JPH01142055A - 高速度工具鋼 - Google Patents
高速度工具鋼Info
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- JPH01142055A JPH01142055A JP30277487A JP30277487A JPH01142055A JP H01142055 A JPH01142055 A JP H01142055A JP 30277487 A JP30277487 A JP 30277487A JP 30277487 A JP30277487 A JP 30277487A JP H01142055 A JPH01142055 A JP H01142055A
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Landscapes
- Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、タップ、エンドミルに代表される切削工具や
、金型他の工具の材料として使用される高速度工具鋼で
あり、硬質の炭化物の絶対量が増し、同時に個々の炭化
物のサイズが細かく、分布が均一で、タップ側素材の要
求特性が厳しい用途に大きな効果をもつ高速度工具鋼に
関する。
、金型他の工具の材料として使用される高速度工具鋼で
あり、硬質の炭化物の絶対量が増し、同時に個々の炭化
物のサイズが細かく、分布が均一で、タップ側素材の要
求特性が厳しい用途に大きな効果をもつ高速度工具鋼に
関する。
加工技術の高度化、加工工数の合理化に伴って、高硬度
等の難削材の切削、高仕上精度化のため、これらに用い
られる工具の寿命向上の要求が工具材料に対して高まっ
ている。これに対応してV量を増やし硬質の炭化物を富
化して、強度、耐摩耗性、耐熱性、耐焼付性を向上させ
た5KH52や5KH53で代表される2、5%V系や
3%V系高速度工具鋼が開発され、苛酷な使用条件に用
いられる工具用の材料として用いられてきた。
等の難削材の切削、高仕上精度化のため、これらに用い
られる工具の寿命向上の要求が工具材料に対して高まっ
ている。これに対応してV量を増やし硬質の炭化物を富
化して、強度、耐摩耗性、耐熱性、耐焼付性を向上させ
た5KH52や5KH53で代表される2、5%V系や
3%V系高速度工具鋼が開発され、苛酷な使用条件に用
いられる工具用の材料として用いられてきた。
しかし、これらの■の含有量の高い高速度工具鋼は、鋳
造凝固時に必然的に生ずる■を主体とした粗大なMC型
の炭化物がその後の製造過程においても解消せず、例え
ば切削工具では、工具自身の仕上研削時に研削仕上精度
が悪い、研削能率が悪い等の悪影響を及ぼすだけでなく
、この粗大炭化物が偏析した部分から切削工具の刃先の
チッピングや割れが発生し、工具寿命を縮めたり、寿命
のバラツキの原因となっていた。また、高V材の代りに
、W、Moの含有量を高めてM、、C型の炭化物量を増
やすことにより、工具寿命を向上させようとの試みもな
されているが、上記と同様に炭化物の偏析部より割れ、
チッピング等が発生する問題があった。
造凝固時に必然的に生ずる■を主体とした粗大なMC型
の炭化物がその後の製造過程においても解消せず、例え
ば切削工具では、工具自身の仕上研削時に研削仕上精度
が悪い、研削能率が悪い等の悪影響を及ぼすだけでなく
、この粗大炭化物が偏析した部分から切削工具の刃先の
チッピングや割れが発生し、工具寿命を縮めたり、寿命
