに前記スリット部分の壁部材が破壊
して各パネル部分が独立することにより柔構造の耐震壁
に移行する構造のものがある。しかし、この耐震壁は、
スリット部分の壁部材が亀裂によって破壊することによ
り柔構造から剛構造に移行するため、前記壁部分の破壊
にともなって、パネル部分に亀裂が生じ、その結果柔構
造の#震壁に移行した後の耐震強度が初期の計画(設計
)強度より大きく低下し、またその後の振動により前記
亀裂が拡大し、耐震強度がより大きく低下する。
(発明の目的) 本発明は、初期剛性が高く、小さな変形時には剛構造の
耐震壁として作用し、所定の値を越える力を受けたとき
に柔構造の耐震壁に確実に移行し、移行後の耐震強度が
計画強度より低下しないとともにその後の振動によって
も低下しない、建築物の耐震壁およびその製造方法を提
供することを目的とする。
(発明の構成) 本発明の耐震壁は、側面を向き合わせて横方向に順次配
置されたコンクリート製の複数のパネルであって隣接す
るパネルの前記側面間に」皿上方向へ連続する少なくと
も一つの空隙を規定する面部分を有するパネルと、前記
空隙に配置されて前記空隙を規定する面部分に接合され
たコンクリートまたはモルタルを含む接合手段とを備え
、前記空隙を規定する前記面部分の少なくとも一方は、
該面部分相互間の間隔が前記パネルの厚さ方向の少なく
とも一方の側に向けて漸次増大しかつ前記空隙が少なく
とも前記一方の側に開口する形状を有する。
また、本発明の耐震壁は、側面を向き合わせて横方向に
順次配置されたコンクリート製の複数のパネルであって
隣接するパネルの前記側面間に上下方向へ連続する少な
くとも一つの空隙を規定する面部分を有するパネルと、
隣接する各パネルの」一部および下部を相互に連結する
連結手段と、前記空隙に配置されて前記空隙を規定する
面部分に接合されたコンクリートまたはモルタルを含む
接合手段とを備え、前記空隙を規定する前記面部分の少
なくとも一方は、該面部分相互間の間隔が前記パネルの
厚さ方向の少なくとも一方の側に向けて漸次増大しかつ
前記空隙が少なくとも前記一方の側に開口する形状を有
する。
本発明の耐震壁の製造方法は、側面を向き合わせて横方
向に順次配置されるコンクリート製の複数のパネルであ
って隣接するパネルの前記側面間に」皿上方向へ連続す
る少なくとも一つの空隙を規定する面部分を有し、前記
空隙を規定する前記面部分の少なくとも一方は、該面部
分相互間の間隔が前記パネルの厚さ方向の少なくとも一
方の側に向けて漸次増大しかつ前記空隙が少なくとも前
記一方の側に開口する形状を有する複数のパネルを製作
し、次いで各パネルをその表面または裏面が型枠に接触
しかつ側面が向き合うように該型枠上に横方向に順次配
置し、その後隣接する前記パネル間に形成された空隙に
モルタルまたはコンクリートを打設し、これを凝結させ
て接合手段を形、成する。
また、本発明の耐震壁の製造方法は、側面を向き合わせ
て横方向に順次配置されるコンクリート製の複数のパネ
ルであって隣接するパネルの前記側面間に上下方向へ連
続する少なくとも一つの空隙を規定する面部分を有し、
前記空隙を規定する前記面部分の少なくとも一方は、該
面部分相互間の間隔が前記パネルの厚さ方向の少なくと
も一方の側に向けて漸次増大しかつ前記空隙が少なくと
も前記一方の側に開口する形状を有するパネルを用いる
耐震壁の製造方法であって、前記パネルの各側面にそれ
ぞれ対応する面部を有するモルタルまたはコンクリート
製の細長い複数の接合手段を製作し、各接合手段を前記
面部を向き合わせて該面部相互間の間隔が前記パネルの
厚さ方向の少なくとも一方の側に向けて漸次増大するよ
うに型枠上に横方向に間隔をおいて配置し、少なくとも
前記接合手段間の空ftJfにコンクリートを打設し、
これを凝結させて前記パネルを形成する。
(発明の作用効果) 本発明の耐震壁は、柱と梁とにより規定される空間に配
置され、各パネルを直接または連結手段を介して梁に固
定される。
上記のように配置された状態において小さい振動を受け
