JPS6221456A - 中空鋳物の製造方法 - Google Patents

中空鋳物の製造方法

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JPS6221456A
JPS6221456A JP16137785A JP16137785A JPS6221456A JP S6221456 A JPS6221456 A JP S6221456A JP 16137785 A JP16137785 A JP 16137785A JP 16137785 A JP16137785 A JP 16137785A JP S6221456 A JPS6221456 A JP S6221456A
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浜島 兼男
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堂ノ本 忠
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05CINDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
    • F05C2201/00Metals
    • F05C2201/02Light metals
    • F05C2201/021Aluminium

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、ディーゼルエンジン用断熱ピストンの如く
、断熱等の目的のための空洞(中空部)を内部に形成し
た中空鋳物を製造する方法に関するものである。
従来の技術 近年に至り、ディーゼルエンジンにおいてはその燃焼室
を高温化して燃費の改善を図るとともに始動初期の不完
全燃焼を防止するため、ピストン頂面部を断熱化するこ
とが検討されている。
ピストン頂面部を断熱化するための有効な手段としては
、ピストン頂面の直下に空洞を形成してその空洞部によ
り断熱を図り、かつ断熱による頂面濡度上欝に対処する
ために、頂面を断熱材で形成しておく方法が知られてい
る。具体的には、例えばインコネルの如き超合金などか
らなる断熱材によって頂面を形成し、その頂面耐熱材と
ピストン母材との間に空洞部を設けて両者をボルト止め
する方法が知られている。しかしながらこの方法では、
頂面材やピストン母材に予め穴加工、ネジ加工等の機械
加工を施しておく必要があり、しかもボルト止めの作業
を必要とするため、生産性が低く、高コストとならざる
を得ないという問題があり、またピストン稼動時に母材
、特にボルト穴の部分がクリープ変形して頂面耐熱材−
母材間の有効な接合強度が得られなくなるという問題が
あった。
そこで頂面耐熱材を母材に強固に接合することができ、
しかも高コスト化を招いたり生産性の低下を招いたりす
ることなく、頂面直下に断熱用の空洞を有するピストン
を製造し得る方法の開発が強く望まれている。このよう
な方法の一つとしては、ピストン母材の鋳造時に頂面耐
熱材を鋳ぐるみによって一体に保持しかつ頂面耐熱材の
直下に空洞部を残して鋳造する鋳ぐるみ鋳造法の適用が
考えられる。この場合、鋳ぐるみを円滑に行ない、しか
もピストン母材の鋳造欠陥の発生防止や組織微細化を図
るために、鋳造法としては所謂高圧鋳造法などの加圧鋳
造法を適用することが最適と考えられる。
ところで鋳物の内部に空洞を形成する方法としては、シ
ェル中子等の砂中子を鋳くるんで鋳造した後、中子砂を
鋳物内部から取出す方法が一般的であり、また一部では
水等の溶媒に容易に溶解させ得る材料からなる中子、例
えば塩中子を使用して鋳造し、鋳造後に中子を溶出除去
させる方法も採用されている。
発明が解決すべき問題点 前述のように砂中子を用いて高圧鋳造法を適用した場合
、WIIIに加わる高圧によって溶湯が中子内に含浸さ
れ、その結果、鋳物内から中子砂を除去することが困難
となる。また塩中子を用いた場合も、圧縮成形した塩中
子では高圧鋳造により溶湯が中子に含浸されて前記同様
な問題が生じ、一方溶融凝固させた塩中子を用いた場合
、塩中子に割れが発生し易い問題がある。
したがって従来は高圧鋳造法の如き加圧鋳造法によって
鋳物内部に任意の形状の空洞部を形成することは極めて
困難であった。