のバラツキの原因となっていた。また、高V材の代りに
、W、Moの含有量を高めてM、、C型の炭化物量を増
やすことにより、工具寿命を向上させようとの試みもな
されているが、上記と同様に炭化物の偏析部より割れ、
チッピング等が発生する問題があった。
本発明の目的は、微細で均一に分布した炭化物組織を持
つ高速度工具鋼を提供することであり、これによって工
具として高い性能を示しつつ、チッピングや欠けの起り
にくい被切削性にも優れた安定した寿命を持つ工具用材
料を提供するものである。
つ高速度工具鋼を提供することであり、これによって工
具として高い性能を示しつつ、チッピングや欠けの起り
にくい被切削性にも優れた安定した寿命を持つ工具用材
料を提供するものである。
かかる問題点を解決するために、本発明者は先に■の含
イ1量の高い高速度工具鋼を対象に実験を行なった結果
、ある特定の元素A1、T−a、Ce、Y、Nbを添加
することにより、炭化物を微細に品出させ、高硬度の炭
化物の晶出量を増やし、切削性能や耐摩耗性を向上させ
ること、鋳造組織を微細化し、切削工具の切刃のチッピ
ンク欠けを起りにくくする等の特性改善が可能であるこ
と、ならびにその効果は、添加元素の組合せにより、相
乗的に作用することを見出した(特願昭62〜4447
3)。
イ1量の高い高速度工具鋼を対象に実験を行なった結果
、ある特定の元素A1、T−a、Ce、Y、Nbを添加
することにより、炭化物を微細に品出させ、高硬度の炭
化物の晶出量を増やし、切削性能や耐摩耗性を向上させ
ること、鋳造組織を微細化し、切削工具の切刃のチッピ
ンク欠けを起りにくくする等の特性改善が可能であるこ
と、ならびにその効果は、添加元素の組合せにより、相
乗的に作用することを見出した(特願昭62〜4447
3)。
本発明は、第1表に示す高速度工具鋼についてさらに実
験を行なった結果、特にLa、Ce、Y添加による炭化
物微細化の効果は共存元素であるT1、Nの含有量によ
り左右されていることを新に見出したことに基づくもの
である。
験を行なった結果、特にLa、Ce、Y添加による炭化
物微細化の効果は共存元素であるT1、Nの含有量によ
り左右されていることを新に見出したことに基づくもの
である。
具体的には、重量比でC015〜1.5y、Si 0.
5〜1.1〜1=3〜 y、 Mn 0.5〜1.5%、Si0.1〜1y、
Cr 3〜7y、 W+2Mo 5〜25%(ただLW
12%以下または無添加、Mo 2〜12%)、V 0
.5〜1.6〜5y、さらにLa、Ce、Yの一種また
は二種以上を0.02〜0.2%含有せしめて、残部F
eならびに通常の不純物からなり、Ti≦0.02y、
N≦0.006y、S≦0.004y、O≦40ppm
に規制した被削性を改善したことを特徴とする高速度工
具鋼である。また本発明は、さらにCo1〜20%を含
有するものを含む。
5〜1.1〜1=3〜 y、 Mn 0.5〜1.5%、Si0.1〜1y、
Cr 3〜7y、 W+2Mo 5〜25%(ただLW
12%以下または無添加、Mo 2〜12%)、V 0
.5〜1.6〜5y、さらにLa、Ce、Yの一種また
は二種以上を0.02〜0.2%含有せしめて、残部F
eならびに通常の不純物からなり、Ti≦0.02y、
N≦0.006y、S≦0.004y、O≦40ppm
に規制した被削性を改善したことを特徴とする高速度工
具鋼である。また本発明は、さらにCo1〜20%を含
有するものを含む。
また本発明において、Tiの制限量は実用工業上は0.