ると、本発明の耐震壁は、隣接するパネルがモルタルま
たはコンクリートを含む接合手段により相互に接合され
ているため、各パネルおよび接合手段が一体に作用する
。このため本発明の耐震壁は、初期剛性が高く、小さい
変化に対し剛構造の耐震壁として作用する。
これに対し、パネルと接合手段との接合強度により大き
な力を受けると、本発明の耐震壁は、パネルと接合手段
とが離れ、各パネルが独立する。
このため、本発明の耐震壁は、所定の値を越える力すな
わち振動を受けると、その後は柔構造の耐震壁に移行す
る。
また、本発明の耐震壁は、接合手段が配置された空隙を
規定す、る面部分の少なくとも一方が、該面部分相互間
の間隔が前記パネルの厚さ方向の少なくとも一方の側に
向けて漸次増大しかつ前記空隙が少なくとも前記一方の
側に開口する形状を有するため、接合手段がパネルから
離れると、該接合手段が前記空隙からその開口部の側へ
移動し、接合手段とパネルとの間に隙間が生じる、この
ため、本発明のjin震壁によれば、所定の値を越える
力を受けると、確実に柔構造の耐震壁に移行する。
さらに二乗構造への移行時、本発明の耐震壁は、接合部
材とパネルとの接合が解除され、接合手段とパネルとの
間に隙間が生じることにより各パネルが独立するため、
パネルに亀裂が生じず、従って柔構造へ移行後の耐震強
度が計画強度より大きく低下することがなく、またその
後の振動により耐震強度が大きく低下することもない。
各パネルは、そのI一部および下部を連結手段により相
互に連結することが好ましい。このような構造の耐震壁
によれば、該IIIIJ震壁が小さい振動を受けたとき
に、連結手段が各パネルおよび接合手段をより確実に一
体壁として作用させ、小さい振動により接合手段とパネ
ルとが離れることを防止する。
接合手段とパネルとを分離する力に対する応力は、主と
して両者の接着力に依存する。この力が不足するときは
、たとえば接合手段またはパネルに凹所、突出部、シャ
ーコネクタのような係合手段により両者を相互に係合さ
せるか、またはパネルをシャーコネクタのような係合手
段により相互に係合させればよい。
パネルは無筋のコンクリートパネルであってもよいが、
少なくとも上下方向に伸びる鉄筋を有する鉄筋コンクリ
ートパネル、好ましくは上下、横および対角線の方向へ
伸びる複数の鉄筋を有する鉄筋コンクリートパネルであ
ると、パネル自体の強度が高いため好適である。
接合手段に針金のように変形可能の鋼材を接合手段の長
手方向に配置し、該鋼材の両端を連結手段に固定すると
好適である。このようにすれば。
耐震壁が柔構造に移行し、接合手段がパネルから離れて
も、該接合手段が鋼材により支承されているため、該接
合手段の落下を前記鋼材により防止することができる。
本発明の耐震壁はパネルと接合手段がセメントの接着力
により相互に接合されている点に特徴があり、このよう
な耐震壁はパネルの面部分を特定の形状にする部材を使
用することにより容易に製造することができる。このた
め、本発明による耐震壁の製造方法は、パネルを製作す
る工程と、パネルの側面の面部分に接合される接合手段
を製作する工程とを含む。しかし、パネルと接合手段と
は、いずれを先に製作してもよい。
(実施例) 本発明の他の目的および他の特徴は、図面に示す実施例
についての以下の説明から明らかとなろう。
第1図および第2図に示す建築物10は、柱12と、梁
14とにより規定される空間に耐震壁16を配としてい
る。柱12および梁14は、図示の例ではH型鋼から成
り、溶接、鋲、ボルト等の任意な1段により相互に連結
固定されている。
l1I)I震壁16は、第3図〜第5図に示すように、
上下方向へ伸びる細長い板状の複数のコンクリートパネ
ル18を備える。該パネル18は、側面を向き合わせて
横方向に順次配置されている。各パネル18は、上下方
向へ伸びる鉄筋20、横方向へ伸びる鉄筋(図示せず)
および対角線の方向に伸びる鉄筋(図示せず)を配置し