この発明は以上の事情を背景としてなされたもので、前
述のような問題が発生することなく、加圧鋳造(より内
部に空洞を有する鋳物、例えば断熱ピストンを支障なく
製造し得る方法を提供することを目的とするものである
問題点を解決するための手段 この発明の方法は、加圧鋳造によって内部に空洞を有す
る中空鋳物を鋳造するにあたり、常温では固体状態を保
ちかつ鋳物母材金属の融点よりも低い加熱温度で溶融す
る低融点物質を前記空洞の形状に作っておき、その低融
点物質を母材金属溶湯に対して安定な多孔質体で覆った
状態で鋳型内に配−し、母材金属溶湯を鋳型内に注湯し
て加圧鋳造することにより前記低融点物質を鋳くるんだ
鋳物を作成し、その後母材金属の融点より低くかつ前記
低融点物質の融点以上の温度で前記鋳物を加熱して前記
低融点物質を溶融除去し、内部に空洞を有する中空鋳物
を製造することを特徴とするものである。
ここで、前記低融点物質としては、熱可塑性樹脂、無機
化合物、もしくは金属を用いることができる。そしてそ
の低融点物質である金属としては、鋳物母材金属と液相
状態で2相分離し、かつ相互の溶解度が極めて小さい金
属を用いることが望ましい。また前記多孔質体としては
、注湯時の母材金属の溶Ii温度(したがって注鴻潰度
)よりも融点が高い物質を用いるのが通常である。
作   用 この発明の方法においては、前述のように常温では固体
状態を保ちかつ鋳物母材金属の融点よりも低い加熱温度
で溶融する低融点物質を用い、最終的に形成すべき空洞
の形状にその低融点物質を成形しておき、その低融点物
質を母材に対し安定な多孔質体で覆った状態で鋳型内に
配置してアルミニウム合金等の母材溶湯を注湯し、加圧
鋳造する。
ここで、前記低融点物質を多孔質体で積わずに高温の母
材溶湯を注湯した場合には、低融点物質は母材溶湯との
接触により急速に温度上押して直ちに溶融し、その溶融
金属が母材溶湯中へ拡散して母材の機械的強度などの各
種特性の劣化を招く原因となり、また溶湯加圧力に対し
空洞形状を保てなくなって、最終製品鋳物において所要
の形状の空洞が得られなくなる。しかしながらこの発明
の方法の場合には、低融点物質を多孔質体で覆っている
ため、注湯した母材溶湯は直ちには低融点物質に接触し
ない。すなわち母材WI濶に加圧力が加えられて多孔質
体に含浸され、その母材溶湯が多孔質体内の空隙を透過
してからはじめて低融点物質に接触することになる。こ
のように注湯時には母材溶湯が直接低融点物質に接触せ
ず、しかも母材溶湯と低融点物質との闇に介在する多孔
質体は多孔質であるが故にその断熱性が高いから、注湯
時においては低融点物質の温度はさほど上昇せず、した
がって低融点物質が直ちに溶融してしまうことが防止さ
れる。そして加圧力が加えられれば母材溶湯は前述のよ
うに多孔質体の空隙を透過して低融点物質に接する状態
が生じるが、^圧鋳造の如き加圧鋳造では、その加圧力
によって母材溶湯と金型表面との接触状態が極めて良好
となるため母材溶湯は急速に冷却凝固され、したがって
母材と低融点物質との接触によりその接触部で低融点物
質が溶融しても、その溶融物質が母材中に拡散すること
がなく、鋳物母材の特性を劣化させることが防止される
。また上述のように加圧鋳造により母材溶湯が急速冷却
されるため、8i材溶潮が多孔質体を透過して低融点物
質に母材が接触してもその接触部で低融点物質がその溶
融温度以上Q  − となっている期間は極めて短時間に過ぎず、したがって
接触部での低融点物質溶融最もさほど多くはなく、この
ことも鋳物母材特性劣化の防止に寄与する。さらに、母
材溶湯が急速に冷却・凝固される結果、多孔質体を連通
して低融点物質の部分まで侵入プる母材の量は極くわず
かとなり、そのため後に空洞となるべき部分の形状は実
質的に保持されることになる。
このようにして加圧鋳造して得られた鋳物を、金型から
取出した後、母材の融点よりも低くかつ低融点物質の融
点以上の温度で加熱すれば、低融点物質が溶融して、所
定の流出路を経て外部へ流出除去され、その低融点物質
が存在していた部分が空洞として残ることになる。ここ
で、前配流出路としては、通常は鋳造後に鋳物外部から
低融点物質の部分まで連通ずる穴を形成すれは良いが、
鋳造時に低融点物質の一部が金型表面に接するようにし
た場合には、その部分が鋳物外部に露呈することとなり
、したがってその露呈部分が流出路となるから、鋳造後
