JPS62220205A - ロールシフト式圧延機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ホットストリップの仕上圧延機に係り、特に
圧延材の品質向上、スケジュールフリー圧延を可能にす
るために、ワークロールを軸方向にシフトし、さらにワ
ークベンディングを与えることを可能にした仕上圧延機
に関する。

〔従来の技術〕

近年、圧延成品の品質及びスケジュールフリー圧延に対
する要求はますます強くなっている。これらの要求に対
して、圧延材の長手方向の厚み精度は、自動板厚制御の
発達によりかなシのところまで進歩しているが、圧延材
の板幅方向の厚み精度（フラットネス）の向上手段とし
て１例えば特公昭５０−１２３８５号公報によって開示
されたように４段圧延機におけるワークロールベンディ
ング法が知られているが、この提案によっても厚み精度
を十分に得ることはできなかった。このため、ある程度
の形状悪化を容認するか、あるいは圧延材の板幅に応じ
てロールのイニシャルクラウンを変化させるかしていた
が、いずれにしても成品の品質低下や圧延原単位の上昇
にづながるという大きな欠点があった。

そこで、これ等の問題点の解決をする圧延機として作業
ロールを圧延材の板幅に応じてロール軸方向に移動調節
することによって、圧延材の板厚不同を板幅がいろいろ
変化しても合理的に解決し得るものとして特公昭５１−
７６３５号公報に示される圧延機がある。この圧延機は
、成品の板厚み不同を無くすることは、前述した通シで
ある。また、この圧延機は、特にホットストリップミル
の場合、圧延材のエツジによりロールに偏摩耗を生じ、
同一幅材の圧延本数の制限を生じたり、また、この偏摩
耗のために、成品板幅の広いものから序序に製品板１櫂
の狭い成品を圧延する方式（これをコフィンスケジュー
ルと称する）をとらざるを得なかった。これは、必要な
ときに必要な成品幅材の圧延ができなく、圧延素材の在
庫が発生し、圧延した製品の在庫も発生するばかシでな
く、上流の圧延素材の製造設備と直結でき々く、熱エネ
ルギーを有効に活用できないという欠点も有していた。

これは成品原単位を下げるだめに大きな問題となるので
ちる。そこで、既展のホットストリップミルを改造して
、ワークロールを軸方向にシフトすることを可能にする
と、前述の問題が解決し、スケジュールフリー圧延が可
能となる。ところで、この形式の圧延機では、ロールバ
ランス及びロール形状制御を行うアクチュエータを、従
来の一般の圧延機の如く、圧延機の７・ウジングに固定
して設置する場合には、ハウジングのウィンド内に突起
を設けた形状となり、この場合には、バックアップロー
ルの組替て支障を来す。また、アクチュエータを上下ワ
ークロールのチョックに内蔵させて、その圧力のみを受
ける部材をハウジングのウィンド内面に設けても、前述
と同じ問題が生ずる。

この問題を解決するため、上バツクアップロールチョッ
クにプロジェクトブロック部を形成し、これに対してア
クチュエータを作用させる方式が、本題出願人の出願に
係る特願昭５９−１５４６７５号会権によって提案され
ている。この提案によれば、ハウジングに突起部を形成
するための加工を必要とせず、改造工事期間の短縮゛に
は効果がある。

しかしながら、上バツクアップロールチョックは、太り
・星な構造変更が必要となシ、結局ワークロールチョッ
クのみならず、上パックロールチョックも新規に製作し
なければならないという問題があった。特に、ホットス
トリップミルは、製造所内に１基のみしかない場合が多
く、この設備が停止すると、この設備の上流、下流に与
える影響が罹めて大きい。このため、１時間でも停止期
間を短くしたいというのが実情であシ、新しい設備を新
設する場合と大きく異る点で問題である。