た鉄筋コンクリートパネルから成る。
各パネル18は、第5図に示すように、台形の断面形状
を有し、その頂面すなわち表面22同志および底面すな
わち裏面24同志を一致させて配置されている。このた
め、隣接するパネル18間には、隣接するパネルの側面
26により、上下方向へ連続するほぼV字状の空隙が形
成されている。
パネル18の側面26は、側面相互間の間隔がパネル1
8の厚さ方向の一方の側すなわち表面22または裏面2
4となる側に向けて漸増し、向き合う両側面により隣接
するパネル間に形成された前記空隙が前記一方に開口す
るような面部分を有する形状であれば、他の形状であっ
てもよい。
このような面部分を有する側面26の他の形状としては
、第6図(A)、CB)、(C)。
(D)、(E)に示すように、パネルの表面22に対し
傾斜する面部分28aおよび前記表面に対し直角の面部
分28bからなる形状(A)、表面22に対し傾斜する
二つの面部分30a 、 30 bからなる形状(B)
、表面22に対し傾斜する面部分32g、表面22と平
行の面部分32bおよび表面22と直角の面部分32c
からなる形状(C)、弧状の凸面の面部分34からなる
形状(D)、弧状の凹面の面部分36からなる形状(E
)等がある。
また、向き合う側面26は、両者がともに表面22に対
し傾斜する面部分または湾曲する面部分を有する必要は
なく、たとえば第6図(F)に示すように、一方の側面
26は表面22に対し傾斜し、他方の側面26は表面2
2に対し直角であってもよい。
隣接するパネル18の側面26により形成された前記空
隙には、モルタルまたはコンクリートを含む接合部材3
8が配置されている。該接合部材38は、モルタルまた
はコンクリート中のセメントによりパネル18の側面2
6に接合されている。接合部材38には、該接合部材を
その長手方向へ貫通して伸びかつ針金のように変形可能
の鋼材40が配置されている。
各パネル18の上端部は上部連結部材42により相互に
連結され、各パネル18の下端部は下部連結部材44に
より相互に連結されている。両連結部材42.44は、
第4図に示すように、鉄筋46と、耐震壁16を梁14
に固定的に取り付ける取付金具48と、パネル18のコ
ンクリートと一体のコンクリート50とから成る。鉄筋
46は、パネル18の鉄筋20に係合されていてもよい
なお、連結部材42.44は、かならずしも必要でない
。連結部材42.44を設けないときは、各パネル18
に取付金具48を設ければよい。
接合部材38は、図示の例では」二部および下部連結部
材42.44の間の前記空隙全体にわたって配置されて
いるが、前記空隙の長手方向に間隔をおいて複数箇所に
配置してもよい。また、接合部材38は、上部および下
部連結部材42 、44に接合されていてもよいし、接
合されていなくてもよい。
接合部材38に配置された鋼材40の両端は。
上部および下部連結部材42.44のコンクリート中に
達し、両連結部材に固定されている。
上記の耐震壁16は、第1図および第2図に示すように
、柱12と梁14とにより規定される空間に配置され、
その取付金具48を梁14にボルト、鋲、溶接等により
連結することにより、梁l4に固定される。
耐震v16は、各パネル18が接合部材38により相互
に接合されて、各パネル18、接合部材38および連結
部材42.44により−・体壁の構造をなす。このため
、この耐震壁16は、小さい振動が耐震壁16に加わる
と、剛構造の#震壁として作用する。
これに対し、壁面に平行な水平方向の大きな振動すなわ
ち第7図(A)に示す力52が加わると、この耐震壁工
6は前記力により第7図(A)左右方向へ振動し、それ
によって隣接するパネル18の側面に接合されていた接
合部材38が前記側面からはがれるため、パネル18が
それぞれ独立し、柔構造の耐震壁に移行する。このとき
、耐震壁18は、前記側面26により規定される空隙が
パネルの表面に開口し、かつV字状の形状を有するため
、はがれた接合部材38は前記空隙から抜は出る。この
