JPS622089B2

JPS622089B2 -

Info

Publication number: JPS622089B2
Application number: JP6838679A
Authority: JP
Inventors: Tooru Tanaka
Original assignee: Kubota Corp
Current assignee: Kubota Corp
Priority date: 1979-05-31
Filing date: 1979-05-31
Publication date: 1987-01-17
Also published as: JPS55161137A

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、玄関等出入口を改良したユニツト住
宅に関する。

（従来の技術）従来のユニツト住宅の一例を第１図乃至第３図
に基いて説明すると、同図において、１は予め工
場生産されて内部に居住空間を有する箱形居室ユ
ニツトで、これは柱２と梁３とでラーメン構造の
直方状の骨組を構成すると共に、該骨組に図外の
壁パネル等を取付けて構成される。この複数個の
箱形居室ユニツト１は現場に運搬し、現場で基礎
４の上に所定間隔のグリツトｇをおいて配置固定
すると共に、相隣るユニツト１，１同志を接合部
材５で接合してユニツト住宅を構成する。そし
て、このユニツト住宅の玄関６は図例において箱
形居室ユニツト１群のうち符号１Ａで示すユニツ
トの外側壁パネルに出入口開口部７を設けて構成
され、この場合、玄関６の下足面の床８（一般住
宅の玄関土間に該当する床）はユニツト１の底部
と同一レベルに設け、又玄関床９（下足を脱いで
歩く床）は各ユニツト１の居室床と同一レベルＦ
に設けている。

（発明が解決しようとする問題点）ところで、従来のユニツト住宅の玄関等の出入
口にあつては、第３図で示す如く、上り框１０は
下足面床より精々100mm程度の高さｈにしか設け
ることができなかつた。このため、式台を設ける
ことができず、式台をもつた風格のある和風玄関
を造ることができなかつた。

これを解消する方法として箱形居室ユニツト１
の高さを高くして上り框１０を高くすることが考
えられるが、これでは、各ユニツト１の居室床を
その上り框１０と同一レベルにした場合、玄関を
有するユニツト１Ａ以外の他のユニツト１の床下
空間が不必要に広くなるという難点が生じる。

また、実開昭52−26709号公報で開示されてい
るように、ユニツト住宅の玄関構造において、該
玄関部分のみをパネル構成として、土間或いは床
高を充分大きくとるようにした技術があるが、こ
の技術では、ユニツト天井と玄関部分における屋
根パネルとが段違い構造となり、従つて、ユニツ
ト住宅のコーナー部分にしか玄関を構成すること
ができず、設計の自由性が乏しいものであつた。

更に、２階建構造にするにも、相当な困難性を
伴うものであつた。

本発明は従来の上記した点に鑑み、出入口（玄
関等）の上り框を、他の箱形居室ユニツトの床下
空間を無駄に広げることなく、高く設けることが
でき、式台をもつた風格のある出入口（玄関等）
にすることができるとともに、出入口設置の自由
性と現場施工の簡略化を図ることができるばかり
でなく、２階建にすることもできるユニツト住宅
を提供するのが目的である。

（問題点を解決するための手段）本発明が前述目的を達成するために講じる技術
的手段を特徴とする処は、柱と梁とで内部に居住
空間を有する直方形骨組とされた箱形居室ユニツ
トが構成され、該箱形居室ユニツトの複数個を基
礎上に立設配置して住宅を構成するユニツト住宅
において、柱と梁とで直方形骨組とされて立側面に方形状
の出入口を有する箱形出入口ユニツトが前記箱形
居室ユニツトに隣設して備えられ、箱形出入口ユ
ニツトの柱は箱形居室ユニツトの柱より柱長が長
くされており、箱形出入口ユニツトの上梁が箱形
居室ユニツトの上梁と略同一水平面上に位置され
て箱形出入口ユニツトの柱が、前記箱形居室ユニ
ツトの基礎よりも高さが低い基礎上に立設されて
いる点にある。

（実施例）以下、図面を参照して本発明の実施例を詳述す
る。

第４図乃至第７図において、１１は箱形居室ユ
ニツトであり、柱２０と上・下の梁２１，２２と
で内部に居室空間を有する直方形骨組より構成さ
れており、各ユニツト１１は基礎１２の上に所定
間隔のグリツドｇをおいて配置固定されると共
に、相隣るユニツト１１，１１同志を接合部材１
３で接合してある。

１４は箱形出入口ユニツトであり、第７図、第
８図で特に図解するように、柱２３と上・下の梁
２４，２５とで直方形骨組とされて立側面に方形
状の出入口２６を有している。

この箱形出入口ユニツトは、箱形居室ユニツト
１１と同様に予め工場生産で内部に第６図に示す
様な玄関床１５、上り框１６、式台１７、および
下足面床１８まで含めて完成したものである。

