JPS6221810Y2

JPS6221810Y2 -

Info

Publication number: JPS6221810Y2
Application number: JP1981132186U
Authority: JP
Priority date: 1981-09-04
Filing date: 1981-09-04
Publication date: 1987-06-03
Also published as: JPS5836427U; US4476739A

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、手動歯車変速機の変速操作機構に関
する。

手動歯車変速機の変速操作機構の１つとして、
ケーシングに軸方向へ移動可能に組付けられかつ
シフトレバーに作動的に連結されて前記シフトレ
バーのシフト操作により軸方向へ移動されまたデ
イテント機構によつて位置決されるフオークシヤ
フトと、このフオークシヤフトにワンウエイ機構
を介して連結されて前記フオークシヤフトの中立
位置から一方のシフト位置への移動時及びその復
帰時にのみ前記フオークシヤフトと一体的に移動
するシフトヘツドと、前記ケーシングに揺動可能
に組付けられかつ前記シフトヘツドに連結されて
前記シフトヘツドの移動により揺動されるシフト
アームを備えて、このシフトアームの揺動端にて
選択摺動式ギヤ列のアイドラギヤを摺動させて該
ギヤ列のドライブギヤ及びドリブンギヤに噛合さ
せるようにしたものがある。

この種の変速操作機構においては、一般に、前
記フオークシヤフトの中立位置及びシフト位置等
が前記デイテント機構により規定されるように構
成され、また製作誤差に基づく組付不良を防ぐた
めに前記ワイウエイ機構において所要の軸方向の
間隙（わずかなガタ）が設けてある。このため、
前記フオークシヤフトの中立位置等において前記
シフトヘツド、シフトアーム及びアイドラギヤが
往復動して異音が発生することがある。また、前
記フオークシヤフトが一方のシフト位置から中立
位置まで復帰移動されても、上記した間隙に起因
して前記シフトヘツド及びシフトアームが所定の
位置まで復帰移動しないことがあり、前記アイド
ラギヤが前記ドライブギヤ及びドリブンギヤから
確実に離れないことがあり得る。

本考案はかかる問題に着目してなされたもの
で、その目的は上記した異音の発生を防止するこ
と、及び上記した移動不足を補足して前記アイド
ラギヤが前記ドライブギヤ及びドリブンギヤから
確実に離れるようにすることにあり、またその要
旨は、前記シフトアーム又はシフトヘツドにカム
又は圧縮スプリングを背設してなるカムフオロア
を設け、またこのカム又はカムフオロアに対向す
る前記ケーシング又はこれに固着した部材に前記
カム又はカムフオロアに係合する圧縮スプリング
を背設してなるカムフオロア又はカムを設け、か
つ前記シフトヘツドの中立位置及びその近傍にお
いて前記デイテント機構による保持力より小さく
しかも前記アイドラギヤを前記ドライブギヤ及び
ドリブンギヤから離す方向へ付勢する押圧力が前
記シフトアーム及びシフトヘツドに付与されるよ
うに前記カムに傾斜カム面を形成し、更に前記ア
イドラギヤ、シフトアーム又はシフトヘツドのい
ずれか１つを前記シフトヘツドの中立位置又はそ
の近傍において前記ケーシングに当接させるよう
にしたことにある。

