JPS62201583A - バチルス・ブレビスを用いる遺伝子の発現方法 - Google Patents

バチルス・ブレビスを用いる遺伝子の発現方法

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JPS62201583A
JPS62201583A JP61047273A JP4727386A JPS62201583A JP S62201583 A JPS62201583 A JP S62201583A JP 61047273 A JP61047273 A JP 61047273A JP 4727386 A JP4727386 A JP 4727386A JP S62201583 A JPS62201583 A JP S62201583A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、バチルス・ブレビス(Bacil 1us
brevis)を用いる遺伝子の発現方法に関する。
原核生物を用いて組換えDNA技術により遺伝子を発現
せしめようとする際、宿主の選択とその宿主に適したベ
クターの選択が重要であると思われる。バチルス・ブレ
ビスは菌体外に多量の蛋白質を生産しまたそのプロテア
ーゼ活性も極めて低いものであるが、組換えDNA技術
による遺伝子を発現させるための宿主とするための試み
はなされていなかった。
本発明者らは、上記のように又他に宿主として勝れた性
質を有するバチルス・ブレビスを宿主とすることに着目
し、バチルス・ブレビスを宿主とする際に適したベクタ
ーを開発すべく研究を行った。その結果、MNOACP
よりなる塩基配列(a)。
塩基配列(a)の下流にQRSWXYよりなる塩基配列
(b)、塩基配列(b)の下流にバチルス・ブレビスの
細胞内でリボソーム結合部位として機能する塩基配列(
c)、塩基配列(c)の下流にバチルス・ブレビスの細
胞内で翻訳開始コドンとして機能する塩基配列(d)及
び塩基配列(d)に直接接続されている発現させるべき
遺伝子を有しバチルス・ブレビスの細胞内で複製できる
プラスミドを、バチルス・ブレビスの細胞内に導入する
ことにより、バチルス・ブレビスを用いて、構造遺伝子
をよく発現せしめうろことを知った。
但しMはG又はT、 NはC,T又はA、 OはA。
C又はT、PはT又はG、QはT又はA、 RはT又は
A、 SはT、 C又はA、 WはA又はG、 XはA
又はC及びYはT又はGである。
塩基配列(a)及び塩基配列Tb)は転写プロモーター
としての機能を有する。
塩基配列ta+としては、より具体的には以下の例があ
る。
+11 G CA A CT  (21T T CA 
CG  (31T A T A CT塩基配列(b)と
してはより具体的には、以下の例がある。
(1) T T T A A T  t2) T A 
CA CT  (3) A A A G CG塩基配列
th+と塩基配列(b)の間隔は、17塩基対が上記具
体例の場合には好ましかったが、15〜20であっても
よい。
このようなプロモーターの支配下にこのプロモーターに
とって異種の構造遺伝子を発現させるには、プロモータ
ー配列と構造遺伝子との間にリボソーム結合部位(塩基
配列(c))と翻訳開始コドン(塩基配列(d))が配
置されるように接続する。リボソーム結合部位と翻訳開
始コドンがプロモーター配列と構造遺伝子との間に配置
するには、リボソーム結合部位及び翻訳開始コドンがも
ともと配置されているようなベクターを用いて、これに
構造遺伝子を挿入する。この際、リボソーム結合部位と
翻訳開始コドンを有する構造遺伝子をベクターに挿入し
てもよい。ベクターがリボソーム結合部位と翻訳開始コ
ドンのいずれをも又はいずれかを有しない場合には、リ
ボソーム結合部位又は翻訳開始コドンを有する構造遺伝
子をベクターに挿入するかリボソーム結合部位又は翻訳
開始コドンを別に挿入しなければならない。また、ベク
ターはシグナルペプチドに対応するDNA配列を有する
ものを用いてもよい。
構造遺伝子は、更に固有のプロモーター配列を存するも
のであっても支障はない。また、構造遺伝子として、シ
グナルペプチドに対応するDNA配列を有するものを用
いてもよい。
バチルス・ブレビスとしては、特に特定の株を用いる必
要はない。バチルス・ブレビスの内の好適な例として、
バチルス・ブレビス47FERM−P7224及び同4
81FERM−P7531がある。
本発明のプラスミドベクターに構造遺伝子を挿入してバ
チルス・ブレビスの細胞内に導入すれば、これら微生物
は、蛋白質等の有用物質を多量に生産するように形質転
換される。
