JPH0237325Y2 - - Google Patents

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JPH0237325Y2
JPH0237325Y2 JP13797686U JP13797686U JPH0237325Y2 JP H0237325 Y2 JPH0237325 Y2 JP H0237325Y2 JP 13797686 U JP13797686 U JP 13797686U JP 13797686 U JP13797686 U JP 13797686U JP H0237325 Y2 JPH0237325 Y2 JP H0237325Y2
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shift
gear
shift rod
axial direction
spring
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は歯車式変速機の歯打音防止装置に関す
るものである。
(従来技術) 常時噛合式の歯車式変速機にあつては、常時噛
合う駆動歯車と従動歯車とを複数組有して、各組
間での歯数比を異ならせて互いに異なる変速段が
構成される。この変速段の選択すなわち動力伝達
経路の切換えはシンクロナイザ機構によつて行わ
れ、このシンクロナイザ機構の操作は、摺動変位
されるシフトロツドを介して、より具体的にはシ
フトロツドの摺動変位をこれに取付けたシフトフ
オークを介してシンクロナイザ機構に伝達するこ
とにより行われる。
このような常時噛合式の歯車式変速機にあつて
は、歯車のバツクラツシにより、ニユートラル位
置において歯打音が生じる、という問題がある。
この歯打音は、大きな入力変動を受けた際にバツ
クラツシの範囲で歯車が相対的に勝手に特き得る
ことに起因するため、噛合関係にある歯車の一方
に抵抗すなわち回転負荷を与えることにより歯打
音は防止されることになる。このような観点か
ら、実公昭50−26833号公報あるいは特公昭50−
20214号公報に示すように、シフトロツドの位置
決めを入力変動が大きくなるニユートラル位置で
軸方向に若干動き得るように設定すると共に、別
途設けたスプリングによつてこのシフトロツドを
軸方向一方側に付勢することにより、シンクロナ
イザ機構を上記スプリングの付勢力に応じた力で
従動歯車に押し付けて、この従動歯車すなわち駆
動歯車を保持したカウンタ軸(副軸)に抵抗を与
えるようにしたものが提案されている。
一方、歯車式変速機には、実公昭59−11786号
公報に示すように、変速位置検出スイツチが付設
されるのが一般的である。この変速位置検出スイ
ツチは、シフトロツドに当接される検知片とこの
検知片を付勢するスプリングとを備えて、少なく
とも特定の変速位置に対応した位置にシフトロツ
ドが摺動変位すると、検知片がシフトロツドの摺
動変位に追従して変位されるようになつている。
そして、この検知片は、上記公報に示すように、
通常シフトロツドの軸方向と直交する方向から当
接されて、シフトロツドの側面に形成されたテー
パ状の段差部の高さ位置がシフトロツドの摺動変
位に応じて変化するのに追従させて、検知片を変
位させるようになつている。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、前記従来の歯打音防止装置にあ
つては、歯打音防止のためにシフトロツドを軸方
向に付勢するためのスプリングを別途設けるた
め、コスト上あるいはスペース上好ましくないも
のとなる。
したがつて、本考案の目的は、歯打音防止のた
めにシフトロツドを軸方向に付勢するものを前提
として、この付勢のための専用のスプリングを別
途設ける必要のないようにして、コスト上、スペ
ース上有利な歯車式変速機の歯打音防止装置を提
供することにある。
(問題点を解決するための手段、作用) 前述の目的を達成するため、本考案にあつて
は、歯車式変速機にあつては変速位置検出用のス
イツチが付設されていると共に、このスイツチは
その検知片を付勢するためのスプリングをも有し
ている点に着目して、この変速位置検出スイツチ
のスプリングをシフトロツド付勢用のスプリング
としても兼用させるようにしてある。具体的に
は、 動力伝達経路を切換えるためのシンクロナイザ
機構の操作を、摺動変位されるシフトロツドを介
して行うようにした常時噛合式の歯車式変速機に
おいて、 前記シフトロツドの位置決めが、ニユートラル
位置で軸方向に若干動き得るように設定され、 変速位置検出スイツチの検知片がニユートラル
位置にある前記シフトロツドに対して軸方向から
当接されて、該検知片付勢用のスプリングによつ
て該シフトロツドが軸方向に付勢されている、 ような構成としてある。
(実施例) 以下本考案の実施例を添付した図面に基づいて
説明する。
第1図において、歯車式変速機Tは、入力軸1
と出力軸2とカウンタ軸3とを有している。入力
軸1と出力軸2とは同一直線上に互いに直列に配
置され、カウンタ軸3は入出力軸1,2に対して