以下に本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。第１図は自動車用手動歯車変速機を示して
いて、そのケーシング１０はトランスアクスルケ
ース１１、ミツシヨンケース１２及びケースカバ
ー１３からなる。トランスアクスルケース１１
は、第１図図示右側にてクランクシヤフトのみを
図示した横置エンジン（詳細にはエンジンブロツ
ク）に取付けられるものであり、エンジンとトラ
ンスアクスルケース１１間にはクラツチ装置２０
が収容される。ミツシヨンケース１２は第１図図
示右側にてトランスアクスルケース１１に液密的
に取付けられていて、トランスアクスルケース１
１とミツシヨンケース１２間の第１図図示下方に
は一対のギヤからなるフアイナルドライブキツト
３０がクラツチ装置２０に偏移して収容されてい
る。ケースカバー１３は第１図図示右側にてミツ
シヨンケース１２に液密的に取付けられていて、
トランスアクスルケース１１、ミツシヨンケース
１２及びケースカバー１３間には、インプツトシ
ヤフト５０がクラツチ装置２０と同軸的に配置さ
れるとともに、アウトプツトシヤフト６０がイン
プツトシヤフト５０に平行に配置されている。イ
ンプツトシヤフト５０は、ベアリングB₁及びベ
アリングリテーナ１１Ａを介してトランスアクス
ルケース１１に回転自在に軸支されるとともに、
ベアリングB₂を介してミツシヨンケース１２に
回転自在に軸支されていて、第１速〜第５速のド
ライブギヤ５１〜５５、リバースドライブギヤ５
６、３−４速切換スリーブ５７及び５速切換スリ
ーブ５８を備えている。アウトプツトシヤフト６
０は、ベアリングB₃を介してトランスアクスル
ケース１１に回転自在に軸支されるとともに、ベ
アリングB₄を介してミツシヨンケース１２に回
転自在に軸支されていて、第１速〜第５速のドリ
ブンギヤ６１〜６５、リバースドリブンギヤ６６
及び１−２速切換スリーブ６７を備えている。ま
たアウトプツトシヤフト６０にはフアイナルドラ
イブキツト３０のピニオンギヤ３１が設けられて
いる。

またこの手動歯車変速機においては、ミツシヨ
ンケース１２の上部にインプツトシヤフト５０と
アウトプツトシヤフト６０間の動力伝達を断続す
る変速操作機構１００におけるシフトアンドセレ
クトシヤフト１０２が配置されている。シフトア
ンドセレクトシヤフト１０２は、第２図にて示し
たように、シフトフオーク１０４，１０６、及び
シフトヘツド１０８に選択的に係合するインナレ
バ１１０を一体的に備えて、ミツシヨンケース１
２及びこれに液密的に嵌合螺着した筒状のカバー
１４により回動可能及び軸方向へ移動可能に支承
されていて、オイルシール１５及びダストブーツ
１６を通してケーシング１０外に延出している。
このシフトアンドセレクトシヤフト１０２は、図
示しないシフトリンケージを介して図示しないシ
フトレバーに連結されていて、シフトレバーのセ
レクト操作時軸方向へ移動され、シフト操作時回
動される。また、シフトアンドセレクトシヤフト
１０２の周りには、ニユートラル状態におけるシ
フトレバーの位置をセレクト方向（シフトアンド
セレクトシヤフト１０２の軸方向）において最も
使用頻度の高いところに保つ公知のセレクトリタ
ーン機構７０と、デイテント機構８０が設けられ
ている。