前記箱形居室ユニツト１１の複数個が上面高さ
m₁を有する基礎１２上に立設配置されており、
一方、箱形出入口ユニツト１４は、前記基礎１２
よりも低い上面高さm₂を有する基礎１９上に第
４図、第５図で示す如く前記箱形居室ユニツト１
１Ａ，１１Ｂとグリツドｇをおいて並べられると
共に、接合部材１３を介してユニツト１１Ａ，１
１Ｂと接合される。

この場合、箱形出入口ユニツト１４の柱２３は
箱形居室ユニツト１１，１１Ａ，１１Ｂの柱２０
よりも柱長が長くされており、しかも箱形出入口
ユニツト１４の上梁２４が第４図にて示す如く箱
形居室ユニツト１１Ａ，１１Ｂの上梁２１と略同
一平面上に位置されている。

ここに、箱形出入口ユニツト１４における玄関
床１５、上り框１６が箱形居室ユニツト１１の居
室床と同一レベルＦとなるように設置される。

なお、箱形出入口ユニツト１４の平面大きさを
第５図、第７図で示す如く箱形居室ユニツト１１
の平面大きさと同一にしておけば、全て同一平面
大きさのユニツトの組み合わせで施工できる利点
があるが、これに限定されるものではなく、第８
図に示すようにその箱形出入口ユニツト１４は箱
形居室ユニツト１１の平面大きさの大体半分の平
面大きさにしたものであつてもよい。

本発明は玄関のほか、勝手口などの出入口にも
同様に適用することができることは勿論である。

（発明の効果）本発明によれば、箱形出入口ユニツト１４の上
り框１６は基礎１９の低くした分（m₁−m₂）、例
えば約300mmと、箱形居室ユニツト１１の居室床
のレベルＦ、100mmとを合わした計約400mmの高さ
にまで高くすることができ、式台１７の取付けを
可能としたのである。従つて、本発明によれば箱
形居室ユニツト１１の柱２０より、箱形出入口ユ
ニツト１４の柱２３を長くしていることから、第
１、２図に示す従来のユニツト住宅の玄関に比し
上り框１６を高く取ることができ、式台１７をつ
けた風格のある玄関にすることができる。また、
箱形居室ユニツト１１の居室床レベルＦは、従来
通りの大体100mm程度の高さにとどめることがで
き、その床下空間を不必要に広くとらなくてす
む。しかも、箱形出入口ユニツト１４内には上り
框１６および式台１７を備えることができるの
で、これを現場に運搬して箱形居室ユニツト１１
と組み合わせるだけでよく、現場でのそれら上り
框１６および式台１７の取付施工を省略でき、現
場作業を簡略化することができる。

更に、箱形出入口ユニツト１４は柱２３と梁２
４，２５とで立側面に方形状の出入口２６を有し
ていることから、箱形居室ユニツト１１に対して
出入口２６を外方に向くように隣接させることに
よつて、出入口を構成でき、出入口の設置個所は
自由性に富むものとできる。

また、箱形居室ユニツト１１の梁２１と箱形出
入口ユニツト１４の梁２４とは略同一平面上にあ
ることから、２階建のユニツト住宅にするにも至
便となり、ここに、購客の要望を満足する設計の
自由性が大なるユニツト住宅を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のユニツト住宅の一例を示す立面
図、第２図は平面図、第３図は玄関部の断面図、
第４図は本発明に係るユニツト住宅の一例を示す
立面図、第５図は平面図、第６図は玄関構造の断
面図、第７図は同住宅の概略斜視図、第８図は他
の実施例図である。１１……箱形居室ユニツト、１２……１１の基
礎、１４……箱形出入口ユニツト、１９……１４
の基礎、２０……１１の柱、２１，２２……１１
の梁、２３……１４の柱、２４，２５……１４の
梁、２６……１４の出入口。

Claims

【特許請求の範囲】１柱と梁とで内部に居住空間を有する直方形骨
組とされた箱形居室ユニツトが構成され、該箱形
居室ユニツトの複数個を基礎上に立設配置して住
宅を構成するユニツト住宅において、柱と梁とで直方形骨組とされて立側面に方形状
の出入口を有する箱形出入口ユニツトが前記箱形
居室ユニツトに隣接して備えられ、箱形出入口ユ
ニツトの柱は箱形居室ユニツトの柱より柱長が長
くされており、箱形出入口ユニツトの上梁が箱形
居室ユニツトの上梁と略同一水平面上に位置され
て箱形出入口ユニツトの柱が、前記箱形居室ユニ
ツトの基礎よりも高さが低い基礎上に立設されて
いることを特徴とするユニツト住宅。