平行に配置されている。勿論、入力軸1は例えば
クラツチ4を介してエンジン出力軸に連結され、
出力軸2は駆動輪へ連係されている。
上記カウンタ軸3は、連動用歯車5,6を介し
て、常に入力軸1と連動して回転するようにされ
ている。このカウンタ軸3には、第1図左方側か
ら右方側へ順次、3速用、2速用、1速用、後退
用、5速用(オーバドライブ用)の各駆動歯車7
A,8A,9A,10A,11Aに固定されてい
る。この各駆動歯車7〜11に対応して、出力軸
2には、上記駆動歯車に対応した従動歯車7B,
8B,9B,10B,11Bがそれぞれ回転自在
に保持されている。上記歯車7Aと7B、8Aと
8B、9Aと9B、11Aと11Bとは互いに常
時噛合いまた後退用の歯車10Aと10Bとはア
イドル歯車10Cを介して互いに常時噛合つてい
る。なお、4速は、入力軸1と出力軸2とを直結
することにより得られる。
このような歯車式変速機Tは、任意の1つの従
動歯車を出力軸2と一体的に連結することにより
この連結された従動歯車に対応した変速段が得ら
れ、また入力軸1と出力軸2とを直結することに
より4速が得られ、このいずれの連結(直結)を
も行われないときがニユートラルとなる。この変
速段の選択すなわち動力伝達経路を切換えるた
め、3つのシンクロナイザ機構S1〜S3が設け
られている。このシンクロナイザ機構S1は、3
速あるいは4速を選択するためのものであり、S
2は1速あるいは2速を選択するためのものであ
り、S3は5速あるいは後退(R)を選択するた
めのものである。
シンクロナイザ機構S1〜S3の一例につい
て、S3の場合を例にして第2図により説明す
る。先ず、シンクロナイザ機構S3は、出力軸2
側において、該出力軸2と一体回転するように設
けられたクラツチハブ21と、このハブ21外周
に摺動自在かつ回転不能に配設されたスリーブ2
2と、該両者21と22との間に配設されたシン
クロナイザキー23と、を有する。一方、このシ
ンクロナイザ機構S3に対応した5速用と後退用
との従動歯車10B,11Bには、クラツチギア
24あるいは25が一体化される一方、このクラ
ツチギア24,25のテーパ面にはシンクロナイ
ザリング26,27が摺動自在に嵌合されてい
る。これにより、例えばスリーブ22をその中立
位置から第2図左方へ動かすと、キー23がリン
グ26をクラツチギア26に押付ける。さらなる
スリーブ22の左方動により、スリーブ22の歯
とクラツチギア24の歯とがその端面に形成され
傾斜面同士で接触する一方(同期作用)キー23
のこれ以上の動きが規制される。さらにスリーブ
22が左方動すると、スリーブ22の歯とクラツ
チギア24との歯とが噛合い、従動歯車10Bが
出力軸2に対して一体的に連結される(後退変速
段の選択完了)。なお、このようなシンクロナイ
ザ機構S3そのものの機能は従来と同じなので、
これ以上の詳細な説明は省略する。
前記各シンクロナイザ機構S1〜S3の操作を
行うため、歯車式変速機TのケースCには、3本
のシフトロツド31〜33が摺動自在に保持され
ている。この各シフトロツド31〜33には、シ
フトフオーク36(シフトロツド31,32のも
のについては図示略)が一体化されて、このシフ
トフオーク36の先端部36aが、シンクロナイ
ザ機構S1〜S3におけるスリーブ22の溝22
a内に嵌合されている。これ等シフトロツド31
〜33のうち、31は1速および2速用であり、
32は3速および4速用であり、33は5速およ
び後退用である。すなわち、図示を略すシフトレ
バーを、ニユートラル位置から左右いずれかに動
かすことによりシフトロツド31〜33のいずれ
か1つが選択され(セレクト)、この後シフトレ
バーを前あるいは後に動かすことにより上記選択
されたいずれか1つのシフトロツドのみが前ある
いは後に変位される(シフト)。
上記5速および後退用のシフトロツド33の側
面には、その位置決めのため、第3図に示すよう
に、3つの係止溝33a,33b,33cが形成
されている。一方、ケーシングCには、スプリン
グ34により付勢されクリツクボール35が保持
されている。このクリツクボール35は上記シフ
トロツド33の側面に臨み、シフトロツド33が
中位位置にあるときは真中の溝33bに嵌合し、
5速位置にあるときは溝33cに嵌合し、後退位
置にあるときは溝33aに嵌合するようになつて
いる。そして、溝33aと33cとは、クリツク
ボール35によりシフトロツド33が軸方向にが
たつきなく係止されるような形状とされる一方、
真中の溝33bは、クリツクボール35が嵌合し
た際にも、シフトロツド33が軸方向に若干動き
得るように、軸方向に幅広のものとして形成され
ている。すなわち、第3図において、シフトロツ
ド33が正規の中立位置にあるときの位置をl1線
で示すと、l2線で示すように、オフセツト量e分
だけ軸方向に動き得るようにされている。
5速および後退用のシフトロツド33には、変
速位置が後退位置にあることを検出するための変
速位置検出スイツチ41が設けられている。この
スイツチ41は、第4図に示すように、歯車式変