セレクトリターン機構７０は、シフトアンドセ
レクトシヤフト１０２に嵌着固定した一対のスナ
ツプリング７１，７２と、シフトアンドセレクト
シヤフト１０２に軸方向へ移動可能に嵌合した一
対のスプリングホルダ７３，７４と、シフトアン
ドセレクトシヤフト１０２の周囲に配設した一対
の圧縮コイルスプリング７５，７６と、シフトア
ンドセレクトシヤフト１０２に嵌着固定したリバ
ースレストリクトレバー７７（これは、公知のリ
バースミスシフト防止装置９０の一構成部材でも
あり、当該機構７０においてはストツパの機能を
する）により構成されていて、ニユートラル状態
においてシフトアンドセレクトシヤフト１０２を
図示の位置、すなわち、インナレバ１１０が３−
４速切換用のシフトフオーク１０６に係合する位
置に保持する。デイテント機構８０は、第１図〜
第３図にて示したように、ミツシヨンケース１２
に位置調整可能に組付けたプラグ８１と、このプ
ラグ８１の先端にインナレバ１１０に向けて出没
可能に組付けたボール８２と、このボール８２の
背部に設けたリテーナ８３及び圧縮コイルスプリ
ング８４と、インナレバ１１０の頂部にシヤフト
１０２の軸方向に沿つて延びかつシヤフト１０２
の周方向に沿つて等間隔に形成されてボール８２
と弾撥的に係合するデイテント溝８５，８６，８
７と、シヤフト１０２上に相対回転可能に組付け
られかつシヤフト１０２の軸方向に沿つて延びる
ガイド孔８８ａにてプラグ８１に係合して回動を
規制され第２図図示位置にて１−２速切換用のシ
フトフオーク１０４及びシフトヘツド１０８のフ
オークシヤフト１１２軸方向への移動を規制する
ホルダ８８とにより構成されている。このデイテ
ント機構８０は、シフトフオーク１０４，１０６
及びシフトヘツド１０８、並びにシフトヘツド１
０８と一体のフオークシヤフト１１２の中立位置
（第１図〜第３図に示した位置）及び各シフト位
置を規定する。フオークシヤフト１１２は、トラ
ンスアクスルケース１１とミツシヨンケース１２
に軸方向へ移動（摺動）可能に組付けられてい
て、シフトレバーの第５速又はリバースシフト操
作により軸方向へ移動されデイテント機構８０に
より位置決される。

変速操作機構１００は、上記したシフトアンド
セレクトシヤフト１０２、シフトフオーク１０
４，１０６、シフトヘツド１０８、インナレバ１
１０、フオークシヤフト１１２と、フオークシヤ
フト１１２に一体的に組付けた５速切換用のシフ
トフオーク１１４と、フオークシヤフト１１２に
ワンウエイ機構Ａを介して連結されるリバースシ
フトヘツド１１６と、このリバースシフトヘツド
１１６に連結したシフトアーム１１８を備えてい
る。ワンウエイ機構Ａは、フオークシヤフト１１
２に設けた凹部１１２ａと、フオークシヤフト１
１２に固着されリバースシフトヘツド１１６の第
１図及び第３図右側に係脱可能に係合するスプリ
ングピン１２０と、トランスアクスルケース１１
のボス部１１ａに嵌合されスプリングピン１２２
により位置決されたガイドシヤフト１２４と、こ
のガイドシヤフト１２４に設けた環状溝１２４ａ
と、リバースシフトヘツド１１６に移動可能に組
付けられて凹部１１２ａ又は環状溝１２４ａに選
択的に係合しリバースシフトヘツド１１６をフオ
ークシヤフト１１２又はガイドシヤフト１２４に
選択的に結合するロツクピン１２６とにより構成
されている。このワンウエイ機構Ａにおいては、
フオークシヤフト１１２が第１図及び第３図図示
位置（中立位置）から第５速シフト位置に向けて
右方へ移動されるとき及びその復帰時、リバース
シフトヘツド１１６がガイドシヤフト１２４に結
合されて静止し、またフオークシヤフト１１２が
中立位置からリバースシフト位置に向けて左方へ
移動されるとき及びその復帰時、リバースシフト
ヘツド１１６がフオークシヤフト１１２に結合さ
れてフオークシヤフト１１２と一体的に移動す
る。またこのワンウエイ機構Ａにおいては、製作
誤差に基づく組付不良を防ぐために、凹部１１２
ａとロツクピン１２６間及び環状溝１２４ａとロ
ツクピン１２６間に所要の軸方向の間隙C₁，C₂
がそれぞれ設けてある。