状態を第7図(B)および第7図(C)に示す。このた
め、耐震壁18は、所定値を越える力が加わると、パネ
ル18に亀裂のような傷を形成することなく、柔構造の
#震壁に確実に移行する。
耐震壁16が剛構造から柔構造へ移行するとき、耐震壁
に加わる力の大きさに依存するものの、耐震壁16が剛
構造から柔構造へ移行する最小の力が加えられたときに
、各接合部材38は同時にパネル38から離れるもので
はなく、徐々に離れる。このため、#震壁16は、柔構
造の耐震壁に徐々に移行することになる。
前記空隙から抜は出た接合部材38は、両端を上下の連
結部材42.44に固定された鋼材40を有するため、
落下することがなく、たとえ小片に破壊されても安全で
ある。
接合部材38がパネル18の側面からはがれ、耐震壁l
もが剛構造から柔構造へ移行する最小の力は、接合部材
38と前記側面との結合力により異なる。この最小力が
小さいときは、パネル18と接合部材38の結合力を高
めるか、または隣接するパネル18間の結合力を高めれ
ばよい。
前記最小力を大きくすべく、第8図(A)の例ではパネ
ル18の側面26に前記空隙に開口する凹所54を設け
、接合部材38に凹所54に嵌合する突出部56を設け
ることにより、パネル18と接合部材38の結合力を高
めている。また、第8図(B)に示す例では、隣接する
パネル18をシャーコネクタ58により連結し、該シャ
ーコネクタ58を接合部材38内に配置することにより
、隣接するパネルffffの結合力を高めている。さら
に、第8図(C)の例では、凹所54、突出部56およ
びシャーコネクタ58を用いることにより、パネル18
と接合部材38の結合力およびパネル間の結合力を高め
ている。凹所54、突出部56およびシャーコネクタ5
8を複数用いるときは、これらを上下方向に隔てられた
複数箇所に配置すればよい。
実験により得た耐震壁の強度−変形曲線を第9図に示す
。第9図において、曲線60は、第1図〜第5図に示す
構造の耐震壁16の曲線、62はシャーコネクタ58を
用いた第8図(B)に示す構造の耐震壁の曲線、曲線6
4は、従来の剛構造の耐震壁の曲線、66は従来の柔構
造の耐震壁の曲線である。
実験に用いた耐震壁の寸法を第10図に示す。
各実験に用いた各耐震壁は。鉄筋コンクリート製である
。一つの耐震壁には5つのパネルを用いた。シャーコネ
クタ58は、隣接するパネル間に3つづつ配置した。従
来の剛構造の耐震壁は、複数のパネルの代りにそれらの
合計と同じ寸法の一つのパネルを用いた。従来の柔構造
の耐震壁は、本発明の接合部材を除去した構造である。
本発明の#震壁たとえば第1図〜第5図に示す耐震壁1
6は、先ず第11図(A)に示すように、台形の断面形
状を有する複数の鉄筋コンクリート製のパネル18aを
製作し、次いで該パネル18を第11図(B)に示すよ
うに上面が平坦な型枠68上にパネル18の裏面24が
型枠68に接触しかつ側面24が向き合うように横方向
に順次配置し、その後型枠68上にさらに他の型枠を配
置し、隣接するパネル18間に形成された空隙に鋼材4
0を配置するとともにモルタルを打設し、該モルタルを
凝結させて該モルタルを第11図(C)に示すように接
合部材38とすることにより製造することができる。パ
ネル18間へは、モルタルの代りにコンクリートを打設
してもよい。」一部および下部連結部材42.44のた
めのモルタルまたはコンクリートは、隣接するパネル間
にモルタルを打設する前または打設後のいずれに打設し
てもよいし、隣接するパネル間への打設と同時に打設し
てもよい。パネル18を型枠68上に配置するとき、隣
接するパネルを相互に接触させてもよいし、接触させな
くてもよい。
また、本発明の耐震壁たとえば第1図〜第5図に示す耐
震壁16は、先ず第12図(A)に示すように、三角形
(または台形)の断面形状を有するモルタルまたはコン
クリート製の細長い複数の接合部材38を製作し、次い
で各接合部材38を型枠68上に第12図(B)に示す
