JPS6221697Y2 - - Google Patents

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JPS6221697Y2
JPS6221697Y2 JP1982138387U JP13838782U JPS6221697Y2 JP S6221697 Y2 JPS6221697 Y2 JP S6221697Y2 JP 1982138387 U JP1982138387 U JP 1982138387U JP 13838782 U JP13838782 U JP 13838782U JP S6221697 Y2 JPS6221697 Y2 JP S6221697Y2
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oil
crankshaft
hole
centrifugal filter
filtration chamber
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JP1982138387U
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) この考案は、クランク軸軸心を通つてコンロツ
ド大端軸合部などに供給するオイルをその供給途
上で浄化するようにした小型エンジンの遠心フイ
ルタ装置に関する。
(従来の技術) 小型エンジンにおいて、コンロツド大端軸合部
などに供給する潤滑用のオイルをクランク軸軸心
に設けたオイル通孔を介して、クランク軸端から
供給するようにしたものがある。この場合、クラ
ンク軸軸端に一体に回転する遠心フイルタを軸支
し、供給するオイルを一旦この中に導入してから
オイル通孔へ導くようにして、混入した金属粉な
どの不純物を除去する遠心フイルタ装置を備えた
ものがある。
第3図は、上記遠心フイルタ装置を備えたオイ
ル供給装置の一例である。
クランク軸aには、伝導系へ動力を伝えるプラ
イマリドライブギアb、遠心式発進クラツチcが
軸装され、これらはクランク軸aに締着したナツ
トdによつて軸方向位置を固定され、その外側に
遠心フイルタeが設けられる。遠心フイルタe
は、その内側ケースfがナツトdに共締め固定さ
れ、クランク軸aの軸端に軸支された外側ケース
gと合わせて内部に円盤形の濾過室hを形成して
いる。
クランク軸aの外端はクラツチカバーiの内壁
に設けたオイル溜りjにオイルシールkを介して
軸支される。オイル溜りjにはクラツチカバーi
の肉厚内に配置されたオイル供給孔lが接続され
る。
クランク軸aの軸心には、コロツド大端軸合部
や前記プライマリドライブギアbの軸合部などに
通じるオイル通孔mが穿設され、オイル通孔外端
は、上記ナツトdの外側方に延び、直径方向のオ
イル導出孔nを介してナツトdの外側方で濾過室
hの内側部に開口する。一方、クランク軸aの外
側部にも、軸心を通るオイル通孔oが穿設され、
このオイル通孔oはオイル溜りjに連通し、オイ
ル通孔oの内端は直径方向のオイル導入孔pを介
して濾過室hの外側部に開口している。
以上の構成により、オイルポンプで圧送された
オイルが、オイル供給孔l、オイル溜りj、オイ
ル通孔o、オイル導入孔pを通つて濾過室hに導
入され、ここで遠心分離方式で不純物を除去さ
れ、浄化されたオイルがオイル導出孔n、オイル
通孔mを介して各潤滑部に供給される。
遠心フイルタ装置は、上記のように作用するの
で、濾過室hに開口するオイル導入孔pとオイル
導出孔nとの間にある程度の距離がないと、充分
に遠心力の作用を受ける前にオイルが短絡して濾
過室hを通過し、浄化不足を招くことになる。浄
下性能を高めるためには両孔p,nの距離を大き
く設定する必要がある。しかし、こうすることに
よつて、クランク軸a外端部の長さLおよびクラ
ツチカバーiが長大化し、さらに回転のバランス
や強度上クランク軸aの軸径を太くする必要が生
じて、コスト、重量が増大するという問題があ
る。
(考案が解決しようとする問題点) 従来の小型エンジンの遠心フイルタ装置では、
浄化性能を向上するためには、濾過室に開口する
オイル導入孔とオイル導出孔との間にある程度の
距離を設定する必要があり、クランク軸外端部が
長大化し、クラツチカバーやクランク軸外径が増
大し、コスト、重量に与える影響が大きいという
問題があつた。
この考案は、この問題点を解消するため、クラ
ンク軸外端部の長さを可及的に短くし、濾過室へ
のオイル導入孔、導出孔の距離を充分にして浄化
性能を上げることを目的とした小型エンジンの遠
心フイルタ装置を提供するものである。
〔考案の構成〕
(問題点を解決するための手段) 上記の目的を達成するため、この考案の小型エ
ンジンの遠心フイルタ装置は、クランク軸の一側
に2分割可能な内側ケースと外側ケースとから円
盤形の濾過室を形成した遠心フイルタを固定し、
クランク軸軸心を通つてコンロツド大端軸合部な
どに通じるオイル通孔を直径方向のオイル導出孔
により上記濾過室の内側部に連通させ、一方オイ
ル供給孔を濾過室の外側部に連通させた遠心フイ
ルタ装置を備える小型エンジンにおいて、前記内
