JPH054598Y2 - - Google Patents

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JPH054598Y2
JPH054598Y2 JP1986134962U JP13496286U JPH054598Y2 JP H054598 Y2 JPH054598 Y2 JP H054598Y2 JP 1986134962 U JP1986134962 U JP 1986134962U JP 13496286 U JP13496286 U JP 13496286U JP H054598 Y2 JPH054598 Y2 JP H054598Y2
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oil
balance shaft
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oil passage
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、バランスシヤフト付きエンジンに関
するものである。
〔従来の技術〕
バランスシヤフト付きエンジンというものがあ
る。バランスシヤフト付きエンジンを開示した従
来技術文献としては、例えば特開昭50−132309、
実開昭57−102743、特公昭58−28456、特開昭55
−2859或いは1975年6月発行の「内燃機関」
Vol.14 No.162がある。
バランスシヤフト付きエンジンというのは、ア
ンバランス部を有するバランスシヤフトを備えて
おり、該バランスシヤフトを回転させて、それに
よつてエンジン振動、特にエンジンの上下振動を
低減するようにしたものである。バランスシヤフ
トはエンジンに複数のジヤーナル部で回転可能に
支持されており、全てのジヤーナル部に潤滑油を
供給するために、エンジンから複数のジヤーナル
部のうち一部のジヤーナルのみに供給される潤滑
油を、他のジヤーナル部まで輸送するためのオイ
ル通路を有している。
オイル通路はバランスシヤフトの軸方向にドリ
ルにより孔をあけて作成する方法があるが、比較
的深い孔加工となるため加工に時間がかかり、こ
の点を改善するために、パイプを内部に鋳包んだ
バランスシヤフトの構造が実開昭60−147818号公
報に開示されている。
上記構成によれば、パイプにより予めオイル通
路を形成する事ができ、孔加工の工程を省きバラ
ンスシヤフトの総加工時間を短縮できる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、バランスシヤフトの軽量化を考
えた場合、バランスシヤフとして必要となる最低
限度の構成は、ジヤーナル部とアンバランスマス
とオイル通路であるが、従来技術においては、パ
イプ厚さと鋳包み厚さを足したオイル通路壁を形
成する肉厚によりアンバランスマスに作用する遠
心力を支える構成となつている。
このため、実用的なバランスシヤフトとして成
り立つためには、オイル通路壁の肉厚を必要以上
に厚くすることにより、純粋にオイルを流通する
ためだけに必要な最低限の強度よりも大きな強度
を与える必要があり、結果として軽量化を達成で
きないという問題があつた。
本考案は、上記問題に鑑みオイル通路壁にアン
バランスマスの遠心力を作用させないことによ
り、オイル通路壁の肉厚を純粋にオイルを流通す
るだけのために必要な最低限度まで薄くして、バ
ランスシヤフトの軽量化を達成する事を目的とす
る。
〔問題点を解決するための手段〕
この技術的課題を達成するために、本考案にあ
つては次のような手段が講じられている。
即ち、本考案に係るバランスシヤフト付きエン
ジンというのは、アンバランスマスを有し、複数
のジヤーナル部でエンジンに回転可能に支持さ
れ、前記複数のジヤーナル部間を連通するオイル
通路を有するバランスシヤフトを有したバランス
シヤフト付きエンジンにおいて、前記アンバラン
スマスは前記ジヤーナル部に支持されて複数のジ
ヤーナル部を連結しており、前記オイル通路は前
記ジヤーナル部のみに連結支持されるパイプによ
り形成されることを特徴とする。
〔作用〕
本考案にあつては、アンバランスマスとオイル
通路壁としてのパイプとは独立してジヤーナル部
により支持されるため、オイル通路壁としてのパ
イプにアンバランスマスの遠心力が作用すること
を防いでいる。
〔実施例〕
第1図は、本考案の第1の実施例に係るバラン
スシヤフト付きエンジンの一部分の縦断面図であ
る。
第1図において、1はバランスシヤフトであ
る。バランスシヤフト1はその途中に第1のジヤ
ーナル部2と第2のジヤーナル部7との二つのジ
ヤーナル部を有しており、第1と第2のジヤーナ
ル部2,7においてシリンダブロツク3に回転可
能に支持されている。
バランスシヤフト1はアンバランスマス6を備
えており、バランスシヤフト1が回転するときア
ンバランスマス6に生じる遠心力によつてエンジ
ンの振動を低減するようにされている。バランス
シヤフト1は高級鋼或いは可鍛鋳鉄等の非常に硬