一方、シフトアーム１１８は、第２図及び第４
図にて示したように、トランスアクスルケース１
１の縦壁１１ｂに固着したブラケツト１７にピン
１２８を介して揺動可能に組付けられていて、中
間部に植設したピン１３０にてリバースシフトヘ
ツド１１６の腕部１１６ａに連結され、先端フオ
ーク部（揺動端）１１８ａにてリバースアイドラ
ギヤ４１と摺動自在に係合している。このシフト
アーム１１８は、リバースシフトヘツド１１６が
第１図及び第３図に示した中立位置にあるとき、
第４図図示位置にあつてリバースアイドラギヤ４
１を第４図図示位置に保持し、またリバースシフ
トヘツド１１６が第５図に示したリバースシフト
位置にあるとき、第６図図示位置にあつてリバー
スアイドラギヤ４１を第６図図示位置に保持す
る。リバースアイドラギヤ４１は、リバースドラ
イブギヤ５６及びリバースドリブンギヤ６６とに
よつて選択摺動式ギヤ列を構成するものであり、
トランスアクスルケース１１及びトランスミツシ
ヨンケース１２に組付けたリバースアイドラギヤ
シヤフト４０上に回転自在かつ軸方向へ摺動可能
に組付けられている。このリバースアイドラギヤ
４１は、第４図図示位置にあるとき両ギヤ５６，
６６から離れていて噛合しておらず、第６図図示
位置にあるとき両ギヤ５６，６６と噛合している
（リバースドライブギヤ５６との噛合のみ図示し
た）。

しかして、本実施例においては、シフトアーム
１１８にカム１１８ｂが一体的に形成され、この
カム１１８ｂに対向するブラケツト１７に圧縮コ
イルスプリング１３２を背設してなるカムフオロ
ア１３４が出没可能に配設されている。カム１１
８ｂは、第４図に示した中立位置及びその近傍に
おいてカムフオロア１３４と係合する第１傾斜カ
ム面S₁と、第６図に示したリバースシフト位置及
びその近傍においてカムフオロア１３４と係合す
る第２傾斜カム面S₂を有していて、第４図図示位
置及びその近傍において第４図図示反時計方向へ
付勢され、また第６図図示位置及びその近傍にお
いて第６図図示時計方向へ付勢される。このカム
１１８ｂに作用する押圧力は、各傾斜カム面S₁，
S₂の傾斜角及び圧縮コイルスプリング１３２の弾
撥力により定まるものであり、本実施例において
は、デイテント機構８０による保持力より小さく
リバースシフトヘツド１１６、シフトアーム１１
８及びリバースアイドラギヤ４１を押動するに足
る大きさにしてある。すなわち、本実施例におい
ては、リバースシフトヘツド１１６の中立位置及
びその近傍においてデイテント機構８０による保
持力より小さくしかもリバースアイドラギヤ４１
を両ギヤ５６，６６から離す方向（第４図図示右
方）へ付勢する押圧力がシフトアーム１１８及び
リバースシフトヘツド１１６に付与され、またフ
オークシヤフト１１２、リバースシフトヘツド１
１６及びリバースアイドラギヤ４１等のリバース
シフト位置及びその近傍においてデイテント機構
８０による保持力より小さくしかもリバースアイ
ドラギヤ４１を両ギヤ５６，６６に噛合させる方
向（第６図図示左方）へ付勢する押圧力がシフト
アーム１１８及びリバースシフトヘツド１１６に
付与される構成となつている。また本実施例にお
いては、リバースシフトヘツド１１６が中立位置
にあるとき、第４図にて示したように、リバース
アイドラギヤ４１がトランスアクスルケース１１
の左端に当接するように構成されている。