次に、上述した従来技術を図面を用いて説明する。第３
図は従来の一般的な４重式圧延機の平面図、第４図は第
３図の側面図である。この圧延機は、ワークロール１、
バックアップロール２を組込んだ４重圧延機で、ワーク
ロール１はスピンドルカップリング３ｆｔ介してビニオ
ンスタンド４に接続されて）す、このビニオンスタンド
４が図示せぬ電動機により駆動される。圧延機の操作側
に設けられたワークロール組替装置には、可搬式フロア
プレート５が設けられており°、バックアップロール２
を組替える場合は、第５図及び第６図に示すようにこの
可搬式フロアプレート５を取外し、この部分にバックア
ップロール組替用Ｃ７ツク６を挿入することを可能にし
たものである。この場合の操作としては、まず天井クレ
ーン７によりｃフック６を搬送してバックアップロール
２に第５図に示すように挿入する。圧延機前面には基礎
８があるので水平移動ができないため、第６図に示すよ
うに、まず矢印人に示す方向に水平移動可能な高さまで
持上げ、しかる後にＢ方向に移動して旧バックアップロ
ール２を取外すのである。新しいバックアップロール２
の組込み作業は、前述した取外し方法の逆のルートで行
なう。このように。

バックアップロール組立品が、ハウジングのウィンド内
を垂直方向に上昇、下降するので、バックアップロール
組立品の幅内には、いかなる突起物も設けられない。

一方、ワークロール１のシフト機構、アクチュエータの
設定方法には種々の案があるが、第７図に示したものが
一般的である。すがわち、ハウジング９のウィンド内面
にプロジェクトブロック１０を、突起１１でハウジング
９に固定し、内蔵されたアクチュエータ１２，１３の出
力によシ、ワークロールチョック１４，１５１介してワ
ークロール１にペンディング力を与える方式である。

この方式の問題は、ウィンド内にプロジェクトブロック
１０が突出して固定されているので、バックアップロー
ル２の組替えができないことにあるそこで、第８図に示
すようにプロジェクトブロック１Ｇを、上バツクアップ
ロールチョック１７に設けた構造が、本願出願人により
提案され特願昭５９−１５４６７５号によって開示され
ている。この構造によると、上バツクアップロールチョ
ック１７と新規裏作する必要があるだけでなく、ロール
交換についても問題があった。すなわち、ワークロール
１をポーターバーで交換する方式を採用している圧延機
の場合、下ワークロール１の交換時には、上バンクアッ
プロールチョック１７を上昇させれば、下ワークロール
１とクレーン操作によシ引出したりも装入するときに°
充分な間隙を得ることができる。しかしながら、上ワー
クロールチョック１４は、その上部が上バンクアップロ
ール２によって上昇が制限されておシ、下部はプロジェ
クトブロック１６によって下降が制限されているため、
上ワークロール１の引出し及び装入時に必要な間隙を確
保することが困難であるという問題があった。なお、ワ
ークロール１をシフトさ。　　せる装置としては、特願
昭５５−８４０２６号等によって開示されたものもある
。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明は上述した従来の圧延機において間頂となってい
た、ワークロールやバックアップロールの組替時の引出
し及び装入が困難であり、これらを可能にする改造も困
難であるという問題を解決し、ロールバランス及びロー
ル形状制御を行なうアクチュエータを、バックアップロ
ールの組替に支障をきたすことなく設けることのできる
圧延機を提供することを目的とするっ 〔発明を解決するための手段〕 本発明は、上記目的を達成する°ために、ワークロール
を補強するバックアップロールを備え、圧延材を所足の
板厚に成形する圧延機において、前記ワークロールのア
クチュエータを、このワークロールの各端部に装着され
ている上下のワークロールチョックの各々に設けるとと
もに、前記アクチュエータを相対向するワークロールチ
ョックに直接作用させるよう圧したものである。

〔作用〕

上記の構成によると、従来ワークロールチョックとハウ
ジングまたは上バツクアップロールチョックとの間に設
けられ、アクチュエータを支持するプロジェクトブロッ
クが不要となり、ハウジング内に突起のないワークロー
ルシフト方式の圧延機が可能となり、バックアップロー
ルの組替が容易となる。また、従来の圧延機を本発明に
よる構造の圧延機に改造することも容易となる。

〔実施例〕

以下、本発明に係る圧延機の一実施例を図面を参照して
説明する。

第１図に本発明の一実施例を示“す。該図において、第
７図及び第８図に示す従来例と同一または同等部分には
同一符号を付して示し、説明を省略する。図において、
アクチュエータ１２．１３はそれぞれワークロールチョ
ック１４．１５に内蔵された構造となっており、アクチ
ュエータ１２゜１３の作用反力を、それぞれ対向する下
ワークロールチョック１５及び上ワークロールチョック
１４で受けるように構成されている。