ベクター内に構造遺伝子を挿入する方法及び得られた組
換えDNAを用いてバチルス・ブレビスを形質転換する
方法は従来用いられている方法がそのまま適用できる。
ここで構造遺伝子の例としては真核生物由来のものおよ
び原核生物由来のもののいずれも使用することが可能で
ある。たとえばヒト遺伝子(たとえばインターフェロン
、インシュリンなど)、微生物の酵素蛋白遺伝子(たと
えばトリプトファナーゼ、アスパラギン酸アンモニアリ
アーゼなど)などがある。
次に、本発明を実施例により説明する。
実施例1 (1)  バチルス・ブレビス4フ細胞表層蛋白質遺伝
子の5′側プロモーター領域のクローン化上記表層蛋白
質(分子量15万の蛋白質、以下150に蛋白質と記す
)の遺伝子の断片(これは150KW白質遺伝子のプロ
モーター領域を含まないものとして塚越らによってクロ
ーニングされた;J、 Bacteriol、 158
.1054−1060(1984))をプローブとして
バチルス・ブレビス47 (FERM−P7224)の
染色体DNAについてサウザン・プロット法(J、 M
o1. Biol。
エエ、503−517  (1975))を用いて解析
した結果、本遺伝子及びその周辺の制限地図(第1図)
を得た。更にバチルス・ブレビス47から抽出したRN
Aを用いてS1マツプ法(J、Biol、Chem、2
56.11905〜11910(1981))を行い、
本遺伝子の転写方向およびその転写開始位置を第1図に
示すように決定した。
そこでバチルス・ブレビス47のDNAを制限酵素Bc
l Iで切断し、アガロースゲル電気泳動により9Kb
断片(第1図に示すDNAのほぼ全長)を分離し、その
DNAを更にBgj!Ifで切断しアガロースゲル電気
泳動により、第1図中斜線で示した領域の3.IKbD
NA断片を濃縮分離した。次に、プラスミドp I−I
 W I D N A (J、 Bacteriol。
150.804〜814(1982))を制限酵素Hi
ndllrで切断し、DNAポリメラーゼにより平滑末
端化した後BamHIリンカ−を付加したものと、上記
の3.IKbDNA断片をT4リガーゼで連結し、その
DNAを枯草菌RM141(rs ffLHarB  
15 1euB8  hisAl  recE4)の形
質転換(Mo1. Gen、 Genet、、  16
8. 111〜115(1979))に用いた。エリス
ロマイシン(10μg/ml>を含む再生寒天培地上に
生育した形質転換株の中から、別途調製した150に蛋
白質に対する抗体とプロティンA・ホースラディツシュ
・パーオキシダーゼ・コンジュゲート(E−Yラボラト
リーズ)を用いるところのエンザイム・イムノ・アッセ
イ法(Gene 16 。
149(1981))  により上記抗体と反応するコ
ロニーを検出した。反応したコロニーからプラスミドp
cWP1(第2図)を分離し前述の3.IKb断片が挿
入されていること(第2図中太線で示す部分)を確認し
た。
(2)  クローン化されたDNA断片の解析とプロモ
ーターの強さ クローン化されたDNA断片の塩基配列をマキサム・ギ
ルバート法(Methods Enzymol、 65
 +449〜560 (1980)’) により決定す
るとともに、バチルス・ブレビス47から抽出したRN
Aを用いたS1マツプ法(J、 Biol−Chefl
l。
256、11905〜11910 (1981)により
転写開始位置を決定した。その結果Bcj!!部位側か
ら約2Kb離れた部位から始まりBgllT1部位へ向
うオープン・リディング・フレーム及びその上流に位置
する4個の転写開始部位(Pl。
P2.Pa、P4)を見出した(第3図)。
これら4個の転写開始部位のそれぞれの上流に見出され
たーlO領域および一35領域の塩基配列を第1表に示
した。
Slマフブ法の解析の結果から、P2.PaおよびP4
における転写開始はコンセンサス配列と類似した配列を
有するPlあるいはバチルス・リケニホルミスのα−ア
ミラーゼのプロモーター(Pam7りと比べてはるかに
強いことが明らかに<<<< E−1−←O← y<<aa< 諧<<<a< 口←←U<O −<E−<:<<Q 1←←←<←寧 QOE−<  I QQa<  +h 001− Q  //1 0ocp<  ト (3)バチルス・ブレビス47におけるプロモーター活
性測定ベクターの作製 バチルス・リケニホルミス584株(Arch。
Biochem、 Bjophys、  155. 2
90〜298(1973))よりクローン化されたα−
アミラーゼ遺伝子をバチルス・ブレビス47で安定に保
持されるプラスミドベクターp HY 481  (A