に改めて流出路を形成する必Q− 一 〇 − 要はない。
以上のようにして、鋳造時に配置した低融点物質の部分
に、その低融点物質の形状寸法に実質的に相当する空洞
部を右する鋳物を得ることができる。ここで、低融点物
質を覆っていた多孔質体は母材金属と複合された層とな
り、この層は複合化により^強度となるから、空洞部の
周囲が強化されることになり、耐久性を向上させる役割
・を果たす。
なお低融点物質を最終的に溶融させて除去する処理は、
鋳物に対する熱処理と兼ねて行なうことができる。すな
わち例えばアルミニウム合金製ピストン鋳物の場合、溶
体化処理後焼入れし、その後安定化処理する所IT7処
理を施すのが一般的であるが、この処理で低融点物質の
溶融除去を行なうことができ、したがってその場合に番
ま別に溶融除去のための加熱を行なう必要がない。
発明を実施するための具体的な説明 この発明の具体的構成について、第1図に示すような断
熱ピストンを製造する場合を例にとって以下に説明する
第1図に示すような中空断熱ピストンを製造する場合は
、第2図〜第4図に示すような多孔質体1、低融点物質
2、および耐熱金属板3を予め用意しておき、これらを
第5図に示すように組合せる。
前記低融点物質2は、常温付近では固体状態を保ち、か
つ鋳造すべき母材金属例えばアルミニウム合金の融点よ
りも低い温度に加熱された場合に溶融し得る物質であれ
ばよく、低融点金属、熱可塑性樹脂、無機化合物のいず
れを用いても良い。
ここでA1合金を鋳物母材とする断熱ピストンを製造す
る場合には、低融点物質としては単にA1合金よりも低
融点であるばかりでなく、鋳造後に行なう溶体化処理温
度以下で溶融する物質を用いることが望ましく、その意
味から、pH(鉛;融点的327℃)もしくはpbを主
成分とする合金を用いることが銭も望ましい。A1合金
の溶体化処理濃度以下の融点のpb金合金しては、例え
ば軸受合金JIS9種(WJ9)、はんだ用合金J1l
− Is硬鉛板4種(HPb4)、あるいは活字用合金JI
S活字合金地金1種10号などを用いることができる。
またA1合金を母材鋳物とする場合、PbやpH金のほ
か、A1合金よりも融点が低い金属、例えばNa  (
ナトリウム)、Bi(ビスマス)、Sn(スズ)、Zr
1(亜鉛)など、あるいはポリカーボネートやPBTな
どの熱可塑性樹脂を用いることができる。
なお空洞部の形状を極めて良好に保つ必要がある場合に
は、母材金属と反応せずに溶融する熱可塑性樹脂や種々
の無機化合物、あるいは母材金属と液相状態で2相分離
しほとんど固溶しない金属を用いることが望ましい。こ
のような金属としては、母材金属がAIである場合、P
b、Bi、Cd、In、Naなトカアル。
多孔質体1は注湯すべき母材金属例えばアルミニウム合
金の溶湯に対して安定な物質、望ましくはその注湯温度
よりも高融点の物質からなるものである。この多孔質体
1は、母材台WA溶濶の注湯時に低融点物質の温度が可
及的に上昇しないように、熱伝導率が低いことが望まし
く、その意味からセラミック多孔質体、例えばアルミナ
あるいは窒化ケイ素等の短lI緒成形体を使用すること
が好ましく、またこのほかステンレス繊維成形体等の金
属質多孔質体を用いることもできるが、これらに限定さ
れないことももちろんである。なお多孔質体1は、要は
母材金属注湯時にその母材溶湯が直接低、融点物質に接
触することを防止するためのものであり、その観点から
体積率5%以上が望ましく、一方余り体積率が高過ぎれ
ば母材金属との複合化が困難となるから、体積率60%
以下とすることが好ましい。このような多孔質体1は、
前記低融点物質2を覆うような形状に予め作成しておく
。但し低融点物質2の外面の全てを覆う必要はなく、要
は注湯時に母材金属溶製が直接低融点物質2に接しない
ように覆えば良い。すなわち第1図の断熱ピストンを作
成する場合、低融点物質2の一面は耐熱金属板3に覆わ
れて母材金属に接しないから、その面を除いた残りの面
を多孔質体1が覆うように、前記円盤状の低融点物質2
が嵌− 1  t − め込まれる凹部1Aを一面側に形成しておけば良い。
耐熱金属板3はこの発明の方法では基本的に必須のもの
ではないが、特に断熱ピストンを対象とする場合には必
要となる。すなわちこの断熱金属板3は断熱ピストンの
頂面部を形成するものであって、耐熱性の高い金属、例
えば5LJS304等のステンレス鋼、あるいはJIS
  5LIH系の耐熱鋼、さらには−fンコロイ等のF
en耐熱合金(Fe基超超合金、インコネル等のN1基
耐熱合金(Ni基超超合金、N1vco等のCO基耐熱
合金(Co基超超合金、さらにはJIS  SCH系の
鋳鋼等を用いることができる。この耐熱金属板3は、図
示の例では円板の周囲をほぼ直角に折曲げて凹部3Δを
形成し、かつその折曲げられた部分3Bの先端部3Cを
さらに内側へ直角に折曲げた形状に作られたものであり
、例えば液汁成形によって加工されている。そしてこの
ような形状の耐熱金属板3の凹部3Aの底面に前記低融
点物質2の一面が接するように低融点物質2および多孔
質体1が組合される。
以上のように多孔質体1、低融点物質2および耐熱金属
板3を組合せて、第6図に示すように加圧鋳造用鋳型、
例えば高圧鋳造用金型5内の所要位置に配置する。すな
わち図示の断熱ピストンの場合、耐熱金属板3が金型5
の底面に接するように配置する。なお第6図において6
は加圧パンチ、7は鋳物取出用のノックアウトピンであ
る。
次いでアルミニウム合金II等の鋳物母材浴温8を金型
5内に注湯する。この際には、既に述べたように母材溶
湯8が直接低融貞物質2に接触せず、そのため低融点物
質2は未だ溶融しない。
続いて加圧パンチ6などによって母材w118を加圧す
れば、その加圧力によって母材溶湯8は多孔質体1に含
浸され、その部分が母材金属と多孔質体との複合部9と
なる。この際、多孔質体1の内部の空隙を透過した母材
溶湯8が多孔質体1で覆われた低融点物質2に接触して
その接触部で低融点物質が一部溶融することもあるが、
既に述べたように加圧力によって母材溶湯8が急速に冷
却凝固せしめられる結果、その溶融物質が薩物母材中に
拡散することが防止され、鋳物母材の特性劣化が防止さ
れる。ここで、加圧力の程度は特に限定しないが、引は
巣等の発生を防止しかつ鋳造組織を微細化させ、しかも
金型5と母材溶湯8との接触状態を良好にして急速冷却
凝固を促進させるとともに多孔質体1に母材溶湯8を充
分に含浸させるためには、300に!J/at程度以上
の加圧力とすることが望ましい。また加圧IIII造法
としては、パンチによって加圧する高圧vf造法のほか
、いわゆるダイキャスト法などを適用でき、また鋳物の
形状によっては遠心鋳造法を適用することもできる。な
お加圧力は母材溶湯8の完全凝固まで保持する。
このようにして多孔質体1が母材との複合部9となりか
つ低融点物質2と耐熱金属板3がアルミニウム合金等の
母材12によって鋳ぐるみされた断熱ピストン用鋳物を
金型5から取出した状態を第7図に示す。
次いで、第7図の断熱ピストン用騎物の場合には、低l
1点物質2に連通する流出路10を形成した後、母材の
融点よりも低くかつ低融点物質の融点以上の温度に加熱
する。斯くすれば低融点物質が溶融流出してその部分が
空洞4となる。この後には必要に応じて適宜機械加工し
、前記流出n10を例えばネジ11などによって埋めれ
ば、第1図に示すような断熱ピストンが得られる。
ここで、アルミニウム合金鋳物で自動車ピストンを作成
する場合、鋳造後にT7処理を行なうのが一般的である
が、その場合T7511理によって前記低融点物質をy
tpm除去することができ、したがって別途低融点物質
溶融除去のための加熱を行なう必要がない。
以上のようにして得られた断熱ピストンは第1図に示す
ように、頂面部が耐熱金属板3で形成されるととも(、
その直下に断熱用の空洞部4が形成され、しかもその断
熱用の空洞部4の周囲および下側は金属−多孔質体の複
合部9で強化されていることになる。
なおここで耐熱金属板3の周辺の折曲げた部分3B13
Cによって囲まれる部分3Dには、注湯時に多孔質体1
を透過した母材溶湯8が侵入し、したがって耐熱金属板
3はその部分で強固に保持されることになる。
以上の例では断熱ピストンの例について説明したが、そ
の他の中空鋳物にもこの発明の方法を適用できることは
勿nである。
実施例 [実施例11 第1図に示すような断熱ピストンを製造するにあたり、
第2図〜第4図に示すような形状の多孔質体1、低融点
物質2および耐熱金属板3を用意した。多孔質体1とし
てはかさ密度0,17 C)/C0のアルミナ短Il維
成形体を用い、その寸法は外形70.2溶湯、全厚み3
0g+m、四部1Aの径601―、凹部1Aの深さ10
+++sとした。低融点物質2としてはPb  (鉛)
を用い、その径は60+m、*みは10■とした。また
耐熱金属板3としては液汁成形した5US304の厚み
4−一のステンレス板を用い、その外径は83a+mX
高さは15+m、凹部3Aの開口端の内径は70−鵬と
した。
これらを第5図に示すように組合せて、第6図に示すよ
うに金型5内に配置し、温度720℃のアルミニウム合
金(JIS  AC8A:^lj −12,0%5t−
1,2%Cu −1,0%Mll −2,0%N1−0
.3%Fe)の溶ti8を注渇し、続いて加圧バンチ6
により500ko/dの圧力を加えてへ汗鋳造を行なっ
た。なお加圧力はアルミニウム合金浴温の完全凝固まで
保持した。凝固後に鋳物を金型から取出して第7図に示
すような内径3■の流出路10を機械加工によって形成
した後、その流出路10を下向きにした状態でT7熱処
理(溶体化490℃×4時間、時効処理220℃×8時
11)を施した。この熱処理後の鋳物を調べたところ、
内部のPb (低融点物1i2)は完全に流出除去され
ており、ピストン内部にそのPbの当初の形状、寸法に
実質的に相当する空洞部4が形成されていることが確認
された。
その後、機械加工を行なってピストン形状とし、さらに
前記流出路10をステンレス製のネジ11で埋めて最終
的に第1図に示すような断熱ピストンを得た。
また低融点物質2としてpbの代わりに、A1合金より
も融点が低い金属であるNa  (ナトリウム)、81
(ビスマス)、Sn(スズ)、Zr1(亜鉛)、また熱
可塑性樹脂であるポリカーボネートやPBTを用い、そ
れぞれ前記と同じ条件、同じ方法でピストンを製造し・
たところ、第1図に示すピノ!・ンと実質的に同様な空
洞部を有するビス]−ンを得ることができた。
[実施例2] 第8図に示すような断熱ピストンを製造するにあたり、
多孔質体1として第9図(A)、(B)に示すような形
状寸法のステンレス短繊維成形体を用い、また低融点物
質2として第10図に示すような形状寸法のpbを用い
、さらに断熱金属板3として第11図(A)、(B)に
示すような寸法形状のS tJ S 304のステンレ
ス板を用い、これらを第12図に示すように組合せて、
第13図に示すように高圧鋳造用金型5内に配置し、以
下−2〇一 実施例1と同じ方法でJIS  AC8A合金を母材と
するピストンを製造した。なおステンレス短繊維成形体
としては、単位m雌形状が44μm×55μmx3溶湯
で成形体かき密度が2.36 g、/ccのものを用い
た。この場合にも第8図に示すようにpbの当初の形状
寸法に実質的に対応する空洞部4を有する断熱ピストン
を得ることができた。
以上の実施例1および実施例2により得られた断熱ピス
トンは、いずれも頂面耐熱材(耐熱金属板3)と母材と
の間の接合程度が極めて高く、断熱性も農好であり、か
つ空洞部周辺が複合強化された構造となっているため潰
れた耐久性を示すことが確認された。また燃焼特性試験
を行なったところ、始動時から高負荷稼動時に至るまで
、従来の通常のアルミニウム合金製ピストンと比較して
不完全燃焼ガス(スモーク)の発生時間、鯉が明らかに
減少し、かつ燃費の向上も達成されており、ディーゼル
エンジン用ピストンとして極めて優れていることが明ら
かとなった。
[実施例3] 次にピストン形状外の中空鋳物、すなわち第14図に示
すような鋳物を製造した実施例を記す。
第15図に示すような形状寸法のpbを低融点物質2と
して用い、この低融点物質2を第16図に示すようtこ
多孔質体1としてのアルミナ短繊維で覆い、その一方の
面1Bが金型底面側に接するように第17図に示す如く
高圧&IF造用台用金型5内冒し、550℃のZ【1 
(亜鉛)溶湯8を注渇し、500 kfJ、−’dの加
圧力を加えて高圧鋳造して、第18図に示ずようにアル
ミナ短繊維多孔質体1の部分が複合部9となった鋳物を
作成した。なお第18図において13はZn母材である
。得られた鋳物を面1Bが下向きとなるように保持して
大気中において350℃で3時間加熱保持した。その結
果、低融点物質2としてのpbは完全に流出除去されて
、内部が空洞化され、しかもその空洞部4の周辺が複合
強化された鋳物(第14図)を得ることができた。
発明の効果 以上の実施例からも明らかなようにこの発明の方法によ
れば、内部に任意の形状の空洞部を有する鋳物を簡単か
つ容易に製造することができ、しかも空洞部を形成する
と同時にその近傍を多孔質体と母材金属との複合部どし
て強化することができる。したがってこの発明の方法は
、頂面直下に空洞部を有する断熱ピストンの製造に適用
して有益なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の方法により製造される中空鋳物の一
例としての断熱ピストンを示す切欠斜視図、第2図は第
1図のビス]−ンの製造に使用される多孔質体を示す切
欠斜視図、第3図は第1図のピストンの1造に使用され
ろ低融点物質を示す斜視図、第4図は第1図のビス[・
ンの製造に使用される耐熱金属板を示す切欠斜視図、第
5図は第2図から第4図に示される各部材を組合せた状
態を示す縦断面図、第6図は第1図のピストンの製造過
程における母材1湯江潮的の状況を模式的に示す縦断面
図、第7図は第1図のピストンの製造過程における鋳造
後低融点物賀除去前の状況を示す縦断面図である。第8
図はこの発明の方法により製造される中空鋳物としての
断熱ピストンの他の例を示す縦断面図、第9図(A)、
(B)は第8図のビス1〜ンの製造に使用される多孔質
体を示す図で、(A)はその斜視図、(B)は縦断面図
、第10図は第8図のピストンの製造に使用される低融
点物質(pH)の斜視図、第11図(A)、<8)は第
8図のビス1−ンの製造に使用される耐熱金属板を示す
図で、(A>はその斜視図、(B)は縦断面図、第12
図は第9図〜第11図に示される各部材を組合せた状態
を示す縦断面図、第13図は第8図のピストンの製造過
程における母材溶湯注瀉時の状況を模式的に示す縦断面
図である。 第14図はこの発明の方法により製造される中空鋳物の
他の例を示す縦断面図、第15図は第14図の中空鋳物
の製造に使用される低融点物質(Pb )の斜視図、第
16図は第15図の低融点物質を多孔質体(アルミナ短
繊維成形体)で覆った状態を示す縦断面図、第17図は
第14図の中空鋳物の製造過程における母材溶湯注湯時
の状況を模式的に示す縦断面図、第18図は第14図の
中空鋳物の製造過程における鋳造後低融点物質除去前の
状況を示す縦断面図である。 1・・・多孔質体、 2・・・低融点物質、 4・・・
空洞部、8・・・母材側り 出願人  トヨタ自動車株式会社 代理人  弁理士 豊 1)武 久 (ばか1名) 第1図 第3図 第13図 第14図 し−一−7n+mr−興 1             ’  lV溶湯    
        ―rQ       山

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)加圧鋳造によって内部に空洞を有する中空鋳物を
    鋳造するにあたり、常温では固体状態を保ちかつ鋳物母
    材金属の融点よりも低融点の物質を前記空洞の形状に作
    っておき、その低融点物質を母材金属溶湯に対して安定
    な多孔質体で覆った状態で鋳型内に配置し、母材金属溶
    湯を鋳型内に注湯して加圧鋳造することにより前記低融
    点固体物質を鋳ぐるんだ鋳物を作成し、その後母材金属
    の融点より低くかつ前記低融点物質の融点以上の温度で
    前記鋳物を加熱して前記低融点物質を溶融除去し、内部
    に空洞を有する中空鋳物を製造することを特徴とする中
    空鋳物の製造方法。
  2. (2)前記多孔質体として、注湯時の母材金属溶湯温度
    よりも融点が高い物質を用いる特許請求の範囲第1項記
    載の中空鋳物の製造方法。
  3. (3)前記低融点物質として、熱可塑性樹脂、無機化合
    物、もしくは金属を用いる特許請求の範囲第1項記載の
    中空鋳物の製造方法。
  4. (4)前記低融点物質の金属として、鋳物母材金属と液
    相状態で2相分離しかつ相互の溶解度が小さい金属を用
    いる特許請求の範囲第3項記載の中空鋳物の製造方法。
  5. (5)前記中空鋳物として、空洞部を断熱部とした断熱
    部材用の鋳物を製造する特許請求の範囲第1項記載の中
    空鋳物の製造方法
  6. (6)前記中空鋳物として、頂面直下の空洞部を断熱部
    とした断熱ピストンを製造する特許請求の範囲第1項記
    載の中空鋳物の製造方法。
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