ように接合部材の一つの面が型枠68に接触しかつ隣接
する接合部材38の他に面が向き合うように横方向に間
隔をおいて順次配置し、その後型枠68上にざらに他の
型枠を配置し、隣接する接合部材38間に形成された空
隙に鉄筋を配置するとともにコンクリートを打設し、該
コンクリートを凝結させて該コンクリートを第12図(
C)に示すようにパネル18とすることにより製造する
ことができができる。この場合も、」二部および下部連
結部材42.44のためのモルタルまたはコンクリート
の打設は、接合部材38間にコンクリートを打設する前
または打設後のいずれに行ってもよいし、接合部材38
間への打設と同時に行ってもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の耐震壁を備えた建築物の一部を示す正
面図、第2図は第1図の2−2線に沿って得た断面図、
第3図は本発明の耐震壁の一実施例を示すJ面図、第4
図は第3図の4−4線に沿って得た断面図、第5図は第
3図の5−5線に沿って得た断面図、第6図はパネルの
側面の他の実施例を示す断面図、第7図は本発明の耐震
壁が剛構造から柔構造へ移行するときの説明図、第8図
はパネル相互間およびパネルと接合部材との間の結合強
度を高める手段を示す断面図、第9図は本発明および従
来の耐震壁の強度−変形曲線を示す図、第10図は実験
に用いた耐震壁の寸法を示す図、第11図は本発明の耐
震壁の製造方法の説明図、第12図は本発明の耐震壁の
他の製造方法の説明図である。 16:耐震壁、    18:パネル、24:鉄筋、 
    26:側面、 38:接合部材、  40:鋼材、 42:上部結合部材、44:下部結合部材、48:取付
金具、   54:凹所、 56:突出部、    58:シャーコネクタ。 代理人 弁理士 松 永 宣 行 第6図 第7図 1b       18 B  眺r(Kg/cm2) 第11図 第12図

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)側面を向き合わせて横方向に順次配置されたコン
    クリート製の複数のパネルであって隣接するパネルの前
    記側面間に上下方向へ連続する少なくとも一つの空隙を
    規定する面部分を有するパネルと、前記空隙に配置され
    て前記空隙を規定する面部分に接合されたコンクリート
    またはモルタルを含む接合手段とを備え、前記空隙を規
    定する前記面部分の少なくとも一方は、該面部分相互間
    の間隔が前記パネルの厚さ方向の少なくとも一方の側に
    向けて漸次増大しかつ前記空隙が少なくとも前記一方の
    側に開口する形状を有する、建築物の耐震壁。
  2. (2)前記パネルは前記空隙に向けて開口する少なくと
    も一つの凹所を有し、前記接合手段は前記凹所に嵌合す
    る突出部を有する、特許請求の範囲第(1)項に記載の
    建築物の耐震壁。
  3. (3)前記接合手段は該接合手段内を上下方向へ貫通し
    て伸びる変形可能の鋼材を含む、特許請求の範囲第(1
    )項に記載の建築物の耐震壁。
  4. (4)前記接合手段は、該接合手段が配置された前記空
    隙を規定する両パネルをその側部において相互に結合す
    る側部結合部材を有する、特許請求の範囲第(1)項ま
    たは第(3)項に記載の建築物の耐震壁。
  5. (5)側面を向き合わせて横方向に順次配置されたコン
    クリート製の複数のパネルであって隣接するパネルの前
    記側面間に上下方向へ連続する少なくとも一つの空隙を
    規定する面部分を有するパネルと、隣接する各パネルの
    上部および下部を相互に連結する連結手段と、前記空隙
    に配置されて前記空隙を規定する面部分に接合されたコ
    ンクリートまたはモルタルを含む接合手段とを備え、前
    記空隙を規定する前記面部分の少なくとも一方は、該面
    部分相互間の間隔が前記パネルの厚さ方向の少なくとも