側ケースの濾過室側壁面の軸孔周りに放射状の凹
溝を形成して備え、この内側ケースを前記ナツト
により固定し、さらにその外側方のクランク軸軸
端に外側ケースを軸支して両ケースを合わせて遠
心フイルタを形成し、この遠心フイルタ濾過室の
外側部に前記エンジンケースのオイル供給孔を連
通するとともに、前記クランク軸軸心のオイル通
孔からクランク軸外表に抜ける前記オイル導出孔
を、前記内側ケースの凹溝に連通する位置に開口
させた構成をとる。
(作用) この考案は、このような構成をとり、クラツチ
ケースのオイル供給孔から濾過室の外側部に導入
されたオイルは、遠心分離により不純物を除去さ
れた後、濾過室内端面の凹溝を導出孔としてクラ
ンク軸心のオイル通孔へ供給される。上記凹溝は
ナツトの内側方に位置するので、ナツト外側方に
あけたオイル導入孔との間に少なくともナツトの
高さ以上の距離が自動的に与えられ、オイルが短
絡して通過するのを防いで浄化性能を高めるに必
要な距離を確保しやすく、クランク軸の長大化を
ナツトの高さ分だけ抑えることができる。
従来の遠心フイルタ装置が、ナツトの外側方に
必要距離をとつてオイル導入孔、導出孔を配置し
たものに比べ、同じ距離を設定するとすれば、ク
ランク軸外端部の長さはナツトの高さ分短縮で
き、回転のバランスを向上するばかりでなく、ク
ランク軸の強度上、コスト上に有利に作用し、ク
ラツチカバーを縮小して、エンジンの軽量化に役
立つ。
(実施例) 第1図は、この考案に係る小型エンジンの遠心
フイルタの実施例を示す縦断側面図である。
クランク軸1には、遠心式発進クラツチ2とそ
の出力側に固定したプライマリドライブギア3が
軸装され、プライマリドライブギア3はカウンタ
軸上のプライマリドライブギア4に噛合つて伝導
系に動力を伝える。これらプライマリドライブギ
ア3と遠心式発進クラツチ2とは、外側方でクラ
ンク軸1に締着したナツト16によつて軸方向に
固定される。この遠心式発進クラツチ2などはク
ランクケース6外側に形成したクラツチ室7内に
配置され、クラツチカバー8で被覆される。
クランク軸1の軸心には、外端部近くに延びる
オイル通孔9が設けられる。オイル通孔9は通孔
10を介してクランクピン11とコンロツド大端
12の軸孔13との摺動部や発進クラツチ2、プ
ライマリドライブギア3などの摺動部に連通して
いる。オイル通孔9の外端は、前記ナツト16の
締着座面近くで直径方向のオイル導出孔14によ
つてクランク軸1外表に開口している。
クランク軸1はナツト16の締着部からさらに
外方に延び、クラツチカバー8内面に達する外端
部1aがあり、ここに遠心フイルタ15が軸架さ
れる。遠心フイルタ15は、2つ割り構造をな
し、中心に軸孔を有する皿状の内側ケース15a
と外側ケース15bを水密に合わせて、内部に円
盤形の濾過室18を形成するようになつている。
また、内側ケース15aの濾過室側の壁面には、
軸孔から延びる放射状の凹溝17が形成されてい
る。
上記内側ケース15aは開放面を外側に向けて
発進クラツチ2の直ぐ外側方でクランク軸1にス
プライン嵌合により回転一体に軸支され、前記ナ
ツト16により共締めして固定される。このと
き、ナツト16との締着座面に上記凹溝17によ
る放射状の油孔が形成される。前記オイル通孔9
に連通するオイル導出孔14は、この油孔に連通
する位置に開口する。
一方の外側ケース15bはクランク軸外端部1
aに軸支され、両ケース15a,15bを合接す
ることによつて、円盤形の濾過室18を備えた遠
心フイルタ15がクランク軸外端部1a上に一体
的に軸架される。
外側ケース15bの軸孔を形成する軸孔ボス1
9は外方へ突出し、軸孔には、第2図に示すよう
に複数本の軸方向のオイル溝20が形成されてい
る。この軸孔をもつてクランク軸外端部1aに外
側ケース15bを軸支して遠心フイルタ15を組
立てたときには、このオイル溝20を介して濾過
室18外端がクランク軸外端部端面に開通して備
えられる。クラツチカバー8の内面にはオイル溜
り22が凹設され、この中に上記外側ケース15
bの軸孔ボス19がオイルシール21を介して挿
通軸支される。オイル溜り22には、クラツチカ
バー8の肉厚内を通つて配置されたオイル供給孔
23の先端が接続されている。
エンジンが回転し、連動するオイルポンプによ
つて圧送されたオイルは、オイル供給孔23から
オイル溜り22、オイル溝20を通つて遠心フイ
ルタ15、濾過室18外端部に導入され、遠心フ
イルタ15はクランク軸1とともに回転している
ので、濾過室オイルに混入している金属粉などの
不純物が遠心力で外周部へ分離され、浄化された
オイルが凹溝17からオイル導入孔14を介して
オイル通孔9に導かれ、コンロツド大端部12の
軸孔13などの摺動部に供給される。
以上の通り構成されたこの遠心フイルタ装置で
は、濾過室に開口するオイル導入孔、オイル導出
孔を発進クラツチなどの固定するナツトを跨いで
配置したので、両孔間にオイルの短絡通路を防ぐ
に充分な距離を設定しても、上記ナツトの高さ分
を差引いた長さだけクランク軸外端部を延長すれ
ば足りる。すなわちクランク軸外端部の長さLa
を短く設定できる。第3図に示した従来型のもの