01%を越え0.02%以下とするものである。
01%を越え0.02%以下とするものである。
以下に本発明の各合金元素を上記に限定した理由を述べ
る。
る。
Cは、Cr、W、Mo、■などの炭化物生成元素と結合
して炭化物を形成し、焼入−焼もどし硬さを与え、耐摩
耗性、耐熱性、耐焼付性に寄与する。
して炭化物を形成し、焼入−焼もどし硬さを与え、耐摩
耗性、耐熱性、耐焼付性に寄与する。
多すぎると靭性が低下し、また巨大な炭化物を生じさせ
るので、Cr、W、Mo、■量とバランスさせて含有さ
せ、0.5〜1.5%に限定する。
るので、Cr、W、Mo、■量とバランスさせて含有さ
せ、0.5〜1.5%に限定する。
Si、Mnは主に脱酸を目的として0.1〜1で添加す
−4〜 る。
−4〜 る。
Crは、焼入性、耐摩耗性、耐酸化性また適切な含有量
の設定により高温強度、焼もどし軟化抵抗を向上させる
。上記の目的により3%以上とするが、多すぎると却っ
て高温強度、焼もどし軟化抵抗を低下させ、また靭性も
下げるので7%以下とする。
の設定により高温強度、焼もどし軟化抵抗を向上させる
。上記の目的により3%以上とするが、多すぎると却っ
て高温強度、焼もどし軟化抵抗を低下させ、また靭性も
下げるので7%以下とする。
WおよびMoは、Cと結合して特殊炭化物を形成し、耐
摩耗性、耐焼付性向上に寄与する。また焼もどしによる
二次硬化作用が大きく、高温強度に寄与する。以上の効
果を得るために、W 12%以下、Mo 2〜1.2%
(7)範囲テW + 2 M o量が5〜25%を満た
すように添加する。Mo2%未満、W+2Mo量が5%
未満では上記の効果が得られず、多すぎると靭性、熱間
加工性を損うので、W 12%以下、Mo12%以下、
W+2Mo 25%以下とする。
摩耗性、耐焼付性向上に寄与する。また焼もどしによる
二次硬化作用が大きく、高温強度に寄与する。以上の効
果を得るために、W 12%以下、Mo 2〜1.2%
(7)範囲テW + 2 M o量が5〜25%を満た
すように添加する。Mo2%未満、W+2Mo量が5%
未満では上記の効果が得られず、多すぎると靭性、熱間
加工性を損うので、W 12%以下、Mo12%以下、
W+2Mo 25%以下とする。
VはCと結合して硬質の炭化物を形成し、耐摩耗性に寄
与する。ただし、この炭化物は、砥粒よりも硬いため、
研削砥石を早期に摩滅させる。特に、粗大な炭化物が多
数生じ、分布が一様でないと、被研削性は著しく低下す
る。このため、従来被研削性を重視する場合、1.2%
以下にとどめていた。
与する。ただし、この炭化物は、砥粒よりも硬いため、
研削砥石を早期に摩滅させる。特に、粗大な炭化物が多
数生じ、分布が一様でないと、被研削性は著しく低下す
る。このため、従来被研削性を重視する場合、1.2%
以下にとどめていた。
しかし、本発明者はLa、Ce、Yを添加すると。
多量に■を含有しても粗大なVを主体としたMC型炭化
物の発生を防ぐことができることを発見した。本発明で
は、用途に応じて、0.6〜5石の範囲で適当な量を含
有させる。5%を越えると本発明の効果が小さくなるた
め5%以下とし、少なすぎると耐摩耗性に寄与しないた
め0.6%以上とする。
物の発生を防ぐことができることを発見した。本発明で
は、用途に応じて、0.6〜5石の範囲で適当な量を含
有させる。5%を越えると本発明の効果が小さくなるた
め5%以下とし、少なすぎると耐摩耗性に寄与しないた
め0.6%以上とする。
La、Ce、YはMC型炭化物の絶対量を増やす効果、
さらにMC型淡化物を微細に晶出させる効果がある。0
.02%より少ないと、これらの効果が少なく、0.2
%を越えるとSやOと結合して介在物を作り、また鋳造
欠陥の原因となるため0.02〜0.2%に限定した。
さらにMC型淡化物を微細に晶出させる効果がある。0
.02%より少ないと、これらの効果が少なく、0.2
%を越えるとSやOと結合して介在物を作り、また鋳造
欠陥の原因となるため0.02〜0.2%に限定した。
ここで、実際の製造時にT、a、Ceを添加する場合、
ミツシュメタルとして添加する方法が一般的であり、ミ
ツシュメタル中にはLa、Ceの他、Nd、Prが含ま
れているが、これらを各元素を単独で添加して確認した
結果、Nd、Prは添加の効果が小さかった。このため
これらの元素は、本発明の請求範囲からは除外したが、
ミツシュメタルとして添加した場合のLa、Ceの効果
を損うものではない。
ミツシュメタルとして添加する方法が一般的であり、ミ
ツシュメタル中にはLa、Ceの他、Nd、Prが含ま
れているが、これらを各元素を単独で添加して確認した