い材料で出来ている。
バランスシヤフト1の先端にはボルト18によ
つてスプロケツト19が固定されている。スプロ
ケツト19にはタイミングチエイン(図示しな
い)が巻回されており、バランスシヤフト1はタ
イミングチエインを介して図示しないクランクシ
ヤフトによつて駆動される。
バランスシヤフト1のジヤーナル部2,7には
ベアリングメタル31,32,33,34が当接
している。ベアリングメタル31,32とジヤー
ナル部2との間を潤滑するために、シリンダブロ
ツク3のなかにはオイルギヤラリ24が設けられ
ている。ベアリングメタル31にはオイルギヤラ
リ24に整合するオイル孔25が穿設されてい
る。斯くて、オイルギヤラリ24のオイルは、オ
イル孔25を介してベアリングメタル31,32
と第1のジヤーナル部2との間に供給されるの
で、ベアリングメタル31,32と第1のジヤー
ナル部2との間が潤滑される。
ベアリングメタル33,34と第2のジヤーナ
ル部7との間を潤滑するために、本実施例では、
オイル通路21を有する金属パイプ22がバラン
スシヤフト1に取り付けられている。そして、金
属パイプ22のなかのオイル通路21を介してベ
アリングメタル33,34と第2のジヤーナル部
7との間にオイルが供給されるようになつてい
る。この点について詳細に説明する。
第1図から分かるように、ベアリングメタル3
1,32の内壁面には周方向に延びるオイル溝4
1が設けられている。オイル溝41はオイル孔2
5に整合しているので、オイルギヤラリ24のオ
イルはオイル溝41にも供給される。他方、ジヤ
ーナル部2の中には半径方向に延びるオイル導入
路42が設けられており、オイル導入路42の両
端はオイル溝41に整合されている。従つて、オ
イル溝41のオイルはオイル導入路42に入る。
第1のジヤーナル部2の内部49は中空とされ
ており、そこには円筒状の筒部材44が嵌挿され
ている。筒部材44にはオイル導入路42に整合
する孔45が穿設されているので、オイル導入路
42を通つたオイルは筒部材44の内部43に流
入する。
第1図において、金属パイプ22はその後端部
51が第2のジヤーナル部7に穿設されている支
持穴52に嵌合されている。金属パイプ22の前
部には前フランジ54が設けられており、前フラ
ンジ54の前端部53が筒部材44を介してボル
ト18によつて押圧されることにより、金属パイ
プ22はバランスシヤフト1に固定されている。
金属パイプ22はバランスシヤフト1の軸線P−
Pと同軸上にある。
金属パイプ22の後端部51の近傍には後フラ
ンジ55が設けられている。先に述べた前フラン
ジ54と第1のジヤーナル部2との間にはリング
状のオイルシール56が配置されており、後フラ
ンジ55と第2のシリンダブロツク7との間にも
オイルシール57が配置されている。オイルシー
ル56,57はオイル通路21を流れるオイルが
漏れないようにするためである。
金属パイプ22の後端部51の側壁にはオイル
孔61が穿設されており、第2のジヤーナル部7
にもオイル排出溝62が穿設されている。そし
て、オイル孔61とオイル排出溝62とは整合す
るようにされている。オイル排出溝62は第2の
ジヤーナル部7のなかを半径方向に延びており、
第2のジヤーナル部7の表面に開口されている。
第2図は、第1図の−断面図である。第2
図において、1はバランスシヤフト、2は第1の
ジヤーナル部、22は金属パイプ、6はアンバラ
ンスマスである。
第1図、第2図から分かるように、アンバラン
スマス6は断面形状が略円環を半分にした形状を
有しており、バランスシヤフト1の軸心付近には
存在しない。また、その支持は第1のジヤーナル
部2と第2のジヤーナル部7で行われるととも
に、第1のジヤーナル部2と第2のジヤーナル部
7間を連結している。
一方、オイル通路壁としての金属パイプ22
は、バランスシヤフト1の軸心に一致して配置さ
れており、アンバランスマス6とは所定の間隔を
もつて第1のジヤーナル部2と第2のジヤーナル
部7とにそれぞれ端部を連結支持されている。
本実施例においては、上記のような金属22が
設けられているために、オイルギヤラリ24から
第1のジヤーナル部2の筒部材44の内部43に
入つたのオイルは、金属パイプ22のなかのオイ
ル通路21を通つてベアリングメタル33,34
と第2のジヤーナル部7との間に供給される。
本実施例の作用を説明する。
本実施例にあつては、第2のジヤーナル部7へ
オイルを供給するのに、従来(第4図)のように
バランスシヤフト1のなかにオイル通路11を穿
設しているのではなく、第1のジヤーナル部2と
第2のジヤーナル部7との間にオイル通路21を
有するに金属パイプ22を嵌め込むことによつて
実現している。従つて、硬い材料で出来たバラン
スシヤフト1にオイル通路11(第4図)のよう
な長い孔を穿設する必要がない。金属パイプ22
は第1と第2のジヤーナル部2,7に嵌め込むこ
とによつて容易に取り付けることが出来るので、
コストアツプになるという問題がない。また、金
属パイプ22は容易に取り付けることが出来るの
で、エンジンの生産性が向上する。
