JPS62211354A - 高速度工具鋼の製造方法 - Google Patents
高速度工具鋼の製造方法Info
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- JPS62211354A JPS62211354A JP5446086A JP5446086A JPS62211354A JP S62211354 A JPS62211354 A JP S62211354A JP 5446086 A JP5446086 A JP 5446086A JP 5446086 A JP5446086 A JP 5446086A JP S62211354 A JPS62211354 A JP S62211354A
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Landscapes
- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
し発明の目的]
(産業上の利用分野)
この発明は、各種の切削工具、ロール、金型などの素材
として利用される高速度工具鋼を製造するのに好適な高
速度工具鋼の製造方法に関するものである。
として利用される高速度工具鋼を製造するのに好適な高
速度工具鋼の製造方法に関するものである。
(従来の技術)
切削工具、ロール、金型などの素材として利用される高
速度工具鋼は、素材の被研削性ならびに耐チッピング性
などに優れていることが要求されると共に、とくに切削
工具においては切削性能にも優れていることが要求され
る。
速度工具鋼は、素材の被研削性ならびに耐チッピング性
などに優れていることが要求されると共に、とくに切削
工具においては切削性能にも優れていることが要求され
る。
ところで、この種の高速度工具鋼においてその切削性能
を向トさせるために、COを添加することが行われてき
たが、このCoは希少金属であると共に資源が偏在して
いるため著しく高価でかつ入手が不安定な金属である。
を向トさせるために、COを添加することが行われてき
たが、このCoは希少金属であると共に資源が偏在して
いるため著しく高価でかつ入手が不安定な金属である。
そこで、Co添加によらず、■添加によって切削工具の
切削性能を向丘させることが行われるようになっており
、例え4fV含有量を3%以上とすることによってすぐ
れた切削性能をもつ切削工具が得られるようにしている
。
切削性能を向丘させることが行われるようになっており
、例え4fV含有量を3%以上とすることによってすぐ
れた切削性能をもつ切削工具が得られるようにしている
。
(発明が解決しようとする問題点)
このように、高速度工具鋼中の■含有量を多くすること
によって、とくに切削工具の切削性能を向トさせ、切削
工具の高級化(高温硬さおよび耐摩耗性の向上)をはか
るようにすることが可能であるが、このようなV含有量
の増加は、工具の製造過程において重要な位置を占める
研削加工工程の能率を大きく低下させてしまうという問
題点があった。
によって、とくに切削工具の切削性能を向トさせ、切削
工具の高級化(高温硬さおよび耐摩耗性の向上)をはか
るようにすることが可能であるが、このようなV含有量
の増加は、工具の製造過程において重要な位置を占める
研削加工工程の能率を大きく低下させてしまうという問
題点があった。
(発明の目的)
この発明は、このような従来の問題点iこ着目してなさ
れたもので、切削性能を向上させると共に工具の高級化
(高温硬さおよび耐摩耗性の向上)をはかるために■含
有量を多くしたときでも、工具の製造過程において重要
な位置を占める研削加工の際の被研削性に著しく優れた
工具素材用高速度工具鋼を得ることが可能である高速度
工具鋼の製造方法を提供することを目的としている。
れたもので、切削性能を向上させると共に工具の高級化
(高温硬さおよび耐摩耗性の向上)をはかるために■含
有量を多くしたときでも、工具の製造過程において重要
な位置を占める研削加工の際の被研削性に著しく優れた
工具素材用高速度工具鋼を得ることが可能である高速度
工具鋼の製造方法を提供することを目的としている。
[発明の構成]
(問題点を解決するための手段)
この発明による高速度工具鋼の製造方法は、重量%で、
C:0.35〜2.0%、Si:1.0%以1’−、M
n:1.0%以下、Cr:3〜5%、2Mo+W:4〜
30%、V:1〜5%を基本成分として含有し、必要に
応じてCo:1.0〜20.0%、Ni:0.01〜2
.0%、B:o、oot〜0.050%のうちの1種ま
たは2種以上を含有する高速度工具鋼を溶製するに際し
、溶鋼中のN含有量を0.010%以下に規制するとと
もに[Ti+Nb+Taコ×[N]量をo 、ooo
t%以下に規制し、必要に応じて鋼中にREM: 0.