では、クランク軸外端部の長さLを39mm必要であ
つたが、Laは28mmに短縮できる。
こうしてクランク軸の長さを縮減できること
は、回転のバランスが改善されるばかりでなく、
クランク軸の強度上に有利であり、またクラツチ
カバーを縮小でき、総体的に重量軽減やコストダ
ウンに役立つ。
〔考案の効果〕
以上の通り、この考案の小型エンジンの遠心フ
イルタ装置は、遠心式発進クラツチなどとともに
2分割遠心フイルタの内側ケースをナツトにより
共締めしてクランク軸に固定し、外側ケースを合
わせて遠心フイルタを形成するととももに、内側
ケースのナツト締着座面に放射状の凹溝を備え、
この凹溝を介して浄化したオイルをクランク軸軸
心のオイル軸孔に導くようにしたもので、遠心フ
イルタの浄化性能を充分に高くした上でクランク
軸外端部を短縮でき、クラツチカバー内をコンパ
クト化して重量軽減やコストダウンを図ることが
できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例を示すエンジンクラ
ンク軸要部の縦断側面図、第2図は第1図−
矢視のクランク軸外端部を拡大した図、第3図は
従来の遠心フイルタを例示したクランク軸軸端部
の縦断側面図である。 1……クランク軸、2……遠心式発進クラツ
チ、3……プライマリドライブギア、8……クラ
ツチカバー、9……オイル通孔、12……コンロ
ツド大端部、14……オイル導出孔、15……遠
心フイルタ、15a……内側ケース、15b……
外側ケース、16……ナツト、17……凹溝、1
8……濾過室、22……オイル溜り、23……オ
イル供給孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. クランク軸の一側に2分割可能な内側ケースと
    外側ケースとから円盤形の濾過室を形成した遠心
    フイルタを固定し、クランク軸軸心を通つてコン
    ロツド大端軸合部などに通じるオイル通孔を直径
    方向のオイル導出孔により上記濾過室の内側部に
    連通させ、一方オイル供給孔を濾過室の外側部に
    連通させた遠心フイルタ装置を備える小型エンジ
    ンにおいて、前記内側ケースの濾過室側壁面の軸
    孔周りに放射状の凹溝を形成して備え、この内側
    ケースを前記ナツトにより固定し、さらにその外
    側方のクランク軸軸端に外側ケースを軸支して両
    ケースを合わせて遠心フイルタを形成し、この遠
    心フイルタ濾過室の外側部に前記エンジンケース
    のオイル供給孔を連通するとともに、前記クラン
    ク軸軸心のオイル通孔からクランク軸外表に抜け
    る前記オイル導出孔を、前記内側ケースの凹溝に
    連通する位置に開口させたことを特徴とする小型
    エンジンの遠心フイルタ装置。
JP13838782U 1982-09-14 1982-09-14 小型エンジンの遠心フイルタ装置 Granted JPS5943607U (ja)

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JP13838782U JPS5943607U (ja) 1982-09-14 1982-09-14 小型エンジンの遠心フイルタ装置

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JP13838782U JPS5943607U (ja) 1982-09-14 1982-09-14 小型エンジンの遠心フイルタ装置

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Publication Number Publication Date
JPS5943607U JPS5943607U (ja) 1984-03-22
JPS6221697Y2 true JPS6221697Y2 (ja) 1987-06-02

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5650608B2 (ja) * 2011-08-08 2015-01-07 本田技研工業株式会社 小型車両用内燃機関のキック始動装置
JP5923020B2 (ja) * 2012-09-28 2016-05-24 本田技研工業株式会社 内燃機関

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5629204B2 (ja) * 1976-02-16 1981-07-07

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JPS5629204U (ja) * 1979-08-15 1981-03-19

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JPS5629204B2 (ja) * 1976-02-16 1981-07-07

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