また、アンバランスマス6とオイル通路壁とし
ての金属パイプ22とは独立して第1、第2のジ
ヤーナル部2,7により支持されているため、オ
イル通路壁としての金属パイプ22にアンバラン
スマス6の遠心力が作用することを防いでいる。
このため、オイル通路壁としての金属パイプ2
2の肉厚を純粋にオイルを流通するだけのために
必要な最低限度まで薄くすることが出来、バラン
スシヤフト1の軽量化を達成する事が出来る。
第3図は、本考案の第2の実施例に係るバラン
スシヤフト付きエンジンの一部分の縦断面図であ
る。
前記第1の実施例のものでは、金属パイプ22
を第1と第2のジヤーナル部2,7の孔49,5
2に嵌め込み、筒部材44を介してボルト18に
よつて軸方向に荷重を与え、それによつて金属パ
イプ22をバランスシヤフト1に固定していた。
これに対して第3図のものは金属パイプ22を
第1のジヤーナル部2の孔59と第2のジヤーナ
ル部7の穴52に打ち込むことによつて、金属パ
イプ22をバランスシヤフト1に固定するもので
ある。
第3図のものにおいては、金属パイプ22は打
ち込みによつて固定されているので、第1図のよ
うな筒部材44は不要である。また、打ち込みに
よつて固定されているので、孔59及び孔52と
金属パイプ22とは密接に当接している。このた
め、前記第1図のようなオイルシール56,57
も不要である。この点が本実施例の特徴である。
第3図のものについてその他の事柄は前記第1
の実施例のものと全く同じであるので、図に符号
を付すだけにしてこれ以上の説明は省略する。
以上、本考案の特定の実施例について説明した
が、本考案はこの実施例に限定されるものではな
く、実用新案登録請求の範囲内において種々の実
施態様が包含されるものである。
〔考案の効果〕
本考案によれば、オイル通路壁としてのパイプ
にアンバランスマスの遠心力が作用することを防
ぐことが出来る。
このため、オイル通路壁としてのパイプの肉厚
を純粋にオイルを流通するだけのために必要な最
低限度まで薄くすることが出来、バランスシヤフ
トの軽量化を達成する事が出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の第1の実施例に係るパラン
スシヤフト付きエンジンの一部分の縦断面図、第
2図は、第1図の−断面図、第3図は、本考
案の第2の実施例に係るバランスシヤフト付きエ
ンジンの一部分の縦断面図、 1……バランスシヤフト、2……第1のジヤー
ナル部、6……アンバランスマス、7……第2の
ジヤーナル部、21……オイル通路、22……金
属パイプ、24……オイルギヤラリ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. アンバランスマスを有し、複数のジヤーナル部
    でエンジンに回転可能に支持され、前記複数のジ
    ヤーナル部間を連通するオイル通路を有するバラ
    ンスシヤフトを有したバランスシヤフト付きエン
    ジンにおいて、前記アンバランスマスは前記ジヤ
    ーナル部に支持されて複数のジヤーナル部を連結
    しており、前記オイル通路は前記ジヤーナル部の
    みに連結支持されるパイプにより形成されること
    を特徴とするバランスシヤフト付きエンジン。
JP1986134962U 1986-09-03 1986-09-03 Expired - Lifetime JPH054598Y2 (ja)

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JP1986134962U JPH054598Y2 (ja) 1986-09-03 1986-09-03

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JP1986134962U JPH054598Y2 (ja) 1986-09-03 1986-09-03

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JPS6345239U JPS6345239U (ja) 1988-03-26
JPH054598Y2 true JPH054598Y2 (ja) 1993-02-04

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2572820Y2 (ja) * 1992-01-17 1998-05-25 株式会社クボタ エンジンの回転バランサ軸の圧送式潤滑装置
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS60147818U (ja) * 1984-03-13 1985-10-01 川崎重工業株式会社 エンジンのバランサ軸

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JPS6345239U (ja) 1988-03-26

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