pPI−Env、 Microbiol、工9,107
6〜1079(1985))に導入しpHY483 (
第4図)を得た。本アミラーゼ遺伝子の全塩基配列はバ
チルス・リケニホルミス584株のα−アミラーゼ遺伝
子の5“側領域の塩基配列U、 Bacteriol。
158.369〜372 (1984))とほぼ一致し
、−10及び−35領域の配列、リボソーム結合部位の
配列(SD配列)また上流の遺伝子からの転写を終止さ
せていると思われるインバーテツド・リピート配列の存
在などの特徴は完全に一致することが確認された。本遺
伝子を用いて以下のようにプロモーター活性測定用のベ
クターを作製した。
まずpHY483をBamHIで切断し、切断点からα
−アミラーゼ遺伝子のSD配列直前までをヌクレアーゼ
Ba#31を用いて取り除き、BamHIリンカ−を付
加した後環状化してpHY483△Pを得た。またpH
Y483をPstlで切断し同様にして切断点からBa
m81部位下流270b (インバーテツド・リピート
配列の直前)までを取り除きBgfnリンカ−を付加し
た後環状化しpHY483△Nを得た。次にpHY48
3△PDNAをBaaHIで切断し、DNAポリメラー
ゼで平滑末端としBglUリンカ−を付加した後Saj
!Iで切断し、アミラーゼ遺伝子5゛側領域を含むBg
l!U−3aj! 11.1kb断片をアガロースゲル
電気泳動により分離した。またpHY483△N  D
NAをBgj211,5allTで切断し、アミラーゼ
遺伝子の5゛側領域を含まない4.7kb断片を同様に
して分離した。両DNAをT4リガーゼで連結し、バチ
ルス・ブレビス47を形質転換し得られた形質転換株か
らpHY4833を得た。pHY4833はアミラーゼ
遺伝子上流のインバーテツド・リピート及びSD配列を
保持し、−35及び−10領域を欠失している(第5図
)。
(4−1)  バチルス・ブレビス47を宿主とし、p
HY4833を用いた細胞表層蛋白質遺伝子5′側領域
のプロモーター活性 細胞表層蛋白質遺伝子の5゛側領域から、Alur−A
luI600b断片(図3.ヌクレオチド116から7
15まで、転写開始部位Pl。
P2.P3.P4及びそれぞれの−10,−35領域を
含む)、Aj!ul−Rsa1165b断片(第3図、
ヌクレオチド116から280まで、転写開始部位P1
とその−10,−35領域を含む)、Rsal−Aff
iu1435b断片(第3図。
ヌクレオチド281から715まで、転写開始部位P2
.P3.P4及びそれぞれの−10,−35領域を含む
)を分離し、それぞれBal11)(i 1inker
を付加後、pHY4833のBgJIr部位に挿入し、
pTAl、3.2を得た(第6図)。
pHY4833.pTA3.pTA2.pTAlをそれ
ぞれ導入したバチルス・ブレビス47をT3培地(可溶
性デンプン2%、MgC6z・6 H,o  o、 1
%、イーストエキス0.4%、ポリペプトン2%、肉エ
キス0.5%、ウラシル0.01%、pH7)に植え、
37℃で振盪培養を行い1日後、3日後の菌体外アミラ
ーゼ生産量を可溶性デンプンを基質として、斉藤の方法
(Arch、 Biochem。
Biophys、  155,290〜298 (19
73))を用いて測定した(第3表)。
第   3   表 pHY48330.24 0.24 pTA3 0.1?   0.16 pTA2 9.2  9.8 pTAl  7.8  10.0 (4−2)  バチルス・ブレビス47を宿主とし、p
HY4833を用いた細胞表層蛋白質遺伝子5゛側領域
のプロモーター活性の測定 細胞表層蛋白質遺伝子の5゛側領域から第7図に示した
各種の制限酵素断片あるいはBa131ヌクレアーゼ処
理によるDNA鎖の短縮後、合成リンカ−を付加した断
片を調製し、前節で作製したプロモーター活性測定ベク
ターpHY4833のBg1m部位へ挿入し、pTAl
−pTA8を得た。これらのプラスミドを導入したバチ
ルス・ブレビス47をT3培地(可溶性デンプン2%。
MgCl2・6 H2O0,1%、イーストエキス0.
4%、ポリペプトン2%、肉エキス0.5%、ウラシル
0.01%、pH7)に植え、37℃で振盪培養を行い
、菌体外アミラーゼ量を可溶性デンプンを基質とした斉
藤の方法(Arch、 Biochem。
Biophys、  155.290〜298 (19
73))により測定した(第4表)。
第4表 菌体外アミラーゼ(X10’u / m I! )培 
   養    日    数 プラスミド     1日    2日    3日p
HY4833   0.4    0.4    0.