001〜0.60%、Zr:0.01〜2.0%、Hf
:0.01〜2.0%のうちの1種または2種以上が含
有される量のREM、Zr、Hfを添加するようにした
ことを特徴とするものである。
C:0.35〜2.0%、Si:1.0%以1’−、M
n:1.0%以下、Cr:3〜5%、2Mo+W:4〜
30%、V:1〜5%を基本成分として含有し、必要に
応じてCo:1.0〜20.0%、Ni:0.01〜2
.0%、B:o、oot〜0.050%のうちの1種ま
たは2種以上を含有する高速度工具鋼を溶製するに際し
、溶鋼中のN含有量を0.010%以下に規制するとと
もに[Ti+Nb+Taコ×[N]量をo 、ooo
t%以下に規制し、必要に応じて鋼中にREM: 0.
001〜0.60%、Zr:0.01〜2.0%、Hf
:0.01〜2.0%のうちの1種または2種以上が含
有される量のREM、Zr、Hfを添加するようにした
ことを特徴とするものである。
この発明が適用される高速度工具鋼は、上述したように
、重量%で、C:0.35〜2.0%、Si:1.0%
以下、Mn:1.0%以下、Cr:3〜5%、2 M
o +W : 4〜30%、V:1〜5%を基本成分と
して含有するものであるが、以下にその理由を説明する
。
、重量%で、C:0.35〜2.0%、Si:1.0%
以下、Mn:1.0%以下、Cr:3〜5%、2 M
o +W : 4〜30%、V:1〜5%を基本成分と
して含有するものであるが、以下にその理由を説明する
。
Cは工具として必要な強度、硬さおよび耐摩耗性等を確
保するのに有効な元素であって、このような効果を得る
ために0.35%以上含有させるのがよい、しかし、多
すぎると耐摩耗性は増大するが靭性および加工性が低下
するので2.0%以下とするのがよい。
保するのに有効な元素であって、このような効果を得る
ために0.35%以上含有させるのがよい、しかし、多
すぎると耐摩耗性は増大するが靭性および加工性が低下
するので2.0%以下とするのがよい。
Siは溶製時において脱酸剤として作用し、鋼の清浄度
を高めると共に、基地を強化して降伏点を高め、高温度
での表面酸化を阻止するとともに疲労限を向上させるの
に有効な元素であるが、多量に含有させると熱伝導性の
低下と靭性の劣化が生じることによる工具寿命の短縮を
もたらすので、1.0%以下とするのがよい。
を高めると共に、基地を強化して降伏点を高め、高温度
での表面酸化を阻止するとともに疲労限を向上させるの
に有効な元素であるが、多量に含有させると熱伝導性の
低下と靭性の劣化が生じることによる工具寿命の短縮を
もたらすので、1.0%以下とするのがよい。
Mnは溶製時において主に脱酸剤および脱硫剤として作
用し、鋼の清浄度を高めると共に焼入性の向上にも寄亭
する元素である。しかし、多すぎると被研削性や熱間加
工性を害するので1.0%以下とするのがよい。
用し、鋼の清浄度を高めると共に焼入性の向上にも寄亭
する元素である。しかし、多すぎると被研削性や熱間加
工性を害するので1.0%以下とするのがよい。
CrはCと結合して複炭化物を形成し、工具の強度、と
くに高温強度を高めると共に、耐摩耗性および耐熱衝撃
性を向上させるのに有効な元素であって、このような効
果を得るために3%以ととするのがよい、しかし、多す
ぎると靭性や加工性を劣化させるので5%以下とするの
がよい。
くに高温強度を高めると共に、耐摩耗性および耐熱衝撃
性を向上させるのに有効な元素であって、このような効
果を得るために3%以ととするのがよい、しかし、多す
ぎると靭性や加工性を劣化させるので5%以下とするの
がよい。
MOおよびWはCと結合して微細な複炭化物を形成し、
また、基地中にも固溶して当該基地を強化し、熱処理硬
さを増大して耐摩耗性を白玉させるのに有効な元素であ
るので、これらの1種または2種を合計で2 M o
+ Wにおいて4%以上含有させるのがよい。しかし、
多すぎると靭性を低下させると共に粗大炭化物も多くな
り、被研削性や疲労特性に悪影響を及ぼすので、2Mo