    一方の側に向けて漸次増大しかつ前記空隙が少なくとも
    前記一方の側に開口する形状を有する、建築物の耐震壁
  6. (6)前記上部連結部材および下部連結部材は、コンク
    リートと、該コンクリート内に配置された鉄筋とを含む
    、特許請求の範囲第(5)項に記載の建築物の耐震壁。
  7. (7)前記接合手段は該接合手段内を上下方向へ貫通し
    て伸びる変形可能の鋼材を含み、該鋼材の両端は前記連
    結手段に固定されている、特許請求の範囲第(5)項に
    記載の建築物の耐震壁。
  8. (8)側面を向き合わせて横方向に順次配置されるコン
    クリート製の複数のパネルであって隣接するパネルの前
    記側面間に上下方向へ連続する少なくとも一つの空隙を
    規定する面部分を有し、前記空隙を規定する前記面部分
    の少なくとも一方は、該面部分相互間の間隔が前記パネ
    ルの厚さ方向の少なくとも一方の側に向けて漸次増大し
    かつ前記空隙が少なくとも前記一方の側に開口する形状
    を有する複数のパネルを製作し、次いで各パネルをその
    表面または裏面が型枠に接触しかつ側面が向き合うよう
    に該型枠上に横方向に順次配置し、その後隣接する前記
    パネル間に形成された空隙にモルタルまたはコンクリー
    トを打設し、これを凝結させて接合手段を形成すること
    を特徴とする、建築物の耐震壁の製造方法。
  9. (9)前記パネルは、前記側面と平行の軸線の周りの断
    面形状が台形状であり、その底面が前記型枠に接触しか
    つ側面が向き合うように該型枠上に横方向に順次配置さ
    れる、特許請求の範囲第(8)項に記載の建築物の耐震
    壁。
  10. (10)前記空隙にモルタルまたはコンクリートを打設
    すると同時にまたはその前にさらにはその後に隣接する
    パネルをコンクリートにより相互に連結する、特許請求
    の範囲第(8)項に記載の建築物の耐震壁の製造方法。
  11. (11)側面を向き合わせて横方向に順次配置されるコ
    ンクリート製の複数のパネルであって隣接するパネルの
    前記側面間に上下方向へ連続する少なくとも一つの空隙
    を規定する面部分を有し、前記空隙を規定する前記面部
    分の少なくとも一方は、該面部分相互間の間隔が前記パ
    ネルの厚さ方向の少なくとも一方の側に向けて漸次増大
    しかつ前記空隙が少なくとも前記一方の側に開口する形
    状を有するパネルを用いる耐震壁の製造方法であって、
    前記パネルの各側面にそれぞれ対応する面部を有するモ
    ルタルまたはコンクリート製の細長い複数の接合手段を
    製作し、各接合手段を前記面部を向き合わせて該面部相
    互間の間隔が前記パネルの厚さ方向の少なくとも一方の
    側に向けて漸次増大するように型枠上に横方向に間隔を
    おいて配置し、少なくとも前記接合手段間の空間にコン
    クリートを打設し、これを凝結させて前記パネルを形成
    することを特徴とする、建築物の耐震壁の製造方法。
  12. (12)前記接合手段は、その長手方向へ伸びる軸線の
    周りの断面形状が三角形または半円形であり、その平坦
    な面部分を前記型枠に接触させ、前記面部を向き合わせ
    て該型枠上に横方向に間隔をおいて配置する、特許請求
    の範囲第(11)項に記載の建築物の耐震壁の製造方法
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP3461971A1 (en) * 2017-09-29 2019-04-03 Holcim Technology Ltd. Method for joining two elements
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