4pTA1     12.7   12.8   1
1.1pT A 2      7.8    7.8
    9.8p T A 3      0.2  
  0.2    0.2p TA 4      5
.7    5.1    6.0pTA5     
 0,3    1.0    0.7pT A 6 
     8.0    8.6    8.0pTA
?      25.7   24.4   19.1
p T A 8      1.2    1.5  
  1.5この結果からバチルス・ブレビス47におい
ては、コンセンサス配列と類似した−10.−35配列
を持つ転写開始部位P1からの転写開始頻度は非常に低
く、コンセンサス配列に類似しない−10,−35配列
を持つ転写開始部位P2.P3、P4からの転写開始の
頻度の方がはるかに高いことが結論された。特に、P3
からの転写開始の頻度は高く、P3のみを持つ断片を挿
入したプラスミドpTA7を導入したバチルス・ブレビ
ス47におけるα−アミラーゼ生産量は、断片を挿入し
ていないpHY4833あるいはPlのみを持つ断片を
挿入したプラスミドpTA3の場合と較べて50倍以上
に達した。なお菌体内のアミラーゼ量は菌体外の10%
以下である。
pTA2を有するバチルス・ブレビス47は工業技術院
微生物工業技術研究所にFERM  P−8504とし
て寄託されている。
【図面の簡単な説明】
第1図は、15万蛋白質遺伝子及びその周辺の制限地図
である。Xは3.IKb  DNA断片領域である。 第2図は、プラスミドpCWP 1の制限地図である。        は、3.IKb  DNA断片領域であ
る。 第3図は、バチルス・ブレビス4フ細胞表層蛋白質遺伝
子の5゛側領域の塩基配列及び転写開始の位置(矢印で
示す)及び見出されたオーブンリーデングフレームに対
応するアミノ酸配列を示す。 がプロモーター領域であり、二二二二 は推定される翻訳開始コドンである。 第4図は、プラスミドpHY483の制限地図である。 第5図は、プロモーター検出用ベクターpHY4833
の造成経過の説明図である。===コは欠失領域である
。 第6図は、プロモーター検出用ベクターpHY4833
に挿入された細胞表層蛋白質遺伝子の5“側領域断片を
示す。 第7図は、プロモーター検出用ベクターpHY4833
に挿入された細胞表層蛋白質遺伝子の5″側領域断片を
示す。なお、図中のヌクレオチド番号は第3図に対応す
る。 第6図 PF   P2P3P4

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. MNOACPよりなる塩基配列(a)、塩基配列(a)
    の下流にQRSWXYよりなる塩基配列(b)、塩基配
    列(b)の下流にバチルス・ブレビスの細胞内でリボソ
    ーム結合部位として機能する塩基配列(c)、塩基配列
    (c)の下流にバチルス・ブレビスの細胞内で翻訳開始
    コドンとして機能する塩基配列(d)及び塩基配列(d
    )に直接接続されている発現させるべき遺伝子を有しバ
    チルス・ブレビスの細胞内で複製できるプラスミドを、
    バチルス・ブレビスの細胞内に導入することを特徴とす
    る、バチルス・ブレビスを用いる遺伝子の発現方法。但
    しMはG又はT、NはC、T又はA、OはA、C又はT
    、PはT又はG、QはT又はA、RはT又はA、SはT
    、C又はA、WはA又はG、XはA又はC及びYはT又
    はGである。
JP61047273A 1985-11-07 1986-03-06 バチルス・ブレビスを用いる遺伝子の発現方法 Expired - Lifetime JPH07108224B2 (ja)

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CH4424/86A CH671032A5 (ja) 1985-11-07 1986-11-06
US06/928,125 US4994380A (en) 1985-11-07 1986-11-07 Process for expressing genes by Bacillus brevis
DK533386A DK533386A (da) 1985-11-07 1986-11-07 Fremgangsmaade til ekspression af gener ved hjaelp af bacillus brevis
DE19863638033 DE3638033A1 (de) 1985-11-07 1986-11-07 Verfahren zum exprimieren von genen durch bacillus brevis
GB8626680A GB2182664B (en) 1985-11-07 1986-11-07 A process for expressing genes by bacillus brevis
FR8615552A FR2589880B1 (fr) 1985-11-07 1986-11-07 Procede pour l'expression de genes par bacillus brevis

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JP60-248036 1985-11-07
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