結果、Nd、Prは添加の効果が小さかった。このため
これらの元素は、本発明の請求範囲からは除外したが、
ミツシュメタルとして添加した場合のLa、Ceの効果
を損うものではない。
YはLa、Ceと同様の効果があり、0.02%より少
ないとこれらの効果が小さく、0.2%を越えると、S
やOと結合して介在物を作り、製品の品位を下げるため
0.20%以下とする。
ないとこれらの効果が小さく、0.2%を越えると、S
やOと結合して介在物を作り、製品の品位を下げるため
0.20%以下とする。
COは基地に固溶して、本発明鋼の強度、耐熱性を向」
ニさせるもので本発明による炭化物形態制御、鋳造組織
改善には直接関与しないが、必要に応じて1〜20%添
加する。
ニさせるもので本発明による炭化物形態制御、鋳造組織
改善には直接関与しないが、必要に応じて1〜20%添
加する。
Tjは、本発明において不純物であり、凝固時に高温で
N、Cと結合し、TjN、TiCを形成する。これらは
VC炭化物の晶出核になり易い性質を有するため、VC
炭化物を高温で品出させる作用を持ち、これは上記La
、Ce、Yの添加による効果を損なう。一方、Tiは原
料からおよび造塊時に耐火物等から溶鋼にもたらされ、
含有量を0゜01%以下に制限するのは工業的に難しい
。しかし、上記La、Ce、Yの添加効果を損なわない
限界量を限定したところ0.02%以下であった。よっ
て、Tjは0.02%以下とする。
N、Cと結合し、TjN、TiCを形成する。これらは
VC炭化物の晶出核になり易い性質を有するため、VC
炭化物を高温で品出させる作用を持ち、これは上記La
、Ce、Yの添加による効果を損なう。一方、Tiは原
料からおよび造塊時に耐火物等から溶鋼にもたらされ、
含有量を0゜01%以下に制限するのは工業的に難しい
。しかし、上記La、Ce、Yの添加効果を損なわない
限界量を限定したところ0.02%以下であった。よっ
て、Tjは0.02%以下とする。
Nは本発明鋼の不純物である。N量が0.006%を越
えると、La、Ce、Y等の添加による効果を損なうた
めに0.006%以下とした。
えると、La、Ce、Y等の添加による効果を損なうた
めに0.006%以下とした。
S、0も本発明鋼の不純物であり、これらは特に本発明
鋼の特徴である添加元素のLa、Ceと結合力が強く、
これらの添加による効果を損うだけでなく、La、Ce
と結合して鋼中に介在物としてとどまり製品の品位を下
げるために、S≦0.004y、○≦40ppmと制限
した。
鋼の特徴である添加元素のLa、Ceと結合力が強く、
これらの添加による効果を損うだけでなく、La、Ce
と結合して鋼中に介在物としてとどまり製品の品位を下
げるために、S≦0.004y、○≦40ppmと制限
した。
以下に本発明の実施例について説明する。
真空誘導炉により、第1表に示す化学組成の合金を溶解
し、注湯温度、鋳型の冷却能等、鋳造条件を同一にして
鋼塊を作製した。
し、注湯温度、鋳型の冷却能等、鋳造条件を同一にして
鋼塊を作製した。
本発明は、先に出願した発明(特願昭62〜44473
)で述べたLa、Ce、Y、その他の元素を添加したと
き、MC炭化物に及ぼす効果が有効に作用するときのT
i、Nの含有量の限定範囲について述べたものであるの
で、MCの形態、絶対量の変化の顕著な■の含有量3〜
3.5%の組成のものにより、その実施例を述べること
とする。
)で述べたLa、Ce、Y、その他の元素を添加したと
き、MC炭化物に及ぼす効果が有効に作用するときのT
i、Nの含有量の限定範囲について述べたものであるの
で、MCの形態、絶対量の変化の顕著な■の含有量3〜
3.5%の組成のものにより、その実施例を述べること
とする。
各鋼塊をttc鈍して、各鋼塊の」―部側の同一位置よ
り試料を採取し、鋳造時に晶出した炭化物の形状を観察
すると、Ti、Nの含有量により、第1図に示す3通り
の形態に分類された。第2図は、各溶解毎の炭化物の形
態をTjおよびN含有量について整理したものである。
り試料を採取し、鋳造時に晶出した炭化物の形状を観察
すると、Ti、Nの含有量により、第1図に示す3通り
の形態に分類された。第2図は、各溶解毎の炭化物の形
態をTjおよびN含有量について整理したものである。
La、Ce、YはMC炭化物を微細に晶出させるために
添加しており、そのLI的を十分に満足したMC炭化物
の形態は、第1図のAタイプのごときであり、第2図か
ら’rj0.5〜1.02%以下、N 0.5〜1.0
06%(60PPm)以下で生ずることを見出した。