次に、本実施例の作用を第２図によシ説明する。

（ａ）？　’　（ｂ）は、本実施例による構成で上下ワ
ークロールｌがそれぞれシフトしていない状態、及びδ
だけシフトしている状態、（Ｃ）は第７図て示す従来方
式による構成でδだけシフトしている状態をそれぞれ示
している。

（ａ）の場合、第１図から判るようにアクチュエータ１
２．１３は干渉しない位置に設けられてＡるので、上ワ
ークロールチョック１４側のアクチュエータ１２による
ペンディング力をＦ〒、下ワークロールチョック１５側
のアクチュエータ１３によるペンディング力をＦ３とす
る°と、全体のペンディング力とじてはＦ〒十ＦＢの効
果が発揮できる。この場合、当然ペンディング力ＦＴ、
Ｆ！ｌの中心は各々のワークロールチョック１４．１５
のベアリング２０の中心位置に来るようになっている。

（ｂ）に示す場合も、ペンディング力は、各ロールチョ
ックのベアリング２０の中心部に作用点があり、ＦＴ＋
Ｆ１１の力が発揮できる。ここで上ワークロールチョッ
ク１４について、ペンディング力によるモーメントＭを
計算すると、 Ｍ＝Ｆ丁　ＸＯ＋Ｆ！ｌＸ２δ＝２Ｆｉ＋　　δ　　　
　　　　　　　　　　　　・・・・・・（１）ペンディ
ングカｆｄＦ〒十Ｆｍであるのでモーメントアーム長を
Ｌとすると、 一般にＦｔ＝Ｆｍであるので、 Ｌ＝δ　　　　　　　　　　　　　　　　・・・・・・
（３）ここで、（Ｃ）の場合を考えると、ペンディング
力はＦ〒またはＦｍのみであり、モーメントナーム長も
δである。すなわち、（Ｃ）に比べ（ｂ）は、同じシフ
ト危δに対してモーメントアーム長は同じでありながら
、２倍のペンディング力を出力することができる。逆に
、ワークロール１ｔ−支持するベアリング強度に制約が
ある場合には、同じペンディング力を出力するためのベ
アリング強度は１／２とすることができる。

本実施例によれば、ワークロールが軸方向に移動を行な
う圧延機におって、常に正確なロールバランスあるいは
ロール形状制御を行なうことができるとともに、ハウジ
ングのウィンド内になんら突起物を設けず、バックアッ
プロールの組替えを、Ｃフックによシラインド内を上昇
させた後に、水平方向に移動することにより行なうこと
を可能にし、ワークロールの組替え装置、出側入側ガイ
ド、配管などに干渉されることなくワークロールシフト
機構を組込むことができる。また、従来必要であったプ
ロジェクトブロックが不要となり、バックアップロール
チョップは、加工用にのみ必要となるため、従来の圧延
機を本実施例による構成に改造するときの改造費用は最
少限ですむ。さらにまた、アクチュエータが上下ワーク
ロールチョックに設けられておシ、それぞれプロジェク
トブロックを介さずに直接対向するワークロールチョッ
クに作用するので、従来の方式に比ベアクチュヱータの
出力を約２２倍にすることができる。

〔発明の効果〕

上述したように本発明によれば、ロールバランス及びロ
ール形状制御を行なうアクチュエータを、バックアップ
ロール組替に支障をきたすことなく設けることができる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る圧延機の一実施例を示す縦断面図
、第２図はペンディング力を比較する力学的説明図、第
３図は４型式圧延機の構成を示す平面図、第４図は第３
図の側面図、第５図及び第６図はバックアップロールの
組替装置を示す側面図、第７図及び第８図は従来の圧延
機を示す縦断面図である。 １・・・ワークロール、２・・・バックアップロール、
１２．１３・・・アクチュエータ、１４．１５・・・ワ
ークロールチョック。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、ワークロールを補強するバックアップロールを備え
   、圧延材を所定の板厚に成形する圧延機において、前記
   ワークロールのアクチュエータを、このワークロールの
   各端部に装着されている上下のワークロールチヨツクの
   各々に設けるとともに、前記アクチュエータを相対向す
   るワークロールチヨツクに直接作用させるようにしたこ
   とを特徴とする圧延機。