このように構成した本実施例においては、フオ
ークシヤフト１１２がデイテント機構８０により
第３図に示した中立位置に位置決されているとき
には間隙C₁に起因して、またフオークシヤフト
１１２が第５速シフト位置へ移動されるとき及び
その復帰時には主として間隙C₂に起因して、リ
バースシフトヘツド１１６、シフトアーム１１８
及びリバースアイドラギヤ４１が移動（往復動）
可能であるものの、これらのときには、第４図に
て示したように、カム１１８ｂの第１傾斜カム面
S₁とカムフオロア１３４が弾撥的に係合してリバ
ースシフトヘツド１１６、シフトアーム１１８及
びリバースアイドラギヤ４１を第３，４図の位置
に弾撥的に位置決し、リバースシフトヘツド１１
６、シフトアーム１１８及びリバースアイドラギ
ヤ４１の移動を防止する。このため、リバースシ
フトヘツド１１６、シフトアーム１１８及びリバ
ースアイドラギヤ４１の移動（往復動）に伴なつ
て生じる異音の発生が未然に防止される。

またフオークシヤフト１１２が中立位置からリ
バースシフト位置に向けて移動されてデイテント
機構８０によりリバースシフト位置に位置決され
たとき、第６図にて示したように、カム１１８ｂ
の第２傾斜カム面S₂とカムフオロア１３４が弾撥
的に係合してシフトアーム１１８及びリバースア
イドラギヤ４１を第６図の位置に弾撥的に位置決
する。ところで、このときには、第２傾斜カム面
S₂とカムフオロア１３４の係合による押圧力によ
つて、第５図にて示したように、リバースシフト
ヘツド１１６がデイテント機構８０により位置決
されたシフトフオーク１１２に対して更に第５図
図示左方へ間隙C₁に相当する量押動されてい
て、間隙C₁に起因するリバースシフトヘツド１
１６、シフトアーム１１８及びリバースアイドラ
ギヤ４１の移動不足（シフト不足）が補足されて
いる。したがつて、このときには、リバースアイ
ドラギヤ４１が両ギヤ５６，６６に充分噛合し、
噛合ずれによるギヤ強度低下、ギヤノイズ悪化の
不具合が防止される。

更にフオークシヤフト１１２がリバースシフト
位置から中立位置に向けて復帰移動されてデイテ
ント機構８０により中立位置に位置決されたと
き、第４図にて示したように、再びカム１１８ｂ
の第１傾斜カム面S₁とカムフオロア１３４が弾撥
的に係合してシフトアーム１１８及びリバースア
イドラギヤ４１を第４図の位置に弾撥的に位置決
する。ところで、このときには、第１傾斜カム面
S₁とカムフオロア１３４の係合による押圧力によ
つてリバースシフトヘツド１１６が第３図図示位
置までフオークシヤフト１１２以上に移動されて
いて、間隙C₁に起因するリバースシフトヘツド
１１６、シフトアーム１１８及びリバースアイド
ラギヤ４１の移動不足（シフト残り）が補足され
ている。したがつて、このときには、リバースア
イドラギヤ４１が両ギヤ５６，６６から確実に離
れ、両ギヤとの必要な隙間が保証されスリーブ６
７が１速にシフトしたときのギヤ６６とリバース
アイドラギヤ４１の隙間が保証されて干渉音の発
生が防止される。

なお、本考案の実施に際しては、カムとカムフ
オロアの配設位置及び形状を第７図及び第８図の
ようにしてもよい（図から構成が明らかであるた
め、説明は省略する）ことは勿論のこと、リバー
スシフトアーム１１８に圧縮スプリングを背設し
てなるカムフオロアを設け、またブラケツト１７
又はケーシング１０（トランスアクスルケース又
はトランスミツシヨンケース）に傾斜カム面を有
するカムを設けて実施すること、或いはリバース
シフトヘツド１１６にカム又は圧縮スプリングを
背設してなるカムフオロアを設け、またケーシン
グ１０又はこれに固着した部材に圧縮スプリング
を背設してなるカムフオロア又はカムを設けて実
施することも可能であつて、上記したいずれの場
合にも上記実施例と同様の作用・効果を得ること
ができる。また、本考案の実施に際しては、リバ
ースアイドラギヤ４１、リバースシフトヘツド１
１６又はシフトアーム１１８のいずれか１つをリ
バースシフトヘツド１１６の中立位置又はその近
傍においてケーシング１０に当接させて実施する
ことも可能である。

また本考案は上記実施例に限らず、ケーシング
に軸方向へ移動可能に組付けられかつシフトレバ
ーに作動的に連結されて前記シフトレバーのシフ
ト操作により軸方向へ移動され又デイテント機構
によつて位置決されるフオークシヤフトと、この
フオークシヤフトにワンウエイ機構を介して連結
されて前記フオークシヤフトの中立位置から一方
のシフト位置への移動時及びその復帰時にのみ前
記フオークシヤフトと一体的に移動するシフトヘ
ツドと、前記ケーシングに揺動可能に組付けられ
かつ前記シフトヘツドに連結されて前記シフトヘ
ツドの移動により揺動されるシフトアームを備え
て、このシフトアームの揺動端にて選択摺動式ギ
ヤ列のアイドラギヤを摺動させて該ギヤ列のドラ
イブギヤ及びドリブンギヤに噛合させるようにし
た種々な手動歯車変速機の変速操作機構に同様に
又は適宜変更して実施し得るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す自動車用手動
歯車変速機のニユートラル状態における断面図、
第２図は第１図の−線に沿う拡大断面図、第
３図は第１図の部分拡大図、第４図は中立位置に
ある本考案の要部を示す部分断面図、第５図はリ
バースシフト位置にあるワンウエイ機構を示す部
分断面図、第６図はリバースシフト位置にある本
考案の要部を示す部分断面図、第７図は本考案の
変形例を示す要部部分断面図、第８図は第７図の
−線に沿う断面図である。符号の説明、１０……ケーシング、１７……ブ
ラケツト、４１……リバースアイドラギヤ、５６
……リバースドライブギヤ、６６……リバースド
リブンギヤ、８０……デイテント機構、１１２…
…フオークシヤフト、１１６……リバースシフト
ヘツド、１１８……シフトアーム、１１８ｂ……
カム、１３２……圧縮コイルスプリング、１３４
……カムフオロア、Ａ……ワンウエイ機構、S₁…
…傾斜カム面。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

ケーシングに軸方向へ移動可能に組付けられか
つシフトレバーに作動的に連結されて前記シフト
レバーのシフト操作により軸方向へ移動されまた
デイテント機構によつて位置決されるフオークシ
ヤフトと、このフオークシヤフトにワンウエイ機
構を介して連結されて前記フオークシヤフトの中
立位置から一方のシフト位置への移動時及びその
復帰時にのみ前記フオークシヤフトと一体的に移
動するシフトヘツドと、前記ケーシングに揺動可
能に組付けられかつ前記シフトヘツドに連結され
て前記シフトヘツドの移動により揺動されるシフ
トアームを備えて、このシフトアームの揺動端に
て選択摺動式ギヤ列のアイドラギヤを摺動させて
該ギヤ列のドライブギヤ及びドリブンギヤに噛合
させるようにした手動歯車変速機の変速操作機構
において、前記シフトアーム又はシフトヘツドに
カム又は圧縮スプリングを背設してなるカムフオ
ロアを設け、またこのカム又はカムフオロアに対
向する前記ケーシング又はこれに固着した部材に
前記カム又はカムフオロアに係合する圧縮スプリ
ングを背設してなるカムフオロア又はカムを設
け、かつ前記シフトヘツドの中立位置及びその近
傍において前記デイテント機構による保持力より
小さくしかも前記アイドラギヤを前記ドライブギ
ヤ及びドリブンギヤから離す方向へ付勢する押圧
力が前記シフトアーム及びシフトヘツドに付与さ
れるように前記カムに傾斜カム面を形成し、更に
前記アイドラギヤ、シフトアーム又はシフトヘツ
ドのいずれか１つを前記シフトヘツドの中立位置
又はその近傍において前記ケーシングに当接させ
るようにしたことを特徴とする手動歯車変速機の
変速操作機構。