添加しており、そのLI的を十分に満足したMC炭化物
の形態は、第1図のAタイプのごときであり、第2図か
ら’rj0.5〜1.02%以下、N 0.5〜1.0
06%(60PPm)以下で生ずることを見出した。
第3図は、上記鋼塊を熱間圧延により7圃φの棒材とし
、棒材の断面部の表面からll1111の位置のMC炭
化物の粒度分布を調べたものである。本発明鋼2.3は
、比較鋼6に比べ粗大なMC炭化物(〉8μm)がほと
んどなく、微細なMC(≦4μm)が多く、全体の面積
率も大きい。
、棒材の断面部の表面からll1111の位置のMC炭
化物の粒度分布を調べたものである。本発明鋼2.3は
、比較鋼6に比べ粗大なMC炭化物(〉8μm)がほと
んどなく、微細なMC(≦4μm)が多く、全体の面積
率も大きい。
次に各材料の被研削性を定量的に把握するために、タッ
プ溝ネジ研削盤を使用して、第2表に示した一定の研削
条件で、試料を研削した後に砥石用の摩耗量を測定した
。この結果を第3表に示した。なお、各試料は、前述の
7φに仕上げたものを、焼鈍後、焼入−焼もどし処理を
行って作製した。本発明鋼の被研削性は明らかに向上し
ている。
プ溝ネジ研削盤を使用して、第2表に示した一定の研削
条件で、試料を研削した後に砥石用の摩耗量を測定した
。この結果を第3表に示した。なお、各試料は、前述の
7φに仕上げたものを、焼鈍後、焼入−焼もどし処理を
行って作製した。本発明鋼の被研削性は明らかに向上し
ている。
第 2 表
第 3 表
また、前記棒材よりタップを作製し、第4表に示した一
定の切削条件で切削試験を行なった。タップの寿命まで
にねし立てを行なった穴数で切削性能を評価すると、第
5表に示すように、MC炭化物のm f p (平均自
由行程)とほぼ相関があり、rn f T)の小さい、
すなわちMC炭化物の量が多くしかも微細で均一に分散
した本発明鋼の切削性能が良好であった。
定の切削条件で切削試験を行なった。タップの寿命まで
にねし立てを行なった穴数で切削性能を評価すると、第
5表に示すように、MC炭化物のm f p (平均自
由行程)とほぼ相関があり、rn f T)の小さい、
すなわちMC炭化物の量が多くしかも微細で均一に分散
した本発明鋼の切削性能が良好であった。
第 4 表
第 5 表
〔発明の効果〕
以上述べたとおり、本発明鋼は、硬質の炭化物を富化さ
せることにより、耐摩耗性が向上し、同時にこれらを微
細で均一に分散させることにより、被研削性、また耐熱
性、耐焼付性が向上し、工具寿命の伸長と安定化、工具
自身の仕上研削の高精度花、能率向上の両面をもたらす
ものであり、その効果は非常に大きい。
せることにより、耐摩耗性が向上し、同時にこれらを微
細で均一に分散させることにより、被研削性、また耐熱
性、耐焼付性が向上し、工具寿命の伸長と安定化、工具
自身の仕上研削の高精度花、能率向上の両面をもたらす
ものであり、その効果は非常に大きい。
なお、第1表は本発明の添加元素のすべての組合せを網
羅していないが、以上の説明からこれらも本発明の添加
効果を具備することは容易に理解できる。
羅していないが、以上の説明からこれらも本発明の添加
効果を具備することは容易に理解できる。
第1図は、鋳造ままの炭化物の形状を光学顕微鏡400
倍で観察した金属組織写真で、図中臼ヌキの晶出物がM
C型の炭化物である。第2図はTi、Nの含有量に対す
るMC炭化物の形態を第1図の分類に従って示したもの
であり、()内の数字は、第1表に記載された試料No
、を示し、第3図は本文中で述べた試料位置0 、01
nvn 2測定面積における=14− MC炭化物の粒度別個数と面積率を示したものである。 第1 図(X400) 第2図 第3 rJAN(p陶) 7α℃ 6000 fy%$ 峠午#D畳’P9.1%
8.6°/。 @3000 1“°″゛““。 、5CXX) と。。OOA 口
倍で観察した金属組織写真で、図中臼ヌキの晶出物がM
C型の炭化物である。第2図はTi、Nの含有量に対す
るMC炭化物の形態を第1図の分類に従って示したもの
であり、()内の数字は、第1表に記載された試料No
、を示し、第3図は本文中で述べた試料位置0 、01
nvn 2測定面積における=14− MC炭化物の粒度別個数と面積率を示したものである。 第1 図(X400) 第2図 第3 rJAN(p陶) 7α℃ 6000 fy%$ 峠午#D畳’P9.1%
8.6°/。 @3000 1“°″゛““。 、5CXX) と。。OOA 口
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 重量比でC0.5〜1.5%、Si0.1〜1%、