速機TのケーシングCに螺合されるハウジング4
2と、このハウジング42に摺動自在に保持され
た検知片43と、この検知片43を突出方向に付
勢するスプリング44と、を有する。上記検知片
43は、シフトロツド33の軸方向に伸び、その
先端が、当該シフトロツド33の端面に当接され
ている。これにより、シフトロツド33は、スイ
ツチ41のスプリング44の付勢力を受けて、第
2図〜第4図左方向へ押圧されて、シフトロツド
33は、その中立位置にある状態において、前記
オフセツト量e分だけ正規の中立位置よりも軸方
向(後退用変速段を選択する方向)に変位された
状態とされる。したがつて、シンクロナイザ機構
S3は、そのスリーブ22が上記オフセツト量e
に相当する分だけ第2図左方へ変位された状態と
なつて、後退用従動歯車10Bに回転負荷を与え
ることになる。この回転負荷は、後退用駆動歯車
10Aを介してカウンタ軸2に伝達される。これ
により、アイドル時などのようにエンジンの出力
変動が大きくかつ歯車式変速機Tがニユートラル
位置にあるときの歯打音が防止される。
なお、前記スイツチ41は、実施例では後退位
置検出用とされて、検知片43に摺動自在に保持
された可動接点45と、この可動接点45を付勢
する弱いばね力のスプリング46と、ハウジング
42に設けた固定接点47と、をさらに備えて、
シフトロツド33が後退位置にあるときにのみ、
両接点45と47とが離間して、バツクアツプラ
ンプを点灯させるための信号を発するようになつ
ている。
以上実施例について説明したが、シンクロナイ
ザ機構S1〜S3としては適宜の形式のものを採
択し得るものである。またスイツチ41は、後退
位置を検出するもののみならず、任意の1つある
いは複数の変速位置を検出するものであつてもよ
く、このようなスイツチ41を複数有する場合
は、少なくともそのいずれか1つのスイツチが有
するスプリングにより回転負荷を与えるようにす
ればよい。
(考案の効果) 本考案は以上述べたことから明らかなように、
歯車式変速機に配設されていた変速位置検出スイ
ツチの有するスプリングをそのまま有効に利用し
て、歯打音防止のための付勢力を得るようにした
ので、この歯打音防止用の専用のスプリングを別
途設ける場合に比して、コスト上、スペース上極
めて有利となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案は適用された歯車式変速機の一
例を示す簡略側面図。第2図はシフトロツドとシ
ンクロナイザ機構との連係部分を示す平面断面
図。第3図はシフトロツドを位置決めする部分の
詳細図。第4図は変速位置検出スイツチの一例を
示す断面図。 T:歯車式変速機、C:ケーシング、S1〜S
3:シンクロナイザ機構、31〜33:シフトロ
ツド、34:スプリング、35:クリツクボー
ル、36:シフトフオーク、41:変速位置検出
スイツチ、43:検知片、44:スプリング。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 動力伝達経路を切換えるためのシンクロナイザ
    機構の操作を、摺動変位されるシフトロツドを介
    して行うようにした常時噛合式の歯車式変速機に
    おいて、 前記シフトロツドの位置決めが、ニユートラル
    位置で軸方向に若干動き得るように設定され、 変速位置検出スイツチの検知片がニユートラル
    位置にある前記シフトロツドに対して軸方向から
    当接されて、該検知片付勢用のスプリングによつ
    て該シフトロツドが軸方向に付勢されている、 ことを特徴とする歯車式変速機の歯打音防止装
    置。
JP13797686U 1986-09-10 1986-09-10 Expired JPH0237325Y2 (ja)

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JP13797686U JPH0237325Y2 (ja) 1986-09-10 1986-09-10

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13797686U JPH0237325Y2 (ja) 1986-09-10 1986-09-10

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JPS6345444U JPS6345444U (ja) 1988-03-26
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JP4037195B2 (ja) * 2002-07-12 2008-01-23 本田技研工業株式会社 車両の動力伝達装置

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JPS6345444U (ja) 1988-03-26

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