+Wにおいて30%以下とするのがよい。
また、基地中にも固溶して当該基地を強化し、熱処理硬
さを増大して耐摩耗性を白玉させるのに有効な元素であ
るので、これらの1種または2種を合計で2 M o
+ Wにおいて4%以上含有させるのがよい。しかし、
多すぎると靭性を低下させると共に粗大炭化物も多くな
り、被研削性や疲労特性に悪影響を及ぼすので、2Mo
+Wにおいて30%以下とするのがよい。
VはCと結合して微細な複炭化物を形成し、また、基地
中にも固溶して当該基地を強化し、熱処理硬さを増大し
て耐摩耗性を向上させることにより、工具の切削性能を
向上させるのに有効な元素であり、このような効果を得
るために1%以北とするのがよい、しかし、多すぎると
靭性が低下すると共に、粗大炭化物も多くなり、工具を
研削加工して製作する際の被研削性を低下させるので5
%以下とするのがよい。
中にも固溶して当該基地を強化し、熱処理硬さを増大し
て耐摩耗性を向上させることにより、工具の切削性能を
向上させるのに有効な元素であり、このような効果を得
るために1%以北とするのがよい、しかし、多すぎると
靭性が低下すると共に、粗大炭化物も多くなり、工具を
研削加工して製作する際の被研削性を低下させるので5
%以下とするのがよい。
Co、Ni、Bはいずれも基地を強化して工具の強度、
耐衝撃性、耐ヒートチェック性をさらに1.0〜206
0%、Niは0.01〜2.0%、Bは0.001〜0
.050%の範囲で添加するのもよい。
耐衝撃性、耐ヒートチェック性をさらに1.0〜206
0%、Niは0.01〜2.0%、Bは0.001〜0
.050%の範囲で添加するのもよい。
そして、この発明の第一発明においては、北記基本成分
の高速度鋼を製造するに際し、溶鋼中のN含有量を0.
010%以下に規制するとともに[Ti+Nb+Ta]
X [N] ?Jをo、oooi%以Tに規制するよ
うにしているが、この理由は、N含有量を0.010%
以下、より望ましくは0.005%以下にすることによ
って、晶出MC炭化物を微細化することが可能であり、
工具鋼の被研削性および耐チッピング性を著しく改善す
ることができるようになるためであり、また、Ti、N
b、Ta量が多いとMC炭化物を粗大化するため、N含
有量との関連で[Ti+Nb+Tal X [N] 量
が0.0001%以下となルヨうにしているのである。
の高速度鋼を製造するに際し、溶鋼中のN含有量を0.
010%以下に規制するとともに[Ti+Nb+Ta]
X [N] ?Jをo、oooi%以Tに規制するよ
うにしているが、この理由は、N含有量を0.010%
以下、より望ましくは0.005%以下にすることによ
って、晶出MC炭化物を微細化することが可能であり、
工具鋼の被研削性および耐チッピング性を著しく改善す
ることができるようになるためであり、また、Ti、N
b、Ta量が多いとMC炭化物を粗大化するため、N含
有量との関連で[Ti+Nb+Tal X [N] 量
が0.0001%以下となルヨうにしているのである。
さらに、この発明の第二発明においては、上記N含有量
および[Ti+Nb+Ta] X [N]量の規制のほ
かに、さらにREM、Zr、Hfの1種または2種以上
を添加するようにしているが、この理由は、鋼中の晶出
MC炭化物をより一層微細化して高V工具鋼の被研削性
をさらに向上させるようにするためであり、このような
効果を得るためニRE Mは0.001%以上、Zrは
0.01%以上、Hfは0.01%以上含有させるのも
よい、しかし、多すぎると靭性および加工性を低下させ
るので、添加するとしてもREMは0.60%以下、Z
rは2.0%以下、Hfは2.0%以下とするのがよい
。
および[Ti+Nb+Ta] X [N]量の規制のほ
かに、さらにREM、Zr、Hfの1種または2種以上
を添加するようにしているが、この理由は、鋼中の晶出
MC炭化物をより一層微細化して高V工具鋼の被研削性
をさらに向上させるようにするためであり、このような
効果を得るためニRE Mは0.001%以上、Zrは
0.01%以上、Hfは0.01%以上含有させるのも
よい、しかし、多すぎると靭性および加工性を低下させ
るので、添加するとしてもREMは0.60%以下、Z
rは2.0%以下、Hfは2.0%以下とするのがよい
。
そのほか、Pは地価の発生を増大させる元素であり、こ
のP含有量を低減することによって靭性を大きく改善す
ることができると共に、耐ヒートチェック性を向上させ
ることができ、さらには衝撃値の異方性を小さくするこ
とができるので、0.020%以下、より望ましくは0
.010%以下に規制するのもよく、またS含有量を規
制することによって地価の発生を抑制すると共に衝撃値
を高めることができるので、0.0030%以下、より
望ましくは0.0010%以下に規制するのもよい。さ
らに、鋼中における0含有量を低減することによって地
価の発生を抑制し、地価等級を向上させることができる
と共に成形加工時の被研削性を高めることができるよう
になるので、0.0030%以下に規制するのもよい。
のP含有量を低減することによって靭性を大きく改善す
ることができると共に、耐ヒートチェック性を向上させ
ることができ、さらには衝撃値の異方性を小さくするこ
とができるので、0.020%以下、より望ましくは0
.010%以下に規制するのもよく、またS含有量を規
制することによって地価の発生を抑制すると共に衝撃値
を高めることができるので、0.0030%以下、より
望ましくは0.0010%以下に規制するのもよい。さ
らに、鋼中における0含有量を低減することによって地
価の発生を抑制し、地価等級を向上させることができる
と共に成形加工時の被研削性を高めることができるよう
になるので、0.0030%以下に規制するのもよい。
さらにまた、鋼中におけるAM含有量を低減することに
よって地価の発生を抑制し、地価等級を向上させること
ができるようになるので、0.020%以下に規制する
のもよい。
よって地価の発生を抑制し、地価等級を向上させること
ができるようになるので、0.020%以下に規制する
のもよい。
(実施例)
真空誘導溶解炉(容量2ton)内に原材料を装入して
排気したのち溶解を開始し、溶は落ち後に炉内を0.2
〜0.3Torrにして溶鋼中のN含有量が0.010
%以下となるようにし、レードル分析を行ってN含有量
が0.010%以下であることを確認したのち、さらに
溶鋼中の[T i +N b+Ta] X [N] f
fiが0.0001%以下となるようにし、次いで必要
に応じて底部にREM、Zr、Hfを所要JJ鍋装した
取鍋内に出鋼したのち造塊してインゴットとした。ここ
で得た各インゴットの化学成分を第1表のNo、 1
〜6に示す。
排気したのち溶解を開始し、溶は落ち後に炉内を0.2
〜0.3Torrにして溶鋼中のN含有量が0.010
%以下となるようにし、レードル分析を行ってN含有量
が0.010%以下であることを確認したのち、さらに
溶鋼中の[T i +N b+Ta] X [N] f
fiが0.0001%以下となるようにし、次いで必要
に応じて底部にREM、Zr、Hfを所要JJ鍋装した
取鍋内に出鋼したのち造塊してインゴットとした。ここ
で得た各インゴットの化学成分を第1表のNo、 1
〜6に示す。
次に、前記インゴットを鍛伸しその後位なましを施した
。続いて、焼なまし材に対して線引きを行ったのち焼な
ましと線引きを必要に応じてくりかえし、得られた線材
から被研削性評価用試験片(10mm角X50mm)を
取り出した。そして、試験片に焼入れ焼もどしを施して
HReO4,5±0.5に調質したのち、各試験片に対
してff12表に示す条件で研削を行って、各試験片の
被研削性(研削摩耗量)を評価した。この結果を同じく
第1表に示す。
。続いて、焼なまし材に対して線引きを行ったのち焼な
ましと線引きを必要に応じてくりかえし、得られた線材
から被研削性評価用試験片(10mm角X50mm)を
取り出した。そして、試験片に焼入れ焼もどしを施して
HReO4,5±0.5に調質したのち、各試験片に対
してff12表に示す条件で研削を行って、各試験片の
被研削性(研削摩耗量)を評価した。この結果を同じく
第1表に示す。
他方、前記線材から製作したタップ(MIOXl、5)
を用いて第3表に示す条件、で切削性能(切削個数)を
調べた。この結果を同じく第1表に示す。
を用いて第3表に示す条件、で切削性能(切削個数)を
調べた。この結果を同じく第1表に示す。
また、従来の製造法により溶製した比較鋼(No、
9〜12)のインゴットに対しても前記と同様に鍛伸、
焼なまし、線引きを行い、得られた線材から被研削性評
価用試験片(10mmj4X50mm)を取り出し、第
2表に示した条件で被研削性を評価した。この結果を同
じく第1表に示す。また、上記線材から製作したタップ
(MloXl、5)を用いて第3表に示した条件で切削
性1把(νJ削個数)を調べた。この結果を同じく第1
表に示す。
9〜12)のインゴットに対しても前記と同様に鍛伸、
焼なまし、線引きを行い、得られた線材から被研削性評
価用試験片(10mmj4X50mm)を取り出し、第
2表に示した条件で被研削性を評価した。この結果を同
じく第1表に示す。また、上記線材から製作したタップ
(MloXl、5)を用いて第3表に示した条件で切削
性1把(νJ削個数)を調べた。この結果を同じく第1
表に示す。
第 2 表
第 3 表
第1表に示すように、この発明により製造された高速度
工具鋼は、比較のために従来法により製造された高速度
工具鋼に比べて、鋳造時に晶出するM CjQ化物が著
しく微細であり、研削比が大であって被研削性に優れて
いるとともに、上記高速度工具鋼より製作した切削工具
を用いた場合の切削個数が多く、切削工具の切削性能に
も優れているものであることが明らかである。
工具鋼は、比較のために従来法により製造された高速度
工具鋼に比べて、鋳造時に晶出するM CjQ化物が著
しく微細であり、研削比が大であって被研削性に優れて
いるとともに、上記高速度工具鋼より製作した切削工具
を用いた場合の切削個数が多く、切削工具の切削性能に
も優れているものであることが明らかである。
[発明の効果]
以上説明してきたように、この発明によれば、重量%で
、C:0.35〜2.0%、Si:1.0%以下、Mn
:1.0%以下、Cr:3〜5%、2Mo+W: 4〜
30%、V:1〜5%を基本成分として含有し、その他
必要に応じて他の合金元素を添加した高速度工具鋼を溶
製するに際し、溶鋼中のN含有量を0.010%以下に
規制するとともに[Ti +Nb+Ta] X [N]
iをo 、ooo i%以下に規制し、必要に応じて
鋼中にREM:0.001 NO,60%、Zr:0.
01〜2.0%、Hf:0.01〜2.0%のうちの1
種または2種以上が含有される量のREM、Zr、Hf
を添加するようにしたものであるから、溶製後の鋳造時
において晶出するMC炭化物が著しく微細なものとなっ
ているので・切削工具、ロール、金型などの工具を研削
加工によって製作する場合の被研削性に著しく優れた高
速度工具鋼を得ることが可能であり、工具の切削性能を
向上させより一層の高級化(高温硬さおよび耐摩耗性の
向上)をはかるためにV含有量を多くしたときでも、工
具を研削加工により製作する際の被研削性に著しく優れ
たものとすることが可能であり、工具として基本的に要
求される切削性能にも、もちろん優れたものであって、
高V高速度工具鋼の適用範囲をさらに拡大することがで
きるようになるという著大なる効果がもたらされる。
、C:0.35〜2.0%、Si:1.0%以下、Mn
:1.0%以下、Cr:3〜5%、2Mo+W: 4〜
30%、V:1〜5%を基本成分として含有し、その他
必要に応じて他の合金元素を添加した高速度工具鋼を溶
製するに際し、溶鋼中のN含有量を0.010%以下に
規制するとともに[Ti +Nb+Ta] X [N]
iをo 、ooo i%以下に規制し、必要に応じて
鋼中にREM:0.001 NO,60%、Zr:0.
01〜2.0%、Hf:0.01〜2.0%のうちの1
種または2種以上が含有される量のREM、Zr、Hf
を添加するようにしたものであるから、溶製後の鋳造時
において晶出するMC炭化物が著しく微細なものとなっ
ているので・切削工具、ロール、金型などの工具を研削
加工によって製作する場合の被研削性に著しく優れた高
速度工具鋼を得ることが可能であり、工具の切削性能を
向上させより一層の高級化(高温硬さおよび耐摩耗性の
向上)をはかるためにV含有量を多くしたときでも、工
具を研削加工により製作する際の被研削性に著しく優れ
たものとすることが可能であり、工具として基本的に要
求される切削性能にも、もちろん優れたものであって、
高V高速度工具鋼の適用範囲をさらに拡大することがで
きるようになるという著大なる効果がもたらされる。
特許出願人 大同特殊鋼株式会社
代理人弁理士 小 塩 豊
Claims (4)
- (1)重量%で、C:0.35〜2.0%、Si:1.
0%以下、Mn:1.0%以下、Cr:3〜5%、2M
o+W:4〜30%、V:1〜5%を基本成分として含
有する高速度工具鋼を溶製するに際し、溶鋼中のN含有
量を0.010%以下に規制するとともに[Ti+Nb
+Ta]×[N]量を0.0001%以下に規制するよ
うにしたことを特徴とする高速度工具鋼の製造方法。 - (2)溶鋼中のN含有量を0.005%以下に規制する
ようにした特許請求の範囲第(1)項記載の高速度工具
鋼の製造方法。 - (3)重量%で、C:0.35〜2.0%、Si:1.
0%以下、Mn:1.0%以下、Cr:3〜5%、2M
o+W:4〜30%、V:1〜5%を基本成分として含
有する高速度工具鋼を溶製するに際し、溶鋼中のN含有
量を0.010%以下に規制するとともに[Ti+Nb
+Ta]×[N]量を0.0001%以下に規制し且つ
鋼中にREM:0.001〜0.60%、Zr:0.0
1〜2.0%、Hf:0.01〜2.0%のうちの1種
または2種以上が含有される量のREM、Zr、Hfを
添加するようにしたことを特徴とする高速度工具鋼の製
造方法。 - (4)溶鋼中のN含有量を0.005%以下に規制する
ようにした特許請求の範囲第(3)項記載の高速度工具
鋼の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61054460A JPH0726175B2 (ja) | 1986-03-12 | 1986-03-12 | 高速度工具鋼の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61054460A JPH0726175B2 (ja) | 1986-03-12 | 1986-03-12 | 高速度工具鋼の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62211354A true JPS62211354A (ja) | 1987-09-17 |
JPH0726175B2 JPH0726175B2 (ja) | 1995-03-22 |
Family
ID=12971283
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61054460A Expired - Lifetime JPH0726175B2 (ja) | 1986-03-12 | 1986-03-12 | 高速度工具鋼の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0726175B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01142055A (ja) * | 1987-11-30 | 1989-06-02 | Hitachi Metals Ltd | 高速度工具鋼 |
JPH02194144A (ja) * | 1989-01-24 | 1990-07-31 | Daido Steel Co Ltd | 高速度工具鋼 |
EP2570507A1 (en) * | 2011-09-19 | 2013-03-20 | Sandvik Intellectual Property AB | A method for producing high speed steel |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100463998C (zh) * | 2006-03-16 | 2009-02-25 | 沈阳东北大学冶金技术研究所 | 高强耐磨耐高温纳米合金钢材料及其制作方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52120216A (en) * | 1976-04-02 | 1977-10-08 | Daido Steel Co Ltd | Modification of carbide in the mo high speed tool steel containing w |
JPS59182953A (ja) * | 1983-03-31 | 1984-10-17 | Hitachi Metals Ltd | 被研削性にすぐれた高速度工具鋼 |
-
1986
- 1986-03-12 JP JP61054460A patent/JPH0726175B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS52120216A (en) * | 1976-04-02 | 1977-10-08 | Daido Steel Co Ltd | Modification of carbide in the mo high speed tool steel containing w |
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EP2570507A1 (en) * | 2011-09-19 | 2013-03-20 | Sandvik Intellectual Property AB | A method for producing high speed steel |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0726175B2 (ja) | 1995-03-22 |
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