Mn0.1〜1%、Cr3〜7%、W+2Mo5〜25
%(ただしW12%以下または無添加、Mo2〜12%
)、V0.6〜5%、さらにLa、Ce、Yの一種また
は二種以上を0.02〜0.2%含み、残部Feならび
に通常の不純物からなり、Ti≦0.02y、N≦0.
006%、S≦0.004%、O≦40ppmに規制し
た被削性を改善したことを特徴とする高速度工具鋼。 2 Ti>0.01wt%であることを特徴とする特許
請求の範囲第1項記載の高速度工具鋼。 3 重量比でC0.5〜1.5%、Si0.1〜1%、
Mn0.1〜1%、Cr3〜7%、W+2Mo5〜25
%(ただしW12%以下または無添加、Mo2〜12%
)、V0.6〜5%、Co1〜20%、さらにLa、C
e、Yの一種または二種以上を0.02〜0.2%含み
、残部Feならびに通常の不純物からなり、Ti≦0.
02%、N≦0.006%、S≦0.004%、O≦4
0ppmに規制した被削性を改善したことを特徴とする
高速度工具鋼。 4 Ti>0.01wt%であることを特徴とする特許
請求の範囲第3項記載の高速度工具鋼。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62302774A JP2716441B2 (ja) | 1987-11-30 | 1987-11-30 | 高速度工具鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62302774A JP2716441B2 (ja) | 1987-11-30 | 1987-11-30 | 高速度工具鋼 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01142055A true JPH01142055A (ja) | 1989-06-02 |
JP2716441B2 JP2716441B2 (ja) | 1998-02-18 |
Family
ID=17912964
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62302774A Expired - Fee Related JP2716441B2 (ja) | 1987-11-30 | 1987-11-30 | 高速度工具鋼 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2716441B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2570507A1 (en) | 2011-09-19 | 2013-03-20 | Sandvik Intellectual Property AB | A method for producing high speed steel |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62211354A (ja) * | 1986-03-12 | 1987-09-17 | Daido Steel Co Ltd | 高速度工具鋼の製造方法 |
-
1987
- 1987-11-30 JP JP62302774A patent/JP2716441B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62211354A (ja) * | 1986-03-12 | 1987-09-17 | Daido Steel Co Ltd | 高速度工具鋼の製造方法 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2570507A1 (en) | 2011-09-19 | 2013-03-20 | Sandvik Intellectual Property AB | A method for producing high speed steel |
WO2013041558A1 (en) | 2011-09-19 | 2013-03-28 | Sandvik Intellectual Property Ab | A method for producing high speed steel |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2716441B2 (ja) | 1998-02-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |